JP2005270245A - 食器洗い機の洗浄兼排水ポンプ - Google Patents

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洋 北村
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Tomohiro Okawa
友弘 大川
Takaaki Takeishi
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Abstract

【課題】本発明は、吸い込み穴と排水穴の回転方向に亘る角度を大きくすることなく、ポンプ性能の向上を計ることにある。
【解決手段】本発明は、電動機の回転軸に支持される洗浄ポンプランナーと排水ポンプランナーが、隔壁板を間にして背中合わせに置かれ、排水ポンプランナーは、円盤状の羽根基板と、隔壁板の反対側にあたる羽根基板の中央に軸方向に***する中央ボス部と、隔壁板の反対側にあたる羽根基板の側面に軸方向に延び、かつ中央ボス部から外周方向に延びる複数の遠心羽根を有し、吸い込み口の吸い込み穴は、排水ポンプケーシングの側面側で、かつ隔壁板の反対側になる位置に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプに関し、更に詳しくは、排水ポンプの性能向上に関する。
食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプは、隔壁板を介して洗浄ポンプと排水ポンプが背中合わせに配置されている。この洗浄兼排水ポンプは、特開2001−218722号公報(特許文献1)に示されている。
特開2001−218722号公報
洗浄兼排水ポンプの排水ポンプは、遠心型に類するポンプで、排水ポンプケーシングに吸い込み口と排出口が設けられている。そして、吸い込み口の吸い込み穴と排出口の排水穴は、排水ポンプランナーの回転中心を中心とした排水ポンプランナーの回転方向に亘る角度θが約180度より小さく配置されている。
この排水ポンプは、吸い込み穴と排水穴の回転方向に亘る角度θを大きくすると、排水ポンプランナーによる加速距離が増してポンプ性能が向上する。しかし、洗浄兼排水ポンプは、食器洗い機の底側に配置されることもあって、その角度θは約180度程度より大きくできず、ほぼ90°に近い構成となる。
本発明は、上記の問題に対処し、吸い込み穴と排水穴の回転方向に亘る角度を大きくすることなく、ポンプ性能の向上を計ることを目的とする。
本発明は、電動機の回転軸に支持される洗浄ポンプランナーと排水ポンプランナーが、隔壁板を間にして背中合わせに置かれ、排水ポンプランナーは、円盤状の羽根基板と、隔壁板の反対側にあたる羽根基板の中央に軸方向に***する中央ボス部と、隔壁板の反対側にあたる羽根基板の側面に軸方向に延び、かつ中央ボス部から外周方向に延びる複数の遠心羽根を有し、吸い込み口の吸い込み穴は、排水ポンプケーシングの側面側で、かつ隔壁板の反対側になる位置に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、吸い込み穴と排水穴の回転方向に亘る角度を大きくすることなく、ポンプ性能の向上を計ることができる。
本発明の実施形態を示す図1から図9に沿って説明する。
洗浄兼排水ポンプは、洗浄ポンプ1、排水ポンプ2、電動機3、および冷却ファン4を有する。洗浄ポンプ1と排水ポンプ2は、隔壁板5を介しての背中合わせに置かれる。
洗浄ポンプ1の洗浄ポンプランナー6と、排水ポンプ2の排水ポンプランナー7は、電動機3の回転軸8に固定支持される。電動機3は正逆転し、正転で洗浄ポンプ1がポンプとして機能し、逆転で排水ポンプ2がポンプとして機能するようになっている。
洗浄ポンプ1は、洗浄ポンプランナー6を内置する洗浄ポンプケーシング9を有する。洗浄ポンプケーシング9は、吸い込み口20と排出口21を有する。
洗浄ポンプランナー6は、羽根基板22と、この羽根基板22に対向するように置かれる案内板23と、羽根基板22と案内板23との間に放射状に配置される複数の羽根24を有する。案内板23の中央には、ランナー吸い込み口25を有する。洗浄ポンプランナー6の羽根基板22は、中央に中央ボス部26を有する。中央ボス部26は、案内板22の反対側(前記隔壁板5の方向)に向かって回転軸8に沿うように延びる軸支持筒27を有する。
