JP2005280009A - 顔料インク用インクジェット記録材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、支持体上にインク受容層を設けた顔料インク用インクジェット記録材料であり、高光沢でインク吸収性が良好であり、画像部の耐水性、耐擦過性、および重ねあわせ保存後の色再現性に優れた顔料インク用インクジェット記録材料を提供することにある。
【解決手段】支持体上に少なくとも1層の無機微粒子および親水性バインダーを含有するインク受容層を有し、他方の面に裏塗り層を有する顔料インク用インクジェット記録材料において、該インク受容層が水溶性多価金属塩およびポリアリルアミン系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含有し、該裏塗り層がポリウレタン樹脂を含有し、該インク受容層表面のISO5627で規定されるベック平滑度が700秒以上、かつ該裏塗り層表面が300秒以上であることを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、支持体上にインク受容層を設けた顔料インク用インクジェット記録材料に関し、さらに詳しくは、インク吸収性が良好であり、画像部の耐水性、耐擦過性、および重ねあわせ保存後の色再現性に優れた顔料インク用インクジェット記録材料に関するものである。
インクジェット記録方式は、インクの少液滴を飛翔させて記録材料に付着させて印刷する方式であり、使用されるインクとしては、各種の水溶性染料を水や水と有機溶媒との水系溶剤に溶解させた染料インクや、顔料を水性溶剤に分散させた顔料インクが主として使用されている。一般的には、染料インクにより形成された画像は、鮮鋭度に優れるが、耐水性や耐光性に劣り、顔料インクは耐水性や耐光性に優れるが、画像の耐擦過性に劣る。また、インクジェット記録方式に使用される記録材料として、通常の紙やインクジェット記録用紙と称される支持体上に非晶質シリカなどの顔料とポリビニルアルコール等の水溶性バインダーからなる多孔質のインク受容層を設けてなる記録材料が知られている。
記録材料としては、例えば特開昭55−51583号、同56−157号、同57−107879号、同57−107880号、同59−230787号、同62−160277号、同62−184879号、同62−183382号、及び特開平1−11877号公報等に開示のごとく、シリカ等の含珪素顔料を水系バインダーと共に紙支持体に塗布して得られる記録材料が提案されている。
また、特公平3−56552号、特開平2−188287号、同平10−81064号、同平10−119423号、同平10−175365号、同10−203006号、同10−217601号、同平11−20300号、同平11−20306号、同平11−34481号公報等公報には、気相法による合成シリカ微粒子(以降、気相法シリカと称す)を用いた記録材料が開示されている。気相法シリカは、一次粒子の平均粒径が100nm以下の超微粒子であり、高い光沢と高いインク吸収性が得られるという特徴がある。しかし、超微粒子で高平滑な表面が得られる故に、顔料インクで印字した場合の画像表面の耐擦過性が発生しやすい問題があった。
一方、インクジェット用記録材料の支持体としては、従来、紙が一般的に用いられており、紙自体にインク吸収層としての役割を持たせていた。近年、フォトライクの記録シートが要望される中、紙支持体を用いた記録シートは、光沢、質感、耐水性、印字後のコックリング(皺あるいは波打ち)等の問題があり、耐水性加工された紙支持体、例えば、紙の両面にポリエチレン等のポリオレフィン樹脂をラミネートした樹脂ラミネート紙(ポリオレフィン樹脂被覆紙)、プラスチックフィルム等が用いられるようになってきた。
特許文献1にはインク受容層表面の凸部間の距離を特定とすることで印刷部の耐擦過性を改良する提案が、特許文献2にはインク受容層上の最表層にガラス転移温度0℃以上の樹脂を含有させることでインク定着性を向上させる提案がなされているが、インク受容層表面の光沢性の低下、インク吸収性の低下、または耐擦過性が不十分であった。特許文献3には、カルボキシル基を有するポリマー微粒子含有のインク組成物、および反応液とを記録媒体に付着させることで凝集物を生じさせて画像の耐擦過性や耐水性を向上させる提案がなされているが、インク組成物や反応液の安定性や装置が複雑になる問題、インク組成物の溶媒に加えて反応液の溶媒を吸収する必要から画像の波打ちや裏写りの問題、液同士の反応のためにインク中の顔料が急激に凝集しやすく印字画像の色調のずれや鮮鋭性の低下の問題が有った。
特許文献4には、インク受容層内に水溶性多価金属塩およびポリアリルアミン系樹脂の少なくとも1種を含有し、該インク受容層の表面が中心線平均粗さRaが0.8μm未満の顔料インク用インクジェット用紙が提案されているが、裏面との関連を考慮しておらず、印字後重ね合わせて保存したときの色再現性および耐擦過性を同時に満足できていなかった。
特開2000−158804号公報 特開2001−270231号公報 特開2000−272220号公報 特開2003−251915号公報
従って、本発明の目的は、支持体上にインク受容層を設けた顔料インク用インクジェット記録材料であり、高光沢でインク吸収性が良好であり、画像部の耐水性、耐擦過性、および重ねあわせ保存後の色再現性に優れた顔料インク用インクジェット記録材料を提供することにある。本発明での耐擦過性とは、記録材料に顔料インクで画像を印字する場合にインク受容層の表面近傍に定着されたインクの顔料が、記録材料自身の裏面との擦れにより顔料の一部または全てが剥がされる現象である。
本発明者は上記の課題を以下の手段により解決されることを見出した。
(1)支持体上に少なくとも1層の無機微粒子および親水性バインダーを含有するインク受容層を有し、他方の面に裏塗り層を有する顔料インク用インクジェット記録材料において、該インク受容層が水溶性多価金属塩およびポリアリルアミン系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含有し、該裏塗り層がポリウレタン樹脂を含有し、該インク受容層表面のISO5627で規定されるベック平滑度が700秒以上、かつ該裏塗り層表面が300秒以上であることを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
(2)前記インク受容層の無機微粒子が平均一次粒径5〜50nmである、気相法シリカ、アルミナおよびアルミナ水和物から選ばれる少なくとも1種である(1)に記載の顔料インク用インクジェット記録材料.
