JP2005248384A - 紙の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機械パルプや古紙の配合比率が増加した製紙原料を用いて抄造した場合でも高い製紙原料歩留率と成紙の高い紙力値が維持できる紙の製造方法を提供することにある。また特に硫酸バンドの存在する酸性抄紙においても顕著に効果発現する紙の製造方法を提供する。
【解決手段】 両性紙力増強剤が含有する抄紙前の製紙原料中に、紙力向上を目的としてアニオン性水溶性高分子を添加し抄紙することによって達成できる。前記アニオン性水溶性高分子にスルホン酸基を含有させることによって顕著な効果を発現させることができる。また特に硫酸バンドを添加して抄紙している抄紙系においては、本発明は、顕著な効果を発揮できる。
【選択図】 なし


Description

本発明は製紙方法に関するものであり、詳しくは両性紙力増強剤が含有する抄紙前の製紙原料中に、紙力向上を目的としてアニオン性水溶性高分子を添加し抄紙することを特徴とする紙の製造方法に関する。
資源の節約や環境への配慮という観点から、近年、製紙原料として古紙や機械パルプの配合率が増加の一途を辿っている。化学パルプは、外観も美しく、強度や印刷適正も優れているという長所を有する反面、化学薬品を多量に使用するため環境への影響が懸念される。その点、機械パルプは薬品の使用量は、相対的少なく原料に対する歩留も高いという長所を有する。しかし、原料木材中に含有する樹脂やパルプ化時に生成するアニオン性物質が、パルプ分散液中に多く残留する。また、古紙も表面加工時使用する塗工剤が混入し、抄紙時、水不溶性微粒子の凝集物に起因するピッチトラブルの原因となる。また古紙中のチラシ類や板紙に使用されている塗工剤に起因する接着剤やガム類も同様に抄紙に大きな影響を与える。そのため現在、一般的に使用されている両性紙力増強剤を添加しても効果が現れにくい。
合成系紙力増強剤は、当初アニオン性ポリアクリルアミドが使用されていたが、上記のような製紙原料の状況により、性能向上を図るため両性系ポリアクリルアミドに代替され現在では製紙現場では、大きな比重を占めるに至っている。しかし古紙及び機械パルプの配合比率が増すにつれ効果発現が低下傾向にあり、効果向上させるための処方が求められているのが現状である。両性系ポリアクリルアミド系紙力増強剤の定着向上を促進するためカチオン性高分子をその後添加することは考えられるが、既に両性系ポリアクリルアミド系紙力増強剤が抄紙系に比較的多量に存在している状況では効果発現は期待できず、その結果紙力値向上も望めない。紙力向上を目的としてカチオン性高分子とアニオン性高分子を組み合わせる処方は知られている。例えば特許文献1は、カチオン性高分子であるポリビニルアミン系高分子とアニオン性ポリアクリルアミドを組み合わせ、抄紙系中カチオン要求度(抄紙系中可溶性アニオン性物質の存在量)を低位に保ち抄造することを目的としている。しかしこの方法は、価格の高いポリビニルアミン系高分子を使用すること、及びアニオン性ポリアクリルアミド系紙力増強剤を使用することなど必ずしも効率的な処方ではない。
特開平11−140787号公報
本発明の目的は、機械パルプや古紙の配合比率が増加した製紙原料を用いて抄造した場合でも高い製紙原料歩留率と成紙の高い強度が維持できる紙の製造方法を提供することにある。また特に硫酸バンドの存在する酸性抄紙においても顕著に効果発現する紙の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、以下の発明に達した。すなわち請求項1の発明は、両性紙力増強剤が含有する抄紙前の製紙原料中に、紙力向上を目的としてアニオン性水溶性高分子を添加し抄紙することを特徴とする紙の製造方法に関する。
請求項2の発明は、前記アニオン性水溶性高分子が、スルホン酸基含有単量体を必須とする一種以上のアニオン性単量体及び適宜(メタ)アクリルアミド及び共重合可能な他の非イオン性単量体を含有する水溶性単量体混合物を、塩水溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子からなる分散剤共存下で分散重合法により製造された粒径100mμ以下の分散液からなることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法である。
請求項3の発明は、前記アニオン性水溶性高分子が、スルホン酸基含有単量体を必須とする一種以上のアニオン性単量体及び適宜(メタ)アクリルアミド及び共重合可能な他の非イオン性単量体を含有する水溶性単量体混合物及び水、少なくとも一種類の炭化水素からなる水と非混和性の油状物質及び油中水型エマルジョンを形成するに有効な量とHLBを有する少なくとも一種類の界面活性剤の各々を混合し、強攪拌して油中水型エマルジョンを形成させた後、重合することにより製造した油中水型高分子エマルジョンからなることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法である。
