JP2005265613A - 車高測定装置 - Google Patents

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康正 三嶋
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Abstract


【課題】 高速な車高測定を行うことができなかった。
【解決手段】 発光器Tの発光部46を光ファイバ42で形成することにより、同発光部46から発光される検出光の指向性を向上させることができる。これにより、同時に隣接する発光器Tを発光させても誤検出が問題となることはなくなるため、高速な車高測定を行うことが可能となる。また、光源部24から検出光を光ファイバにより導出させることにより、発光部46を光源部24から遠ざけることも可能であるため、光源部24による発熱等により発光部46が歪み指向性が悪化することも防止することができる。さらに、波長を制限する波長フィルタ58を利用することにより、誤検出を防止し、より正確な車高測定を実現させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車高測定装置に関し、特に、高さ方向に配列された発光器と受光器を利用して車高を測定する車高測定装置に関する。
従来、この種の車高測定装置は、車両通行路を挟む一方の側に発光器を上下に配列し、もう一方の側に受光器を上下に配列し、発光器を所定周期で時分割的に発光させるものが知られている(例えば、特許文献1、図2,図3参照。)。
かかる構成によれば、複数の測定高さにおいて略水平な検出光の遮断状態を検出することができるため、同遮断状態から車高を特定することが可能であった。さらに、複数の発光器から所定周期で時分割的に発光されるため、同一の受光器に同時に複数の発光器から発せられた検出光が入射されることはない。従って、検出光が拡散したとしても、誤検出のない正確な車高測定を行うことが可能となっている。
特開2002−56492号公報
しかしながら、誤検出がないように時分割的な発光を行うと、全測定高さにおいて発光を完了させるための時間が多く必要となり、迅速な車高測定ができない。従って、車長方向に高密度で車高を測定しようとすると、走行車両を減速させたり、車両を走行車線とは異なる側道等に誘導させたりしなければならないという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、検出光の指向性を向上させることにより、高速な測定が可能な車高測定装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明は、車両を車幅方向に挟んで対向する一対の測定ポールと、上記一対の測定ポール間で互いの発光部と受光部とが対向するように上記測定ポールにおける複数の高さに配設された複数の発光器と受光器と、上記発光器の発光を制御する発光制御手段と、それぞれの上記受光器における受光状態を検出することにより車高を特定する車高測定手段とを備える車高測定装置において、
上記発光器の上記発光部は光ファイバにより形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項1の発明において、少なくとも一対の測定ポールが車両を車幅方向に挟んで設置される。上記発光器の発光部と上記受光器の受光部とが一対の上記測定ポール間で対向するように、上記発光器と上記受光器とが上記測定ポールにおいて複数の高さに配設される。発光制御手段は上記発光器における発光を制御し、車高測定手段はそれぞれの上記受光器における受光状態を検出することにより車高を特定することができる。上記発光器の上記発光部を光ファイバで形成することにより、上記発光部から発せられる検出光の指向性を向上させることができる。
従って、確実に検出光を相対する上記測定ポールに配設された上記受光器に入射させることが可能となり、誤検出を防止することが可能となる。さらに、確実に検出光を相対する上記測定ポールに配設された上記受光器に入射させることが可能となれば、多くの上記発光器を同時に発光させても、これらから発せられた検出光が混同して上記受光器に受光されることはない。従って、多くの上記発光器を同時に発光させ、高速な測定を行うことが可能となる。
また、請求項2にかかる発明は、所定の光を生成可能な光源部が備えられるとともに、発光伝送用光ファイバにより同光源部から上記発光部まで検出光を導出させる構成としてある。
上記のように構成した請求項2の発明において、所定の光を生成可能な光源部を備え、同光源部から上記発光部までは上記発光伝送用光ファイバにより検出光を伝搬させる。これにより、上記光源部を上記測定ポールに内蔵させる必要がなくなるため、上記測定ポールを小型化等することが可能となる。また、一般に発熱を伴う上記光源部に対して、上記発光部を離れて配置することが可能となるため、熱による上記光ファイバ等の変形により上記発光部や同発光部の周辺が歪むことを防止することができる。