排水ポンプ2は、排水ポンプランナー7が内置かれる排水ポンプケーシング40を有する。この排水ポンプケーシング40と洗浄ポンプケーシング9は、合わせられる側が開口になっている。この合わされ開口のところに前記隔壁板5が置かれる。この隔壁板5で排水ポンプケーシング40の内部と洗浄ポンプケーシング9の内部が仕切られ、洗浄ポンプランナー6と排水ポンプランナー7が隔壁板5を介して背中合わせに置かれる。
排水ポンプケーシング40と洗浄ポンプケーシング9は、外周側が全周に亘り合わされる。隔壁板5の外周が全周に亘り、排水ポンプケーシング40と洗浄ポンプケーシング9の外周側に挟持されるので、排水ポンプケーシング40と洗浄ポンプケーシング9を抱き合わせることにより、隔壁板5も一緒に止められる。
隔壁板5は、中央に洗浄ポンプケーシング9と排水ポンプケーシング40に突き出るように軸方向に延びた円筒体41を有する。洗浄ポンプケーシング9の方に延びた円筒体41のところには、前記軸支持筒27が内置されるように挿入される。円筒体41の洗浄ポンプケーシング端部側にラビリンス手段42が設けられる。
このラビリンス手段42は、図7に示すように内周リング42aと、内周リング42aの内周面中央に設けた小突起リング42bを有する。小突起リング42bは巾Tが約2mmで、回転軸との隙間Gが約0.25mmである。
排水ポンプランナー7は、円盤状の羽根基板43と、隔壁板5の反対側にあたる羽根基板43の中央に軸方向に***する中央ボス部44と、隔壁板5の反対側にあたる羽根基板43の側面に軸方向に延び、かつ中央ボス部44から外周方向に延びる複数の遠心羽根45を有する。中央ボス部44はラビリンス溝46を有する。このラビリンス溝46は、隔壁板5から軸方向に沿って中央ボス部44の奥深く形成される。ラビリンス溝46には、排水ポンプケーシング側に突き出た円筒体41のところが挿入される。
このように、洗浄ポンプケーシング9と排水ポンプケーシング40は隔壁板5で仕切られ、隔壁板5の回転部分側のシールは、ラビリンス溝46と円筒体41に形成されるラビリンス、円筒体41のラビリンス手段42で構成される。かかるラビリンスのシールにより、洗浄ポンプケーシング9と排水ポンプケーシング40の間での通水は生じ難く、非接触のシールであるので、回転摩擦損失がない。
排水ポンプケーシング40は、吸い込み口60と排出口61を有する。吸い込み口60の吸い込み穴62は、排水ポンプケーシング40のケーシング側面部に設けられる。排出口61の排出穴63は、排水ポンプケーシング40のケーシング外周部に設けられる。吸い込み穴62と排出穴63は、排水ポンプランナーの回転中心を中心とした排水ポンプランナーの回転方向での角度がθに配置されている。
吸い込み穴62は、ケーシング外周とケーシング側面部に設けられているので、遠心羽根45から直接吸い込みが行なわれる。すなわち、従来は排水ポンプケーシングのケーシング外周部、言い換えると、排水ポンプランナーの外周のところに吸い込まれる。これに対し、本発明の実施形態では排水ポンプランナー7の遠心羽根4の外周部および側面部分から吸い込まれるので、吸い込み側の流体抵抗が少なくなり強い吸い込みが得られる。このため、吸い込み量の増加が計られ、吸い込み穴と排水穴の回転方向に亘る角度を大きくすることなく、ポンプ性能の向上を計ることができる。
また、吸い込み穴62は、排水ポンプランナー7の回転軸方向から見た形状がほぼ三角形である。この排水ポンプランナー7の回転方向に向かって開口面積が広がる吸い込み穴62は、排出穴63よりも大きな面積を有する。大きな開口面積の吸い込み穴62が遠心羽根4の側面に対面しているので、吸い込み側の流体抵抗が少なくなり効率の良い吸い込みが行なわれる。
排水ポンプケーシング40のケーシング側部の中央には、前記隔壁板5から離れる方向に向かって延びるシール支持筒部70が設けられる。このシール支持筒部70は、前記回転軸8の外周に摺接するシール部材71を保持する。
シール支持筒部70は、排水ポンプランナー7に対面する内径縁に環状突起72を有する。遠心羽根45は、中央ボス部44よりもシール支持筒部70に向けて突き出ている。遠心羽根45の内周径は、前記環状突起72の外径よりも大きい。
遠心羽根45が中央ボス部44よりも突出して、羽根基板43からの丈が増すことに排水ポンプ2のポンプ性能が向上する。
また、シール支持筒部70に環状突起72を設けたので、この環状突起72が障壁になって運転中におけるシール部材71への水流や異物の回り込みが抑制される。
水流や異物の回り込みを抑制し、かつポンプ性能を高めるためには、遠心羽根45の内周径側と前記環状突起72の外径側とをできるだけラップさせることが望ましい。
図8、図9に基づき、洗浄ポンプランナーと排水ランナーとの回り止めに関する他の実施形態について説明する。
