JP2005274554A - ガス検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 シールド部を有さないリード線を用いてコスト低減を図ると共に、ノイズの影響を低減できるガス検出システムを提供する。
【解決手段】 ガス検出システム1は、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55がシールド無しリード線で構成されているものの、各リード線がねじり合う形態で結束されているため、ノイズの影響を低減でき、ガス検出精度及び素子抵抗の検出精度の低下を抑えることができる。ガス検出システム1は、セラミックヒータ41への通電に起因してノイズが発生することがあるが、3本のセンサ素子に接続されるリード線53、54、55がねじり合う形態で結束されており、各リード線の芯線を被覆する被覆部同士が互いに接触することから、セラミックヒータ41への通電に伴い発生するノイズの影響をも低減でき、ガス検出精度及び素子抵抗の検出精度の低下を抑制することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、自動車用内燃機関の空燃比制御等に利用されるガス検出システムに関する。
従来より、測定対象気体中の特定ガス成分の検出を行うためのセンサ素子として、酸素ポンプセルおよび酸素濃度測定セルを積層してなるセンサ素子が知られている。
なお、酸素ポンプセルおよび酸素濃度測定セルは、酸素イオン伝導性の固体電解質層を1対の電極で挟みこむことで形成されており、センサ素子は、酸素ポンプセルと酸素濃度測定セルとの間に、測定対象気体が導入される中空の測定室を備えて構成されている。
また、このようなセンサ素子と、センサ素子の電極に接続される複数のリード線と、リード線を介してセンサ素子の複数の電極に電気的に接続される制御部と、を備えるガス検出システムが知られている(特許文献1〜特許文献3参照)。
なお、制御部は、酸素濃度測定セルの出力電圧が一定値となるように酸素ポンプセルに電流を流して、測定室の酸素濃度を一定に制御すると共に、酸素ポンプセルに流れる電流値から測定対象気体における酸素濃度を測定する処理を実行する。
また、酸素イオン伝導性の固体電解質体上に複数の電極を設けたセンサ素子と、センサ素子の電極に接続されるリード線とを備え、リード線を介してセンサ素子
に抵抗値測定用の一定の電流もしくは電圧を印加し、その際にリード線を介して出力される電気信号に基づいてセンサ素子(固体電解質体)の内部抵抗値を検出するガス検出システムも知られている(特許文献1〜特許文献4参照)。
このようなガス検出システムは、例えば、自動車などの排ガス中に含まれる特定ガス成分(酸素、NOxなど)を検出する用途に用いられる。自動車にはノイズ発生源となる電気機器(点火コイル、発電機等)が数多く備えられており、それらのノイズ対策の一例として、シールド線が用いられることが一般的である。なお、シールド線は、芯線の周囲を電気的に絶縁された状態で被覆する金属材料からなるシールド部を有するリード線であり、シールド部をグランドラインに接続することで、芯線に対する外部ノイズの影響を低減することができる。つまり、シールド線を用いることで、外部ノイズの影響を抑えることができ、さらに、ノイズによるガス検出精度の低下を抑制することが出来る。また、このような外部ノイズの影響を抑えられるシールド線を用いることで、センサ素子の内部抵抗値を検出する際の検出精度を良好なものとすることができる。
特開平10−048180号公報 特開平10−142194号公報 特開2003−185626号公報 特開2000−081414号公報
しかし、上述のシールド線は一般的なリード線と比較して高価であるため、シールド線を用いて構成されるガス検出システムは、価格が高くなるという問題がある。
これに対して、シールド部を有さないリード線(以下、シールド無しリード線とも記す)を用いることで、価格の上昇を抑えることは可能であるが、ノイズによる影響を受けてセンサ素子と制御部との間に流れる電気信号が変動してしまい、ガス検出精度が低下するという問題が生じてしまう。また、シールド無しリード線を用いることで、ノイズによる影響を受けてセンサ素子とその内部抵抗値を検出する抵抗検出部との間に流れる電気信号が変動してしまい、内部抵抗値の検出精度が低下するという問題が生じてしまう。
そこで、本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、シールド部を有さないリード線を用いてコスト低減を図ると共に、ノイズの影響を低減できるガス検出システムを提供することを目的とする。
また、シールド部を有さないリード線を用いてセンサ素子の内部抵抗値を正確に検出することができるガス検出システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、酸素イオン伝導性の固体電解質層を1対の電極で挟んでなる酸素ポンプセルと、酸素イオン伝導性の固体電解質層を1対の電極で挟んでなる酸素濃度測定セルとを備え、酸素ポンプセルと酸素濃度測定セルとの間に測定対象気体が導入される測定室を備える形態で、酸素ポンプセルおよび酸素濃度測定セルを積層してなるセンサ素子と、センサ素子の複数の電極に接続される複数のリード線と、リード線を介してセンサ素子の複数の電極に電気的に接続され、酸素濃度測定セルの出力電圧が一定値となるように酸素ポンプセルに電流を流して、測定室の酸素濃度を一定に制御する制御部と、を備えるガス検出システムであって、複数のリード線には、測定室に面する複数の電極に接続される1本の共通リード線が少なくとも含まれており、共通リード線は、複数のリード線のうち当該共通リード線以外のリード線の少なくとも1本に対し、電気的に絶縁された状態で接触する部分を有する形態で配設されることを特徴とするガス検出システムである。
このガス検出システムにおいては、複数のリード線のうち、共通リード線以外のリード線の少なくとも1本と共通リード線とが、電気的に絶縁された状態で接触する部分を有する形態で、配設されている。換言すれば、複数のリード線のうち、少なくとも共通リード線を含む2本以上のリード線が、互いに電気的に絶縁された状態で接触する部分を有している。
