JP2005283969A - 液晶表示装置及びこれを用いた液晶プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 投射型液晶プロジェクタ等において、強い光が入射する使用環境下での表示パネルの放熱性能の向上させるとともに、高コントラストでかつ表示輝度むらの小さい表示品質の高い液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 液晶表示装置1は、TFT基板2と対向基板3とが、互いに膜面を対向した状態で液晶層4を狭持している。そして、光が入射する対向基板3の側に防塵基板6、光が出射するTFT基板1の側に放熱基板5をそれぞれ柔軟性の高い接着剤で貼り合わせている。更にTFT基板2、対向基板3、放熱基板5及び防塵基板6の光が通過しない外周領域をホルダー7で保持している。放熱基板5は、立方晶系の結晶系から成る熱伝導率の高い単結晶基板や多結晶基板で構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に液晶プロジェクタ等において強い光が入射する液晶表示装置の構造に関するものである。
投射型液晶プロジェクタでは、液晶表示装置に画像信号を入力し、その画像をスクリーンに結像及び表示を行っている。この液晶表示装置に用いられるアクティブマトリクス基板と対向基板とは、厚さがそれぞれ0.5〜1.2mm程度であり、アクティブマトリクス基板表面及び対向基板表面も結像位置になり得る。そのため、アクティブマトリクス基板表面や対向基板表面に傷や塵埃などの異物があると、その影がスクリーンに映し出されて表示品質が低下する。この問題を防ぐため、防塵ガラスと呼ばれる厚さ0.5〜2.0mm程度の絶縁性のガラス基板を、アクティブマトリクス基板表面と対向基板表面とにそれぞれ貼り合わせている。これにより、防塵ガラス表面の傷や異物があっても、防塵ガラス表面が焦点位置からずれているので、スクリーンで認識されにくくなり表示品質の低下を防止することができる。
一方、最近の投射型液晶プロジェクタは、明るい使用環境でもスクリーン表示が見えるように、例えばポータブルタイプでは3000ANSIルーメン以上、モバイルタイプでも2000ANSIルーメン以上の、高輝度、コンパクト、かつ高画質な装置が求められている。これに伴い、投射型液晶プロジェクタの光源が強くなり、更に液晶表示装置自身も小型化及び高画質化されていることにより、パネル単位面積当たりに入射する光もより強くなってきている。そのため、液晶表示装置は、入射光による熱吸収でパネル自身の温度が上昇するとともに、パネル表示面の中心部と周辺部との間に温度差が生じる。パネルの温度差によって、パネル部材であるガラス基板の内部には、熱応力が発生してガラス基板に複屈折異方性(リタデーション)を生じる。通常消光軸が直交した二枚の偏光板の間に配置される液晶表示装置では、入射側偏光板を通過した入射光が本来直線偏光であるものが、ガラス基板に発生したリタデーションにより楕円偏光となり、出射側偏光板から光が抜ける。暗表示の際にも、その一部の光が抜けてしまうので、コントラスト低下や表示輝度むら等の表示品質低下の要因となる。
上述した液晶表示装置の課題に対して特許文献1に開示された技術がある。この課題を解決するために、防塵ガラスとして熱伝導率が高いガラス基板を使用することで放熱性を高め、パネル全体の温度を下げ、ガラス基板に発生する熱応力を低減することで、ガラス基板に発生するリタデーションを小さくしている。映像表示素子の明るさ及び高画質、高性能化の両方を達成するための映像表示素子を効率よく放熱する手段として、映像表示素子の入出射面透光性材料に非結晶性で熱伝導率の高い材料を用いることで、画質を低下させること無く高輝度化に対応できるとしている。
図12は、特許文献1に開示されている映像表示素子の概略構成を示す構成図である。映像表示素子150は、表示画素151を対向基板152とTFT基板153との間に形成し、その入射側に入射側透光性部材154を、出射側に出射側透光性部材155を備えており、入射側透光性部材154と出射側透光性部材155との表面即ち映像表示素子150の表面は空気に面している。この入射側透光性部材154と出射側透光性部材155とは、0.5〜2.0mm程度の厚みを有しており、映像表示素子150の表示画素151に焦点を合わせた投射レンズ(図示せず)で映像表示素子150の表面に付着した塵埃などの異物がスクリ−ン(図示せず)で視認されにくくなるように、付着した異物を焦点位置からシフトさせている。このように構成した映像表示素子150表面に例えば冷却用ファン(図示せず)で流路157を介して送風し、映像表示素子150で光源からの照射光を吸収して生じる熱を入出射側透光性部材154,155の表面から放熱させて冷却している。
このとき、映像表示素子150の入出射側透光性部材154,155の材料として、石英の透明ガラスに代えて、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット:Y3Al512)の結晶軸をもたない非結晶性材料を用いている。そして、0.9インチの液晶映像表示素子パネル(許容温度70℃)を使用した映像表示素子を光束量2000ルーメンの液晶プロジェクタに用いた場合、入出射側透光性部材に石英の透明ガラスを使用したとき周囲温度30℃で映像表示素子の温度は70℃程度であったが、非結晶性のYAGを使用したとき映像表示素子の温度を65℃にすることができ、画質を低下させること無く5℃の改善を認めることができたとしている。
特開2003−131164号公報(図1)
しかしながら、上述した従来技術には次のような課題があった。
第1の問題点は、より高輝度の光束量に対して、充分な放熱性を確保できないことである。液晶プロジェクタの出射側光束量は、市場ニーズとして3000ルーメン又はそれ以上の光束量が必要となってきている。しかし、従来技術では、2000ルーメンまでの光束量には対応できるが、それ以上の光束量には対応することができない。その理由として、入出射側透光性部材の表面から放熱させるために、熱伝導性の高い材料としてYAGを用いている。ところが、従来技術で使用する材料は、非結晶性つまりは非晶質材料であるため、高輝度化に十分に対応できる熱伝導性能であるとは言えないからである。
第2の問題点は、液晶表示装置を構成するTFT基板と対向基板との基板材質の選択によっては、互いの熱膨張係数の差が大きくなるので、熱衝撃性に代表される構造起因の製品信頼性が確保できないことである。特に、その問題は、従来技術で示されているような、高温ポリシリコンデバイスで主に使用される石英ガラスをTFT基板とし、YAG非結晶基板を対向基板として用いた場合は、熱膨張係数の差が大きい基板材質の組み合わせになるので、熱ストレスによりTFT基板と対向基板との接着部が剥離する。
そこで、本発明の目的は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、特に投射型液晶プロジェクタ等において、強い光が入射する使用環境下での表示パネルの放熱性能を向上させるとともに、液晶表示装置を構成する基板の熱応力により発生するリタデーションや初期状態における残留リタデーションを可能な限り小さくすることにより、3000ルーメン以上の出射光束のような高輝度環境下においても、高コントラストでかつ表示輝度むらの小さい表示品質の高い液晶表示装置を提供することにある。また、アクティブマトリクス基板と対向基板との接着部に生じる熱ストレスに対して、構造体の製品信頼性を高めることにある。