排水ポンプランナー7の軸方の位置決めをするストッパー75が回転軸8に設けられる。ストッパー75は、回転軸8の止めリング溝に嵌め込んで取り付けられる。
排水ポンプランナー7の中央ボス部44の回転軸挿入穴76は円形である。洗浄ポンプランナー6の軸支持筒27の回転軸挿入穴は円形で、一部に回り止め偏平部77を有する。
回転軸8は、先端側に小径部78を有する。この小径部78は円形で、抜け止めストッパー79が取り付けられ、排水ポンプランナー7と洗浄ポンプランナー6の抜け止めを行なう。回転軸8は、小径部78の奥側部位に偏平部80を有する。この偏平部80は、洗浄ポンプランナー6に対応するところまで設ける。排水ポンプランナー7に対応するところには、平部80を設けない。偏平部80が洗浄ポンプランナー6に対応するところだけで済み、偏平にするフライス加工個所を少なくすることができる。
排水ポンプランナー7は、回転軸8の偏平部80に洗浄ポンプランナー6の回り止め偏平部77が合わさって回転軸8に対する回り止めが行なわれる。
洗浄ポンプランナー6の軸支持筒27に凹み81、排水ポンプランナー7の中央ボス部44に凸部82を設ける。この凸部82と凹み81が嵌り合って洗浄ポンプランナー6と排水ポンプランナー7が相互に回り止めされる。この相互の回り止めを介して洗浄ポンプランナー6も排水ポンプランナー7と同様に回転軸8は回り止めされるのである。
本発明の実施形態に係わるもので、洗浄兼排水ポンプの縦断面図。 本発明の実施形態に係わるもので、排水ポンプと電動機の部分組み合わせを示す図。 本発明の実施形態に係わるもので、排水ポンプと電動機の部分組み合わせで排水ポンプが外された状態を示す図。 本発明の実施形態に係わるもので、排水ポンプの排水ポンプケーシングと排水ポンプランナーを軸方向から見た図。 本発明の実施形態に係わるもので、排水ポンプの排水ポンプケーシングと排水ポンプランナーを軸方向から見た斜視図。 本発明の実施形態に係わるもので、排水ポンプランナーが外された排水ポンプケーシングの斜視図。 本発明の実施形態に係わるもので、図1のA部拡大図。 本発明の他の実施形態に係わるもので、洗浄ポンプランナーおよび排水ランナーと回転軸の回り止め構成を示す図。 本発明の他の実施形態に係わるもので、洗浄ポンプランナーと排水ランナーの回り止め構成を示す図。
符号の説明
9…洗浄ポンプケーシング、6…洗浄ポンプランナー、1…洗浄ポンプ、3…電動機、2…排水ポンプ、40…排水ポンプケーシング、22…隔壁板、60…吸い込み口、61…排出口、62…吸い込み穴、63…排出穴、43…円盤状の羽根基板、44…中央ボス部、45…複数の遠心羽根。

Claims (7)

  1. 洗浄ポンプケーシング内に洗浄ポンプランナーを備える洗浄ポンプと、排水ポンプケーシング内に排水ポンプランナーを備える排水ポンプと、前記洗浄ポンプランナーおよび前記排水ポンプランナーを回転駆動する電動機とを有し、
    前記洗浄ポンプと前記排水ポンプを隣合わせ、かつ前記電動機を排水ポンプの隣側に配置し、
    前記洗浄ポンプケーシング内と前記排水ポンプケーシング内を隔離し隔壁板を有し、
    前記排水ポンプケーシングには、吸い込み口と排出口を設け、
    前記吸い込み口の吸い込み穴のと前記排出口の排出穴は、排水ポンプランナーの回転中心を中心とした排水ポンプランナーの回転方向での角度θが約180度以下に配置されていることを特徴とする食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプにあって、
    前記電動機の回転軸に支持される前記洗浄ポンプランナーと排水ポンプランナーは、前記隔壁板を間にして背中合わせに置かれ、
    前記排水ポンプランナーは、円盤状の羽根基板と、前記隔壁板の反対側にあたる羽根基板の中央に軸方向に***する中央ボス部と、前記隔壁板の反対側にあたる前記羽根基板の側面に軸方向に延び、かつ前記中央ボス部から外周方向に延びる複数の遠心羽根を有し、
    前記吸い込み口の吸い込み穴は、前記排水ポンプケーシングの側面側で、かつ前記隔壁板の反対側になる位置に設けたことを特徴とする食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプ。
  2. 請求項1記載の食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプにおいて、
    前記吸い込み穴の開口面積が前記排出穴の開口面積よりも大きいことを特徴とする洗浄機の洗浄兼排水ポンプ。
  3. 請求項1記載の食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプにおいて、