そして、本願発明者が実施した測定の測定結果(後述する図4および図5)によれば、少なくとも2本以上のリード線同士を互いに接触させた状態で配設することにより、全てのリード線が離れた状態で配設した場合に比べて、ノイズの影響による電気信号(電流)の変動を抑制できることがわかる。
このことから、リード線として、シールド部を有さないリード線(シールド無しリード線)を用いる場合であっても、ノイズの影響を抑えることができ、高価なシールド線を使用する必要が無くなる。
よって、本発明のガス検出システムによれば、シールド部を有さないリード線を用いることができるため、シールド線を用いることによるコストアップを回避でき、また、少なくとも共通リード線を含む2本以上のリード線同士を互いに接触させることで、ノイズの影響を低減することができる。また、ガス検出システムとしての耐ノイズ性が向上することから、自動車に各種電気機器が増えてノイズ源が増しても、それに好適に対処できる低コストのガス検出システムを提供することができる。
なお、ノイズの影響を有効に低減させるには、酸素濃度測定セルの測定室外に位置する電極と電気的に接続されるリード線と共通リード線とを互いに接触させるか、全てのリード線を接触させることが好ましい。
そして、本発明は、請求項2に記載のように、センサ素子の酸素ポンプセルおよび酸素濃度測定セルを加熱するヒータ部と、共通リード線を含む複数のリード線を介して出力される電気信号に基づいて酸素濃度測定セルの内部抵抗値を検出し、検出した内部抵抗値が予め定められた目標抵抗値となるように、ヒータ部の発熱量を制御するヒータ制御手段と、を備えるガス検出システムに適用すると良い。
すなわち、電流通電により発熱するヒータ部を備える場合には、ヒータ部への通電電流に起因してノイズが生じることがあり、センサ素子の酸素ポンプセルおよび酸素濃度測定セルにおける複数の電極に接続されるリード線に対して、ヒータ部への通電電流によるノイズの影響が及ぶことがある。
そこで、ヒータ部を有するガス検出システムにおいては、本発明を適用することにより、リード線の通電電流に対するノイズの影響を低減するという本発明の効果をより一層発揮させることができる。つまり、少なくとも共通リード線を含む2本以上のリード線が互いに電気的に絶縁された状態で接触する部分を有するようにガス検出システムを構成することで、ノイズ対策に関する顕著な効果を得ることができ、ガス検出精度の低下を抑制することができる。
さらに、本発明では、センサ素子に接続されるリード線のうち、少なくとも共通リード線を含む2本以上のリード線を互いに接触させてノイズ低減を図っていることから、酸素濃度測定セルの内部抵抗値の検出精度も向上することになる。これにより、酸素濃度測定セルの内部抵抗値を正確に検出することができ、その内部抵抗値に基づきヒータ部の発熱量(ヒータ部への通電電流値)を適切に制御することができる。
次に、上述のガス検出システムにおいては、請求項3に記載のように、複数のリード線を束ねる結束用部材が備えられ、共通リード線は、結束用部材により他のリード線と結束されることで、他のリード線と接触するとよい。
つまり、複数のリード線を互いに接触させるに際して、結束用部材を用いて複数のリード線同士を結束することにより、少なくともリード線同士が接触する部分を形成でき、ノイズの影響を低減することができる。
なお、結束用部材としては、例えば、粘着テープや結束バンドなどを用いることができ、複数の結束用部材を用いることで、一定間隔ごとに複数のリード線を結束することにより、リード線同士の接触部分の面積を大きく確保でき、ノイズ低減の効果を向上させることができる。また、結束用部材としては、このほかに、ガラスチューブやコルゲートチューブなどを用いることができる。
また、上述のガス検出システムにおいては、請求項4に記載のように、共通リード線は、他のリード線とねじり合う形態で結束されることにより、他のリード線と接触するとよい。
複数のリード線を互いに接触させるに際しては、リード線同士をねじり合う形態で結束することにより、少なくともリード線同士が接触する接触部分を形成でき、ノイズの影響を低減することができる。
また、リード線同士をねじり合う形態での結束形態は、結束用部材を用いることなく複数のリード線を束ねることができるため、結束用部材を省略することで部品点数の増加を防ぐことができ、システム全体としての部品コストの増大を抑えることができる。
なお、上述したように、センサ素子を加熱するためにヒータ部がセンサ素子に対して一体ないし近接して設けられることがあるが、ヒータ部に流れる電気信号のオーダー(電流レベル)は、センサ素子に流れる電気信号の電流レベルに比較して大きい。そのため、センサ素子の耐ノイズ性を効果的に高めるには、ヒータ部のリード線を、センサ素子の共通リード線を含むリード線に結束させないようにあるいはセンサ素子のリード線にねじり合わないようにして、センサ素子のリード線に非接触状態とすることが好ましい。
さらに、上述のガス検出システムにおいては、請求項5に記載のように、共通リード線は、他の前記リード線の全てと接触するとよい。
このように、共通リード線をセンサ素子に繋がる他の全てのリード線と接触させることで、全てのリード線について、シールド線を用いることなくノイズの影響による電流の変動を抑制できる。また、ガス検出システムにおいて、全てのリード線についてシールド部を有さないリード線を用いることができ、より大きなコスト低減効果を得ることができる。
また、かかる目的を達成するためになされた他の解決手段としての請求項6に記載の発明は、酸素イオン伝導性の固体電解質体と、固体電解質体上に形成される複数の電極とを備えるセンサ素子と、センサ素子の複数の電極に接続される複数のリード線と、複数のリード線を介して出力される電気信号に基づいてセンサ素子の内部抵抗値を検出する抵抗検出部とを備えるガス検出システムであって、複数のリード線は、いずれも、他のいずれかのリード線と電気的に絶縁された状態で接触する部分を有する形態で配設されていることを特徴とするガス検出システムである。
