JP2005268101A - 画像表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

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邦夫 高山
Takahiro Takamori
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Abstract

【課題】 従来、表示過程におけるスキャンドライバLSIでの消費電力や、パネルの縦方向の隣接セルにおける放電干渉が問題となっている。
【解決手段】 走査を行うための走査パルスを印加する第一電極So1,Se1,So2と、表示を行うための交流電圧パルスを印加する第二電極Xodd,Xevenおよび第三電極Yodd,Yevenと、アドレスパルスを印加するアドレス電極を有する表示パネルを備える画像表示装置であって、前記第二電極または前記第三電極を上下方向に跨いで2つの前記第一電極が電気的に接続されるように構成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像表示装置およびその駆動方法に関し、特に、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)を駆動するのに適した画像表示装置およびその駆動方法に関する。
近年、平面型の画像表示装置として面放電を行う交流型プラズマディスプレイ装置が実用化され、パーソナルコンピュータやワークステーション等の画像表示装置、平面型の壁掛けテレビジョン、或いは、広告や情報等を表示するための装置として広く使用されて来ている。そして、例えば、三電極面放電型のプラズマディスプレイ装置においては、Y電極に走査電極の役割を担わせているため消費電力が増大することになっている。さらに、従来のプラズマディスプレイ装置においては、縦方向の隣接セルの放電干渉が課題となっている。そこで、より少ない消費電力でありながら高解像度表示を行うことができ、且つ、より一層のコストダウンを図ることが可能な画像表示装置およびその駆動方法の提供が要望されている。
従来、平面型の画像表示装置として面放電を行うプラズマディスプレイ装置が実用化され、画面上の全画素を表示データに応じて同時に発光させるようになっている。面放電を行うプラズマディスプレイ装置は、前面ガラス基板の内面に1対の電極が形成され、内部に希ガスが封入された構造となっている。電極間に電圧を印加すると、電極面上に形成された誘電体層および保護層の表面で面放電が起こり、紫外線が発生する。背面ガラス基板の内面には、3原色である赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の蛍光体が塗布されており、紫外線によりこれらの蛍光体を励起発光させることによってカラー表示を行うようになっている。
図1は従来のプラズマディスプレイパネルの一例を模式的に示す図であり、三電極面放電AC型プラズマディスプレイパネルを示すものである。
図1において、参照符号10はプラズマディスプレイパネル(PDP)、11は前面側の基板(前面基板)、12はX電極用の透明電極、13はX電極用のバス電極、14はY電極用の透明電極、15はY電極用のバス電極、16は背面側の基板(背面基板)、17はアドレス電極、18は隔壁(リブ)、そして、19R,19G,19Bは蛍光体層を示している。なお、実際のPDP10は、X電極およびY電極上に誘電体層並びに保護膜が設けられ、また、アドレス電極上に誘電体層が設けられている。さらに、X電極(12,13)およびY電極(14,15)が設けられた前面側の基板11とアドレス電極17が設けられた背面側の基板16との間には、ネオンとキセノンの混合ガスなどの放電ガスが充填され、X電極およびY電極とアドレス電極との交差部の放電空間が1つの放電セルを構成することになる。
図2は従来のプラズマディスプレイ装置における階調駆動シーケンスの一例を示す図である。
図2に示されるように、プラズマディスプレイ装置における階調駆動シーケンスは、1フィールド(フレーム)をそれぞれ所定の輝度の重みを有する複数のサブフィールド(サブフレーム)SF1〜SFnで構成し、各サブフィールドの組み合わせにより所望の階調表示を行うようになっている。具体的に、複数のサブフィールドとしては、例えば、2の巾乗の輝度重みを有する8つのサブフィールドSF1〜SF8(維持放電の回数の比が1:2:4:8:16:32:64:128)により256階調の表示を行うようになっている。
図3は従来のプラズマディスプレイ装置の駆動方法を説明するための図である。
図2および図3に示されるように、各サブフィールド(例えば、SF1〜SF8)は、それぞれ表示領域における全てのセルの壁電荷(帯電状態)を均一にする初期化過程(リセット期間)TR、点灯すべきセルに壁電荷を形成して点灯セルを選択するアドレス過程(アドレス期間)TA、および、壁電荷が形成された点灯セルを輝度に応じた回数だけ放電(点灯)させる表示過程(維持放電期間)TSで構成され、各サブフィールドの表示毎に輝度に応じてセルを点灯させ、例えば、8つのサブフィールド(SF1〜SF8)を表示することで1フィールドの表示を行うようになっている。
すなわち、初期化過程TRにおいて、先ずパルスP1により全セルに放電を発生させて壁電荷を書き込み、次のパルスP2により全セルの壁電荷を消去する放電を発生させて帯電状態を零に調整する。さらに、続くアドレス過程TAにおいて、Y電極(14,15)に対して順次スキャンパルスを印加し、同時に、表示データに基づいて点灯させるべきセルに対してアドレスパルスを印加してアドレス放電を起こし、壁電荷を形成する。
そして、続く表示過程TSにおいて、X電極およびY電極(表示電極)に維持放電パルス(表示放電パルス)を印加して、アドレス放電により壁電荷が形成されていたセルのみ点灯する。この維持放電パルスの回数により、セルの輝度が制御される。
図4は従来のプラズマディスプレイ装置の一例の全体構成を概略的に示すブロック図であり、例えば、前述した図1に示すようなPDP10を使用したプラズマディスプレイ装置100の一例を概略的に示すものである。
プラズマディスプレイ装置100は、PDP10と、該PDP10の各セルを駆動するためのX側ドライバ32,Y側ドライバ33およびアドレス側ドライバ34と、これら各ドライバを制御する制御回路31とを備えている。制御回路31には、TVチューナやコンピュータ等の外部装置からR,G,Bの3色の輝度レベルを示す多値画像データであるフィールドデータDf、および、各種の同期信号(クロック信号CLK,水平同期信号Hsync,垂直同期信号Vsync)が入力される。そして、制御回路31は、上記フィールドデータDfおよび各種の同期信号からそれぞれのドライバ32〜34に適した制御信号を出力して所定の画像表示を行うようになっている。
Y側ドライバ33はY電極を制御するもので、スキャンドライバ(スキャンドライバLSI)331および共通ドライバ332を備え、また、X側ドライバ32はX電極を制御するもので、共通ドライバ320を備えている。
