JP2005297513A - 自動積層装置 - Google Patents

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Nobuyuki Mori
暢之 森
Hiroyuki Nakamura
裕之 中村
Masakazu Shimanuki
雅一 嶋貫
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Abstract

【課題】 熱可塑型のプリプレグテープを所定の被積層体の表面に積層してダイレクトコンソリデーション成形を行う自動積層装置において、プリプレグテープの層間密着性や表面平滑性の低下を阻止することにより、得られる製品の品質を格段に向上させる。
【解決手段】 熱可塑型のプリプレグテープ200を送出する送出手段と、この送出手段から送出されたプリプレグテープ200を加熱すると同時に加圧することにより所定の被積層体100の表面にプリプレグテープ200を積層する前方コンパクションローラ43と、を備える自動積層装置において、前方コンパクションローラ43の走行方向後方に配置され、前方コンパクションローラ43によりプリプレグテープ200に加えられた圧力を保持する後方コンパクションローラ44を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動積層装置に関し、特に、熱可塑型のプリプレグテープを所定の被積層体の表面に積層する自動積層装置に関する。
現在、強化繊維に熱硬化性又は熱可塑性のマトリックス樹脂を含浸させて調製した繊維強化プラスチックテープ(以下「プリプレグテープ」という)を送出して所定の被積層体の表面に積層する「自動積層装置」を用いて、所望の構造物を製造する技術が種々提案されている。
例えば、自動積層装置で熱硬化型のプリプレグテープを所定の被積層体の表面に積層した後、オートクレーブで加熱及び加圧を行って熱硬化性樹脂を硬化させることにより所望の構造物を製造する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、かかる技術を採用すると、自動積層装置による積層工程を実施した後に、オートクレーブによる加熱加圧工程を実施する必要があるため、製造費用が嵩む上に製造期間が長期化するという問題がある。
このため、近年においては、図7に示すように、所定の被積層体100の表面に熱可塑型のプリプレグテープ200を積層した後、コンパクションローラ300を用いて加熱及び加圧を同時に行い、その後の自然(又は強制)冷却により熱可塑性樹脂を固化させて所望の構造物を製造する「ダイレクトコンソリデーション成形技術」が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−137241号公報 特表2001−510746号公報
ところで、所定の被積層体100の表面に積層されたプリプレグテープ200を硬化させるためには、プリプレグテープ200に含まれる熱可塑性樹脂が固化するまで(熱可塑性樹脂の温度がガラス転移温度以下に達するまで)、プリプレグテープ200に圧力(コンパクションフォースFC)を加え続ける必要がある。
しかし、コンパクションローラ300を1本のみ採用した図7に示すような従来の自動積層装置においては、プリプレグテープ200が積層されてから熱可塑性樹脂が固化するまでの間、コンパクションフォースFCを加え続けることができなかった。このため、図8に示すようにコンパクションローラ300の進行方向(積層方向)後方のプリプレグテープ200が被積層体100の表面から浮き上がる等の事態が発生し、プリプレグテープ200の層間密着性や表面平滑性が低下して、製品の品質や強度が低下してしまう場合があった。
本発明の課題は、熱可塑型のプリプレグテープを所定の被積層体の表面に積層してダイレクトコンソリデーション成形を行う自動積層装置において、プリプレグテープの層間密着性や表面平滑性の低下を阻止することにより、得られる製品の品質を格段に向上させることである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、強化繊維に熱可塑性樹脂を含浸させて調製した熱可塑型のプリプレグテープを送出する送出手段と、所定の被積層体の表面上を所定方向に走行するように構成され、前記送出手段から送出された前記プリプレグテープを加熱すると同時に加圧することにより前記被積層体の表面に前記プリプレグテープを積層する加熱加圧ローラと、を備える自動積層装置において、前記加熱加圧ローラの走行方向後方に配置されて前記加熱加圧ローラと一体的に走行する加圧ローラを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、加熱加圧ローラの走行方向後方に加圧ローラを配置するので、プリプレグテープが積層されてから熱可塑性樹脂が固化するまでの間、プリプレグテープにコンパクションフォースを充分に加えておくことができる。