このガス検出システムにおいては、センサ素子の内部抵抗値を検出するための電気信号が流れる複数のリード線が、いずれも、他のいずれかのリード線と電気的に絶縁された状態で接触する部分を有する形態で配設されている。このように、複数のリード線の1本を他のいずれかのリード線に接触させることにより、複数のリード線をいずれも離した状態で配設した場合に比べて、ノイズの影響による電流の変動を抑制することができる。このことから、リード線としてシールド部を有さないリード線(シールド無しリード線)を用いる場合であっても、ノイズの影響を抑えることができる。従って、本発明のガス検出システムによれば、高価なシールド線を使用することなく、センサ素子の内部抵抗値を正確に検出することができる。
次に、上述のガス検出システムにおいては、請求項7に記載のように、複数のリード線を束ねる結束用部材が備えられ、複数のリード線は、結束用部材により結束されることで、いずれも、他のいずれかのリード線と接触するとよい。
つまり、複数のリード線を互いに接触させるに際して、結束用部材を用いてセンサ素子の複数のリード線を結束することにより、少なくともリード線同士が接触する部分を形成でき、ノイズの影響を低減することができる。そして、本発明のガス検出システムによれば、このようにしてノイズの影響を低減することで、リード線を介してセンサ素子の内部抵抗値を精度良く検出することができる。なお、結束用部材の具体的な形態や材質については、上述した通りである。
また、上述のガス検出システムにおいては、請求項8に記載のように、複数のリード線は、いずれもが他のリード線とねじり合う形態で結束されることにより、いずれも、他のいずれかのリード線と接触するとよい。
複数のリード線を互いに接触させるに際しては、リード線同士をねじり合う形態で結束することにより、少なくともリード線同士が接触する接触部分を形成でき、ノイズの影響を低減することができる。そして、本発明のガス検出システムによれば、このようにしてノイズの影響を低減することで、リード線を介してセンサ素子の内部抵抗値を精度良く検出することができる。
なお、上述したように、センサ素子を加熱するためにヒータ部がセンサ素子に対して一体ないし近接して設けられることがあるが、ヒータ部に流れる電気信号のオーダー(電流レベル)は、センサ素子に流れる電気信号の電流レベルに比較して大きい。そのため、センサ素子の耐ノイズ性を効果的に高めるには、ヒータ部のリード線を、センサ素子の共通リード線を含むリード線に結束させないようにあるいはセンサ素子のリード線にねじり合わないようにして、センサ素子のリード線に非接触状態とすることが好ましい。
(実施形態1)
以下に、本発明を適用した実施形態1として、全領域空燃比センサを備えるガス検出システム1について、図面に基づいて説明する。なお、本実施形態1のガス検出システムは、内燃機関の排気ガス中に含まれる酸素濃度を検出するものであり、酸素濃度の検出結果は、内燃機関の空燃比を制御するために用いられる。
図1に、ガス検出システム1の概略構成を表したシステム構成図を示す。
ガス検出システム1は、全領域空燃比センサ素子10、全領域空燃比センサ素子10に接続されるセンサ制御回路31、全領域空燃比センサ素子10を加熱するためのセラミックヒータ41、およびセラミックヒータ41に接続されるヒータ電圧供給装置43を備えて構成されている。また、ガス検出システム1は、全領域空燃比センサ素子10とセンサ制御回路31とを電気的に接続するための3本のリード線(ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55)を備えている。
なお、ヒータ電圧供給装置43およびセンサ制御回路31は、全領域空燃比センサ素子10の起動時に外部から入力されるセンサ起動信号に同期して、それぞれ動作を開始する。
まず、全領域空燃比センサ素子10は、図1に示すように、固体電解質体12の両板面(表側板面、裏側板面)に多孔質電極13,14を有して酸素(O2 )のポンピングを行う酸素ポンプセル11(以下、Ipセル11ともいう)と、固体電解質体16の両板面(表側板面、裏側板面)に多孔質電極17,18を有し、酸素濃度に応じて起電力を発生する酸素濃度測定セル15(以下、Vsセル15ともいう)と、この酸素ポンプセル11と酸素濃度測定セル15との間に設けられて被測定ガスが導入される空間であるガス検出室19と、被測定ガスをガス検出室19に導入するための経路に配置されたガス拡散多孔質層21と、酸素濃度測定セル15と遮蔽層23との間に設けられて酸素を溜め込む空間である酸素基準室25とを備えている。
なお、酸素ポンプセル11の多孔質電極14および酸素濃度測定セル15の多孔質電極17は、ガス検出室19に面するように配置されている。また、固体電解質体12,16および遮蔽層23は、イットリアを安定化剤として固溶させた部分安定化ジルコニアを主体に形成され、多孔質電極13,14は、白金を主体に形成されている。
センサ制御回路31は、公知の回路構成によって構成されており、ポンプ電流駆動回路33と、電圧出力回路35と、測定電流供給回路37と、抵抗値検出回路38と、基準電圧比較回路39と、微小電流供給回路40を備えて構成されている。
このうち、微小電流供給回路40は、酸素濃度測定セル15の多孔質電極18側から多孔質電極17側へと微小電流Icpを通電するものである。この微小電流供給回路40による微小電流Icpの通電により、多孔質電極18側(酸素基準室25)に酸素が汲み込まれ、多孔質電極18が内部酸素基準源として機能する。電圧出力回路35は、微小電流供給回路40による微小電流Icpの通電により、酸素濃度測定セル15の多孔質電極17−18間に発生する起電力Vsを検出するものである。また、基準電圧比較回路39は、予め定められた基準電圧(本実施例では450[mV])を内部に保持しており、電圧出力回路35にて検出した起電力Vsと基準電圧との比較を行い、比較結果をポンプ電流駆動回路33に通知するものである。そして、ポンプ電流駆動回路33は、基準電圧比較回路39から受け取った比較結果に基づいて、酸素ポンプセル11に流すポンプ電流Ipを制御するものである。
