JP2005282679A - 連結機構 - Google Patents

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昌寿 夏目
Kazuhiko Nishimura
和彦 西村
Shinji Kawai
伸二 河井
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Abstract

【課題】 ブシュを複数有する場合の各ブシュ間のピッチ精度を確保できるようにするとともに、ブシュの熱圧入後における樹脂成形体のバリ除去処理を不要にする。
【解決手段】 本発明に係る連結機構は、樹脂成形体に対して他の部材を連結するための連結機構であって、樹脂成形体の板状部16を貫通する貫通孔24と、樹脂成形体の貫通孔24に熱圧入される金属製のブシュ22とを有しており、貫通孔24の出口周縁には、ブシュ22を熱圧入する際に発生するバリBaを溜めるリング状溝24rが形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、樹脂成形体に対して他の部材を連結するための連結機構に関する。
これに関連する従来の連結機構が特許文献1に記載されている。
前記連結機構は、図9に示すように、樹脂製のフランジ91と金属製のフランジ93とを連結する際に使用される機構である。連結機構92は、樹脂製のフランジ91に形成された貫通孔92hと、その貫通孔92h内に収納される金属製のブシュ92bとから構成される。ここで、ブシュ92bの長さ寸法は貫通孔92hの長さ寸法はほぼ等しい値に設定されており、さらにブシュ92bの外径寸法はボルト95の頭部の径寸法よりも大きく設定されている。このため、樹脂製のフランジ91と金属製のフランジ93とをボルト95で連結する際に、樹脂製のフランジ91にボルトの締付力が直接加わることがなく、樹脂製のフランジ91の破損を防止できる。
特開平11−62739号
一般的に、連結機構92のブシュ92bはインサート成形により樹脂製のフランジ91の貫通孔92h内に固定される。即ち、樹脂製のフランジ91の成形型内にブシュ92bをインサートした状態で、前記成形型内に樹脂を射出し、そのフランジ91を成形する際に前記ブシュ92bをフランジ91に固定する。しかし、この方法によると、図6(A)に示すように、樹脂が凝固する際にフランジ91に反りが発生すると、その反りによって各々のブシュ92bの軸心がずれてしまう。この結果、各々のブシュ92b間のピッチ精度が低下するという問題がある。
この問題を解決するために、樹脂製のフランジ91の成形後にブシュ92bを貫通孔92hに熱圧入する方法が考えられる。この方法によると、フランジ91に反りが発生しても、図6(B)に示すように、ブシュ92bを正確にフランジ91の貫通孔92hに圧入できるようになるため、上記した問題は発生しない。しかし、ブシュ92bを貫通孔92hに熱圧入する際に、貫通孔92hの出口からバリが食み出るようになる。このため、後工程でその食み出たバリを除去する作業が必要になり、作業効率が悪い。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、連結機構のブシュを樹脂成形体の貫通孔内に固定する際の精度を向上させるとともに、作業効率も向上させることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、樹脂成形体に対して他の部材を連結するための連結機構であって、前記樹脂成形体の板状部を貫通する貫通孔と、前記樹脂成形体の貫通孔に熱圧入される金属製のブシュとを有しており、前記貫通孔の出口周縁には、前記ブシュを熱圧入する際に発生するバリを溜めるリング状溝が形成されていることを特徴とする。
本発明によると、金属製のブシュは樹脂成形体の板状部の貫通孔に熱圧入される構成のため、樹脂が凝固する際に樹脂成形体の板状部が反ったとしても、ブシュを正確に板状部の貫通孔に圧入できるようになる。このため、ブシュを複数有する場合の各ブシュ間のピッチ精度を確保することができる。