請求項4の発明は、複数のビニル基を有する単量体を前記水溶性単量体混合物に対し0.001〜0.5モル%共存させることを特徴とする請求項2あるいは3に記載の紙の製造方法である。
請求項5の発明は、前記両性紙力増強剤の重量平均分子量が50万以上、500万以下であることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法である。
請求項6の発明は、製紙原料中に硫酸バンドが存在し、抄紙pHが3〜7であることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法である。
請求項7の発明は、前記紙が板紙であることを特徴とする請求項1あるいは6に記載の紙の製造方法である。
本発明の紙の製造方法は、両性紙力増強剤が含有する抄紙前の製紙原料中に、紙力向上を目的としてアニオン性水溶性高分子を添加し抄紙することを特徴とする。両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤の定着向上を促進するためにアニオン性水溶性高分子を添加するので、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤が抄紙系に比較的多量に存在している状態でも二種類の高分子が吸着しやすく、その結果製紙原料の高い歩留率と成紙の高い強度を達成することができる。
本発明で使用するアニオン性水溶性高分子は、(メタ)アクリル酸などの水溶性単量体の重合体あるいはと(メタ)アクリルアミドなどの非イオン性水溶単量体との共重合体であるが、好ましくはアクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸などとのスルホン酸基含有アニオン性水溶性高分子である。その理由は、紙力増強剤を使用する紙は板紙の場合が多くに、そのため硫酸バンドを添加して抄紙する場合が多い。その結果、抄紙pHは酸性になりカルボキシル基が解離し難い状況にありスルホン酸基含有水溶性高分子が有利となる。
上記アニオン性水溶性高分子は、どのような形態の製品でも使用可能であるが、水への溶解性が早い塩水溶液中分散重合法や油中水型エマルジョン重合法による製品が好ましい。塩水溶液中分散重合法による製品は、アニオン性基を含有する水溶性単量体を、10〜100モル%を中和した後、適宜非イオン性単量体などと混合し塩水溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子からなる分散剤共存下で攪拌下分散重合法により製造される。重合条件は通常、使用する単量体や共重合モル%によって適宜決めていき、温度としては0〜100℃、好ましくは20〜50℃の範囲で行う。重合開始はラジカル重合開始剤を使用する。
ラジカル重合開始剤の例は、アンモニウムやカリウムのペルオキソニ硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムのようなレドックス系、あるいは水溶性のアゾ開始剤、たとえば2、2−アゾビスアミジノプロパンニ塩化水素化物、2、2−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ニ塩化水素化物、油溶性のアゾビスイソブチロニトリル、過酸化物では、ラウリルパ−オキサイドなどがある。油溶性の開始剤を使用する場合は、水混和性の溶剤に一度溶解して重合溶液に添加する。
アニオン性水溶性単量体は、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸あるいはアクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸などである。また他の非イオン性の単量体との共重合体でも良い。例えば非イオン性の単量体は、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミドなどがあげられ、これら酸の単量体あるいは非イオン性の単量体のうちから一種または二種以上と組み合わせ共重合が可能である。最も好ましい組み合わせとしては、アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸とアクリルアミドであり、次いでこれらにアクリル酸を共重合した重合体が好ましい。これらアニオン性水溶性単量体が(共)重合体中でしめる割合は5〜100モル%であり、好ましくは10〜100モル%である。
分散液を構成する高分子の分子量としては、100万〜2000万であるが、好ましくは、500万〜2000万である。100万以下では凝集力が不足し歩留率が低下し、2000万以上では、凝集力が高すぎ抄紙後の地合崩れを起こす。また、溶液粘度も高くなり過ぎ分散性も悪くなるほか、水溶液の取り扱いも悪くなる。
