JP2005289640A - 無停止型バットスプライス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バットスプライス装置部における旧基材の走行を停止する事無く、旧基材と新基材とを接着テープにより突き合せ状態でつなぐことができる無停止型バットスプライス装置を提供する。
【解決手段】 ロール状の基材を巻き出す巻出機に設置される無停止型バットスプライス装置に切断刃、圧着ロール及び回転センサーを配設すると共に、旧基材の後端と新基材の先端とが突き合せ状態になる位置で旧基材を切断して、旧基材と新基材をつなぐ。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ロール状の基材(紙、フィルム、シート等)を巻き出す巻出機に設置され、旧基材と新基材とを突き合わせ、接着テープでつなぐバットスプライス装置に関する。
巻出機から巻き出されるロール状の旧基材と新基材とをバットスプライス装置でつなぐ際に、図6に示すように旧基材の後端と新基材の先端とを突き合せ、第1接着テープと第2接着テープとで旧基材と新基材とをつなぐ事は、既に従来から行われている。
この種のバットスプライス装置として、例えば、図4に示すように、バットスプライス装置50は巻出機40に設置され、アキューム装置60がバットスプライス装置50の下流側に設置されている。
ロール状の旧基材41はA軸44から巻き出されバットスプライス装置50部及びアキューム装置60部を通過して所定の一定速度で図示しない下流側装置へと流れて行っている。
B軸45に巻き出し可能な状態で取り付けられたロール状の新基材42の先端部裏面には第1接着テープ51が幅半分だけ貼られ残り半分は新基材42の先端より先に突き出していて、第1接着テープ51の裏面(反接着面)は回動及び吸着可能な圧着ボックス52に吸着されている。
又、吸着、回動及び回転可能な貼付ロール55に第2接着テープ56の裏面(反接着面)が吸着されていて、貼付ロール55はガイドロール62から離れた位置に待機している。
図5に示すように、旧基材41と第1接着テープとの貼り合せ時には、旧基材41のA軸44からの巻き出しを停止し、圧着ボックス52を時計方向に回動して受け板53上に圧着し、新基材42の先端部に貼ってある第1接着テープ51を旧基材41に貼り合わせると共に、新基材42の先端と突き合せ状態になる位置で旧基材41を紙面垂直方向に移動する切断刃54で切断する。
旧基材41の切断が終了すると圧着ボックス52は反時計方向へ回動し元の位置に戻り、第1接着テープ51でつなげられた旧基材41と新基材42は図示しない下流側装置によって下流側へ引き取られ、第1接着テープ51が第2テープ56と対向する時点で貼付ロール55を反時計方向に回動しガイドロール62に押し付けて、第2接着テープ56を図6に示すように旧基材41と新基材42とに貼り付ける。
バットスプライス装置50の下流側にあるアキューム装置60は複数のガイドロール61が上下に移動し旧基材41を蓄積及び吐き出す機能を持っている。
旧基材41と第1接着テープ51とを貼り合わせている間は、旧基材41のA軸44からの巻き出し及び走行が停止しているが、アキューム装置60のガイドロール61が矢印方向へ下がり蓄積した旧基材41を吐き出すので、アキューム装置60より下流側の旧基材41は所定の一定速度で図示しない下流側装置へと流れて行く。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上述した構成のバットスプライス装置50にあっては、アキューム装置60より上流側のバットスプライス装置50部では、所定の一定速度で巻き出され走行している旧基材41を減速し一旦停止してから、旧基材41と新基材42とを第1接着テープ51でつないだ後で加速し再び所定の元の一定速度に戻すが、その減速及び加速時に旧基材41及び新基材42に蛇行やシワが発生するという問題や、アキューム装置60が必要なので装置全体が複雑で大きくなり費用も高いものになってしまうという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、バットスプライス装置部において、旧基材を所定の一定速度で巻き出して走行させたまま、旧基材と新基材とを突き合せ、接着テープでつなぐ事ができる、アキューム装置が不要な無停止型バットスプライス装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