本発明に係る液晶表示装置は、複数の基板で液晶を挟持してなり、例えば液晶プロジェクタに使用される。そして、複数の基板の少なくとも一枚が立方晶系の結晶基板である。換言すると、本発明は、少なくともアクティブマトリクス基板又は対向基板に遮光膜層を有し、アクティブマトリクス基板と対向基板を一定の間隙で接着保持し、当該間隙内に液晶を封入した投射型表示装置に使用する液晶表示装置である。そして、少なくともアクティブマトリクス基板及び対向基板を含む複数の絶縁性基板が積層配置され、少なくとも一つの当該絶縁性基板が立方晶系の結晶系から成る結晶基板で構成される。
また、結晶基板は、単結晶基板又は多結晶ガラス基板としてもよく、例えばイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)としてもよい。このとき、単結晶基板の厚み方向に入射する光に対するリタデーションの面内分布の平均は、0.1nm以下であることが好ましい。また、多結晶基板の厚み方向に入射する光に対するリタデーションの面内分布の平均は、0.4nm以下であることが好ましく、0.1nm以下であることがより好ましい。
また、アクティブマトリクス基板と対向基板とのみで積層配置される場合に、対向基板がアクティブマトリクス基板よりも高い熱伝導性を有するようにしてもよい。アクティブマトリクス基板の材質が無アルカリガラスであり、対向基板の材質がイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である場合には、アクティブマトリクス基板と対向基板との熱膨張係数の差が5×10-6/K以下であるとしてもよい。更に、アクティブマトリクス基板の材質がシリコンであり、対向基板の材質がイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である場合には、アクティブマトリクス基板と対向基板との熱膨張係数の差が6×10-6/K以下であるとしてもよい。
また、本発明に係る液晶表示装置は、アクティブマトリクス基板と対向基板を含む複数の絶縁性基板で積層配置される場合に、絶縁性基板の少なくとも一つがその他の絶縁性基板よりも高い熱伝導性を有するとしてもよい。
本発明に係る液晶プロジェクタは、光源とその光源から出射した光を色分離する色分離手段と、単数又は複数の本発明に係る液晶表示装置と、その液晶表示装置によって表示される画像を合成する色合成光学系と、合成された画像をスクリーン上に拡大投射する投射レンズを備えている。
次に、本発明に係る液晶表示装置の作用について説明する。
透過型プロジェクタ等では、光源による温度上昇及び液晶表示装置を含む光学系の吸熱による温度上昇を抑制するための一般的な方式として、ファンによる強制空冷で装置を冷却している。光源の高輝度化及び装置の小型化によりパネル単位面積当たりに吸熱される熱量が多くなる問題に対して、液晶表示装置の放熱性をいかに高めるかが重要となってくる。
液晶表示装置の発熱は、主にパネル内部であるアクティブマトリクス基板と対向基板とで形成される液晶表示画素部で発生している。液晶表示画素部を形成する対向基板及びアクティブマトリクス基板には、トランジスタ素子を形成するための配線層や絶縁膜、液晶素子やトランジスタ素子を光から遮るための遮光層、液晶素子を形成するために有機膜等の積層膜で形成されている。しかし、本来、透過すべき光又は反射すべき光が、先に述べた積層膜間の屈折率差や複雑な段差構造に起因して、膜界面での散乱や多重反射による不明光となり、その一部が結果として吸収光となっている。
そこで、ガラス基板と空気対流層との接するパネル表面の放熱能力がガラス基板の平坦性や材質によらずほぼ一定であることから、液晶表示装置の放熱性を高めるには、パネル内部から表面への熱伝達能力の高い基板を用いることが有効である。材料組成が同一の場合、結晶構造の違いによる原子配列の規則性に依存して格子振動による熱エネルギーが伝達しやすくなることから、熱伝導率は単結晶、多結晶、非晶質の順に小さくなる。したがって、放熱性の面では単結晶構造が最も有利となる。
しかし、通常の結晶体は複屈折異方性を持っている。そのため、これらを含む結晶基板を用いた場合、複屈折異方性の影響によりコントラストが劣化するという問題を引き起こす。これを回避するために、本発明では立方晶系の結晶を含む結晶基板を用いる。立方晶系の結晶系は例外的に光学的に等方で複屈折異方性を有さない。以上のように、本発明は、熱伝導性の優れた結晶性を有し、更に複屈折異方性のない立方晶系の結晶基板であることを特徴としている。
この結晶基板の一例として、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)結晶基板を使用することが有効である。YAG結晶基板には多結晶ガラス基板と単結晶基板とがあるがいずれの基板でも、一般的に使用する液晶表示装置用の無アルカリガラスや石英基板と比較して、熱伝導率が約10倍程度高い。その中でも、YAG単結晶基板の熱伝導率(14.0W/m・K)は、YAG多結晶ガラス基板の熱伝導率(11.7W/m・K)と比較して約20%高くなっている。そのためプロジェクタの高輝度化や小型化に対して、YAG単結晶基板がより高性能である。
一方、光学的性質において、YAG結晶基板は結晶系が立方晶系に属しており、各軸の屈折率が同一であるため複屈折異方性を生じることがない。つまり、ガラス基板を通過する光の偏向軸とガラス基板の結晶軸との合わせずれによるリタデーションの発生を抑制できるので、これらに起因するコントラスト低下や表示輝度むら等の表示品質低下の要因を排除できる。また、合わせ精度を必要としないので組み立て作業性も向上する。
更に、初期状態におけるガラス基板に残留するリタデーションを小さくすることで、コントラストや表示輝度むら等の表示品質を向上できる。液晶表示装置の構成部材であるガラス基板には、その材質や製造方法によって異なった残留リタデーションが初期状態で存在している。その残留リタデーションは、単結晶基板の方が多結晶基板と比較して小さい傾向にある。YAG単結晶基板の残留リタデーションは面内平均で0.05nm以下であり、YAG多結晶ガラス基板のそれと比較して約1/5である。液晶表示装置のコントラストは、液晶素子の駆動が理想状態にあるとすると、初期状態の残留リタデーションと動作時の熱応力により発生するリタデーションとの和によって決まる。コントラスト1000以上を実現するには、そのリタデーション値の面内平均が4〜5nm以下である必要があり、YAG多結晶ガラス基板ではリタデーション値のマージンがほとんどないが、YAG単結晶基板では十分なマージンを確保できる。
以上のようにYAG単結晶基板は優れた性能を示す。しかし、コストを重視すれば、より安価なYAG多結晶ガラス基板を用いることができる。YAG多結晶ガラス基板は、結晶粒が様々な方位を向いているが各結晶粒が光学的に等方なため、基板全体として光学的に等方である。また、YAG単結晶基板と比較して、YAG多結晶ガラス基板は安価である。
