JP2005265969A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005265969A
JP2005265969A JP2004074709A JP2004074709A JP2005265969A JP 2005265969 A JP2005265969 A JP 2005265969A JP 2004074709 A JP2004074709 A JP 2004074709A JP 2004074709 A JP2004074709 A JP 2004074709A JP 2005265969 A JP2005265969 A JP 2005265969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image forming
recording material
forming apparatus
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004074709A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Zaima
暢彦 財間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004074709A priority Critical patent/JP2005265969A/ja
Publication of JP2005265969A publication Critical patent/JP2005265969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 電源投入時からの画像形成要素の特性変化による画質変化を抑制可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 電源投入時に像担持体上に形成された所定パターンの記録材像の特性と予め記憶されている基準特性との差ΔDと、画像形成装置の電源投入時からの使用量nとに基づいて補正量を求め(S24)、この補正量によってγLUTのデータを補正する(S25)ことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図25

Description

本発明は画像形成装置およびその制御方法に関し、例えば、カラー画像を形成する際の画像制御に関する。
電子写真技術を用いた複写機やプリンタなどの画像形成装置の画像処理特性を調整する方法(以下「画像制御方法」と呼ぶ)として、次のような手法が知られている(例えば特許文献1参照)。
すなわち、画像形成装置の電源投入時(画像形成装置を起動して、そのウォームアップ動作の終了後)に、特定パターンの像を感光ドラムなどの像担持体上に形成する。そして、形成されたパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度値に基づき、ガンマ補正回路などの画像形成条件を決定する回路の動作を変更することで、形成される画像の品質を安定させるという手法である。
特開平4−343573号公報
特許文献1では、電源投入時に画像制御を実行するが、一般的な使用形態を想定した場合、電源投入時の多くは、朝であり、前日の夜に電源断されてから一晩放置されていることが多いと考えられる。この場合、長時間放置されていた影響により、感光体や現像剤など画像形成にかかわる各要素(画像形成要素)は特異な状態にあるため、電源投入時に画像制御を行って決定された画像形成条件は、画像形成要素の特異な状態に基づいて決定される。そのため、画像形成装置を使用し始め、画像形成要素が定常状態になった時や、画像形成装置が設置されている部屋の空調が機能し始めた時など、画像制御実施後比較的短期間で画像形成要素の特性が変化し、結果として濃度や色味といった画質変動が現れるという問題がある。このような画質変動を抑えるためには画像制御を頻繁に行えばよいが、生産性が低下するという問題が起こる。
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みなされたもので、電源投入時からの画質変動を、簡易な画像制御で抑制かのうな画像形成装置及びその制御方法を提供することをその主な目的とする。
上述の目的は、画像データ及び記録材像形成条件に基づき像担持体に記録材像を形成し、形成された記録材像を記録媒体に転写、定着する画像形成装置であって、像担持体上に形成された所定パターンの記録材像の特性を検出する検出手段と、検出された記録材像の特性に基づき、記録材像形成条件を決定する決定手段と、電源投入時に検出手段によって検出された所定パターンの記録材像の特性と、予め記憶されている基準特性と、画像形成装置の電源投入時からの使用量とに基づいて、電源投入時に検出された所定パターンの記録材像の特性に基づき決定手段が決定した記録材像形成条件を補正する補正手段とを有することを特徴とする画像形成装置によって達成される。
また、上述の目的は、画像データ及び記録材像形成条件に基づき像担持体に記録材像を形成し、形成された記録材像を記録媒体に転写、定着する画像形成装置の制御方法であって、像担持体上に形成された所定パターンの記録材像の特性を検出する検出工程と、検出された記録材像の特性に基づき、記録材像形成条件を決定する決定工程と、電源投入時に検出手段によって検出された所定パターンの記録材像の特性と、予め記憶されている基準特性と、画像形成装置の電源投入時からの使用量とに基づいて、電源投入時に検出された所定パターンの記録材像の特性に基づき決定手段が決定した記録材像形成条件を補正する補正工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法によっても達成される。
上述の構成により、本発明による画像形成装置は、電源投入時からの画質変動を簡易な画像制御により抑制することが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明をその好適な実施形態により詳細に説明する。
●(第1の実施形態)
[構成]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラー複写機の概略構成例を示す図である。図において、複写機は原稿を読み取るリーダ部Aと、リーダ部Aで読み取った原稿を電子写真方式により出力するプリンタ部Bとから形成されている。
●リーダ部
リーダ部Aの原稿台ガラス102上に置かれた原稿101は、光源103によって照らされ、原稿101からの反射光は光学系104を介して撮像素子(本実施形態ではCCDセンサ)105に結像する。CCDセンサ105は、例えば三列に配置されたCCDラインセンサから構成され、1つのラインセンサが反射光のレッド、グリーンおよびブルーの1つの色成分信号を生成することで、3色の色成分信号を取得する。光源103、光学系104及びCCDセンサ105は読取光学系ユニットととして、図1に示す矢印の方向(輻走査方向)に移動され、原稿101の画像を順次ライン毎の電気信号(画像信号)に変換する。
原稿台ガラス102の周囲には、原稿101の一辺を当接させて原稿101の斜め配置を防ぐ位置決め部材107、CCDセンサ105の白レベルを決定し、CCDセンサ105のスラスト方向のシェーディング補正を行うための基準白色板106が配置されている。
