JP2005271889A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後突時、シートクッション部の前端に乗員の大腿部や膝の引っ掛かることに伴う、乗員の頚椎への負担を軽減ことを目的とする。
【解決手段】シートに着座した乗員を車両後方側からの衝突時に保護する乗員用保護装置であって、乗員の着座が可能とされ、前端が後端よりも高く位置するよう傾斜されるシートクッション部2a,3aと、乗員の背部を支持可能なシートバック部2b,3bと、乗員の頭部を支持可能なヘッドレスト部2c,3cとからなるシートと、車両の後方からの衝突を予知する車両後突予知手段と、該車両後突予知手段により車両の後方からの衝突が予知された時、上記シートクッション部2a,3aの前端を下降させるシートクッション部前端移動手段4とを備えるよう構成してある。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用乗員保護装置に関し、特に、車両後突時における乗員の頚椎への負担を軽減可能な車両用乗員保護装置に関する。
従来、シートクッションにおいては、ホールド性を向上させる観点から、シートクッション前端側が高く、ヒップポイントとなるシートクッション後端側が低くされたバケット調のシートが採用されることが多く、例えば、下記特許文献1に開示されている。
実公平7−16361号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示されているような、シートクッション前端側が高くされたシートにおいては、車両後突時、次に示すような新たなメカニズムにより乗員の頚椎への負担が発生することを本発明者等は見出した。
つまり、後突時、乗員が着座しているシートは車両前方側へ移動しようとするのに対し、乗員は慣性で止まろうとするため、乗員には後方側への力が生じるが、その際、シートクッション前端側に乗員の大腿部や膝が引っ掛かり、その引っ掛かった乗員の大腿部や膝を中心として乗員の上半身が後方側に回動するため、頭部と背部とでは異なる移動速度で後方側に移動してシートバック、ヘッドレストに密着することになる。その結果、乗員の頚椎にせん断力がかかり、頚椎に負担が発生してしまう。
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、後突時、シートクッション部の前端に乗員の大腿部や膝の引っ掛かることに伴う、乗員の頚椎への負担を軽減可能な車両用乗員保護装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、シートに着座した乗員を車両後方側からの衝突時に保護する乗員用保護装置であって、乗員の着座が可能とされ、前端が後端よりも高く位置するよう傾斜されるシートクッション部と、乗員の背部を支持可能なシートバック部と、乗員の頭部を支持可能なヘッドレスト部とからなるシートと、車両の後方からの衝突を予知する後突予知手段と、該後突予知手段により車両の後方からの衝突が予知された時、上記シートクッション部の前端を下降させるシートクッション部前端移動手段とを備えるよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、車両の後方からの衝突が予知された時、シートクッション部の前端が下降されるため、乗員の大腿部や膝のシートクッションの前端への引っ掛かりを抑制でき、乗員の後方側へのスムースな移動を確保できるため、乗員の腰部、背部及び頭部を一体で後方側へ平行移動させて乗員をシートに深く着座させるとともに頭部をヘッドレストで拘束することができ、乗員の頚椎への負担を軽減することができる。
本発明の第2の構成において、上記シートクッション部前端移動手段は、上記後突予知手段により車両の後方からの衝突が予知された後実際に衝突が検出された時、所定時間経過後、上記シートクッション部の前端を上昇させるよう構成してある。
ここで、後突の予知後実際の後突が発生した時、乗員はシートに対する反動により前方側に投げ出され、例えば、車両前方側のインストゥルメントパネルの下に潜り込むという問題が発生する虞がある。
本発明の第2の構成によれば、車両後方側からの衝突予知によりシートクッション部の前端が下降されて乗員の後方側へのスムースな移動が確保された後、実際の衝突が検出され所定時間経過した時は、シートクッション部の前端は上昇されるため、その上昇されたシートクッション部の前端により乗員の前方側への移動が阻害され、乗員が前方側へ投げ出されることを抑制することができる。
