JP2005274762A - 吸音材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 振動伝播音を効果的に低減させて吸音性能を確実に向上させることができる吸音材を提供する。
【解決手段】 吸音材11は、ポリオール類、ポリイソシアネート化合物、触媒及び発泡剤よりなる原料を反応させて得られる連続気泡型の軟質ポリウレタンフォーム12をシート状に成形してなるものである。前記原料には平均粒子径が20〜200μmで、比重が2〜4である粉体が含有されている。軟質ポリウレタンフォーム12の表面には軟質ポリウレタンフォーム12の硬化物による皮膜14a,14bが形成されている。軟質ポリウレタンフォーム12の中心部は低密度層15で形成され、該中心部と表面又は皮膜14a,14bとの間は中心部の低密度層15より密度の高い高密度層16a,16bで形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばコンピュータのハードディスクから発生する騒音を低減するために使用される吸音材に関するものである。
パーソナルコンピュータ(パソコン)等に用いられるハードディスクドライブにおいては、駆動時のモータ音やディスクの風切り音が発生して騒音となるため、ハードディスクドライブの本体と基板の間へ吸音材を挟み込むことにより、発生音の低減が図られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。これらの吸音材は、例えば軟質ポリウレタンフォームにより構成され、その密度、反発弾性率、通気量等の物性値が吸音に適した範囲に設定されている。また、防音性能のよい間仕切り壁に用いられる吸音材として、比重2〜10の粉体を含む有機発泡体より構成されるものが知られている(特許文献3を参照)。
特開平10−254454号公報(第2頁) 特開平10−83667号公報(第2頁、第5頁及び第6頁) 特開平9−13528号公報(第2頁〜第4頁)
ところで、音の伝播には音が空気中を伝播する空気伝播音と、音による振動が伝播して発生する振動伝播音とがある。ハードディスクドライブの本体と基板との間に挟み込まれる吸音材は、通常圧縮された状態で使用されることから、音の伝播は空気伝播音に比べて振動伝播音の比率が大きいと推察される。このため、空気伝播音より振動伝播音の低減に重点を置いて総合的な音の吸収を図る必要がある。近年のハードディスクドライブは小型化が進んで吸音材の薄肉化が求められると共に、ドライブの高速化による音の増大が進んでおり、これら市場の変化に対応して更なる吸音対策が求められている。
このような状況の下、前記従来の特許文献1及び特許文献2に記載の吸音材は、軟質ポリウレタンフォーム自体の物性を改良するに止まっていることから、吸音性能の向上は十分ではなかった。また、特許文献3に記載の吸音材は、具体的には鉄粉(比重7.86)を10重量%含むポリウレタンフォーム及び珪砂(比重2.3)を20重量%含むポリスチレン発泡体である。前者はポリウレタンフォーム自体の比重に比べて鉄粉の比重が大き過ぎて鉄粉が沈殿しやすく、分散性も悪いことから、吸音性能の十分な向上は望めない。後者はポリスチレン発泡体が一般に硬いため、粘弾性特性が悪く、吸音性能を十分に向上させることはできなかった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、振動伝播音を効果的に低減させて吸音性能を確実に向上させることができる吸音材を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の吸音材は、ポリオール類、ポリイソシアネート化合物、触媒及び発泡剤よりなる原料を反応させて得られる連続気泡型の軟質ポリウレタンフォームをシート状に成形してなる吸音材であって、前記原料には平均粒子径が20〜200μmで、比重が2〜4である粉体が含有されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明の吸音材は、請求項1に係る発明において、前記粉体の含有量は、ポリオール類100質量部に対して3〜70質量部である。
請求項3に記載の発明の吸音材は、請求項1又は請求項2に係る発明において、表面には軟質ポリウレタンフォームの硬化物による皮膜が形成されているものである。