CCDセンサ105によって得られるライン毎の画像信号は、リーダ画像処理部108によって画像処理された後にプリンタ部Bに送られ、後述するプリンタ制御部109で処理される。
図2はリーダ画像処理部108の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、CCDセンサ105から出力される画像信号R、G、Bは、アナログ信号処理回路201に入力され、ゲインおよびオフセットが調整された後、A/D変換器202により、例えば各色8ビットのディジタル画像信号R1、G1およびB1に変換される。画像信号R1、G1およびB1は、シェーディング補正回路203に入力され、色毎に基準白色板106の読取信号を用いた公知のシェーディング補正が施されて、画像信号R2、G2及びB2として出力される。
クロック発生部211は、一画素単位のクロックCLKを発生する。また、アドレスカウンタ212は、CLKを計数し、1ライン毎に主走査アドレス信号を生成し出力する。デコーダ213は、主走査アドレス信号をデコードして、シフトパルスやリセットパルスなどのライン単位のCCD駆動信号、CCDセンサ105が出力する1ライン分の画像信号中の有効領域を表す信号VEおよびライン同期信号HSYNCを生成する。なお、アドレスカウンタ212はHSYNCでクリアされ、次ラインの主走査アドレスの計数を開始する。
CCDセンサ105を構成する各ラインセンサは、副走査方向に互いに所定の距離を隔てて配置されている。このためラインディレイ204により、副走査方向の空間的ずれ(位置ずれ)が補正される。具体的には、例えばB信号に対してRおよびG信号を副走査方向にライン遅延させることで、原稿の同じラインを読み取ったRGB信号R3、G3及びB3が得られるようにする。
入力マスキング回路205は、CCDセンサ105の各ラインセンサに用いているRGBフィルタの分光特性で決まる画像信号の色空間(読取色空間)を、次式のマトリクス演算により、所定の色空間(例えばsRGBやNTSCの標準色空間)に変換し、画像信号R4、G4及びB4として出力する。
Figure 2005265969
LOG変換回路206はルックアップテーブル(LUT)ROMにより構成され、入力力マスキング回路205からの画像信号(輝度信号)R4、G4およびB4をC0、M0およびY0の濃度信号に変換する。ライン遅延メモリ207は、図示しない黒文字判定部により、R4、G4およびB4画像信号からUCR(下色除去)、FILTERおよびSENなどの判定信号が生成され出力されるまでのライン遅延分、C0、M0およびY0画像信号を遅延させ、C1、M1及びY1として出力する。
マスキングUCR回路208は、入力されるY1、M1およびC1の三原色信号から黒信号Bkを抽出し、さらに、プリンタ部Bの記録材の色濁りを補正する演算を行い、各読取動作の度にY2、M2、C2またはBk2画像信号を、順次、所定のビット幅(例えば8ビット)で出力する。ガンマ補正回路209は、プリンタ部Bの理想的な階調特性に合わせるべく、画像信号を濃度補正する。また、出力フィルタ210は、画像信号にエッジ強調またはスムージング処理を施す。
これらの処理によって得られるM4、C4、Y4およびBk4の面順次の画像信号は、プリンタ部Bのプリンタ制御部109に送られ、パルス幅変調されたパルス信号に変換され、濃度記録が行われる。
また、図2において、CPU214は、RAM215をワークメモリとして、ROM216に格納されたプログラムに従い、リーダ画像処理部108を初めとして、リーダ部Aの各構成要素の制御や画像処理を行う。また、操作部217は例えばリーダ部Aに設けられたユーザインタフェースであり、オペレータは操作部217を介してCPU214へ指示や処理条件を入力する。表示器218は、リーダ部Aを始め、プリンタ部Bを含む画像形成装置全体の動作状態や設定された処理条件などを表示する。
図3はリーダ画像処理部108における各信号のタイミングチャートである。
図3において、VSYNCは副走査方向の画像有効区間信号で、論理「1」(ハイレベル)の区間において画像読取(スキャン)を行って、順次、C、M、YおよびBkの出力信号が生成される。VEは主走査方向の画像有効区間信号で、論理「1」の区間において主走査開始位置のタイミングがとられ、主にライン遅延のライン計数制御に用いられる。CLKは画素同期信号で、「0」→「1」の立ち上がりタイミングで画像データが転送される。
●プリンタ部B
図1に戻って、プリンタ部Bの構成について説明する。図に示す矢印の方向に回転する感光ドラム4の表面は一次帯電器8により一様に帯電される。プリンタ制御部109は、レーザドライバを有し、リーダ部Aから入力される画像データに応じたパルス信号をレーザ光源110に出力する。レーザ光源110は、プリンタ制御部109から入力されるパルス信号に応じたレーザ光を出力する。レーザ光は、ポリゴンミラー1およびミラー2に反射され、帯電された感光体ドラム4の表面を走査する。レーザ光の走査によって感光ドラム4の表面には静電潜像が形成される。
感光ドラム4の表面に色成分単位で形成された静電潜像は、現像器3によって各色毎に、各色のトナーで現像される。本実施形態では、二成分系のトナーを用い、感光ドラム4の周りに各色の現像器を上流よりブラックBk、イエローY、シアンC、マゼンタMの順で配置している。そして、静電潜像の色成分に対応した現像材を有する現像器が、感光ドラム4に接近して静電潜像を現像し、感光ドラム4上にトナー像を形成する。
感光ドラム4上に形成された各色のトナー像は、順次転写ドラム5に巻き付けられた記録紙6に転写される。転写ドラム5はトナー像が転写される毎に1回転し、合計4回転すると4色のトナー像が記録紙6に転写され重畳される。転写が終了すると、記録紙6は、転写ドラム5から分離され、定着ローラ対7によってトナーが定着され、フルカラーの画像プリントが完成する。
また、感光ドラム4の周辺には、現像器3の上流側(図に示す矢印の矢頭の側が下流)に感光ドラム4の表面電位を測る表面電位センサ12、感光体ドラム4上の転写されなかった残トナーをクリーニングするためのクリーナ9、並びに、感光体ドラム4上に形成されたトナーパッチ(画像制御用の所定パターン)の反射光量を検出するためのLED光源10およびフォトダイオード11が配置されている。
図4は、プリンタ制御部109の構成例を関連する他の構成要素を含めて示すブロック図である。
プリンタ制御部109は、CPU28、パターンジェネレータ29、ROM30、RAM32、テストパターン記憶部31、濃度換算回路42、LUT25およびレーザドライバ26などから構成され、リーダ部Aおよびプリンタエンジン100と通信可能である。CPU28は、プリンタ部Bの動作を制御するとともに、一次帯電器8のグリッド電位や現像器3の現像バイアスを制御する。
プリンタエンジン100は、上述した感光ドラム4や、その周囲に配置された、LED10およびフォトダイオード11からなるフォトセンサ40、一次帯電器8、レーザ光源110、表面電位センサ12、現像器3などから構成される。さらに、装置内の空気中の水分量(または温湿度)を測定する環境センサ33を備える。
●画像処理動作
図5を用いて、プリンタ制御部109の画像処理動作についてさらに説明する。
上述したように、リーダ部Aにおいて、CCDセンサ105によって得られた画像の輝度信号R、G、Bは、リーダ画像処理部108で面順次の濃度信号C4、M4、Y4、K4に変換される。変換後の濃度信号は、初期設定時のプリンタ部Bのガンマ(γ)特性に応じた信号になるように、つまり原画像の濃度と出力画像の濃度とが一致するように、LUT(γLUT)25によって補正される。