上記目的を達成するための本発明は、ロール状の基材を巻き出す巻出機に設置され、旧基材と新基材とを突き合わせ、接着テープでつなぐバットスプライス装置において、
前記バットスプライス装置に前記新基材の先端位置を検出する回転センサー、前記旧基材を切断する切断刃、前記旧基材を圧着する圧着ロール及び第2接着テープを貼り付ける貼付ロールを配設すると共に、前記回転センサーで検出した回転中の前記新基材の先端から前記圧着ロールの圧着点迄の距離と前記切断刃から前記圧着点迄の距離とが同一になる時点で、走行中の前記旧基材を前記切断刃で切断し、前記新基材の先端部に予め貼り付けられている第1接着テープに前記旧基材の後端部を前記圧着ロールで圧着して貼り付け、下流側へ走行する前記第1接着テープと前記貼付ロール上の前記第2接着テープとが対向する時点で前記貼付ロールを圧着して、前記旧基材の巻き出し及び走行を停止する事なく、前記旧基材と前記新基材とを突き合わせ、前記第1接着テープ及び前記第2接着テープでつなぐ事を特徴とする。
これにより、バットスプライス装置部において、旧基材の走行を停止する事無く所定の一定速度で走行させたまま、旧基材と新基材とを突き合せ、接着テープでつなぐ事ができ、アキューム装置が不要になり、旧基材及び新基材に蛇行やシワの発生がないものとなる。
以下、本発明に係る無停止型バットスプライス装置を実施例により図面を用い詳細に説明する。
[実施例]
図1は本発明の実施例を示す無停止型バットスプライス装置の旧基材と新基材つなぎ時の構成図、図2は同じく接着テープ準備時の構成図、図3は同じく巻出機反転時の構成図である。
図1に示すように、無停止型バットスプライス装置10は、旧基材21を圧着する圧着ロール11、旧基材21を切断する切断刃12、第2接着テープ14を吸着すると共に回動及び回転可能な貼付ロール13、基材を案内する第1ガイドロール15、第2ガイドロール16、A軸27上の基材の先端位置を検出する第1回転センサー17a、B軸28上の基材の先端位置を検出する第2回転センサー17b及び第1回転センサー17aと第2回転センサー17bが電気的に接続されている制御盤18で構成されている。
巻出機20のターレットアーム24上にはA軸27及びB軸28があり、ガイドアーム26上には反転ガイドロール25がある。
図2に示すように、第1接着テープ23及び第2接着テープ14準備時には、無停止型バットスプライス装置10の圧着ロール11、切断刃12、ガイドロール15及び貼付ロール13は図面下方側に待機していて、旧基材21は所定の一定速度でA軸27より巻き出され図示しない下流側装置で引き取られている。
新基材22の先端部裏面に第1接着テープ23幅の半分を貼り残り半分は新基材22先端から突き出しておき、第1接着テープ23裏面(反接着面)が接する新基材22面に第1接着テープ23裏面を第1接着テープ23接着面より弱い接着力で貼る。
また、貼付ロール13外周面に第2接着テープ14裏面を吸着させる。
図3に示すように、旧基材21の残量が第1所定量になった時点に巻出機のターレットアーム24が矢印時計方向に反転してA軸27とB軸28が入れ替わった状態になる。
図1に示すように、旧基材21の残量が第2所定量になると、新基材22は旧基材21の走行速度と同一の円周速度で回転を始める。
無停止型バットスプライス装置10の圧着ロール11、切断刃12及びガイドロール15を図面上方側に図示しない移動装置で移動させて、圧着ロール11で旧基材21を新基材22に圧着すると共に、新基材22の先端位置から圧着点19迄の距離L2を制御盤18で演算し、距離L2が切断刃12から圧着点19までの距離L1と同一になる時点で、旧基材21を切断刃12で切断する。
新基材22先端部の第1接着テープ23が圧着点19に回転してくると第1接着テープ23接着面が旧基材21に貼り付けられると同時に、第1接着テープ23裏面は弱い接着力で貼ってあるので相手方新基材22面から剥がされる。
