JP2005307684A - プレキャストコンクリート床板の敷設装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複合構造形式の橋梁形成工事において、簡便、安全、作業容易、かつ経済的な橋梁形成工事におけるプレキャストコンクリート床板の敷設装置を提供する。
【解決手段】本発明は、プレキャストコンクリート床板の敷設装置であり、長方形状プレキャストコンクリート床板と、プレキャストコンクリート床板を吊り上げかつ長手方向が橋軸方向となるよう略90度旋回する吊り上げ旋回部材と、床板敷設位置まで橋軸方向前部へ移動させる移動部材と、移動後に、略90度旋回して橋軸方向と略直角する方向に長手方向を向けた状態とし、所定の床板敷設位置へ降下して設置する降下設置部材と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1



Description

本発明は、橋脚あるいは橋台の上に架設された例えば鋼製主桁上にプレキャストコンクリート床板を架設して敷設するプレキャストコンクリート床板の敷設装置に関するものである。
従来より、鋼製の主桁上にプレキャストコンクリート床板を架設するいわゆる複合構造形式の橋梁架設工事は、概略次のような方法で行われている。
a)橋脚、橋台構築後、鋼製の主桁を架設する。
b)工場製作したプレキャストコンクリート床板を現場まで運搬し、移動式クレーンで前記の鋼製主桁上に順次敷き並べる。
c)プレキャストコンクリート床板の中に、PC鋼材を挿入緊張し、橋軸方向に一体化する。
d)鋼製主桁上フランジとプレキャストコンクリート床板の間の空隙及びスタッドジベル部にモルタル等を注入し、鋼製主桁とプレキャストコンクリート床板を一体化させる。
また、プレキャストコンクリート床板の架設方法としては、
a)プレキャストコンクリート床板を供給する方向から架設する方法。
b)プレキャストコンクリート床板を供給する方向と逆の方向から架設する方法。
の2方法があるが、本発明については前記a)の方法が前提となっており、当該a)の方法に限定して使用されることとなる。
ところで、前記プレキャストコンクリート床板を主桁上の所定位置に敷設するためには、当該プレキャストコンクリート床板をクレーン等で吊り上げ、所定の敷設位置まで移動する必要がある。
そして、前記クレーンの据え付け位置については、現場の状況の応じて、橋台の背後に置かれたり、橋脚付近の地上に置かれることもある。
尚、トラッククレーンやクローラークレーンに代わり、いわゆる床板架設専用のクレーン50が使用されることもある(図5、図6参照)。
ここで、図5,図6に示すいわゆる床板架設専用のクレーン50を使用したプレキャストコンクリート床板の敷設につき説明すると、
a)橋脚、橋台構築後に、鋼製の主桁を架設する。
b)橋台の背後に、床板架設用クレーン及びプレキャストコンクリート床板運搬代車用のレールを敷設する。
c)床板架設用クレーン及びプレキャストコンクリート床板運搬台車を組み立てて、上記レール上に設置する。
d)次いで工場製作したプレキャストコンクリート床板を、現場まで運搬し、前記の運搬台車に積み替え、床板架設用クレーンの直後まで運搬する。
e)床板架設用クレーンで、最初のプレキャストコンクリート床板を台車上から取り込み、サークルモノレール51で旋回運動し、前方の主桁上に配置する。
f)床板架設用クレーン用レールを前方に盛替え、プレキャストコンクリート床板運搬台車用のレールを前方に継ぎ足す。(各板1枚分)
g)床板架設用クレーンを床板1枚分前方に移動する。
h)2枚目のプレキャストコンクリート床板を、現場まで運搬し、運搬台車に積み替える。
i)床板架設用クレーンで、2枚目のプレキャストコンクリート床板を主桁上に配置する。
j)床板架設クレーン用レールを前方に盛替え、プレキャストコンクリート床板運搬台車用のレールを前方に継ぎ足す。
k)床板架設用クレーンを床板1枚分前方に移動する。