図6は、階調再現について説明する四限図である。第I象限は、原画像の濃度を濃度信号に変換するリーダ部Aの読取特性を、第II象限は濃度信号をレーザ出力信号に変換するためのLUT25の変換特性を、第III象限はレーザ出力信号を出力画像の濃度に変換するプリンタ部Bの記録特性を、第IV象限は原画像の濃度と出力画像の濃度との関係、つまり図1に示す画像形成装置全体の階調再現特性を示す。なお、図6では、原稿画像濃度を8ビットのディジタル信号で処理するとして、階調数が256階調の場合を示している。
画像形成装置全体の階調特性、つまり第IV象限の階調特性をリニアにするために、第III象限に示されるノンリニアなプリンタ特性を第II象限に示されるγLUT25の特性によって補正する。γLUT25により階調特性が変換された画像信号は、レーザドライバ26のパルス幅変調(PWM)回路26aによってドット幅に対応するパルス信号に変換され、レーザ光源110のオン/オフを制御するLDドライバ26bへ送られる。なお、本実施形態では、Y、M、CおよびBkの全色でパルス幅変調による階調再現方法を用いる。
そして、レーザ光源110から出力されるレーザ光の走査によって感光ドラム4上には、ドット面積の変化により階調が制御された、所定の階調特性を有する静電潜像が形成され、上述した現像、転写および定着という過程をへて階調画像が再生される。
[第一の制御系]
本実施形態に係る画像形成装置は、リーダ部Aおよびプリンタ部Bの双方を含む系の画像再現特性の安定化に関する第一の制御系と、電源投入時に行うプリンタ部B単独の画像再現特性の安定化に関する第二の制御系とを有する。
まずここでは、記録紙に画像を形成する通常の画像形成とは異なるシーケンスにおける画像制御として、リーダ部Aおよびプリンタ部Bの双方を含む系の画像再現特性の安定化に関する第一の制御系、具体的にはリーダ部Aを用いてプリンタ部Bをキャリブレーション(画像制御)する制御系について説明する。
図7は第一の制御系によるキャリブレーション処理の一例を示すフローチャートで、リーダ部Aを制御するCPU214およびプリンタ部Bを制御するCPU28の協働により実現される。
オペレータが操作部217に設けられた例えば「自動階調補正」というモード設定ボタンを押すと、図7に示すキャリブレーション処理がスタートする。なお、本実施形態において、操作部217に設けられる表示器218は、図8から図10に示すように、タッチセンサ付きの液晶操作パネル(タッチパネルディスプレイ)で構成されている。
まず、表示器218に、図8(a)に示すテストプリント1のスタートボタン81を表示する。オペレータが「テストプリント1」ボタンを押すと、スタートボタン81を反転表示(図8(c))し、例えば図11に示す形式のテストプリント1をプリンタ部Bによってプリントアウトする(S51)。また、スタートボタン81が押下された際、CPU214は、テストプリント1を形成するための記録紙の有無を判断し、無い場合は図8(b)に示すような警告を表示部218に表示する。なお、テストプリントを形成するためのパターンデータはテストパターン記憶部31に記憶されている。
テストプリント1を形成する際のコントラスト電位は、予め登録された初期値を用いる。また、本実施形態に係る画像形成装置は、複数の記録紙カセットを備え、例えばB4、A3、A4およびB5など、複数種の記録紙サイズが選択可能である。しかし、このキャリブレーション処理で使用する記録紙は、後の読取作業で、縦置き、横置きを間違えるエラーを避けるために、所謂ラージサイズ紙、すなわち、B4、A3、11”×17”またはLTRサイズの用紙を用いるように設定されている。
図11に示すテストパターン1には、Y、M、CおよびBk四色分の中間階調濃度による、帯状のパターン(帯パターン)61と、各色のパッチパターン62が含まれる。パターン61を目視検査することで、筋状の異常画像、濃度むらおよび色むらがないことを確認する。
なお、パッチパターン62、および、後述するテストパターン2(図12)に含まれる階調パターン71および72のサイズは、CCDセンサ105のスラスト方向の読取範囲に入るように設定されている。
帯パターン61の目視検査でもし異常が認められた場合は、再度テストプリント1をプリントし、再度異常が認められる場合はサービスマンコール、つまりサービスマンを呼んでメンテナンスを行う必要がある。なお、帯パターン61を、リーダ部Aで読み取り、スラスト方向の濃度情報に基づき以後の制御を行うか否かの判断を自動的に下すことも可能である。
一方、パッチパターン62はY、M、CおよびBk各色の最大濃度パッチ、つまり濃度信号値255に相当するパッチパターンである。
テストパターン1の出力が終わると、CPU214は、テストプリント1をリーダAで読み込ませるよう、表示部218に「読み込み」ボタン91とオペレータ用の操作ガイダンスメッセージを表示する(図9(a))。オペレータは、メッセージに従い、出力されたテストプリント1を原稿台ガラス102に、例えば図13に示すように載置して、「読み込み」ボタン91を押す。
図13はテストプリント1が置かれた原稿台102を上から見た状態を示す図で、左上の楔型のマークTが原稿の位置合わせ用のマークである。そして、オペレータがテストプリント1を、その帯パターン61が当接マークT側に配置され、かつ、プリントの表裏を間違えずにセットするよう、表示器218には操作ガイダンスのメッセージが表示される(図9(a))。つまり、操作ガイダンスには、テストプリント1の配置エラーによる誤った制御を防ぐ目的がある。
パッチパターン62を読み取る際は、マークTから徐々に走査すると、最初の濃度ギャップ点が帯パターン61の角(図11、図13のA点)で得られる。濃度ギャップ点Aの座標からパッチパターン62の各パッチの相対位置を割り出し、パッチパターン62の濃度を読み取る(S52)。なお、テストプリント1の読取中は図9(b)に示すような表示を行い、テストプリント1の向きや位置が不正で、読取不能の場合は図9(c)に示すようなメッセージを表示し、オペレータにテストプリント1の配置を修正させて「読み込み」キー91を押させることで、再びテストプリント1を読み取る。
パッチパターン62から得られたRGB値を光学濃度に換算するためには、次式を用いる。市販の濃度計と同じ値にするために補正係数km、kc、ky、kkで調整する。また、別途LUTを用意し、計算を行わずにRGBの輝度情報をMCYBkの濃度情報に変換してもよい。
M=−km×log10(G/255)
C=−kc×log10(R/255)
Y=−ky×log10(B/255) ...(2)
Bk=−kk×log10(G/255)
次に、得られた濃度情報から最大濃度を補正する方法を説明する。
図15は感光ドラム4の相対ドラム表面電位と、上述の演算によって得られる画像濃度との関係を示す図である。
テストプリント1をプリントした際のコントラスト電位(現像バイアス電位と、感光ドラム4が一次帯電された後に最大の信号値(8ビットならば255)で変調されたレーザ光により感光された感光ドラム4の表面電位との差)が図15に示すAで、濃度255で印刷したパッチパターン62から得られた画像濃度がDである。