近年、例えば、PDPテレビ(プラズマディスプレイ装置)の市場では低価格化が進み、パネルサイズ1インチ当たりの価格が、100ドルさらには1万円を切るようになってきている。そのため、競争力のある製品を供給するには、コストの低減が必須である。
ところで、通常、垂直解像度Nラインの表示に対して必要な表示電極数は、X電極N本+Y電極N本=2N本である。これに対して、従来、全ての表示電極間で表示放電発光を行い、X電極(N/2+1)本とY電極N/2本の合計(N+1)本だけの表示電極で垂直解像度Nラインのインタレース表示を行い、コストの低減を実現するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、X電極(N/2+1)本およびY電極N/2本とは別に、独立した走査電極SをN本設け、合計(2N+1)本の電極で垂直解像度Nラインのプログレッシブ表示を行うものも提案されている(例えば、特許文献2〜5参照)。
さらに、従来、発光輝度の向上および書き込み放電の安定化を図るために、アドレス電極と走査電極の一部が重なるように形成すると共に、維持電極を走査電極に並行に且つ所定の距離を離間させて形成し、走査電極と維持電極とを櫛の歯状に形成するようにした面放電型プラズマディスプレイパネルも提案されている(例えば、特許文献6参照)。
特許第2801893号明細書(特開平09−160525号公報:全体) 特開平10−144225号公報(段落番号0021〜0046、図3〜5) 特開平10−199427号公報(全体) 特開2000−123740号公報(全体) 特開2000−305512号公報(全体) 特開2002−008548号公報(全体)
従来、例えば、X電極(N/2+1)本とY電極N/2本の合計(N+1)本だけの表示電極で垂直解像度Nラインをインタレース表示するプラズマディスプレイ装置(例えば、特許文献1に記載のプラズマディスプレイ装置)において、消費電力の増大が問題となっている。ここで、問題としている消費電力の増大は、スキャンドライバLSIで損失される電力を指す。
図5は図4に示すプラズマディスプレイ装置におけるY側ドライバの一例を示すブロック回路図であり、図6は図5に示すY側ドライバにおけるスキャンドライバLSIの一例を示す回路図である。
図5に示されるように、Y側ドライバ33は、ソースが高電位電源線(Vdd)に接続されてゲートに制御信号CS1が供給されたpチャネル型MOSトランジスタ(pMOSトランジスタ)3301、ソースが低電位電源線(Vss)に接続されてゲートに制御信号CS2が供給されたnチャネル型MOSトランジスタ(nMOSトランジスタ)3302、pMOSトランジスタ3301のドレインとスキャンドライバLSI331および共通ドライバ332との間に接続されたダイオード3303、並びに、スキャンドライバLSI331および共通ドライバ332とnMOSトランジスタ3302のドレインとの間に接続されたダイオード3304を備えている。
図6に示されるように、スキャンドライバLSI331は、ソースが高電位電源線(Vdd)に接続されてゲートに制御信号CS11が供給されたpMOSトランジスタ3311(Q1)、ソースが低電位電源線(Vss)に接続されてゲートに制御信号CS12が供給されたnMOSトランジスタ3312(Q2)、pMOSトランジスタ3311のソースとドレインとの間に設けられたダイオード3313(D1)、並びに、nMOSトランジスタ3312のソースとドレインとの間に設けられたダイオード3314(D2)を備えている。
制御信号CS1およびCS2は、例えば、アドレス過程(TA)においてそれぞれ低レベル『L』および高レベル『H』となってpMOSトランジスタ3301およびnMOSトランジスタ3302をオンする。すなわち、初期化過程(TR)および表示過程(TS)において、制御信号CS1およびCS2は、それぞれ高レベル『H』および低レベル『L』となってpMOSトランジスタ3301およびnMOSトランジスタ3302をオフする。ここで、初期化過程および表示過程において、共通ドライバ332からY電極(14,15)へ向かって電流が流れる場合には、共通ドライバ332からスキャンドライバLSI331のダイオード3314(D2)を通ってY電極へ流れ、また、Y電極から共通ドライバ332へ向かって電流が流れる場合には、Y電極からスキャンドライバLSI331のダイオード3313(D1)を通って共通ドライバ332へ流れる。なお、ダイオードD1およびD2は、オフ状態のトランジスタ3311および3312に寄生するダーオード(FET寄生ダイオード)或いは外付けダイオードである。
また、アドレス過程(TA)においては、制御信号CS11およびCS12がそれぞれ各走査ラインに応じて順次低レベル『L』および高レベル『H』となってpMOSトランジスタ3311およびnMOSトランジスタ3312を順次オンして全てのアドレス電極と各Y電極との間で順次アドレス放電を行うようになっている。
このように、従来のプラズマディスプレイ装置(例えば、特許文献1に記載のプラズマディスプレイ装置)においては、Y電極に走査電極の役割を担わせているため、アドレス過程以外の時間領域では、図6におけるトランジスタQ1およびQ2をオフにして、FET寄生ダイオードまたは外付けダイオードであるダイオードD1およびD2を介して、Y電極(走査電極)へ電流を出力していた。この電流は、例えば、対角42インチのプラズマディスプレイパネルの全面に最高階調表示(白表示)を行った場合、3[A]程度の値である。従って、ダイオードの電圧降下は1[V]程度であるから、1[V]×3[A]×2=6[W]の電力の損失となる。さらに、電流を流すことによって発生するLSIパッケージ内部の熱抵抗損失を合わせて考えると、全体で約10[W]程度の電力が失われることになる。そして、この電力の損失は、パネルサイズが大きくなる程、パネル面積の増大分以上に大きくなる。ここで、アドレス過程以外の期間におけるスキャンドライバLSIによる電力の損失は、初期化過程および表示過程の両方で生じるが、例えば、最大600回程度の維持放電が生じる表示過程における電力の損失(消費電力の増大)が大きな問題となっている。すなわち、従来のプラズマディスプレイ装置においては、表示過程におけるスキャンドライバLSIでの消費電力の低減が課題となっている。
また、上記の消費電力の課題とは別に、パネルの縦方向の隣接セルの放電干渉も解決すべき課題となっている。
これは、例えば、X電極(N/2+1)本とY電極N/2本の合計(N+1)本だけの表示電極で垂直解像度Nラインをインタレース表示する場合、放電を縦方向に仕切ることができないためである。すなわち、点灯セルの放電が、上下隣接セルにまで広がってしまい、本来点灯すべきではない上下隣接セルが徐々に点灯し、正常な点灯状態を維持できなくなる。
他方、例えば、X電極(N/2+1)本およびY電極N/2本とは別に、独立した走査電極SをN本設け、合計(2N+1)本の電極で垂直解像度Nラインをプログレッシブ表示する場合、合計Nビット分の出力を持つスキャンドライバLSIが必要になる。すなわち、従来のNラインの表示電極対2N本をプログレッシブ表示する場合と比べて、非表示部分が減ったに過ぎず、これ以上コストを低減できなかった。
