本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置や、MRI(磁気共鳴イメージング)装置等から取得した医用画像と共に、当該医用画像に関する文字情報や演算処理結果情報を表示する医用画像処理装置に関する。
従来から、医用画像処理装置においては、X線CT装置やMRI装置等から得た医用画像に関するプロファイル処理、ヒストグラム処理、統計計算処理等や、付帯情報のマスク処理、画像コメントの入力処理等を行って、それらの処理結果を医用画像上に重ね合わせて表示したり(以下、このような表示をオーバーレイ表示と称する)、並列して表示したりすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
因みに、上述したプロファイル処理やヒストグラム処理、統計計算処理等は、主として診断を行う際に各種臓器や各部組織の違いを判断するべく行われる表示処理であって、上述したプロファイル処理は、医用画像上の所定区間内における画素値(各画素におけるX線透過量を示す値)の分布を示すグラフを表示させるものとなっている。また、上述したヒストグラム処理は、医用画像上の所定領域内における画素値の度数分布を示すグラフを表示させるものとなっている。また、上述した統計計算処理は、医用画像上の所定領域内における画素数や画素値の平均値、最大値、最小値等を示す一覧表を表示させるものとなっている。
この際、操作者は、表示部に表示されたメイン画面上で、マウス操作によって所望のアイコンやボタンをクリックして、当該アイコンやボタンと関連付けられたアプリケーションを起動して、新たに表示されたそのメニュー画面上で、マウスやキーボード等の操作によって、上述したプロファイル処理指示、ヒストグラム処理指示、統計計算処理指示等や、付帯情報のマスク処理指示、画像コメントの入力操作等を行う。
ここで、従来の医用画像処理装置において、X線CT装置から得たCT画像に対して、プロファイル処理結果や画像コメントの入力内容をオーバーレイ表示させる場合を例に挙げて、この際に操作者が行う操作の流れの一例について説明する。
図14(a)に、表示部に表示される画像イメージ100Aを示す。図14(a)に示すように、当該画像イメージ100Aは、図14(b)に示すCT画像100Bに対して、図14(c)に示すオーバーレイ画像100Cをオーバーレイ表示したものである。尚、図14(c)に示すオーバーレイ画像100Cは、撮影日時や撮影条件等を示す画像付帯情報の上に、そのプロファイル処理結果を示すグラフを上書きするように重ね合わせた、所謂、ウィンドウ表示したものであり、これを図14(b)に示すCT画像100Bに対してオーバーレイ表示した場合には、図14(a)に示すように、当該CT画像100Bの一部分は、このグラフによって隠される形となる。
以下、図15に示すフローチャートの流れに沿って、当該画像処理装置の表示部に、図14(a)に示したような画像イメージ100Aを表示させるまでの操作者が行う操作の流れについて説明する。
操作者は、まず、当該画像処理装置の表示部に表示されたコマンド画面において、マウス操作によって例えば“統計計算アイコン”をクリックすることで(S100)、統計計算アプリケーションを起動させて(S101)、新たに「メインメニュー画面」を表示させる(S102)。
操作者は、次に、その「メインメニュー画面」において、マウス操作によって例えば“Lineボタン”をクリックして(S103)、さらに、カーソルをCT画像100B上の所望する位置に移動させてクリックすることで計測開始点を設定し(S104)、さらに、ドラッグ操作によってカーソルを所望する位置に移動させてクリックすることで計測終了点を設定する(S105)。
これにより、図14(c)に示すオーバーレイ画像100Cの所定位置(画面中央)には、操作者によって設定された2点間の距離が数値として表される。
操作者は、さらに、その「メインメニュー画面」において、マウス操作によって例えば“Otherタブ”をクリックして(S106)、新たに「サブメニュー画面」を表示させた後(S107)、その「サブメニュー画面」において、マウス操作によって例えば“カーブボタン”をクリックすることで(S108)、プロファイル処理プログラムを実行させる(S109)。
これにより、図14(c)に示すオーバーレイ画像100Cの所定位置(画面中央下部)には、操作者によって設定された2点間のプロファイル処理結果がグラフとして表される(S110)。
操作者は、さらに、上述した「メインメニュー画面」において、マウス操作によって例えば“Annotationボタン”をクリックすることで(S111)、アノテーションアプリケーションを起動させる(S112)。
これにより、図14(b)に示すCT画像100Bの上には、画像コメントを入力するための入力カーソルが表示される(S113)。
操作者は、次に、その入力カーソルを、マウス操作によってCT画像上の所望する位置に移動させてクリックすることで(S114)、コメント入力位置を設定する。さらに、キーボード操作によって、画像コメントを入力する(S115)。さらに、“ENTERキー”を押下する等によって、入力した画像コメント内容を確定させる(S116)。
これにより、図14(c)に示すオーバーレイ画像100Cの所定位置(例えば画面中央部)には、操作者によって確定された画像コメントが表される(S117)。
操作者は、次に、上述した「メインメニュー画面」において、マウス操作によって例えば“Utilityボタン”をクリックすることで(S118)、ユティリティアプリケーションを起動させて(S119)、新たに「セットアップ画面」を表示させる(S120)。
操作者は、次に、その「セットアップ画面」において、マウス操作によって例えば“撮影日時項目”や、“撮影方向項目”、“高電圧の印加条件項目”等のチェックボックスをクリックすることで(S121)、それらの付帯情報の表示ON/OFFを切り替える設定を行う。
これにより、図14(c)に示すオーバーレイ画像100Cの所定位置(画面四隅)には、操作者によって表示ONと設定された項目の情報が付帯情報として表される(S122)。
このようにして生成された当該オーバーレイ画像100Cを、図14(b)に示すCT画像100Bに対してオーバーレイ表示したものが、図14(a)に示す画像イメージ100Aである。
ところで、当該医用画像処理装置においては、表示部に撮影条件や造影剤の有無、表示スケール等の異なる複数の医用画像を並べて表示することが通常であり、操作者は、上述したオーバーレイ画像を医用画像に重ね合わせて表示させる作業を、それらの医用画像の一枚一枚に対して行う必要がある。
この際、操作者は、上述したアプリケーションを起動させる操作や、処理プログラムを実行させる操作、画像コメントを入力する操作等を繰り返し行う必要が生じる。
特開平7−129751号公報(段落〔0007〕‐〔0020〕、第1図乃至第5図)
このように、操作者は、前回と同じアプリケーションを起動させて、前回と同じ処理プログラムを実行させる場合であっても、また、前回と同じ内容の画像コメントを入力する場合であっても、上述したような表示画面の切替え操作や、CT画像上における設定操作、入力操作等を繰り返して行う必要があり、手間がかかり、診断の効率を下げる要因となっていた。また、このような操作を行う際には、操作ミスや入力ミスが発生する可能性があった。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、医用画像に関する所定の文字情報を配置した画像テンプレートを、予め、操作手段の操作部に関連付けておき、操作者が当該操作部の操作を行った場合に、すぐさま、その操作部に関連付けられた画像テンプレートが読み出されて、その画像テンプレートの画像が医用画像と組み合わせて表示されるように構成することで、操作者が上述した所定の文字情報を表示させる際にかかる操作の手間を省いて診断の効率を向上させると共に、操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる医用画像処理装置を提供することにある。
また、医用画像に関する所定の演算処理を、予め、その演算処理結果情報を配置するための画像テンプレートと、操作手段の操作部とに関連付けておき、操作者が当該操作部の操作を行った場合に、すぐさま、その操作部に関連付けられた演算処理が実行されて、その演算処理に関連付けられた画像テンプレートが読み出されて、上述した演算処理結果の情報が当該読み出された画像テンプレートに配置されて、当該演算処理の結果情報が配置された画像テンプレートの画像が医用画像と組み合わせて表示されるように構成することで、従来、操作者が上述した演算処理結果情報を表示させる際にかかった操作の手間を省いて診断の効率を向上させると共に、操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる医用画像処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、外部装置から取得した医用画像情報に基づく医用画像を表示する表示手段と、前記医用画像に関する文字情報を所定位置に配置した複数種類の画像テンプレートを記憶する画像テンプレート記憶手段と、前記各画像テンプレートに予め関連付けられた操作部を複数有する操作手段と、前記複数の操作部の内、幾つかの操作部の操作が行われた場合に、順次、それらの操作部に予め関連付けられた前記画像テンプレートを前記画像テンプレート記憶手段から読み出して、当該画像テンプレートの画像を前記表示手段に前記医用画像と組み合わせて表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項2記載の発明は、外部装置から取得した医用画像情報に基づく医用画像を表示する表示手段と、前記医用画像情報を基に、前記医用画像に関する演算処理を行う複数種類の演算処理手段と、前記各演算処