全領域空燃比センサ素子10のうち酸素濃度測定セル15は、ガス検出室19の内部の雰囲気をモニタするために備えられており、酸素濃度測定セル15の多孔質電極17−18間には、ガス検出室19の内部における酸素濃度に応じた起電力Vsが発生する。また、全領域空燃比センサのうち、酸素ポンプセル11は、ポンプ電流駆動回路33から供給されるポンプ電流Ipに応じて、ガス検出室19に対する酸素(O)の汲み出し又は汲み入れを行う。
つまり、全領域空燃比センサ素子10では、酸素濃度測定セル15の起電力Vsが一定値(450[mV])となる様に、つまり、ガス検出室19の空燃比が理論空燃比となるように、酸素ポンプセル11を用いてガス検出室19の内部に対する酸素(O)の汲み出し又は汲み入れが行われる。
このように構成される全領域空燃比センサ素子10では、酸素ポンプセル11に流れるポンプ電流Ipの電流値および電流方向が、被測定ガス中の酸素濃度に応じて変化することから、ポンプ電流Ipの測定結果に基づいて被測定ガス中の酸素濃度を検出できる。なお、本実施の形態では、このポンプ電流Ipの量に比例した電圧(検出信号)をセンサ制御回路31から図示しないエンジン制御装置側に出力しており、エンジン制御装置がこの検出信号に基づいて被測定ガスの酸素濃度を検出している。
そして、全領域空燃比センサ素子10は、例えば、内燃機関の排気管に配置されることで排気ガス中の酸素濃度を検出することができる。なお、排気ガス中の酸素濃度と空燃比とには相関関係があることから、検出した酸素濃度を用いることで、内燃機関の空燃比を測定することができる。
また、センサ制御回路31には、抵抗検出回路38が備えられており、この抵抗検出回路38は、測定電流供給回路37から抵抗値測定用の測定電流Irpvsを通電したときの多孔質電極17−18間の電圧値の変化量に基づいて、酸素濃度測定セル15における多孔質電極17−18間の電気抵抗値(内部抵抗値)Rpvsを検出しており、検出した電気抵抗値Rpvsに応じた抵抗値信号(電圧信号)Srをヒータ電圧供給装置43に対して出力している。ここで、測定電流供給回路37は、酸素濃度測定セル15に一定の電流値を有する測定電流Irpvs(例えば、−1.22[mA])を供給するものであって、スイッチング素子を有しており、酸素濃度測定セル15の電気抵抗値Rpvsを測定する際にエンジン制御装置からの指令信号に基づいてスイッチング素子が駆動され、測定電流Irpvsを酸素濃度測定セル15側に所定時間流すように機能するものである。また、抵抗検出回路38は、電気抵抗値Rpvs測定時における電圧変化のピーク値を保持するためのピークホールド回路である。
そして、ヒータ電圧供給装置43は、センサ制御回路31からの抵抗値信号Srに基づいて、全領域空燃比センサ素子10(詳細には、酸素濃度測定セル15)の温度Tcを検出し、検出した温度Tcに基づいてセラミックヒータ41への印加電圧を制御している。
なお、全領域空燃比センサ素子10の酸素濃度測定セル15における温度Tcと電気抵抗値Rpvsとの間には、相関関係があり、電気抵抗値Rpvsに基づいて全領域空燃比センサの温度Tcを検出することが可能である。
セラミックヒータ41は、ヒータ電圧供給装置43から印加電圧VHが印加されると、印加電圧VHの大きさに応じた発熱量を発生し、全領域空燃比センサ素子10を加熱する。なお、ヒータ電圧供給装置43は、マイクロコンピュータを備えて構成されている。そして、このマイクロコンピュータの内部処理として、全領域空燃比センサ素子10の温度Tcが活性化温度(例えば、600[℃])以上の常用温度(例えば、800[℃])となるように、換言すれば、酸素濃度測定セル15の電気抵抗値Rpvsがこの常用温度に対応した目標抵抗値Rtaとなるように、センサ制御回路31からの抵抗値信号Srに基づきヒータへの印加電圧VHの大きさを調整する温度制御処理が実行される。この結果、酸素ポンプセル11および酸素濃度測定セル15が活性化温度以上に加熱され、全領域空燃比センサ素子10は、酸素を検出可能な活性化状態となる。なお、ヒータ電圧供給装置43に備えられるマイクロコンピュータにて実行される温度制御処理については、公知の手法を採用して実行すれば良く、具体的には、特開2003−185626号公報にて開示された手法等にて実行することができるため、これ以上の説明は省略する。
次に、全領域空燃比センサ素子10とセンサ制御回路31とを電気的に接続するための3本のリード線(ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55)について説明する。
ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55は、金属材料(例えば、銅、金、ステンレス合金など)からなる芯線(詳細には、芯線は、金属材料からなる複数の細線が撚られた状態で構成される。)と、芯線の周囲を覆う絶縁性材料(例えば、樹脂、ゴムなど)からなる被覆部と、を備えて構成されている。なお、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55は、芯線を遮蔽するための金属材料からなるシールド部が設けられたシールド線ではなく、シールド無しリード線で構成されている。
ポンプ側リード線53は、一端が酸素ポンプセル11の多孔質電極13に対して電気的に接続されており、他端が接続コネクタ51の金属端子52に対して電気的に接続されている。
共通リード線54は、一端が分岐して酸素ポンプセル11の多孔質電極14および酸素濃度測定セル15の多孔質電極17に対して電気的に接続されており、他端が接続コネクタ51の金属端子58に対して電気的に接続されている。
測定側リード線55は、一端が酸素濃度測定セル15の多孔質電極18に対して電気的に接続されており、他端が接続コネクタ51の金属端子59に対して電気的に接続されている。
