JP2005294018A - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気部品用ソケットのコンタクト手段に貼りついた電気部品の引き剥がしを容易にしようとする電気部品用ソケットを提供する。
【解決手段】 ソケット本体部の上面に形成されICパッケージを収容する、ICパッケージの端子と接触可能なコンタクト手段を配設した収容部20と、収容部20に対して上下動可能に配設されたフローティングプレート16と、ソケット本体部に設けられフローティングプレート16を上方に付勢する弦巻ばね15と、収容部20に収容されるICパッケージに対して、その上面を押圧してICパッケージの端子とコンタクト手段とを電気的に接続させる押圧手段26とを備え、フローティングプレート16は、収容部20に対応して形成された開口部16aの縁部にICパッケージの底面を支持する支持部17を備え、支持部17をフローティングプレートよりも剛性の高い金属板21で形成したものである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電気部品を検査する電気部品用ソケットに関し、詳しくはフローティングプレートに形成された開口部に対応して電気部品の底面を支持する支持手段を備え、フローティングプレートを上方に付勢する付勢手段の付勢力を支持手段を介して電気部品の底面に上向きに作用させ、コンタクト手段に貼りついた電気部品の引き剥がしを容易にしようとする電気部品用ソケットに係るものである。
従来の電気部品用ソケットは、例えば図15に示すように、コンタクトピン1が配設されたベースプレート2と、このベースプレート2上に配設され、電気部品(以下、ICパッケージ3と記載)の端子とコンタクトピン1とを電気的に接続するタブフィルム4と、このタブフィルム4上にベースプレート2に対して着脱可能に配設され、一側端部に回動可能にソケットカバー5を設けた中間部材6と、この中間部材6に設けた開口部6aに着脱可能に係合され、中央部に開口部7aが形成されたアライメントプレート7とを有しており、ソケットカバー5を倒伏して閉じることによって、ソケットカバー5に設けたパッド8でアライメントプレート7の開口部7aに収容されたICパッケージ3を押圧して、タブフィルム4を介してICパッケージ3の端子とコンタクトピン1とを電気的に接続させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
なお、図15において、符号9は、タブフィルム4を下から弾性的に支持してタブフィルム4の電極パターン(以下、接点電極4aと記載)とICパッケージ3の端子との確実な電気的接続を確保するために設けたシリコーンゴム等からなる弾性シートを示している。また、符号10は、ICパッケージ3の端子が所定以上潰れないように設けたストッパを示している。さらに、符号11は、中間部材6に押圧されてタブフィルム4の接続電極4bとコンタクトピン1との確実な電気的接続を維持するために設けた他の弾性シートを示している。また、符号12は、中間部材の側面6bに係止してソケットカバーの閉状態を維持するようにした係止手段を示している。そして、上記各要素は、ボルト13とナット14とを締結して電気部品用ソケットに組立てられる。
特開2003−272786号公報
しかし、このような従来の電気部品用ソケットにおいては、ICパッケージ3を押圧してICパッケージ3の端子である半田ボールとタブフィルム4の接点電極4aとの電気的接続を確保するようにしたものであるため、例えば高温で行うバーインテスト等の際に半田ボールが軟化して接点電極4aに貼りつくことがあった。この場合、テスト終了後、ICパッケージ3を電気部品用ソケットから取り外す際に、容易に取り出せないことがあった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、コンタクト手段に貼りついた電気部品の引き剥がしを容易にしようとする電気部品用ソケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明による電気部品用ソケットは、ソケット本体部の上面に形成され、電気部品を収容し、該電気部品の端子と接触可能なコンタクト手段を配設した収容部と、前記収容部に対して上下動可能に配設され、前記電気部品を支持するフローティングプレートと、前記ソケット本体部に備えられ前記フローティングプレートを上方に付勢する付勢手段と、前記収容部に収容される電気部品に対して、その上面を押圧して電気部品の端子と前記コンタクト手段とを電気的に接続させる押圧手段と、を備えて成る電気部品用ソケットであって、前記フローティングプレートは、前記収容部に対応して形成された開口部の縁部に電気部品の底面を支持する支持部を備え、該支持部を前記フローティングプレートよりも剛性の高い材料で形成したものである。