従って、プリプレグテープの層間密着性や表面平滑性の低下を阻止することができるので、得られる製品の品質を格段に向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動積層装置において、前記加圧ローラは、前記プリプレグテープを冷却する冷却手段を兼ねることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、加圧ローラは、加熱加圧ローラにより加圧されて被積層体の表面に積層されたプリプレグテープを冷却する冷却手段を兼ねるので、プリプレグテープにコンパクションフォースを加えたまま、熱可塑性樹脂を迅速に冷却して固化させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動積層装置において、前記加熱加圧ローラと前記加圧ローラの間に配置され、積層された前記プリプレグテープを加圧する加圧プレートを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動積層装置において、前記加熱加圧ローラと前記加圧ローラの間に配置され、積層された前記プリプレグテープを加圧する1又は2以上の小型ローラを備えることを特徴とする。
請求項3又は4に記載の発明によれば、加熱加圧ローラと加圧ローラの間に配置された加圧プレート又は小型ローラを備え、これら加圧プレート又は小型ローラで、加熱加圧ローラにより加圧されたプリプレグテープの圧力を保持しながら加圧することができる。従って、加熱加圧ローラによる加圧終了時から加圧ローラによる加圧開始時までの間においても、プリプレグテープにコンパクションフォースを加えることができる。この結果、プリプレグテープの層間密着性や表面平滑性をさらに向上させることができ、製品の一層の高品質化を実現させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の自動積層装置において、前記加熱加圧ローラ及び前記加圧ローラに巻き付けられて共に回転する環状ベルトを備え、前記環状ベルトを介して、前記加熱加圧ローラ、前記加圧ローラ及び前記加圧プレートによる加圧が行われることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の自動積層装置において、前記加熱加圧ローラ及び前記加圧ローラに巻き付けられて共に回転する環状ベルトを備え、前記環状ベルトを介して、前記加熱加圧ローラ、前記加圧ローラ及び前記小型ローラによる加圧が行われることを特徴とする。
請求項5又は6に記載の発明によれば、加熱加圧ローラ及び加圧ローラとともに回転する環状ベルトを備え、この環状ベルトを介して、加熱加圧ローラ、加圧ローラ及び加圧プレート・小型ローラによる加圧が行われるので、ローラやプレートがプリプレグテープに直接的に接するのを阻止することができる。従って、ローラやプレートによってプリプレグテープが損傷することがないので、高品質な製品を得ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の自動積層装置において、前記加圧プレートと前記環状ベルトとの間の摩擦力を低減させる摩擦力低減手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、加圧プレートと環状ベルトとの間の摩擦力を低減させる摩擦力低減手段を備えるので、加圧プレートの接触に起因する環状ベルトの磨耗・損傷を低減することができる。また、環状ベルトの円滑な回転を実現させることができるので、自動積層装置の積層速度の低下を阻止することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項5から7の何れか一項に記載の自動積層装置において、前記環状ベルトは、耐熱性を有する金属材料で調製された箔であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、環状ベルトは耐熱性を有する金属材料で調製されているので、加熱加圧ローラによる加熱に耐えることができる。また、環状ベルトは箔であるので、加熱加圧ローラ及び加圧ローラの形状に滑らかに追従することができるため、高い耐久性を発揮することとなる。