また、貫通孔の出口周縁には、ブシュを熱圧入する際に発生するバリを溜めるリング状溝が形成されている。このため、ブシュの熱圧入時に発生したバリがリング状溝に溜められ、樹脂成形体の貫通孔から外に食み出ることがない。したがって、ブシュの熱圧入後に樹脂成形体のバリ除去処理を行う必要がなくなり、作業効率が向上する。
請求項2の発明によると、ブシュの長さ寸法は、樹脂成形体における板状部の貫通孔の長さ寸法よりも大きな値に設定されている。このため、圧入後、ブシュの端面は樹脂成形体の板状部から突出するようになる。したがって、ブシュに、例えば、ボルトが通されて締付が行われても、ボルトの頭部がブシュの端面に当たり、樹脂成形体の板状部に接触しないため、そのボルトの締付力が樹脂成形体に加わることがない。
請求項3の発明によると、ブシュの基端部には、熱圧入後に樹脂成形体の貫通孔の入口周縁を覆う鍔部が形成されている。このように、ブシュに鍔部を設けることで、ブシュに対して鍔部側から連続的に荷重が加わっても、そのブシュが樹脂成形体の貫通孔から経時的に抜けるような不具合がない。
請求項4の発明によると、ブシュの外周面には、円周方向に延びる突条が形成されている。このため、ブシュが樹脂成形体の貫通孔から抜け難くなる。
請求項5によると、樹脂成形体は、エンジンのスロットル制御装置のボディとして使用され、前記樹脂成形体の板状部がインテークマニホールドとの接続フランジとして使用される構成であることを特徴とする。即ち、連結機構によってスロットル制御装置のボディとインテークマニホールドとを良好に連結可能となる。
請求項6によると、樹脂成形体は、エンジンのスロットル制御装置のボディとして使用され、前記樹脂成形体の板状部がスロットルバルブの回転ストッパとして使用される構成で、ブシュの内壁面には雌ネジが形成されており、前記雌ネジは、前記ブシュの鍔部側から軸方向に突出して、スロットルバルブの回転力を受ける雄ネジが螺合可能に構成されていることを特徴とする。
このため、雄ネジの突出部分に軸方向から連続的に荷重が加わってもブシュの鍔部の働きで、その雄ネジ及びブシュが樹脂成形体の貫通孔から経時的に抜けるようなことがない。
本発明によれば、ブシュを複数有する場合の各ブシュ間のピッチ精度を確保することができる。また、ブシュの熱圧入後に樹脂成形体のバリ除去処理を行う必要がなくなるため、作業効率が向上する。
(実施形態1)
以下、図1から図8に基づいて本発明の実施形態1に係る連結機構の説明を行う。本実施形態に係る連結機構は、エンジンのスロットル制御装置のスロットルボディにおいて使用される連結機構である。ここで、図1は本実施形態に係る連結機構を備えるスロットル制御装置の平面図、図2は図1のII-II矢視断面図、図3は図1のIII-III矢視断面図、図4は図1のIV-IV矢視図である。図5は第1連結機構を表す縦断面図等、図6は第1連結機構の特徴を表す模式図、図7、図8は第2連結機構を表す外形図及び縦断面図等である。
図1、図2に示すように、スロットル制御装置1は、射出成形法により成形された樹脂成形体であるスロットルボデー2を備えている。スロットルボデー2は、図2において上下方向に貫通するボア3を形成する中空円筒状のボア壁部4を有している。ボア壁部4は、その下から上方へ順に連続するストレートな円筒状のストレート筒部5、円錐筒状の円錐筒部6、ストレートな円筒状の主筒部7、逆円錐筒状の逆円錐筒部8、ストレートな円筒状のエアクリーナ接続筒部9を有している。
主筒部7の内壁面には、全閉時のスロットルバルブ44(後述する)の外周端が当接可能な環帯状のバルブシール面10が形成されている。
エアクリーナ接続筒部9には、スロットルボデー1の上流側に配置されるエアクリーナ12が接続されるようになっている。
ボア壁部4の下端部すなわちストレート筒部5の下端部には、外周に張り出す締結用フランジ部16が連設されている。締結用フランジ部16は、ほぼ二等辺三角形状に形成されており、その二等辺三角形状の各頂部に締結ボルト18(図2参照)を挿通可能な第1連結機構20が設けられている。
第1連結機構20は、樹脂製の締結用フランジ部16に対してインテークマニホールド75のフランジ部76を連結する際に使用される機構であり、金属製のボルト用ブシュ22と、そのボルト用ブシュ22が熱圧入される締結用フランジ部16の貫通孔24とから構成されている。
