JP2005303128A - 処理液の温調用ヒータおよび処理液加熱装置 - Google Patents

処理液の温調用ヒータおよび処理液加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 処理液が漏洩した場合でも、この漏液への引火を確実に防止できるようにする。
【解決手段】 温調用ヒータ30は、複数本のヒータ本体31とこれに接続される電力線40(電力供給用電線)とを有する。各ヒータ本体31は、導線31aを同じ側に向けた状態でアルミニウムからなるホルダ32に保持されている。このホルダ32の一端側には略密閉されたケース36が結合されており、各導線31aと電力線40とがこのケース36内で電気的に接続されている。ケース36には、ポート部48を介してガス供給通路L3が接続されており窒素ガスがこのポート部48を通じてケース36内に供給されるように構成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、LCD、PDP用ガラス基板および半導体基板等の基板に処理液を供給して各種処理を施す基板処理装置に適用される処理液の温調用ヒータおよび同ヒータを備えた処理液加熱装置に関するものである。
従来から、例えばローラコンベアによりLCD、PDP用ガラス基板等の基板を搬送しながら該基板に向けて処理液を供給することにより基板に洗浄等の処理を施すようにした基板処理装置が一般に知られている。
この種の基板処理装置において、処理液は最適温度に温調された状態で基板に供給されるようになっており、従来は、例えば中空のハウジング内にヒータを支持した加熱装置を設け、タンクから導出した処理液をこの加熱装置の前記ハウジングに導入することにより処理液を直接ヒータ加熱してから基板に供給することが行われていた(特許文献1)。
ところが、処理液として有機溶剤を用いることも多いことから、処理液を直にヒータ加熱する上記の方式はユーザ側の抵抗感を拭いきれず、近年は、このような直接加熱方式に代えて間接的に処理液を加熱する方式(間接加熱方式)が導入されつつある。具体的には、処理液を貯溜するタンクの下面にヒータを組込み付け、タンクの熱伝導を利用して間接的にタンク内の処理液を加熱することが行われている。
特開平10−137737号公報
しかしながら、この間接加熱方式では、ヒータとその電力供給用電線との接続部分等、多くの電気的な接続部分が空気中(酸素)に晒されるため、例えば、引火性の高い処理液を使用している場合に漏液が生じた場合や、又は処理液から引火性、あるいは爆発性が高いガス(以下、高引火性ガス等という)が漏洩した場合等、異常事態が発生している状態で前記電気的接続部分において火花(スパーク)が生じると、これが高引火性ガス等に引火して最悪の場合には火災を誘発することが考えられる。従って、間接加熱方式では、より高度な安全性を担保するため、前記異常事態発生時においてヒータの電気的接続部分で火花が生じた場合でも、処理液から発生したガスや漏液への引火を未然に防止できるようにする必要がある。
なお、間接加熱方式では、直接加熱方式よりも熱効率が劣るため多数本のヒータ本体をタンクに組付けるのが一般的であり、そのため上記のような引火防止対策を講じるに際しては合理的で安価な構成とすることが望まれる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、処理液から発生したガスや漏液への引火を未然に防止すること、より好ましくは、合理的で、かつ安価な構成で漏液等への引火を防止することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に係る処理液の温調用ヒータは、タンクに貯溜された基板処理液を基板に供給することにより前記基板を処理する基板処理装置の前記タンクに組付けられ、このタンクを介して処理液を間接的に加熱するヒータにおいて、ヒータ本体とこれに接続されて該ヒータ本体に電力を供給する電力供給用電線とを有し、前記ヒータ本体と電力供給用電線との電気的接続部分が密閉又はそれに近い状態に閉塞されたケース内に配置され、さらにこのケースに、その内部に引火防止用のガスを供給可能なポート部が設けられているものである。