最大濃度領域では、相対ドラム表面電位に対する画像濃度が、図15に実線Lに示すように、リニアに対応することがほとんどである。ただし、二成分現像系では、現像器3内の現像材に占めるトナー濃度が低下した場合、図15に破線Nで示すように、最大濃度領域で相対ドラム表面電位に対する画像濃度がノンリニアになる場合がある。従って、図15の例では、最終的な最大濃度の目標値を1.6とするが、0.1のマージンを見込んで、最大濃度の制御目標値を1.7に設定して、制御量を決定する。制御目標最大濃度に対応するコントラスト電位Bは、次式から求める。
B=(A+Ka)×1.7/D ...(3)
(3)式においてKaは補正係数で、現像方式の種類によって、その値を最適化するのが好ましい。
電子写真方式のコントラスト電位は、環境に応じて設定しないと原画像と出力画像の濃度が合わないため、例えば先に説明した、装置内の水分量をモニタする環境センサ33の出力(つまり絶対水分量)に基づき、図16に示すように、コントラスト電位Aの値を設定する。
そして、このコントラスト電位Aをコントラスト電位Bに補正するために、次式に示す補正係数Vcont.ratelを、バックアップされたRAM(NVRAM)などに保存しておく。
Vcont.ratel=B/A
本実施形態の画像形成装置は、例えば30分毎に、環境センサ33により環境の水分量をモニタする。そして、検出した水分量に基づき、コントラスト電位Aの値を決定する度にA×Vcont.ratelを算出して、コントラスト電位Bを求める。
次に、コントラスト電位から、グリッド電位および現像バイアス電位を求める方法を簡単に説明する。図17はグリッド電位と感光ドラム4の表面電位との関係を示す図である。
まず、グリッド電位−200Vにおける、最小の信号値で変調したレーザ光で感光された感光ドラム4の表面電位V、並びに、最大の信号値で変調したレーザ光で感光された感光ドラム4の表面電位Vを表面電位センサ12で測定する。同様に、グリッド電位を−400VにしたときのVおよびVを測定する。そして、−200Vのデータと−400Vのデータとを、補間、外挿することで、グリッド電位と表面電位との関係を求める。なお、この電位データを求めるための制御を電位測定制御と呼ぶ。
次に、Vから、画像にトナーかぶりが発生しないように設定されたVbg(例えば100V)の差を設けて現像バイアスVDCを設定する。コントラスト電位Vcontは、現像バイアスVDCと、最大濃度に対応するパルス信号で感光された感光ドラム上の電位Vの差分電圧で、Vcontが大きいほど最大濃度が大きくなるのは上述したとおりである。
計算で求めたコントラスト電位Bを得るためのグリッド電位および現像バイアスは、図17に示す関係から求めることができる。従って、CPU28は、最大濃度が最終的な目標値より0.1高くなるようにコントラスト電位を求め、そのコントラスト電位が得られるようにグリッド電位および現像バイアス電位を決定する(S53)。
次に、決定されたコントラスト電位が制御範囲内か否かを判断して(S54)、範囲外の場合は、現像器3などに異常があるものと判断し、対応する色の現像器3がチェックされるようにエラーフラグを立てる。このエラーフラグの状態は、サービスマンが所定のサービスモードで観ることができる。さらに、異常時は、制御範囲内ぎりぎりにコントラスト電位を修正して制御を継続する(S55)。
このようにして設定されたコントラスト電位が得られるように、CPU28は、グリッド電位および現像バイアスを制御する(S56)。
図27に、制御後の濃度変換特性を示す。本実施形態では、最大制御濃度(1.7)を最終目標値(1.6)よりも高めに設定する制御により、第III象限のプリンタ特性は実線Jのようになる。仮に、このような制御を行わない場合は、破線Hで示すような、最大制御濃度が目標濃度(1.6)に達しないプリンタ特性になる可能性がある。プリンタ特性が破線Hの場合は、LUT25によって最大濃度を上げることはできないので、LUT25をどのように設定しても濃度Dと1.6との間の濃度領域は再現不可能である。実線Jで示すように、最大濃度を僅かに超えるプリンタ特性であれば、LUT25の補正により、第IV象限のトータル階調特性に示されるように、濃度再現域が保証される。
グリッド電位と現像バイアスの設定が終了すると、図10(a)に示すように、表示器218にテストプリント2のプリントスタートボタン(「テストプリント2」ボタン)150と操作ガイダンスメッセージを表示する。オペレータが「テストプリント2」ボタンを押すと、図12に示すテストプリント2をプリントアウトする(S57)。なお、プリント中、表示部218の状態は図10(b)に示すようになる。
テストプリント2は、図12に示すように、Y、M、CおよびBkの各色について、4×16(64階調分)のパッチ73が配置されたグラデーションパッチ群によって構成される。この64階調は、全256階調から低濃度領域の階調を重点的に選択し、高濃度領域の階調は間引いて選択する。これは、特にハイライト部における階調特性を良好に調整するためである。
図12において、パッチパターン71は解像度200lpi(ライン/インチ)のパッチ群、パッチパターン72は400lpiのパッチ群である。各解像度の画像形成は、パルス幅変調回路26aにおいて処理対象の画像信号との比較に用いる三角波などの信号の周期を複数用意することで実現される。
なお、本実施形態の画像形成装置は、上述した黒文字判定部の出力信号に基づき、写真画像などの階調画像を200lpiで、文字や線画などの2値画像を400lpiで形成する。この二種類の解像度で同一の階調レベルのパターンを出力してもよいが、解像度の違いが階調特性に大きく影響する場合は、解像度に応じた階調レベルのパターンを出力することが好ましい。
なお、テストプリント2は、LUT25を作用させず、パターンジェネレータ29から発生される画像信号に基づきプリントされる。
図14はテストプリント2が置かれた原稿台102を上から見た状態を示す図で、左上の楔型のマークTが原稿の位置合わせ用のマークである。そして、オペレータがテストプリント2を、Bkのパッチパターンが当接マークT側に配置され、かつ、プリントの表裏を間違えずにセットするよう、表示器218には操作ガイダンスのメッセージが表示される(図10(c))。つまり、操作ガイダンスには、テストプリント1の配置エラーによる誤った制御を防ぐ目的がある。
パッチパターン71および72を読み取る際は、当接マークTから徐々に走査すると、最初の濃度ギャップ点がパッチパターン72の角(図12及び図14のB点)で得られる。濃度ギャップ点Bの座標からパッチパターン71および72の各パッチの相対位置を割り出し、パッチパターン71および72の濃度を読み取る(S58)。なお、テストプリント2の読取中は図10(d)に示すような表示を行う。
一つのパッチ(例えば図12に示すパッチ73)の読取値は、図18に示すように、パッチの内部に16点をとり、16点を読んで得られた値の平均値とする。なお、平均値の算出を行うための読取点の数はリーダやプリンタ部に応じて最適化するのが好ましい。
図19は、各パッチから得られたRGB信号を、先に示した光学濃度への変換方法により濃度値に変換した出力濃度とレーザ出力レベル(画像信号の値)との関係を示す図である。そして、図19の右側の縦軸のように、記録紙の下地濃度(例えば0.08)を0レベルとし、最大濃度の目標値1.60を255レベルに正規化する。
