JP2005245535A - 歩行誘導システム - Google Patents
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Abstract
【課題】安価でより的確に歩行の誘導ができるようにする。
【解決手段】無線タグ101は、交通道路の歩行者が横断可能な領域に設けられ、設けられた箇所における交通道路の状態を示す識別情報が記録され、各無線タグ101は、各々異なる識別情報を備え、識別情報を含む所定の無線信号を発信する。杖103は、無線タグ101から発信される無線信号を受信し、受信した無線信号より識別情報を取り出す。処理装置121は、受信部131と接続し、受信部131から送出された識別情報を受け付け、受け付けた識別情報に対応する誘導情報を記憶装置122より取り出す。記憶装置122より取り出された誘導情報は、処理装置121より音声再生装置123に送出され、音声再生装置123により音声に変換され、スピーカ124やイヤホン125より出力される。
【選択図】 図1
【解決手段】無線タグ101は、交通道路の歩行者が横断可能な領域に設けられ、設けられた箇所における交通道路の状態を示す識別情報が記録され、各無線タグ101は、各々異なる識別情報を備え、識別情報を含む所定の無線信号を発信する。杖103は、無線タグ101から発信される無線信号を受信し、受信した無線信号より識別情報を取り出す。処理装置121は、受信部131と接続し、受信部131から送出された識別情報を受け付け、受け付けた識別情報に対応する誘導情報を記憶装置122より取り出す。記憶装置122より取り出された誘導情報は、処理装置121より音声再生装置123に送出され、音声再生装置123により音声に変換され、スピーカ124やイヤホン125より出力される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、視覚障害者に大きな負担をかけることなくより的確な歩行を可能とするための、歩行を誘導する歩行誘導システムに関する。
視覚障害者に安全な歩行を誘導するシステムとして、歩道へ設置された点字ブロックや、横断歩道が通行可能な状態の間、交通信号より音声を発するものなどがある。歩道の点字ブロックや交通信号機より発せられる音声通知などのシステムは、比較的安価に設置可能であり、既に広く利用されている。また、他にも、赤外線を利用した情報案内システムなども提案されている(特許文献1参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
WO99/26569号公報
しかしながら、携帯している杖で点字ブロックを探りながら歩行することは、視覚障害者にとって大変な労力を伴う。また、点字ブロックは、主に、交通信号機のある交差点や、横断歩道が設けられている箇所など、横断可能な領域には設けられているが、横断が危険な箇所には設けられておらず、危険な箇所を示すようにはされていない。
一方、交通信号機から発せられる音声による通知も、情報量が少ないため、視覚障害者に対して的確な誘導がなされているとは言い難い。交通信号機より発せられる音声情報は、交通信号機毎や歩行可能な方向毎に音色や発生内容などを変えてあり、視覚障害者は各状態を全て記憶しておく必要があり、大きな負担となっている。補助社や盲導犬などの補助により歩行することで、より柔軟で的確な誘導を受けることも可能であるが、盲導犬を飼育するコスト・手間や補助者となる者の労力などが、視覚障害者及び家族の大きな負担となっている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、安価でより的確に歩行の誘導ができるようにすることを目的とする。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、安価でより的確に歩行の誘導ができるようにすることを目的とする。
本発明に係る歩行誘導システムは、交通道路の歩行者が横断可能な領域に設けられ、設けられた箇所における交通道路の状態を示す識別情報が記録され、識別情報を含む無線信号を所定の領域内に発信する無線タグと、無線タグより発信された無線信号を受信して識別情報を取り出す受信手段を備えた杖と、識別情報に対応する誘導情報が記録された誘導情報記録部,受信手段が取り出した識別情報に対応する誘導情報を誘導情報記録部より取り出す処理手段,処理手段が取り出した誘導情報を音声に変換する音声再生手段,及び音声再生手段が変換した音声を出力する音声出力手段を少なくとも収容した携帯型の携帯端末とを備えたものである。
従って、無線タグの所定領域内に杖が近づくと、識別情報に対応した誘導情報が、携帯端末より音声で出力される。
従って、無線タグの所定領域内に杖が近づくと、識別情報に対応した誘導情報が、携帯端末より音声で出力される。