本発明は、上述した従来技術における課題に鑑み、より少ない消費電力でありながら高解像度表示を行うことができ、且つ、より一層のコストダウンを図ることが可能な画像表示装置およびその駆動方法の提供を目的とする。
本発明の第1の形態によれば、走査を行うための走査パルスを印加する第一電極と、表示を行うための交流電圧パルスを印加する第二電極および第三電極と、アドレスパルスを印加するアドレス電極を有する表示パネルを備える画像表示装置であって、前記第二電極または前記第三電極を上下方向に跨いで2つの前記第一電極が電気的に接続されることを特徴とする画像表示装置が提供される。
本発明の第2の形態によれば、走査を行うための走査パルスを印加する第一電極と、表示を行うための交流電圧パルスを印加する第二電極および第三電極と、アドレスパルスを印加するアドレス電極を有する表示パネルを備え、前記第二電極または前記第三電極を上下方向に跨いで2つの前記第一電極が電気的に接続される画像表示装置を駆動する方法であって、壁電圧の状態を初期化するための初期化過程と、画素データに応じた壁電圧を各セルに形成するために前記第一電極に走査パルスを印加すると共に前記アドレス電極に画素データに応じたデータパルスを印加するアドレス過程と、表示電極となる前記第二電極および前記第三電極間に交流電圧パルスを印加する表示過程とを繰り返し実行することを特徴とする画像表示装置の駆動方法が提供される。
本発明によれば、より少ない消費電力でありながら高解像度表示を行うことができ、且つ、より一層のコストダウンを図ることが可能な画像表示装置およびその駆動方法を提供することができる。さらに、本発明によれば、縦方向の隣接セルの放電干渉を無くすことが可能な画像表示装置およびその駆動方法を提供することができる。
まず、本発明に係る画像表示装置およびその駆動方法の実施例を詳述する前に、本発明の原理構成を、図面を参照して詳述する。
図7は本発明に係る画像表示装置の表示電極構造を説明するための図であり、プラズマディスプレイパネルの前面基板側の電極構造を示すものである。
図7に示されるように、表示電極であるX電極(Xodd,Xeven)およびY電極(Yodd,Yeven)とは独立して走査電極S(So1,Se1,So2,Se2,…)を設け、この走査電極の隣り合う2つを電気的に接続するようになっている。すなわち、X電極またはY電極を上下方向に跨いで2つの走査電極Sが電気的に接続されている。
本発明は、X電極が(N/2+1)本、Y電極がN/2本、S電極がN/2本の構成で、垂直解像度Nラインをインタレース表示する。ここで、S電極はN本のように見えるが、X電極またはY電極を上下方向に跨いだ2本を電気的に接続して共通駆動するため、N/2出力分のスキャンドライバLSIで済むことになる。また、表示過程において、スキャンドライバLSIには電流を流さないため、例えば、対角42インチのプラズマディスプレイパネルにおいては10W程度の消費電力を削減することが可能になる。さらに、S電極とアドレス電極間のアドレス放電は、X電極とY電極間の主アドレス放電へ向けたトリガ放電であるため、LSIを流れるアドレス放電電流を従来よりも小さくすることができる。従って、本発明によれば、より定格電流の小さいLSIを使用してコストダウンを図ることができる。
さらに、点灯セルの上下隣接セルにおいて、アドレス放電を起こさなかったS電極が放電を仕切る役割を果たすため、従来では課題となっていた縦方向の隣接セルの放電干渉を無くすことができる。
以下、本発明に係る画像表示装置およびその駆動方法の各実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図8は本発明に係る画像表示装置の第1実施例の全体構成を概略的に示すブロック図であり、例えば、前述した図7に示すような表示電極構造を有するPDP20を使用したプラズマディスプレイ装置200の第1実施例の全体構成を概略的に示すものである。
プラズマディスプレイ装置200は、PDP20と、該PDP20の各セルを駆動するためのX側ドライバ42,Y側ドライバ43,アドレス側ドライバ44およびS側ドライバ45と、これら各ドライバを制御する制御回路41とを備えている。制御回路41には、TVチューナやコンピュータ等の外部装置からR,G,Bの3色の輝度レベルを示す多値画像データであるフィールドデータDf、および、各種の同期信号(クロック信号CLK,水平同期信号Hsync,垂直同期信号Vsync)が入力される。そして、制御回路41は、上記フィールドデータDfおよび各種の同期信号からそれぞれのドライバ42〜45に適した制御信号を出力して所定の画像表示を行うようになっている。
X側ドライバ42はX電極を制御するもので、奇数ラインのX電極を制御するodd共通ドライバ421および偶数ラインのX電極を制御するeven共通ドライバ422を備え、また、Y側ドライバ43はY電極を制御するもので、奇数ラインのY電極を制御するodd共通ドライバ431および偶数ラインのY電極を制御するeven共通ドライバ432を備えている。さらに、S側ドライバ45は、スキャン電極(S電極)を制御するもので、スキャンドライバ(スキャンドライバLSI)450を備えている。ここで、S電極(走査電極)は、X電極またはY電極を上下方向に跨ぐ2つが電気的に接続されるようになっている。
すなわち、本第1実施例の画像表示装置(プラズマディスプレイ装置)によれば、スキャンドライバLSI450がS側ドライバ45に配置され、表示放電パルスを印加するための共通ドライバ421,422および431,432は、X側ドライバ42およびY側ドライバ43に配置されるようになっている。
図9は図8に示す画像表示装置におけるY側ドライバの一例を示すブロック図である。
図9に示されるように、Y側ドライバ43は、Y電極を制御する共通ドライバ430を備えている。ここで、共通ドライバ430は、図8におけるodd共通ドライバ431、even共通ドライバ432に相当する。
図10は図8に示す画像表示装置におけるS側ドライバの一例を示すブロック回路図である。
図10に示されるように、S側ドライバ45は、スキャンドライバLSI(スキャンドライバ)450、ソースが高電位電源線(Vdd)に接続されてゲートに制御信号CS21が供給されたpMOSトランジスタ4501、ソースが低電位電源線(Vss)に接続されてゲートに制御信号CS22が供給されたnMOSトランジスタ4502、pMOSトランジスタ4501のドレインとスキャンドライバLSI450との間に接続されたダイオード4503、並びに、スキャンドライバLSI450とnMOSトランジスタ4502のドレインとの間に接続されたダイオード4504を備えている。ここで、スキャンドライバLSI450は、例えば、図6に示すような従来のスキャンドライバLSI331をそのまま使用することができる。また、制御信号CS21およびCS22は、例えば、アドレス過程(TA)においてそれぞれ低レベル『L』および高レベル『H』となってpMOSトランジスタ4501およびnMOSトランジスタ4502をオンする。なお、スキャンドライバLSI450(331)は、アドレス過程(TA)において、制御信号CS11およびCS12がそれぞれ各走査ラインに応じて順次低レベル『L』および高レベル『H』となってpMOSトランジスタ3311およびnMOSトランジスタ3312を順次オンして全てのアドレス電極と各S電極との間で順次アドレス放電を行うようになっている。