本発明で使用する高分子微粒子からなる分散液を製造する際、分散剤としてはアニオン性、カチオン性のいずれの高分子でも使用することができるがアニオン性であるほうがより好ましい。アニオン性高分子としては、アニオン性単量体の単独重合体あるいアニオン性単量体と非イオン性単量体との共重合体が使用可能である。非イオン性単量体の例としては、アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トのなどである。アニオン性単量体は、アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリル酸などであるが、最も好ましい組み合わせは、アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(塩)とメタクリル酸(塩)との共重合体である。また、カチオン性高分子としては、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、ジメチルジアリルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウム塩化物などの単独重合体、これらカチオン性単量体と上記非イオン性単量体との共重合体である。単量体に対する添加量は、質量で1〜30%であるが、好ましくは5〜10%である。
重合時使用する塩類としては、ナトリウムやカリウムのようなアルカリ金属イオンやアンモニウムイオンとハロゲン化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオンなどとの塩であるが、多価陰イオンとの塩がより好ましい。塩類溶液の濃度としては、5重量%以上、飽和濃度以下である。
油中水型高分子エマルジョンの製造方法は、上記アニオン性性単量体、あるいはアニオン性単量体および共重合可能な非イオン性単量体とからなる単量体混合物を水、少なくとも水と非混和性の炭化水素からなる油状物質、油中水型エマルジョンを形成するに有効な量とHLBを有する少なくとも一種類の界面活性剤を混合し、強攪拌し油中水型エマルジョンを形成させた後、重合することにより合成する。単量体の重合濃度は20〜50重量%の範囲であり、好ましくは25〜40重量%の範囲であり、単量体の組成、重合法、開始剤の選択によって適宜重合の濃度と温度を設定する。重合温度は、通常20〜80℃、好ましくは20〜40℃の範囲で行う。重合開始は上記塩水中分散重合と同様なラジカル重合開始剤を使用する。単量体を重合して得られるアニオン性水溶性高分子の分子量は、上記塩水中分散重合と同様に100万〜2,000万であり、好ましくは500万〜2000万である。
また本発明で使用するアニオン性水溶性高分子は、複数のビニル基を有する単量体の存在下でアニオン性単量体を必須として共重合したアニオン性水溶性架橋性共重合体を使用することもできる。すなわち、製紙における歩留向上剤に関しては、抄紙速度の高速化や製紙原料中への不純物の増加に対応するため凝集力の向上が追求されてきたため、架橋性高分子の応用という観点は考慮されてこなかった。架橋性水溶性高分子は水中における分子の広がりが直鎖状高分子に較べ相対的に小さいので、凝集力が抑制されていて製紙工業におけるプロセス薬剤に適している。このような目的で使用する複数のビニル基を有する単量体としては、メチレンビスアクリルアミドやエチレングルコ−ルジ(メタ)アクリレ−トなどがあげられる。水溶性単量体混合物中の配合比としては、0.001〜0.1モル%であり、好ましくは0.001〜0.05モル%である。
本発明で使用する両性紙力増強剤は、カチオン性単量体、アニオン性単量体及び非イオン性単量体を共重合した両性水溶性高分子からなる。カチオン性単量体の共重合比は、1〜30モル%、好ましくは2〜20モル%であり、アニオン性単量体の共重合比は、1〜50モル%、好ましくは2〜30モル%であり、非イオン性単量体の共重合比は、20〜98モル%、好ましくは50〜96モル%である。カチオン性単量体の例は、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルやジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどの無機酸や有機酸の塩、あるいは塩化メチルや塩化ベンジルによる四級アンモニウム塩とアクリルアミドとの共重合体である。例えば単量体として、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物などがあげられる。またもっとも好ましいのは、メタアクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウム塩化物である。