(3)前記インク受容層が2層以上であり、支持体から最も離れたインク受容層の無機微粒子がアルミナおよびアルミナ水和物から選ばれる少なくとも1種である(1)または(2)に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(4)前記インク受容層の表面のJIS−Z8741に規定される60度鏡面光沢度が30%以上である(1)〜(3)の何れか1つに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(5)前記インク受容層が水溶性多価金属塩およびポリアリルアミン系樹脂を含有する(1)〜(4)の何れか1つに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(6)前記インク受容層が、ホウ酸、およびホウ酸塩の少なくとも1種を含有しており、無機微粒子に対する親水性バインダーの固形分比率が10〜28質量%である請求項(1)〜(5)の何れか1つに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
本発明の顔料インク用インクジェット記録材料により、高光沢でインク吸収性が良好であり、印字後重ね合わせて保存した場合の印字部の色再現性および裏面との擦れによる耐擦過性を満足できる記録材料が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明で使用される支持体としては、紙、塗工紙、合成紙、不織布、織布、フィルム等が使用され、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ジアセテート樹脂、トリアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロハン、セルロイド等のプラスチック樹脂フィルム、及び紙と樹脂フィルムを貼り合わせたもの、紙の少なくとも片面にポリオレフィン樹脂等の疎水性樹脂をラミネートした樹脂被覆紙が挙げられる。支持体の厚みは50〜300μm、好ましくは80〜260μmのものが用いられる。好ましくは支持体のインク受容層が設けられる表面のJIS−B0601で規定されるカットオフ値0.8mmでの中心線平均粗さRaが3μm以下、より好ましくは1.2μm以下とすることでインク受容層表面の光沢性が良好となる。
本発明に好ましく用いられるポリオレフィン樹脂被覆紙支持体(以降、樹脂被覆紙と称す)について詳細に説明する。本発明に用いられる樹脂被覆紙は、その含水率は特に限定しないが、カール性より好ましくは5.0〜9.0%の範囲であり、より好ましくは6.0〜9.0%の範囲である。樹脂被覆紙の含水率は、任意の水分測定法を用いて測定することができる。例えば、赤外線水分計、絶乾質量法、誘電率法、カールフィッシャー法等を用いることができる。
樹脂被覆紙を構成する基紙は、特に制限はなく、一般に用いられている紙が使用できるが、より好ましくは例えば写真用支持体に用いられているような平滑な原紙が好ましい。基紙を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用いられる。この基紙には一般に製紙で用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が配合される。
さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布されていてもよい。
また、基紙の厚みに関しては特に制限はないが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ましく、その坪量は30〜250g/mが好ましい。
基紙を被覆するポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上からなる共重合体及びこれらの混合物であり、各種の密度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独にあるいはそれらを混合して使用できる。
また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーなどのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
樹脂被覆紙の主な製造方法としては、走行する基紙上にポリオレフィン樹脂を加熱溶融した状態で流延する、いわゆる押出コーティング法により製造され、その少なくとも片面が樹脂により被覆される。また、樹脂を基紙に被覆する前に、基紙にコロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すことが好ましい。インク吸収性からは基紙のインク受容層を設ける面(基紙の表面)に樹脂を被覆しないほうが好ましく、反対面(基紙の裏面)にはカール防止の点からは樹脂層を設けたほうが好ましい。裏面は通常無光沢面であり、裏面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことができる。また、樹脂被覆層の厚みとしては特に制限はないが、一般に片面5〜50μmの厚みに片面または表裏両面に樹脂コーティングされる。片面だけを樹脂被覆する場合には、得られるインクジェット記録材料のカール性からは樹脂被覆層の厚みは5〜25μm程度が好ましい。
本発明の樹脂被覆紙のインク受容層が塗設される面(以後樹脂被覆紙の表面と称す)は、基紙面のままでもよいが、光沢、平滑性からはポリオレフィン樹脂を押出機で加熱溶融し、基紙とクーリングロールとの間にフィルム状に押出し、圧着、冷却して製造される。この際、クーリングロールはポリオレフィン樹脂コーティング層の表面形状の形成に使用され、樹脂層の表面はクーリングロール表面の形状により鏡面、微粗面、またはパターン化された絹目状やマット状等に型付け加工することができるが、インク受容層表面の光沢性からはJIS−B−0601で規定されるカットオフ値が0.8mmでの中心線平均粗さ(Ra)は1.2μm以下、特に1.0μm以下が好ましく、ひび割れ、耐傷性や搬送性からは0.1μm以上が好ましい。
本発明の樹脂被覆紙のインク受容層の塗設される面の反対面(以後樹脂被覆紙の裏面と称する)は、表面を樹脂被覆する場合には基紙面のままでも良いが、カール性や印字画像の向上からは主としてポリオレフィン樹脂を押出機で加熱溶融し、基紙とクーリングロールとの間にフィルム状に押出し、圧着、冷却して製造される。この際プリンターでの搬送性からはクーリングロールはJIS−B−0601に規定されるRaが0.8μm以上になるようにクーリングロール表面の形状により微粗面、またはパターン化された、例えば絹目状やマット状等に型付け加工することが好ましい。
基紙の裏面や表面に樹脂被覆層を設ける方法は、加熱溶融樹脂を押し出して塗設する以外に電子線硬化樹脂を塗設後、電子線を照射する方法や、ポリオレフィン樹脂エマルジョンの塗液を塗設後乾燥し、表面平滑化処理を施す方法等が有る。いずれも凹凸を有する熱ロール等での型付けを行うことで本発明に適応可能な樹脂被覆紙が得られる。