理手段に予め関連付けられた操作部を複数有する操作手段と、前記各演算処理手段に予め関連付けられ、当該演算処理手段よる演算処理の結果情報を所定位置に配置するための画像テンプレートを複数種類記憶する画像テンプレート記憶手段と、前記複数の操作部の内、幾つかの操作部の操作が行われて、それらの操作部に予め関連付けられた前記演算処理手段が前記演算処理を行った場合に、順次、それらの演算処理手段に予め関連付けられた前記画像テンプレートを前記画像テンプレート記憶手段から読み出して、前記演算処理の結果情報を当該読み出した画像テンプレートの所定位置に配置し、当該演算処理の結果情報が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を前記表示手段に前記医用画像と組み合わせて表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項3記載の発明は、請求項2に記載の医用画像処理装置であって、前記演算処理を行う際の処理条件を予め記憶する処理条件記憶手段をさらに備え、前記演算処理手段は、前記操作部の操作が行われた場合に、前記処理条件記憶手段に予め設定された処理条件に基づいて前記演算処理を行うことを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項4記載の発明は、請求項2に記載の医用画像処理装置であって、前記演算処理を行う際の処理条件を入力するための処理条件入力手段をさらに備え、前記演算処理手段は、前記操作部の操作が行われた場合に、前記処理条件入力手段によって入力された処理条件に基づいて前記演算処理を行うことを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の医用画像処理装置であって、前記操作手段は、前記操作部であるキーを複数有するキーボードであることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の医用画像処理装置であって、前記操作部は、前記表示部に表示されるアイコン若しくはボタンであり、前記操作手段は、前記表示部に表示されるカーソルを用いて前記アイコン若しくはボタンを指定するための手段であることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の医用画像処理装置であって、前記医用画像と組み合わせた表示は、前記画像テンプレートの画像を前記医用画像上に重ね合わせた表示であることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の医用画像処理装置であって、前記医用画像と組み合わせた表示は、前記画像テンプレートの画像を前記医用画像と並べた表示であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、予め、医用画像に関する文字情報を所定位置に配置した複数種類の画像テンプレートに操作手段の複数の操作部が関連付けられており、複数の操作部の内、幾つかの操作部の操作が行われた場合に、順次、表示制御手段が、それらの操作部に関連付けられた画像テンプレートを画像テンプレート記憶手段から読み出して、当該画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させるので、操作者は、操作手段の操作部の操作を行うことで、すぐさま、当該操作部と予め関連付けられた画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。従って、操作の手間が省かれ、診断の効率を向上させることができると共に、操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、予め、医用画像情報を基に当該医用画像に関する演算処理を行う複数種類の演算処理手段に、操作手段の複数の操作部と、当該演算処理手段よる演算処理の結果情報を所定位置に配置するための画像テンプレートとが関連付けられており、複数の操作部の内、幾つかの操作部の操作が行われて、それらの操作部に予め関連付けられた演算処理手段が演算処理を行った場合に、順次、表示制御手段が、それらの演算処理手段に予め関連付けられた画像テンプレートを画像テンプレート記憶手段から読み出して、演算処理手段による演算処理の結果情報を当該読み出した画像テンプレートの所定位置に配置し、当該演算処理の結果情報が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させるので、操作者は、操作手段の操作部の操作を行うことで、すぐさま、当該操作部と予め関連付けられた演算処理を行わせて、当該演算処理の結果情報が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。従って、操作の手間が省かれ、診断の効率を向上させることができると共に、操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、予め、処理条件記憶手段が演算処理を行う際の処理条件を記憶しており、演算処理手段が、操作部の操作が行われた場合に、当該処理条件記憶手段に予め設定された処理条件に基づいて演算処理を行うので、操作者は、操作手段の操作部の操作を行うことのみで、自動的に、当該操作部と予め関連付けられた演算処理を行わせて、当該演算処理の結果情報が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、演算処理を行う際の処理条件を入力するための処理条件入力手段が設けられ、演算処理手段は、操作部の操作が行われた場合に、当該処理条件入力手段によって入力された処理条件に基づいて演算処理を行うので、操作者は、操作手段の操作部の操作を行った後、処理条件入力手段によって処理条件を入力することで、自動的に、当該操作部と予め関連付けられた演算処理を行わせて、当該演算処理の結果情報が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、操作者は、キーボードのキー操作を行うことで、すぐさま、当該キーと予め関連付けられた画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。又は、すぐさま、当該キーと予め関連付けられた演算処理を行わせて、当該演算処理の結果情報が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、操作者は、操作手段によって、表示部に表示されるカーソルを用いてアイコン若しくはボタンを指定することで、すぐさま、当該アイコン若しくはボタンと予め関連付けられた画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。又は、すぐさま、当該アイコン若しくはボタンと予め関連付けられた演算処理を行わせて、当該演算処理の結果情報が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示手段に医用画像と組み合わせて表示させることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、操作者は、操作手段の操作部の操作を行うことで、すぐさま、画像テンプレートの画像を前記医用画像上に重ね合わせて表示させることができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、操作者は、操作手段の操作部の操作を行うことで、すぐさま、画像テンプレートの画像を前記医用画像と並べて表示させることができる。
以下、本発明に係る医用画像処理装置の好適な一実施形態について、様々な実施例を挙げて、具体的に説明する。
[医用画像処理装置の構成]
<詳細説明>
図1に、本実施形態における医用画像処理装置の制御構成を表すブロック図を示す。図1に示すように、当該医用画像処理装置は、X線CT装置やMRI装置等の外部装置から取得した医用画像データを記憶する医用画像データ記憶部1と、後述する表示部4に表示される各種表示画面の画像データ(以下、表示画像データと称する)を記憶する表示画像データ記憶部2と、を備えている。
さらに、当該医用画像処理装置は、医用画像データ記憶部1から医用画像データを読み出して、また、表示画像データ記憶部2から各種表示画面の画像データを読み出して、それらの画像データに基づいて各種表示画面データを生成する表示画面データ生成部3と、その生成された各種表示画面データに基づく画像、即ち、各種表示画面を表示する表示部4と、を含んで構成されている。
さらに、当該医用画像処理装置は、操作者が、表示部4に表示される各種表示画面上においてカーソルを用いて各種表示画面を切替える操作や、同じく、医用画像上においてカーソルを用いて各種設定操作を行うためのマウス5と、同じく、操作者が表示部4に表示された医用画像上において画像コメントを入力する操作を行うためのキーボート9と、を含んで構成されている。
キーボート9は、さらに、所定の演算処理プログラムを実行して、各種表示画面上にその演算処理結果を示す情報が配置された各種オーバーレイ画像を表示させるための複数のファンクションキーを備えている。
尚、マウス5の操作によって移動するカーソルの各種表示画面上における位置は、マウス5からの操作信号に基づいて、カーソル位置判断部6が判断する。これにより各種画面において、何れのアイコン、ボタン上にカーソルが位置しているのかが判断される。同様に、マウス5におけるクリック操作は、マウス5からの操作信号に基づいて、クリック判断部7が判断する。これにより各種画面において、何れのアイコン、ボタンがクリックされたのかが判断される。同様に、マウス5におけるドラッグ操作は、マウス5からの操作信号に基づいて、ドラッグ判断部8が判断する。同じく、キーボード9の操作によって入力された画像コメントは、キーボード9からのキー入力信号に基づいて、入力変換部10が文字信号、記号信号等に変換する。
