JP2005302936A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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毅 永田
Makoto Nakao
誠 中尾
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Takeshi Ogawa
武 小川
Yoshihiko Murakami
嘉彦 村上
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Abstract

【課題】 試料台の異常放電による試料への汚染がなく、試料台を破損せずに、試料を高温まで加熱することができ、しかも加熱効率の優れたプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】 本発明のプラズマ処理装置1は、発熱部9をヒータケース12の内部に配設された導電性の炭化珪素(SiC)焼結体の発熱体素子13と、この発熱体素子13の下面に石英製のスペーサー14aを介して設けられたシリコン(Si)または炭化珪素(SiC)焼結体の第1の熱反射板15と、この第1の熱反射板15の下面に石英製のスペーサー14bを介して設けられたシリコン(Si)または炭化珪素(SiC)焼結体の第2の熱反射板16とにより構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等の板状試料を、所定の温度でプラズマ処理するプラズマ処理装置に関し、特に、プラズマ雰囲気下において、発熱体素子を用いて板状試料を効率よく、且つ、板状試料を汚染することなく加熱しつつプラズマ処理することができるプラズマ処理装置に関するものである。
従来、プラズマCVD、プラズマエッチング装置等のプラズマ処理装置に搭載されて使用される半導体ウエハ等の試料を加熱する加熱装置としては、発熱体素子が埋設された試料台に試料を載置し、前記発熱体素子に通電することにより前記試料台に載置された試料を加熱する加熱装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、従来のプラズマ処理装置に搭載される加熱装置の一例を示す断面図であり、容器31内には半導体ウエハ等の板状試料38を加熱する加熱装置32が設けられ、この加熱装置32は、円盤状ヒーター部33と円柱状支持部36とを一体化した断面T字形のものである。円盤状ヒーター部33は、緻密でガスタイトなセラミックスの内部にタングステン、モリブデン等からなる熱体素子39をスパイラル状に埋設したもので、その端部には電極37を介して電力が供給され、ウエハ等の試料38を加熱する。一方、容器31の内部にはガス供給孔34からプロセスガスが供給され、吸引孔35から排出される。
そして、前記の緻密でガスタイトなセラミックスとしては、ハロゲン系腐食ガスおよびそのプラズマに対する耐久性に優れることから、窒化アルミニウム(AlN)が多用されている。なお、図3においては、プラズマ発生部は省略されている。
特公平6−28258号公報
ところで、従来のプラズマ処理装置に搭載される加熱装置32では、円盤状ヒーター部33の発熱体素子39が、窒化アルミニウム焼結体に内蔵されており、発熱体素子39が通電されて加熱された場合、発熱体素子39の熱膨張により窒化アルミニウム焼結体に非常に大きな熱歪が発生して、加熱中に窒化アルミニウム焼結体が破損し易いという大きな問題がある。また、発熱体素子39に通電して高温域まで発熱させた場合、窒化アルミニウム焼結体は高温域ほど抵抗値が低下するので耐絶縁性が低下して絶縁破壊を起こし易いため、窒化アルミニウム焼結体の場合には、600℃以上に加熱して連続運転することができない。
また、窒化アルミニウム焼結体は、プラズマ雰囲気中で、特にマイクロ波を利用してプラズマ化されたプラズマ雰囲気に曝されると、アースされていない限り、チャージアップして異常放電を起こしやすく、異常放電が起こると、窒化アルミニウム焼結体の表面が荒らされてパーティクルが発生し易く、板状試料への汚染源となったり、破損する虞がある。そのため、異常放電を防止するためのアースを設置することが必要であるが、アース設置は困難であったり、不可能であることが多い。