このような構成により、フローティングプレートに形成した開口部でソケット本体部の収容部に電気部品を案内し、開口部の縁部に設けられフローティングプレートよりも剛性の高い支持部で電気部品の底面を支持し、付勢手段でフローティングプレートを上方に付勢する。これにより、開口部の縁部に設けた支持部で付勢手段の付勢力を電気部品の底面に上向きに作用させ、コンタクト手段に貼りついた電気部品の引き剥がしを容易にする。
また、前記支持部は、前記開口部を形成する壁部から開口部内側に突出して設けたものである。これにより、開口部内側に突出して設けた支持部で電気部品の底面を支持する。
さらに、前記支持部は、前記フローティングプレートにインサート成型された金属板からなるものである。これにより、フローティングプレートにインサート成型された金属板で電気部品の底面を支持する。
また、第2の発明による電気部品用ソケットは、ソケット本体部の上面に形成され、電気部品を収容し、該電気部品の端子と接触可能なコンタクト手段を配設した収容部と、
前記収容部に対して上下動可能に配設され、前記電気部品を支持するフローティングプレートと、前記ソケット本体部に備えられ前記フローティングプレートを上方に付勢する付勢手段と、前記収容部に収容される電気部品に対して、その上面を押圧して電気部品の端子と前記コンタクト手段とを電気的に接続させる押圧手段と、を備えて成る電気部品用ソケットであって、前記フローティングプレートは、前記収容部に対応して形成された開口部の全域に亘って張着されて電気部品の底面を支持する支持板を備え、該支持板に前記電気部品の端子を導入して該端子と前記コンタクト手段との接続を可能にする導入孔を形成したものである。
このような構成により、フローティングプレートに形成した開口部でソケット本体部の収容部に電気部品を案内し、開口部の全域に亘って張着された支持板で電気部品の底面を支持し、支持板に形成した導入孔で電気部品の端子を導入してこの端子とコンタクト手段との接続を可能にし、付勢手段でフローティングプレートを上方に付勢する。これにより、開口部の全域に亘って張着された支持板で付勢手段の付勢力を電気部品の底面に上向きに作用させ、コンタクト手段に貼りついた電気部品の引き剥がしを容易にする。
そして、前記支持板は、ポリイミド樹脂で形成したものである。これにより、支持板をポリイミド樹脂で形成する。
請求項1に係る発明によれば、付勢手段で上方に付勢されたフローティングプレートの開口部に電気部品の底面を支持する支持部を設けたことにより、支持部を介して付勢手段の付勢力を電気部品の底面に上向きに作用させて浮かせることができる。したがって、例えばバーンインテスト等の高温試験において、電気部品用ソケットのコンタクト手段に貼りついた電気部品の引き剥がしを容易にすることができる。また、支持部をフローティングプレートよりも剛性の高い材料で形成したことにより、引き剥がし時に発生する支持部の破損事故を抑制することができる。さらに、フローティングプレートとは別の材料で支持部を形成するので、フローティングプレートの成型性が向上する。
また、請求項2に係る発明によれば、開口部を形成する壁部から開口部内側に突出して支持部を設けたことにより、電気部品の縁部近傍の狭領域を係止することができる。したがって、電気部品に対する傷の発生領域を狭くして傷を目立たなくし、製品の品質劣化を防止することができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、支持部をフローティングプレートにインサート成型された金属板で形成したことにより、薄い支持部を容易に形成することができる。したがって、電気部品の端子の集積度が増して端子の高さが低くなっても容易に対応することができる。また、支持部が薄くなってもその強度を維持することができる。
また、請求項4に係る発明によれば、電気部品の端子を導入してコンタクト手段との接続を可能とする導入孔を形成した支持板をフローティングプレートに形成された開口部の全域に亘って張着し、電気部品の底面を支持するようにしたことにより、支持板にコンタクト手段に貼りついた電気部品の引き剥がし機能と同時に、電気部品の端子が所定以上変形するのを防止するストッパの機能を兼ねさせることができる。したがって、部品点数が減り、電気部品用ソケットのコスト低減を図ることができる。