請求項4に記載の発明の吸音材は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係る発明において、前記軟質ポリウレタンフォームの中心部は低密度層で形成され、該中心部と表面又は皮膜との間は中心部の低密度層より密度の高い高密度層で形成されているものである。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明の吸音材によれば、軟質ポリウレタンフォームの原料中に含まれる粉体の平均粒子径が20〜200μmで大きいことから、粉体の分散状態が粗くなって吸音材が硬くなることが抑制され、粘弾性特性が向上する。更に、粉体の比重が2〜4であることから、軟質ポリウレタンフォーム中での分散性を保持した状態で質量を大きくすることができ、振動伝播の抑制に寄与することができる。その結果、振動伝播音を効果的に低減させて吸音性能を確実に向上させることができる。
請求項2に記載の発明の吸音材によれば、軟質ポリウレタンフォームとしての性能を維持しつつ、請求項1に係る発明の効果を発揮させることができる。
請求項3に記載の発明の吸音材によれば、軟質ポリウレタンフォームの硬化物による皮膜によって面密度を上げることができ、吸音性能を一層向上させることができる。
請求項4に記載の発明の吸音材によれば、軟質ポリウレタンフォームの高密度層に基づき面密度を更に上げることができ、吸音性能をより一層向上させることができる。
以下、本発明の吸音材の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態の吸音材は、ポリオール類、ポリイソシアネート化合物、触媒及び発泡剤よりなる原料を反応させて得られる連続気泡型の軟質ポリウレタンフォームをシート状に成形してなるものである。前記原料には粒子径が20〜200μmで、比重が2〜4である粉体が含有されている。ポリウレタンフォームは複雑な反応によって製造されるが、基本的には次のような反応が主体となっている。すなわち、ポリオール類とポリイソシアネート化合物との付加重合反応(ウレタン化反応)、ポリイソシアネート化合物と発泡剤との泡化反応及びこれらの反応生成物とポリイソシアネート化合物との架橋反応である。
図1に示すように、吸音材11はシート状をなす軟質ポリウレタンフォーム12の両面に軟質ポリウレタンフォーム12の硬化物による皮膜14a,14bが形成されて構成されている。この皮膜14a,14bの厚みは2〜50μm程度である。更に、軟質ポリウレタンフォーム12の中心部には低密度層15が形成され、その低密度層15と皮膜14a,14bとの間には中心部の低密度層15より密度の高い高密度層16a,16bが形成されている。すなわち、発泡によって形成されたセル(気泡)が軟質ポリウレタンフォーム12の中心部では大きく、その外側では小さくなるため、中心部では密度が小さく、その外側では密度が大きくなる。
軟質ポリウレタンフォーム12の厚み方向には、セルが4〜5個存在することが吸音性能を発揮させる点から望ましい。この軟質ポリウレタンフォーム12はセルが連通する連続気泡型の発泡体である。尚、図1に示す軟質ポリウレタンフォーム12はその構造を模式的に表したものであり、連続気泡構造を表したものではない。吸音材11の厚みは、コンピュータにおけるハードディスクドライブの本体と基板との間へ吸音材11を挟み込むために5mm以下であることが好ましく、1〜5mmであることがより好ましい。
この吸音材11は、次に示す製造装置を使用して製造される。
図2は吸音材の製造装置を示す概略の説明図であり、同図に示すように、上下一対の送り出しローラ17a,17bには各々離型フィルム13a,13bが巻回され、両離型フィルム13a,13bが重ね合されるようにして前方(図中では右方)へ送り出されるようになっている。この場合、下部位置の送り出しローラ17bは右回転し、上部位置の送り出しローラ17aは左回転する。離型フィルム13a,13bは、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等によって形成されている。