このような構成の温調用ヒータによれば、ヒータ本体と電力供給用電線との電気的接続部分が外部から隔離されているので、タンクに漏液が生じた場合や処理液で発生したガス(高引火性ガス等)が漏洩するような異常事態が発生した場合でも、この漏液等に前記電気的接続部分が晒されるのを有効に防止することができる。特に、ポート部を介してケース内に引火防止用のガスとして例えば不活性ガスを供給するようにすれば、前記電気的接続部分が外気(空気)および高引火性ガス等から確実に遮蔽されるので、上記のような異常事態下で万一電気的接続部分で火花が生じた場合でも高引火性ガス等への引火が確実に防止されることとなる。
この温調用ヒータにおいては、前記ヒータ本体として複数本のヒータ本体が設けられるとともに前記電気的接続部分が同じ側に並ぶように各ヒータ本体が配列され、各ヒータ本体の前記電気的接続部分が共通のケース内に配置されているのが好ましい(請求項2)。
この構成によると、複数本のヒータ本体を使って効率的に処理液を加熱することができる。しかも、各ヒータ本体の前記電気的接続部分が共通のケース内に配置される構成であるため合理的な構成で漏液や高引火性ガス等への引火を防止することができる。すなわち、各ヒータ本体の電気的接続部分が共通のケース内に集約されるため、各ヒータ本体と電力供給用電線との接続作業やそのメンテナンス作業を一箇所で行うことができ、また、引火防止用ガスの供給も一箇所に行うことができるため該ガスの供給系統の構成を簡素化できる。
なお、上記の温調用ヒータにおいて、温度センサ又は過熱検知センサの少なくとも一方を有する場合には、該センサとその配線との電気的接続部分が前記ケース内に配置されているのが好ましい(請求項3)。
すなわち、温度センサ又は過熱検知センサとその配線との電気的接続部分でもヒータ本体と同様に火花が生じることが考えられるため、専用のケースを設けて前記センサの電気的接続部分をその内部に配置するようにしてもよいが、上記のような構成によればケースを共通化することができるため、温度センサ又は過熱検知センサの前記電気的接続部分での火花に起因する漏液や高引火性ガス等への引火を合理的な構成で防止することが可能となる。
一方、本発明に係る処理液加熱装置は、タンクに貯溜された基板処理液を基板に供給することにより前記基板を処理する基板処理装置の前記処理液を加熱する装置であって、請求項1乃至3の何れかに記載の温調用ヒータが下面に組付けられた前記タンクと、前記温調用ヒータのケース内に前記ポート部を介して引火防止用のガスである不活性ガスを供給するガス供給手段とを有しているものである(請求項4)。
この装置によると、上記のような温調用ヒータ(請求項1乃至3の何れかに記載の温調用ヒータ)を有しているので、タンクを介してこれに貯溜された処理液を適切に加熱することができ、また漏液や高引火性ガス等の漏洩が生じた異常事態下で、万一温調用ヒータで火花が生じた場合でも、漏液等への引火を有効に防止することが可能となる。
この構成において、前記タンクは、その下面が一方側から他方側に向って先下がりに傾斜する傾斜面とされ、かつ前記一方側のタンク側面に処理液の配管が接続され、前記温調用ヒータは、前記一方側に前記ケースが位置する状態でタンク下面に対して組付けられているのが好ましい(請求項5)。
この構成によると、配管の接続部分から漏液が生じた場合でも、タンク下面が上記のような傾斜面とされ、かつその上位側にケースが位置するように温調用ヒータが組付けられているので、ヒータ本体等の電気的接続部分に漏液が流下(侵入)するのを有効に防止することができ、漏液への引火をより確実に防止することが可能となる。
また、前記タンクの側面に沿って処理液が前記温調用ヒータ側へ流下するのを防止するための液受け部材が前記タンクに設けられているのがより好ましい(請求項6)。