即ち、締結用フランジ部16が本発明における樹脂成形体の板状部に相当する。
ボルト用ブシュ22は、図5に示すように、略円筒形に形成されており、締結ボルト18を挿通可能な内径寸法に設定されている。ボルト用ブシュ22の両端の開口角部22k(内角部22k)は、締結ボルト18の挿通を考慮してテーパ状に面取りされている。また、ボルト用ブシュ22の両端の外周角部22x(外角部22x)は、圧入を考慮して同じくテーパ状に面取りされている。ここで、軸心Cに対する内角部22kの傾斜角度は、軸心Cに対する外角部22xの傾斜角度よりも大きく設定されている。
また、ボルト用ブシュ22の外周面には、円周方向に延びるリング状の突条25が軸方向に二ヶ所設けられている。各々の突条25は軸心Cに直角な中心線Ctに対して対称な位置に形成されており、さらにその形状も中心線Ctに対して対称に設定されている。ボルト用ブシュ22の端部寄りに位置する突条25の側面25sは圧入を考慮して傾斜面となっており、中心線Ct寄りに位置する突条25の側面25cは垂直面となっている。
上記したように、ボルト用ブシュ22の形状が軸方向における中心線Ctに対して対称、即ち、ボルト用ブシュ22の先端側と基端部側とが等しい形状になるため、ボルト用ブシュ22のいずれの端面を先端側にして圧入を行っても良い。このため、圧入時にボルト用ブシュ22の向きを確認する煩わしさがなくなる。ここで、ボルト用ブシュ22の突条25の外径寸法は12mmに設定されており、ボルト用ブシュ22の外周面の外径寸法は11mmに設定されている。
ボルト用ブシュ22が熱圧入される締結用フランジ部16の貫通孔24は、図5(B)に示すように、その貫通孔24の出口周縁に形成されたリング状溝24rと、貫通孔本体部24mとから構成されている。ここで、貫通孔24の貫通孔本体部24mの径寸法は11.6mmに設定されており、リング状溝24rの径寸法は12.5mmに設定されている。また、貫通孔24の長さ寸法、即ち、締結用フランジ部16の厚み寸法は8.5mmに設定されており、リング状溝24rの長さ寸法(幅寸法)は3mmに設定されている。ここで、上記したボルト用ブシュ22の長さ寸法は、締結用フランジ部16の厚み寸法よりも約2〜3mm大きな値に設定されている。
ボルト用ブシュ22を締結用フランジ部16の貫通孔24に熱圧入する場合には、ボルト用ブシュ22を抵抗加熱により約400℃まで加熱した後、締結用フランジ部16の表面16u側(シール面16sと反対側)から貫通孔24に圧入する。このとき、熱で溶融した貫通孔本体部24mの内壁面の樹脂がバリBaとなってボルト用ブシュ22と共に貫通孔24の出口方向に移動するが、そのバリBaはボルト用ブシュ22の先端外周面とリング状溝24rとの空間内に溜まるようになる(図5(C)参照)。そして、ボルト用ブシュ22の先端が締結用フランジ部16のシール面16s側に若干突出した段階で、圧入が終了し、第1連結機構20が完成する。このように、圧入時のバリBaが締結用フランジ部16のシール面16s側に食み出ることがないため、圧入工程後にバリBaを除去する工程が不要になる。
前述にように、ボルト用ブシュ22の長さ寸法は、締結用フランジ部16の厚み寸法よりも約2〜3mm大きな値に設定されているため、圧入が完了した段階で、ボルト用ブシュ22の基端部は締結用フランジ部16の表面16uから突出するようになる。
従来は、インサート成形によりボルト用ブシュ22をスロットルボデー2の締結用フランジ部16に固定することが一般的に行われていた。しかし、この方法によると、図6(A)に示すように、スロットルボデー2の成形時に締結用フランジ部16に反りが発生すると、その反りによって各々のボルト用ブシュ22の軸心もずれてしまう。このため、各々のボルト用ブシュ22間のピッチ精度が低下することがあった。しかし、上記した第1連結機構20は、ボルト用ブシュ22を締結用フランジ部16の貫通孔24に熱圧入することにより構成されるため、例えば、図6(B)に示すように、締結用フランジ部16が反っていても、その反りに関係なくボルト用ブシュ22を正確に締結用フランジ部16の貫通孔24に圧入できるようになる。したがって、各々のボルト用ブシュ22間のピッチ精度を向上させることができる。