上部位置の送り出しローラ17aの下方位置には、軟質ポリウレタンフォーム12の原料18(液体)を下方へ開口された供給口21から吐出する原料供給装置20が配設されている。そして、原料供給装置20の供給口21から吐出される原料18が、下部位置の送り出しローラ17bから送り出され支持台19に支持された離型フィルム13b上に供給されるようになっている。原料供給装置20の前方位置には押えローラ22が配設され、両離型フィルム13a,13b間に軟質ポリウレタンフォーム12の原料18が挟まれた状態で、両離型フィルム13a,13bの上面から押圧し、両離型フィルム13a,13b間の厚さを調整するようになっている。
この押えローラ22の前方位置には10〜70℃の加熱エアを対象物に吹き付ける発泡装置23が配設され、その前方位置には50〜150℃の加熱エアを対象物に吹き付ける硬化装置24が並設されている。本実施形態では発泡装置23が常温(20℃)に設定され、硬化装置24が70℃に設定されている。発泡装置23においては、軟質ポリウレタンフォーム12の表面に皮膜14や高密度層16を形成するために、10〜40℃という低温に保持して発泡させることが好ましい。尚、本実施形態においては支持台19と発泡装置23とが一体に構成されている。
硬化装置24の前方上下位置には巻き取りローラ33a,33bが配設され、硬化装置24から送り出された離型フィルム13a,13bがそれぞれ巻き取られるようになっている。そして、両離型フィルム13a,13b間に挟まれた軟質ポリウレタンフォーム12の原料18が発泡装置23内で自然発泡され、その後硬化装置24内で硬化(架橋)された後、離型フィルム13a,13bが巻き取りローラ33a,33bに巻き取られるようになっている。その結果、軟質ポリウレタンフォーム12の両面に皮膜14a,14b及び高密度層16a,16bが形成された前述の吸音材11が製造される。
軟質ポリウレタンフォーム12の原料18は、ポリオール類、ポリイソシアネート化合物、触媒、発泡剤、整泡剤等よりなっている。ポリオール類は、水酸基価20〜200mgKOH/gのポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールであることが好ましい。ポリエーテルポリオールとポリエステルポリオールとはそれぞれ単独で、又はそれらを組合せて使用することができる。ポリオール類の水酸基価が20mgKOH/g未満の場合、水酸基価が小さくなり過ぎ、軟質ポリウレタンフォーム12の架橋密度が小さくなって形状保持性が低下する。水酸基価が200mgKOH/gを越える場合、水酸基価が大きくなり過ぎ、軟質ポリウレタンフォーム12の架橋密度が大きくなって硬くなると共に、独立気泡型となる傾向にある。
ポリエステルポリオールは、アジピン酸、フタル酸等のポリカルボン酸を、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のポリオールと反応させることによって得られる縮合系ポリエステルポリオールのほか、ラクトン系ポリエステルポリオール及びポリカーボネート系ポリオールが挙げられる。ポリエーテルポリオールは、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、それらの変性体等が挙げられる。このポリオール類は、原料成分の種類、分子量、縮合度等を調整することによって、水酸基の官能基数や水酸基価を変えることができる。
ポリオール類と反応させるポリイソシアネート化合物はイソシアネート基を複数有する化合物であって、具体的にはトリレンジイソシアネート(TDI)、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等が用いられる。
ここで、ポリイソシアネート化合物のイソシアネートインデックスは80〜130であることが好ましい。ここで、イソシアネートインデックスは、ポリオール類の水酸基及び発泡剤(水)に対するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基の当量比を百分率で表したものである。従って、その値が100未満の場合には水酸基がイソシアネート基より過剰であることを意味し、100を越える場合にはイソシアネート基が水酸基より過剰であることを意味する。イソシアネートインデックスが80未満の場合には、ポリオール類がポリイソシアネート化合物と十分に反応することができず、柔軟性が大きく、形状保持性が低下する原因となる。一方、イソシアネートインデックスが130を越える場合には、軟質ポリウレタンフォームが硬くなったりしてその物性が低下する。