すなわち、発光方向に正確性が要求される上記発光部が熱により歪んで上記検出光が不安定となることを防止することができる。なお、光源に対して上記発光部が離れることとなるが、上記発光伝送用光ファイバによれば確実、かつ、高速に検出光を伝搬させることができる。また、光ファイバは可撓性を有しているため、上記発光伝送用光ファイバを使用して容易に上記発光部と上記光源部とを配線することが可能である。また、上記発光伝送用光ファイバにより伝送経路を長く確保することができるため、伝送経路において後述する各種光デバイスを介在させることも可能となる。
また、請求項3にかかる発明は、上記発光伝送用光ファイバの伝送経路において複数の上記発光器に対して伝送経路を分岐させる分岐手段が備えられる構成としてある。
上記のように構成した請求項3の発明において、上記発光伝送用光ファイバの経路に分岐手段を設けることにより、複数の上記発光器に対して伝送経路を分岐させ、上記検出光を伝送させることができる。従って、上記発光器毎に異なる光源を設けなくても済む。
また、請求項4にかかる発明は、上記光源部は複数の異なる波長光を生成可能であり、各発光器に対して異なる上記波長光が上記発光伝送用光ファイバによって伝送される構成としてある。
上記のように構成した請求項4の発明において、上記光源部を複数の異なる波長光が生成可能なものとしておき、各発光器に対して上記発光伝送用光ファイバによって異なる上記波長光を伝送させる。すなわち、上記発光器から発光させる検出光の波長を異ならせることができる。
さらに、請求項5にかかる発明は、光信号を電気信号に変換させる光検出部と上記受光器とが受光伝送用光ファイバにより接続される構成としてある。
上記のように構成した請求項5の発明において、受光伝送用光ファイバは上記受光器から光信号を電気信号に変換させる光検出部までの間において上記検出光を伝送する。すなわち、上記測定ポールに上記光検出部を内蔵させなくて済むため、上記測定ポールを小型化することができる。また、光ファイバによれば、配線等を容易に行うことも可能である。
また、請求項6にかかる発明は、上記受光器または上記受光伝送用光ファイバの伝送経路において対向する上記発光器にて発光可能な波長の光のみを透過させる波長フィルタが備えられる構成としてある。
上記のように構成した請求項6の発明において、対向する上記発光器にて発光可能な波長の光のみを透過させる波長フィルタが上記受光器または上記受光伝送用光ファイバの伝送経路において備えられる。従って、対向する上記発光器から発光された上記検出光のみを上記光検出部に伝送することができる。すなわち、対向しない上記発光部から発光された上記検出光を誤検出することが防止できる。
以上説明したように本発明によれば、検出光の指向性を向上させることにより、高速な測定が可能な車高測定装置を提供することができる。
請求項2および請求項5の発明によれば、測定ポールを小型化することができるととともに、検出光の発光方向を安定させることができる。
請求項3の発明によれば、光源部の配設個数が少なくて良く、コストを低減させることができる。
請求項4の発明によれば、発光部にて発光される検出光の波長を制御することができる。
請求項6の発明によれば、誤検出を確実に防止することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)車高測定装置の構成:
(2)車高測定装置の動作:
(3)まとめ:
(1)車高測定装置の構成:
図1は、本発明にかかる車高測定装置の外観を斜めから見て示している。同図において、車両通路50の幅方向外側に、一対の測定ポールA,Bが立設されている。測定対象車両60(以下、単に車両60と言う)は、測定ポールA,Bの間を通過することが可能となっており、測定ポールA,Bは車両60よりも十分高く形成されている。また、測定ポールBには測定結果を表示する表示器26が備えられるとともに、測定結果を印字するプリンタ28が備えられている。
図2は、測定ポールA,Bを内側(車両通路50)から見て示している。同図において、測定ポールBには●で示す発光器T1,T2,T3,T4,T5・・・がそれぞれ発光部を内側に向けて配設されている。また、測定ポールAには○で示す受光器S1,S2,S3,S4,S5・・・がそれぞれ受光部を内側に向けて配設されている。発光器T1,T2,T3,T4,T5・・・の高さ方向の間隔hはそれぞれ2cmとされ、受光器S1,S2,S3,S4,S5・・・の高さ方向の間隔hもそれぞれ2cmとされている。