また、液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の材質が無アルカリガラスであり、対向基板がYAG結晶基板である場合には、アクティブマトリクス基板と対向基板との熱膨張係数の差が比較的小さいため、熱衝撃性に代表される構造起因の製品信頼性を十分確保できる。アクティブマトリクス基板と対向基板との熱膨張係数の差は、5×10-6/K以下であれば耐熱衝撃性を満足する。特に、YAG単結晶基板の熱膨張係数(6.9×10-6/K)は、YAG多結晶ガラス基板の熱膨張係数(8.0×10-6/K)と比較して約15%小さくなっている。そのため、対向基板にYAG単結晶基板を使用した方が、アクティブマトリクス基板の無アルカリガラスとの熱膨張係数の差がより小さくなることから、一層の信頼性向上が得られる。
本発明によれば、液晶を挟持する複数の基板の少なくとも一枚に立方晶系の結晶基板を用いることにより、放熱性能が高くかつ高コントラストな表示特性を有する液晶表示装置を得ることができる。その理由は。立方晶系の結晶基板は、熱伝導性が良くかつ複屈折異方性が無い性質を有するからである。特に、液晶表示装置を構成する基板に熱伝導率の高い単結晶基板や多結晶基板を選択することにより、入射する光により基板全体に発生する熱応力に起因するリタデーションや初期状態における残留リタデーションを可能な限り小さくすることができる。したがって、より高輝度な環境下においても高コントラストでかつ表示輝度むらを小さくすることができる、つまり表示画質を高めることができる。また、低温ポリシリコンデバイスで主に用いる無アルカリガラスをアクティブマトリクス基板に使用し、YAG多結晶ガラス基板を対向基板に使用することにより、両者の基板間の熱膨張の差を比較的小さくすることができるので、熱ストレスに対する構造体の製品信頼性を高めることができる。
(液晶表示装置の第1実施形態)
図1は、本発明に係る液晶表示装置の第1実施形態を示す断面図である。以下、この図面を中心に説明する。
詳細な構造は図示していないが、図1に示すように液晶表示装置1は、液晶層4を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板2と、TFT基板2に形成される画素に対向して配置される対向電極が形成された対向基板3とが、互いに膜面を対向した状態で液晶層4を狭持している。そして、光が入射する対向基板3の側に防塵基板6を、光が出射するTFT基板1の側に放熱基板5を、それぞれ柔軟性の高い接着剤で貼り合わせている。更にTFT基板2、対向基板3、放熱基板5及び防塵基板6の光が通過しない外周領域を、ホルダー7で保持している。
この液晶表示装置1を投射型液晶プロジェクタに使用した場合、偏向された入射光8が防塵基板6の側から入射し、対向基板3、TFT基板2、放熱基板5の厚み方向に順次通過して、放熱基板5の側から出射光9として通過する。その際、液晶表示装置1は、入射光8が出射光9として通過するまでに、光の一部が内部での散乱や多重反射等によって不明光として部材に吸収されることにより、発熱する。そこで、発熱した液晶表示装置1では、外部から空冷ファン等で強制的に空気の気流11を発生させる。これにより、内部で発生する熱が熱流10となって空気に触れる放熱基板5、防塵基板6又はホルダー7の表面に向かって移動するので、強制空冷により効率良く冷却される。
なお、以下の実施例で述べる液晶表示装置1は、表示エリアが0.9型サイズを基準に記載しているが、そのサイズを特に限定するものではない。例えば、表示エリアが異なる場合の出射光束については、設計事項として表示エリアの単位面積当たりの光量で比較すればよい。このことは。他の実施形態における実施例でも同様である。
(実施例1)
図1に示す第1実施形態に基づく実施例1について具体的に説明する。
本実施例におけるTFT基板2及び対向基板3には、熱膨張係数が3.8×10-6/K、熱伝導率が1.05W/m・K、厚みが0.7mmの無アルカリガラスを使用している。この無アルカリガラスは、標準的な液晶ガラスとして使用されるものと同等の特性をもつガラス基板であり、安価に手に入ると同時に高性能のTFT素子を低温プロセスで作ることができるため、高性能で安価な液晶表示装置を作ることができる。
放熱基板5は、熱膨張係数が8.0×10-6/K、熱伝導率が11.7W/m・K、厚みが1.1mmの、熱伝導率の高い多結晶ガラス基板を使用している。材質は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である。YAG結晶基板は、結晶系が立方晶系に属しており、光学的性質として各軸の屈折率が同一であるため複屈折異方性を生じることがないのが特徴である。また、防塵基板6は、熱膨張係数が−6.0×10-7/K、熱伝導率が1.70W/m・K、厚みが1.1mmの、多結晶ガラス基板を使用している。多結晶ガラス基板は、結晶の大きさが0.1μm以下すなわち光学的性質として可視光の波長より十分小さいので、光が散乱せず透過性が高い。
各基板の厚みについては、特に固定するものではない。TFT基板2と放熱基板5とを重ねた基板厚み、又は対向基板3と防塵基板6とを重ねた基板厚みが、それぞれ放熱基板5及び防塵基板6の表面に傷や付着した異物があっても画像焦点位置からずらすことができる防塵構造となっていればよい。他の実施例においても、各基板の厚みについては、防塵構造が実現できればどのような値でもよい。
上述した構成の液晶表示装置1を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、液晶表示装置1が光を吸収して発熱し、中心部が高温度領域に、コーナー部が低温度領域となり、図2(a)に示すように表示エリアには同心円状の温度分布が生じる。
実施例1では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、放熱基板5の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは62.3℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは2.8℃であった。また、防塵基板6の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは62.9℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは3.2℃であった。
また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、放熱基板5の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは71.6℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは5.5℃であった。また、防塵基板6の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは73.2℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは6.5℃であった。
なお、温度差ΔT(図2(a)に示す)は、表示エリア中心から外周に向かって対角方向に75%の位置を外周部の温度と規定し、中心部の最大温度Tmax(図2(a)に示す)と外周部の温度との差とした。温度差ΔTの定義は、以下同様である。