m)同様の手順で作業を繰り返し、すべてのプレキャストコンクリート床板を配置した後、それらプレキャストコンクリート床板にPC鋼棒を挿入して緊張し、橋軸方向に一体化させる。
o)主桁上フランジとプレキャストコンクリート床板の間の空隙及びスタッドジベル部にモルタル等を注入し、主桁とプレキャストコンクリート床板を一体化させる。
社団法人プレストレスコンクリート建設業協会著「PC道路橋計画マニュアル」 平成元年11月
ところで、従来のトラッククレーン、クローラークレーンを使用したプレキャストコンクリート床板の敷設については以下のよう課題がある。
トラッククレーン、クローラークレーンを使用した場合
(a)トラッククレーン、クローラークレーンを使用し、その据付位置を橋面上にすると、プレキャストコンクリート床板の取り込みから据付までに、そのクレーンを中心に鉛直軸廻りに180度回転させなければならない。
すると、この方法では、架設する橋梁の両側に建物等の障害物がある場合には、作業が困難となる。
(b)トラッククレーン、クローラークレーンを使用し、その据付位置を桁下(橋脚側方の地上)にすると、作業半径、揚程が大きくなり、クレーンは大型のものが必要になる。このため、損料が高いなり、工事費が嵩む。
尚、上記の場合は、橋梁の側方に工事用道路が必要であり、それが設けられるというのが、前提条件となる。

床板架設専用クレーン50を使った場合
(a)従来の床板架設専用クレーンを使った場合、プレキャストコンクリート床板据付位置での、橋軸方向、同直角方向の微調整、鉛直軸廻りの回転による微調整が必要であるが、それらの作業が困難である。
(b)サークルモノレール51で旋回作業をすると、その床板荷重の移動によって、一方の鋼桁に大きな反力が作用する。
(c)従来の床板架設専用クレーン50を使った場合、プレキャストコンクリート床板を台車から取り込んだあと、据付位置までの運搬距離が長く、サイクルタイムが長くなる。この結果、工期が長くなる。
かくして、本件発明は、前記の事情に鑑みて創案されたもので、例えば、鋼製主桁上にプレキャストコンクリート床板を架設するいわゆる複合構造形式の橋梁形成工事において、簡便、安全、作業容易、かつ経済的な橋梁形成工事におけるプレキャストコンクリート床板の敷設装置を提供することを目的とするものである。
本発明によるプレキャストコンクリート床板の敷設装置は、
橋脚、橋台上に橋軸方向へ延出する主桁を架設すると共に、架設された主桁上へプレキャストコンクリート床板を、該プレキャストコンクリート床板を供給する方向から順次敷設し、橋梁を形成するプレキャストコンクリート床板の敷設装置であり、
橋軸方向と略直角する方向に長手方向を向けた状態で運搬台車に載置された長方形状プレキャストコンクリート床板と、
前記プレキャストコンクリート床板を吊り上げ、かつ長手方向が橋軸方向となるよう略90度旋回する吊り上げ旋回部材と、
長手方向を橋軸方向と平行にして吊り上げられた前記プレキャストコンクリート床板を床板敷設位置まで橋軸方向前部へ移動させる移動部材と、
前記移動後に、略90度旋回して橋軸方向と略直角する方向に長手方向を向けた状態とし、所定の床板敷設位置へ降下して設置する降下設置部材と、
を有することを特徴とし、
または、
前記プレキャストコンクリート床板の敷設装置には、
前記吊り上げ旋回部材でプレキャストコンクリート床板の橋軸方向と略直角する方向となるよう微調整可能とされ、かつ前記移動部材で橋軸方向の設置微調整が可能とされ、橋軸直角方向微調整部材で敷設する各プレキャストコンクリート床板の長手方向両端面を面一とする微調整が可能とされた、
ことを特徴とするものである。
本発明によるプレキャストコンクリート床板の敷設装置であれば、
(1) プレキャストコンクリート床板敷設の際の橋軸方向における敷設位置微調整操作、橋軸直角方向における敷設位置微調整操作及び鉛直軸廻りの回転による敷設位置微調整操作が容易にできるようになった。
(2) プレキャストコンクリート床板の回転スペースが小さいスペースですむため、建設する橋梁の両側に、たとえ障害物があるような狭隘な作業場所でも容易にプレキャストコンクリート床板を敷設できるようになった。