本発明によれば、加熱加圧ローラによりプリプレグテープに加えられた圧力を保持できる後方の加圧ローラを備えるので、熱可塑性樹脂が固化するまでプリプレグテープにコンパクションフォースを充分に加えることができ、プリプレグテープの層間密着性や表面平滑性の低下を阻止して、得られる製品の品質を格段に向上させることができる。また、加熱加圧ローラとその後方の加圧ローラとの間に加圧プレートや小型ローラを配置するので、加熱加圧ローラで加圧した状態を維持したまま後方の加圧ローラで加圧を継続することができ、製品の品質をより一層向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図を用いて詳細に説明する。
まず、図1〜図3を用いて、本発明の実施の形態に係る自動積層装置1の全体構成について説明する。本実施の形態に係る自動積層装置1は、図1に示した所定の被積層体100の表面に熱可塑型のプリプレグテープ200を連続的に自動積層して所望の構造物を製造するためのものである。
自動積層装置1は、図1に示すように、矢印方向に移動するヘッド部10、プリプレグテープ200をヘッド部10の下方に送出する送出手段20、送出手段20から送出されたプリプレグテープ200を加熱するガスヒータ30、ヘッド部10と一体的に移動してプリプレグテープ200を加熱・加圧しながら被積層体100の表面に積層して固化させるコンパクションユニット40、等を備えて構成されている。ヘッド部10の移動速度やプリプレグテープ200の送出速度やガスヒータ30の温度は、図示されていない制御装置によって制御される。
次に、図2及び図3を用いて、本実施の形態に係る自動積層装置1のコンパクションユニット40(主要部)の構成について説明する。
コンパクションユニット40は、図2に示すように、ヘッド部10に固定される固定部41、固定部41の下部に左右方向に揺動自在に取り付けられた左右揺動部42、左右揺動部42の下部前方に取り付けられた加熱加圧用の前方コンパクションローラ43、左右揺動部42の下部後方に取り付けられた冷却加圧用の後方コンパクションローラ44、前方コンパクションローラ43と後方コンパクションローラ44の間に配置された冷却加圧用のコンパクションプレート45、前方コンパクションローラ43及び後方コンパクションローラ44に巻き付けられた環状ベルト46、等を備えて構成されている。
固定部41の下部には、図2に示すように、前後方向に延在する回動軸41aが固定されている。左右揺動部42は、固定部41の回動軸41aを中心として左右方向に揺動するベアリング部42a、ベアリング部42aの下部に固定された上板部42b、上板部42bの左右両端部に下方に垂下するように固定された左右板部42c、等を有している。左右板部42cは図2(a)に示すように前後方向中央部で分割されており、これら分割された左右板部42cの間に、コンパクションプレート45を上板部42bに連結するための連結部材42dが設けられている。また、左右板部42cには、図2(b)に示すように、左右方向に延在するローラ回転軸42eが設けられている。
前方コンパクションローラ43は、本発明における加熱加圧ローラであり、ローラ回転軸42eを中心に図2(a)の矢印方向に回転することによりヘッド部10と一体的に走行して、送出手段20から送出されたプリプレグテープ200を加熱・加圧して被積層体100の表面に積層するものである。前方コンパクションローラ43の内部には円柱状のヒータが内蔵されており、スリップリングを介してこのヒータに電力が供給されることにより、熱可塑性樹脂の溶融温度以上の温度(例えば300℃〜500℃)までローラが加熱される。前方コンパクションローラ43は、ヒータによる加熱及び積層時の圧力に耐え得るステンレススチール等の金属材料で構成される。
後方コンパクションローラ44は、本発明における加圧ローラであり、ローラ回転軸42eを中心に図2(a)の矢印方向に回転することによりヘッド部10及び前方コンパクションローラ43と一体的に走行して、被積層体100の表面に積層されたプリプレグテープ200への加圧を保持するものである。後方コンパクションローラ44は、積層時の圧力に耐え得るステンレススチール等の金属材料等で構成され、その表面温度により、プリプレグテープ200に含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移温度以下まで冷却して固化させる。すなわち、後方コンパクションローラ44は、本発明における冷却手段としても機能する。