本発明に用いられる樹脂被覆紙の表面には下引き層を設けても良い。この下引き層は、インク受容層が塗設される前に、予め耐水性支持体の表面に塗布乾燥されたものである。この下引き層は、皮膜形成可能な水溶性ポリマーやポリマーラテックス等を主体に含有する。好ましくは、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性セルロース等の水溶性ポリマーであり、特に好ましくはゼラチンである。これらの水溶性ポリマーの付着量は、10〜500mg/mが好ましく、20〜300mg/mがより好ましい。更に、下引き層には、他に界面活性剤や硬膜剤を含有するのが好ましい。また、樹脂被覆紙に下引き層を塗布する前には、コロナ放電することが好ましい。
本発明のインク受容層に用いられる無機微粒子としては、合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン等が使用される。好ましくは、平均一次粒径が100nm以下の無機微粒子であり、より好ましくは、平均一次粒径が5〜50nmの気相法シリカ、アルミナ、及びアルミナ水和物の少なくとも1種が使用される。特に無機微粒子の平均二次粒径が220nm以下、好ましくは180nm以下になるまで高圧ホモジナイザー等の装置で分散処理されたスラリーを使用することがインク受容層の光沢性からは好ましい。
本発明において、インク受容層に用いられる無機微粒子の量は、10〜45g/mが好ましく、13〜40g/mの範囲がより好ましい。含有量が上記範囲より多くなるとひび割れが生じやすくなり、また少なくなるとインク吸収性が低くなりやすい。
本発明に用いられる合成シリカには、湿式法によるものと気相法によるものがある。通常シリカ微粒子といえば湿式法シリカを指す場合が多い。湿式法シリカとしては、(a)ケイ酸ナトリウムの酸などによる複分解やイオン交換樹脂層を通して得られるシリカゾル、または(b)このシリカゾルを加熱熟成して得られるコロイダルシリカ、(c)シリカゾルをゲル化させ、その生成条件を変えることによって数μmから10μm位の一次粒子がシロキサン結合をした三次元的な二次粒子となったシリカゲル、更には(d)シリカゾル、ケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム等を加熱生成させて得られるもののようなケイ酸を主体とする合成ケイ酸化合物等がある。
本発明に好ましく用いられる気相法シリカは、湿式法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは、日本アエロジル(株)からアエロジル、(株)トクヤマからQSタイプとして市販されており入手することができる。
本発明の気相法シリカの一次粒子の平均粒径は、5〜50nmが好ましく、より高い光沢を得るためには、5〜20nmでかつBET法による比表面積が90〜400m/gのものを用いるのが好ましい。本発明で云うBET法とは、気相吸着法による粉体の表面積測定法の一つであり、吸着等温線から1gの試料の持つ総表面積、即ち比表面積を求める方法である。通常吸着気体としては、窒素ガスが多く用いられ、吸着量を被吸着気体の圧、または容積の変化から測定する方法が最も多く用いられている。多分子吸着の等温線を表すのに最も著名なものは、Brunauer、Emmett、Tellerの式であってBET式と呼ばれ表面積決定に広く用いられている。BET式に基づいて吸着量を求め、吸着分子1個が表面で占める面積を掛けて、表面積が得られる。
気相法シリカを用いるとインク吸収性が良好で光沢性、平滑性が高い記録材料が得られる反面、シリカ表面のシラノール基が少ない為か二次粒子の凝集性が弱く、傷がつきやすい欠点を有していおり、平滑性が高いために画像の耐擦過性も低下しやすい。
本発明のアルミナとしては酸化アルミニウムのγ型結晶であるγ−アルミナが好ましく、中でもδグループ結晶が好ましい。γ−アルミナは一次粒子を10nm程度まで小さくすることが可能であるが、通常は、数千から数万nmの二次粒子結晶を超音波や高圧ホモジナイザー、対向衝突型ジェット粉砕機等で300nm以下程度まで粉砕したものが好ましく、より好ましくは50nm以下のものが使用出来る。
本発明で好ましく使用されるアルミナ水和物は、Al・nHO(n=1〜3)の構成式で表される。nが1の場合がベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが1より大きく3未満の場合が擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を表す。アルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の製造方法により得られる。
本発明に用いられるアルミナ水和物の一次粒子の平均粒径は、50nm以下が好ましく、より高い光沢を得るためには、5〜20nmでかつ平均アスペクト比(平均厚さに対する平均粒径の比)が2以上の平板状の粒子を用いるのが好ましい。
本発明の無機微粒子の平均一次粒径は、分散された粒子の電子顕微鏡観察により一定面積内に存在する100個の粒子各々の投影面積に等しい円の直径を粒子の粒径として求めた。本発明のアルミナ水和物の平均一次粒径は、平板状の場合は平面状態で測定され、厚さは塗布品の断面観察で得られる。平均二次粒径は無機微粒子の分散スラリーを希釈して緩く撹拌した後の粒子凝集体を観察し、等しい面積の円の直径を二次粒径として求られる。また、インク受容層の表面の電子顕微鏡写真によっても無機微粒子の平均二次粒径は求めることが出来る。
本発明のインク受容層は、最上層に水溶性金属化合物やポリアリルアミン系樹脂の少なくとも1種を高密度で含有させたほうが画像の耐擦過性向上からは好ましい。例えば、下層の無機微粒子含有塗布液と水溶性金属化合物やポリアリルアミン系樹脂の少なくとも1種を含有する塗布液を同時、または連続で積層してもよく、無機微粒子含有インク受容層を設けた後で水溶性金属化合物やポリアリルアミン系樹脂の少なくとも1種を含有する塗布液を塗布してもよい。また、支持体から離れた最上層のインク受容層は光沢性の向上を目的とし、下層にはインク吸収性の向上を目的とすることも好ましい。上層のインク受容層に高比率で水溶性多価金属塩およびポリアリルアミン系樹脂の少なくとも1種を含有させるほうが画像の耐擦過性向上からは好ましい。特に最上層が平均一次粒径5〜50nmのアルミナまたはアルミナ水和物を含有し、他の層が平均一次粒径5〜50nmの気相法シリカを含有することで、光沢性とインク吸収性共に優れた、画像の耐擦過性も良好なインクジェット記録材料が得られる。最上層のインク受容層に用いられるアルミナまたはアルミナ水和物の量は、1〜15g/mが好ましく、1〜10g/mの範囲がより好ましい。含有量が上記範囲より多くなるとひび割れが発生しやすくなり、また少なくなると光沢性が低くなる傾向である。
本発明の記録材料に顔料インクで印字した画像部の耐擦過性が向上する理由はインク受容層側からは以下のように推測される。
即ち、印字された顔料インクは先ず水系溶剤がインク受容層に浸透するが、その際にインク受容層に含有されている水溶性金属化合物かポリアリルアミン系樹脂が水系溶剤に溶出し、インクの顔料が凝集することで耐擦過性が向上すると推測される。その際にインク受容層のインク溶剤吸収性が良好であれば画像部に残存する溶剤が少なくなり、耐擦過性が更に向上すると推測される。好ましくは、支持体が、プラスチックフィルムや樹脂被覆紙であり、少なくともインク受容層を設ける面が非吸水性であれば、印字されたインク溶剤が適当な時間はインク受容層に留まるので溶剤に溶出される水溶性金属化合物かポリアリルアミン系樹脂が多くなるのでインク顔料の凝集性からは好ましい。特に少なくともインク受容層の最表層に無機微粒子としてアルミナかアルミナ水和物を含有させ、水溶性金属化合物かポリアリルアミン系樹脂を含有させた場合に画像の耐擦過性が更に向上するが、印字されたインクの溶剤が最表層のインク受容層に適度の時間留まるので溶出する水溶性金属化合物かポリアリルアミン系樹脂が増加し、効果的にインク顔料を凝集させることが出来るためと推測される。