さらに、当該医用画像処理装置は、操作者が表示部4に表示された各種表示画面において、マウス5の操作によって後述するアイコンやボタンをクリックした際に、その時のカーソル位置判断部6や、クリック判断部7、ドラッグ判断部8からの判断結果、即ち、それらから出力された判断信号に応じて、また、操作者がキーボード9のファンクションキーを押下した場合に、その時の入力変換部10からの変換信号に応じて、それらのアイコンやボタン、キーに対応するアプリケーションを起動させると共に、その演算処理プログラムを実行するアプリケーション起動/演算処理プログラム実行部11(以下、A/P部11と称する)を含んで構成されている。ここで、A/P部11は、本発明の「演算処理手段」に対応する。
尚、A/P部11は、上述した各種アプリケーションや演算処理プログラム、後述する各種処理条件を記憶する不図示の記憶部を備えており、当該記憶部からこれらを読み出して起動/実行させる。ここで、記憶部は、本発明の「処理条件記憶部」に対応する。
さらに、当該医用画像処理装置は、各種オーバーレイ画像を生成するための画像テンプレートを記憶するオーバーレイ画像データ記憶部12と、A/P部11からの指示信号を受けて、当該A/P部11が起動したアプリケーションに対応する画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出すと共に、当該画像テンプレートの所定位置にA/P部11からの演算処理プログラム実行結果を配置した各種オーバーレイ画像データを生成するオーバーレイ画像データ生成部13と、を備えている。ここで、オーバーレイ画像データ記憶部12は、本発明の「画像テンプレート記憶手段」に対応する。
さらに、当該医用画像処理装置は、表示画面データ生成部3からの各種表示画面データに対して、オーバーレイ画像データ生成部13からの各種オーバーレイ画像データを合成して、その合成された画像データに基づく画像、即ち、各種表示画面において各種オーバーレイ画像が表示された画像を表示部4に表示させる表示画面データ合成部14を含んで構成されている。ここで、上述したオーバーレイ画像データ生成部13と表示画面データ合成部14は、本発明の「表示制御手段」を構成する。
[表示処理の流れ]
以下、このように構成される当該医用画像処理装置において行われる表示処理の流れについて、図2に示すフローチャートの流れに沿って、図3乃至図13を参照しながら説明する。尚、本実施形態においては、医用画像として、X線CT装置から得たCT画像を用いることとする。
<概要説明>
まず、当該医用画像処理装置において行われる表示処理の流れの概要について、図2に示すフローチャートの流れに沿って説明する。操作者は、図3(a)に示すように、2点間距離計測処理結果や、プロファイル処理結果等の演算処理結果が所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示させるためのアプリケーションや演算処理プログラム、表示プログラムを、予め、後述する「メイン画面」の“コマンドボックス”に表示されるアイコン、ボタン群や、キーボード9のファンクションキーと関連付けて設定する(以下、このように各種操作部に各種画像テンプレートの画像を表示させるためのアプリケーションや演算処理プログラム、表示プログラムを関連付ける設定のことをファンクションオーバーレイの設定と称する)(S01)。
同様に、図3(b)に示すように、所定の付帯情報や画像コメントが所定位置に配置された画像テンプレートの画像を表示させるための表示プログラムを、予め、後述する「メイン画面」の“コマンドボックス”に表示されるアイコン、ボタン群や、キーボード9のファンクションキーと関連付けて設定する(以下、このように各種操作部に各種画像テンプレートの画像を表示させるための表示プログラムを関連付ける設定のことをラベルオーバーレイの設定と称する)(S02)。尚、これら設定の詳細については、後述する[実施例1]〜[実施例4]の処で説明する。
そして、操作者は、後述する「メイン画面」の“画像表示ウィンドウ”に表示されるCT画像上に、上述したファンクションオーバーレイに対応する画像テンプレートの画像、又は、上述したラベルオーバーレイに対応する画像テンプレートの画像をオーバーレイ表示させるか否かを判断する(S02)。ここで、操作者が、上述したファンクションオーバーレイに対応する画像テンプレートの画像を表示させるべく(S02、Yes(ファンクションオーバーレイ))、例えば後述する「メイン画面」に表示される“コマンドボックス”において、ファンクションオーバーレイ設定された、アイコンやボタン群をマウス5の操作によりクリックした場合や、キーボード9のファンクションキーを押下した場合には(S04)、A/P部11が、それらと関連付けられたアプリケーションを起動して、さらに、演算処理プログラムを実行して、その演算処理結果をオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。さらに、オーバーレイ画像データ生成部13が、表示プログラムを実行して、その演算処理結果を所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出すと共に、当該画像テンプレートの所定位置にその演算処理結果を配置した各種オーバーレイ画像データを生成して、(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に当該オーバーレイ画像データの画像を表示させる。その結果、図4に示すように、後述する「メイン画面」の“画像表示ウィンドウ”に表示されるCT画像上には、すぐさま、その演算処理結果を示すオーバーレイ画像がオーバーレイ表示されることになる(S05)。但し、このオーバーレイ画像は、CT画像と並べて別の“画像表示ウィンドウ”に表示することにしても良い。この際、操作者は、マウス5の操作によって、そのオーバーレイ画像上で各種処理条件、即ち、パラーメータの調整操作(例えば、2点間距離計測における開始点や終了点の位置調整等)を行って(S06)、再度、マウス5の操作によりアイコンやボタン群をクリックすることで、又は、キーボード9のファンクションキーを押下することで演算処理プログラムや表示プログラムを実行させて、その調整操作後の画像テンプレートの画像を表示させることができる(S07)。ここで、マウス5は、本発明の「処理条件入力手段」に対応する。
同様に、ここで、操作者が、上述したラベルオーバーレイに対応する画像テンプレートの画像を表示させるべく(S02、Yes(ラベルオーバーレイ))、例えば後述する「メイン画面」に表示される“コマンドボックス”において、ラベルオーバーレイ設定された、アイコン、ボタン群をマウス5の操作によりクリックした場合や、キーボード9のファンクションキーを押下した場合には(S08)、オーバーレイ画像データ生成部13が、それらと関連付けられた画像テンプレートの画像を表示させるための表示プログラムを実行して、それらと関連付けられた画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出すと共に、当該画像テンプレートをオーバーレイ画像データとして、(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に当該オーバーレイ画像データの画像を表示させる。その結果、図4に示すように、後述する「メイン画面」の“画像表示ウィンドウ”に表示されるCT画像上には、すぐさま、それらと関連付けられた付帯情報や画像コメントを示すオーバーレイ画像がオーバーレイ表示されることになる(S09)。但し、このオーバーレイ画像は、CT画像と並べて別の“画像表示ウィンドウ”に表示することにしても良い。この際、操作者は、マウス5の操作によって、そのオーバーレイ画像上に表示される付帯情報の表示切替え操作や、画像コメントの表示位置調整操作を行って(S10)、再度、マウス5の操作によりアイコンやボタン群をクリックすることで、又は、キーボード9のファンクションキーを押下することで表示プログラムを実行させて、その調整操作後の画像テンプレートの画像を表示させることができる(S11)。ここで、マウス5は、本発明の「処理条件入力手段」に対応する。
<詳細説明>
次に、当該医用画像処理装置において行われる表示処理の流れの詳細について、各種実施例を挙げて説明する。
(2点間距離計測及びプロファイル表示を行う場合)
まず初めに、当該画像処理装置においては、表示画面データ生成部3が、表示画像データ記憶部2から後述する「メイン画面」の画像データを読み出すと共に、当該「メイン画面」の後述する“画像表示ウィンドウ”に表示するCT画像の画像データを医用画像データ記憶部1から読み出して、それらの画像データに基づく画像を(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。この際、CT画像の画像データは、「メイン画面」の画像データの“画像表示ウィンドウ”に対応する位置に配置される。
その結果、表示部4は、図5に示すような「メイン画面」10Aを表示する。図5に示すように、当該「メイン画面」10Aは、CT画像を表示する“画像表示ウィンドウ”10Bと、そのCT画像に対して各種オーバーレイ画像を表示させる、即ち、当該CT画像に対して重ね合わせるオーバーレイ画像を直接呼び出す操作を行うためのアイコン、ボタン群10Dを表示する“コマンドボックス”10Cと、を含んで構成されている。
尚、“コマンドボックス”10Cに表示されるアイコン、ボタン群10Dには、各々に対応するアプリケーションや演算処理プログラムが予め関連付けられており、操作者がマウス5の操作によって、それらの何れかをクリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7からの判断信号に基づいて、A/P部11がそのアイコン、ボタン等に対応するアプリケーションを起動して、さらに、その演算処理プログラムを実行することとなっている。