そして、接続コネクタ51がセンサ制御回路31の接続コネクタ32に接続されると、全領域空燃比センサ素子10の多孔質電極13,14,17,18とセンサ制御回路31とが、3本のリード線(ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55)を介して電気的に接続される。
次に、3本のリード線(ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55)および接続コネクタ51の斜視図を図2に示す。
図2に示すように、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55は、それぞれの端部が金属端子52、58,59に接続されており、その金属端子52、58,59は、接続コネクタ51の内部に収容されている。
また、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55は、互いにねじり合う形態(ツイスト形態)で結束されて他のリード線と接触する状態で、接続コネクタ51から全領域空燃比センサ素子10にかけて配設されている。なお、各リード線は、芯線が被覆部で覆われていることから、芯線同士は互いに電気的に絶縁された状態となり、被覆部同士が接触する状態で配設される。なお、図2では、セラミックヒータ4に接続される一対のリード線の図示については省略しているが、セラミックヒータ4に接続されるリード線についても、接続コネクタ51の内部に収容される金属端子にそれぞれ接続されている。但し、セラミックヒータ4に接続されるリード線は、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55のいずれにもねじり合う形態で結束されていない。
ここで、全領域空燃比センサ素子10と接続コネクタ51との間において、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55を介して通電するにあたり、リード線の配設状態が異なる6パターンについて、外部ノイズが電流波形に与える影響を調べるために実施した測定試験について説明する。なお、6パターンのうち、3パターンが本発明を適用した配線状態であり、その他の3パターンが従来の配線状態である。
測定結果として、3本のリード線のうち測定側リード線55に流れる電流の電流波形を、図4および図5に示す。なお、本発明を適用した配線状態の3パターンについての測定結果を図4に示し、従来の配線状態の3パターンについての測定結果を図5に示す。
本発明を適用した配線状態としては、(1)3本のシールド無しリード線を上記ツイスト形態で結束して各リード線同士が接触する状態で配設した場合(以下、第1測定パターンともいう。)、(2)3本のシールド無しリード線をツイストすることなく3個の結束バンドを略等間隔に配置し、各リード線を結束して各リード線同士が接触する状態で配設した場合(以下、第2測定パターンともいう。)、(3)2本のシールド無しリード線(共通リード線54、測定側リード線55)をツイスト形態で結束して互いに接触する状態とし、ポンプ側リード線53のみを離して配設した場合(以下、第3測定パターンともいう。)の3パターンについて、測定を実施した。
また、従来の配線状態としては、(4)3本のシールド無しリード線を互いに非接触の状態で一定間隔を隔てて平行に配設した場合(以下、第4測定パターンともいう。)、(5)測定側リード線55をシールド線を用いて形成し、他の2本をシールド無しリード線で形成すると共に、各リード線を互いに非接触の状態で一定間隔を隔てて平行に配設した場合(以下、第5測定パターンともいう。)、(6)3本のリード線を全てシールド線で形成し、各リード線を互いに非接触の状態で一定間隔を隔てて平行に配設した場合(以下、第6測定パターンともいう。)、の3パターンについて、測定を実施した。
なお、第1測定パターンについては、図4(a)に測定結果を示し、第2測定パターンについては、図4(b)に測定結果を示し、第3測定パターンについては、図4(c)に測定結果を示す。また、第4測定パターンについては、図5(a)に測定結果を示し、第5測定パターンについては、図5(b)に測定結果を示し、第6測定パターンについては、図5(c)に測定結果を示す。
そして、各パターンについて、3本のリード線をノイズ発生源(具体的には、スパークプラグに接続されて高電圧を点火タイミングに供給する点火コイル)の近傍に配設して、測定側リード線55に流れる電流波形の変動状態を測定することで、測定試験を実施した。
より詳細には、排気量3000[cc]のガソリンエンジン(6気筒)に装着された点火コイルの近傍に、全領域空燃比センサ素子10と接続コネクタ51とを結ぶリード線のそれぞれの一部を配置して、無負荷、エンジン回転数3000[rpm]にて運転を行いつつ、全領域空燃比センサ素子10を上述したセンサ制御回路31を用いて駆動させ、測定側リード線55に流れる電流波形の変動状態を6パターンそれぞれに対して測定することで実施した。なお、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55は、それぞれ長さ寸法が約80[cm]のリード線を用いて形成した。
図4および図5に示すように、少なくとも2本のリード線同士が接触する形態(第1測定パターン、第2測定パターン、第3測定パターン)は、各リード線が互いに非接触となる形態(第4測定パターン、第5測定パターン、第6測定パターン)に比べて、ノイズ成分が低減されていることがわかる。
この測定結果によれば、リード線同士を互いに接触させた状態で配設した場合には、リード線同士が離れた状態で配設した場合にくらべて、ノイズの影響による電流の変動を抑制できることがわかる。また、リード線同士を互いに接触させた状態で配設した場合には、シールド無しリード線を用いたとしても、シールド線を用いる場合と比べて、ノイズ低減の効果が同等あるいはそれ以上に得られることがわかる。
また、第3測定パターンの測定結果によれば、3本のリード線を全て接触させた場合に限らず、共通リード線54と測定側リード線55とを接触させた場合においても、ノイズの影響をより良好に抑制できることがわかる。