そして、請求項5に係る発明によれば、支持板をポリイミド樹脂で形成するようにしたことにより、電気部品の端子を導入する導入孔を露光現像処理により容易に形成することができる。したがって、加工精度が高く、集積度の高い電気部品の端子に対しても容易に対応することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は第1の発明による電気部品用ソケットの第1の実施形態を示す平面図であり、図2は、図1のX−X線断面図である。この電気部品用ソケットは、ICパッケージのバーンインテスト等の製品検査に使用されるクラムシェルタイプの電気部品用ソケットであり、ソケット本体部18と、コンタクト手段19と、フローティングプレート16と、ソケットカバー5とを備えている。
ここで、ICパッケージ3は、図3に示すように、例えば四角形状のパッケージ本体の底面3bに多数の略球形状の半田ボールから成る端子3aが縦列と横列にマトリックス状に配列されたBGA(Ball Grid Array)タイプのものである。
ソケット本体部18は、図2に示すように、中央部に形成した収容部20にICパッケージ3を収容して保持するものであり、収容部20に対応して四角形の溝部2aを形成し、この溝部2aにシリコーンゴム等の弾性シート9を備えた外形四角形状のベースプレート2と、収容部20に対応して開口部6aを有して(図1参照)略同一の外形形状に形成された中間部材6とを備えて構成する。
ベースプレート2には、コンタクト手段19が設けられている。このコンタクト手段19は、収容部20に収容されるICパッケージ3の端子3aとベースプレート2の下方に配設される電気回路基板とを電気的に接続するものであり、図2に示すようにコンタクトピン1と、タブフィルム4とを備えて構成する。
ここで、コンタクトピン1は、導電性を有する金属製板材を例えばプレス加工して形成され、ベースプレート2の周縁部の4辺に沿って多数植設(図2では4列)され、上端部をベースプレート2の上面側に突出してタブフィルム4の接続電極4b(図15参照)と接触する接触部1aとして形成し、下端部をベースプレート2下面側に突出するリード部1bとして形成し、図示省略の電気回路基板のスルーホールにリード部1bを挿入して電気的に接続するようになっている。
また、タブフィルム4は、例えばポリイミドフィルムに中央部から周縁部に向かってファンアウトする配線を形成した四角形状のフレキシブルプリント基板であり、周縁部の裏面側にはコンタクトピン1の接触部1aと接触する複数の接続電極4b(図15参照)を形成し、中央部の表面には、図4に示すように収容部20に収容されるICパッケージ3の端子3aに接触する複数の接点電極4aを形成し、稠密配列されたICパッケージ3の端子3aとコンタクトピン1との電気的接続を可能にしている。このタブフィルム4は、ベースプレート2中央部に配設された弾性シート9の上に配置され、弾性シート9の弾性力によって、ICパッケージ3の端子3aとタブフィルム4に形成した接点電極4aとの電気的接続を確実に行えるようになっている。
さらに、タブフィルム4の上面には、ストッパ10が配設されている。このストッパ10は、ICパッケージ3の端子3aとタブフィルム4の接点電極4aとの位置決めをすると共に、ICパッケージ3の端子3aが高温のバーンインテスト等で変形するのを最小限に抑えるためのものであり、耐熱性、絶縁性及び所定の硬度を有する例えばポリイミド樹脂によって四角形状に形成され、中央部にはICパッケージ3の端子3aを導入する多数の導入孔10aを形成している。そして、ストッパ10の高さは、ICパッケージ3の端子3aの高さよりも僅かに低く形成され、高温テストで端子3aの半田ボールが軟化して変形してもICパッケージ3の底面3bがストッパ10に当接することにより、所定以上に変形が進まないようになっている。
また、ベースプレート2の上方部位にて中間部材6の開口部6aには、図1に示すように、フローティングプレート16が収容されている。このフローティングプレート16は、ICパッケージ3を収容部20に案内すると共に、テスト終了後、タブフィルム4の接点電極4aに端子3aが貼りついたICパッケージ3を引き剥がす機能を有するものであり、図5に示すように、収容部20に対応して開口部16aを形成し、図4に示すように開口部16aの壁面16bを斜面状に形成してICパッケージ3を収容部20に案内するガイド部とし、この壁面16b下部にて開口部16aの例えば四隅角部には、図5に示すように開口部16aの内側に突出させてICパッケージ3の底面3bを支持する支持部17を形成している。