ここで、操作者が、マウス5の操作によりカーソルを移動させて、“コマンドボックス”10Cの“Measure(統計計算)アイコン”10Daをクリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該“Measureアイコン”に対応する統計計算アプリケーションを起動する。これを受けて、表示画面データ生成部3は、表示画像データ記憶部2から新たな画像データを読み出して、表示部4に、図6に示すような「統計計算Mainメニュー画面」20Aを表示させる。
ここで、操作者が、マウス5の操作によりカーソルを移動させて、“線分ROIトレースボタン”20Bをクリックした後、マウス5の操作によりカーソルを移動させて、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像をクリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該CT画像をその統計計算処理を行う対象として確定する。
次に、操作者が、マウス5の操作によりカーソルを所望の位置に移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該位置の情報をその統計計算処理を行う開始点として自身の記憶部に記憶する。
さらに、操作者が、マウス5のドラッグ操作によりカーソルを所望の位置に移動させて、再度、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該位置の情報をその統計計算処理を行う終了点として自身の記憶部に記憶する。さらに、A/P部11は、当該“線分ROIトレースボタン”20Bに対応する2点間距離プログラムを実行して、(表示画面データ生成部3を介して)医用画像データ記憶部1から当該“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Aに表示されるCT画像の画像データを取得すると共に、当該CT画像の画像データに含まれる大きさ情報に基づいて、それら2点間の実際の距離を計測する。
尚、この際、表示画面データ生成部3は、表示画像データ記憶部2から当該線分ROIの画像データを読み出して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させることとする。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像上の所定位置には、図7に示すような線分ROIが表されることになる。
さらに、表示画面データ生成部3は、A/P部11によって、開始点及び終了点間の距離が計測された際に、それら2点間の距離を表す数値データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させることとする。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像上の所定位置には、図7に示すような開始点及び終了点間の実際の距離を示す数値が表されることになる。
因みに、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”BのCT画像に対しても、この線分ROIを設定しようとする場合には、操作者は、マウス5の操作により“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”BのCT画像をクリックすれば良い。これを受けて当該医用画像処理装置においては、上述した表示処理を繰り返し行うことになる。
さらに、操作者が、マウス5の操作により図6に示した「統計計算Mainメニュー画面」20Aの“Otherタブ”20D上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、表示画面データ生成部3は、表示画像データ記憶部2から新たな画像データを読み出して、表示部4に、図8に示すような「Otherメニュー画面」30Aを表示させる。
ここで、操作者が、マウス5の操作によりこの「Otherメニュー画面」30Aの“Curveアイコン”30Bの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該“Curveアイコン”30Bに対応するプロファイル処理プログラムを実行して、(表示画面データ生成部3を介して)医用画像データ記憶部1から当該“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Aに表示されるCT画像の画像データを取得すると共に、当該CT画像の画像データに含まれる画素値の情報に基づいて、そのプロファイル処理結果データ生成し、これをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。
オーバーレイ画像データ生成部13は、当該プロファイル処理結果を示す画像(後述するグラフDa)を生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、その画像テンプレートの所定位置に当該プロファイル処理結果を示す画像(後述する、グラフDa)を配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Dには、図9に示すようなプロファイル処理結果を示すオーバーレイ画像であるグラフDaが表されることになる。因みに、図9に示す“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Dには、“ウィンドウ”A、Bの各々に対応するグラフが2つ表示されている。
ここで、操作者は、マウス5の操作により、図5に示す“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの何れかアイコン上にカーソルを移動させて、クリックすることで、当該アイコンと、図9に示した、プロファイル処理結果を示すグラフDaを表示させる処理とを関連付ける設定を行う。具体的には、この際、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと“Curveアイコン”30Bに対応するプロファイル処理プログラムとを関連付けると共に、当該アイコンと、図9に示したプロファイル処理結果を示すグラフDaを生成するための各種処理条件(例えば、開始点及び終了点の位置情報等)を関連付けた上で、当該各種処理条件を自身の記憶部に記憶する。
これにより、これ以降に操作者がマウス5の操作により上述したアイコンの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと関連付けされた、プロファイル処理結果を示すグラフDaを生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、さらに、当該アイコンと関連付けられた“Curveアイコン”30Bに対応するプロファイル処理プログラムを、その処理条件に基づいて実行する。さらに、A/P部11は、そのプロファイル処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。オーバーレイ画像データ生成部13は、当該プロファイル処理結果を示すグラフDaを生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、グラフDaの画像をその画像テンプレートの所定位置に配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Dには、図9に示したプロファイル処理結果を示すグラフDaが自動的に表示されることになる。
尚、この際、オーバーレイ画像データ生成部13は、図4に示した場合と同様に、表示部4に、当該プロファイル処理結果を示すグラフDaを“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”A、Bに表示されたCT画像上に、これを覆い隠すことのない形で、即ち、背景を透過させた状態でオーバーレイ表示させることにしても良い。
段落〔0070〕からの説明に戻って、或いは、ここで、操作者は、キーボード9のファンクションキー群の何れかのキーを押下することで、当該ファンクションキーと、図9に示したプロファイル処理結果を示すグラフDaを表示させる処理とを関連付ける設定を行う。具体的には、この際、入力変換部10によってこれが判断されて、A/P部11は、当該ファンクションキーと“Curveアイコン”30Bに対応するプロファイル処理プログラムを関連付けると共に、当該ファンクションキーと、図9に示したプロファイル処理結果を示すグラフDaを生成するための各種処理条件(例えば、開始点及び終了点の位置情報等)を関連付けた上で、その各種処理条件を自身の記憶部に記憶する。
これにより、これ以降に操作者がキーボード9の操作により上述したファンクションキーを押下した場合には、入力変換部10によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと関連付けされた、プロファイル処理結果を示すグラフDaを生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出し、さらに、当該アイコンに関連付けられた“Curveアイコン”30Bに対応するプロファイル処理プログラムを、その処理情報に基づいて実行する。さらに、A/P部11は、そのプロファイル処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。オーバーレイ画像データ生成部13は、当該プロファイル処理結果を示すグラフDaを生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、グラフDaの画像をその画像テンプレートの所定位置に配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Dには、図9に示したプロファイル処理結果を示すグラフDaが自動的に表示されることになる。