もし、読み取られたパッチの濃度が、図19にC点で示すように特異的に高かったり、D点に示すように特異的に低かったりする場合は、原稿台ガラス102の汚れやテストパターンの不良が考えられる。その場合、出力濃度とレーザ出力レベルとの関係が連続性を保つよう、隣り合う出力濃度間の傾きにリミッタをかけて補正する。例えば、出力濃度間の傾きが3を超える場合は傾きを3に固定し、傾きがマイナスになるデータは、一つ低濃度のパッチと同じ値にする。
このようなプリンタ特性を補正し、画像形成装置全体の階調特性をリニアにするためには、γLUT25に図19に示される特性とは逆の変換特性を設定すればよい(S59)。つまり、濃度レベル(図19の縦軸)を入力レベル(図6の濃度信号)に、レーザ出力レベル(図19の横軸)を出力レベル(図6のレーザ出力信号)にすればよい。パッチに対応しないレベルについては補間演算により値を求める。その際、零の入力レベルに対しては零の出力レベルになるように条件を設ける。
以上で、第一の制御系によるコントラスト電位の制御およびガンマ変換テーブルの作成が完了し、表示器218に図10(e)に示すような表示を行う。
[階調性の補足制御]
次に、第一の制御系による制御後の階調性の補正を説明する。
本実施形態の画像形成装置は、上述した第一の制御系によるコントラスト電位制御により、環境変動に対する最大濃度の補正を行うが、さらに、階調性の補正(「階調性の補足制御」と呼ぶ)を行う。
第一の制御系が無効にされた状態で環境変化が生じた場合などを考慮して、ROM30には、図20に示すように、環境(例えば水分量)に応じた複数種のLUT25のテーブルデータが格納されている。
そして、第一の制御系による制御を行い、その結果得られたLUT25のテーブルデータ(「LUT」と呼ぶ)、および、その際の水分量をRAM32のバッテリバックアップされた領域など、不揮発性の記憶領域に保存しておく。なお、RAM32に保存された、水分量に対応するROM30のテーブルデータをLUTと呼ぶ。
以降、環境が変化する度に、その時点の水分量に対応するROM30のテーブルデータ(「LUT」と呼ぶ)を取得し、LUTおよびLUTを用いて、次式のようにLUTを補正する。すなわち、水分量の変化に相当するLUTとLUTとの差分を、LUTに加えることで、第一の制御系による制御を行わずに、適切なLUT25のテーブルデータLUTpresentを求めることができる。
LUTpresent=LUT+(LUT−LUT) ..(4)
このような補足制御により、画像形成装置の入出力特性はリニアに補正され、その結果、装置毎の濃度階調特性ばらつきが抑制され、標準状態の設定が容易にできる。
このような補足制御を画像形成装置のユーザに解放することで、画像形成装置の階調特性が悪くなったと判断された時点で、必要に応じて階調制御を行うことができ、リーダ/プリンタの双方を含む系の階調特性を容易に補正することができる。
さらに、上述したような環境変動に対する補正をも適切に行うことができる。
勿論、サービスマンは第一の制御系の有効/無効を切り替えることができるので、画像形成装置のメンテナンス時には、第一の制御系を無効にして画像形成装置の状態を容易かつ短時間に判断することができる。なお、第一の制御系を無効にした場合、その機種の標準的なコントラスト電位およびLUT25のテーブルデータが、ROM30から読み出されCPU28やLUT25へセットされる。従って、メンテナンス時には、標準の状態からの特性のずれが明白になり、最適なメンテナンスを効率よく行うことができる。
[第二の制御系]
次に、本発明の特徴である、電源投入時に行うプリンタ部B単独の画像再現特性の安定化に関する第二の制御系を説明する。
第二の制御系は、感光ドラム4上に形成された、パッチの濃度(記録材濃度)を検出して、LUT25を補正することで画像再現性を安定化させるものである。なお、感光ドラム4上に形成されたパッチの濃度とは、所定の静電潜像を現像して形成される像の記録材濃度を意味する。
図21は本実施形態に係る画像形成装置において、LED10及びフォトダイオード11からなるフォトセンサ40の出力信号の処理に関連する構成を示すブロック図である。フォトセンサ40において、LED10から出射され、フォトダイオード11に入力される感光ドラム4からの反射光(近赤外光)は、例えば0〜5Vの範囲の電気信号に変換されて出力される。この電気信号はA/D変換回路41により、8ビット(0〜255)のディジタル信号に変換され、ディジタル信号値を濃度値に変換するテーブル42aを有する濃度換算回路42によって濃度情報に変換される。
なお、本実施形態の画像形成装置で現像材として使用するカラートナーは、イエロー、マゼンタおよびシアンの色トナーで、スチレン系共重合樹脂をバインダとして、各色の色材を分散させたものである。また、感光ドラム4は近赤外光(960nm)の反射率が約40%のOPCドラムであるが、反射率が同程度であればアモルファスシリコン系の感光ドラムなどであっても構わない。また、フォトセンサ40は、感光ドラム4からの正反射光のみを検出するよう構成されている。
図22は感光ドラム4上に形成したパッチの濃度を、各色の面積階調により段階的に変えた時のフォトセンサ40の出力と出力画像の濃度との関係を示す図である。図22に示すように、本実施形態ではトナーが感光ドラム4に付着していない状態のフォトセンサ40の出力を5V、つまり255レベルに設定する。図22に示すように、各トナーによる面積被覆率が大きくなり、画像濃度が大きくなるに従い反射光量が減少し、フォトセンサ40の出力が小さくなる。
これらの特性から、各色専用の、センサ出力から濃度信号に変換するテーブル42a(図21参照)を用意することで、各色とも精度よく濃度を読み取ることができる。
第二の制御系は、電源投入時からの画像形成要素の変動に起因する画質変動を抑え、画質を安定化させることを目的としており、電源投入時に階調特性を検知し、その後の一定期間のみLUT25を補正する。この一定期間は、例えば一晩放置された画像形成要素が電源投入後定常状態になるまでに係る時間に基づいて決定することができる。
本実施形態の画像形成装置が電源投入時に行う動作を図23のフローチャートを用いて説明する。電源が投入され、画像形成装置のウォームアップ動作の終了後(S11)、Y、M、CおよびBkの各色パッチを感光ドラム4上に形成して、その反射光をフォトセンサ40により読み取り、上述した構成により濃度情報に変換する(S12)。
なお、本実施形態においては、パッチを形成する際のレーザ出力として、各色とも128レベルの濃度信号を用いる。その際、γLUT25のテーブルデータおよびコントラスト電位として、上述した第一の制御系で以前得られ、RAM32のバックアップ領域に記録された値を用いる。
図24は感光ドラム4上にパッチを形成するシーケンスを示す図である。
本実施形態では比較的口径が大きい感光ドラムを使用し、正確かつ効率よく短時間に濃度情報を得るために、感光ドラム4の偏心を考慮して、感光ドラム4の軸に対して点対称になる位置(円周上で対向する位置)に同一色のパッチを形成し、それらパッチを測定して得られる複数の値を平均して、濃度情報を求める。また、感光ドラム4の一周当り二色分のパッチを形成し、図24に示すように、感光ドラム4を二周させて四色分の濃度情報を得る。
得られた濃度情報と、予め記憶している128レベルの濃度信号に対応する基準濃度情報を比較し、その差分ΔDをRAM32などに保存し(S13)、スタンバイ状態に移行する(S14)。128レベルの濃度信号は、濃度0〜1.6を255に正規化した濃度スケールにおけるパッチ濃度128となるようにγLUT25によって補正されている。