アニオン性単量体の例は、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(塩)あるいはビニルスルホン酸などであるが、最も好ましいのはアクリル酸やイタコン酸である。また非イオン性単量体の例は、アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トのなどであるが、最も好ましいのはアクリルアミドである。
これら両性水溶性高分子からなる紙力増強剤の分子量は、50万〜500万であるが、好ましくは100万〜300万である。50万以下では紙力増強効果が不足し、500万以上では、凝集力が高くなり抄紙後の地合崩れを起こす。また溶液粘度も高くなり過ぎ分散性も悪くなるほか、水溶液の取り扱いも悪くなる。製品形態は、どのようなものでも使用可能であるが、一般的には粘性水溶液で供給される。
上記アニオン性水溶性高分子の添加量としては、製紙原料の固形分に対して50ppm〜5000ppmであり、好ましくは100ppm〜1000ppmである。また両性高分子からなる紙力増強剤の添加量としては、1000ppm〜30000ppmであり、好ましくは1000ppm〜5000ppmである。
上記アニオン性水溶性高分子の添加場所としては、製紙原料が白水により希釈されるファンポンプ入り口、スクリ−ン入り口あるいはスクリ−ン出口などが考えられる。また両性高分子からなる紙力増強剤の添加場所としては、製紙原料の配合前の各原料チェストや配合後のマシンチェストなどが考えられる。
本発明の歩留向上に関する製紙方法の適用可能な抄紙pHとしては、特に限定されないが、硫酸バンドが添加される酸性抄紙において顕著な効果を発現する。
従って、抄紙pHとして3〜9の範囲において適用可能であるが、好ましくは3〜7である。対象となる紙製品として、上質、中質、あるいは板紙の中芯原紙、白ボール、ライナー原紙などであるが、好ましくは板紙の中芯原紙、白ボール、ライナー原紙などである。
(合成例1)攪拌機、還流冷却管、温度計および窒素導入管を備えた4つ口500mlセパラブルフラスコに脱イオン水:167.9g、硫酸アンモニウム50g、アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸22.1g、50%アクリルアミド:86.2gを加え、30重量%の水酸化ナトリウム3.6gによりアクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸の25モル%を中和した。また15重量%のアクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸重合物水溶液(スルホン酸基の90モル%を中和、溶液粘度31,000mPa・s)18.9gを添加した。その後、攪拌しながら窒素導入管より窒素を導入し溶存酸素の除去を行う。この間恒温水槽により30℃に内部温度を調整する。窒素導入30分後、0.1重量%のペルオキソニ硫酸アンモニウム及び亜硫酸水素アンモニウムの0.1重量%水溶液をそれぞれこの順で0.6g添加し重合を開始させた。重合開始後3時間たったところで前記開始剤をそれぞれ同量追加し、さらに6時間後にそれぞれ3.0g追加し15時間で反応を終了した。この試作品を試作−1とする。この試料−1のアクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸とアクリルアミドのモル比は30:70であり、粘度は620mPa・sであった。なお、顕微鏡観察の結果、1〜10μmの粒子であることが判明した。反応後、この重合物を光散乱法により重量平均分子量を測定した。結果を表1に示す。
(合成例2〜3)合成例−1と同様な操作により、アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸/アクリルアミド=30/15/55(モル比)からなる分散液(試料−2)、アクリル酸/アクリルアミド=30/70(モル比)からなる分散液(試料−3)を合成した。結果を表1に示す。
(合成例4)攪拌機および温度制御装置を備えた反応槽に沸点190°Cないし230°Cのイソパラフィン126.0gおよびソルビタンモノオレート12.0gを仕込んだ。脱イオン水227.6gおよび80%水溶液アクリル酸(AAC)176.4g、50%水溶液アクリルアミド(AAM)278.4gを添加した後、水酸化ナトリウムの35%水溶液224.0g(アクリル酸に対し当量)を液温が30℃以上にならないよう冷却しながら加え中和した。単量体しこみ後のアクリルアミドとアクリル酸のモル比は50:50である。その後、ホモジナイザーにて1000rpmで60分間攪拌乳化した。得られたエマルジョンにイソプロピルアルコール0.84g(対単量体0.03重量%)を加え窒素置換の後、開始剤として2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物の10%水溶液2.8gを加え、温度33±1°Cに制御しながら重合反応を開始させ、5時後、前記開始剤を0.56g追加し、更に5時間反応を継続し重合を完結させた。重合後、生成した油中水型エマルジョンに転相剤としてポリオキシエチレントリデシルエ−テル6.0g(対液1.2重量%)を添加混合して試験に供する試料(試料−4)とした。結果を表1に示す。