さらに、発熱体素子39は、放射熱を試料方向以外にも放射するため、試料の加熱効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、試料台の異常放電による試料の汚染の虞がなく、また試料台を破損せずに高温まで加熱することができ、しかも加熱効率の優れたプラズマ処理装置を提供することを課題とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、発熱体素子と、この発熱体素子に電気的に接続されて電力を前記発熱体素子に供給する給電用端子を炭化珪素(SiC)焼結体で構成し、この発熱体素子の下方、または発熱体素子の下方と側方にシリコン(Si)または炭化珪素(SiC)焼結体の反射板を設置することにより解決できることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のプラズマ処理装置は、チャンバーと、該チャンバーに設けられ該チャンバー内にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、前記チャンバー内且つ前記プラズマ発生部に対向配置され、上面を板状試料を載置する面とする試料台とを備えたプラズマ処理装置であって、前記試料台は、導電性の炭化珪素(SiC)焼結体からなる発熱体素子と、この発熱体素子に電気的に接続されて電力を前記発熱体素子に供給する導電性の炭化珪素(SiC)焼結体からなる給電用端子と、前記発熱体素子の下方または前記発熱体素子の下方および側方に設けられ、前記発熱体素子から放射される放射熱を反射するシリコン(Si)または炭化珪素(SiC)焼結体からなる反射板とを備えてなることを特徴としている。
本発明のプラズマ処理装置では、試料台に設けられた発熱体素子により板状試料を加熱する。また、発熱体素子の下方または発熱体素子の下方および側方に設けられた反射板により発熱体素子から放射される放射熱を反射し、板状試料を効率よく加熱する。また、プラズマ雰囲気に曝されチャージアップして異常放電することもなく、パーティクルが発生して板状試料を汚染することもなく、破損の虞もない。
本発明に係るプラズマ処理装置においては、発熱体素子および反射板は、保護ケースに収納されていることを特徴としている。
これにより、発熱体素子と反射板は雰囲気ガスによる腐食を受けることなく、長期間にわたって性能を維持する。
本発明のプラズマ処理装置によれば、試料台に設けられた発熱体素子により板状試料を加熱し、また、発熱体素子の下方または発熱体素子の下方および側方に設けられた反射板により放射熱を反射し、板状試料を800℃程度の高温域まで効率よく加熱することができる。また、プラズマ雰囲気に曝されチャージアップすることがないので、異常放電を防止するためのアースを設置せずとも異常放電することもなく、もって、パーティクルが発生して板状試料を汚染することもなく、破損の虞もない。
さらに、本発明に係るプラズマ処理装置によれば、発熱体素子および反射板を保護ケースに収納したので、プラズマ雰囲気から保護することができる。
以上により、プラズマ雰囲気下においても、異常放電によるパーティクル発生に起因した板状試料の汚染もなく、発熱体素子や反射板の腐食もなく、板状試料を効率よく、高温に、長期間にわたって安定的に加熱してプラズマ処理することができる。
以下、本発明のプラズマ処理装置の一実施形態について図面に基づき説明する。
なお、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解するために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態のプラズマ処理装置を示す概略断面図である。
図1において、アルミニウムまたはステンレススチールからなるチャンバー2の側壁(側部)には、反応ガスをチャンバー2内に導入する反応ガス導入口3および反応ガスをチャンバー2外へ排出する反応ガス排出口4が設けられている。
また、チャンバー2の頂部2aの高純度石英製のマイクロ波照射窓21の外側には、マイクロ波を利用したプラズマ発生部22が設けられ、このプラズマ発生部22は、例えば、2.45GHzのマイクロ波をマイクロ波照射窓21を介してチャンバー2内に照射するマイクロ波発生器23が備えられている。このマイクロ波照射窓21の上面には、マイクロ波を均一に照射するためのアンテナ部24が設けられ、このアンテナ部24は、スロットアンテナ(孔付金属板)25と誘電体26とから構成されている。
一方、チャンバー2の底部2bには、開口部2cが形成され、この開口部2cを気密に覆う窒化アルミニウム(AlN)からなる焼結体板5が底部2bにOリング6を介して螺子部材7により締結・固定されている。