S側ドライバ45は、さらに、ソースがグランド(GND)に接続されてゲートに制御信号CS31が供給されたnMOSトランジスタ451、ソースがグランド(GND)に接続されてゲートに制御信号CS32が供給されたpMOSトランジスタ452、nMOSトランジスタ451のドレインとスキャンドライバLSI450との間に接続されたダイオード453、並びに、スキャンドライバLSI450とpMOSトランジスタ452のドレインとの間に接続されたダイオード454を備えている。
トランジスタ451,452およびダイオード453,454(図10において、破線で囲まれた回路)は、グランドスイッチを構成し、アドレス過程以外の時間領域において、S電極をグランド電位にクランプする場合に使用するものである。なお、S電極を正電位にクランプする場合には、pMOSトランジスタ(スイッチ)452のソースに接続されているGNDを正電位の電源で置き換えればよい。同様に、S電極を負電位にクランプする場合には、nMOSトランジスタ(スイッチ)451のソースに接続されているGNDを負電位の電源で置き換えればよい。さらに、アドレス過程以外の時間領域において、S電極の電位をフローティングにする場合には、破線で囲ったトランジスタ451,452およびダイオード453,454は不要となる。これらS電極の制御に関しては、後に図面を参照して詳述する。
図11は図8に示す画像表示装置におけるS側ドライバの他の例を示すブロック回路図である。
図11に示すS側ドライバ45は、高電位電源線(Vdd)に接続されたダイオード4503、低電位電源線(Vss)に接続されたダイオード4504、および、スキャンドライバLSI450を備えている。
このように、S側ドライバ45は、プラズマディスプレイ装置の駆動方法に応じて様々に変形することができる。
図12は本発明に係る画像表示装置における点灯セルを概念的に示す図であり、図13は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第1実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図であり、そして、図14は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第1実施例における偶数フィールドの駆動波形を示す図である。
図12および図13に示されるように、奇数フィールドでは、奇数ラインのX電極Xoddと奇数ラインのY電極Yoddとの間、並びに、偶数ラインのX電極Xevenと偶数ラインのY電極Yevenとの間のセルが点灯する。一方、図12および図14に示されるように、偶数フィールドでは、奇数ラインのY電極Yoddと偶数ラインのX電極Xevenとの間、並びに、偶数ラインのY電極Yevenと奇数ラインのX電極Xoddとの間のセルが点灯する。すなわち、図13および図14に示す駆動方法では、アドレス過程TAにおいて、走査電極(S電極)とアドレス電極(A電極)間の放電をトリガとして表示電極(X電極とY電極)間の放電へと発展させて表示を行うようになっている。この本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第1実施例を以下に詳述する。
図13に示されるように、奇数フィールドにおいて、初期化過程TRのパルスP1でセルに壁電荷を書き込み、次に、パルスP2で壁電荷を消去しながら壁電圧を調整する。アドレス過程TAは、前半アドレス過程TA1と後半アドレス過程TA2で構成される。
前半アドレス過程TA1において、奇数番目(奇数ライン)のX電極であるXoddおよび奇数番目のY電極Yodd、並びに、これらの電極Xodd,Yoddに挟まれた奇数番目のS電極Son(So1,So2,…)で規定されるセルをアドレスする。ここでは、偶数番目(偶数ライン)のX電極であるXevenへの印加電圧よりもXoddへの印加電圧を大きくし、Yodd−Son−Xevenの間で誤放電が起こらないようにする。
同様に、後半アドレス過程TA2において、偶数番目のX電極であるXevenおよび偶数番目のY電極であるYeven、並びに、これらの電極Xeven,Yevenに挟まれた偶数番目のS電極Sen(Se1,Se2,…)で規定されるセルをアドレスする。ここでは、Xoddへの印加電圧よりもXevenへの印加電圧を大きくし、Yeven−Sen−Xoddの間で誤放電が起こらないようにする。
これにより、Xodd−Yodd間、および、Xeven−Yeven間には、アドレス放電に基づいた壁電圧が形成される。そして、続く表示過程TSにおいて、Xodd−Yodd間、および、Xeven−Yeven間に交番パルス(表示放電パルス:サステインパルス)を印加して、アドレス過程TAで選択されたセルのみに表示放電を生じさせる。
以上のシーケンスを奇数フィールドに適用し、さらに、図14に示すように、上記奇数フィールドのシーケンスのXoddとXevenの印加電圧波形を入れ替えたシーケンスを偶数フィールドに適用することにより、全ての表示電極間で表示放電を生じさせることができ、図12に示されるように、画面全体でインタレース表示となる。
図15は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第2実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。なお、以下の説明において、画像表示装置の駆動方法の各実施例は、奇数フィールドの駆動波形を参照して説明されるが、偶数フィールドの駆動波形は、図13および図14と同様の関係であるため省略する。
図15に示す本第2実施例の駆動方法は、図13の初期化工程TRにおけるリセットパルスを、X電極およびY電極ではなくS電極に与えて初期化処理を行うようになっている。すなわち、初期化過程TRは、次に続くアドレス過程TAに向けた壁電圧のセットアップ期間であるから、初期化過程TRにおける電圧の印加は、S電極(走査電極)とA電極(アドレス電極)との間であってもよい。
図16は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第3実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。
図16と図13および図15との比較から明らかなように、本第3実施例の駆動方法は、図13に示すX電極およびY電極にリセットパルスを印加するのに加えて、図15に示すS電極にもリセットパルスを印加して初期化処理を行うようになっている。このように、X電極、Y電極およびS電極にリセットパルスを印加することで電荷調整をより精密に行うことが可能になる。なお、図16において、例えば、Y電極に印加するパルス電圧Vr1は、S電極に印加するパルス電圧Vr2よりも絶対値が大きく設定されているが、これは、S電極の方がY電極よりもX電極に距離が近いためにS電極に印加するパルス電圧Vr2を小さくすることができるためである。