(合成例5〜6)合成例−4と同様な操作により、アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸/アクリルアミド=15/5/80(モル比)からなる油中水型エマルジョン(試料−5)、アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸/アクリルアミド=30/10/60(モル比)からなる油中水型エマルジョン(試料−6)をそれぞれ合成し、結果を表1に示す。
(合成例7〜9)定法によりN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート/アクリル酸/アクリルアミド=8/7/85(モル比)(紙力−1)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート/アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド/アクリル酸/アクリルアミド=6/3/9/82(モル比)(紙力−2)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート/イタコン酸/アクリル酸/アクリルアミド=5/2/5/88(モル比)(紙力−3)からなる両性紙力増強剤−1、両性紙力増強剤−2及び両性紙力増強剤−3の重合体水溶液を合成し、結果を表1に示す。
(比較合成例1)撹拌器、温度計、還流冷却器、窒素導入管を備えた五つ口セパラブルフラスコに、ジメチルジアリルアンモニウム塩化物重合体(30%水溶液、分子量20万)21.0g(対単量体5.0%)、イオン交換水178.1g、硫酸アンモニウム115.0g、アクリルアミド50%水溶液67.4g及びアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、80%水溶液115.0gを仕込み、完全に溶解させた。内温を33〜35℃に保ち、30分間窒素置換後、開始剤として2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物の10%水溶液2.5g(対単量体0.04%)を加え重合を開始させた。開始2.5時間後、反応物はやや粘度の上昇が観測されたが、その後すぐに収まり分散液に移行していった。開始8時間後、前記開始剤溶液を1.3g追加しさらに8時間重合を行った。得られた分散液のしこみ単量体濃度は25.0%であり、アクリルアミドとアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物のモル比は50:50であり、ポリマー粒径は10μm以下であった。この試料を比較−1とし結果を表1に示す。
(比較合成例2)比較合成例1と同様な操作によりアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物/アクリルアミド/アクリル酸=50/30/20からなる比較−2を合成した。結果を表1に示す。
















(表1)
Figure 2005248384
製品形態;Dは塩水溶液中分散液、EMは油中水型エマルション、Aqは水溶液、DMQ;アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、DMBC;アクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモニウム塩化物、AAC;アクリル酸、AAMS;アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸、AAM;アクリルアミド、IA;イタコン酸、DMM;メタクリル酸ジメチルアミノエチル、製品粘度;mPa・s、分子量;重量平均分子量、紙力-1、紙力-2及び紙力-3は両性紙力増強剤−1、両性紙力増強剤−2及び両性紙力増強剤−3をそれぞれ表わす、
段ボール古紙をナイアガラ式ビーターにて叩解度405mlに調整した。この調整したスラリーを1.0%濃度とした後300rpmで攪拌しながら、市販のエマルジョンサイズ剤を対パルプ0.15%、硫酸アルミニゥム(Al2O3分として8.0%)対パルプ3.0%を添加してpH5.2とした後、合成例7〜8で得られた両性紙力増強剤−1及び両性紙力増強剤−2を対パルプ0.2%添加し10秒間攪拌した後、合成例1〜2及び合成例4〜5で得られたアニオン性水溶性高分子試料−1〜試料−2及び試料−4〜試料−5を対パルプ0.05%添加し10秒間攪拌した後、パルプスラリーを濃度0.1%になるように希釈し、タッピスタンダードシートマシンで坪量125g/m2 となるように抄紙した。得られた湿紙を5kg/cm2で2分間プレス後、105℃回転式ドライヤーで3分間乾燥し手抄き紙を得た。この手抄き紙を20℃、65% HRの条件下に24時間調湿した後、JIS:P8112 に準じて比破裂強度を、JIS:P8126に準じて比圧縮強度を測定した。結果を表2に示す。