コンパクションプレート45は、本発明における加圧プレートであり、図2に示すように連結部材42dを介して上板部42bに連結されて、前方コンパクションローラ43による加圧終了時から、後方コンパクションローラ44による加圧開始時までの間プリプレグテープ200を加圧するものである。コンパクションプレート45は、ステンレススチール、真鍮、砲金等の金属材料で構成され、プリプレグテープ200の熱を左右揺動部42に伝達して放熱を行うことにより、プリプレグテープ200に含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移温度以下まで冷却して固化させる。すなわち、コンパクションプレート45も冷却手段として機能する。
環状ベルト46は、前方コンパクションローラ43及び後方コンパクションローラ44に巻き付けられて、これら2つのローラ43、44とともに図2(a)の矢印方向に回転する。前方コンパクションローラ43、後方コンパクションローラ44及びコンパクションプレート45によるプリプレグテープ200の加熱及び加圧は、図3(a)に示すように環状ベルト46を介して行われることとなる。
環状ベルト46は、前方コンパクションローラ43による加熱に耐えるように、ステンレススチール、チタン合金、ニッケル合金、インバー合金等の耐熱性を有する金属材料で調製される。また、本実施の形態においては、環状ベルト46を前方コンパクションローラ43及び後方コンパクションローラ44の形状に滑らかに追従させるために、環状ベルト46として厚さ0.15mm以下の金属箔を採用している。
また、本実施の形態においては、図3(b)に示すように、コンパクションプレート45の下面45aにグラファイト50を局所的に埋め込んでいる。グラファイト50をコンパクションプレート45と環状ベルト46との間に介在することにより、コンパクションプレート45と環状ベルト46との間の摩擦力を低減させて、環状ベルト46を円滑に回転させることができる。
続いて、図1及び図3を用いて、本実施の形態に係る自動積層装置1の積層動作について説明する。
まず、自動積層装置1のヘッド部10を図1に示すように所定の被積層体100の上方に配置し、送出手段20により送出したプリプレグテープ200の端部近傍部分を、コンパクションユニット40を用いて被積層体100の表面に溶着する。自動積層装置1の制御装置は、このような初期状態からヘッド部10を駆動して図1の矢印方向に移動させるとともに、送出手段20を駆動してプリプレグテープ200を所定の速度で送出させる。
送出手段20によって送出されたプリプレグテープ200は、ガスヒータ30及び前方コンパクションローラ43によって加熱されると同時に、図3に示すように環状ベルト46を介して前方コンパクションローラ43により加圧されて被積層体100の表面に積層される。そして、前方コンパクションローラ43によって加えられたプリプレグテープ200への圧力は、図3に示すように環状ベルト46を介してコンパクションプレート45及び後方コンパクションローラ44によって保持される。同時に、プリプレグテープ200は、これらコンパクションプレート45及び後方コンパクションローラ44によって冷却されて固化することとなる。
以上説明した実施の形態に係る自動積層装置1においては、前方コンパクションローラ43により加えられたプリプレグテープ200への圧力を保持する後方コンパクションローラ44を備えるので、プリプレグテープ200が積層されてから熱可塑性樹脂が固化するまでの間、プリプレグテープ200にコンパクションフォースFCを充分に加えることができる。従って、プリプレグテープ200の層間密着性や表面平滑性の低下を阻止することができるので、得られる製品の品質を格段に向上させることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る自動積層装置1においては、前方コンパクションローラ43と後方コンパクションローラ44の間にコンパクションプレート45を配置し、このコンパクションプレート45によってプリプレグテープ200を加圧することができる。従って、前方コンパクションローラ43による加圧終了時から後方コンパクションローラ44による加圧開始時までの間プリプレグテープ200にコンパクションフォースFCを加えることができる。