この構成によるとタンク下面に漏液が流下するのを防止することができるので、漏液への引火をより確実に防止することが可能となる。
請求項1〜3に係る処理液の温調用ヒータ、またこの温調用ヒータを用いた請求項4〜6に係る処理液加熱装置によると、引火性の高い処理液を使用している場合に漏液が生じた場合や、又は処理液から高引火性ガス等が漏洩した場合等、異常事態が発生した場合でも、ヒータ本体と電力供給用電線との電気的接続部分をその漏液や高引火性ガス等から遮蔽することができるので、上記のような異常事態が発生した場合に万一前記電気的接続部分で火花が発生したとしても、漏液や高引火性ガス等への引火を有効に防止することができる。そのため、処理液をより安全に加熱することができる。
特に、請求項2に係る温調用ヒータ、またこの温調用ヒータを用いた処理液加熱装置によると、複数本のヒータ本体を使って効率的に処理液を加熱しながらも、温調用ヒータの組立性やメンテナンス性がよく、また引火防止用ガス(不活性ガス)の供給系統も簡単なものとなるため合理的な構成となる。
本発明の最良の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る処理液加熱装置(本発明に係る温調用ヒータが適用される処理液加熱装置)が適用される基板処理装置の一例を模式的に示している。
この図に示す基板処理装置は、例えば、ガラス基板W(以下、基板Wと略す)を搬送しながらこの基板Wに薬液や純水等の処理液を供給して当該処理液による所定の処理を基板Wに施すものである。この装置は、主に基板Wを処理する上層部2と、処理液の供給系統および装置の制御系を収納した下層部3との上下二層構造とされている。
上層部2には、基板Wの処理用チャンバ10が設けられている。この処理用チャンバ10には、その一方側の側面(左側面)に基板Wの搬入部10aが、他方側の側面(右側面)に基板Wの搬出部10bが設けられている。また、これら搬入部10aと搬出部10bとの間には、複数のローラ11を並列に備えたローラコンベア12が配設されおり、搬入部10aから処理用チャンバ10内に搬入された基板Wが水平又は傾斜姿勢に支持された状態で前記各ローラ11の駆動により搬出部10bに向って搬送されるようになっている。
処理用チャンバ10内には、さらに基板Wに対して処理液を供給するための複数のノズル14が配設されている。これらのノズル14は前記コンベア12の上部に所定の配列で設けられており、例えば処理液をシャワー状に吐出するようになっている。
一方、下層部3には、タンク15、処理液の供給通路L1および回収通路L2等の処理液の供給系統および制御系としてのコントローラ6が配設されている。
タンク15は、下層部3のフレーム4(図2に示す)に支持されており、図示の例では2つのタンク15が左右に並べて支持されている。これらタンク15の底部には温調用ヒータ30が組付けられおり、タンク15を介して間接的に処理液を加熱することにより処理液をその処理に適した最適温度に温度調整するように構成されている。なお、この温調用ヒータ30の構成については後に詳述する。
処理液の供給通路L1は、その上流端がタンク15に、下流端が上記ノズル14にそれぞれ連通接続されており、その途中部分にはポンプ20,フィルタ21および電磁バルブ22等が介設されている。また、処理液の回収通路L2は、その上流端が処理用チャンバ10の底部に、下流端がタンク15にそれぞれ連通接続されている。つまり、タンク15に貯溜された処理液をポンプ20の作動により供給通路L1を通じて各ノズル14に供給し、各ノズル14から基板Wに吹き付けて処理に供した後、処理用チャンバ10の底部から回収通路L2を介してタンク15に回収することにより処理液を循環使用するように前記供給系統が構成されている。なお、図1では、一方側のタンク15の供給通路L1および回収通路L2を図示しているが、勿論、他方側のタンク15についても同様に供給通路L1および回収通路L2が設けられている。