尚、この際、オーバーレイ画像データ生成部13は、図4に示した場合と同様に、表示部4に、当該プロファイル処理結果を示すグラフDaを“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”A、Bに表示されたCT画像上に、背景を透過させた状態でオーバーレイ表示させることにしても良い。
このように、当該医用画像処理装置においては、操作者が、上述した設定操作を行った後、マウス5の操作により“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックした場合、又は、キーボード9の操作により所定のファンクションキーを押下した場合に、これを受けて、A/P部11が、当該アイコンと予め関連付けされた、プロファイル処理結果を示すグラフDaを生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに対応するプロファイル処理プログラムを、その処理条件に基づいて実行すると共に、そのプロファイル処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力して、オーバーレイ画像データ生成部13が、当該プロファイル処理結果を示すグラフDaを生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、グラフDaの画像をその画像テンプレートの所定位置に配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させるので、操作者は、“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックするといった簡単な操作、又は、キーボード9の所定のファンクションキーを押下するといった簡単な操作を行うことのみで、直接且つ自動的に、表示部4にCT画像と共にそれらのアイコンやファンクションキーに対応したプロファイル処理結果を示すグラフDaを表示させることができる。従って、操作者においては、当該プロファイル処理結果を示すグラフDaを表示させる際の操作の手間が省かれて、当該グラフDaを参照しつつ行われる診断の効率を向上させることができると共に、当該グラフDaを表示させる際の操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる。
(ROI内のヒストグラム表示及び統計計算を行う場合)
また、操作者が、図6に示した「統計計算Mainメニュー画面」20Aにおいて、マウス5の操作により“円ROI描画ボタン”20Cの上にアイコンを移動させて、クリックした後、画像表示ウィンドウ10BのウィンドウAのCT画像上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、表示画面データ生成部3は、表示画像データ記憶部2から新たな画像データを読み出して、表示部4に、例えば図10に示した“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Aにおいて円ROIを表示させる。
ここで、操作者は、マウス5の操作により、例えば“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Aに表示される円ROI上にカーソルを移動させて、ドラッグし、さらに、カーソルを移動させることで、当該円ROIの位置や大きさを調整する操作を行う。
この際、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、表示画面データ生成部3は、その都度、表示画像データ記憶部2から新たな画像データを読み出して、これを表示部4に表示させることで、図10に示した“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Aにおいて円ROIの位置や大きさを変化させる。
また、この際、A/P部11は、カーソル位置判断部6とクリック判断部7から出力される判断信号を受けて、円ROIの位置や大きさの情報を取得して、これを自身の記憶部に記憶する。
因みに、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”BのCT画像に対しても、この円ROIを設定しようとする場合には、操作者は、マウス5の操作により“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”BのCT画像をクリックすれば良い。これを受けて当該医用画像処理装置においては、上述した表示処理を繰り返し行うことになる。
ここで、操作者がマウス5の操作により「統計計算Mainメニュー画面」20Aの“Otherタブ”20C上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、表示画面データ生成部3は、表示画像データ記憶部2から新たな画像データを読み出して、表示部4に、図8に示した「Otherメニュー画面」30Aを表示させる。
ここで、操作者がマウス5の操作により“Curveアイコン”30Bの上にカーソルを移動させて、マウスをクリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該“Curveアイコン”30Bに対応するヒストグラム表示アプリケーションを起動させて、さらに、自身の記憶部から円ROIの位置や大きさの情報を読み出す。さらに、A/P部11は、ヒストグラム処理プログラムを実行して、(表示画面データ生成部3を介して)医用画像データ記憶部1から当該“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Aに表示されるCT画像の画像データを取得すると共に、当該CT画像の画像データに含まれる画素数や画素値等の情報と、上述した円ROIの位置や大きさの情報とに基づいて、そのヒストグラム処理結果データ生成し、これをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。オーバーレイ画像データ生成部13は、当該ヒストグラム処理結果を示す画像(後述するグラフDb)を生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、当該ヒストグラム処理結果を示す画像(後述するグラフDb)をその画像テンプレートの所定位置に配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。
これを受けて、表示部4は、図10に示した“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Dに、そのヒストグラム処理結果を示すグラフDbを表示させる。
ここで、操作者は、マウス5の操作により、図5に示した“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの何れかアイコン上にカーソルを移動させて、クリックすることで、当該アイコンと、図10に示したヒストグラム処理結果を示すグラフDaを表示させる処理とを関連付ける設定を行う。具体的には、この際、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと、“Curveアイコン”30Bに対応するヒストグラム表示アプリケーション、ヒストグラム処理プログラムとを関連付けると共に、当該アイコンと、図9に示したヒストグラム処理結果を示すグラフDbを生成するための各種処理条件(円ROIの位置や大きさの情報等)を関連付けた上で、その各種処理条件を自身の記憶部に記憶する。
これにより、これ以降に操作者がマウス5の操作により上述したアイコンの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと関連付けされた、ヒストグラム処理結果を示すグラフDbを生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに関連付けられた“Curveアイコン”30Bに対応するヒストグラム処理プログラムを、その処理条件に基づいて実行する。さらに、A/P部11は、そのヒストグラム処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。さらに、オーバーレイ画像データ生成部13は、当該ヒストグラム処理結果を示すグラフDbを生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、グラフDbの画像をその画像テンプレートの所定位置に配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Dには、図9に示したヒストグラム処理結果を示すグラフDbが自動的に表示されることになる。
尚、この際、オーバーレイ画像データ生成部13は、表示部4に対して、当該ヒストグラム処理結果を示すグラフDbを、図4に示した場合と同様に、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”A、Bに表示されたCT画像上に、これを覆い隠すことのない形でオーバーレイ表示させることにしても良い。