なお、本願発明者は、上記6パターンとは別に、ポンプ側リード線53と測定側リード線55とを接触させた場合、ポンプ側リード線53と共通リード線54とを接触させた場合、の2パターンについても、ノイズの影響を調べるために同様の測定を実施した。
その測定試験の測定結果によれば、ポンプ側リード線53と測定側リード線55とを接触させた場合に比べて、ポンプ側リード線53と共通リード線54とを接触させた場合、および共通リード線54と測定側リード線55とを接触させた場合の2パターンの方が、ノイズの影響をより良好に抑制できることが判明した。
このことから、ノイズ低減を目的として、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55を接触させる場合には、少なくとも共通リード線54を含む2以上のリード線が互いに接触するように配設することが望ましい。
また、リード線同士の接触部分については、全領域空燃比センサ素子10から接続コネクタ51までの領域のうち全ての領域で他のリード線と接触する場合に限らず、全領域空燃比センサ素子10から接続コネクタ51までの領域のうち少なくとも一部の領域で接触する場合であっても、ノイズの影響を低減できることが、本願発明者が別途実施した測定試験の測定結果から判明している。
なお、本実施形態においては、ガス検出室19が、特許請求の範囲に記載の測定室に相当するものであり、センサ制御回路31が制御部に相当しており、セラミックヒータ41がヒータ部に相当し、センサ制御回路31およびヒータ電圧供給装置43がヒータ制御手段に相当し、固体電解質体12および固体電解質体16が固体電解質層に相当し、抵抗検出回路38が抵抗検出部に相当している。
以上説明したように、本実施形態のガス検出システム1は、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55がシールド無しリード線で構成されているものの、各リード線がねじり合う形態で結束されていることから、ノイズの影響を抑えることができ、ガス検出精度の低下を抑えることができる。また、ガス検出システム1は、シールド線を使用しないため、コストの低減を図ることができる。さらに、上述したように、各リード線がねじり合う形態で結束されていることから、ノイズの影響が抑えられ、センサ素子(詳細には、酸素濃度測定セル15)の電気抵抗値(内部抵抗値)Rpvsの検出精度の低下を抑えることができる。
また、本実施形態のガス検出システム1は、電流通電により発熱するセラミックヒータ41を備えており、セラミックヒータ41への電流通電に起因してノイズが発生することがあり、そのノイズが、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55に流れる電流に影響を与えることがある。
これに対して、ポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55がねじり合う形態で結束されており、被覆部同士が互いに接触することから、セラミックヒータ41への通電に伴い発生するノイズの影響を低減することができ、ガス検出精度およびセンサ素子(酸素濃度測定セル15)の電気抵抗値(内部抵抗値)Rpvsの検出精度の低下を抑制することができる。
(実施形態2)
ついで、本発明を適用した実施形態2として、酸素濃度センサとしての限界電流式空燃比センサ(以下、単にA/Fセンサと記す)を備えるガス検出システム100について、図面に基づいて説明する。なお、本実施形態2のガス検出システムについても、内燃機関に搭載されるものである。
図6において、ガス検出システム100はA/Fセンサを備え、このA/Fセンサからは、マイクロコンピュータ(以下、単にマイコンと記す)130から指令される電圧の印加に伴い、排気ガス中の酸素濃度に応じたリニアな空燃比検出信号が出力される。マイコンは、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU、制御プログラムを格納したROM、各種データを格納するRAM等により構成され、所定の制御プログラムに従ってバイアス制御回路140及びヒータ制御回路160が制御される。
図7は、A/Fセンサの概略構成を示す断面図である。図7に示すように、A/Fセンサは、排気管125の内部に向けて突設されており、主としてガス導入孔が複数形成されたカバー123、A/Fセンサ素子110及びヒータ部120から構成されている。
A/Fセンサ素子110は、有底筒状に形成されたジルコニアを主体とする固体電解質体115と、その固体電解質体115の外面に形成された白金からなる多孔質の外側電極111と、固体電解質体115の内面に形成された白金からなる多孔質の内側電極113と、外側電極111の外側に形成されたアルミナ、スピネル等からなる多孔質の拡散抵抗層117とから構成されている。また、ヒータ部120は、A/Fセンサ素子120内に収容されており、その発熱によりA/Fセンサ素子110(固体電解質体115)を所定温度(目標温度)に加熱する。
上記構成のA/Fセンサにおいて、A/Fセンサ素子110は理論空燃比よりリーン領域では酸素濃度に応じた限界電流を発生する。また、理論空燃比よりリッチ側の領域では、未燃ガスである一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等の濃度が空燃比に対して略リニアに変化し、A/Fセンサ素子110はCO、HC等の濃度に応じた限界電流を発生する。
図1において、A/Fセンサ素子110に電圧を印加するためのバイアス指令信号Vrは、マイコン120からD/A変換器133に入力され、このD/A変換器133にてアナログ信号Vaに変換されバイアス制御回路140に入力される。このバイアス制御回路140からは空燃比の検出電圧または素子抵抗の検出電圧のいずれかがA/Fセンサ素子110に印加される。