本発明のインク受容層に含有される水溶性多価金属塩としては、例えば、カルシウム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、アルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネシウム、タングステン、モリブデンから選ばれる金属の水溶性塩が挙げられる。具体的には例えば、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガン二水和物、硫酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化アンモニウム銅(II)二水和物、硫酸銅、塩化コバルト、チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、フェノールスルホン酸亜鉛、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化酸化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、12タングストりん酸n水和物、12タングストけい酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブドりん酸n水和物等が挙げられる。
本発明において、特に水溶性アルミニウム化合物あるいは周期表4A族元素を含む水溶性化合物が好ましい。水溶性アルミニウム化合物は、例えば無機塩としては塩化アルミニウムまたはその水和物、硫酸アルミニウムまたはその水和物、アンモニウムミョウバン等が知られている。さらに、無機系の含アルミニウムカチオンポリマーである塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物がある。特に、塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物が好ましい。
前記塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物とは、主成分が下記の一般式1、2または3で示され、例えば[Al(OH)153+、[Al(OH)204+、[Al13(OH)345+、[Al21(OH)603+、等のような塩基性で高分子の多核縮合イオンを安定に含んでいる水溶性のポリ水酸化アルミニウムである。
[Al(OH)Cl6−n 一般式1
[Al(OH)nAlCl 一般式2
Al(OH)Cl(3n−m) 0<m<3n 一般式3
これらのものは多木化学(株)よりポリ塩化アルミニウム(PAC)の名で水処理剤として、浅田化学(株)よりポリ水酸化アルミニウム(Paho)の名で、また、(株)理研グリーンよりピュラケムWTの名で、また他のメーカーからも同様の目的を持って上市されており、各種グレードの物が容易に入手できる。本発明ではこれらの市販品をそのままでも使用できるが、pHが不適当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調節して用いることも可能である。
本発明に用いられる周期表4A族元素を含む水溶性化合物は水溶性であれば特に制限はないがチタンまたはジルコニウムを含む水溶性化合物が好ましい。例えばチタンを含む水溶性化合物としては塩化チタン、硫酸チタンが、ジルコニウムを含む水溶性化合物としては酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、塩基性炭酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、炭酸ジルコニウム・アンモニウム、炭酸ジルコニウム・カリウム、硫酸ジルコニウム、フッ化ジルコニウム化合物等が知られている。これらの化合物はpHが不適当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調節して用いることも可能である。本発明に於いて、水溶性とは常温常圧下で水に1質量%以上溶解することを目安とする。
本発明のインク受容層に含有されるポリアリルアミン系樹脂は、例えば、水に可溶で水中でプラスに帯電するカチオン性高分子であり、アリルアミン系モノマーやジアリルアミン系モノマーの単独重合物、およびこれらの共重合物、ジアリルアミン系モノマーと二酸化硫黄との共重合物、ジアリルアミン系モノマーとアクリルアミド系モノマーとの共重合物等が挙げられる。ポリアリルアミン系樹脂の分子量は、2,000以上が好ましく、更に5,000〜10万程度が好ましい。これらのポリアリルアミン系樹脂は、第一工業製薬社からシャロールDC902P、里田化工社からジェットフィックス110、日東紡績社からPAS101、102、103として市販されている。
インク受容層に含まれる水溶性多価金属塩、およびポリアリルアミン系樹脂の固形分含有量は、使用される親水性バインダーの種類、無機微粒子の種類、比率により変化するが、概ね0.1〜5.0g/m、好ましくは0.5〜3.0g/m、より好ましくは0.8〜2.5g/mである。少なすぎると画像の耐擦過性の改良効果が得られにくく、多すぎるとインク吸収性が低下する傾向となる。好ましくはインク受容層に水溶性多価金属塩、およびポリアリルアミン系樹脂を併用することでインク吸収性と画像の耐擦過性に優れた顔料インク用インクジェット記録材料が得られる。
本発明においてはインク受容層にポリアリルアミン系樹脂以外のカチオン性ポリマーを含有させても良い。例えば、ポリエチレンイミン、特開昭59−20696号、同59−33176号、同59−33177号、同59−155088号、同60−11389号、同60−49990号、同60−83882号、同60−109894号、同62−198493号、同63−49478号、同63−115780号、同63−280681号、特開平1−40371号、同6−234268号、同7−125411号、同10−193776号公報等に記載された1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマー等が挙げられる。
本発明のインク受容層には、皮膜としての特性を維持するためと、透明性が高くインクのより高い浸透性が得られる親水性バインダーが用いられる。親水性バインダーの使用に当たっては、親水性バインダーがインクの初期の浸透時に膨潤して空隙を塞いでしまわないことが重要であり、この観点から比較的室温付近で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく用いられる。ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、澱粉、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸エステル系等やそれらの誘導体が使用されるが、特に好ましい親水性バインダーは完全または部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカチオン変性ポリビニルアルコールである。