このように、当該医用画像処理装置においては、上述した設定操作を行った後、操作者がマウス5の操作により“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックした場合、又は、キーボード9の操作により所定のファンクションキーを押下した場合には、これを受けて、A/P部11が、当該アイコンと関連付けされた、ヒストグラム処理結果を示すグラフDbを生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに関連付けられた“Curveアイコン”30Bに対応するヒストグラム処理プログラムを、その処理条件に基づいて実行すると共に、そのヒストグラム処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力し、オーバーレイ画像データ生成部13が、当該ヒストグラム処理結果を示すグラフDbの画像を生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、グラフDbの画像をその画像テンプレートの所定位置に配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させるので、操作者は、“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックするといった簡単な操作を行うことのみで、直接且つ自動的に、表示部4にCT画像と共にそのヒストグラム処理結果を示すグラフDbを表示させることができる。従って、操作者においては、当該ヒストグラム処理結果を示すグラフDbを表示させる際の操作の手間が省かれて、当該グラフDbを参照しつつ行われる診断の効率を向上させることができると共に、当該グラフDbを表示させる際の操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる。
さらに、ここで、操作者がマウス5の操作により、図6に示した統計計算Mainメニュー画面の“Calculateボタン”20Dの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該“Calculateボタン”20Dに対応する統計計算アプリケーションを起動させて、さらに、統計計算プログラムを実行して、(表示画面データ生成部3を介して)医用画像データ記憶部1から当該“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Aに表示されるCT画像の画像データを取得すると共に、当該CT画像の画像データに含まれる画素数や画素値等の情報と、上述した円ROIの位置や大きさの情報とに基づいて、その統計計算処理結果データ生成し、これをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。さらに、オーバーレイ画像データ生成部13が、当該統計計算処理結果データを示す画像(後述する一覧表Ca)を生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、その画像テンプレートの所定位置に当該統計計算処理結果データを示す画像(後述する一覧表Ca)を配置したオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。
これを受けて、表示部4は、図10に示した“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Cに、その統計計算処理結果を示す一覧表Caを表示させる。
因みに、この一覧表10Caには、円ROI内の面積、円ROI内における画素値の平均値、標準偏差、最大値、最小値、ピクセル数等の情報が表される。
ここで、操作者は、マウス5の操作により、図5に示した“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの何れかアイコン上にカーソルを移動させて、クリックすることで、当該アイコンと、図10に示した統計計算処理結果を示す一覧表Caを表示させる処理とを関連付ける設定を行う。具体的には、この際、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと、“Calculateボタン”20Dに対応する統計計算処理プログラムとを関連付けると共に、当該アイコンと、図10に示した統計計算処理結果を示す一覧表Caを生成するための各種処理条件(円ROIの位置や大きさの情報等)を関連付けた上で、その各種処理条件を自身の記憶部に記憶する。
これにより、これ以降に操作者がマウス5の操作により上述したアイコンの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと関連付けされた、統計計算処理結果を示す一覧表Caを生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに関連付けられた“Calculateボタン”20Dに対応する統計計算処理プログラムを、その処理条件に基づいて実行する。さらに、A/P部11は、その統計計算処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。さらに、オーバーレイ画像データ生成部13は、当該統計計算処理結果を示す一覧表Caの画像を生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、その画像テンプレートの所定位置に当該ヒストグラム処理結果を示す一覧表Caの画像を配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”Dには、図10に示した統計計算処理結果を示す一覧表Caが自動的に表示されることになる。
このように、当該医用画像処理装置においては、上述した設定操作を行った後、操作者がマウス5の操作により“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックした場合、又は、キーボード9の操作により所定のファンクションキーを押下した場合には、これを受けて、A/P部11が、当該アイコンと関連付けされた、統計計算処理結果を示す一覧表Caを生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに関連付けられた“Calculateボタン”20Dに対応する統計計算処理プログラムを、その処理条件に基づいて実行すると共に、その統計計算処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力し、オーバーレイ画像データ生成部13が、当該統計計算処理結果を示す一覧表Caの画像を生成すると共に、これを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、その画像テンプレートの所定位置に当該ヒストグラム処理結果を示す一覧表Caの画像を配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させるので、操作者は、“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックするといった簡単な操作を行うことのみで、直接且つ自動的に、表示部4にCT画像と共にその統計計算処理結果を示す一覧表Caを表示させることができる。従って、操作者においては、当該統計計算処理結果を示す一覧表Caを表示させる際の操作の手間が省かれて、当該一覧表Caを参照しつつ行われる診断の効率を向上させることができると共に、当該一覧表Caを表示させる際の操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる。
(画像コメントの入力を行う場合)
操作者が、図5に示した「メイン画面」10Aの“コマンドボックス”10Cにおいて、マウス5の操作により“Annotationアイコン”10Dbの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該“Annotationアイコン”10Dbに対応するアノテーションアプリケーションを起動する。これを受けて、表示画面データ生成部3は、表示画像データ記憶部2から新たな画像データを読み出して、表示部4に、図11に示すような「アノテーションメニュー画面」40Aを表示させる。
ここで、操作者が、マウス5の操作によりカーソルを移動させて、“Annotationボタン”40Bをクリックした後、マウス5の操作によりカーソルを移動させて、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像をクリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、アノテーション処理プログラムを実行すると共に、当該CT画像をそのアノテーション処理を行う対象として確定する。
さらに、操作者がマウス5の操作によりカーソルを移動させて、所望の位置でクリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、表示画面データ生成部3は、表示部4に、当該位置において文字列を入力するためのウィンドウ■を表示させる。
操作者は、さらに、キーボード9のキーを操作して、画像コメントを示す文字記号列を入力する。これを受けて、入力変換部10は、キーボード9からのキー入力信号を文字信号、記号信号等に変換する。ここで、操作者がマウス5をクリックした場合には、入力された文字記号列の内容が確定される。具体的には、クリック判断部7によってこれが判断されて、オーバーレイ画像データ生成部13は、入力変換部10からの変換信号に基づいて、入力された文字記号列データを生成すると共に、表示プログラムを実行して、当該文字記号列データを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出し、その画像テンプレートの所定位置に当該文字記号列データを配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。また、A/P部11は、入力された文字記号列の情報をその入力位置の情報と共に自身の記憶部に記憶する。