そして、この焼結体板5上には、高純度透明石英製のT字型の脚8が立設され、この脚8上には、発熱部9が設けられている。この発熱部9は、その上面が板状試料W載置面とされ、この試料載置面は、前記プラズマ発生部22に対向している。なお、開口部2cを気密に覆う焼結体板5はチャージアップして異常放電することを防止するため、アルミニウムまたはステンレススチール製チャンバーを介してアースされている。
発熱部9は、下向きにフランジ部10を有し、T字型の脚8の頂面に位置決め固定された高純度透明石英製の板状試料支持板11と、この板状試料支持板11と前記T字型の脚8の頂面とで構成されたヒータケース12の内部に配設された導電性の炭化珪素(SiC)焼結体の発熱体素子13と、この発熱体素子13の下面には石英製のスペーサー14aを介してシリコン(Si)製または炭化珪素(SiC)焼結体の第1の熱反射板15と、この第1の熱反射板15の下面には石英製のスペーサー14bを介してシリコン(Si)または炭化珪素(SiC)焼結体の第2の熱反射板16と、一端が発熱体素子13に電気的に接続され、他端が前記第1の熱反射板15と第2の熱反射板16とをそれぞれ貫通し、T字型の脚8の内部空間を通過し、焼結体板5を貫通して前記反応チャンバー2外に導出された導電性の炭化珪素(SiC)焼結体の給電用端子17から主として構成されている。
そして、給電用端子17と焼結体板5は、その貫通部18において気密に封着されている。なお、この実施の形態にあっては、熱反射板は上下2枚設けられているが、必ずしも上下2枚設ける必要はなく、1枚であってもよい。
発熱体素子13は、通電により発熱するものであり、例えば、図2に示すように円形の平板状であり、中央部から外周部に向かって徐々に発熱体素子の幅が狭くなるように形成されたスパイラル状となっている。
発熱体素子13を構成する導電性の炭化珪素(SiC)焼結体としては、焼結助剤無添加で焼結され、焼結密度が2.8g/cm以上で、室温での電気抵抗が1Ω・cm以下の炭化珪素(SiC)焼結体が、板状試料Wへの汚染源となる不純物を含まず、かつ適度な抵抗を有するので好ましい。
このような導電性の炭化珪素(SiC)焼結体は、次のいずれかの方法で製造することができる。
「製造方法1」
不活性雰囲気または還元性雰囲気のプラズマ中に、シラン化合物、またはハロゲン化珪素と炭化水素とからなる原料ガスを導入し、反応系の圧力を1気圧未満から0.1Torrの範囲で制御しつつ気相反応させることにより、平均粒子径が0.1μm以下の炭化珪素(SiC)粉末を合成する。その後、この炭化珪素(SiC)粉末を成形・焼成して炭化珪素(SiC)焼結体とする。
「製造方法2」
平均粒子径が0.1〜10μmの第1の炭化珪素粉末と、不活性雰囲気または還元性雰囲気のプラズマ中にシラン化合物またはハロゲン化珪素と炭化水素とからなる原料ガスを導入し、反応系の圧力を1気圧未満から0.1Torrの範囲で制御しつつ気相反応させることによって合成された平均粒子径が0.1μm以下の第2の炭化珪素粉末とを混合し、この混合粉末を成形・焼成して炭化珪素(SiC)焼結体とする。
給電用端子17は、発熱体素子13に電力を供給するためのものであり、導電性の炭化珪素(SiC)焼結体からなり、前記発熱体素子13で使用される導電性の炭化珪素(SiC)焼結体と同質材料であることが、熱膨張性、高熱伝導性等の点において好ましい。
発熱体素子13と給電用端子17とは、Siを含む接合剤層19を介して電気的に接続されており、Siを含む接合剤で接合したことにより、接続部分の耐久性の向上が大幅に図られている。
また、焼結体板5は、チャンバー11に取り付けられるとともに、チャンバー2内を気密に保持するものであり、窒化アルミニウム(AlN)の他、例えば、窒化珪素(Si)、アルミナ(Al)などのセラミックスが、気密性、耐熱性などに優れていることから好ましい。
焼結体板5と給電用端子17とは、接着剤層20により気密に封着されている。この封着剤層20を構成する封着剤としては、気密に封着でき、発熱体素子13を昇温させる際の温度に耐える耐熱性を備えている材料であることが必要であり、このような特性を備えた封着剤としては、アルミノ珪酸ガラス、バリウムホウ珪酸ガラスの他、酸化亜鉛(ZnO)を20〜70重量%、酸化ホウ素(B)を20〜35重量%含有するホウ珪酸亜鉛ガラスなどを例示することができる。