そして、対応し合う発光器Tと受光器Sの組T1−S1,T2−S2,T3−S3,T4−S4,T5−S5・・・は、互いに同じ高さとなるように配設されている。すなわち、各発光器T1,T2,T3,T4,T5・・・から略水平に発光された検出光は対応する各受光器S1,S2,S3,S4,S5・・・に入射することが可能となっている。なお、最も高い位置に配設された発光器T1と受光器S1は地上4.5mの高さとなっており、図示しないが最も低い位置に配設された発光器Tと受光器Sは地上2mの高さとなっている。
図3は、発光器Tの発光部および受光器Sの受光部を測定ポールBと測定ポールAから取り外した状態を示している。同図において、測定ポールBの内側面には複数の発光器Tの発光部46を装着するための凹部41が複数形成されている。凹部41はそれぞれ略矩形空間を形成しており、最奥部に雌コネクタ41aをそれぞれ有している。一方、凹部41に装着される発光部46は略矩形状の雄コネクタ45を備えており、同雄コネクタ45は凹部41にちょうど嵌り込む大きさとなっている。そして、発光部46を雄コネクタ45側から凹部41に差し込むと所定の位置にて、雄コネクタ45が突き当たり雌コネクタ41aと係合固定する。
このようにして発光部46が測定ポールBの凹部41に対して装着されると、発光部46における雄コネクタ45から突設された略円筒状のガイド筒44が軸方向を略水平に配向させる。また、雄コネクタ45が凹部41にちょうど嵌り込んで装着されるため、ガイド筒44はその配向方向を安定して維持することが可能となっている。発光部46には、ガイド筒44および雄コネクタ45を貫通するように光ファイバ42が収容されており、光ファイバ42は略円筒状の保護層43により被覆されている。保護層43の外径はガイド筒44の内径と略同径とされており、ガイド筒44の内部にて保護層43が嵌り込むことにより、光ファイバ42の軸方向を略水平に安定して維持することが可能となっている。
光ファイバ42は、断面中心部分に屈折率の高いコアを有し、その外周に屈折率の低いクラッドを備えている。これにより、光ファイバ42の軸方向に検出光を進行させ、光ファイバ42の端面から同軸方向に検出光を発光させることができる。光ファイバ42の軸方向は略水平となっているため、検出光も略水平に発光される。また、光ファイバ42を進行する検出光の進行方向は、その経路において光ファイバ42の軸方向に配向させられるため、光ファイバ42の端面から発せられる検出光は指向性の良いものとなる。
ガイド筒44は光ファイバ42よりも内側に長く形成されており、光ファイバ42の先端よりも内側となる位置に凸レンズRを備えている。凸レンズRは光ファイバ42の先端から発光された検出光を集光させることが可能となっており、同じ高さで対向する受光器Sに焦点が合わせられている。このようにすることにより、光ファイバ42から発光された検出光が一層収束され、同検出光が異なる高さの受光器Sにて受光されることをより確実に防止することができる。
雄コネクタ45が雌コネクタ41aと係合することにより、雄コネクタ45を貫通する光ファイバ42と、測定ポールBの内部から雌コネクタ41aまで導出された発光伝送用光ファイバF1とが接続される。発光伝送用光ファイバF1は軸方向に配向する光ファイバと、同光ファイバの外周を略円筒状に被覆する保護層とにより構成されており、可撓性を有している。発光伝送用光ファイバF1と光ファイバ42とが接続されると、両者の間で光の授受が可能な状態となる。発光伝送用光ファイバF1は各雌コネクタ41aへ導出されており、それぞれに対して独立した光ファイバにより、独立した配線を形成している。
それぞれの発光部46に接続する発光伝送用光ファイバF1は分岐装置47a〜47cに接続されている。さらに、発光伝送用光ファイバF1は分岐装置47a〜47cと光源部24とを接続している。なお、光源部24は測定ポールBの外部に備えられた制御ユニット20に備えられており、同光源部24へ接続するために発光伝送用光ファイバF1は測定ポールBの外部に導出されている。また、光源部24は、生成可能な光の波長が1310,1550,1620nmとなる3種類のLEDから構成されており、それぞれの波長の光が3本の発光伝送用光ファイバF1を介して分岐装置47a〜47cに伝送することが可能となっている。
分岐装置47a〜47cは、入力した検出光を各発光部46に接続された発光伝送用光ファイバF1に分岐させる。なお、波長1310nmの検出光が入力される分岐装置47aから発光伝送用光ファイバF1により接続される雌コネクタ41aは高さ方向に2個おきに配置されている。同様に、波長1550nmの検出光が入力される分岐装置47bから発光伝送用光ファイバF1により接続される雌コネクタ41aも高さ方向に2個おきに配置され、波長1620nmの検出光が入力される分岐装置47cから発光伝送用光ファイバF1により接続される雌コネクタ41aも高さ方向に2個おきに配置されている。すなわち、高さ方向に2個おきに配置された発光部46に対して同一波長の検出光が入力されることとなる。