ところで、S電極は表示放電を行わないので、表示過程においてS電極に電圧を印加しなくてもよい。すなわち、表示過程でのS電極の電位をフローティングにすると、誘電率が非常に高い絶縁体と見做せるため、S電極上に不要な壁電荷が蓄積するのを防止することができる。
一方、表示過程において、S電極に対して積極的に電圧を印加し、S電極をトリガ電極として作用させることも可能である。この場合、表示放電パルスの電圧を低減できると共に、発光効率の向上が可能となる。
図17は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第4実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図であり、図18は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第5実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。
本第4実施例の駆動方法は、図17に示されるように、表示過程TSにおいて、S電極を所定の正電位Vf1(例えば、プラス数十V程度)にクランプするようになっている。これは、前述したように、例えば、図10に示す回路において、nMOSトランジスタ452のソースに対して所定の正電位の電圧を印加し、図17に示す表示過程TSでS電極を正電位Vf1にクランプする間、制御信号CS32を高レベル『H』としてnMOSトランジスタ452をオンさせる。そして、nMOSトランジスタ452およびダイオード454を通った電流は、スキャンドライバLSI450(331)のダイオードD2(或いは、トランジスタ3312の寄生ダイオード)を介してS電極に流れる。なお、このとき電力の損失が発生するが、これは、表示放電パルスとは異なり1回であるためその電力損失は問題とならない。
逆に、本第5実施例の駆動方法は、図18に示されるように、表示過程TSにおいて、S電極を所定の負電位Vf2(例えば、マイナス数十V程度)にクランプするようになっている。これは、例えば、図10に示す回路において、nMOSトランジスタ451のソースに対して所定の負電位の電圧を印加し、図18に示す表示過程TSでS電極を負電位Vf2にクランプする間、制御信号CS31を低レベル『L』としてnMOSトランジスタ451をオンさせる。そして、nMOSトランジスタ451およびダイオード453を通った電流は、スキャンドライバLSI450(331)のダイオードD1(或いは、トランジスタ3311の寄生ダイオード)を介してS電極に流れる。
図19は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第6実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。
図19と図17との比較から明らかなように、本第6実施例の駆動方法は、図17の第4実施例において表示過程TSでS電極を所定の正電位にクランプする代わりに、表示放電パルスの1発目だけに同期した所定の正電位Vf1のパルスをS電極に与えるようになっている。このS電極に与えるパルスとしては、正電位Vf1ではなく負電位Vf2であってもよい。
図20は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第7実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。
図20と図19との比較から明らかなように、本第7実施例の駆動方法は、アドレス過程TAにおいて、アドレス放電をS電極とアドレス電極で生起させた後、時間的に連続して、X電極とY電極の間でアドレス放電を生起させるようになっている。
図21は本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第8実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。
図21に示されるように、本第8実施例の駆動方法は、図19の第6実施例の駆動方法における所定の正電位Vf1のパルスを、表示放電パルスの1発目だけではなく、表示過程TSの初めの方(例えば、表示放電パルスの最初の3つに対応する期間)だけS電極に与えるようになっている。このS電極に与えるパルスとしては、正電位Vf1ではなく負電位Vf2であってもよいのは言うまでもない。
このように、表示過程TSにおいてS電極に与える所定の電圧は、S電極のトリガ電極としての作用が得られればよいので、正極性であっても負極性であっても構わないし、表示放電パルスの1発目だけに同期して印加したり、表示過程の初めの方だけに印加しても構わない。さらに、表示過程TSにおいて、S電極には表示放電パルスは印加されないため、上述した以外にも様々な電圧(駆動波形)をS電極に与え、X電極およびY電極に与える表示放電パルスの電圧を低減したり、発光効率の向上を図ることも可能である。
図22は本発明に係る画像表示装置の第2実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。
本第2実施例の画像表示装置は、図22と図8との比較から明らかなように、図8の第1実施例の画像表示装置におけるY側ドライバ43とS側ドライバ45の配置を入れ替えて、表示過程TSにおいてX電極およびY電極に電流を流して表示放電を生じさせるX側ドライバ42とY側ドライバ43とをパネル20の両側に配置してEMI対策やノイズの低減(例えば、赤外線の放射によるリモコンの誤動作を防止する)を図るようになっている。
図23は本発明に係る画像表示装置の第3実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。
本第3実施例の画像表示装置は、図23と図22との比較から明らかなように、X電極またはY電極を上下方向に跨ぐ2つのS電極をパネル20の内部で電気的に接続するようになっている。これにより、パネル20におけるS電極の接続端子数を半分にすることができる。
図24は本発明に係る画像表示装置の第4実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。
図24に示されるように、本第4実施例の画像表示装置において、アドレス側ドライバ44は、データ(画素データ)の遅延転送を行うためのディレイ回路441を備え、制御回路41からのデータを、S電極におけるS側ドライバ45(スキャンドライバLSI450)からの距離に応じて遅延させてデータパルスをアドレス電極へ出力するようになっている。後述するように、例えば、S電極を,バス電極を設けずに透明電極だけで構成した場合、S電極におけるスキャンドライバ450からの距離が長くなるのに従って伝播遅延が大きくなる。すなわち、S電極におけるスキャンドライバ450に近い側(図24中の左側)ではスキャンパルスの伝播遅延は小さく、逆に、S電極におけるスキャンドライバ450から遠い側(図24中の右側)ではスキャンパルスの伝播遅延は大きくなって、S電極の伸びる方向(横方向)で画像表示に輝度分布が発生する恐れがある。