(3) 床板を吊上げた後、それが敷設されるまで、常に橋梁中心線上で保持されているので、鋼製からなる主桁への反力の変化はほとんどない。
(4) 運搬台車から吊り上げられて、その後プレキャストコンクリート床板据付位置まで移動させる移動距離が常に最短距離を通って行われるので、プレキャストコンクリート床板敷設作業の1サイクルに費やされる時間が短いものとなり、全体としての工期の短縮に大きく寄与するものとなる。
(5) コンクリート床板敷設作業業が一人のオペレーターと補助員で行えるので、労力省力化に大きく寄与できる。
(6) プレキャストコンクリート床板架設のためのクレーン全体重量を軽くすることが出来る。
(7) 上記の結果、プレキャストコンクリート床板の敷設に関する経済性も大きく向上するものとなった。
等優れた効果を奏する。
以下、本発明によるプレキャストコンクリート床板の敷設装置につき図に示す実施例によって説明する。
図1から理解されるように、既に立設された橋脚、橋台35(図7参照)上に橋軸方向へ向かって延出する鋼製の主桁5、5が架設されている。
しかして、この主桁5、5上に複数枚のプレキャストコンクリート床板2が敷設されて橋梁が形成される。
本発明はこのプレキャストコンクリート床板2の敷設に際し、プレキャストコンクリート床板2を供給する方向から順次敷設するタイプのプレキャストコンクリート床板の敷設装置である(従来例を示す図7参照)。
本発明でのプレキャストコンクリート床板2は図1などに示すように略長方形状をなしており、このようなプレキャストコンクリート床板2を前記の主桁5、5上に並べて敷設する。
ここで、符号1はプレキャストコンクリート床板2を敷設する敷設装置39及びプレキャストコンクリート床板2の運搬台車3用のレール4を支持する枕木であり、既に敷設したプレキャストコンクリート床板2上に設けられる。
該枕木1は、構造力学上、鋼製主桁5の直上に設けるのが望ましく、本実施例ではプレキャストコンクリート床板2と前記主桁5を一体化させるスタッド6などの直上に設けてある。
横断勾配がある場合は、枕木1の下にレベル(高さ)調整ピース7を挿入することもある。
しかして、枕木1の上にはプレキャストコンクリート床板2を敷設する敷設装置39及びプレキャストコンクリート床板2の運搬台車3が走行するためのレール4が架設されるものとなる。
ここで、プレキャストコンクリート床板2を敷設する敷設装置39は、レール4の上でしか移動することが出来ないので、特に曲線を有する橋梁の構築に際してはレール4の長さやレール4の方向等を事前に十分計画しておく必要がある。
図2から理解されるように、符号8は走行装置を示し、該走行装置8は敷設装置39を橋軸方向に前進走行、後退走行させるものである。該走行装置8は橋軸直角方向に延出して両端にレール4上を走行する車輪10、10を有する例えば略長方形状をなす走行装置本体38と前記車輪10を駆動させる駆動モーター9とを有して構成されている。
そして、この走行装置8は敷設装置39を構成する下部横梁11に固定取り付けされる。尚、横断勾配がある場合は、下部横梁11との間にレベル(高さ)調整ピース7を挿入することもある。
敷設装置39の構成部品である下部横梁11はその下方側には走行装置8、上方側には敷設装置39を構成する支柱12及びブレース材13と各々固定されている。
下部横梁11は橋軸直角方向に延出する梁であり、間隔を開けて前方と後方に2本設けられる。そして、この2本の下部横梁11、11は下部連結梁37、37で方形枠状に連結されている(図3参照)。
当該下部横梁11についても橋軸直角方向に常に水平を保つよう上記レベル調整ピース7で調整される。
前記下部横梁11の上からは、略垂直方向に立設する4本の支柱12が設けられている。そして、この支柱12間にはブレース材13で連結されて支柱12の立設強度向上が図られている。