また、光源部24を測定ポールBの外部に設けることにより測定ポールBを小型化することができる。また、光源部24は電気エネルギーを光に変換するため熱を発生させるが、発光部46を光源部24から離れて配置することにより、この発熱の影響が発光部46に及ぶことを防止することもできる。従って、熱により発光部46の各部位が歪んで、検出光の発光方向が不安定となることを防止することができる。なお、発光伝送用光ファイバF1にて検出光を伝搬させているため、発光伝送用光ファイバF1の経路が長くても伝送時間が問題となることはない。発光伝送用光ファイバF1における光ファイバは可撓性を有しているため、簡単に配線を行うことができる。
一方、受光部56と受光伝送用光ファイバF2と凹部51も発光部46と発光伝送用光ファイバF1と凹部41と同様の構成となっているため説明は省略する。ただし、受光部56に凸レンズが備えられていない点と、測定ポールAに備えられる点において相違している。受光部56においては光ファイバ52の端面から検出光を受光することが可能となっている。また、受光部56を凹部51に装着することにより、光ファイバ52の端面は内側に配向するとともに、光ファイバ52は対応する発光部46の光ファイバ42と同一軸上に位置させられる。従って、同じ高さで対向する発光部46から略水平に発光された検出光を真っ直ぐに光ファイバ52に入射させることができる。なお、上記は光ファイバ52の端面に十分な光量の光が入射することを前提としているが、検出光の集光性能向上と防塵性向上の観点から発光部46の場合と同様に凸レンズRを配置しても良い。
光ファイバ52の端面にて受光された検出光は、受光伝送用光ファイバF2と波長フィルタ58とを介して光検出器25に伝送される。波長フィルタ58は特定の波長の光のみを透過させることが可能となっている。各波長フィルタ58が透過可能な光の波長は接続された受光部56と同じ高さで対向する発光部42にて発光可能な検出光の波長(1310,1550,1620nmのいずれか)とされている。すなわち、高さ方向に2個おきに配置された受光部56に接続する波長フィルタ58が同一波長の検出光を透過させることが可能となっている。光検出器25はそれぞれ独立した受光伝送用光ファイバF2から入力された検出光の受光が可能となっており、同受光に応じて電気信号を生成させることが可能となっている。なお、光検出器25は測定ポールAの外部に配設された制御ユニット20に備えられており、受光伝送用光ファイバF2にて検出光が測定ポールAの外部に導出されている。
図4は、車高測定装置10のハードウェア構成を示している。同図において、測定ポールA,Bを動作させるための制御ユニット20が備えられている。制御ユニット20に設けられたバス20aには、CPU21と、ROM23と、RAM22と、インターフェイス(I/F)27を介した表示器26と、I/F29を介したプリンタ28と、光源部24を介した測定ポールBと、光検出器25を介した測定ポールAとがそれぞれ接続されている。そして、CPU21が、RAM22をワークエリアとして利用しながらROM23に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。表示器26は測定された車高を表示し、プリンタ28は同車高を紙等の記録媒体に印字記録する。
なお、制御ユニット20のバス20aに表示器26とプリンタ28を接続する構成としたが、間に無線送受信装置等を介在させ表示器26とプリンタ28の設置箇所に自由度を持たせるようにしても良い。測定結果を表示器26とプリンタ28等の出力機器に出力するのみならず、データとして蓄積しておきたい場合には、ハードディスク等を備えるようにしても良い。
図5は、車高測定装置10のソフトウェア構成を示している。同図において、制御ユニット20は、発光制御部M21と、車高特定部M22と、比較部M24と、出力部M27の各モジュールから構成されている。発光制御部M21は光源部24における発光素子の点灯制御を実行することにより測定ポールBに備えられた発光器Tのそれぞれに対しての発光制御を実行させる。車高特定部M22は測定ポールAに備えられた受光器Sの受光状態を示す電気信号を光検出器25から入力し、同信号から車高を測定値Kとして特定する処理を行っている。比較部M24は、車高特定部M22により特定された測定値Kと、RAM22に割り当てられた車高記憶部22aに記憶された最高車高を示すメモリ値Jとを比較し、これらのうち高いものをRAM22に更新させる処理を実行する。そして、最終的に最高車高としてRAM22に割り当てられた車高記憶部22aに記憶されたメモリ値Jを、出力部M27が表示器26とプリンタ28等といった出力機器に出力する。