液晶表示装置1に温度差ΔTの温度分布が生じると、温度差ΔTによって基板の内部に熱応力が発生する。そして、応力の発生に伴う基板の複屈折異方性により、液晶表示装置1を構成する基板の厚み方向に通過する偏向光に、リタデーションが生じる。このようなリタデーションは、スクリーンに画像表示した際に部分的な光漏れ、特に偏光軸から最大角度をなすところに大きな光漏れを生じさせるので、コントラスト低下及び面内ばらつきを発生して表示品質を低下させる。この問題は、他の実施例でも同様である。
図2(b)に表示エリアの暗表示のレベルを示す。図2(b)において、偏向軸は水平方向となっているので、表示エリアの四隅に光抜けした高輝度領域が生じ、表示エリアの垂直水平方向に最も暗い低輝度領域が生じる。表示品質を確保するための目安として、温度差ΔTは10℃以下に抑える必要がある。本実施例では、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合においても、温度差ΔTを満足している。
(実施例2)
図1に示す第1実施形態に基づく実施例2について具体的に説明する。
本実施例における放熱基板5には、熱膨張係数が6.9×10-6/K、熱伝導率が14.0W/m・K、厚みが1.1mmの、熱伝導率の高い単結晶基板を使用している。材質は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である。実施例1で使用したYAG多結晶ガラス基板の物性値と比較すると、YAG単結晶基板は熱伝導率が約20%高く、熱膨張係数が約15%小さいのが特徴である。その他の液晶表示装置1の構成及び使用する各基板については、実施例1と同一である。
上述した構成の液晶表示装置1を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、実施例1と同様に、液晶表示装置1が光を吸収して発熱し、中心部が高温度領域に、コーナー部が低温度領域となり、図3(c)に示すように表示エリアには同心円状の温度分布が生じる。
出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、放熱基板5の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは61.8℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは2.4℃であった。また、防塵基板6の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは62.4℃、中心部とコーナー部との温度差ΔTは3.0℃であった。
また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、放熱基板5の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは70.5℃、中心部とコーナー部との温度差ΔTは4.8℃であった。また、防塵基板6の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは72.3℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは5.9℃であった。
図3(d)に表示エリアの暗表示のレベルを示す。図3(d)において、偏向軸は水平方向となっているので、表示エリアの四隅に光抜けした高輝度領域が生じ、表示エリアの垂直水平方向に最も暗い低輝度領域が生じる。表示品質を確保するための目安として、温度差ΔTは10℃以下に抑える必要がある。本実施例では、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合においても、実施例1以上のマージンをもって温度差ΔTを満足している。
(比較例1)
図1に示す第1実施形態に基づく比較例として、放熱基板5は、防塵基板6と同一の材質とし、熱膨張係数が−6.0×10-7/K、熱伝導率が1.70W/m・K、厚みが1.1mmの、多結晶ガラス基板を使用した。その他の液晶表示装置1の構成及び使用する各基板については、実施例1及び実施例2と同一である。
実施例1及び実施例2と同様の温度測定評価をしたところ、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、防塵基板6の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは69.2℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは6.9℃であった。
また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、防塵基板6の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは85.6℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは13.7℃であった。
表示品質を確保するための目安として、温度差ΔTは10℃以下に抑える必要がある。これに対して、比較例1では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合においては温度差ΔTを満足しているが、5000ルーメンの光束に相当する場合においては温度差ΔTを満足しなかった。
(実施例3)
図1に示す第1実施形態に基づく実施例3について具体的に説明する。
本実施例は、液晶表示装置1を構成するTFT基板2、対向基板3、放熱基板5及び防塵基板6について、物性値の異なる基板を組み合わせた例である。図4には、この場合における液晶表示装置1の初期リタデーション値の測定結果、及び高輝度環境下の暗表示の輝度むらの投射観察結果を示している。
TFT基板2及び対向基板3には、熱膨張係数が3.8×10-6/K、熱伝導率が1.05W/m・K、厚みが0.7mmの、無アルカリガラスを使用している。防塵基板6には、防塵基板(A)として熱膨張係数が−6.0×10-7/K、熱伝導率が1.70W/m・K、厚みが1.1mmの多結晶ガラス基板、又は防塵基板(B)として熱膨張係数が−2.0×10-6/K、熱伝導率が1.50W/m・K、厚みが1.1mmの多結晶ガラス基板を使用している。放熱基板5は、熱膨張係数が8.0×10-6/K、熱伝導率が11.7W/m・K、厚みが1.1mmのYAG多結晶ガラス基板、若しくは熱膨張係数が6.9×10-6/K、熱伝導率が14.0W/m・K、厚みが1.1mmのYAG単結晶基板、又は先に述べた防塵基板(A)若しくは防塵基板(B)を使用している。
放熱基板5にYAG多結晶ガラス基板を用い、防塵基板6に防塵基板(A)を用いた液晶表示装置1(図4中のサンプルNo3)は、液晶表示装置1全体の初期リタデーションが0.8nm〜1.4nmと比較的小さい。そのため、目視レベルで観察した暗表示の輝度むらは、投射型液晶プロジェクタ3000ルーメン相当の出射光束で許容範囲内であったが、同じく5000ルーメン相当の出射光束では許容できなかった。
また、放熱基板5にYAG単結晶基板を用いた液晶表示装置1(図4中のサンプルNo4)は、液晶表示装置1全体の初期リタデーションが0.5nm〜1.0nmとかなり小さい。そのため、目視レベルで観察した暗表示の輝度むらは、投射型液晶プロジェクタの3000ルーメン相当の出射光束で許容範囲内であったが、同じく5000ルーメン相当の出射光束では許容限界であった。