    前記吸い込み穴は、排水ポンプランナーの回転軸方向から見た形状がほぼ三角形であることを特徴とする食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプ。
  4. 洗浄ポンプケーシング内に洗浄ポンプランナーを備える洗浄ポンプと、排水ポンプケーシング内に排水ポンプランナーを備える排水ポンプと、前記洗浄ポンプランナーおよび前記排水ポンプランナーを回転駆動する電動機とを有し、
    前記洗浄ポンプと前記排水ポンプを隣合わせ、かつ前記電動機を排水ポンプの隣側に配置し、
    前記洗浄ポンプケーシング内と前記排水ポンプケーシング内を隔離する隔壁板を有する食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプにあって、
    前記隔壁板の中央には、前記洗浄ポンプケーシングと前記排水ポンプケーシングに突き出るように軸方向に延びた円筒体を設け、
    前記電動機の回転軸に支持される前記洗浄ポンプランナーと排水ポンプランナーは、前記隔壁板を間にして背中合わせに置かれ、
    前記排水ポンプランナーは、円盤状の羽根基板と、前記隔壁板の反対側にあたる羽根基板の中央に軸方向に***する中央ボス部と、前記隔壁板の反対側にあたる前記羽根基板の側面に軸方向に延び、かつ前記中央ボス部から外周方向に延びる複数の遠心羽根を有し、
    前記中央ボス部は前記排水ポンプケーシング側に突き出た前記円筒体のところが挿入されるラビリンス溝を有し、
    前記洗浄ポンプランナーの中央ボス部に設けた軸支持筒が前記洗浄ポンプケーシングに突き出たところの前記円筒体に内置され、かつ円筒体の洗浄ポンプケーシング端部側にラビリンス手段を設けたことを特徴とする食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプ。
  5. 請求項1または4記載の食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプにおいて、
    前記洗浄ポンプランナーは前記回転軸に回り止めされ、前記洗浄ポンプランナーと排水ポンプランナーは、相互に回り止めされていることを特徴とする食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプ。
  6. 請求項1または4記載の食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプにおいて、
    前記排水ポンプケーシングは、ケーシング外周部と、ケーシング側部とを有し、
    前記ケーシング側部の中央には、前記隔壁板から離れる方向に向かって延びるシール支持筒部を設け、前記回転軸の外周に摺接するシール部材を前記シール支持筒部に保持し、
    前記シール支持筒部は、前記排水ポンプランナーに対面する内径縁に環状突起を有し、
    前記遠心羽根の内周径が前記環状突起の外径よりも大きいことを特徴とする食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプ。
  7. 請求項6記載の食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプにおいて、
    前記遠心羽根が前記中央ボス部よりも前記シール支持筒部に向けて突き出ていることを特徴とする食器洗浄機の洗浄兼排水ポンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009081465A1 (ja) * 2007-12-21 2009-07-02 Yonehara Giken Co., Ltd. 加圧遠心ポンプ
KR101013228B1 (ko) * 2009-01-12 2011-02-10 주식회사 청석 조립성이 개선되고 이중임펠러를 구비한 펌프
CN114688076A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 宁波方太厨具有限公司 一种叶轮结构及双泵***、清洗机
EP4130488A1 (en) * 2021-08-03 2023-02-08 Bleckmann GmbH & Co. KG Pressure wall for a fluid pump and a pump including the pressure wall

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