この支持部17は、例えばストッパ10と厚みが略同じ四角形状の金属板21の一部を突出させたものであり、例えば図6に示すように金属板21の一長辺の両端部にて開口部16aの隅角部に対応した部位に設けられている。この場合、金属板21は、図7に示すように、支持部17近傍部の短辺部分で矩形状に屈曲させ、フローティングプレート16にインサート成型されており、容易に脱落しないようになっている。
また、フローティングプレート16は、図7に示すように開口部16aの各辺の側方中央部に凹部16cを形成し、この凹部16cに上端部を挿入してベースプレート2上の部位に設けられた弦巻ばね(付勢手段)15で常時上方に付勢されている(図4参照)。
そして、ソケット本体部18の中間部材6の一側端部には、図1又は図2に示すように、ソケットカバー5が回動可能に設けられている。このソケットカバー5は、一側端部を中間部材6の一側端部に回動軸22で回動可能に軸支され、該回動軸22に巻き付けられ、一端部を中間部材6の上面に係止し、他端部をソケットカバー5の内側面に係止させた弦巻ばね23で常時図2中矢印A方向(開方向)に付勢されている。
このソケットカバー5の他端部には、係止手段12が回動軸24により回動可能に軸支されている。この係止手段12は、ソケットカバー5が同図中矢印B方向に倒伏して閉じられた際に中間部材6の側面6bに係止してソケットカバー5の閉状態を維持するようにするものであり、回動軸24に巻き付けられ、一端部をソケットカバー5の上面に係止し、他端部を係止手段12の上端内側面に係止させた弦巻ばね25でソケットカバー5の内側に向けて常時付勢されている。
そして、ソケットカバー5の収容部20に対向する側の中央部には、押圧手段26が設けられており、ソケットカバー5が閉状態において、この押圧手段26で収容部20に収容されたICパッケージ3の上面を押圧してICパッケージ3の端子3aとコンタクト手段19との電気的接続を確実なものとすることができるようなっている。
この押圧手段26は、図4に示すように、プッシャー27とパッド8とで構成されている。プッシャー27は、ソケットカバー5の収容部20に対向する側の面の中央部に形成した凹陥部28に内蔵された弦巻ばね29で弾性的に支持されて凹陥部28に収容されており、両側端部に縦方向に長い長孔30を形成し、この長孔30に凹陥部28の内側面に支持された2本のシャフト31をそれぞれ挿通して上下動可能にされている。
一方、パッド8は、図4において下面8aが上面8bよりも狭い縦断面略逆台形形状に形成され、下面8aでICパッケージ3の上面に当接して押圧するようにしている。また、上面8b側には両側方に突き出した鍔部8cが設けられており、この鍔部8cの上方に突出して突出部8dを形成し、この突出部8dにプッシャー27の長孔30に対応して縦方向に長い長孔32を形成し、凹陥部28に設けた2本のシャフト31でプッシャー27と共に上下動可能に保持されている。そして、パッド8は、その上面にプッシャー27の下面中央に形成した半球状の突起33と嵌合する凹部34を設けてプッシャー27に対して揺動可能に保持され、プッシャー27の押圧力をICパッケージ3の上面に均一に作用させることができるようになっている。
なお、パッド8は、ソケットカバー5が閉じられて、収容部20に収容されたICパッケージ3の上面に下面8aが当接した状態において、鍔部8cとこの鍔部8cに対応するフローティングプレート16の上端面との間に僅かな隙間が生じるように形成されている(図9参照)。これにより、ICパッケージ3の厚みのバラツキを吸収して弾性手段15の押圧力を確実にICパッケージ3に伝えることができる。
次に、このように構成された第1の発明による電気部品用ソケットの第1の実施形態の動作を、図8〜図10を参照して説明する。
先ず、電気部品用ソケットが図示省略の電気回路基板上に配設される。次に、図8に示すように、ソケットカバー5が開状態において、フローティングプレート16の開口部16aに対して矢印C方向にICパッケージ3が落とし込まれる。このICパッケージ3は、開口部16aの壁面16bを斜面状に形成したガイド部によって、開口部16a中央にてベースプレート2中央部の収容部20まで導かれる。このとき、ICパッケージ3は、開口部16aの壁面16b下部の四隅角部に開口部16aの内側に突出させて設けた支持部17にその底面3bを支持される。