図2に示すように、スロットルボデー2の締結用フランジ部16には、その下流側に配置されるインテークマニホールド75のフランジ部76が締結ボルト18を介して締結可能に構成されている。詳しくは、締結ボルト18が、スロットルボデー2の締結用フランジ部16のボルト用ブシュ22に通されて、インテークマニホールド75のフランジ部76に設けられたナット77に締着される。
このように、スロットルボデー2にエアクリーナ12及びインテークマニホールド75が接続されることによって、エアクリーナ12からスロットルボデー2へ流れてくる吸入空気は、ボア3を通じてインテークマニホールド75へ流れようになる。
図2、図3に示すように、スロットルボデー2のボア壁部4には、ボア3を径方向(図3において左右方向)に横切る金属製のスロットルシャフト36が配置されている。スロットルシャフト36は、ボア壁部4に一体形成された左右一対の軸受部37に対して、それぞれ軸受38を介して回転可能に支持されている。各軸受部37内には、軸受38を封止するためのオイルシール40が装着されている。
スロットルシャフト36には、半径方向に貫通するスリット孔42が形成されている。
スロットルシャフト36には、金属製(例えば、真鍮製)でかつ円板状をなすスロットルバルブ44がスリット孔42内に挿入された状態でスクリュ45によって締着されている。
スロットルバルブ44は、スロットルシャフト36と一体で回転することによってボア3を開閉し、そのボア3を流れる吸入空気量を制御する。
図3に示すように、右側の軸受部37を貫通したスロットルシャフト36の端部36aには、アクセルレバー47が回り止め状態で固定されている。
アクセルレバー47は、金属製のレバー本体48と、そのレバー本体48に樹脂モールド成形された樹脂部49とを有している。樹脂部49は、図1、図3、図4に示すように、ワイヤ連結部50、スプリング係合部51(図1参照)及びガイド筒部52等を有している。レバー本体48は、スロットルシャフト36の端部36aに回り止め状態に嵌合されかつその端部にナット54が締着されることによって固定されている。これとともに、アクセルレバー47のガイド筒部52は、右側の軸受部37と同一軸線上において対向する。
図3に示すように、スロットルボデー2とアクセルレバー47との間には、二重巻きタイプのコイルスプリングからなるバックスプリング56が設けられている。バックスプリング56は、スロットルボデー2の右側の軸受部37及びアクセルレバー47のガイド筒部52に跨るようにして嵌装されている。そして、バックスプリング56の一方の端末部56aがスロットルボデー2のストッパ取付部58(後記する)に係合されている(図1、図7(A)参照)。また、バックスプリング56の他方の端末部56bがアクセルレバー47のスプリング係合部51に係合されている。バックスプリング56は、スロットルバルブ44を常に閉じる方向へ付勢している。
また、アクセルレバー47は、ワイヤ連結部50に掛装されかつアクセル操作に連動するアクセルワイヤ57(図3参照)による回動力とバックスプリング56との力のバランスによって回動させられる。これにより、スロットルバルブ44の開度ひいてはボア3内を流れる吸入空気の流量いわゆる吸入空気量が調整される。
図4に示すように、スロットルボデー2のボア壁部4の上部には、ストッパ取付部58が突出されている。ストッパ取付部58には、回転ストッパを構成する第2連結機構60が装着されている。
第2連結機構60は、図8に示すように、樹脂製のストッパ取付部58にアジャスティングスクリュウ68及びロックナット69を取り付けるための機構であり、金属製のブシュナット62と、その金属製のブシュナット62が熱圧入されるストッパ取付部58の貫通孔64とから構成されている。