(2)車高測定装置の動作:
図6は、制御ユニット20における測定処理の流れを示している。同図において、まずステップS110にて発光制御部M21が測定ポールAに備えられた発光器T1,T2,T3・・・を発光させ、以降その発光状態を維持する。ステップS120においては、RAM22に割り当てられている車高記憶部22aに記憶された車高を示すメモリ値Jを0に初期化する。なお、車高記憶部22aに記憶される車高の値を以下単にメモリ値Jと表記する。そして、同発光を行っている間にステップS130にて各受光器Sにおける受光の有無を検出し、車高を特定する。
図7は、発光器Tが発光する様子を車両の進行方向から見て示している。同図において、発光器T1・・T15,T16・・T28,T29,T30・・・が同時に実線で示すように発光を継続する。例えば、車両60の先頭が測定ポールA,Bの間に差しかかったとすると、先頭の運手席の天井60aより低い位置の受光器S29,S30・・・にて受光すべき検出光が車両60によって遮断される。従って、天井60aより低い位置の受光器S29,S30・・・・においては検出光が受光されず、天井60aより高い位置の受光器S1,S2・・S15,S16・・S28においては検出光が受光されることとなる。
さらに、各受光器Sにおける検出光の受光状態に応じて光検出器25が電気信号を生成するため、車高特定部M22は同電気信号から車高を特定することができる。同図の例においては、天井60aの高さが、受光された最も低い位置の受光器S28の高さと、受光されなかった最も高い位置における受光器S29の高さの間となっていることが分かる。本実施形態においては高さ方向に隣接する受光器Sの間隔hは2cmとされているため、2cm刻みの車高測定が可能となっている。以下、このようにして特定された車高を測定値Kと表記するものとする。なお、車高として特定する値は、受光された最も低い位置の受光器Sの高さであっても良いし、受光されなかった最も高い位置の受光器Sの高さであっても良いし、これらの平均値としても良い。
一方、車両60が測定ポールA,Bに差しかかっていないときには全受光器Sにて検出光が検出されるため、いずれかの受光器Sにて検出光が受光されないことにより車両60が差しかかっていることを認識することが可能となっている。反対に、いずれかの受光器Sにて検出光が受光されており、その後に全受光器Sにて検出光が検出された場合には、車両60が測定ポールA,Bを通過し切ったということが認識できる。なお、車両60が測定ポールA,Bに差しかかっていない場合には、測定値Kは0として特定されるものとする。
以上のようにしてステップS130にて車高を特定すると、ステップS140にて比較部M24が車高記憶部22aに記憶されたメモリ値Jを取得する。そして、ステップS150において、測定値Kとメモリ値Jとを比較して測定値Kがメモリ値J以上となっていれば、ステップS160にて測定値Kを車高記憶部22aに更新させる。
ステップS120においてメモリ値Jが0に初期化されているため、最初の段階では車両が検出されなくても必ず測定値Kが更新記憶されることとなる。ステップS160にて測定値Kを車高記憶部22aに更新させると、ステップS130以降の処理を繰り返して実行する。従って、車両が差しかかっておらずステップS130にて測定値Kが0と繰り返し特定される場合には、車高記憶部22aにメモリ値Jとして0が継続して記憶されることとなる。
一方、ステップS150にて測定値Kがメモリ値Jよりも小さいと判定されると、測定値Kが0であるか否かがステップS170にて判定される。そして、測定値Kが0でない場合には、ステップS130以降の処理を繰り返して実行する。測定値Kが0である場合には、ステップS180にてメモリ値Jを表示器26およびプリンタ28に対して出力させる。メモリ値Jを出力するとステップS120に戻って車高記憶部22aのメモリ値Jを0に初期化し、ステップS130以降の処理を繰り返して実行する。
いずれにしてもステップS130〜S150までの処理が繰り返して行われることとなる。ここで、ステップS120以降において発光器Tから常時検出光が発光されているため、常時ステップS130にて測定値Kを特定することができる。従って、ステップS130〜S150を実行するための時間の周期でステップS130を実行することができるため、非常に短い周期で周期的に測定値Kを特定することができる。なお、ステップS130〜S180の処理は簡単な処理であるため、非常に短い周期で行うことができる。このようにステップS130を周期的に実行することにより、所定の速度で進行する車両60の車長全体にわたって車高を測定することができる。従って、車両60の先頭が測定ポールA,Bを通過した後も、最高の高さを有する荷台の天井60bが通過した際にその高さを測定することが可能となっている。また、その周期が非常に短いものとなるため、高速で測定ポールA,B間を通過する車両60を車長方向に細かく測定することができる。