次に、ソケットカバー5を図2において矢印A方向に倒伏させて閉じる。このソケットカバー5の閉動作時には、先ず、図9に示すように、押圧手段26のパッド8の下面8aが開口部16aに挿入されたICパッケージ3の上面に当接し、ソケットカバー5の閉動作に伴って、弦巻ばね15の付勢力に抗してICパッケージ3を矢印D方向に押圧して押し下げる。これにより、フローティングプレート16は、ICパッケージ3の底面3bで支持部17を押圧され、ICパッケージ3の下降に伴って下降する。
さらに、ソケットカバー5の閉動作が進んで、図10に示すように、弦巻ばね15が圧縮されてフローティングプレート16が最下点まで下降し、タブフィルム4の上面に接触すると下降は停止し、押圧手段26の押圧力Fがパッド8によりICパッケージ3に作用する。これにより、ICパッケージ3の端子3aがストッパ10に案内されてタブフィルム4の接点電極4aと接触して電気的接続が行われる。
この状態において、ソケットカバー5の係止手段12を中間部材6の側面6bに係止させて(図2参照)ソケットカバー5の閉動作が完了する。そして、ICパッケージ3を収容した電気部品用ソケットは、例えばバーンインテスト等の製品検査に供される。
このバーンインテストは、高温の下で実施されるため、ICパッケージ3の端子3aの半田ボールが軟化してタブフィルム4の接点電極4aに貼りつく場合がある。このように貼りついたICパッケージ3は、以下に説明するソケットカバー5の開動作時に容易に引き剥がされる。
次に、ソケットカバー5の開動作を説明する。
先ず、ICパッケージ3の製品検査が終了すると、係止手段12による中間部材6の側面6bに対する係止が解除される(図2参照)。これにより、ソケットカバー5は、その側端部に設けた弦巻ばね23の弾性復元力により回動軸22を中心に回動して図2中矢印B方向の開動作を開始する。この開動作により、図10に示す押圧手段26によるICパッケージ3への押圧力Fが解除され、フローティングプレート16が弦巻ばね15の付勢力fにより上方に押し上げられる。同時に、弦巻ばね15の付勢力fは、フローティングプレート16の支持部17を介してICパッケージ3の底面3bに対して上方への引き剥がし力として作用する。この場合、弦巻ばね15の付勢力fがICパッケージ3の貼りつき力よりも十分に大きく設定されていれば、タブフィルム4の接点電極4aに貼りついたICパッケージ3は、この弦巻ばね15の付勢力fにより容易に引き剥がされる。これにより、製品検査後、ICパッケージ3の電気部品用ソケットからの取り出しが容易になる。
このように、第1の発明による電気部品用ソケットの第1の実施形態によれば、フローティングプレート16に設けた開口部16aの壁部16bに開口部16aの内側に突出させて支持部17を形成し、この支持部17にICパッケージ3を支持するようにしたことにより、ソケットカバー5の開動作時に、フローティングプレート16を支持する弦巻ばね15の付勢力fをICパッケージ3の底面3bに作用させることができる。したがって、バーンインテスト等の高温テストにおいて軟化してタブフィルム4の接点電極4aに貼りついた端子3aを容易に引き剥がすことができる。これにより、テスト後、電気部品用ソケットからICパッケージ3を容易に取り出すことができる。
また、支持部17をフローティングプレート16よりも剛性の高い材料で形成したことにより、引き剥がし時に発生する支持部17の破損事故を抑制することができる。さらに、フローティングプレート16とは別の材料で支持部17を形成するので、フローティングプレート16の成型性が向上する。
そして、金属板21をフローティングプレート16にインサート成型して支持部17を形成すれば、薄い支持部17を容易に形成することができる。したがって、ICパッケージ3の端子3aの集積度が増して端子3aの高さが低くなっても容易に対応することができる。また、支持部17が薄くなってもその強度を維持することができる。
図11は、第1の発明による電気部品用ソケットの第2の実施形態を示す要部拡大断面図である。図11において、フローティングプレート16は、開口部16aの各辺の側方中央部に、上下方向に貫通する略円錐状の貫通孔16dを形成し、この貫通孔16dに解除部材35を挿入している。この解除部材35は、パッド8に押圧されて押し下げられフローティングプレート16を上方に付勢する弦巻ばね15の付勢を解除するものであり、貫通孔16dと略等しい円錐台形状を有し、その上端部をフローティングプレート16の上面に突出させている。この場合、弦巻ばね15は、その上端面を解除部材35の下面に当接して、この解除部材35を介して付勢力をフローティングプレート16に伝えているようになっている。