また、バイアス制御回路140は、A/Fセンサ素子110への電圧の印加に伴い流れるセンサ電流を電流検出回路(抵抗検出回路)150にて検出し、この電流検出回路150にて検出された電流値のアナログ信号がA/D変換器135を介してマイコン120に入力される。そして、A/Fセンサ素子110の内部に配置されたヒータ部120は、ヒータ制御回路160によりその作動が制御される。つまり、ヒータ制御回路160にて、A/Fセンサ素子110の素子温を制御すべく、ヒータ部160の発熱制御(通電制御)が実行される。なお、電流検出回路150を含むバイアス制御回路140およびヒータ制御回路160は、公知の回路構成によって構成すればよいため、それらの説明については省略する。
なお、このガス検出システム100において、A/F検出時には、正の印加電圧をA/Fセンサ素子110に印加することにより、その印加電圧に対応してA/Fセンサ素子110から電気信号(センサ電流)が出力されるため、その電気信号から空燃比が求められる。一方、A/Fセンサ素子110の内部抵抗(素子抵抗)検出時には、所定の周波数信号よりなる単発的かつ所定の時定数を有する負の印加電圧を印加することにより、その印加電圧に対応してA/Fセンサ素子110から電気信号(センサ電流)が検出される。そして、印加電圧をその時のセンサ電流で除することで、A/Fセンサ素子110の内部抵抗値が検出される。
ここで、本実施形態2のガス検出システム100においても、A/Fセンサ素子110の内側電極113に第1リード線171が接続され、外側電極111に第2リード線173が接続されており、この第1リード線171および第2リード線173が電流検出回路150にそれぞれ接続されている。この第1リード線171および第2リード線173は、上述した実施形態1と同様に、金属材料からなる芯線と、芯線の周囲を覆う絶縁性材料からなる被覆部とを備えて構成されており、芯線を遮蔽するための金属材料からなるシールド部を有さないシールド無しリード線で構成されている。
そして、本実施形態2においても、詳細は図示しないが、この2本の第1リード線171、第2リード線173は、実施形態1と同様に互いにねじり合う形態(ツイスト形態)で結束されて互いのリード線が接触する状態で配設されている。なお、各リード線171、173は、芯線が被覆部で覆われていることから、芯線同士は互いに電気的に絶縁された状態となり、被覆部同士が接触する状態で配設される。
このように、本実施形態2のガス検出システム100においても、第1リード線171および第2リード線173がシールド無しリード線で構成されているものの、各リード線171、173をねじり合う形態で結束させていることから、ノイズの影響を有効に抑えることができ、空燃比の検出精度およびA/Fセンサ素子110における内部抵抗値の検出精度の低下を抑えることができる。また、ガス検出システム100は、シールド線を使用しないため、コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態2のガス検出システム100においても、ヒータ部120を備えており、ヒータ部120への通電に起因してノイズが発生することがあり、そのノイズが第1リード線171、第2リード線173に流れる電流に影響を与えることがある。これに対し、第1リード線171、第2リード線173がねじり合う形態で結束されており、被覆部同士が互いに接触することから、ヒータ部120への通電に伴い発生するノイズの影響を低減することができ、この観点からも空燃比の検出精度およびA/Fセンサ素子110における内部抵抗値の検出精度の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態1、2に限定されることなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、リード線同士の結束形態としては、ねじり合う形態での結束形態に限られることはなく、図3に示すように、結束用部材の1つである粘着テープ57を用いて複数のリード線を結束する形態を採ることもできる。このような結束用部材を用いることで、複数のリード線を容易に結束することができ、結束作業の煩雑さを軽減することができる。
なお、結束用部材としては、粘着テープ57の他に、結束バンド、絶縁チューブ、ガラスチューブやコルゲートチューブなどを挙げることができる。
また、複数のリード線をねじり合う形態を結束した上で、さらに結束用部材を用いて結束するという結束形態を採用することもできる。
なお、ねじり合う形態のみでリード線同士を結束する場合には、結束用部材を必要としないため、システム全体として部品点数を削減でき、材料コストの低減を図ることができるという利点がある。
また、結束用部材を用いない形態としては、ねじり合う形態の他に、いわゆるフラットケーブルのように、複数のリード線を帯状に束ねる形態を採用することもできる。
さらに、センサ素子は、実施形態1に示した酸素濃度測定セルと酸素ポンプセルの2セルを有する全領域空燃比センサ素子や、実施形態2に示した1つの固体電解質体からなる1セルタイプのセンサ素子に限られることはなく、他のセンサ素子(NOxセンサ素子、COセンサ素子など)を用いることもできる。
より具体的には、酸素イオン伝導性の固体電解質層を一対の電極で挟んでなる第1酸素ポンピングセル及び酸素濃度測定セルを有し、第1拡散律速層を介して測定対象気体側に連通された第1測定室と、酸素イオン伝導性の固体電解質層を一対の電極で挟んでなる第2酸素ポンピングセルを有し、第2拡散律速層を介して第1測定室と連通された第2測定室とを備えるNOxセンサ(NOxセンサ素子)に本発明を適用してもよい。なお、このNOxセンサでは、酸素濃度測定セルの出力電圧が一定値となるように第1酸素ポンピングセルに電流を流して、第1測定室の酸素濃度を一定に制御すると共に、第2酸素ポンピングセルに第2測定室から酸素を汲み出す方向に一定電圧を印加することにより、第2酸素ポンピングセルに流れる電流値から測定対象気体中の窒素酸化物濃度(NOx濃度)を検出することができる。