また、ステップS150を実行することにより、メモリ値Jよりも高い車高を示す測定値Kのみを新たなメモリ値Jとして記憶させている。従って、常に最も高い車高が最終的なメモリ値Jとして記憶されることとなる。ただし、異なる車両間で最高車高を比較しても意味がないので、ステップS150,S170において車両60の最後尾が通過したか否かを判定し、最後尾と判断されれば当該車両の最高車高としてメモリ値JをステップS180にて表示器26やプリンタ28に出力し、その後メモリ値Jを0に初期化させている。
このようにすることにより、最終的な車高の測定結果を利用者に通知することが可能となっている。また、車両60の先頭が測定ポールA,Bを通過した後には、同先頭よりも高い位置にて車高を検出すれば最高車高を得ることができるため、0でない測定値Kが検出された後には同測定値Kよりも低い位置の発光器Tを発光させないようにして消費電力を抑制することもできる。
なお、車両60の最後尾が通過するときには、それ以前に測定された車高を示すメモリ値Jは0でない何れかの車高の値となっており、一方、測定値Kは0となる。従って、ステップS150では測定値Kがメモリ値Jよりも小さいと判定され、ステップS170では測定値Kが0であると判定される。従って、ステップS150,S170を実行することにより車両60の最後尾が通過したか否かを特定することができる。なお、車両間においてメモリ値Jを初期化する手法は以上のものに限られず、例えば、所定周期にわたって測定値Kが継続して0となったときに車間であると判定しメモリ値Jを初期化するようにしても良いし、メモリ値Jが0から0でない値に更新されたときに車両の先頭であると判定しメモリ値Jを初期化するようにしても良い。
以上説明した構成によれば、極めて短い周期で全ての測定高さにおいて車高を取得することができる。従って、車両60の走行スピードが速い場合であっても、車長方向にきめの細かい車高測定が可能となる。従って、車両の走行速度を制限することなく測定を行うことができるため、一般の道路に設置しても通行の流れを阻害することはない。
以上のように全ての発光器Tを同時に(常時)発光させると、測定が高速化する反面、同時に発光している複数の発光器Tから発せられた検出光が同一の受光器Sに入射してしまう誤検出の問題が発生しやすい。この場合、どの高さの検出光が遮断されたかを特定することができず、正確な車高測定を行うことができない。これに対して本発明では、発光器Tの発光部46に指向性の良い光ファイバ42を採用しているため、検出光が対応しない受光器Sに入射することが防止されている。さらに、凸レンズRにより検出光を集光させているため、光が拡散することが防止できる。従って、誤検出のない高速な車高測定を行うことが可能となっている。
ところで、上述したように各発光器Tに対応して3種類の波長(1310,1550,1620nmのいずれか)の赤外光が入力されるため、自然光とはそれぞれが異なる波長の検出光を発光させることが可能である。一方、各受光器Sに対応して波長フィルタ58がそれぞれ備えられるため、取り付ける波長フィルタ58によってそれぞれ異なる波長の検出光のみを光検出器25に伝達することができる。
そこで、本実施形態においては図2に示すように各発光器T1,T2,T3,T4,T5・・・と、各受光器S1,S2,S3,S4,S5・・・に対応させてそれぞれ入力波長と波長フィルタ58の透過波長を設定している。それぞれ同じ高さに配設され対応し合う発光器Tと受光器Sとは入力波長と波長フィルタ58の透過波長が同じ波長となるようにされており、高さ方向に隣接し合う発光器Tおよび受光器Sに対しては異なる波長となるようにされている。このようにすることにより、受光器Sにおいては、対応し合う発光器Tから発光された同じ波長の検出光のみを受光させることができる。
また、高さ方向に隣接する発光器Tと受光器Sが似たような波長の検出光を授受すれば誤検出が起こる可能性もあるが、同一の波長の検出光を授受する発光器Tと受光器Sとを高さ方向に2個おきに配置し、隣接する発光器Tと受光器Sにて授受する検出光の波長を大きく異ならせているため、誤検出が起こることはない。従って、正確かつ高速な車高測定を実現させることができる。このように、検出光の伝送経路において光ファイバを用いることにより、伝送経路において検出光に所望の処理を行うことが可能となる。従って、分岐装置を介在させることにより光源部24におけるLEDの配設個数を低減させることもできるし、波長フィルタを介在させることも容易となる。