上流側から走行してくる第1接着テープ23と第2接着テープ14とが対向する時点で、図示しない回動装置で貼付ロール13をガイドロール16に押し付けて第2接着テープ14を旧基材21及び新基材22に貼り付けて、図6に示すように、旧基材21の後端と新基材22の先端とを突き合せ状態でつなぐ。
本実施例においては、バットスプライス装置10部で、旧基材21の流れを停止する事無く所定の一定速度で走行させたまま、旧基材21の後端と新基材22の先端とを突き合せ、第1接着テープ23及び第2接着テープ14でつなぐことができ、つなぎ時に旧基材21及び新基材22において蛇行やシワの発生が起こらない。
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。例えば、新基材22の先端位置は回転センサー17bに代えて光センサー等で検出しても良く、又、貼付ロール13の吸着ではなく第2接着テープ14より弱い接着力の別の接着テープで第2接着テープ14を貼っても良い。
発明の効果
以上説明したように本発明によれば、ロール状の基材を巻き出す巻出機に設置され、旧基材と新基材とを突き合わせ、接着テープでつなぐバットスプライス装置において、前記バットスプライス装置に前記新基材の先端位置を検出する回転センサー、前記旧基材を切断する切断刃、前記旧基材を圧着する圧着ロール及び第2接着テープを貼り付ける貼付ロールを配設すると共に、前記回転センサーで検出した回転中の前記新基材の先端から前記圧着ロールの圧着点迄の距離と前記切断刃から前記圧着点迄の距離とが同一になる時点で、走行中の前記旧基材を前記切断刃で切断し、前記新基材の先端部に予め貼り付けられている第1接着テープに前記旧基材の後端部を前記圧着ロールで圧着して貼り付け、下流側へ走行する前記第1接着テープと前記貼付ロール上の前記第2接着テープとが対向する時点で前記貼付ロールを圧着して、前記旧基材の巻き出し及び走行を停止する事なく、前記旧基材と前記新基材とを突き合わせ、前記第1接着テープ及び前記第2接着テープでつなぐので、つなぐ際に基材の蛇行やシワの発生が無く、また、アキューム装置が不要になるので装置全体が簡単で小型になり費用も安いものとなる。
本発明に関する無停止型バットスプライス装置の旧基材と新基材つなぎ時の構成図である。 同じく、接着テープ準備時の構成図である。 同じく、ターレット反転時の構成図である。 従来技術のバットスプライス装置の接着テープ準備時の構成図である。 同じく、接着テープ貼り付け時の構成図である。 突き合せ状態でのつなぎの説明図である。
符号の説明
10 無停止型バットスプライス装置
11 圧着ロール
12 切断刃
13 貼付ロール
14 第2接着テープ
17a 第1回転センサー
17b 第2回転センサー
18 制御盤
19 圧着点
20 巻出機
21 旧基材
22 新基材
23 第1接着テープ
L1 切断刃から圧着点迄の距離
L2 新基材の先端から圧着点迄の距離

Claims (1)

  1. ロール状の基材を巻き出す巻出機に設置され、旧基材と新基材とを突き合わせ、接着テープでつなぐバットスプライス装置において、
    前記バットスプライス装置に前記新基材の先端位置を検出する回転センサー、前記旧基材を切断する切断刃、前記旧基材を圧着する圧着ロール及び第2接着テープを貼り付ける貼付ロールを配設すると共に、前記回転センサーで検出した回転中の前記新基材の先端から前記圧着ロールの圧着点迄の距離と前記切断刃から前記圧着点迄の距離とが同一になる時点で、走行中の前記旧基材を前記切断刃で切断し、前記新基材の先端部に予め貼り付けられている第1接着テープに前記旧基材の後端部を前記圧着ロールで圧着して貼り付け、下流側へ走行する前記第1接着テープと前記貼付ロール上の前記第2接着テープとが対向する時点で前記貼付ロールを圧着して、前記旧基材の巻き出し及び走行を停止する事なく、前記旧基材と前記新基材とを突き合わせ、前記第1接着テープ及び前記第2接着テープでつなぐ事を特徴とする無停止型バットスプライス装置。
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