プレキャストコンクリート床板2を運搬台車3から架設位置までの運搬を支持するのと、180度回転させるのを支持するため、図1から理解されるように、支柱12の位置はその中の2本は例えば走行装置8の上側から、他の2本の支柱12は下部横梁11の上から幅方向中央よりの位置から設けられ、運搬及び回転用のふところを確保できる様構成されている。
これにより、支柱12は一方の鋼製主桁5側に片寄り、プレキャストコンクリート床板2は常に2本の鋼製主桁5の中心で運搬され、回転させることができるものとしされている。
敷設装置39を構成する上部フレーム14は支柱12及びブレース材13の上端に固結された、橋軸直角方向に橋梁中心線を越えて張出して構成されており、該上部フレーム14で懸垂用レール15、15を保持するものとされる。
懸垂用レール15は、上部フレーム14に保持されており、本実施例においては橋軸方向に支柱12から前後に各々約2mの突き出し長さを有して橋軸方向に向け所定間隔をあけて平行間隔で2本配置されている。
ここで、後方の突き出し部16は、運搬台車3からプレキャストコンクリート床板2を取り込むため設けられているものであり、前方の突き出し部17はプレキャストコンクリート床板2を据え付けるために必要な長さとしてある(図2参照)。
尚、この突き出し部16、17の突き出し長さは、プレキャストコンクリート床板2の形状寸法に応じて変化させることが出来る。
電動トロリー18は、プレキャストコンクリート床板2を吊り上げて上記懸垂用レール15、15に沿って橋軸方向に走行する。
そして、該電動トロリー18は各々の懸垂用レール15、15に1台ずつ配置されており、それらの下方は上部横梁19でヒンジ連結されている。走行時には2台の電動トロリー18、18は連動して走行する様構成されている。
上部横梁19はその両端部が電動トロリー18に保持されて吊り下げられており、中央部には電気チェーンブロック吊下げ金具20と橋軸直角方向微調整装置21を保持している。また、その一端側には小型油圧ユニット22が搭載されている。
電気チェーンブロック吊下げ金具20は、上部横梁19に跨座し、かつ橋軸直角方向に摺動可能に取り付けられている。そしてその下方には、電気チェーンブロック23のフック24を引っ掛けるためにピン25が挿入されている。
橋軸直角方向微調整装置21は、図4に示すように、電気チェーンブロック吊下げ金具20の上方空間内に設けられた串型ジャッキ26と、上部横梁19上に設けられた反力受金具27からなる。
串型ジャッキ26は、電気チェーンブロック吊下げ金具20に固定されており、シリンダ29は橋軸直角方向に±100mm移動出来るよう構成されている。
串型ジャッキ26のシリンダ29を一方の側に伸ばすと、シリンダ29の先端が反力受金具26に当たり、上部横梁19に跨座し、かつ橋軸直角方向に摺動可能に取り付けられている電気チェーンブロック吊下げ金具20が、反対側に移動することになる。
このような方法で、プレキャストコンクリート床板2の橋軸直角方向据え付け位置を微調整することができる。
また、位置決め後は油圧バルブを閉めることにより、微調整後の位置を保持することができる。
電気チェーンブロック23はプレキャストコンクリート床板2の吊下げ、吊降しのために使用されるものであり、市販の一般的な電気的に駆動するチェーンブロックが使用される。
符号30はプレキャストコンクリート床板2の吊り上げ、吊り降ろし用の吊金具30である。
上方には電気チェーンブロック23のフック24を引っかける引っ掛け用ピン25があり、下方にはプレキャストコンクリート床板2に固定するPC鋼棒31、あるいはプレキャストコンクリート床板2を吊下げるワイヤー32等が設けられている。
しかして、プレキャストコンクリート床板2の形状、構造等にあわせて、その都度設計制作することが可能となっている。
ところで、前記フック24の基端部分に水平方向に90度旋回しうる様に構成された旋回部材36が設けられている。旋回部材36の構成については何ら限定されるものではないが、本実施例においてはフック24の基端部分側を水平方向へ回転できるように係止させ、外側の外周溝に複数個のベアリングを挿入して、前記フック24が水平方向へスムーズに回転できるように構成されている。