ポリビニルアルコールの中でも特に好ましいのは、ケン化度が80%以上の部分または完全ケン化したものである。平均重合度500〜5000のポリビニルアルコールが好ましい。
また、カチオン変性ポリビニルアルコールとしては、例えば特開昭61−10483号に記載されているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基をポリビニルアルコールの主鎖あるいは側鎖中に有するポリビニルアルコールである。
本発明のインク受容層には親水性バインダーを無機微粒子に対して5〜35質量%、好ましくは10〜28質量%含有させる。少なすぎるとインク受容層の強度が低下し、多すぎるとインク吸収性が低下する。
本発明において好ましくは、インク受容層に皮膜の脆弱性を改良するために各種油滴を含有させることができる。そのような油滴としては室温における水に対する溶解性が0.01質量%以下の疎水性高沸点有機溶媒(例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等)や重合体粒子(例えば、スチレン、ブチルアクリレート、ジビニルベンゼン、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等の重合性モノマーを一種以上重合させた粒子)を含有させることができる。そのような油滴は好ましくは親水性バインダーに対して10〜50質量%の範囲で用いることができる。
本発明において、インク受容層には、親水性バインダーとともに硬膜剤を含有させるのが好ましい。硬膜剤の具体的な例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル尿素)−2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5トリアジン、米国特許第3,288,775号記載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジビニルスルホン、米国特許第3,635,718号記載の如き反応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第2,732,316号記載の如きN−メチロール化合物、米国特許第3,103,437号記載の如きイソシアナート類、米国特許第3,017,280号、同2,983,611号記載の如きアジリジン化合物類、米国特許第3,100,704号記載の如きカルボジイミド系化合物類、米国特許第3,091,537号記載の如きエポキシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン誘導体、クロム明ばん、硫酸ジルコニウム、ほう酸及びほう酸塩の如き無機硬膜剤等があり、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。これらの中でも、特にほう酸あるいはほう酸塩、ほう砂が好ましい。硬膜剤の添加量はインク受容層を構成する親水性バインダーに対して、0.1〜40質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜30質量%である。
本発明において、インク受容層には、更に、界面活性剤、硬膜剤の他に着色染料、着色顔料、インク染料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤などの公知の各種添加剤を添加することもできる。
本発明では、インクジェット記録材料の見た目の光沢感からはインク受容層のJIS−Z8741に規定される60度鏡面光沢度は20%以上であり、好ましくは25%以上、より好ましくは30%以上である。
本発明の裏塗り層には主としてポリウレタン樹脂を含有し、裏塗り層全体に対してポリウレタン樹脂の割合は固形分で50質量%以上が好ましく、より好ましくは70質量%以上である。50質量%以上とすることで記録用シートの裏面の弾力性が良好となり、耐擦傷性が良好となるため好ましい。
本発明ではインク受容層表面のISO5627で規定されるベック平滑度が700秒以上、かつ該裏塗り層が300秒以上である。インク受容層表面のベック平滑度が700秒未満であると見た目の光沢感が得られない。また、40,000秒以上であると顔料インク用インクジェットプリンターで印字した場合、顔料インクがインク受容層表面に堆積するため、画像部と非画像部間の光沢差が顕著に現れ、見た目に違和感が生じることがある。裏塗り層のベック平滑度が300秒未満であると顔料インクで印字後、該記録材料の裏面と接触した場合に、インク受容層表面に堆積している顔料インクと擦れを生じ、画像部に傷を招いてしまう。更に、裏塗り層のISO5627で規定されるベック平滑度を好ましくは400秒以上とすることで、顔料インクで印字した場合の耐傷性が更に改良される。本発明者は、インク受容層表面のベック平滑度を700秒以上、裏塗り層を300秒以上とすることで、印字部の耐傷性を一段と向上させることに成功した。
本発明の耐水性支持体の裏塗り層には主としてポリウレタン樹脂を使用するが、インクジェット記録材料に通常バインダーとして使用されるポリマーやポリマー分子の分散液であるラテックスと混合させても良い。具体的には、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジニウムハライド、各種変成ポリビニルアルコール等のビニルホルマールおよびその誘導体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、ポリジメチルアクリレート、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメタクリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合体塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、酸化澱粉、カルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、デキストリン、アルギン酸ソーダ、天然ゴム、アラビアゴム、アクリレートゴム、スチレン−ブタジエンゴム等のゴム類、カゼイン、プルラン、デキストラン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の天然ポリマーまたはその誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイン酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸N−ビニルピロール共重合体、スチレン無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー等を挙げることができる。