ブシュナット62は、図8(B)に示すように、略円筒形に形成された筒部62tと、その筒部62tの基端部に形成されたリング状の鍔部62fとから構成されている。また、ブシュナット62の内壁面には、筒部62tから鍔部62fにかけて、アジャスティングスクリュウ68が螺合可能な雌ネジ62nが形成されている。なお、ブシュナット62の先端外周角部62xは、圧入を考慮してテーパ状に面取りされている。
また、ブシュナット62の筒部62tの外周面には、円周方向に延びるリング状の突条63が軸方向に二ヶ所設けられている。各々の突条63は、前述のボルト用ブシュ22の突条25と同じ形状で形成されているため、説明を省略する。
ブシュナット62が熱圧入されるストッパ取付部58の貫通孔64は、図8(B)に示すように、その貫通孔64の出口周縁に形成されたリング状溝64rと、貫通孔本体部64mとから構成されている。即ち、スロットルボデー2のストッパ取付部58が本発明の樹脂成形体の板状部に相当する。
ブシュナット62の筒部62tをストッパ取付部58の貫通孔64に熱圧入する場合には、ブシュナット62を抵抗加熱により約400℃まで加熱した後、そのブシュナット62の筒部62tを貫通孔24に圧入する。
このとき、熱で溶融した貫通孔本体部64mの内壁面の樹脂がバリBaとなってブシュナット62の筒部62tと共に貫通孔64の出口方向に移動する。しかし、バリBaは筒部62tの先端外周面とリング状溝64rとの空間内に溜まるため(図8(C)参照)、このバリBaがストッパ取付部58の裏面58b側に食み出ることがない。そして、ブシュナット62の筒部62tの先端がストッパ取付部58の裏面58b側に若干突出し、そのブシュナット62の鍔部62fがストッパ取付部58の表面58fに当接した段階で、圧入が終了する。
このようにして、第2連結機構60が完成すると、ブシュナット62にアジャスティングスクリュウ68が螺合され、ブシュナット62の鍔部62fから突出するアジャスティングスクリュウ68の突出量が調整された後、そのアジャスティングスクリュウ68がロックナット69によって固定される。
アジャスティングスクリュウ68の先端部には、図7(A)、図8(A)に示すように、アクセルレバー47のレバー本体48の先端部48aが当接可能となる。アジャスティングスクリュウ68に対するレバー本体48の当接によって、スロットルバルブ44の閉止位置が規定される。なお、アジャスティングスクリュウ68は、「全閉ストッパ」を構成している。
図3に示すように、スロットルボデー2の左側の軸受部37を貫通したスロットルシャフト36の端部36bには、スロットルポジションセンサ72が連結されている。スロットルポジションセンサ72は、スロットルバルブ44の開度を検出し、その検出信号を図示しない制御装置(ECU)に対して出力する。
また、図1に示すように、スロットルボデー2の後側部には、スロットルバルブ44をバイパスするバイパス通路2bが設けられており、そのバイパス通路2bを流れる空気の流量が流量制御弁85によって制御される。なお、流量制御弁85は、前記制御手段(ECU)からの出力信号を受けて駆動制御される。
このように、本実施形態に係る第1連結機構20(第2連結機構60)によると、締結用フランジ部16の貫通孔24(ストッパ取付部58の貫通孔64)の出口周縁には、バリBaを溜めるリング状溝24r,64rが形成されている。このため、ボルト用ブシュ22(ブシュナット62)の熱圧入時に発生したバリBaがリング状溝24r,64rに溜められ、締結用フランジ部16の貫通孔24(ストッパ取付部58の貫通孔64)から外に食み出ることがない。したがって、ボルト用ブシュ22(ブシュナット62)の熱圧入後にスロットルボデー2のバリ除去処理を行う必要がなくなり、作業効率が向上する。
また、ボルト用ブシュ22の端面は、締結用フランジ部16の表面16uから突出する位置に位置決めされている。このため、ボルト用ブシュ22に締結ボルト18が通されて締付が行われても、その締結ボルト18の頭部がボルト用ブシュ22の端面に当たって締結用フランジ部16に接触しないため、その締結ボルト18の締付力が締結用フランジ部16に加わることがない。