これにより吊り上げられたプレキャストコンクリート床板2は90度時計回りにスムーズに回転できるものとされている。
図2に示すように発電機32によって敷設装置の走行装置8、電気トロリー18、電気チェーンブロック23、橋軸直角方向微調整装置21の動力がまかなわれている。
そして、該発電機は32は下部横梁11の上に搭載されており、その重量によりカウンターウェイトとしても機能している。
カウンターウェイト33は本発明による敷設装置のすべての作業中での転倒安全性を保つため、下部横梁11の上に搭載されており、鋼製またはコンクリート製のものが使用される。
符号3は自走式の運搬台車であり、該運搬台車3によりプレキャストコンクリート床板2を、橋台背後の積み替えヤードから、架設クレーン直後まで運搬することとなる。
さらに、発電機搭載台車34には前記自走式の運搬台車3の駆動装置40に動力を供給する発電機32が搭載されている。
次に、プレキャストコンクリート床板2用の敷設装置である架設クレーンなどを用いた概略の架設方法について説明する。
架設の方法についての概略は従来とほぼ同様であるが、細部において本発明の敷設装置39には創作性があり、新規性が見られる。
a)まず、橋脚、橋台35構築後に、鋼製の主桁5、5が架設される。
b)橋脚、橋台35の背後に、床板架設用クレーン41及びプレキャストコンクリート床板運搬台車用のレール4を敷設する。
c)床板架設用クレーン41及びプレキャストコンクリート床板運搬台車3を組み立てて、上記レール4上に設置する。
d)工場制作したプレキャストコンクリート床板2を、現場まで運搬し、運搬台車3に積み替える。
e)床板架設用クレーン41で、最初のプレキャストコンクリート床板2を運搬台車3から取り込み、鋼製の主桁5上に配置する。
f)床板架設クレーン用レール4を前方に盛替え、かつプレキャストコンクリート床板運搬台車用のレール4を前方に継ぎ足す(例えば各プレキャストコンクリート床板1枚分)。
g)床板架設クレーンを床板1枚分前方に移動する。
h)2枚目のプレキャストコンクリート床板2を、敷設現場まで運搬し、運搬台車3に積み替える。
i)床板架設用クレーン41で、2枚目のプレキャストコンクリート床板2を運搬台車3から取り込み、鋼製の主桁5上に配置する。
j)床板架設クレーン用レールを前方に盛替え、プレキャストコンクリート床板運搬台車用のレールを前方に継ぎ足す(各プレキャストコンクリート床板1枚分)。
k)床板架設クレーンを床板1枚分前方に移動する。
m)同様の手順ですべてのプレキャストコンクリート床板2を運搬台車3から取り込み、鋼製の主桁5上に順次敷き並べる。
n)プレキャストコンクリート床板2の中に、PC鋼材を挿入緊張し、橋軸方向に一体化する。
o)鋼製の主桁5上フランジとプレキャストコンクリート床板の間の空隙及びスタッドジベル部にモルタル等を注入し、鋼製の主桁5とプレキャストコンクリート床板2を一体化させる。
そして、本発明での敷設装置39を用いた架設方法では以下のd)乃至j)の点などが従来に比し斬新な構造並びに方法となっている。
a)運搬台車3でプレキャストコンクリート床板2を敷設装置の直後まで運搬してくる。
b)床板吊金具30とプレキャストコンクリート床板2を固定あるいは連結する。
c)電気チェーンブロック23でプレキャストコンクリート床板2を吊上げ、地切りする。
d)その場で、旋回部材36により、プレキャストコンクリート床板2を90度(図では時計回り)回転させる。これにより吊り上げられているプレキャストコンクリート床板2はその長手方向が橋軸方向と平行する方向とされる(図3の(2)参照)。
e)次いで、移動部材である電動トロリー18により、プレキャストコンクリート床板2を橋軸方向に向かい移動させて決められた据付位置上方まで運搬する(図3の(3)参照)。
f)その据付位置上方の位置で、前記の旋回部材36により、プレキャストコンクリート床板2を更に90度(図では時計回り)回転させる。
これによりプレキャストコンクリート床板2は橋軸方向と略直角する方向に向けられることとなる(図3の(4)参照)。