本発明の裏塗り層には、無機顔料または有機顔料を添加することができる。これらはインクジェット用記録材料のシート表裏間の摩擦係数を低下させ、連続搬送性を改良する効果がある。好ましい添加量は、使用する顔料の粒子径によって異なるが、裏塗り層のポリウレタン樹脂の30質量%以下である。50質量%を超えると、搬送ロールと裏塗り層のポリウレタン樹脂との弾力性が低下し搬送精度が低下する。また、好ましい顔料の粒子径は、裏塗り層の膜厚の0.8〜1.5倍である。粒子径があまりに小さすぎると、シート間の摩擦係数を低下させる効果が減少し、また、大きすぎると裏塗り層に凹凸が生じ、顔料インク用インクジェットプリンターで印字した場合、傷が発生しやすくなる。
また、裏塗り層には無機顔料、有機顔料のほかに、界面活性剤、硬膜剤、着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調整剤、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤などの公知の各種添加剤を添加することもできる。但し、裏塗り層全体の固形分の70質量%以上は有機ポリマーとなるように添加量を調節する。
本発明において、インク受容層や裏塗り層の塗布方法は特に限定されず、例えば、スライドビードコーター、カーテンコーター、ロッドコーター、エクストルージョンコーター、エアーナイフコーター、ブレードコーター等の塗布装置が使用出来る。
本発明で用いられる顔料インクとは、従来公知のインクジェット用インクで使用の顔料が使用される。例えば、アゾキレート、水不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン系顔料、キノフラロン系顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、レーキ顔料、アニリンブラック等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料や自己分散可能な表面修飾された顔料等が挙げられる。顔料粒子の平均粒径は300nm以下であるが、好ましくは50〜150nmである。
顔料インクの顔料分散剤は、各種水溶性樹脂等が使用されるが、例えば、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルスルホン三円、スルホこはく酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリポキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド等が挙げられる。
顔料インクには、顔料、分散剤以外に、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ポリエチレングリコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、エチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、ヘキサンジオール等の水溶性有機溶剤、アニオン性またはノニオン性の界面活性剤、水溶性ポリマー、ラテックス重合体、防腐剤、pH調整剤、粘度調整剤等の各種添加剤が含有させる。
以下実施例によって本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」、および「%」は「質量部」、および「質量%」を表す。
<支持体1の作製>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5%、強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量170g/mになるように抄造し、乾燥調湿してポリオレフィン樹脂被覆紙の原紙とした。抄造した原紙に、密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン100部の樹脂に対して、10部のアナターゼ型チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分で厚さ35μmになるように押出コーティングし、微粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆して表樹脂層を設けた。もう一方の面には密度0.962g/cmの高密度ポリエチレン樹脂70部と密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン樹脂30部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30μmになるように押出コーティングし、粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆して裏樹脂層を設けた。
上記ポリオレフィン樹脂被覆紙表裏樹脂層両面に高周波コロナ放電処理を施した後、表樹脂層面に、下記組成の下引き層をゼラチンが50mg/mとなるように塗布乾燥して支持体1を作製した。裏面のベック平滑度は300秒であった。
<下引き層>
石灰処理ゼラチン 100部
スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩 2部
クロム明ばん 10部
<支持体2の作製>
支持体1の表樹脂層コーティング後の微粗面加工されたクーリングロールに代えて表面粗さの異なる粗面加工されたロールを用いる以外は、支持体1と同様にして作成した。
<支持体3の作製>
支持体2の表樹脂層コーティング後の粗面加工されたクーリングロールに代えてさらに表面粗さが大きく粗面加工されたロールを用いる以外は、支持体2と同様にして作成した。
<裏塗り層の塗設>
上記支持体1〜3それぞれの裏樹脂層に下記に示す塗布液1〜3をバーコーターで塗布し、120℃で5分乾燥させて作製し、支持体4〜12を作成した。裏塗り層塗布液1を塗設した裏面のベック平滑度は450秒、裏塗り層塗布液2を塗設した裏面のベック平滑度は350秒、裏塗り層塗布液3を塗設した裏面のベック平滑度は200秒であった。
<裏塗り層塗布液1>
ハイドランHW350 (固形分として)100部
(ポリエステル系水性ウレタン樹脂、大日本インキ化学工業社製)
界面活性剤 0.5部
<裏塗り層塗布液2>
ハイドランHW350 (固形分として)100部
(ポリエステル系水性ウレタン樹脂、大日本インキ化学工業社製)
ST−O(コロイダルシリカ、日産化学工業社製) (固形分として)20部
界面活性剤 0.5部
<裏塗り層塗布液3>
ハイドランHW350 (固形分として)100部
(ポリエステル系水性ウレタン樹脂、大日本インキ化学工業社製)
ST−O(コロイダルシリカ、日産化学工業社製) (固形分として)60部
界面活性剤 0.5部
<記録シート1>得られた支持体1の表面に高圧ホモジナイザー処理された気相法シリカを用いた下記組成のインク受容層塗布液1を気相法シリカの塗布量が固形分で25g/mとなるようにスライドビードコーターで塗布し、15℃で30秒間、40℃で2分間乾燥して記録シート1を作成した。
<インク受容層塗布液1>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒子径7nm、BET法による比表面積380m/g)
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール 20部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