本発明の第3の構成において、上記シートバック部の傾斜角度を検出するシートバック角度検出手段を備え、上記シートクッション部移動手段は、上記シートバック角度検出手段により検出されたシートバック部の傾斜角度が所定値以下で上記シートバック部が車両後方側へ後傾している時、上記シートクッション部の前端の下降を禁止するよう構成してある。
ここで、シートバック部が傾斜されて乗員が寝ているような状態の時は、通常の姿勢で着座している時に対して、後突時における乗員への衝撃が小さく頚椎への負担が小さいため、シートクッション部の前端を下降させる必要性が低く、シートクッション部の前端を下降させることによって、後突後の乗員の前方側への投げ出しが却って懸念される。
本発明の第3の構成によれば、シートバック部の傾斜角度が所定値以下でシートバック部が車両後方側へ後傾している時、シートクッション部の前端の下降が禁止されるため、乗員の頚椎への負担の発生を抑制しつつ、後突後に乗員が前方側への投げ出されることを抑制することができる。
本発明の第4の構成において、上記シートは、上記シートクッション部の前端が下降された時、当該シートクッション部の中央付近を中心として上記シート全体を一体的に前方側へ回動可能に構成してある。
本発明の第4の構成によれば、上記シートクッション部の前端が下降された時、当該シートクッション部の中央付近を中心として上記シート全体が一体的に前方側へ回動されるため、シートクッション部の前端の下降に伴いシートバック及びヘッドレストも前方側に回動されるため、乗員の後方へのスムースな移動と、シート全体の前方側への回動とが相俟って、早期に乗員の腰部、背部及び頭部を一体で後方側へ平行移動させて乗員をシートに深く着座させるとともに頭部をヘッドレストで拘束することができ、更に、頚椎への負担を軽減することができる。
本発明の第5の構成において、上記シートクッション部前端移動手段は、上記後突予知手段により車両後方側からの衝突が予知された後所定期間実際の衝突が検出されない時、上記シートクッション部の前端を元の状態に戻すよう構成してある。
本発明の第5の構成によれば、上記後突予知手段により車両後方側からの衝突が予知された後所定期間実際の衝突が検出されない時、上記シートクッション部の前端を元の状態に戻されるため、後突予知の誤検出や、乗員の回避動作等により実際の後突が回避された後の乗員のシートクッションによるホールド性を確保することができる。
本発明によれば、後突時、シートクッションの前端への乗員の大腿部や膝の引っ掛かりによる頚椎への負担を軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に関する全体構成図を示しており、車両1の運転席2、助手席3が設けられており、運転席、助手席2,3は、それぞれ、シートクッション部2a,3a、シートバック部2b,3b、ヘッドレスト部2c,3cとから構成されている。
また、各シートクッション部2a,3aの下方側には、シートクッション部2b,3bの前端を上昇或いは下降させるための、後述する油圧式のシートクッション用アクチュエータ4,4がそれぞれ設けられている。
また、各シートバック2b,3bの後方側には、シートバック2b,3bの傾斜角度を変更させるための油圧式のシートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5がそれぞれ設けられるとともに、各シートバック2b,3bの側方側には、シートバック2b,3bの傾斜角度を検出するシートバック傾斜角度センサ6,6が設けられている。
また、運転席2,助手席3に着座する乗員を拘束するシートベルトの張力制御用のプリテンション用モータ7,7がそれぞれ設けられている。
尚、8は衝突センサ、9は後突予知用の後突予知距離検出センサである。
上記各シートクッション部2a,3aは、図2に示すように、シートクッション部2a,3aの前端が後端よりも上方側に位置するよう、シートクッション面2dの前端付近が前端側から後端側に向かって後傾されている。
また、上記シートクッション用アクチュエータ4,4は、図2に示すように、各シートクッション部2a,3aの前端側下方に設けられており、シートクッション用アクチュエータ4,4が上方側に移動されると、シートクッション部2a,3aの中央付近の回動軸Oを中心にシートクッション部2a,3aの前端側が上昇し、逆にアクチュエータ4が下方側に移動されると、シートクッション部2a,3aの前端側が下降する。
また、上記シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5は、各シートバック部2b,3bの下方側背面に設けられており、シートバック用アクチュエータ5,5が前方側に移動されると、シートバック部2b,3bが、シートクッション部2a,3aとシートバック部2b,3bとの連結箇所(不図示)を中心に前方側へ回動され、逆にアクチュエータ5,5が後方側に移動されると、連結箇所(不図示)を中心に後方側へ回動される。