g)この状態から降下設置部材である電気チェーンブロック23で、プレキャストコンクリート床板2をスタッドジベルの少し上まで、吊降ろす。
h)前記の旋回部材36を用い、プレキャストコンクリート床板2の据付方向、すなわちプレキャストコンクリート床板2の長手方向が橋軸方向と直角する方向に向き、かつ既設のプレキャストコンクリート床板2と接する設置方向となるように微調整する。
i)さらに、電動トロリー18によって、プレキャストコンクリート床板2を設置すべき橋軸方向の位置を微調整を行う。
j)また、電動トロリー18に設けられた橋軸直角方向微調整装置21により、橋軸直角方向位置の微調整を行う。この微調整によりプレキャストコンクリート床板2の長手方向両端面が略面一となるように調整される。
k)最後に、降下設置部材である電気チェーンブロック23を起動し、プレキャストコンクリート床板2を鋼製主桁5上に、吊降ろして敷設完了となる。
本発明による敷設装置の構成を説明する構成説明図(その1)である。
本発明による敷設装置の構成を説明する構成説明図(その2)である。
本発明によるプレキャストコンクリート床板の回転移動状態を説明する説明図である。
橋軸直角方向微調整装置の概略構成を説明する説明図である。
従来例の構成を説明する説明図(その1)である。 従来例の構成を説明する説明図(その2)である。 プレキャストコンクリート床板2の敷設に際し、プレキャストコンクリート床板2を供給する方向から順次敷設する状態を説明する従来例の説明図である。
符号の説明
1 枕木
2 プレキャストコンクリート床板
3 運搬台車
4 レール
5 主桁
6 スタッド
7 レベル調整ピース
8 走行装置
9 駆動モータ
10 車輪

11 下部横梁
12 支柱
13 ブレース材
14 上部フレーム
15 懸垂用レール
16 後方の突き出し部
17 前方の突き出し部
18 電動トロリー
19 上部横梁
20 電気チェーンブロック吊り下げ金具
21 橋軸直角方向微調整装置
22 小型油圧ユニット
23 電気チェーンブロック
24 フック
25 ピン
26 串型ジャッキ
27 反力受け金具
29 シリンダ
30 吊金具
31 PC鋼棒
32 発電機
33 カウンターウエイト
34 発電機搭載台車
35 橋脚、橋台
36 旋回部材
37 下部連結梁
38 走行装置本体
39 敷設装置
40 駆動装置
41 クレーン
50 床板架設専用クレーン
51 サークルモノレール

Claims (2)

  1. 橋脚、橋台上に橋軸方向へ延出する主桁を架設すると共に、架設された主桁上へプレキャストコンクリート床板を、該プレキャストコンクリート床板を供給する方向から順次敷設し、橋梁を形成するプレキャストコンクリート床板の敷設装置であり、
    橋軸方向と略直角する方向に長手方向を向けた状態で運搬台車に載置された長方形状プレキャストコンクリート床板と、
    前記プレキャストコンクリート床板を吊り上げ、かつ長手方向が橋軸方向となるよう略90度旋回する吊り上げ旋回部材と、
    長手方向を橋軸方向と平行にして吊り上げられた前記プレキャストコンクリート床板を床板敷設位置まで橋軸方向前部へ移動させる移動部材と、
    前記移動後に、略90度旋回して橋軸方向と略直角する方向に長手方向を向けた状態とし、所定の床板敷設位置へ降下して設置する降下設置部材と、
    を有することを特徴とするプレキャストコンクリート床板の敷設装置。
  2. 前記プレキャストコンクリート床板の敷設装置には、
    前記吊り上げ旋回部材でプレキャストコンクリート床板の橋軸方向と略直角する方向となるよう微調整可能とされ、かつ前記移動部材で橋軸方向の設置微調整が可能とされ、橋軸直角方向微調整部材で敷設する各プレキャストコンクリート床板の長手方向両端面を面一とする微調整が可能とされた、
    ことを特徴とする請求項1記載のプレキャストコンクリート床板の敷設装置。
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