ポリアリルアミン (固形分として)8部
(第一工業製薬社製、シャロールDC902P)
界面活性剤 0.3部
<記録シート2>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体2を使用した以外は同様にして記録シート2を作成した。
<記録シート3>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体3を使用した以外は同様にして記録シート3を作成した。
<記録シート4>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体4を使用した以外は同様にして記録シート4を作成した。
<記録シート5>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体5を使用した以外は同様にして記録シート5を作成した。
<記録シート6>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体6を使用した以外は同様にして記録シート6を作成した。
<記録シート7>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体7を使用した以外は同様にして記録シート7を作成した。
<記録シート8>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体8を使用した以外は同様にして記録シート8を作成した。
<記録シート9>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体9を使用した以外は同様にして記録シート9を作成した。
<記録シート10>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体10を使用した以外は同様にして記録シート10を作成した。
<記録シート11>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体11を使用した以外は同様にして記録シート11を作成した。
<記録シート12>
記録シート1で使用した支持体1に代わって、支持体12を使用した以外は同様にして記録シート12を作成した。
上記のようにして作成した記録シートを23℃、50%RHの環境で一昼夜放置後、インク受容層表面のベック平滑度、インク吸収性、画像の耐擦過性、顔料インク用インクジェットプリンターで印字後重ねて保存した場合の色保存性を評価した。その結果を表1に示す。
<白紙部光沢性>
記録シートのインク受容層の表面のISO−8254に規定される75度鏡面光沢度を測定し下記の基準で評価した
◎:40%以上。
○:25%以上、40%未満。
△:20%以上、25%未満。
×:20%未満
<インク吸収性>
記録シートのインク受容層面に23℃、50%RHの条件で顔料インクを用いたセイコーエプソン社製インクジェットプリンターPM−7000PXで黒ベタ印字を行って印字終了の10秒後にPPC用紙を印字部に重ねて軽く圧着し、PPC用紙に転写したインク量の程度を目視で観察した。下記の基準で総合評価した。
◎:全く転写しない。
○:やや転写する。
△:転写するが実使用可能。
×:転写が大きく実使用不可。
<画像の耐擦過性>
記録シートにインク吸収性評価時と同様に黒ベタ印字した部分と未印字部分が有るように印字し、印字後60分後、120分後に印字部上に記録シートを裏面が印字部に接するように重ね、その上にプラスチック板(2cm×2cm、厚さ2mm)を置き、さらにその上に200gの重りを乗せ、重ねた記録シートを静かに水平に引き、プラスチック板が記録シートを挟んで接触した印字部から非印字部でのインク尾引き、印字部のインク剥離について、以下の基準で評価した。
◎:インク尾引きが全く認められない。
○:インク尾引きが僅かに認められるが、印字部のインクの剥離は認められない。
△:インク尾引き、インクの剥離が共に認められる。
×:インク尾引き、インクの剥離が酷い。
<画像の耐水性>
記録シートにインク吸収性評価時と同様に黒ベタ印字を行い、印字後24時間経過した後の記録シートの印字部上に純水1mlを滴下し、1分経過後に指で擦ってインクの顔料の落ち具合を目視で評価した。
◎:インクが全く指に付かない。
○:インクが僅かに指に付着するが、印字部のインクの剥離は認められなかった。
△:インクが指に付着し、印字部のインクの剥離も認められる。
×:インクが著しく指に付着し、印字部のインクの剥離が酷い。
<重ねあわせ保存後の色再現性>
記録シートにインク吸収性評価時と同様にして、印字濃度約1.2のグレーを数枚印字し、印字後数枚重ねたまま23℃、50%RHの条件下で1日経過後、最上にある記録シートとその下にある記録シートのグレー部分の色相をISO7724−1,2,3に従っておのおの測定し、両者間の色相差ΔEabを算出し下記の基準で評価した。
○:0以上、0.3未満
△:0.3以上、0.8未満
×:0.8以上
Figure 2005280009
上記結果から明らかなように、記録シート1〜3に対し、記録シート4〜12のうち6,9,12を除く記録シートは裏塗り層の効果が画像部の耐擦過性と重ね合わせの色相差に現れている。たとえ裏塗り層を塗設していても、記録シート6,9,12のように裏面のベック平滑度が低いと画像部のインク成分を局所的に強く擦過する部分が生じ、耐擦過性の向上効果が現れていない。また、裏塗り層塗液中に無機顔料の成分が多いと、重ね合わせの色相差が大きくなり、最上にある記録シートとその下にある記録シートでは色が違って見える。これは裏塗り層中の無機顔料成分が多いために、層中に微細に生じる空隙成分が画像部およびその下のインク受容層内の溶剤または水分を、加速的に吸収するために色相の変化を引き起こしていると考えられる。事実、試験後記録シート6,9,12の裏面には画像部に接触していた部分が、白く曇っているのが確認された。
実施例1において記録シート4のインク受容層塗布液1を下記のインク受容層塗布液2〜5に変えて、記録シート13〜16を作成した。
実施例1において記録シート5のインク受容層塗布液1を下記のインク受容層塗布液2〜5に変えて、記録シート17〜20を作成した。
実施例1において記録シート7のインク受容層塗布液1を下記のインク受容層塗布液2〜5に変えて、記録シート21〜24を作成した。
実施例1において記録シート8のインク受容層塗布液1を下記のインク受容層塗布液2〜5に変えて、記録シート25〜28を作成した。
<インク受容層塗布液2>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒子径7nm、BET法による比表面積380m/g)
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール 20部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
塩基性ポリ水酸化アルミニウム (固形分として)8部
(理研グリーン社製、ピュラケムWT)
両性界面活性剤 0.3部
(日本サーファクタント社製、SWAM AM−2150)
<インク受容層塗布液3>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒子径7nm、BET法による比表面積380m/g)