放熱基板5にYAG多結晶ガラス基板を用い、防塵基板6に防塵基板(B)を用いた液晶表示装置1(図4中のサンプルNo5)は、液晶表示装置1全体の初期リタデーションが0.9nm〜1.2nmと比較的小さい。そのため、目視レベルで観察した暗表示の輝度むらは、投射型液晶プロジェクタ3000ルーメン相当の出射光束で許容範囲内であったが、同じく5000ルーメン相当の出射光束では許容限界であった。
また、放熱基板5にYAG単結晶基板を用いた液晶表示装置1(図4中のサンプルNo6)は、液晶表示装置1全体の初期リタデーションが0.6nm〜0.8nmと更に小さい。そのため、目視レベルで観察した暗表示の輝度むらは、投射型液晶プロジェクタの5000ルーメン相当の出射光束でも許容範囲内であった。このように、放熱基板5にYAG結晶基板を使用した場合には、初期リタデーションが小さくかつ熱伝導性能が良いので、動作状態での液晶表示装置1のリタデーションが小さいものと推定できる。なお、この組み合わせの液晶表示装置1において、コントラスト1000以上を得るために必要な動作時のリタデーションは、机上計算からおおよそ5.2nm以下にする必要があると見積もられる。
これに対して、放熱基板5に防塵基板(A)を用いた液晶表示装置1(図4中のサンプルNo1)は、液晶表示装置1全体の初期リタデーションが1.0nm〜1.8nmと大きい。そのため、目視レベルで観察した暗表示の輝度むらは、投射型液晶プロジェクタの3000ルーメン相当の出射光束で許容できるが、同じく5000ルーメン相当の出射光束では許容できなかった。
また、放熱基板5に防塵基板(B)を用いた液晶表示装置1(図4中のサンプルNo2)は、液晶表示装置1全体の初期リタデーションが1.1nm〜1.5nmと比較的大きい。そのため、目視レベルで観察した暗表示の輝度むらは、投射型液晶プロジェクタの5000ルーメン相当の出射光束でも許容範囲であった。しかし、5000ルーメンにおけるパネルの最大温度Tmaxが88℃まで上昇するため、液晶素子としての表示性能を満足できなかった。
これらの組み合わせでは、防塵基板(A)及び防塵基板(B)が負の熱膨張を有するため、熱応力により生ずるリタデーションを光学補償しているが、防塵基板(B)の方がより負の熱膨張係数が大きいため光学補償の効果が大きい。しかし、いずれの組み合わせも熱伝導性能が悪いことにより、高輝度環境下での発熱でパネル温度が上昇するため、液晶素子の表示性能の低下が余儀なくされる。なお、この組み合わせの液晶表示装置1おいて、コントラスト1000以上を得るために必要な動作時のリタデーションは、机上計算からおおよそ5.2nm以下にする必要があると見積もられる。
参考として、放熱基板5及び防塵基板6がない構成での液晶表示装置1(図4中のサンプルNo7)は、液晶表示装置1全体の初期リタデーションが0.2nm〜0.3nmと非常に小さい。しかし、目視レベルで観察した暗表示の輝度むらは、投射型液晶プロジェクタの3000ルーメン相当の出射光束でも許容できない。この組み合わせでは、熱応力により生ずるリタデーションを補償できないだけでなく、更に基板の熱伝導性能が悪いので、初期リタデーションが小さくても動作時のリタデーションが許容限界以上に大きくなってしまうものと推定できる。
図5は、上述した液晶表示装置1を構成するTFT基板2、対向基板3、放熱基板5及び防塵基板6に用いられた基板単体について、初期リタデーションの測定結果と熱伝導率との関係を示している。
図5に示すように、多結晶に属する基板の初期リタデーションは、全体的に大きい。すなわち、防塵ガラス(A)は0.4〜0.7nmであり、防塵ガラス(B)は0.4〜0.5nmであり、YAG多結晶ガラス基板はやや小さく0.2〜0.3nmである。これに対して、単結晶に属するYAG単結晶基板の初期リタデーションは、0.1nm未満と非常に小さい。また、非晶質に属する無アルカリガラス基板や石英ガラス基板も、同様に0.1nm未満と非常に小さい。
これまで述べてきた内容をまとめると、投射型液晶プロジェクタの高輝度化に対応した液晶表示装置1には、熱伝導性能の高い放熱基板5が液晶表示装置1の温度上昇抑制に必要であり、具体的にはYAG結晶基板が有効である。YAG結晶基板の中でもYAG多結晶ガラス基板は、初期リタデーションが若干大きい。そのため、YAG多結晶ガラス基板を用い場合の熱応力によるリタデーションを含めた液晶表示装置1全体のリタデーションは、投射型液晶プロジェクタの出射光束が3000ルーメン相当でコントラスト1000以上を満足できるが、5000ルーメン相当ではコントラスト1000当たりの許容限界である(図6(a)参照)。
したがって、3000ルーメンの明るさを確保するための、YAG結晶基板に必要な初期リタデーションは、放熱基板5単体で0.4nm以下であればよい。一方、YAG単結晶基板は、初期リタデーションが小さい。そのため、YAG単結晶基板を用いた場合の熱応力によるリタデーションを含めた液晶表示装置1全体のリタデーションは、投射型液晶プロジェクタの出射光束が3000ルーメンだけでなく5000ルーメン相当でもコントラスト1000を確保できる(図6(b)参照)。したがって、5000ルーメンの明るさを確保するための、YAG結晶基板に必要な初期リタデーションは放熱基板5単体で0.1nm以下であればよい。
(液晶表示装置の第2実施形態)
図7は、本発明に係る液晶表示装置の第2実施形態を示す断面図である。以下、この図面を中心に説明する。
詳細な構造は図示していないが、図7に示すように液晶表示装置61は、液晶層64を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板62と、TFT基板62に形成される画素に対向して配置される対向電極が形成された対向基板(放熱基板)63とが、互いに膜面を対向した状態で液晶層64を狭持している。そしてTFT基板62、対向基板(放熱基板)63の光が通過しない外周領域をホルダー67で保持している。
この液晶表示装置61を投射型液晶プロジェクタに使用した場合、偏向された入射光68は、対向基板(放熱基板)63の側から入射し、対向基板(放熱基板)63からTFT基板62の厚み方向に順次通過し、TFT基板62側から出射光9として通過する。その際、液晶表示装置61は、入射光68が出射光69として通過するまでに、光の一部が内部での散乱や多重反射等によって不明光として部材に吸収されることにより、発熱する。そこで、発熱した液晶表示装置61では、外部から空冷ファン等で強制的に空気の気流71を発生させる。これにより、内部で発生する熱が熱流70となって空気に触れる対向基板(放熱基板)63、TFT基板62又はホルダー67の表面に向かって移動するので、強制空冷により効率良く冷却される。
(実施例4)
図7に示す第2実施形態に基づく実施例4について具体的に説明する。
本実施例におけるTFT基板62には、熱膨張係数が3.8×10-6/K、熱伝導率が1.05W/m・K、厚みが0.7mmの、無アルカリガラスを使用している。対向基板(放熱基板)63は、熱膨張係数が8.0×10-6/K、熱伝導率が11.7W/m・K、厚みが1.1mmの、熱伝導率の高い多結晶ガラス基板を使用している。材質は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である。