上記歩行誘導システムにおいて、無線タグは、横断歩道に埋設され、識別情報は、横断歩道の状態を示す情報を含むもであればよい。また、無線タグは、交通道路を構成する歩道に埋設された点字ブロックに設けられ、識別情報は、点字ブロックの配置の状態を示す情報を含むものであればよい。また、無線タグは、交通道路の交通信号機に設けられ、識別情報は、交通信号機の状態を示す情報を含むものであってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、無線タグの所定領域内に杖が近づくと、識別情報に対応した誘導情報が、携帯端末より音声で出力されるようにしたので、安価でより的確に歩行の誘導ができるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における歩行誘導システムの構成例を示す構成図である。本システムは、図1(a)に示すように、歩道の点字ブロック201,横断歩道202,交通信号機203などに埋め込まれた無線タグ101と、利用者210が携帯する携帯端末102、利用者210が携帯する杖103とから構成されたものである。
図1は、本発明の実施の形態における歩行誘導システムの構成例を示す構成図である。本システムは、図1(a)に示すように、歩道の点字ブロック201,横断歩道202,交通信号機203などに埋め込まれた無線タグ101と、利用者210が携帯する携帯端末102、利用者210が携帯する杖103とから構成されたものである。
無線タグ101は、図1(b)に示すように、識別情報が記録された記録部を備える小型のチップ111と、チップ111に電気的に接続されたアンテナ112とから構成され、上記識別情報を含む所定の無線信号を発信する。
無線タグ101は、交通道路の歩行者が横断可能な領域に設けられ、設けられた箇所における交通道路の状態を示す識別情報が記録され、各無線タグ101は、各々異なる識別情報を備えている。
無線タグ101は、交通道路の歩行者が横断可能な領域に設けられ、設けられた箇所における交通道路の状態を示す識別情報が記録され、各無線タグ101は、各々異なる識別情報を備えている。
例えば、横断歩道202に埋設されている無線タグ101は、チップ111に横断歩道202の状態を示す情報を含む識別情報が記録されている。一例として、横断歩道202に埋め込まれている無線タグ101には、歩道までの距離に応じた識別情報が記録されている。
また、点字ブロック201に設けられた無線タグ101は、チップ111に、点字ブロック201の配置の状態を示す情報を含む識別情報が記録されている。一例として、点字ブロック201に埋め込まれている各無線タグ101には、横断歩道202までの距離に応じた識別情報が記録されている。
また、交通信号機203に設けられた無線タグ101は、チップ111に、交通信号機の状態を示す情報を含む識別情報が記録されている。一例として、交通信号機203に設けられている無線タグ101には、交通信号機203の点灯状態に対応して複数の識別情報が記録されている。
杖103は、無線タグ101のアンテナ112から発信される無線信号を受信する受信部131を備えている。受信部131は、無線タグ101より送信された無線信号を受信し、受信した無線信号より識別情報を取り出す。
また、携帯端末102は、図1(c)に示すように、処理装置121,記憶装置122,音声再生装置123,スピーカ124,及びイヤホン125から構成されている。処理装置121は、受信部131と接続し、受信部131から送出された識別情報を受け付け、受け付けた識別情報に対応する誘導情報を記憶装置122より取り出す。
また、携帯端末102は、図1(c)に示すように、処理装置121,記憶装置122,音声再生装置123,スピーカ124,及びイヤホン125から構成されている。処理装置121は、受信部131と接続し、受信部131から送出された識別情報を受け付け、受け付けた識別情報に対応する誘導情報を記憶装置122より取り出す。
記憶装置122には、各識別情報に対応し、例えば、交差点が近いことを示す誘導情報、歩道の位置や方向を示す誘導情報などが記録されている。記憶装置122より取り出された誘導情報は、処理装置121より音声再生装置123に送出され、音声再生装置123により音声に変換され、スピーカ124やイヤホン125より出力される。
次に、本システムの動作例について説明する。
図2に示すように、利用者210が歩道を歩行中に、利用者210が携帯する杖103が点字ブロック201に埋め込まれた無線タグ101a,101b,101cに近づき、所定の距離に達すると、無線タグ101より発信されている無線信号が、受信部131に受信される。
図2に示すように、利用者210が歩道を歩行中に、利用者210が携帯する杖103が点字ブロック201に埋め込まれた無線タグ101a,101b,101cに近づき、所定の距離に達すると、無線タグ101より発信されている無線信号が、受信部131に受信される。