このような構造のNOxセンサは、第2酸素ポンピングセルに流れる電流が最大でも1〔mA〕と微弱であるため、車両に搭載される電気機器によるノイズの影響によりガス検出精度が低下し易い傾向にあるが、本発明のように、NOxセンサを構成する電極と、NOx濃度を検出したり、酸素濃度測定セルの内部抵抗値を検出したりする制御部とを繋ぐ複数のリード線をねじり合ったりして、互いのリード線を電気的に絶縁した状態で接触させることで、ガス検出精度を効果的に高めることができる。さらに、酸素濃度測定セルの内部抵抗値の検出精度についても向上させることができるようになる。
また、リード線同士の接触は、センサ素子から制御部までの領域のうち、ノイズの影響を比較的受けやすい領域にて行うことが望ましく、これにより、リード線のうち互いに接触していない部分があっても、適切にノイズの影響を低減することができる。
実施形態1にかかるガス検出システム1の概略構成を表したシステム構成図である。 実施形態1にかかるガス検出システム1において、ねじり合う形態で結束されたポンプ側リード線53、共通リード線54、測定側リード線55および接続コネクタ32の斜視図である。 結束用部材を用いて結束されたポンプ側リード線、共通リード線、測定側リード線および接続コネクタの斜視図である。 本発明(実施形態1)を適用した配線状態の3パターンについて、外部ノイズが電流波形に与える影響を調べるために実施した測定試験の測定結果である。 従来の配線状態の3パターンについて、外部ノイズが電流波形に与える影響を調べるために実施した測定試験の測定結果である。 実施形態2にかかるガス検出システム100の概略構成を表したシステム構成図である。 実施形態2にかかるガス検出システム100において、A/Fセンサ(A/Fセンサ素子110)の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1、100…ガス検出システム、10…全領域空燃比センサ素子、11…酸素ポンプセル、15…酸素濃度測定セル、19…ガス検出室、31…センサ制御回路、32…接続コネクタ、38…抵抗検出回路、41…セラミックヒータ、43…ヒータ電圧供給装置、53…ポンプ側リード線、54…共通リード線、55…測定側リード線、57…粘着テープ、110…A/Fセンサ素子、120…ヒータ部、115…固体電解質体、140…バイアス制御回路、150…電流検出回路(抵抗検出回路)、160…ヒータ制御回路、171…第1リード線、173…第2リード線。

Claims (8)

  1. 酸素イオン伝導性の固体電解質層を1対の電極で挟んでなる酸素ポンプセルと、酸素イオン伝導性の固体電解質層を1対の電極で挟んでなる酸素濃度測定セルとを備え、前記酸素ポンプセルと前記酸素濃度測定セルとの間に測定対象気体が導入される測定室を備える形態で、前記酸素ポンプセルおよび前記酸素濃度測定セルを積層してなるセンサ素子と、
    前記センサ素子の前記複数の電極に接続される複数のリード線と、
    前記リード線を介して前記センサ素子の前記複数の電極に電気的に接続され、前記酸素濃度測定セルの出力電圧が一定値となるように前記酸素ポンプセルに電流を流して、前記測定室の酸素濃度を一定に制御する制御部と、
    を備えるガス検出システムであって、
    前記複数のリード線には、前記測定室に面する複数の電極に接続される1本の共通リード線が少なくとも含まれており、
    前記共通リード線は、前記複数のリード線のうち当該共通リード線以外のリード線の少なくとも1本に対し、電気的に絶縁された状態で接触する部分を有する形態で配設されること、
    を特徴とするガス検出システム。
  2. 前記センサ素子の前記酸素ポンプセルおよび前記酸素濃度測定セルを加熱するヒータ部と、
    前記共通リード線を含む前記複数のリード線を介して出力される電気信号に基づいて前記酸素濃度測定セルの内部抵抗値を検出し、検出した内部抵抗値が予め定められた目標抵抗値となるように、前記ヒータ部の発熱量を制御するヒータ制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のガス検出システム。
  3. 複数のリード線を束ねる結束用部材が備えられ、
    前記共通リード線は、前記結束用部材により他の前記リード線と結束されることで、他の前記リード線と接触すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス検出システム。
  4. 前記共通リード線は、他の前記リード線とねじり合う形態で結束されることにより、他の前記リード線と接触すること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス検出システム。
  5. 前記共通リード線は、他の前記リード線の全てと接触すること、
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のガス検出システム。
  6. 酸素イオン伝導性の固体電解質体と、前記固体電解質体上に形成される複数の電極とを備えるセンサ素子と、
    前記センサ素子の前記複数の電極に接続される複数のリード線と、
    前記複数のリード線を介して出力される電気信号に基づいて前記センサ素子の内部抵抗値を検出する抵抗検出部と、
    を備えるガス検出システムであって、
    前記複数のリード線は、いずれも、他のいずれかのリード線と電気的に絶縁された状態で接触する部分を有する形態で配設されていること、
    を特徴とするガス検出システム。
  7. 複数のリード線を束ねる結束用部材が備えられ、
    前記複数のリード線は、前記結束用部材より結束されることで、いずれも、他のいずれかのリード線と接触すること、
    を特徴とする請求項6に記載のガス検出システム。
  8. 前記複数のリード線は、いずれもが他のリード線とねじり合う形態で結束されることにより、いずれも、他のいずれかのリード線と接触すること、
    を特徴とする請求項6又は請求項7に記載のガス検出システム。
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