なお、自然光や車両の反射による誤動作を防止するために使用される赤外光の波長は上記実施形態の3波長に限定されないことは言うまでもなく、3波長以上の種類の波長を用いることでより識別性を向上させても良い。この他に誤動作を防止する方法として、パルス数を計数する方法等を採用することが可能である。
上述した実施の形態は好ましい一例を示したものであり、この発明はこの実施形態に限定されるものでないことは勿論である。したがって、その実施に際しては請求項に記載した技術内容の範囲内で任意に変更あるいは修正して実施することができるものである。
(3)まとめ:
本発明においては発光器Tの発光部46を光ファイバ42で形成することにより、同発光部46から発光される検出光の指向性を向上させることができる。これにより、同時に隣接する発光器Tを発光させても誤検出が問題となることはなくなるため通常の速さで走行する車両に対して極めて細かい、高速な車高測定を行うことが可能となる。また、光源部24から検出光を光ファイバにより導出させることにより、発光部46を光源部24から遠ざけることも可能であるため、光源部24による発熱等により発光部46が歪み指向性が悪化することも防止することができる。さらに、波長を制限する波長フィルタ58を利用することにより、誤検出を一層防止し、より正確な車高測定を実現させることができる。
本発明にかかる車高測定装置の斜視図である。 発光器と受光器の配列状態を示した図である。 発光器と受光器の詳細を示した図である。 車高測定装置のハードウェアブロック図である。 車高測定装置のソフトウェアブロック図である。 測定処理の流れを示すフローチャートである。 車高を測定する様子を示す正面図である。
符号の説明
10…車高測定装置
20…制御ユニット
20a…バス
22a…車高記憶部
24…光源部
25…光検出器
26…表示器
28…プリンタ
41,51…凹部
41a,51a…雌コネクタ
42,52…光ファイバ
45,55…雄コネクタ
46…発光部
47a,47b,47c…分岐装置
58…波長フィルタ
50…車両通路
56…受光部
60…測定対象車両
A,B…測定ポール
F1…発光伝送用光ファイバ
F2…受光伝送用光ファイバ
T…発光器
S…受光器
R…凸レンズ

Claims (6)

  1. 車両を車幅方向に挟んで対向する一対の測定ポールと、上記一対の測定ポール間で互いの発光部と受光部とが対向するように上記測定ポールにおける複数の高さに配設された複数の発光器と受光器と、上記発光器の発光を制御する発光制御手段と、それぞれの上記受光器における受光状態を検出することにより車高を特定する車高測定手段とを備える車高測定装置において、
    上記発光器の上記発光部は光ファイバにより形成されることを特徴とする車高測定装置。
  2. 所定の光を生成可能な光源部が備えられるとともに、
    発光伝送用光ファイバにより同光源部から上記発光部まで検出光を導出させることを特徴とする請求項1に記載の車高測定装置。
  3. 上記発光伝送用光ファイバの伝送経路において複数の上記発光器に対して伝送経路を分岐させる分岐手段が備えられることを特徴とする請求項2に記載の車高測定装置。
  4. 上記光源部は複数の異なる波長光を生成可能であり、
    各発光器に対して異なる波長光が上記発光伝送用光ファイバによって伝送されることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の車高測定装置。
  5. 光信号を電気信号に変換させる光検出部と上記受光器とが受光伝送用光ファイバにより接続されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の車高測定装置。
  6. 上記受光器または上記受光伝送用光ファイバの伝送経路において対向する上記発光器にて発光可能な波長の光のみを透過させる波長フィルタが備えられることを特徴とする請求項5に記載の車高測定装置。
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JP2017110927A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 新明和工業株式会社 特装車両の測定施設及び特装車両の測定方法
CN113309024A (zh) * 2021-03-17 2021-08-27 安徽翔驰电子科技有限公司 一种基于高度和宽度检测的车辆道闸
JP7154744B2 (ja) 2017-09-28 2022-10-18 三菱重工機械システム株式会社 車種判別装置、車種判別方法、及びプログラム

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