また、ブシュナット62の基端部には鍔部62fが設けられているため、ブシュナット62に対して鍔部62f側から連続的に荷重が加わっても、そのブシュナット62がストッパ取付部58の貫通孔64から経時的に抜けるようなことがない。これに対して、図7(B)に示すように、ストッパ取付部58にアジャスティングスクリュウ68を直接的に螺合させる構造も可能であるが、ストッパ取付部58を強度の高い金属で成形する必要があるため、構成が簡単であっても製造にコストが掛かるようになる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、樹脂製のスロットルボデー2の締結用フランジ部16及びストッパ取付部58に本発明に係る連結機構を適用する例を示したが、上記以外の部位に本発明に係る連結機構を適用することも可能である。
また、樹脂製のスロットルボデー2に本発明に係る連結機構を適用する例を示したが、樹脂製のスロットルボデー2以外、例えば、樹脂製配管のフランジ部等に本発明に係る連結機構を適用することも可能である。
本発明の実施形態1に係る連結機構を備えるスロットル制御装置の平面図である。 図1のII-II矢視断面図である。 図1のIII-III矢視断面図である。 図1のIV-IV矢視図である。 第1連結機構を表す縦断面図(A図)、熱圧入前を表す縦断面図(B図)及び熱圧入後を表す縦断面図(C図)である。 従来の連結機構の特徴を表す模式図(A図)、第1連結機構の特徴を表す模式図(B図)である。 第2連結機構を備える回転ストッパ部分の平面図(A図)、従来のスロットル制御装置の回転ストッパ部分の平面図(B図)である。 第2連結機構を表す外形図(A図)、熱圧入前を表す縦断面図(B図)及び熱圧入後を表す縦断面図(C図)である。 従来の連結機構を表す縦断面図である。
符号の説明
2 スロットルボデー(樹脂成形体)
3 ボア
16 締結用フランジ部(板状部)
20 第1連結機構
22 ボルト用ブシュ(ブシュ)
24 貫通孔
25 突条
60 第2連結機構
62 ブシュナット(ブシュ)
62t 鍔部
63 突条
64 貫通孔
68 アジャスティングスクリュウ(雄ネジ)
Ba バリ

Claims (6)

  1. 樹脂成形体に対して他の部材を連結するための連結機構であって、
    前記樹脂成形体の板状部を貫通する貫通孔と、
    前記樹脂成形体の貫通孔に熱圧入される金属製のブシュとを有しており、
    前記貫通孔の出口周縁には、前記ブシュを熱圧入する際に発生するバリを溜めるリング状溝が形成されていることを特徴とする連結機構。
  2. 請求項1に記載された連結機構であって、
    ブシュの長さ寸法は、樹脂成形体における板状部の貫通孔の長さ寸法よりも大きな値に設定されていることを特徴とする連結機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された連結機構であって、
    ブシュの基端部には、熱圧入後に樹脂成形体の貫通孔の入口周縁を覆う鍔部が形成されていることを特徴とする連結機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された連結機構であって、
    ブシュの外周面には、円周方向に延びる突条が形成されていることを特徴とする連結機構。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された連結機構であって、
    樹脂成形体は、エンジンのスロットル制御装置のボディであり、
    前記樹脂成形体の板状部がインテークマニホールドとの接続フランジとして使用される構成であることを特徴とする連結機構。
  6. 請求項3に記載された連結機構であって、
    樹脂成形体は、エンジンのスロットル制御装置のボディであり、
    前記樹脂成形体の板状部がスロットルバルブの回転ストッパとして使用される構成で、
    ブシュの内壁面には雌ネジが形成されて、その雌ネジに雄ネジが螺合されており、
    前記雄ネジの先端部が前記ブシュの鍔部側から軸方向に突出し、その雄ネジの先端部で前記スロットルバルブの回転力を受ける構成であることを特徴とする連結機構。
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