ΔDに基づき、第二の制御系では、第一の制御系で作成されたγLUT25のテーブルデータを一定期間補正する。補正を一定期間とするのは、本制御が電源投入時において特異状態にある画像形成要素が、定常状態に至るまでの変動に起因する画質変動を補正ことを主な目的とするためであり、一定期間過ぎると画像特性は定常状態で安定するからである。よってΔDは、特異状態と定常状態の差であり、その差は装置を使用することによって減少する。
よって本制御系では、ΔDに装置の使用状況による関数αを乗じた量α*ΔDだけγLUT25を補正する。関数αの値は電源投入直後の出力一枚目では1であり、一定期間後には0になる。本実施形態では、電源投入後20枚出力で画像形成要素が定常状態に至るものとし、その特性から、出力枚数をnとして、
α=1/n、n>20のときはα=0、
とした。本実施形態ではαは出力枚数nの関数としたが、時間の関数でも良いし、温湿度などと関連づけても良く、画像形成装置が用いる画像形成要素の特性に合わせることが望ましい。
図25は、本実施形態に係る画像形成装置の、電源投入時からの出力枚数に応じた出力処理を説明するフローチャートである。
まず、出力指示があった場合には、電源投入時からの累積出力枚数nが20を超えているかどうかをチェックする(S21)。上述のように、本実施形態では電源投入時からの累積出力枚数nが20以下であればα=1/n(S22)、nが20を超える場合はα=0(S23)として、電源投入時に求めたΔDを乗じたα*ΔDだけγLUT25を補正する補正テーブルを作成する(S24)。そして、この補正テーブルを用いてγLUT25を補正し(S25)、補正されたγLUT25を用いて画像出力を行う(S26)。画像出力後、累計出力枚数nに1を加算し(S27)、最終ページまで出力したかチェックする(S28)。最終ページの出力が終了したら、処理を終了する。
図26は、128レベルの濃度信号を用いて形成したパッチから検出された濃度のずれがΔDxの場合の、一般的な、濃度信号の補正テーブル(γLUT補正テーブル)を示す図である。このようなγLUT補正テーブルを予めROM30などに格納しておき、第二の制御系において、ΔDxがα*ΔDになるようにγLUT補正テーブルを規格化し、規格化されたγLUT補正テーブルの特性を打ち消すテーブルデータを、LUT25のテーブルデータに加えることでLUT25を補正する。本実施形態では電源投入後20枚出力されるとγLUT25の補正は行われない。
本実施形態における第二の制御系による画像制御では、4色分のΔDを検出して各色のγLUT補正を行うものであったが、第二の制御系による画像制御は、電源投入時から画像形成要素が定常状態に至るまでの比較的短期間を対象とした簡易な補正であり、また変動要因も各色に独立ではないため、代表色の1パッチのみから作成したγLUT補正テーブルをすべての色に適用してもよい。この方法を用いれば、制御の精度が多少低下する代わりに画像制御にかかる時間が短縮される。
以上説明したように、本実施形態によれば、電源投入時から画像形成要素が定常状態に至るまでの一定時間γLUT25を補正することで、画像形成要素が例えば長時間電源断状態で放置されて特異状態にあったとしても、画像形成要素が定常状態に至るまでの特性変化に対応して適切な修正が行われるため、電源投入時からの濃度及び色味変動を、生産性を落とすことなく抑えることが出来る。
●(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置を説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
第1の実施形態では、第二の制御系による制御で用いるΔDを、128レベルの濃度信号を基準濃度信号として算出したが、本実施形態では電源切断時に画像特性を検出して決定した基準濃度信号を用いて算出することを特徴とする。
画像形成要素の電源投入時(電源断状態での長時間放置後)における特異状態と、定常状態との差に帰因する画質変動を適切に補正するには、特異状態と定常状態との特性の差を表す値としてのΔDを正確に検知することが重要となる。第1の実施形態では、定常状態を表す基準濃度信号として予め定めた特定の濃度信号を用い、個々の装置の状況を加味していなかった。そこで、本実施形態では電源切断時を定常状態とみなし、そのときの画像特性を検出して基準濃度信号を決定する。
図28のフローチャートを用い、電源切断時の基準濃度信号決定処理について説明する。この処理は、上述した他の処理と同様、リーダCPU214とプリンタ部CPU28との協働によって実現され、画像形成装置に設けられた電源スイッチが電源断の状態に操作されたことが検出されると実行される。
まず、表示器218(液晶操作パネル)に“電源切断の準備をしています”とメッセージを出し、Y、M、CおよびBkの各色パッチを感光ドラム4上に形成する(S281)。次に、フォトセンサ40のLED10を発光させ、感光ドラム4上のパッチを照射するとともに、その反射光をフォトダイオード11により検出し、濃度情報に変換する(S282)。パッチの形成条件、反射光の検知方法、及び検出した反射光量から濃度情報への変換方法はいずれも第1の実施形態と同様でよい。そして、得られた濃度情報に対応するレーザ出力レベルを基準濃度信号として例えばRAM32のバックアップ領域に保存する(S283)。その後、パッチ画像のクリーニング及び通常の電源断時の後処理シーケンスを行い(S284)、放置時間の計測を開始(S285)した後電源を切断する(S286)。放置時間の計測開始は、例えば電源切断時の日時情報をRAM32のバックアップ領域に記憶するだけでも良いし、タイマによる時間の計測開始であってもよい。
本実施形態において上述する第二の制御系による画質制御を行う場合、図23で説明した第1の実施形態における電源投入時処理のS11の後に、図29に示すような放置時間の判定処理を付加する。これは、電源断状態での放置時間がそれほど長くなければ、画像形成要素の状態は特異状態には至っておらず、画像特性は変化していないと考えられるからである。
S291では、電源断状態で放置された時間を取得する。放置時間は、電源投入時の日時情報とRAM32のバックアップ領域に記憶された電源断時の日時情報とから求めても良いし、タイマの値から求めても良い。
次に、放置時間が所定時間以上であるかどうかを判定する(S292)。本実施形態においては、電源切断から電源投入までの放置時間が1時間未満であれば、画像特性は変化していないと判断し、画像制御を行わない。従って、放置時間が1時間未満であればΔDの算出は行わずにS14へ移行し、放置時間が1時間以上の場合にはS12へ移行して第1の実施形態で説明したΔDの算出処理を行う。なお、画質制御を行わない場合には、ΔDの値を0として保存してもよいし、画質制御を行わない旨のフラグを記憶し、図25で説明した処理を行う前にこのフラグの有無を検出してγLUT25の補正要否を決定しても良い。
ΔDの算出を行う場合には、第1の実施形態で説明したようにY、M、CおよびBkの各色パッチを感光ドラム4上に形成して、その反射光をフォトセンサ40により読み取り、濃度情報に変換する。そして、得られた濃度情報と、電源切断時に決めた基準濃度情報を比較し、その差分ΔDを算出し、RAM32などに保存する。その後、プリント指示がなされた際には第1の実施形態で説明したように、ΔDに基づくγLUT25の補正を行う。