コントローラ6は、この基板処理装置を統括的に制御するもので、コンベア12、供給通路L1の電磁バルブ22、ポンプ20および後述するガス供給通路L3の電磁バルブ23等は全てこのコントローラ6に電気的に接続されている。なお、図示を省略するが、このコントローラ6はタンク15等の処理液の供給系統から離間した位置に区画形成された収納室内に配置されることによりタンク15等から隔離されており、その結果、処理液のミスト等から完全に遮蔽されている。
この基板処理装置において、基板Wは、搬入部10aを介して処理用チャンバ10内に導入され、コンベア12により水平又は傾斜姿勢に支持された状態で一定の速度で搬送される。その一方で、最適温度に温度調節された処理液がポンプ20の作動によりタンク15から各ノズル14に供給され、これにより各ノズル14から基板Wに処理液が吹き付けられる。そして、基板Wが搬出部10bから搬出されるまでの間、基板Wに処理液が吹き付けられることにより基板Wに対して処理液による所定の処理が施されることとなる。
次に、前記タンク15内の処理液を加熱する部分の構成について詳細に説明する。
図2は、図1におけるA−A断面図である。この図に示すように、タンク15はその幅方向両側(図2では紙面に直交する方向両側)に設けられる脚部16(同図では片側のみ図示)を介してフレーム4上に支持されている。
タンク15は、その前側面(オペレータが操作する操作パネル等が設けられる側;図2では左側)に前記通路L1,L2および図外のドレン通路等を構成する配管が接続されており、また、タンク15の下面15aは、装置の後側から前側に向って先下がりの傾斜面とされている。このようにタンク15の下面15aが先下がりに構成されることによって処理液の入れ替え時にはタンク内の処理液を残さずドレン通路を介して排液できるとともに、通路L1,L2の配管接続部分からの漏液が後記温調用ヒータ30側に流下するのを防止できるようになっている。
タンク15の下面15aには温調用ヒータ30が組付けられている。この温調用ヒータ30は両脚部16の間のスペースに配置されている。
図3および図4に示すように、温調用ヒータ30は、複数本のヒータ本体31を備えている。これらヒータ本体31は一端側に一対の接続用導線31aが導出された棒状のもので、幅方向(タンク15の幅方向)に並列に並べられた状態で、熱伝導性に優れた金属材料、例えばアルミニウムからなる厚板状のホルダ32により一体に保持されている。具体的には、ホルダ32に所定間隔で貫通孔が並列に穿設されており、前記導線31aが同じ側に並ぶように、各ヒータ本体31が前記貫通孔に対して隙間無く挿入されている。
前記ホルダ32の端面であって前記導線31aが並ぶ側の端面には、方形断面を有し、かつヒータ本体31の配列方向に延びる細長のケース36が一体に結合されている。
ケース36のうちホルダ32への結合面には各ヒータ本体31の挿入孔が形成されており、前記ホルダ32に保持された各ヒータ本体31の端部、具体的には導線31aの導出側の端部が前記挿入孔を介してケース36内に挿入されている。なお、ホルダ32とケース36との結合面にはシール部材33が介装されている。
また、ケース36において前記ホルダ32との結合面に対向する面には筒状のロック部材38が固定されている。ロック部材38は、各ヒータ本体31に対応する位置に上下2個ずつ設けらており、各ヒータ本体31に対する電力供給用電線40(以下、電力線40という)がロック部材38を通じてケース36内に挿入され、このケース36内でそれぞれ対応するヒータ本体31の前記導線31aに電気的に接続されている。
ここで、ロック部材38は、詳しく図示していないが、ケース36に固定される筒状部とその外周に螺合装着されるナットとから構成されており、筒状部に対してナットが締結されることにより筒状部内面に設けられるシール部材が電力線40に密接して筒状部と電力線40との間をシールするように構成されている。すなわち、このようなロック部材38を介して電力線40がケース36内に挿入されることにより、ケース36内の気密性をある程度保った状態で電力線40がケース36内に導入されている。なお、各ヒータ本体31の導線31aと電力線40とは、例えばはんだ付けにより直に接続されており、絶縁性の収縮チューブが外側から装着されることにより当該接続部分が被覆されている。