そこで、本第4実施例の画像表示装置において、S電極におけるスキャンドライバ450に近い側に対応するアドレス電極(アドレス電極用のドライバLSI)に対しては相対的に小さい遅延時間を持たせて表示データを供給し、逆に、S電極におけるスキャンドライバ450から遠い側に対応するアドレス電極に対しては相対的に大きい遅延時間を持たせてデータを供給し、S電極と各アドレス電極との間のアドレス放電を最適なタイミングで生起させ、画質の劣化を防止するようになっている。なお、ディレイ回路441により設定する遅延時間は、複数のアドレス電極毎に一括して設定するように構成してもよい。
図25は本発明に係る画像表示装置の電極構造の第1実施例を概略的に示す平面図であり、図26は図25に示す電極構造をL1−L1に沿って切断した断面図である。
図25および図26に示されるように、前面側の基板(前面基板)21には、前面基板側からS電極(26,27)、X電極(22,23)およびY電極(24,25)と、誘電体層28と、保護層29とが順に形成されている。ここで、S電極,X電極およびY電極は、それぞれ透明電極26,22および24と、バス電極27,23および25とを備えている。また、図25における隔壁18は、前面基板21に対向する図示しない背面側の基板(背面基板16)に設けられ、また、背面基板の各隔壁18の間にはアドレス電極(17)が設けられている。
そして、X電極(Xodd,Xeven),S電極およびY電極(Yodd,Yeven)とアドレス電極(A)とが交差する領域、並びに、Y電極(Yodd,Yeven),S電極およびX電極(Xeven,Xodd)とアドレス電極とが交差する領域がそれぞれ奇数フィールド並びに偶数フィールドで点灯するセルの表示領域FoddおよびFevenとなる。なお、S電極を構成する透明電極26およびバス電極27の幅は、X電極並びにY電極を構成する透明電極22,24およびバス電極23,25の幅よりも狭く形成され、表示領域(Fodd,Feven)を妨げる部分が小さくなるようにされている。このように、本電極構造の第1実施例によれば、S電極、X電極およびY電極を同一平面上に形成することで従来の電極形成プロセスをそのまま適用してパネルを製造することができる。
図27は本発明に係る画像表示装置の電極構造の第2実施例を概略的に示す平面図であり、図28は図27に示す電極構造をL2−L2に沿って切断した断面図である。
図27および図28と図25および図26との比較から明らかなように、本電極構造の第2実施例において、S電極は透明電極26だけで構成され、表示領域(Fodd,Feven)を妨げることになるバス電極(27)を無くすようになっている。すなわち、S電極がセル(表示領域)中央の輝度が高い部分に形成されることを考慮して、金属電極による発光の遮蔽を避けるようになっている。
ただし、このようにS電極を透明電極26だけで構成すると、例えば、駆動するパネルサイズが大きい場合等には、S電極におけるスキャンドライバ(450)からの距離が長くなるのに従って伝播遅延が大きくなるため、図24を参照して説明したように、アドレス側ドライバ(44)にディレイ回路(441)を設けて、S電極と各アドレス電極との間のアドレス放電を最適なタイミングで生起させるように構成することができる。なお、前述したように、ディレイ回路による遅延時間は、アドレス電極一本ずつに対して設定してもよいが、複数のアドレス電極毎に設定することもできる。
図29は本発明に係る画像表示装置の電極構造の第3実施例を概略的に示す平面図である。
図29と図27との比較から明らかなように、本電極構造の第3実施例において、透明電極26で構成されたS電極は、表示領域(Fodd,Feven)の部分の幅が広く(26a,26a)なるように形成され、S電極による伝播遅延を低減し、また、S電極とアドレス電極との間のアドレス放電を生起し易く(すなわち、放電開始電圧を低く)するようになっている。
図30は本発明に係る画像表示装置の電極構造の第4実施例を概略的に示す平面図である。
図30と図27との比較から明らかなように、本電極構造の第4実施例は、図27を参照して説明した電極構造の第2実施例において、X電極およびY電極の透明電極22および24にT字部分22aおよび24aを設けて放電開始電圧を低くするようになっている。
図31は本発明に係る画像表示装置の電極構造の第5実施例を概略的に示す平面図である。
図31に示されるように、本電極構造の第5実施例は、背面基板16に対して、X電極およびY電極に対応する位置に隔壁30,30を設け、背面基板16に格子状のリブ構造を形成するようになっている。
図32は本発明に係る画像表示装置の電極構造の第6実施例を概略的に示す断面図である。
図32に示されるように、本電極構造の第6実施例において、前面基板21には、該前面基板側からX電極(22,23)およびY電極(24,25)と、誘電体層28と、S電極(26)と、保護層29とが順に形成されている。ここで、誘電体層28は、例えば、CVD法を用いて形成したSiO2層とすることにより、比誘電率を5以下と低くすることができ、従来よりも低い電圧で駆動することが可能となる。
図25〜図32を参照して説明した電極構造の各実施例は単なる例であり、様々に変形することができるのはいうまでもない。
また、以上の説明では、本発明に係る画像表示装置としてプラズマディスプレイ装置を説明したが、本発明の適用はプラズマディスプレイ装置に限定されるものではない。
(付記1) 走査を行うための走査パルスを印加する第一電極と、表示を行うための交流電圧パルスを印加する第二電極および第三電極と、アドレスパルスを印加するアドレス電極を有する表示パネルを備える画像表示装置であって、前記第二電極または前記第三電極を上下方向に跨いで2つの前記第一電極が電気的に接続されることを特徴とする画像表示装置。
(付記2) 付記1に記載の画像表示装置において、前記第一電極、並びに、前記第二電極および第三電極は前面基板に設けられ、前記アドレス電極は背面基板に設けられ、前記前面基板と前記背面基板は間に放電空間を形成して対向配置されることを特徴とする画像表示装置。
(付記3) 付記2に記載の画像表示装置において、該画像表示装置はプラズマディスプレイ装置であることを特徴とする画像表示装置。
(付記4) 付記2に記載の画像表示装置において、前記第一電極、前記第二電極および前記第三電極は、全て前記前面基板の同一平面上に形成され、且つ、それらの電極上には誘電体層と、保護層とが順に形成されることを特徴とする画像表示装置。
(付記5) 付記4に記載の画像表示装置において、前記第一電極は、隣接する第二電極と第三電極との間で共用されることを特徴とする画像表示装置。
(付記6) 付記2に記載の画像表示装置において、前記前面基板は、該前面基板側から第二電極および第三電極と、誘電体層と、前記第一電極と、保護層とが順に形成されることを特徴とする画像表示装置。
(付記7) 付記1に記載の画像表示装置において、前記2つの第一電極が電気的に接続される各接続部は、前記表示パネル内部に設けられていることを特徴とする画像表示装置。