第2の実施形態によれば、電源投入時など電源断状態で長時間放置された後の画像形成要素の特異状態と、通常の定常状態との特性差をより正確に検知でき、高精度な濃度及び色味安定化を行うことが出来る。また、必要な場合にのみ画質制御を行うようにしたことで、制御の必要がない場合には装置の立ち上がり時間(電源投入からスタンバイ状態となるまでの時間)を短縮することが出来る。
なお、ここでは放置時間を時刻情報やタイマによる測定によって直接取得する構成について説明したが、推定時間の長さに応じて変化する他の任意の情報に基づいて画像制御の実施有無を判断しても良い。例えば定着装置の温度を検出し、所定温度以上であれば放置時間が画像制御不要な程度に短いと判断したり、電源投入時に必ずΔDの算出を行い、ΔDの値が所定値未満であればやはり画像制御を行う必要がないものと判断しても良い。
●(他の実施形態)
上述の実施形態においては、画像制御をγLUTのデーブルデータに対して適用した場合について説明したが、帯電電位や現像バイアス、レーザーパワー、または色ずれ補正等の各種条件に対しても同様に適用可能である。
また、上述した各実施形態では、静電潜像やトナー像を坦持する像担持体として感光ドラムを例として挙げたが、表面に感光層を有するベルト状の像坦持体である感光ベルトを用いる画像形成要素であっても、本発明を適用可能である。また、トナー像を記録紙やフィルムのような記録媒体へ転写するために、一旦、感光ドラムからトナー像が転写される中間転写体を有する画像形成装置にも、本発明は適用可能である。これらの装置では、第二の制御系の入力情報である濃度情報は、感光ベルトや中間転写体上に形成されたパッチから取得すればよい。
また、上述の実施形態においては、リーダとプリンタ部とからなる画像形成装置に本発明を適用した構成を説明したが、リーダを持たない画像形成装置であっても本発明を適用可能である。この場合、操作部及び表示部がプリンタ部に設けられ、上述の第二の制御系に係る処理はプリンタ部のCPU28が実行する。
また、上述の実施形態において、第二の制御系が補正を行うγLUTは第一の制御系によって生成されたものであったが、第一の制御系を有さない画像形成装置においても本発明は適用可能である。この場合、他の方法で予め用意されたγLUTを補正する構成にすればよい。
さらに、上述の実施形態においては、1つの機器から構成される画像形成装置についてのみ説明したが、同等の機能を複数の機器から構成されるシステムによって実現しても良い。
尚、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイル等、クライアントコンピュータ上で本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムデータファイル)を記憶し、接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードする方法などが挙げられる。この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムデータファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるサーバ装置も本発明に含む。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満たしたユーザに対して暗号化を解く鍵情報を、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給し、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラー複写機の概略構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における、リーダ画像処理部108の構成例を示すブロック図である。 図2のリーダ画像処理部108における各信号のタイミングチャートである。 図1のプリンタ制御部109の構成例を関連する他の構成要素を含めて示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における、階調画像を得るための構成例を示すブロック図である。 階調再現について説明する四限図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における第一の制御系によるキャリブレーション処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における表示器の表示例を示す図である。 本発明の実施形態におけるテストプリント1の例を示す図である。 本発明の実施形態におけるテストプリント2の例を示す図である。 テストプリント1が置かれた原稿台102を上から見た状態を示す図である。 テストプリント2が置かれた原稿台102を上から見た状態を示す図である。 感光ドラム4の相対ドラム表面電位と、上述の演算によって得られる画像濃度との関係を示す図である。 絶対水分量とコントラスト電位との関係を示す図である。 グリッド電位と感光ドラム4の表面電位との関係を示す図である。 パッチの濃度読取点の配置例を説明する図である。 各パッチから得られたRGB信号を濃度値に変換した出力濃度と、レーザ出力レベルとの関係を示す図である。 水分量に応じた複数のLUTを説明する図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における、フォトセンサ40の出力信号を処理する回路構成例を示すブロック図である。 感光ドラム4上に形成したパッチの濃度を、各色の面積階調により段階的に変えた時のフォトセンサ40の出力と出力画像の濃度との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における、電源投入時の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における、感光ドラム4上にパッチを形成するシーケンスを示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における、γLUT25の補正方法の一例を示すフローチャートである。 γLUT補正テーブルの例を示す図である。 制御後の濃度変換特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における、電源断処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置において、電源投入時処理に追加される処理の例を示すフローチャートである。

Claims (6)

  1. 画像データ及び記録材像形成条件に基づき像担持体に記録材像を形成し、形成された記録材像を記録媒体に転写、定着する画像形成装置であって、
    前記像担持体上に形成された所定パターンの記録材像の特性を検出する検出手段と、
    検出された前記記録材像の特性に基づき、前記記録材像形成条件を決定する決定手段と、