また、ケース36においてその下面には、同ケース36内に連通するホースジョイントからなるポート部48が設けられており、図1に示すように、窒素ガス(引火防止用のガス)の供給源24から導出されるガス供給通路L3の先端がこのポート部48に接続されている。これによりケース36内に対して窒素ガスが供給可能に構成されている。
ガス供給通路L3の途中部分には、電磁バルブ23が介設されており、基板Wの処理時にはこのバルブ23が前記コントローラ6により開閉制御されるようになっている。なお、当実施形態では、この窒素ガスの供給源24およびガス供給通路L3等により本発明に係る不活性ガスの供給手段が構成されている。
温調用ヒータ30には、さらに、図3及び図4に示すように温度ヒューズ42(過熱検知センサ)および温度センタ46が設けられている。
温度ヒューズ42は、その配線、つまり前記コントローラ6に接続される導線45との接続部分であるヒューズコネクタ43と共にケース36内に収納されている。温度ヒューズ42は、同図に示すように、ケース36の内面のうちホルダ32が結合される側の側面に、固定金具44によってヒューズコネクタ43と一体に固定されている。温度ヒューズ42の導線45は、ケース36に固定された前記ロック部材38と同一構造のロック部材(図示省略)を通じてケース36外に導出されて前記コントローラ6に電気的に接続されている。
一方、温度センサ46は熱電対からなり、温調用ヒータ30の幅方向略中央にヒータ本体31と平行に配置され、ケース36を貫通して先端測温部がホルダ32内に挿入された状態で設けられている。この温度センサ46は配線一体型のものであり、そのため、ケース36内で電気的な接続は行われておらず、温度センサ46はケース36に固定された前記ロック部材38と同一構造のロック部材39を通じてケース36外に導出されてコントローラ6に直接接続されている。
上記のような温調用ヒータ30は、図2および図3に示すようにヒータ本体31がタンク15の幅方向に並び、かつケース36が後側、すなわちタンク15の下面15aのうちその傾斜方向における上位側に位置するように同下面15aにボルトナット(図示省略)で固定されている。また、タンク15の側面のうち温調用ヒータ30の前記ケース36側の側面には、断面U字型の液受け部材18が設けられ、タンク15の後側面で漏液が生じた場合には、この液受け部材18で漏液が受けられるように構成されている。なお、図3および図4において符号34は、例えばボルトナットによりホルダ32に固定される断熱カバーであって、温調用ヒータ30の前記ホルダ32のうちタンク15に対する当接面以外の部分を覆うように構成されている。
以上のようなタンク15および温調用ヒータ30等の構成において、基板Wの処理時には、前記電力線40を介して各ヒータ本体31に電力が供給されることにより該ヒータ本体31が発熱し、熱伝導によりホルダ32およびタンク15の底壁面を介して同タンク15内の処理液が加熱される。そしてその一方で、前記温度センサ46による検出温度に基づいてヒータ本体31への電力供給が前記コントローラ6により制御(間接制御)されることにより、処理液の温度が処理に最適な温度に制御される。
また、温調用ヒータ30の作動中は、前記電磁バルブ23が開制御されることによりガス供給通路L3を通じて窒素ガス供給源24からケース36内に窒素ガスが供給(パージ)される。これによりヒータ本体31と電力線40との電気的接続部分が窒素ガスにより外気から遮蔽されることとなる。
以上のような基板処理装置によると、タンク15に組付けた温調用ヒータ30によってタンク内の処理液を加熱することにより、処理液を所望の温度に適切に温度調整することができる。その上、上記のようにタンク15および温調用ヒータ30等が構成されている結果、処理液等への引火による火災等の発生も有効に防止されることとなる。