また、図11に示すように、支持部17を形成する金属板21は、フローティングプレート16に形成した貫通孔16dに対応する部位に孔部21aを形成し、この孔部21aと貫通孔16dが一致するようにフローティングプレート16にインサート成型されている。
次に、このように構成した第1の発明による電気部品用ソケットの第2の実施形態の動作を、図12及び図13を参照して説明する。なお、ここでは、ソケットカバー5の閉動作の途中から説明する。
先ず、図12に示すように、押圧手段26のパッド8の鍔部8cがフローティングプレート16の開口部16aの各辺側方中央部に設けた貫通孔16dに挿入した解除部材35の上端部に当接し、ソケットカバー5の閉動作に伴って、この解除部材35を矢印E方向に押圧し、解除部材35の下面部に配設された弦巻ばね15を押し下げる。これにより、解除部材35の貫通孔16dに対する係止が解除され、フローティングプレート16を上方に付勢する弦巻ばね15の付勢が解除される。したがって、フローティングプレート16は、自重で下降する。また同時にフローティングプレート16の開口部16a内に支持部17で支持されたICパッケージ3も下降する。このとき、まだ、パッド8は、ICパッケージ3の上面には当接していない。
さらに、ソケットカバー5の閉動作が進んで、図13に示すように、弦巻ばね15が圧縮されてフローティングプレート16が最下点まで下降し、タブフィルム4の上面に接触すると、パッド8がICパッケージ3の上面に当接し、押圧手段26の押圧力FがICパッケージ3に作用する。これにより、ICパッケージ3の端子3aがストッパ10に案内されてタブフィルム4の接点電極4aと接触して電気的接続が確保される。
次に、ソケットカバー5の開動作時には、押圧手段26によるICパッケージ3への押圧力Fが解除され、図13に示すようにフローティングプレート16が弦巻ばね15の付勢力fにより上方に押し上げられる。同時に、弦巻ばね15の付勢力fは、フローティングプレート16の支持部17を介してICパッケージ3の底面3bに対して上方への引き剥がし力として作用する。これにより、タブフィルム4の接点電極4aに貼りついたICパッケージ3は、この弦巻ばね15の付勢力fにより容易に引き剥がされる。
このように、第1の発明による電気部品用ソケットの第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、タブフィルム4の接点電極4aに貼りついたICパッケージ3の端子3aを支持部17で容易に引き剥がすことができると共に、ソケットカバー5を閉じる際、ICパッケージ3を押圧する前にフローティングプレート16を上方に付勢する弦巻ばね15の付勢力を解除するようにしたことにより、ソケットカバー5の閉動作時には、弦巻ばね15の付勢力fがICパッケージ3に作用せず、ICパッケージ3のダメージを抑制することができる。
なお、支持部17は、上述したようにフローティングプレートの開口部16aの四隅角部に突出して設けたものに限られず、開口部16aの少なくとも対向する二つの壁から水平に開口部16a内側に突出して設けたものであってもよい。
また、第1の発明による電気部品用ソケットにおいて、支持部17は、上述したように金属板21に限られず、フローティングプレート16よりも剛性の高い材料であれば、例えばセラミック等であってもよい。
図14は第2の発明による電気部品用ソケットのフローティングプレートの実施形態を示す断面図である。このフローティングプレート16は、収容部20に対応して形成された開口部16aの全域に亘って張着されてICパッケージ3の底面3bを支持する支持板36を備え、この支持板36にICパッケージ3の端子3aを導入して該端子3aとコンタクト手段19との接続を可能にする導入孔36aを形成したものである。この場合、支持板36の厚みをストッパ10と同じにすれば、ストッパ10を省略することができる。また、支持板36は、ポリイミド樹脂でフィルム状に形成するとよい。これにより、導入孔36aは、露光現像処理により容易に形成することができる。
このように、第2の発明の電気部品用ソケットによれば、開口部16aの全域に亘って張着された支持板36にコンタクト手段19に貼りついたICパッケージ3の引き剥がし機能と同時に、ストッパ10としての機能を兼ねさせることができる。したがって、部品点数が減り、電気部品用ソケットのコスト低減を図ることができる。
なお、本発明の電気部品用ソケットは、クラムシェルタイプに限られず、オープントップタイプに適用してもよい。