この結果、プリプレグテープ200の層間密着性や表面平滑性をさらに向上させることができ、製品の一層の高品質化を実現させることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る自動積層装置1においては、後方コンパクションローラ44及びコンパクションプレート45によってプリプレグテープ200を冷却することができるので、プリプレグテープ200にコンパクションフォースFCを加えたまま、熱可塑性樹脂を迅速に冷却して固化させることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る自動積層装置1においては、前方コンパクションローラ43及び後方コンパクションローラ44とともに回転する環状ベルト46を備え、この環状ベルト46を介して加圧が行われるので、ローラやプレートがプリプレグテープ200に直接的に当接するのを阻止することができる。従って、ローラやプレートによってプリプレグテープ200が損傷することがないので、高品質な製品を得ることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る自動積層装置1においては、コンパクションプレート45の下面にグラファイト50が埋め込まれているので、コンパクションプレート45と環状ベルト46との間の摩擦力を低減させることができる。この結果、コンパクションプレート45の接触に起因する環状ベルト46の磨耗・損傷を低減することができる。また、環状ベルト46の円滑な回転を実現させることができるので、自動積層装置1の積層速度の低下を阻止することができる。
また、以上説明した実施の形態に係る自動積層装置1においては、環状ベルト46が耐熱性を有する金属材料で調製されているので、前方コンパクションローラ43による加熱に耐えることができる。また、環状ベルト46は、厚さ0.15mm以下の箔であるので、前方コンパクションローラ43及び後方コンパクションローラ44の形状に滑らかに追従することができるため、ローラの圧力によって破断することが少なく、高い耐久性を発揮する。
なお、以上の実施の形態においては、図2に示すように、左右揺動部42の上板部42bに連結部材42dを介してコンパクションプレート45を固定した例を示したが、図4に示すように、左右揺動部42の上板部42bと連結部材42dとの間にバネ60を介設することもできる。
このように左右揺動部42の上板部42bと連結部材42dとの間にバネ60を介設することにより、コンパクションプレート45の左右方向端部の上下方向における移動が許容されることとなる。従って、走行中におけるコンパクションプレート45の下面を被積層体100の表面形状に追随させ密着させることができる。また、バネ60に代えて、エアシリンダ等の緩衝機能を有する機構を左右揺動部42の上板部42bと連結部材42dとの間に介設することもできる。
また、以上の実施の形態においては、図2に示すように、左右揺動部42の上板部42bの左右端部に左右板部42cを固定した例を示したが、図5に示すように、左右揺動部42の上板部42bと左右板部42cとの間にバネ60を介設することもできる。
このように左右揺動部42の上板部42bと左右板部42cとの間にバネ60を介設することにより、後方コンパクションローラ44の左右方向端部の上下方向における移動が許容されることとなる。したがって、走行中における後方コンパクションローラ44の下面を被積層体100の表面形状に追随させ密着させることができる。また、バネ60に代えて、エアシリンダ等の緩衝機能を有する機構を左右揺動部42の上板部42bと左右板部42cとの間に介設することもできる。
また、以上の実施の形態においては、図2に示すように、前方コンパクションローラ43と後方コンパクションローラ44との間にコンパクションプレート45を配置した例を示したが、コンパクションプレート45に代えて、図6に示すような小型ローラ70を1又は2以上配置することもできる。小型ローラ70とは、前方コンパクションローラ43と後方コンパクションローラ44とを近接させて配置した場合に、これら両ローラ間に配置して回転する小径のローラである。小型ローラ70を配置する場合には、左右方向に延在するローラ回転軸を例えば左右板部42cに固定し、このローラ回転軸を中心に複数の小型ローラ70を回転させるようにする。
このように前方コンパクションローラ43と後方コンパクションローラ44との間に小型ローラ70を配置した場合においても、前方コンパクションローラ43による加圧終了時から後方コンパクションローラ44による加圧開始時までの間プリプレグテープ200にコンパクションフォースFCを加えることができる。
また、環状ベルト60の弛みを取る目的で、図6に示すような弛み取りローラ80を設けることもできる。この際には、図6に示すように、左右揺動部42の上板部42bの左右端部にバネ60を介して小型板部90を取り付け、これら小型板部90にローラ回転軸を固定し、このローラ回転軸を中心に弛み取りローラ80を回転させるようにする。そして、バネ60の付勢力により弛み取りローラ80を環状ベルト60の上方に押し付けることにより、環状ベルト60の弛みを取り、円滑な積層動作を実現させることができる。