すなわち、温調用ヒータ30は、上記の通りヒータ本体31の導線31aと電力線40とがケース36内で電気的に接続されることにより当該接続部分が外部から隔離された構成となっているので、タンク15から漏液が生じた場合でも前記接続部分が漏液に晒され難い。また、温調用ヒータ30の作動中は、ケース36内に窒素ガスが供給されて前記接続部分が外気(空気)から完全に遮蔽されるので、仮に処理液から引火性、あるいは爆発性の高いガス(高引火性ガス等という)が発生し漏洩した場合でも、前記接続部分が高引火性ガス等に晒されることがない。従って、接触不良等によりヒータ本体31(導線31a)と電力線40との接続部分で火花が発生した場合でも、漏液や高引火性ガス等への引火を有効に防止することができ、これによって当該引火に起因する火災等の発生を未然に防止することができる。
特に、この温調用ヒータ30では、温度ヒューズ42のヒューズコネクタ43についてもケース36内に収納しているので、ヒューズコネクタ43の接点部分で火花が発生することによる漏液や引火性ガス等への引火も有効に防止することができる。
さらに、タンク15の下面15aがその後側から前側(すなわち通路L1,L2を構成する配管が接続される側)に向って先下がりの傾斜面とされ、この下面15aの後側(傾斜面の上位側)にケース36が位置するようにタンク15に対して温調用ヒータ30が組付けられ、さらにタンク15の後側面に液受け部材18が設けられた構成となっているので、タンク15に漏液が生じた場合でも温調用ヒータ30側、特にケース36の部分に漏液が流下することが殆ど無い。従って、ヒータ本体31の電気的接続部分を確実に漏液から保護することができ、この点でも漏液への引火を有効に防止することができる。
ところで、以上説明した実施形態の基板処理装置は、本発明に係る温調用ヒータおよび処理液加熱装置が適用された基板処理装置の一例であって、基板処理装置の具体的な構成はもとより温調用ヒータおよび処理液加熱装置の具体的な構成も本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、導線31aが同じ側に並ぶようにヒータ本体31を配列し、各ヒータ本体31の導線31と電力線40との電気的接続部分を共通のケース36内に配置しているが、例えば、スペース的な制限、あるいは形状の異なるヒータ本体31を用いる場合等、ヒータ本体31(導線31a)と電力線40との電気的接続部分を共通のケース36内に配置できない事情がある場合には、温調用ヒータ30に複数のケース36を設け、ヒータ本体31(導線31a)と電力線40との電気的接続部分を複数箇所に分けて配置するように構成してもよい。但し、上記実施形態のようにヒータ本体31(導線31a)と電力線40との電気的接続部分を共通のケース36内に集約した構成によると、各ヒータ本体31(導線31a)と電力線40との接続作業を一箇所で行うことができるため温調用ヒータ30の組立性やメンテナンス性が良く、また、窒素ガスの供給先も一箇所に集約されるため該ガスの供給系統の構成も簡単なものとなり、合理的で安価な構成が達成されるというメリットがある。従って、特別な事情がある場合を除き、上記実施形態の如くヒータ本体31(導線31a)と電力線40との電気接続部分を共通のケース36内に配置する構成を採るのが好ましい。
また、上記実施形態では、温度ヒューズ42のヒューズコネクタ43を上記ケース36内に配置しているが、このヒューズコネクタ43等についても別途専用のケースを設けてその内部に配置するようにしてもよい。但し、この場合も、上記実施形態のようにヒータ本体31と共通のケース36内にヒューズコネクタ43等を配置する構成によれば、ケースを共通化した合理的で安価な構成となるので、特別な事情がある場合を除き、上記実施形態の如くヒータ本体31と共通のケース36内にヒューズコネクタ43等を配置するのが好ましい。なお、ヒューズコネクタ43は、上記のように温度ヒューズ42と共にケース36内に配置する以外に、例えばコントローラ6の収納室に配置するようにしてもよい。また、過熱検知センサとしては、この温度ヒューズ42以外にサーモスタット等を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、温度センサ46として配線一体型の熱電対を用いているが、勿論、熱電対以外の温度センサ46を用いてもよい。この場合、温度センサ46とその配線とをコネクタで接続する場合には、このコネクタ(電気的接続部分)をケース36内に配置して漏液等から遮蔽するように構成すればよい。