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール 20部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
酢酸ジルコニウム 8部
両性界面活性剤 0.3部
(日本サーファクタント社製、SWAM AM−2150)
<インク受容層塗布液4>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒子径7nm、BET法による比表面積380m/g)
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール 20部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
塩基性ポリ水酸化アルミニウム (固形分として)4部
(理研グリーン社製、ピュラケムWT)
ポリアリルアミン (固形分として)4部
(第一工業製薬社製、シャロールDC902P)
両性界面活性剤 0.3部
(日本サーファクタント社製、SWAM AM−2150)
<インク受容層塗布液5>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒子径7nm、BET法による比表面積380m/g)
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール 20部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
酢酸ジルコニウム 4部
ポリアリルアミン (固形分として)4部
(第一工業製薬社製、シャロールDC902P)
両性界面活性剤 0.3部
(日本サーファクタント社製、SWAM AM−2150)
上記のようにして作成した記録シートを23℃、50%RHの環境で一昼夜放置後、実施例1同様に評価を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2005280009
上記結果から明らかなように、インク受容層に塩基性ポリ水酸化アルミニウム、酢酸ジルコニウムおよびそれらとポリアリルアミンを併用した記録シートは記録シート4,5,7,8に比べてインク吸収性、画像部の耐擦過性、画像部の耐水性が向上した。その中でも、塩基性ポリ水酸化アルミニウムとポリアリルアミン、または、酢酸ジルコニウムとポリアリルアミンを併用した記録シートは、画像部の耐擦過性が特に優れていた。さらに、塩基性ポリ水酸化アルミニウムとポリアリルアミンを併用した記録シートは全てに優れていた。
<記録シート29>
実施例1で使用した支持体4に下記組成のインク受容層塗布液6をアルミナ水和物の塗布量が固形分で35g/mとなるようにスライドビードコーターで塗布し、15℃で30秒間、40℃で2分間乾燥して記録シート29を作成した。
<記録シート30>
実施例1で使用した支持体4に下記組成のインク受容層塗布液7をアルミナ水和物の塗布量が固形分で35g/mとなるようにスライドビードコーターで塗布し、15℃で30秒間、40℃で2分間乾燥して記録シート30を作成した。
<記録シート31>
インク受容層をインク受容層塗布液1とインク受容層塗布液6の2層とし、支持体に近い下層の気相法シリカを固形で13g/m、上層のアルミナ水和物を固形で15g/mとなるように2層を同時塗布した以外は同様にして記録シート32を作成した。
<記録シート32>
インク受容層をインク受容層塗布液4とインク受容層塗布液7の2層とし、記録シート31と同様に記録シート32を作成した。
<インク受容層塗布液6>
アルミナ水和物 100部
(平均一次粒子径14nm、アスペクト比5の平板状粒子)
硝酸 1部
ホウ酸 0.5部
ポリビニルアルコール 15部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
ポリアリルアミン (固形分として)8部
(第一工業製薬社製、シャロールDC902P)
両性界面活性剤 0.3部
(日本サーファクタント社製、SWAM AM−2150)
<インク受容層塗布液7>
アルミナ水和物 100部
(平均一次粒子径14nm、アスペクト比5の平板状粒子)
硝酸 1部
ホウ酸 0.5部
ポリビニルアルコール 15部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
塩基性ポリ水酸化アルミニウム (固形分として)4部
(理研グリーン社製、ピュラケムWT)
ポリアリルアミン (固形分として)4部
(第一工業製薬社製、シャロールDC902P)
両性界面活性剤 0.3部
(日本サーファクタント社製、SWAM AM−2150)
上記のようにして作成した記録シートを23℃、50%RHの環境で一昼夜放置後、実施例2同様に評価を行った。その結果を表3に示す。
Figure 2005280009
上記結果から明らかなように、アルミナ水和物を使用した記録シートにおいても、実施例2の結果とほぼ同様に、塩基性ポリ水酸化アルミニウムとポリアリルアミンを使用した記録シートは全てにおいて優れた特性を示した。

Claims (6)

  1. 支持体上に少なくとも1層の無機微粒子および親水性バインダーを含有するインク受容層を有し、他方の面に裏塗り層を有する顔料インク用インクジェット記録材料において、該インク受容層が水溶性多価金属塩およびポリアリルアミン系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含有し、該裏塗り層がポリウレタン樹脂を含有し、該インク受容層表面のISO5627で規定されるベック平滑度が700秒以上、かつ該裏塗り層表面が300秒以上であることを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
  2. 前記インク受容層の無機微粒子が平均一次粒径5〜50nmである、気相法シリカ、アルミナおよびアルミナ水和物から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
  3. 前記インク受容層が2層以上であり、支持体から最も離れたインク受容層の無機微粒子がアルミナおよびアルミナ水和物から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
  4. 前記インク受容層の表面のJIS−Z8741に規定される60度鏡面光沢度が30%以上である請求項1〜3の何れか1項に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
  5. 前記インク受容層が水溶性多価金属塩およびポリアリルアミン系樹脂を含有する請求項1〜4の何れか1項に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
  6. 前記インク受容層が、ホウ酸、およびホウ酸塩の少なくとも1種を含有しており、無機微粒子に対する親水性バインダーの固形分比率が10〜28質量%である請求項1〜5の何れか1項に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
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