次に、本実施形態に関する制御用のコントロールユニット50に対する入出力関係を、図3の制御ブロック図に基づき説明する。
図3において、コントロールユニット50には、各運転席2,3の各シートバック部2b,3bの傾斜角度を検出するシートバック傾斜角度検出センサ6,6、車両1に対する加速度を検出して車両の衝突(前突、後突)を検出する衝突センサ8、及び車両1に対する後突を予知、例えば、超音波、電波、レーザ等により自車と後続車との間の距離を検出することによって後突を予知可能な後突予知距離センサ9からの検出信号が入力されるようになっている。
また、コントロールユニット50は、各センサから入力された検出信号に基づいてシートクッション用アクチュエータ4,4、シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5、プリテンション用モータ7,7をそれぞれ制御するよう構成されている。
次に、上記シートクッション用アクチュエータ4,4、シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5、プリテンション用モータ7,7の制御について、図4のフローチャート、図5の作動図に基づき説明する。
図4のステップS1において、後突予知距離センサ9からの検出信号を読み込む。
ステップS2では、ステップS1で読み込まれた自車と後続車との間の距離に基づいて後突予知判断処理を行う。
続く、ステップS3では、ステップS2で判断された距離が所定値以下で、所定時間後に後突が発生されると予知される場合は、ステップS4に進み、シートベルトによる乗員の拘束力が高まるようプリテンション用モータ7,7を作動させる。
ステップS5では、シートバック傾斜角度検出センサ6,6からの検出信号を読み込む。
続く、ステップS6では、シートバック傾斜角度が所定値以上でシートバック部2b,3bが寝ているか否か判定する。
ステップS6でNOと判定された時、つまり、シートバック部2b,3bが寝ていない場合、ステップS7に進み、シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5によりシートバック部2b,3bの傾斜角度が所定値(例えば、略垂直相当の値)まで立ち上げ、実際の後突に備えて乗員の背部をシートバック部2b,3bに密着させておく。尚、この時、ヘッドレスト2c,3cはシートバック部2b,3bに固定され、連動して前方側に移動されるため、乗員の頭部もヘッドレスト2c,3cに密着される。
続く、ステップS8では、シートクッション用アクチュエータ4,4によりシートクッション部2a,3aの前端側を下降させ、実際の後突に備えて乗員の後方側へのスムースな移動を確保しておく。
ステップS9では、衝突センサ8からの検出信号を読み込む。
続く、ステップS10では、後突予知後に実際に後突があったか否か判定する。
ステップS10でYESと判定された時、ステップS11に進み、後突後所定時間経過したか否か判定する。
ステップS11でYESと判定された時、ステップS12に進み、シートクッション部2a,3aの前端側を上昇させ、後突後の乗員の前方側への投げ出しを抑制する。
ここで、本実施形態における上昇とは、ステップS8で下降させた位置から通常の位置に戻すことを意図しているが、通常の位置よりも更に上昇させるようにしてもよい。
また、ステップS11でNOと判定された時はステップS13に進む。
ステップS13では、ステップS4で高めた拘束力が更に高まるようプリテンション用モータ7,7を作動させ、後突時における乗員の拘束力を高めるようにしている。
また、ステップS10でNOと判定された時、つまり、ステップS3で後突が予知された後、実際に後突が生じていない時、ステップS14に進み、後突予知後所定時間経過しているか否か判定する。
ステップS14でYESと判定された時、つまり、後突予知後所定時間経過しても実際の後突が検出されない時は、後突予知の誤予知、或いは乗員による後突回避動作等により後突が生じなかったとみなせることから、ステップS15,16,17に進み、ステップS8で上昇させたシートクッション部2a,3aの前端側の位置、ステップS4で設定したプリテンション用モータ7,7による拘束力、及びステップS7で設定したシートバック2b,3bの傾斜角度の全てを通常に復帰させる。
また、ステップS14でNOと判定された時は、後突予知後所定時間経過していないことから、ステップS15乃至S17の処理を行うことなくステップS10の判定処理の前に戻る。