無線信号が受信されると、受信部131では、受信した無線信号より、無線信号を発信した無線タグ101を識別するための識別情報を取り出し、携帯端末102の処理装置121に通知する。識別情報を通知された処理装置121は、識別情報に対応する誘導情報を記憶装置122より取り出し、取り出した誘導情報を音声再生装置123に送出する。
上述したことにより誘導情報を受け付けた音声再生装置123は、受け付けた誘導情報を音声に変換し、スピーカ124もしくはイヤホン125より出力する。出力された音声による誘導は、利用者210に聞き取られる。
例えば、点字ブロック201の先に、横断歩道などの危険箇所があると、危険箇所からの距離に応じ、無線タグ101a,101b,101cには、各々異なる識別情報が記録される。
例えば、点字ブロック201の先に、横断歩道などの危険箇所があると、危険箇所からの距離に応じ、無線タグ101a,101b,101cには、各々異なる識別情報が記録される。
一例として、無線タグ101aから発信された無線信号より取り出された識別情報は、記憶装置122に記録されている「横断歩道まで4メートル」を示す誘導情報に対応し、無線タグ101bから発信された無線信号より取り出された識別情報は、記憶装置122に記録されている「横断歩道まで3メートル」を示す誘導情報に対応し、無線タグ101cから発信された無線信号より取り出された識別情報は、記憶装置122に記録されている「横断歩道まで2メートル」を示す誘導情報に対応する。
各誘導情報は、音声再生装置123により音声に変換され、例えばスピーカ124より出力されるので、「横断歩道」が目視により確認できなくても、スピーカ124より出力された案内を聞き取った利用者210は、「横断歩道」と自信との位置関係を把握することが可能となる。
次に、本システムの他の動作例について説明する。
図3に示すように、利用者210が歩道を歩行中に、利用者210が携帯する杖103が交通信号機203aに設けられた無線タグ101dに近づき、所定の距離に達すると、無線タグ101dより発信されている無線信号が、受信部131に受信される。無線タグ101dからは、交通信号機203aを識別するための情報と交通信号機203aより出力される音声案内の時間変化に関する情報とを含む識別情報が発信されている。
図3に示すように、利用者210が歩道を歩行中に、利用者210が携帯する杖103が交通信号機203aに設けられた無線タグ101dに近づき、所定の距離に達すると、無線タグ101dより発信されている無線信号が、受信部131に受信される。無線タグ101dからは、交通信号機203aを識別するための情報と交通信号機203aより出力される音声案内の時間変化に関する情報とを含む識別情報が発信されている。
無線信号が受信されると、受信部131では、受信した無線信号より、上述した各情報を取り出し、携帯端末102の処理装置121に通知する。各情報が通知された処理装置121は、各情報に対応する誘導情報を記憶装置122より取り出し、取り出した誘導情報を音声再生装置123に送出する。
上述したことにより誘導情報を受け付けた音声再生装置123は、受け付けた誘導情報を音声に変換し、スピーカ124もしくはイヤホン125より出力する。出力された音声による誘導は、利用者210に聞き取られる。
これらのことにより、利用者210は、交通信号機203aから出力される音声の意味する内容に相当する誘導情報を、音声により聞き取り、交通信号機203aから出力される音声案内の意味を、より正確に把握することが可能となる。
これらのことにより、利用者210は、交通信号機203aから出力される音声の意味する内容に相当する誘導情報を、音声により聞き取り、交通信号機203aから出力される音声案内の意味を、より正確に把握することが可能となる。
また、図3に示すように、交差点に存在する他の交通信号機203bに設けられた無線タグ101eからも、同様に識別情報が送信されているが、無線タグ101eからは、交通信号機203bを識別するための情報が送信されるため、交通信号機203aとは区別が可能である。従って、利用者210は、各交通信号機より発生されている横断方向毎に異なった音声案内の形態を、各々記憶しておく必要がないため、記憶違いによる事故が未然に防げるようになる。
101,101a,101b,101c,101d,101e…無線タグ、102…携帯端末、103…杖、111…チップ、112…アンテナ、121…処理装置、122…記憶装置、123…音声再生装置、124…スピーカ、125…イヤホン、131…受信部、201…点字ブロック、202…横断歩道、203,203a,203b…交通信号機、210…利用者。
Claims (4)