第1の発明による電気部品用ソケットの第1の実施形態を示す平面図であり、X−X線に対して上半分はソケットカバーの開状態を示し、下半分はソケットカバーの閉状態を示す。 図1のX−X線断面図である。 上記電気部品用ソケットに適用されるICパッケージを示し、(a)はその正面図であり、(b)はその底面図である。 図2の要部を拡大して示すソケットカバー開状態の概念図である。 第1の実施形態のフローティングプレートを示す平面図である。 上記のフローティングプレートの底面図である。 上記のフローティングプレートの中心線断面図である。 上記電気部品用ソケットにソケットカバー開状態で電気部品を収容した状態を示す説明図である。 第1の実施形態のソケットカバーの閉動作初期状態を示す説明図である。 第1の実施形態のソケットカバー閉動作完了状態を示す説明図である。 第1の発明による電気部品用ソケットの第2の実施形態を示す要部拡大縦断面図である。 第2の実施形態のソケットカバーの閉動作初期状態を示す説明図である。 第2の実施形態のソケットカバー閉動作完了状態を示す説明図である。 第2の発明による電気部品用ソケットのフローティングプレートの実施形態を示す断面図である。 従来の電気部品用ソケットの分解斜視図である。
符号の説明
3…ICパッケージ(電気部品)
3a…端子
3b…底面
10…ストッパ
15…弦巻ばね(付勢手段)
16…フローティングプレート
16a…開口部
16b…壁部
16c…貫通孔
17…支持部
18…ソケット本体部
19…コンタクト手段
20…収容部
21…金属板
26…押圧手段
27…プッシャー
29…弦巻ばね(押圧部材)
36…支持板
36a…導入孔

Claims (5)

  1. ソケット本体部の上面に形成され、電気部品を収容し、該電気部品の端子と接触可能なコンタクト手段を配設した収容部と、
    前記収容部に対して上下動可能に配設され、前記電気部品を支持するフローティングプレートと、
    前記ソケット本体部に備えられ、前記フローティングプレートを上方に付勢する付勢手段と、
    前記収容部に収容される電気部品に対して、その上面を押圧して電気部品の端子と前記コンタクト手段とを電気的に接続させる押圧手段と、
    を備えて成る電気部品用ソケットであって、
    前記フローティングプレートは、前記収容部に対応して形成された開口部の縁部に電気部品の底面を支持する支持部を備え、該支持部を前記フローティングプレートよりも剛性の高い材料で形成したことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記支持部は、前記開口部を形成する壁部から開口部内側に突出して設けたことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記支持部は、前記フローティングプレートにインサート成型された金属板からなることを特徴とする請求項1又は2記載の電気部品用ソケット。
  4. ソケット本体部の上面に形成され、電気部品を収容し、該電気部品の端子と接触可能なコンタクト手段を配設した収容部と、
    前記収容部に対して上下動可能に配設され、前記電気部品を支持するフローティングプレートと、
    前記ソケット本体部に備えられ前記フローティングプレートを上方に付勢する付勢手段と、
    前記収容部に収容される電気部品に対して、その上面を押圧して電気部品の端子と前記コンタクト手段とを電気的に接続させる押圧手段と、
    を備えて成る電気部品用ソケットであって、
    前記フローティングプレートは、前記収容部に対応して形成された開口部の全域に亘って張着されて電気部品の底面を支持する支持板を備え、該支持板に前記電気部品の端子を導入して該端子と前記コンタクト手段との接続を可能にする導入孔を形成したことを特徴とする電気部品用ソケット。
  5. 前記支持板は、ポリイミド樹脂で形成したことを特徴とする請求項4記載の電気部品用ソケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009139158A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Ueno Seiki Kk 電子部品測定装置
JP2011070814A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Enplas Corp 電気部品用ソケット
JP2015122284A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 株式会社エンプラス 電気部品用ソケット

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