    電源投入時に前記検出手段によって検出された前記所定パターンの記録材像の特性と、予め記憶されている基準特性と、前記画像形成装置の前記電源投入時からの使用量とに基づいて、前記電源投入時に検出された前記所定パターンの記録材像の特性に基づき前記決定手段が決定した前記記録材像形成条件を補正する補正手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正手段による補正量が、前記画像形成装置の前記電源投入時からの使用量が増加するに従って減少し、所定の使用量に達した時点でゼロとなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記予め記憶されている基準特性が、電源切断時に前記検出手段によって検出した前記記録材像の特性であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 電源投入時に、前回電源断状態にされた時から経過した放置時間を表す情報を取得する放置時間情報取得手段をさらに有し、
    前記補正手段が、前記放置時間を表す情報にもとづいて、放置時間が所定時間以下であると判断される場合には前記記録材像形成条件の補正を行わないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成条件は、前記画像形成装置の濃度補正特性であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 画像データ及び記録材像形成条件に基づき像担持体に記録材像を形成し、形成された記録材像を記録媒体に転写、定着する画像形成装置の制御方法であって、
    前記像担持体上に形成された所定パターンの記録材像の特性を検出する検出工程と、
    検出された前記記録材像の特性に基づき、前記記録材像形成条件を決定する決定工程と、
    電源投入時に前記検出手段によって検出された前記所定パターンの記録材像の特性と、予め記憶されている基準特性と、前記画像形成装置の前記電源投入時からの使用量とに基づいて、前記電源投入時に検出された前記所定パターンの記録材像の特性に基づき前記決定手段が決定した前記記録材像形成条件を補正する補正工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
JP2004074709A 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置及びその制御方法 Pending JP2005265969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074709A JP2005265969A (ja) 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074709A JP2005265969A (ja) 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005265969A true JP2005265969A (ja) 2005-09-29

Family

ID=35090628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004074709A Pending JP2005265969A (ja) 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005265969A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112988A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2011117994A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法
JP2015004900A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、制御装置及び画像形成システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112988A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2011117994A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法
JP2015004900A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、制御装置及び画像形成システム
US9291933B2 (en) 2013-06-24 2016-03-22 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus, control apparatus, and image forming system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3441994B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP3542582B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP3471886B2 (ja) 画像形成方法及び装置
JP5094100B2 (ja) 画像形成装置
JP5188313B2 (ja) 画像形成装置及びその濃度階調制御方法
US8532511B2 (en) Image forming apparatus and image forming apparatus control method
US7580647B2 (en) Image forming apparatus and control method for image forming apparatus
JPH07264411A (ja) 画像形成装置
JP4371803B2 (ja) 画像形成装置
JP3854965B2 (ja) 画像形成装置
JP5230510B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP5344597B2 (ja) 画像形成装置
JP2008139856A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP3885056B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JPH08287217A (ja) 画像記録装置およびその方法
JP2005265969A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP4890910B2 (ja) 画像形成装置
JPH07264427A (ja) 画像形成方法及び装置
JP3618777B2 (ja) 画像形成装置および画像処理方法
JP2005210469A (ja) 画像制御方法及び画像形成装置
JPH1198358A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2005250230A (ja) 画像形成装置
JP2004240204A (ja) 画像制御方法及び画像形成装置
JP2004233464A (ja) 画像形成装置
JP2003114552A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070305