第1の熱反射板15及び第2の熱反射板16を構成するシリコン(Si)としては、高純度のものであれば、単結晶シリコンであっても、多結晶シリコンであってもよい。これらの熱反射板の厚みは1〜3mm程度が好ましい。厚みが1mm未満であると反りが生じたり、破損しやすいので好ましくなく、一方、厚みが3mmを超えると熱容量が大きくなるので好ましくない。
また、第1の熱反射板15及び第2の熱反射板16を構成する炭化珪素(SiC)焼結体としては、高純度のものであれば、導電性であっても、絶縁性であってもよい。これらの熱反射板15、16の厚みも1〜3mm程度が好ましい。厚みが1mm未満であると反りが生じたり、破損しやすいので好ましくなく、一方、厚みが3mmを超えると熱容量が大きくなるので好ましくない。
このように構成されたプラズマ処理装置1では、給電用端子17とリード線とを電気的に接続し、給電用端子17を介して発熱体素子13に電力を供給することにより、発熱体素子13が発熱して板状試料支持板11を介して板状試料Wを所定の温度に加熱する。
一方、反応チャンバー2内には所定圧力のプラズマガスが導入され、この導入されたプラズマガスがマイクロ波によりプラズマ化され、前記所定の温度に保持された板状試料Wの上面にプラズマ処理を施す。
そして、このように構成されたプラズマ処理装置1は、チャンバー2内の、マイクロ波によってプラズマ化されたプラズマ雰囲気に曝される箇所は、炭化珪素(SiC)(またはシリコン)、石英、及び窒化アルミニウム(異常放電防止のためアースされているのでチャージアップしない)のみで構成されているので、板状試料Wへの汚染源となることはなく、しかも800℃程度の高温度域で使用しても熱歪み、絶縁性の低下に起因する発熱部13の破損も生じない。
以下、本発明を具体的に詳しく説明する。
(実施例1)
図1に示すプラズマ処理装置1を作製した。まず、アルミニウム(Al)金属製のチャンバー2の頂部2aに高純度石英製のマイクロ波照射窓21を気密に取り付け、このマイクロ波照射窓21の外側に、マイクロ波を利用したプラズマ発生部22を設けた。このプラズマ発生部22は、マイクロ波照射窓21の上面にスロットアンテナ(孔付金属板)25と窒化アルミニウム(AlN)製の誘電体板26から構成されるアンテナ部24を配設し、このアンテナ部24上に、2.45GHzのマイクロ波をマイクロ波照射窓21を介してチャンバー2内に照射するマイクロ波発生器23を取り付けることにより作製した。
発熱体素子13および給電用端子17には、前記製造方法2により製造され、常温下での熱伝導率が175W/m・Kで、かつ、体積固有抵抗値が0.07Ωcmである導電性の炭化珪素(SiC)焼結体を用いた。発熱体素子13の形状は、平面視円形の平板状で、厚み3mm、直径240mmとした。また、発熱体素子13の幅は、中央部で24mm、外周部に向かって徐々に狭くし、外周部の一番外側で6mmのスパイラル状とした。給電用端子17は、直径10mm、長さ300mmの円柱状に形成した。
焼結体板5の材質としては、窒化アルミニウム(AlN)を用いた。焼結体板5は、直径100mm、厚さ6mmとし、給電用端子17を貫通させるための穴の直径を12mmとした。また、板状試料の支持板11およびT字型の脚8は透明石英製とした。
そして、発熱体素子13と給電用端子17の接合体を、以下のようにして作製した。
珪素(Si)粉末0.7gとモリブデン(Mo)粉末0.3gを秤量し、アクリル樹脂を溶解したα−テルピネオール溶液を加えて混合した後、この混合物を発熱体素子13と給電用端子17との接合面に塗付した。次いで、発熱体素子13と給電用端子17とを所定の形状に組み立て、350℃にて20分間脱脂を行い、大気圧下1500℃で30分間熱処理することにより接合した。
そして、発熱体素子13に接合された給電用端子17と、焼結体板5とを以下のようにして封着した。まず、カーボン治具を用い、発熱体素子13に接合された給電用端子17と焼結体板5とをそれぞれ所定の位置に配設した。配設後、封着剤を給電用端子17と焼結体板5と貫通孔の隙間に充填し、窒素雰囲気中にて昇温速度10℃/分で900℃まで昇温させ、900℃で30分間保持した。その後、降温速度10℃/分にて室温まで冷却した。上記の封着剤は、酸化亜鉛(ZnO)60gと酸化硼素(B )25gとシリカ(SiO )15gとを自動乳鉢にて混合後、1680℃の電気炉にて白金ルツボを用いて溶融し、水中に投下して急冷してガラスとし、このガラスを300メッシュ以下になるまで粉砕することにより作製した。
また、シリコン(Si)製の熱反射板15、16を次のようにして作製した。