また、上記実施形態では、ガス供給通路L3の途中部分に電磁バルブ23を介設し、このバルブ23の開閉によりケース36に対する窒素ガスの供給制御を行うようにしているが、このバルブ23を省略し、窒素ガスを常時ケース36内に供給するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ケース36内に供給する不活性ガス(引火防止用のガス)として窒素ガスを用いているが、勿論、可能な場合にはそれ以外の不活性ガス、例えばアルゴンガス等を用いるようにしてもよい。
本発明に係る処理液加熱装置(本発明に係る温調用ヒータが適用される処理液加熱装置)が適用される基板処理装置を示す模式図である。 基板処理装置の下層部(特にタンク)の構成を示す図1のA−A断面図である。 タンクに組付けられる温調用ヒータの構成を示す縦断面図である。 温調用ヒータの構成を示す図3のB−B断面図である。
符号の説明
10 処理用チャンバ
15 タンク
30 温調用ヒータ
31 ヒータ本体
31a 導線
32 ホルダ
36 ケース
40 電力線(電力供給用電線)
48 ポート部
L1 処理液供給通路
L2 処理液回収通路
L3 ガス供給通路

Claims (6)

  1. タンクに貯溜された基板処理液を基板に供給することにより前記基板を処理する基板処理装置の前記タンクに組付けられ、このタンクを介して処理液を間接的に加熱するヒータにおいて、
    ヒータ本体と、これに接続されて該ヒータ本体に電力を供給する電力供給用電線とを有し、前記ヒータ本体と電力供給用電線との電気的接続部分が密閉又はそれに近い状態に閉塞されたケース内に配置され、さらにこのケースに、その内部に引火防止用のガスを供給可能なポート部が設けられていることを特徴とする処理液の温調用ヒータ。
  2. 請求項1に記載の処理液の温調用ヒータにおいて、
    前記ヒータ本体として複数本のヒータ本体が設けられるとともに前記電気的接続部分が同じ側に並ぶように各ヒータ本体が配列され、各ヒータ本体の前記電気的接続部分が共通のケース内に配置されていることを特徴とする処理液の温調用ヒータ。
  3. 請求項1又は2に記載の処理液の温調用ヒータにおいて、
    温度センサ又は過熱検知センサの少なくとも一方を有し、かつ該センサとその配線との電気的接続部分が前記ケース内に配置されていることを特徴とする処理液の温調用ヒータ。
  4. タンクに貯溜された基板処理液を基板に供給することにより前記基板を処理する基板処理装置の前記処理液を加熱する装置であって、
    請求項1乃至3の何れかに記載の温調用ヒータが下面に組付けられた前記タンクと、前記温調用ヒータのケース内に前記ポート部を介して前記引火防止用のガスである不活性ガスを供給するガス供給手段とを有していることを特徴とする処理液加熱装置。
  5. 請求項4に記載の処理液加熱装置において、
    前記タンクは、その下面が一方側から他方側に向って先下がりに傾斜する傾斜面とされ、かつ前記一方側のタンク側面に処理液の配管が接続され、前記温調用ヒータは、前記一方側に前記ケースが位置する状態でタンク下面に対して組付けられていることを特徴とする処理液加熱装置。
  6. 請求項4又は5に記載の処理液加熱装置において、
    前記タンクの側面に沿って処理液が前記温調用ヒータ側へ流下するのを防止するための液受け部材が前記タンクに設けられていることを特徴とする処理液加熱装置。
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