また、ステップS3でNOと判定された時、或いはステップS6でYESと判定された時は、後突予知がなされていない、或いは後突予知はなされたが後突による乗員の頚椎への負担の影響が小さい位置にシートバック2b,3bが傾斜されていると判断されることから、後突予知時の対応としてのステップS7,S8の処理をバイパスして、ステップS9の前に進み、以降、実際に後突が生じた場合の対応のみを上述と同様に行う。
以上のような作動を、図5に基づき説明する。
図5の(1)は後突、及び後突予知がなされていな通常時、図5の(2)は後突予知時、図5の(3)は後突時の状態を示している。
図5(1)に示す通常状態から車両の後突が予知されると、図5(2)中矢印a1で示すように、プリテンション用モータ7,7によりシートベルトによる乗員の拘束力が高められる。
また、図5(2)中矢印b1で示すように、シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5の前方側への移動によりシートバック2b,3b、ヘッドレスト2c,3cが前方側に回動されて、後突に備えた乗員の背部及び頭部と、シートバック2b,3b及びヘッドレスト2c,3cとの早期な密着が確保される。
また、図5(2)中矢印c1で示すように、シートクッション用アクチュエータ4,4によりシートクッション部2a,3aの前端側が下降されて、乗員の後方側へのスムースな移動が確保される。
そして、後突予知後実際の後突が検出されると、図5(3)中矢印a2で示すように、後突予知の時に対して更に乗員の拘束力が高められるようプリテンション用モータ7,7が作動される。
また、図5(3)中矢印c2で示すように、シートクッション用アクチュエータ4,4によりシートクッション部2a,3aの前端側が上昇され、そのシートクッション部2a,3aの前端により乗員の前方側への移動が阻害されるため、後突後の乗員の前方側への投げ出しが抑制される。
以上のように、本実施形態によれば、車両の後突が予知された時、シートクッション部2a,3aの前端が下降されるため、乗員の大腿部や膝のシートクッション部部2a,3aの前端への引っ掛かりを抑制でき、乗員の後方側へのスムースな移動を確保できるため、乗員の腰部、背部及び頭部を一体で後方側へ平行移動させて乗員をシートに深く着座させるとともに頭部をヘッドレスト2c,3cで拘束することができ、乗員の頚椎への負担を軽減することができる。
また、車両の後突が予知された時、プリテンション用モータ7,7によるシートベルトによる乗員の拘束力が高められるため、乗員の安全性を高めておくことができる。
また、車両の後突が予知された時、シートバック傾斜角度が所定値以下でシートバック部部2a,3aが車両後方側へ後傾している時、シートクッション部部2a,3aの前端の下降を禁止されるため、乗員の頚椎への負担の発生を抑制しつつ、後突後に乗員が前方側への投げ出されることを抑制することができる。
また、車両の後突が予知された時、シートクッション部部2a,3aの前端が下降された時、シートバック部2b,3b及びヘッドレスト2c,3cが前方側へ回動されるため、実際の後突に備えて乗員の背部及び頭部のシートへの密着が早期に確保されるため、更に、頚椎への負担を軽減することができる。
また、後突予知によりシートクッション部部2a,3aの前端が下降されて乗員の後方側へのスムースな移動が確保された後、実際の後突が検出され所定時間経過した時は、シートクッション部部2a,3aの前端は上昇されるため、その上昇されたシートクッション部部2a,3aの前端により乗員の前方側への移動が阻害され、乗員が前方側へ投げ出されることを抑制することができる。
また、実際の後突が検出された時は、プリテンション用モータ7,7によるシートベルトによる乗員の拘束力が後突予知時よりも更に高められるため、乗員の安全性を高めることができる。
また、後突が予知された後所定期間実際の衝突が検出されない時、シートクッション部部2a,3aの前端を元の状態に戻されるため、後突予知の誤検出や、乗員の回避動作等により実際の後突が回避された後の乗員のシートクッション部2a,3aにおけるホールド性を確保することができる。
尚、本実施形態では、後突の予知された時、シートクッション部2a,3aの前端側の下降と、シートバック2b,3bの前方側への回動を別々のアクチュエータ4,4,5,5により行う例を示したが、図6に示すように、シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5を廃止するとともに、シートクッション2a,3aと、シートバック2b,3b、及びヘッドレスト2c,3cとを一体的に構成し、図6(2)中矢印c3で示すように、シートクッション用アクチュエータ4,4によりシートクッション2a,3aの前端側を下降させることにより、図6(2)中矢印Aで示すように、回動軸Oを中心にシート全体を前方側へ回動させるようにしてもよい。