- 交通道路の歩行者が横断可能な領域に設けられ、設けられた箇所における交通道路の状態を示す識別情報が記録され、前記識別情報を含む無線信号を所定の領域内に発信する無線タグと、
前記無線タグより発信された無線信号を受信して前記識別情報を取り出す受信手段を備えた杖と、
前記識別情報に対応する誘導情報が記録された誘導情報記録部,前記受信手段が取り出した識別情報に対応する誘導情報を前記誘導情報記録部より取り出す処理手段,前記処理手段が取り出した誘導情報を音声に変換する音声再生手段,及び前記音声再生手段が変換した音声を出力する音声出力手段を少なくとも収容した携帯型の携帯端末と
を備えたことを特徴とする歩行誘導システム。 - 請求項1記載の歩行誘導システムにおいて、
前記無線タグは、横断歩道に埋設され、
前記識別情報は、横断歩道の状態を示す情報を含む
ことを特徴とする歩行誘導システム。 - 請求項1記載の歩行誘導システムにおいて、
前記無線タグは、前記交通道路を構成する歩道に埋設された点字ブロックに設けられ、
前記識別情報は、点字ブロックの配置の状態を示す情報を含む
ことを特徴とする歩行誘導システム。 - 請求項1記載の歩行誘導システムにおいて、
前記無線タグは、前記交通道路の交通信号機に設けられ、
前記識別情報は、前記交通信号機の状態を示す情報を含む
ことを特徴とする歩行誘導システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004056649A JP2005245535A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 歩行誘導システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004056649A JP2005245535A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 歩行誘導システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005245535A true JP2005245535A (ja) | 2005-09-15 |
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ID=35026599
Family Applications (1)
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JP2004056649A Pending JP2005245535A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 歩行誘導システム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005245535A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009232104A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Fujitsu Ltd | 音量抑制システムおよび携帯端末装置 |
JP2009294994A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Japan Research Institute Ltd | 自律タグ |
WO2011083963A2 (ko) * | 2010-01-06 | 2011-07-14 | (주) 부성 리싸이클링 | Rfid 블록을 이용한 시각장애인 보행방향 안내 유도시스템 및 그 방법 |
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2004
- 2004-03-01 JP JP2004056649A patent/JP2005245535A/ja active Pending
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WO2011083963A3 (ko) * | 2010-01-06 | 2011-11-24 | (주) 부성 리싸이클링 | Rfid 블록을 이용한 시각장애인 보행방향 안내 유도시스템 및 그 방법 |
US9072650B2 (en) | 2010-01-06 | 2015-07-07 | Pusung Recycling Co., Ltd. | System and method for guiding the walking direction of the visually impaired using RFID blocks |
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