(付記8) 付記1に記載の画像表示装置において、前記第一電極は、透明電極で構成されることを特徴とする画像表示装置。
(付記9) 付記1に記載の画像表示装置において、前記第一電極は、透明電極およびバス電極で構成されることを特徴とする画像表示装置。
(付記10) 付記1に記載の画像表示装置において、前記第一電極は走査電極であり、前記第二電極はX電極であり、且つ、前記第三電極はY電極であり、該画像表示装置は、さらに、
前記走査電極に対して前記走査パルスを印加するスキャンドライバと、
前記X電極および前記Y電極に対して前記表示を行うための交流電圧パルスを印加するX電極用共通ドライバおよびY電極用共通ドライバとを備えることを特徴とする画像表示装置。
(付記11) 付記10に記載の画像表示装置において、前記X電極用共通ドライバと前記Y電極用共通ドライバは、前記表示パネルの両側に配置されることを特徴とする画像表示装置。
(付記12) 付記10に記載の画像表示装置において、さらに、前記アドレス電極に順次データパルスを印加するアドレス側ドライバを備え、該アドレス側ドライバは、画素データの遅延転送を行うためのディレイ回路を有し、前記画素データに応じた前記データパルスを前記アドレス電極へ出力するに当たり、前記走査電極における前記スキャンドライバからの距離が遠くなるに従って遅延時間が長くなるように設定することを特徴とする画像表示装置。
(付記13) 付記12に記載の画像表示装置において、前記ディレイ回路は、複数の前記アドレス電極毎に一括して遅延時間を設定することを特徴とする画像表示装置。
(付記14) 付記1〜13のいずれか1項に記載の画像表示装置を駆動する方法であって、
画面を構成する複数のセル全ての帯電状態を均一にするための初期化過程と、点灯すべきセルに壁電荷を形成するために前記第一電極に走査パルスを印加すると共に前記アドレス電極にデータパルスを印加するアドレス過程と、壁電荷が形成された点灯セルの壁電荷を維持するために表示電極となる前記第二電極および前記第三電極間に交流電圧パルスを印加する表示過程とを繰り返し実行することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記15) 付記14に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記帯電状態を均一にするためのリセットパルスを、前記第一電極に印加することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記16) 付記14に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記帯電状態を均一にするためのリセットパルスを、前記第一電極および前記第二電極に印加することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記17) 付記14に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記帯電状態を均一にするためのリセットパルスを、前記第一電極および前記第三電極に印加することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記18) 付記14に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記帯電状態を均一にするためのリセットパルスを、前記第一電極、前記第二電極および前記第三電極に印加することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記19) 付記14に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記アドレス過程におけるアドレス放電を、前記第一電極と前記アドレス電極の間で生起させた後、時間的に連続して前記第二電極と前記第三電極の間で生起させることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記20) 付記14に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記第一電極の電位を、前記表示過程においてフローティングにすることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記21) 付記14に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記第一電極の電位を、前記表示過程において固定電位にクランプすることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
(付記22) 付記21に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記第一電極に印加する固定電位を、前記表示過程の最初の期間で印加することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
本発明は、プラズマディスプレイ装置を初めとする画像表示装置に適用することができ、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション等のディスプレイ装置、平面型の壁掛けテレビジョン、或いは、広告や情報等を表示するための装置として利用される画像表示装置に対して適用することができる。
従来のプラズマディスプレイパネルの一例を模式的に示す図である。 従来のプラズマディスプレイ装置における階調駆動シーケンスの一例を示す図である。 従来のプラズマディスプレイ装置の駆動方法を説明するための図である。 従来のプラズマディスプレイ装置の一例の全体構成を概略的に示すブロック図である。 図4に示すプラズマディスプレイ装置におけるY側ドライバの一例を示すブロック回路図である。 図5に示すY側ドライバにおけるスキャンドライバLSIの一例を示す回路図である。 本発明に係る画像表示装置の表示電極構造を説明するための図である。 本発明に係る画像表示装置の第1実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。 図8に示す画像表示装置におけるY側ドライバの一例を示すブロック図である。 図8に示す画像表示装置におけるS側ドライバの一例を示すブロック回路図である。 図8に示す画像表示装置におけるS側ドライバの他の例を示すブロック回路図である。 