触媒はポリオール類とポリイソシアネート化合物とのウレタン化反応を促進するためのものである。係る触媒としては、N,N´,N´−トリメチルアミノエチルピペラジン、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノールアミン等の3級アミン、オクチル酸スズ等の有機金属化合物、酢酸塩、アルカリ金属アルコラート等が用いられる。これらのうち、軟質ポリウレタンフォーム12を得るためには、3級アミン等のアミン類又はこれと金属含有触媒を併用することが望ましい。
発泡剤はポリウレタンを発泡させて軟質ポリウレタンフォーム12とするためのものである。この発泡剤としては、水のほかペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、炭酸ガス等が用いられる。軟質ポリウレタンフォーム12の原料としては、界面活性剤等の整泡剤、縮合リン酸エステル等の難燃剤、酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、着色剤等を添加することもできる。
前記ポリオール類とポリイソシアネート化合物とのウレタン化反応を行なう場合には、ワンショット法又はプレポリマー法が採用される。ワンショット法は、ポリオール類とポリイソシアネート化合物とを直接反応させる方法である。プレポリマー法は、ポリオール類とポリイソシアネート化合物との各一部を事前に反応させて末端にイソシアネート基又は水酸基を有するプレポリマーを得、それにポリオール類又はポリイソシアネート化合物を反応させる方法である。ワンショット法はプレポリマー法に比べて製造工程が一工程で済み、製造条件の制約も少ないことから好ましい方法であり、製造コストを低減させることができる。
このようにして得られる軟質ポリウレタンフォーム12は連続気泡型の構造を有するものであることが、セル内に音を吸い込む吸音性能を発揮させる上で必要である。音のエネルギーは、連続気泡型の軟質ポリウレタンフォーム12内を伝播することで減衰、吸音されるが、独立気泡型の軟質ポリウレタンフォームでは連通気泡でないことから音が内部へ侵入することなく反射され、吸音材として機能しない。連続気泡型の構造を得るためには、前記自然発泡の段階で、原料18がクリーム状で存在する時間を10〜40秒、その後セルが生成する時間を1〜6分に設定することが好ましい。
次に、前記粉体は軟質ポリウレタンフォーム12の粘弾性特性及び質量を大きくして主に振動伝播音を抑制するためのもので、平均粒子径が20〜200μmで、比重が2〜4のものである。係る粉体としては、水酸化アルミニウム(比重2.4)、炭酸カルシウム(比重2.6)、酸化アルミニウム(比重3.99)、酸化マグネシウム(比重3.65)、炭酸マグネシウム(比重2.2)、珪砂(比重2.3)等が用いられる。これらの粉体のうち、難燃性をも付与できる点から、水酸化アルミニウム等の水酸化物が好ましい。
粉体の平均粒子径が20μm未満の場合、軟質ポリウレタンフォーム12の原料の粘度が上昇すると共に、得られる軟質ポリウレタンフォーム12が硬くなり過ぎて粘弾性特性が低下する。一方、平均粒子径が200μmを越える場合、軟質ポリウレタンフォーム12の原料18中の粉体の分散性が粗くなり過ぎ、粘弾性特性を向上させることができない。また、比重が2未満の場合、質量及び粘弾性特性を向上させることができず、振動伝播音を抑制することができない。一方、比重が4を越える場合、沈降しやすくなると共に、軟質ポリウレタンフォーム12の硬さが上昇して粘弾性特性が低下する。
さて、吸音材11を製造する場合には、図2に示すように、下部位置の送り出しローラ17bから離型フィルム13bを送り出し、その離型フィルム13b上に原料供給装置20から軟質ポリウレタンフォーム12の原料18を供給する。そして、その前方位置において、上部位置の送り出しローラ17aから離型フィルム13aを原料18の上に重ね合せるようにして供給し、押えローラ22で原料18が挟まれた状態の離型フィルム13a,13b間の厚さを調整する。その後、発泡装置23内で常温に保持して原料18を自然発泡させフォームを形成する。続いて、70℃に設定された硬化装置24内で加熱して硬化させた後、離型フィルムを巻き取りローラに巻き取ることにより、図1に示す構造の軟質ポリウレタンフォーム12よりなる吸音材11が製造される。