厚み3mm、直径240mmの多結晶シリコン(Si)板に必要な穴加工を施した後、両表面を平面研削法により鏡面加工(表面粗さ(Ra)0.1μm)を施した。
(実施例2)
実施例1に準じてプラズマ処理装置1を作製した。ただし、熱反射板15、16を炭化珪素(SiC)焼結体とし、この炭化珪素(SiC)焼結体の熱反射板15、16を次のようにして作製した。
厚み3mm、直径240mmの多導電性炭化珪素(SiC)焼結体板に必要な穴加工を施した後、両表面を平面研削法により鏡面加工(表面粗さ(Ra)0.08μm)を施した。
(比較例1)
実施例1に準じてプラズマ処理装置1を作製した。ただし、熱反射板15、16は設けなかった。
(比較例2)
図3に示す断面構造を有するプラズマ処理装置1を作製した。ただし、発熱部9を構成するセラミックスは窒化アルミニウム(AlN)焼結体とした。
(評価)
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2のプラズマ処理装置1を次のようにして評価した。
板状試料支持台11上に8インチのSiウエハを載置し、プロセス雰囲気を0.1Torrの窒素(N)雰囲気に調整し、発熱体素子13に通電してウエハを加熱しつつ、2.45GHzのマイクロ波(出力2kW)を発振させて窒素プラズマを生成させ、1440時間連続して運転し、異常放電の発生有無、発熱部9の破損、発熱部9、熱反射板15、16の腐食有無、加熱温度、加熱効率等について評価した。
上記評価の結果によれば、実施例1、実施例2のプラズマ処理装置1にあっては、ウエハ温度800℃で連続運転中に異常放電が起こることもなく、連続運転終了後、発熱部9、熱反射板15、16を点検したところ、発熱部9の破損や熱反射板15、16の異常は認められなかった。
これに対して、比較例1のプラズマ処理装置1にあっては、ウエハ温度を800℃まで昇温することができなかった。
また、比較例2のプラズマ処理装置1にあっては、ウエハ温度が800℃に到達して5分後に、発熱部を構成する窒化アルミニウム(AlN)焼結体にクラックが発生し、ヒータが断線した。
本発明の加熱装置は、発熱体素子や反射板の腐食もなく、異常放電によるパーティクル発生に起因した汚染もなく、シリコン(Si)ウエハや、GaAsウエハ等の板状試料を効率よく、高温に、長期にわたってプラズマ処理することができ、その工業上の利用効果は極めて大である。
本発明のプラズマ処理装置を示す概略断面図である。 本発明の発熱体素子の一例を示す平面図である。 従来のプラズマ処理装置の一例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 プラズマ処理装置
2 チャンバー
2a チャンバー頂部
2b チャンバーの底部
2c チャンバーの開口部
3 反応ガス導入口
4 反応ガス排出口
5 焼結体板
6 Oリング
7 螺子部材
8 脚
9 発熱部
10 フランジ部
11 試料支持台
12 ヒータケース
13 発熱体素子
14a、14b スペーサー
15 第一熱反射板
16 第二熱反射板
17 給電用端子
18 貫通孔
19 接合剤層
20 接着剤層
21 マイクロ波照射窓
22 プラズマ発生部
23 マイクロ波発生器
24 アンテナ部
25 スロットアンテナ
26 誘電体


Claims (2)

  1. チャンバーと、該チャンバーに設けられ該チャンバー内にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、前記チャンバー内且つ前記プラズマ発生部に対向配置され、上面を板状試料を載置する面とする試料台とを備えたプラズマ処理装置であって、
    前記試料台は、導電性の炭化珪素(SiC)焼結体からなる発熱体素子と、この発熱体素子に電気的に接続されて電力を前記発熱体素子に供給する導電性の炭化珪素(SiC)焼結体からなる給電用端子と、前記発熱体素子の下方または前記発熱体素子の下方および側方に設けられ前記発熱体素子から放射される放射熱を反射するシリコン(Si)または炭化珪素(SiC)焼結体からなる反射板と、
    を備えてなることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記発熱体素子および前記反射板は、保護ケースに収納されていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。

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