上述した構成の液晶表示装置61を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、液晶表示装置61が光を吸収して発熱し、実施例1及び実施例2と同様に、中心部が高温度領域、コーナー部が低温度領域となり、表示エリアには同心円状の温度分布が生じる(図示せず)。
実施例4では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)63の表面における表示エリア中心部とコーナー部との温度差ΔTは2.0℃であった。また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)63の表面の表示エリア中心部とコーナー部との温度差ΔTは3.8℃であった。
本実施例の液晶表示装置61について、温度サイクル試験を行った。試験条件は、低温側0℃、高温側80℃、各1時間保持である。240サイクルの試験を行ったところ、液晶表示装置61は、外観に異常なく、正常に動作した。この結果については、図8に示すように、TFT基板62に使用した無アルカリガラス基板と対向基板(放熱基板)63に使用したYAG多結晶ガラス基板との熱膨張係数の差が4.2×10-6/K程度であるので、熱ストレスに対する許容範囲である。
比較例として、TFT基板を熱膨張係数が5.6×10-7/Kの石英基板にして、温度サイクル試験を上述と同様の方法で行った。24サイクルの試験が完了した時点において、既にTFT基板と対向基板の接着界面で剥離が発生した。
(実施例5)
図7に示す第2実施形態に基づく実施例5について具体的に説明する。
本実施例におけるTFT基板62には、熱膨張係数が3.8×10-6/K、熱伝導率が1.05W/m・K、厚みが0.7mmの、無アルカリガラスを使用している。対向基板(放熱基板)63は、熱膨張係数が6.9×10-6/K、熱伝導率が14.0W/m・K、厚みが1.1mmの、熱伝導率の高い単結晶基板を使用している。材質は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である。
上述した構成の液晶表示装置61を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、液晶表示装置61が光を吸収して発熱し、実施例1及び実施例2と同様に、中心部が高温度領域に、コーナー部が低温度領域になり、表示エリアには同心円状の温度分布が生じる(図示せず)。
実施例5では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)63の表面における表示エリア中心部とコーナー部との温度差ΔTは1.6℃であった。また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)63の表面の表示エリア中心部とコーナー部との温度差ΔTは3.2℃であった。
本実施例の液晶表示装置61について、前述と同じ条件で温度サイクル試験を行った。その結果、液晶表示装置61は、外観には異常なく、正常に動作した。この結果については、図8に示すように、TFT基板62に使用した無アルカリガラス基板と対向基板(放熱基板)63に使用したYAG多結晶ガラス基板との熱膨張係数の差が3.1×10-6/K程度であるので、熱ストレスに対して実施例4よりも更に許容範囲内である。
(液晶表示装置の第3実施形態)
図9は、本発明に係る液晶表示装置の第3実施形態を示す断面図である。以下、この図面を中心に説明する。
詳細な構造は図示していないが、図9に示すように液晶表示装置81は、液晶層84を駆動するためのトランジスタ素子、駆動回路、画素電極、反射膜層等が形成されたシリコン基板82と、シリコン基板82に形成される画素に対向して配置される対向電極が形成された対向基板(放熱基板)83とが、互いに膜面を対向した状態で液晶層84を狭持している。そして、シリコン基板82及び対向基板(放熱基板)83の光が通過しない外周領域を、ホルダー87で保持している。
この液晶表示装置81を投射型液晶プロジェクタに使用した場合、偏向された入射光88は、対向基板(放熱基板)83の側から入射し、シリコン基板82の反射膜層(図示せず)で反射し、対向基板(放熱基板)83側から出射光89として通過する。その際、液晶表示装置81は、入射光88が出射光89として通過するまでに、光の一部が内部での散乱や多重反射等によって不明光として部材に吸収されることにより、発熱する。そこで、発熱した液晶表示装置81では、外部から空冷ファン等で強制的に空気の気流91を発生させる。これにより、内部で発生する熱が熱流90となって空気に触れる対向基板(放熱基板)83、シリコン基板82又はホルダー87の表面に向かって移動するので、強制空冷により効率良く冷却される。
(実施例6)
図9に示す第3実施形態に基づく実施例6について具体的に説明する。
本実施例におけるシリコン基板82には、熱膨張係数が2.3×10-6/K、熱伝導率が168W/m・K、厚みが0.7mmの、単結晶シリコン基板を使用している。単結晶シリコン基板は、無アルカリガラスと比較して熱伝導率が二桁高く、放熱性に優れている。対向基板(放熱基板)85は、熱膨張係数が8.0×10-6/K、熱伝導率が11.7W/m・K、厚みが1.1mmの、熱伝導率の高い多結晶ガラス基板を使用している。材質は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である。
上述した構成の液晶表示装置81を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、液晶表示装置81が光を吸収して発熱し、実施例1及び実施例2と同様に、中心部が高温度領域に、コーナー部が低温度領域になり、表示エリアには同心円状の温度分布が生じる(図示せず)。
実施例6では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)83の表面における表示エリア中心部とコーナー部との温度差ΔTは1.3℃であった。また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)83の表面の表示エリア中心部とコーナー部との温度差ΔTは2.5℃であった。
(実施例7)
図9に示す第3実施形態に基づく実施例7について具体的に説明する。
また、上述と同様の方法、対向基板(放熱基板)83を熱膨張係数が6.9×10-6/K、熱伝導率が14.0W/m・K、厚みが1.1mmの、熱伝導率の高いイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)の単結晶基板を使用した。
上述した構成の液晶表示装置81を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、液晶表示装置81が光を吸収して発熱し、実施例1及び実施例2と同様に、中心部が高温度領域に、コーナー部が低温度領域になり、表示エリアには同心円状の温度分布が生じる(図示せず)。