得られたシート状の吸音材11は、例えばハードディスクドライブの本体と基板との間に圧縮状態で挿入して使用される。このとき、吸音材11は連続気泡型の軟質ポリウレタンフォーム12によって構成されていることから、独立気泡に比べて連続気泡内には音が有効に吸収され、音の伝播が低減される。また、軟質ポリウレタンフォーム12は原料18中に配合された平均粒子径が20〜200μmで、比重が2〜4の粉体により、粘弾性特性が改善されている。ところで、振動の伝播に関しては、質量、剛性及び減衰性の3要素で決定されることが知られている。そのうち、減衰性に関しては次式が成立する。
損失係数(η)=C/(KM)1/2
但し、Cは粘性減衰係数、Kはばね定数、Mは質量を表す。
前記粉体は平均粒子径が大きいことから、原料18中における分散性が粗くなり粘性減衰係数が大きくなると考えられる。このため、損失係数が大きくなって振動の伝播が抑えられる。
更に、軟質ポリウレタンフォーム12の両面には皮膜14a,14bが形成されており、それらの皮膜14a,14bによってその部分の面密度(kg/m2)が大きくなっている。前記の剛性についてはヤング率(弾性係数)の値が大きい方ほど振動の伝播を低減させるために有効である。前記皮膜14a,14bの部分の面密度が大きいということは、ヤング率が大きいことを意味し、振動の伝播が抑えられ、振動伝播音を効果的に低減させることができる。
更に、軟質ポリウレタンフォーム12の中心部と皮膜14a,14bとの間は高密度層16a,16bで形成され、それらの高密度層16a,16bによって面密度が大きくなり、ヤング率が大きくなって振動が抑えられる。よって、高密度層16a,16bと皮膜14a,14bとが相俟って相乗的に作用し、振動伝播音が低減される。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
・ 本実施形態の吸音材11は、軟質ポリウレタンフォーム12の原料18中に含まれる粉体の平均粒子径が20〜200μmで大きいことから、粉体の分散状態が粗くなって吸音材11が硬くなることが抑制され、粘弾性特性が向上する。すなわち、粘性減衰係数が大きくなることによって損失係数が大きくなる。
更に、粉体の比重が2〜4であることから、軟質ポリウレタンフォーム12中での分散性を保持した状態で質量を大きくすることができ、振動伝播の抑制に寄与することができる。その結果、振動伝播音を効果的に低減させて吸音性能を確実に向上させることができる。
・ また、前記粉体の含有量がポリオール類100質量部に対して3〜70質量部に設定されている。このため、軟質ポリウレタンフォーム12としての性能を維持しつつ、振動伝播音の低減に基づく吸音性能の向上を図ることができる。
・ 更に、吸音材11の表面には軟質ポリウレタンフォーム12の硬化物による皮膜14a,14bが形成されている。従って、その皮膜14a,14bにより吸音材11表面の面密度を上げることができ、吸音性能を一層向上させることができる。
・ 加えて、軟質ポリウレタンフォーム12の高密度層16a,16bに基づき面密度を更に上げることができ、吸音性能をより一層向上させることができる。
・ このように、本実施形態の吸音材11は吸音性能に優れていることから、パーソナルコンピュータ等のコンピュータのハードディスクドライブをはじめ、ビデオディスクのドライブ、コンパクトディスク(CD)のドライブ、ミニディスク(MD)のドライブ等の騒音防止用として好適に使用することができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
(実施例1〜9及び比較例1〜8)
軟質ポリウレタンフォーム12の原料として、表2から表5に示す組成のものを用意し、前述した製造装置により、又はスラブフォームをスライスすることにより軟質ポリウレタンフォーム12よりなるシート状の吸音材11を製造した。吸音材11の厚みは2mmとした。表2から表5における略号の意味を次に示す。
PML7001K:旭硝子(株)製のポリエーテルポリオール、水酸基価28mgKOH/g
SBU0379:住友バイエル(株)製の4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)プレポリマー、イソシアネート基は25質量%