これを受けて、表示部4は、図12に示す“ウィンドウ”AのCT画像上において、その入力された画像コメントを示す文字列である“ABCD”を表示する。
操作者は、さらに、矢印を描画する場合には、図11に示した「アノテーションメニュー画面」40Aにおいて、マウス5の操作により、“矢印ボタン”40Cの上にカーソルを移動させて、クリックした後、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像上にカーソルを移動させて、クリックする。すると、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該“矢印ボタン”40Cに対応する矢印表示アプリケーションを起動すると共に、当該CT画像をその矢印表示処理を行う対象として確定する。
次に、操作者が、マウス5の操作によりカーソルを所望の位置に移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、矢印表示処理プログラムを実行して、当該位置の情報をその矢印描画を行う開始点として自身の記憶部に記憶すると共に、その開始点の情報をオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。
さらに、操作者が、マウス5のドラッグ操作によりカーソルを所望の位置に移動させて、再度、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該位置の情報をその矢印描画を行う終了点として自身の記憶部に記憶すると共に、その終了点の情報をオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。
この際、オーバーレイ画像データ生成部13は、当該矢印の画像データをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、上述した開始点から終了点にかけて当該矢印を表した画像データを生成すると共に、表示プログラムを実行して、当該矢印の画像データを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、その画像テンプレートの所定位置に当該矢印の画像データを配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像上には、図12に示すような矢印が表されることになる。
因みに、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”BのCT画像に対しても、この矢印を描画しようとする場合には、操作者は、マウス5の操作により“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”BのCT画像をクリックすれば良い。これを受けて当該医用画像処理装置においては、上述した表示処理を繰り返し行うことになる。
ここで、操作者は、マウス5の操作により、図5に示した“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの何れかアイコン上にカーソルを移動させて、クリックすることで、当該アイコンと、図12に示したアノテーション処理結果を示す画像コメントや矢印を表示させる処理とを関連付ける設定を行う。具体的には、この際、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと、“Annotationボタン”40Bに対応するアノケーション処理プログラム、“矢印ボタン”40Cに対応する矢印表示処理プログラム及び表示プログラムとを関連付けると共に、当該アイコンと、図12に示したアノテーション処理結果を示す画像コメントや矢印を生成するための各種処理条件(画像コメントの文字記号列情報及びその入力位置情報、矢印の表示位置情報等)を関連付けた上で、その各種処理条件を自身の記憶部に記憶する。
これにより、これ以降に操作者がマウス5の操作により上述したアイコンの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと関連付けされた、アノテーション処理結果を示す画像コメントや矢印を生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに関連付けられた“Annotationボタン”40Bに対応するアノケーション処理プログラム、“矢印ボタン”40Cに対応する矢印表示処理プログラムを、それらの処理条件に基づいて実行する。さらに、A/P部11は、そのアノテーション処理結果データ、矢印表示処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。さらに、オーバーレイ画像データ生成部13は、当該アノテーション処理結果を示す画像コメントのデータや矢印の画像データを生成すると共に、表示プログラムを実行して、当該画像コメントや矢印の画像データを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、その画像テンプレートの所定位置に当該画像コメントや矢印の画像データを配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像上には、直接且つ自動的に、図12に示したアノテーション処理結果を示す画像コメントや矢印が表示されることになる。
このように、当該医用画像処理装置においては、上述した設定操作を行った後、操作者がマウス5の操作により“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックした場合、又は、キーボード9の操作により所定のファンクションキーを押下した場合には、これを受けて、A/P部11が、当該アイコンと関連付けされた、アノテーション処理結果を示す画像コメントや矢印を生成するための各種処理条件を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに関連付けられた“Annotationボタン”40Bに対応するアノケーション処理プログラム、及び、“矢印ボタン”40Cに対応する矢印表示処理プログラムを、それらの処理条件に基づいて実行すると共に、そのアノテーション処理結果データ、矢印表示処理結果データをオーバーレイ画像データ生成部13に出力し、オーバーレイ画像データ生成部13が、当該アノテーション処理結果を示す画像コメントのデータや矢印の画像データを生成すると共に、表示プログラムを実行して、当該画像コメントや矢印の画像データを所定位置に配置するための画像テンプレートをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、その画像テンプレートの所定位置に当該画像コメントや矢印の画像データを配置することでオーバーレイ画像データを生成して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させるので、操作者は、“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックするといった簡単な操作を行うことのみで、直接且つ自動的に、表示部4にCT画像と共にそのアノテーション処理結果を示す画像コメントや矢印を表示させることができる。従って、操作者においては、当該アノテーション処理結果を示す画像コメントや矢印を表示させる際の操作の手間が省かれて、当該画像コメントや矢印を参照しつつ行われる診断の効率を向上させることができると共に、当該画像コメントや矢印を表示させる際の操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる。
(付帯情報の表示を行う場合)
操作者が、マウス5の操作により、図5に示した「メイン画面」10Aの“コマンドボックス”10Cの中段に位置する“Utilityボタン”10Fの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該“Utilityボタン”10Fに対応するユティリティアプリケーションを起動する。これを受けて、表示画面データ生成部3は、表示画像データ記憶部2から新たな画像データを読み出して、表示部4に、図13に示すような「セットアップ画面」50Aを表示させる。
ここで、操作者は、マウス5の操作により各種付帯情報に対応するチェックボックスの上にカーソルを移動させて、クリックすることで、チェックの有無を切替えて、当該チェックボックスに対応する付帯情報の表示ON/OFFを設定する(因みに、チェックが有りの場合に、そのチェックボックスに対応する付帯情報の表示がONとされる)。その設定情報は、A/P部11の記憶部に記憶される。
さらに、A/P部11は、ユティリティ処理プログラムを実行して、その設定情報をオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。これを受けたオーバーレイ画像データ生成部13は、当該「セットアップ画面」50Aにおける設定情報に基づいて、表示ONとされた付帯情報を所定位置に配置したオーバーレイ画像データをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、これを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像上には、図12に示した各種情報を示す付帯情報A〜Dが表示される。