また、以上の実施の形態においては、後方コンパクションローラ44及びコンパクションプレート45によりプリプレグテープ200を自然冷却した例を示したが、これら後方コンパクションローラ44及びコンパクションプレート45に冷却機構を設けることもできる。
例えば、後方コンパクションローラ44(又はコンパクションプレート45)の表面に排気口を設けるとともにローラ内部(又はプレート内部)に空気供給管を設け、この空気供給管を経由させて冷却用の空気を排気口に供給して外部に噴出させることにより、プリプレグテープ200を積極的に冷却することもできる。
また、以上の実施の形態においては、摩擦力低減手段としてグラファイトを採用したが、グラファイト以外の摺動特性に優れた材料(例えば、二硫化モリブデン、テフロン(登録商標)、窒化ホウ素等)を摩擦力低減手段として採用することもできる。
本発明の実施の形態に係る自動積層装置の概要を示す側面図である。 (a)は図1に示した自動積層装置のコンパクションユニットを示す拡大側面図であり、(b)はその拡大正面図である。 (a)は図1に示した自動積層装置による積層動作を説明するための説明図であり、(b)は図1に示した自動積層装置のコンパクションプレートの底面図である。 (a)は、図1に示した自動積層装置のコンパクションユニットの変形例を示す拡大側面図であり、(b)はその拡大正面図である。 図1に示した自動積層装置のコンパクションユニットの他の変形例を示す拡大側面図である。 同上 自動積層装置を用いたダイレクトコンソリデーション成形技術を説明するための説明図である。 従来の自動積層装置による積層動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1 自動積層装置
20 送出手段
43 前方コンパクションローラ(加熱加圧ローラ)
44 後方コンパクションローラ(加圧ローラ)
45 コンパクションプレート(加圧プレート)
46 環状ベルト
50 グラファイト(摩擦力低減手段)
70 小型ローラ
100 所定の被積層体
200 プリプレグテープ

Claims (8)

  1. 強化繊維に熱可塑性樹脂を含浸させて調製した熱可塑型のプリプレグテープを送出する送出手段と、所定の被積層体の表面上を所定方向に走行するように構成され、前記送出手段から送出された前記プリプレグテープを加熱すると同時に加圧することにより前記被積層体の表面に前記プリプレグテープを積層する加熱加圧ローラと、を備える自動積層装置において、
    前記加熱加圧ローラの走行方向後方に配置されて前記加熱加圧ローラと一体的に走行する加圧ローラを備えることを特徴とする自動積層装置。
  2. 前記加圧ローラは、
    前記プリプレグテープを冷却する冷却手段を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の自動積層装置。
  3. 前記加熱加圧ローラと前記加圧ローラの間に配置され、積層された前記プリプレグテープを加圧する加圧プレートを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動積層装置。
  4. 前記加熱加圧ローラと前記加圧ローラの間に配置され、積層された前記プリプレグテープを加圧する1又は2以上の小型ローラを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動積層装置。
  5. 前記加熱加圧ローラ及び前記加圧ローラに巻き付けられて共に回転する環状ベルトを備え、前記環状ベルトを介して、前記加熱加圧ローラ、前記加圧ローラ及び前記加圧プレートによる加圧が行われることを特徴とする請求項3に記載の自動積層装置。
  6. 前記加熱加圧ローラ及び前記加圧ローラに巻き付けられて共に回転する環状ベルトを備え、前記環状ベルトを介して、前記加熱加圧ローラ、前記加圧ローラ及び前記小型ローラによる加圧が行われることを特徴とする請求項4に記載の自動積層装置。
  7. 前記加圧プレートと前記環状ベルトとの間の摩擦力を低減させる摩擦力低減手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の自動積層装置。
  8. 前記環状ベルトは、
    耐熱性を有する金属材料で調製された箔であることを特徴とする請求項5から7の何れか一項に記載の自動積層装置。
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