水:水酸基6233mgKOH/g
LV33:トリエチレンジアミンとプロピレングリコールとの質量比が1:2の混合物よりなる触媒、中京油脂(株)製
難燃剤:三井化学(株)製のメラミンパウダー20質量部と大八化学(株)製のCR900を20質量部混合したもの
H10:平均粒子径55μm、比重2.42の水酸化アルミニウム〔昭和電工(株)製のハイジライト〕
H21:平均粒子径25μm、比重2.42の水酸化アルミニウム〔昭和電工(株)製のハイジライト〕
H31:平均粒子径18μm、比重2.42の水酸化アルミニウム〔昭和電工(株)製のハイジライト〕
H32:平均粒子径8μm、比重2.42の水酸化アルミニウム〔昭和電工(株)製のハイジライト〕
KS1300:平均粒子径1.77μm、比重2.63の炭酸カルシウム(同和カルファイン社製)
炭カル2:生石灰より粉体加工したもので、平均粒子径25μm、比重2.63の炭酸カルシウム
PEパウダー:平均粒子径25μm、比重0.93のポリエチレンパウダー〔三井化学(株)製〕
鉄粉:平均粒子径100μmの鉄粉(東海工業社製)
珪砂:平均粒子径35μmの珪砂(東邦亜鉛社製)
EPDMフォームは、連続気泡型のスラブを厚さ2mmにスライスしたものである。
比較例7の吸音材は、EPDM樹脂/パラフィンオイル/アゾジカルボンアミド(ADCA)系有機発泡剤/硫黄=100/50/15/2.5(質量部)に対してKS1300を150質量部添加してシート状に成形したものである。
得られた吸音材について、密度、硬さ、吸音性能(A特性値)及び燃焼性を下記の方法で測定し、その結果を表2から表4に示した。
吸音性能(A特性):図3(a)及び(b)に示すように、ハードディスク本体25の上面には平面視横略コの字状をなす収容凹部26が設けられ、ハードディスク本体25上には基板27が載置されると共に、前記収容凹部26にはシート状の吸音材11が圧縮された状態で基板27に接するように配設されている。図4に示すように、このハードディスク本体25を、板状のポリエチレンフォーム28を介してテーブル29上に載せ、ハードディスク本体25を駆動できるようにする。一方、ハードディスク本体25の上方位置にはマイク30が配設され、そのマイク30は接続線31によりアナライザー32に接続されている。そして、ハードディスク本体25から発生する音がマイク30で集音され、アナライザー32で解析されるようになっている。A特性の音響パワーレベルLWAは次式(1)にて算出される。尚、実施例において、吸音材11を用いない場合(ブランク)には、A特性の音響パワーレベルは43.51dBであった。
Figure 2005274762
但し、LWJは、j番目の1/3オクターブバンドでの音響パワーレベル、Ajはj番目の1/3オクターブバンドでの下記表1に示すA特性値を示す。
Figure 2005274762
密度:JIS K6400に準じて測定した(kg/m3)。
硬さ:軟質ポリウレタンフォームよりなる吸音材を50%圧縮したときの圧縮応力(kPa)を示す。
燃焼性:UL94HF1に準じて測定し、合格を○、不合格を×として示した。
Figure 2005274762
Figure 2005274762
Figure 2005274762
Figure 2005274762
表2及び表3に示すように、実施例1〜7ではブランクに比べて1.0dB以上の騒音レベルの低下が認められ、実施例8及び9ではブランクに比べて0.9dB以上の騒音レベルの低下が認められた。上記A特性の吸音性能試験において、0.5dB以上の騒音レベルの低下は特にコンピュータのハードディスクドライブの吸音性能として効果的とされているレベルである。
これに対して、表4及び表5に示すように、軟質ポリウレタンフォーム12の原料に粉体が含まれていない場合(比較例1)には、粉体に基づく吸音性能が発揮されず、ブランクに比べて騒音レベルの低下は0.5dBに留まった。平均粒子径20μm未満の水酸化アルミニウムを含む場合(比較例2,3)及び平均粒子径20μm未満の炭酸カルシウムを含む場合(比較例4)には、比較例1とはほとんど差が認められなかった。比重が2未満のポリエチレンパウダーを用いた場合(比較例5)には、騒音レベルの低下がブランクに比べて0.5dB以下であった。更に、比較例6ではEPDMフォームのスラブを切り出したものであり、騒音レベルの低下がブランクに比べて0.5dB以下であった。比較例7の吸音材は、特許文献1に記載の配合物に一般的に添加される炭酸カルシウムを加えてシート状に成形したものであるが、吸音効果の向上はほとんど認められなかった。比較例8の吸音材は、特許文献3に記載されている配合物からスラブ状のフォームを成形したものであるが、鉄粉が沈降し、また分散性が低いことから、吸音効果は十分ではなかった。