ここで、操作者は、マウス5の操作により、図5に示した“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの何れかアイコン上にカーソルを移動させて、クリックすることで、当該アイコンと、図12に示した各種情報を示す付帯情報A〜Dを表示させる処理とを関連付ける設定を行う。具体的には、この際、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと、“Utilityボタン”10Fに対応するユティリティ処理プログラムを関連付けると共に、当該アイコンと、自身の記憶部に記憶された上述の「セットアップ画面」50Aにおける設定情報を関連付けた上で、その設定情報を自身の記憶部に記憶する。
これにより、これ以降に操作者がマウス5の操作により上述したアイコンの上にカーソルを移動させて、クリックした場合には、カーソル位置判断部6とクリック判断部7によってこれが判断されて、A/P部11は、当該アイコンと関連付けされた、上述の「セットアップ画面」50Aにおける設定情報を自身の記憶部から読み出して、当該アイコンに関連付けられた“Utilityボタン”10Fに対応するユティリティ処理プログラムを実行して、その設定情報をオーバーレイ画像データ生成部13に出力する。さらに、オーバーレイ画像データ生成部13は、当該「セットアップ画面」50Aにおける設定情報において表示ONとされた付帯情報を所定位置に配置したオーバーレイ画像データをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、それらのオーバーレイ画像データを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させる。これにより、“画像表示ウィンドウ”10Bの“ウィンドウ”AのCT画像上には、図12に示した各種情報を示す付帯情報A〜Dが自動的に表示されることになる。
このように、当該医用画像処理装置においては、上述した設定操作を行った後、操作者がマウス5の操作により“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックした場合、又は、キーボード9の操作により所定のファンクションキーを押下した場合には、これを受けて、A/P部11が、当該アイコンと関連付けされた、ユティリティ処理プログラムを実行して、「セットアップ画面」50Aにおける設定情報をオーバーレイ画像データ生成部13に出力して、オーバーレイ画像データ生成部13が、当該「セットアップ画面」50Aにおける設定情報において表示ONとされた付帯情報を所定位置に配置したオーバーレイ画像データをオーバーレイ画像データ記憶部12から読み出して、それらのオーバーレイ画像データを(表示画面データ合成部14を介して)表示部4に表示させるので、操作者は、“コマンドボックス”10Cの“Auto loadアイコン群”10Eの所定のアイコン上にカーソルを移動させて、クリックするといった簡単な操作を行うことのみで、直接且つ自動的に、表示部4にCT画像と共に各種情報を示す付帯情報を表示させることができる。従って、操作者においては、当該各種情報を示す付帯情報を表示させる際の操作の手間が省かれて、当該付帯情報を参照しつつ行われる診断の効率を向上させることができると共に、当該付帯情報を表示させる際の操作ミスや入力ミスの発生を防止することができる。
尚、本発明に係る医用画像処理装置は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することのない範囲内で、種々の変形が可能である。
例えば、上述した[実施例1]のプロファイル表示処理や、上述した[実施例2]のヒストグラム表示処理及び統計計算処理や、上述した[実施例3]の画像コメントの入力処理や、上述した[実施例4]の付帯情報の表示処理は、何れか複数の処理が順次行われることにしても良い。このような場合には、A/P部11が、順次、それらのアプリケーションを起動して、予め記憶された処理条件に基づいて、その演算処理プログラムを実行して、オーバーレイ画像データ生成部13が、その演算処理結果を示す画像テンプレートの画像を表示部4にCT画像と共に表示させる。或いは、オーバーレイ画像データ生成部13が、順次、それらの表示プログラムを実行して、それらに対応する画像テンプレートの画像を表示部4にCT画像と共に表示させることとする。
また、例えば、上述した[実施例1]のプロファイル表示処理や、上述した[実施例2]のヒストグラム表示処理及び統計計算処理においては、それらの演算処理を行うべく、操作者がマウス5の操作により“コマンドボックス”10Cのアイコンをクリックした場合、又は、キーボード9の操作により所定のファンクションキーを押下した場合に、A/P部11が、自動的に、そのアプリケーションを起動して、予め記憶された処理条件に基づいて、その演算処理プログラムを実行して、オーバーレイ画像データ生成部13が、その演算処理結果を示す画像テンプレートの画像を表示部4にCT画像と共に表示させることとしたが、この他にも、例えば、操作者がマウス5の操作により“コマンドボックス”10Cのアイコンをクリックした場合、又は、キーボード9の操作により所定のファンクションキーを押下した場合に、A/P部11が、自動的に、そのアプリケーションを起動することとし、ここで、操作者がマウス5の操作により、その処理条件を入力(設定)した場合に、A/P部11が、その入力(設定)された処理条件に基づいて、その演算処理プログラムを実行して、オーバーレイ画像データ生成部13が、その演算処理結果を示す画像テンプレートの画像を表示部4にCT画像と共に表示させることにしても良い。
また、例えば、本実施形態における医用画像処理装置においては、医用画像に対する各種表示処理(但し、上述したファンクションオーバーレイ設定に対応するもの)として、2点間距離計測処理、プロファイル処理、ヒストグラム処理、統計計算処理等を例に挙げたが、この他にも、スキャノ/CT画像表示切替処理、インセット表示処理、グリッド/スケール表示処理、CT値表示処理等に適用することにしても良い。
同様に、例えば、本実施形態における医用画像処理装置においては、医用画像に対する各種表示処理(但し、上述したラベルオーバーレイ設定に対応するもの)として、付帯情報表示処理や、画像コメント表示処理等を例に挙げたが、この他にも、患者コメント表示処理や、検査コメント表示処理等に適用することにしても良い。
また、例えば、本実施形態における医用画像処理装置の表示部4に表示される各種表示画面(メイン画面10A、統計計算Mainメニュー画面20A、Otherメニュー画面30A等)の内容は、これに限らず、この他の表示画面を表示するものであっても良い。また、各々の構成内容(アイコンやボタン等)は、これに限らず、その他の構成を採るものであっても良い。
また、例えば本実施形態における医用画像処理装置においては、医用画像として、X線CT装置から得たCT画像を用いることとしたが、この他にも、MRI装置から得たMRI画像や、超音波診断装置から得た超音波画像に適用することとしても良い。
本発明に係る医用画像処理装置の一実施形態における全体構成を表すブロック図を示す。
図1に示す医用画像処理装置において行われる表示処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
図1に示す医用画像処理装置において行われる表示処理の流れについて説明するための説明図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示されるCT画像上にオーバーレイ画像がオーバーレイ表示された状態を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示される「メイン画面」の全体構成を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示される「統計計算Mainメニュー画面」の全体構成を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示されるCT画像上に線分ROIや2点間距離を示す数値データがオーバーレイ画像としてオーバーレイ表示された状態を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示される「Otherメニュー画面」の全体構成を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部にCT画像のプロファイル処理結果を示すグラフが表示された状態を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部にCT画像のヒストグラム処理結果を示すグラフと、統計結果を示す一覧表が表示された状態を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示される「アノテーションメニュー画面」の全体構成を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示されるCT画像上に画像コメントや矢印、各種付帯情報がオーバーレイ画像としてオーバーレイ表示された状態を表す構成図である。
図1に示す医用画像処理装置の表示部に表示される「セットアップ画面」の全体構成を表す構成図である。
従来の医用画像処理装置において、CT画像上にプロファイル処理結果を示すグラフがオーバーレイ表示される態様について説明するための説明図である。
従来の医用画像処理装置において、CT画像上に統計計算処理結果を示すグラフや画像コメント、付帯情報等をオーバーレイ表示させる際の操作の流れについて説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 医用画像データ記憶部
2 表示画像データ記憶部
3 表示画面データ生成部
4 表示部
5 マウス
6 カーソル位置判断部
7 クリック位置判断部
8 ドラッグ位置判断部
9 キーボード
10 入力変換部
11 アプリケーション起動/演算処理プログラム実行部
12 オーバーレイ画像データ記憶部
13 オーバーレイ画像データ生成部
14 表示画面データ合成部