本発明に係る画像表示装置における点灯セルを概念的に示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第1実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第1実施例における偶数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第2実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第3実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第4実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第5実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第6実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第7実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の駆動方法の第8実施例における奇数フィールドの駆動波形を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の第2実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。 本発明に係る画像表示装置の第3実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。 本発明に係る画像表示装置の第4実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。 本発明に係る画像表示装置の電極構造の第1実施例を概略的に示す平面図である。 図25に示す電極構造をL1−L1に沿って切断した断面図である。 本発明に係る画像表示装置の電極構造の第2実施例を概略的に示す平面図である。 図27に示す電極構造をL2−L2に沿って切断した断面図である。 本発明に係る画像表示装置の電極構造の第3実施例を概略的に示す平面図である。 本発明に係る画像表示装置の電極構造の第4実施例を概略的に示す平面図である。 本発明に係る画像表示装置の電極構造の第5実施例を概略的に示す平面図である。 本発明に係る画像表示装置の電極構造の第6実施例を概略的に示す断面図である。
符号の説明
10,20…PDP(プラズマディスプレイパネル)
11,21…前面側の基板(前面基板)
12,22…X電極用の透明電極
13,23…X電極用のバス電極
14,24…Y電極用の透明電極
15,25…Y電極用のバス電極
16…背面側の基板(背面基板)
17…アドレス電極
18,30…隔壁(リブ)
19R,19G,19B…蛍光体層
26…S電極用の透明電極
27…S電極用のバス電極
28…誘電体層
29…保護膜
31,41…制御回路
32,42…X側ドライバ
33,43…Y側ドライバ
34,44…アドレス側ドライバ
45…S側ドライバ
100,200…プラズマディスプレイ装置
320…X側ドライバの共通ドライバ
331…Y側ドライバのスキャンドライバ
332…Y側ドライバの共通ドライバ
421…X側ドライバのodd共通ドライバ
422…X側ドライバのeven共通ドライバ
431…Y側ドライバのodd共通ドライバ
432…Y側ドライバのeven共通ドライバ
450…S側ドライバのスキャンドライバ

Claims (10)

  1. 走査を行うための走査パルスを印加する第一電極と、表示を行うための交流電圧パルスを印加する第二電極および第三電極と、アドレスパルスを印加するアドレス電極を有する表示パネルを備える画像表示装置であって、前記第二電極または前記第三電極を上下方向に跨いで2つの前記第一電極が電気的に接続されることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、前記第一電極、並びに、前記第二電極および第三電極は前面基板に設けられ、前記アドレス電極は背面基板に設けられ、前記前面基板と前記背面基板は間に放電空間を形成して対向配置されることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1に記載の画像表示装置において、前記2つの第一電極が電気的に接続される各接続部は、前記表示パネル内部に設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1に記載の画像表示装置において、前記第一電極は走査電極であり、前記第二電極はX電極であり、且つ、前記第三電極はY電極であり、該画像表示装置は、さらに、
    前記走査電極に対して前記走査パルスを印加するスキャンドライバと、
    前記X電極および前記Y電極に対して前記表示を行うための交流電圧パルスを印加するX電極用共通ドライバおよびY電極用共通ドライバとを備えることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項4に記載の画像表示装置において、前記X電極用共通ドライバと前記Y電極用共通ドライバは、前記表示パネルの両側に配置されることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項4に記載の画像表示装置において、さらに、前記アドレス電極に順次データパルスを印加するアドレス側ドライバを備え、該アドレス側ドライバは、画素データの遅延転送を行うためのディレイ回路を有し、前記画素データに応じた前記データパルスを前記アドレス電極へ出力するに当たり、前記走査電極における前記スキャンドライバからの距離が遠くなるに従って遅延時間が長くなるように設定することを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置を駆動する方法であって、
    画面を構成する複数のセル全ての帯電状態を均一にするための初期化過程と、点灯すべきセルに壁電荷を形成するために前記第一電極に走査パルスを印加すると共に前記アドレス電極にデータパルスを印加するアドレス過程と、壁電荷が形成された点灯セルの壁電荷を維持するために表示電極となる前記第二電極および前記第三電極間に交流電圧パルスを印加する表示過程とを繰り返し実行することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
  8. 請求項7に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記帯電状態を均一にするためのリセットパルスを、前記第一電極に印加することを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
  9. 請求項7に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記第一電極の電位を、前記表示過程においてフローティングにすることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
  10. 請求項7に記載の画像表示装置の駆動方法において、前記第一電極の電位を、前記表示過程において固定電位にクランプすることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
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