尚、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図5(a)に示すように、軟質ポリウレタンフォーム12の両面側に形成される高密度層16a,16bの厚みをより厚くして振動伝播音を更に低減させることもできる。図5(b)に示すように、軟質ポリウレタンフォーム12の両面に設けられる皮膜14a,14bの厚みを厚くして振動伝播音を一層低減させることもできる。
・ 皮膜14a,14b及び高密度層16a,16bの少なくとも一方又は双方を省略することもできる。
・ 発泡装置23において、原料18を挟む離型フィルム13a,13bの下方及び上方で温度を変え、皮膜14a,14b及び高密度層16a,16bの有無又はそれらの厚みを変えることができる。
・ 平均粒子径や比重の異なる複数の粉体を組合せて軟質ポリウレタンフォーム12の粘弾性特性を変えることもできる。
・ 軟質ポリウレタンフォーム12は、モールド成形法、現場施工スプレー成形法等によって得ることができる。
・ 軟質ポリウレタンフォーム12として軟質スラブポリウレタンフォームを用い、それをシート状に切り出して吸音材を作製することもできる。軟質スラブポリウレタンフォームは原料をベルトコンベア上に吐出し、該ベルトコンベアが移動する間に原料が常温、大気圧下で自然発泡し、その後乾燥炉内で硬化(キュア)することにより得られる。
更に、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 離型フィルム上に、ポリオール類、ポリイソシアネート化合物、触媒及び発泡剤よりなる軟質ポリウレタンフォームの原料を供給すると共にその上に離型フィルムを載せ、触媒及び発泡剤の存在下にポリオール類とポリイソシアネート化合物とを反応させ、かつ発泡させた後硬化させ、次いで双方の離型フィルムを剥離することによりシート状をなす連続気泡型の軟質ポリウレタンフォームを製造することを特徴とする吸音材の製造方法。この製造方法によれば、シート状の吸音材を容易に製造することができる。
(2) 前記発泡は自然発泡であり、硬化は加熱硬化である上記技術思想(1)に記載の吸音材の製造方法。この製造方法によれば、軟質ポリウレタンフォームの表面に皮膜や高密度層を容易に形成することができる。
実施形態における吸音材を示す断面図。 吸音材の製造装置を示す概略の説明図。 (a)は実施例において吸音材を装着した状態のハードディスクを示す平面図、(b)は(a)の3b−3b線における断面図。 吸音材を装着した状態のハードディスクについて、騒音レベルを測定するための装置を示す概略の説明図。 (a)及び(b)は吸音材の別例を示す断面図。
符号の説明
11…吸音材、12…軟質ポリウレタンフォーム、14,14a,14b…皮膜、15…低密度層、16,16a,16b…高密度層、18…原料。

Claims (4)

  1. ポリオール類、ポリイソシアネート化合物、触媒及び発泡剤よりなる原料を反応させて得られる連続気泡型の軟質ポリウレタンフォームをシート状に成形してなる吸音材であって、前記原料には平均粒子径が20〜200μmで、比重が2〜4である粉体が含有されていることを特徴とする吸音材。
  2. 前記粉体の含有量は、ポリオール類100質量部に対して3〜70質量部である請求項1に記載の吸音材。
  3. 表面には軟質ポリウレタンフォームの硬化物による皮膜が形成されている請求項1又は請求項2に記載の吸音材。
  4. 前記軟質ポリウレタンフォームの中心部は低密度層で形成され、該中心部と表面又は皮膜との間は中心部の低密度層より密度の高い高密度層で形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吸音材。
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