また、後突後は、図6(3)中矢印c4で示すように、シートクッション用アクチュエータ4,4によりシートクッション2a,3aの前端側を上昇させることにより、図6(2)中矢印Bで示すように、回動軸Oを中心にシート全体を後方側へ回動される。
このような実施形態によれば、シートクッション部部2a,3aの中央付近の回動軸Oを中心としてシート全体を一体的に前方側へ回動されるため、シートクッション部部2a,3aの前端の下降に伴いシートバック部2b,3b及びヘッドレスト部2c,3cも前方側に回動されるため、乗員の後方へのスムースな移動と、シート全体の前方側への回動とが相俟って、早期に乗員の腰部、背部及び頭部を一体で後方側へ平行移動させて乗員をシートに深く着座させるとともに頭部をヘッドレストで拘束することができ、更に、頚椎への負担を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、シートクッション用アクチュエータ4,4、シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ5,5を油圧アクチュエータとする例を示したが、その他電気モータ等により構成するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る全体構成図。 本発明の実施形態に係るシートを示す図。 本発明の実施形態に係る制御ブロック図。 本発明の実施形態に係る制御フローチャート。 本発明の実施形態に係る作動状態を示す図。 本発明の実施形態の変形例に係る作動状態を示す図。
符号の説明
1:車両
2:運転席(シート)
3:助手席(シート)
2a,3a:シートクッション部
2b,3b:シートバック部
2c,3c:ヘッドレスト部
2d:シートクッション面
4:シートクッション用アクチュエータ(シートクッション前端移動手段)
5:シートバック傾斜角度変更用アクチュエータ
6:シートバック傾斜角度センサ(シートバック傾斜角度検出手段)
8:衝突センサ
9:後突予知距離センサ(後突予知手段)
50:コントロールユニット(シートクッション前端移動手段)
O:回動軸

Claims (5)

  1. シートに着座した乗員を車両後方側からの衝突時に保護する乗員用保護装置であって、
    乗員の着座が可能とされ、前端が後端よりも高く位置するよう傾斜されるシートクッション部と、乗員の背部を支持可能なシートバック部と、乗員の頭部を支持可能なヘッドレスト部とからなるシートと、
    車両の後方からの衝突を予知する後突予知手段と、
    該後突予知手段により車両の後方からの衝突が予知された時、上記シートクッション部の前端を下降させるシートクッション部前端移動手段とを備えていることを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 上記シートクッション部前端移動手段は、上記後突予知手段により車両の後方からの衝突が予知された後実際の衝突が検出された時、所定時間経過後、上記シートクッション部の前端を上昇させるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
  3. 上記シートバック部の傾斜角度を検出するシートバック角度検出手段を備え、
    上記シートクッション部移動手段は、上記シートバック角度検出手段により検出されたシートバック部の傾斜角度が所定値以下で上記シートバック部が車両後方側へ後傾している時、上記シートクッション部の前端の下降を禁止するよう構成されていることを特徴とする請求項1に車両用乗員保護装置。
  4. 上記シートは、上記シートクッション部の前端が下降された時、当該シートクッション部の中央付近を中心として上記シート全体を一体的に前方側へ回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
  5. 上記シートクッション部前端移動手段は、上記後突予知手段により車両の後方からの衝突が予知された後所定期間実際の衝突が検出されない時、上記シートクッション部の前端を元の状態に戻すよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
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