比較試験としてアニオン性水溶性高分子に変えて、比較合成例1〜2で得られたカチオン性水溶性高分子及び両性水溶性高分子比較−1及び比較−2を用い、実施例1と同様な操作により抄紙、乾燥、紙質測定を行なった。結果を表2に示す。










抄紙現場のライナ−用原料(SS分2.54%、pH5.52、灰分0.20%)を用いて試験を行った。この製紙原料を0.7%濃度とした後、市販のエマルジョンサイズ剤を対パルプ0.10%、硫酸アルミニゥム(Al2O3分として8.0%)対パルプ2.5%を添加してpH5.31とした後、合成例8〜9で得られた両性紙力増強剤−2及び両性紙力増強剤−3を対パルプ0.25%添加し10秒間攪拌した後、合成例2〜3及び合成例5〜6で得られたアニオン性水溶性高分子試料−3〜試料−4及び試料−5〜試料−6を対パルプ0.035%添加し10秒間攪拌した後、実施例1と同様に抄紙し、その後紙質測定を行った。結果を表3に示す。
比較試験としてアニオン性水溶性高分子に変えて、比較合成例1〜2で得られたカチオン性水溶性高分子及び両性水溶性高分子比較−1及び比較−2を用い、実施例2と同様な操作により抄紙、乾燥、紙質測定を行なった。結果を表3に示す。











(表2)
Figure 2005248384
比破裂強度及び比圧縮強度;単位:無次元




(表3)
Figure 2005248384
比破裂強度及び比圧縮強度;単位:無次元
本発明の紙の製造方法は、両性紙力増強剤が含有する抄紙前の製紙原料中に、紙力向上を目的としてアニオン性水溶性高分子を添加し抄紙することを特徴とする。両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤の定着向上を促進するためにアニオン性水溶性高分子を添加するので、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤が抄紙系に比較的多量に存在している状態でも二種類の高分子が吸着しやすく、その結果製紙原料の高い歩留率と成紙の高い強度を達成することができる。従って産業上の利用可能性は高い。

























Claims (7)

  1. 両性紙力増強剤が含有する抄紙前の製紙原料中に、紙力向上を目的としてアニオン性水溶性高分子を添加し抄紙することを特徴とする紙の製造方法。
  2. 前記アニオン性水溶性高分子が、スルホン酸基含有単量体を必須とする一種以上のアニオン性単量体及び適宜(メタ)アクリルアミド及び共重合可能な他の非イオン性単量体を含有する水溶性単量体混合物を、塩水溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子からなる分散剤共存下で分散重合法により製造された粒径100mμ以下の分散液からなることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法。
  3. 前記アニオン性水溶性高分子が、スルホン酸基含有単量体を必須とする一種以上のアニオン性単量体及び適宜(メタ)アクリルアミド及び共重合可能な他の非イオン性単量体を含有する水溶性単量体混合物及び水、少なくとも一種類の炭化水素からなる水と非混和性の油状物質及び油中水型エマルジョンを形成するに有効な量とHLBを有する少なくとも一種類の界面活性剤の各々を混合し、強攪拌して油中水型エマルジョンを形成させた後、重合することにより製造した油中水型高分子エマルジョンからなることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法。
  4. 複数のビニル基を有する単量体を前記水溶性単量体混合物に対し0.001〜0.5モル%共存させることを特徴とする請求項2あるいは3に記載の紙の製造方法。
  5. 前記両性紙力増強剤の重量平均分子量が50万以上、500万以下であることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法。
  6. 製紙原料中に硫酸バンドが存在し、抄紙pHが3〜7であることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法。
  7. 前記紙が板紙であることを特徴とする請求項1あるいは6に記載の紙の製造方法。
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