実施例7では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)83の表面における表示エリア中心部の温度とコーナー部の温度差ΔTは1.1℃であった。また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)83の表面の表面における表示エリア中心部の温度とコーナー部の温度差ΔTは2.1℃であった。
(液晶表示装置の第4実施形態)
図10は、本発明に係る液晶表示装置の第4実施形態を示す断面図である。以下、この図面を中心に説明する。
詳細な構造は図示していないが、図10に示すように液晶表示装置101は、液晶層104を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板102と、TFT基板102に形成される画素に対向して配置される対向電極が形成された対向基板(放熱基板)103とが、互いに膜面を対向した状態で液晶層104を狭持している。そして、光が出射するTFT基板101の側に、防塵基板106を柔軟性の高い接着剤で貼り合わせている。更にTFT基板102、対向基板3及び防塵基板106の光が通過しない外周領域を、ホルダー107で保持している。
この液晶表示装置101を投射型液晶プロジェクタに使用した場合、偏向された入射光108は、対向基板(放熱基板)103の側から入射し、対向基板(放熱基板)103、TFT基板102、防塵基板106の厚み方向に順次通過して、防塵基板106の側から出射光109として通過する。その際、液晶表示装置101は、入射光108が出射光109として通過するまでに、光の一部が内部での散乱や多重反射等によって不明光として部材に吸収されることにより、発熱する。そこで、発熱した液晶表示装置101では、外部から空冷ファン等で強制的に空気の気流111を発生させる。これにより、内部で発生する熱が熱流110となって空気に触れる対向基板(放熱基板)103、防塵基板106又はホルダー107の表面に向かって移動するので、強制空冷により効率良く冷却される。
(実施例8)
図10に示す第4実施形態に基づく実施例8について具体的に説明する。
本実施例におけるTFT基板102には、熱膨張係数が3.8×10-6/K、熱伝導率が1.05W/m・K、厚みが0.7mmの無アルカリガラス使用している。対向基板(放熱基板)103は、熱膨張係数が8.0×10-6/K、熱伝導率が11.7W/m・K、厚みは2.0mmの熱伝導率の高い多結晶ガラス基板を使用している。材質は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)である。また、防塵基板106は、熱膨張係数が−6.0×10-7/K、熱伝導率が1.70W/m・K、厚みは1.1mmの多結晶ガラス基板を使用している。
上述した構成の液晶表示装置101を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、液晶表示装置101が光を吸収して発熱し、実施例1及び実施例2と同様に、中心部が高温度領域に、コーナー部が低温度領域となり、表示エリアには同心円状の温度分布が生じる。
実施例8では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)103の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは59.9℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは1.7℃であった。また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)103の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは66.8℃であり、中心部のとコーナー部との温度差ΔTは3.3℃であった。
本実施例の液晶表示装置101について、前述と同じ条件で温度サイクル試験を行った。その結果、液晶表示装置101は、外観に異常なく、正常に動作した。本結果については、図8に示すように、TFT基板102に使用した無アルカリガラス基板と対向基板(放熱基板)103に使用したYAG多結晶ガラス基板との熱膨張係数の差が4.2×10-6/K程度であるので、熱ストレスに対する許容範囲である。
(実施例9)
図10に示す第4実施形態に基づく実施例9について具体的に説明する。
本実施例におけるTFT基板102には、熱膨張係数が3.8×10-6/K、熱伝導率が1.05W/m・K、厚みが0.7mmの、無アルカリガラス使用している。対向基板(放熱基板)103には、熱膨張係数が6.9×10-6/K、熱伝導率が14.0W/m・K、厚みが2.0mmの、熱伝導率の高い単結晶ガラス基板を使用している。また、防塵基板106には、熱膨張係数が−6.0×10-7/K、熱伝導率が1.70W/m・K、厚みが1.1mmの、多結晶ガラス基板を使用している。
上述した構成の液晶表示装置101を高輝度投射型液晶プロジェクタに使用すると、液晶表示装置101が光を吸収して発熱し、実施例1及び実施例2と同様に、中心部が高温度領域に、コーナー部が低温度領域となり、表示エリアには同心円状の温度分布が生じる。
実施例9では、出射光が投射型液晶プロジェクタの3000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)103の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは59.3℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは1.5℃であった。また、出射光が投射型液晶プロジェクタの5000ルーメンの光束に相当する場合、対向基板(放熱基板)103の表面における表示エリア中心部の最大温度Tmaxは66.0℃であり、中心部とコーナー部との温度差ΔTは2.8℃であった。
本実施例の液晶表示装置101について、前述と同じ条件で温度サイクル試験を行った。その結果、液晶表示装置の外観には異常なく、正常に動作した。本結果については、図8に示すように、TFT基板102に使用した無アルカリガラス基板と対向基板(放熱基板)103に使用したYAG多結晶ガラス基板との熱膨張係数の差が3.1×10-6/K程度であるので、熱ストレスに対する許容範囲である。
(液晶プロジェクタの第1実施形態)
図11は、本発明に係る投射型液晶プロジェクタの第1実施形態を示す構成図である。以下、この図面を中心に説明する。
液晶表示装置121R,121G,121Bは、本発明の実施例1〜9によって得られた液晶表示装置を用いる。なお、液晶表示装置121R,…には更にマイクロレンズを搭載している。この液晶表示装置121R,…とともに次に説明する構成部品を用いることで、投射型液晶プロジェクタを構成することができる。
この投射型液晶プロジェクタは、光源122と、光源122からの白色光の偏向軸をそろえる偏向変換素子123、更にその白色光をダイクロイックミラー124等により赤、緑、青色の3つの光束に分離する色分離光学系と、赤用、緑用、青用の3枚のマイクロレンズ搭載の液晶表示装置121R,…と、それらの液晶表示装置121R,…によって表示された画像を合成するためのミラー125、集光レンズ126、偏光板127、クロスダイクロイックプリズム128等からなる色合成光学系と、合成された表示画像をスクリーン上に拡大投射するための投射レンズ129とから構成される。
この投射型液晶プロジェクタは、光源122から出射した光をリフレクタ130で集光した後、その光束を偏向変換素子123で偏向軸をそろえ、2枚のダイクロイックミラー124で順次分離していき、3原色の光束に分離する。3原色の光束のうち赤色の光束は、ミラー125で反射された後、赤用の液晶表示装置121Rを照明する。また、緑色の光束は緑用の液晶表示装置121Gを照明し、青色の光束はミラー125で順次反射された後、青用の液晶表示装置121Bを照明する。赤、緑、青用の液晶表示装置121R、121G、121Bには、TFTを画素ごとに配列して液晶を駆動させるアクティブマトリクス型のものが用いられている。また、画素の開口部に集光して輝度を向上させるためのマイクロレンズが形成されている。各液晶表示装置121R,…の前後に設けられた偏向板127により、赤、緑、青用の液晶表示装置121R,…にそれぞれ表示された画像は、クロスダイクロイックプリズム128によって合成された後、投射レンズ129によりスクリーン(図示しない)に拡大投影される。
なお、本実施の形態で示した投射型液晶プロジェクタは、一例として液晶表示装置を透過型タイプで図に示しているが、光学系を含めてこの図に示した構成に限定するものではない。液晶表示装置は、光学系の構成を適時かえれば反射型タイプでもよい。また、本実施の形態で示した投射型液晶プロジェクタは、一例として3板式の液晶表示装置で図に示しているが、光学系を含めてこの図に示した構成に限定するものではない。液晶表示装置は、光学系の構成を適時換えれば単板方式でもよい。
本発明に係る液晶表示装置の第1実施形態を示す断面図である。 第1実施形態における発熱状態及びそれに伴う表示状態の説明図であり、図2(a)は実施例1の表示エリアにおける基板表面の温度分布を示し、図2(b)は実施例1の表示エリアにおける暗表示の明るさレベルを示す。 第1実施形態における発熱状態及びそれに伴う表示状態の説明図であり、図3(c)は実施例2の表示エリアにおける基板表面の温度分布を示し、図3(d)は実施例2の表示エリアにおける暗表示の明るさレベルを示す。 第1実施形態において、各基板を組み合わせた場合の初期リタデーション値と暗表示の輝度むらレベルとを示す図表である。 本発明に係る液晶表示装置を構成する基板単体の初期リタデーションの測定結果と熱伝導率との関係を示すグラフである。 第1実施形態におけるリタデーションとコントラストとの関係を示した図であり、図6(a)は初期リタデーションが大きい場合、図6(b)は初期リタデーションが小さい場合を示すグラフである。 本発明に係る液晶表示装置の第2実施形態を示す断面図である。 本発明に係る液晶表示装置を構成する基板単体の初期リタデーションの測定結果と熱膨張係数との関係を示すグラフである。 本発明に係る液晶表示装置の第3実施形態を示す断面図である。 本発明に係る液晶表示装置の第4実施形態を示す断面図である。 本発明に係る液晶プロジェクタの第1実施形態を示す構成図である。 従来の映像表示素子の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1、61、81、101、121、121R、121G、121B 液晶表示装置
2、62、82,102 TFT基板
3 対向基板
4、64、84、104 液晶層
5 放熱基板
6 防塵基板
7、67、87、107 ホルダー
8、68、88、108 入射光
9、69、89、109 出射光
10、70、90、110 熱流
11、71、91、111 気流
63、83、103 対向基板(放熱基板)
82 シリコン基板
122 光源
123 偏向変換素子
124 ダイクロイックミラー
125 ミラー
126 集光レンズ
127 偏向板
128 クロスダイクロイックプリズム
129 投射レンズ
130 リフレクタ
150 映像表示素子
151 表示画素
152 対向基板
153 TFT基板
154 入射側透光性部材
155 出射側透光性部材
157 流路

Claims (12)

  1. 複数の基板で液晶を挟持してなる液晶表示装置において、
    前記複数の基板の少なくとも一枚が立方晶系の結晶基板である、
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記結晶基板が単結晶基板である、
    請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記結晶基板が多結晶ガラス基板である、
    請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 前記結晶基板がイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)からなる、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 前記結晶基板の厚み方向に入射する光に対するリタデーションの面内分布の平均が0.4nm以下である、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記リタデーションの面内分布の平均が0.1nm以下である、
    請求項5記載の液晶表示装置。
  7. 前記複数の基板がアクティブマトリクス基板及び対向基板のみからなり、当該対向基板が当該アクティブマトリクス基板よりも高い熱伝導性を有する、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 前記アクティブマトリクス基板が無アルカリガラスからなり、前記対向基板がイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)からなり、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との熱膨張係数の差が5×10-6/K以下である、
    請求項7記載の液晶表示装置。
  9. 前記アクティブマトリクス基板がシリコンからなり、前記対向基板がイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)からなり、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との熱膨張係数の差が6×10-6/K以下である、
    請求項7記載の液晶表示装置。
  10. 前記複数の基板は、アクティブマトリクス基板及び対向基板を含む複数の絶縁性基板が積層されたものであり、前記絶縁性基板の少なくとも一つがその他の前記絶縁性基板よりも高い熱伝導性を有する、
    請求項1記載の液晶表示装置。
  11. 投射型又は反射型の液晶プロジェクタに使用される、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の液晶表示装置。
  12. 単数又は複数の請求項1乃至11のいずれかに記載の液晶表示装置と、光源と、この光源から出射した光を色分離して前記液晶表示装置へ供給する色分離手段と、前記液晶表示装置によって表示される画像を合成する色合成光学系と、この色合成光学系で合成された画像をスクリーン上に拡大投射する投射レンズと、
    を備えた液晶プロジェクタ。
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