JP2005238465A - 高濃度と高光沢を両立させるインク使用量の決定 - Google Patents

高濃度と高光沢を両立させるインク使用量の決定 Download PDF

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Abstract

【課題】 高濃度と高光沢を両立させることが困難であった。
【解決手段】 印刷装置にて特定色のインクとその色を代替可能な代替インクとを組み合わせて画像を形成する際の上記特定色のインクの使用量制限を決定するにあたり、上記特定色のインクの一部を所定の規則によって代替インクで代替することによって各パッチで特定色のインクの使用量を変動させた複数のパッチを上記印刷装置に印刷させ、印刷された複数のパッチの測色値を取得し、同測色値に基づいて上記複数のパッチ同士を比較し、上記特定色のインク使用量に対する濃度変化が飽和するパッチを選択し、選択されたパッチにおける特定色のインク使用量を取得し、その使用量を使用量制限値とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、印刷装置においてインクの使用量を決定するにあたり特定色のインクの使用量制限を決定する技術に関する。
近年の印刷装置においては、より高画質の印刷を得るために印刷媒体やインクの種類,使用インク量など種々の要素を調整している。例えば、印刷媒体として所定の光沢紙を選択できるように構成することで光沢感のある印刷物を得るようにしたり、染料系のインクと顔料系のインクとから目的によって好ましいインクを選択したり、染料や顔料の含有量を調整して光沢感や保存性を向上するなどしている。また、複数のインクを組み合わせて画像を形成する際に、略同一の色を表現するための色の組み合わせは複数存在するので、使用インク量を調整することによって光沢感を調整することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−327138号公報
上述の従来技術においては、高濃度と高光沢を両立させることが困難であった。すなわち、印刷物の高画質化を図る上で各インクによって得られる色の濃度が濃いほど画像の表現能力が高くなって高画質の印刷を実施しやすいし、ある程度の光沢を確保すれば高画質であると印象を与えやすい。しかし、従来の技術では、高濃度と高光沢を両立することはできなかった。例えば、上述の特許文献1においては、光沢紙にて黒を印刷する際に主としてコンポジットブラックを使用する。コンポジットブラックでは高光沢を実現できるものの、単色のブラックインクによる黒と比較して黒の濃度が低く、黒の表現力に深みを与えるのが困難である。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、高濃度と高光沢を両立させることが可能なインク使用量の決定法を提供する。
上記目的を達成するため、本発明では異なる複数の使用量にて特定色のインクが使用された複数のパッチを印刷する。そして、これらのパッチの測色値に基づいて特定色の濃度変化が飽和するような特定色のインク使用量を取得する。この結果、特定色の濃度ができるだけ濃くなるが、その濃さを得るために最低限必要なインク使用量を取得することができる。特に顔料系のインクを光沢紙に印刷した場合には、インク使用量の増加に伴って光沢が減少するので、特定色の濃度ができるだけ濃くなる最低限のインク使用量は、特定色の濃度と光沢がともにできるだけ高くように選択されたインク使用量であるといえる。従って、この使用量を特定色のインク使用量制限値とし、この制限内で印刷を行うことにより、高濃度と高光沢とを両立した印刷が実行可能になる。
ここで、代替可能な色のインクとしては、印刷媒体上に同インクを記録したときに上記特定色と同等の色に見えうるインクであればよく種々の構成を採用可能である。すなわち、4次元以上の表色系においては一般的に他の色を代替可能な色が含まれ、同じ色を異なる色成分値の組み合わせによって表現することができる。従って、4色以上のインクを使用する印刷装置について、一般的に、特定の色のインクを代替可能な色のインクを定義することができる。
例えば、複数の色相のインクを組み合わせて微小位置に付着させると人間の目に他の色として見えることがある。従って、特定色を色相の異なる複数のインクの組み合わせで代替可能であるときにこれら複数のインクを上記代替インクとする構成等を採用可能である。より具体的には、CMY(シアン,マゼンタ,イエロー)の三色を組み合わせることによりK(ブラック)を表現することができる。従って、Kを特定色のインクとしてCMYの三色を代替インクとすることができる。むろん、他にも、R(レッド)インクをMインクとYインクとで代替する構成など種々の構成を採用可能である。
また、単位重量あたりの色剤量が異なることによって単位量のインクが媒体上に記録した状態で色相が略同一であって濃度が異なるような濃淡インクは、いずれかが特定色となり他方が代替インクになりうる。すなわち、このような濃淡インクにおいては濃インク1に対して淡インク2の重量比で媒体上にインクを記録させればほぼ同色に見えるなどインク吐出量を調節することによって代替可能である。従って、濃インクを特定色のインクとしたときに、淡インクを代替インクとする構成を採用可能である。
パッチ印刷手段においては、特定色のインクの使用量が異なる複数のパッチを印刷させることができればよいが、特定色のインクの使用量を体系的に評価するためには、特定色のインクの使用量を所定の間隔で逓増させるなど、所定の規則に従うのが好ましい。また、単に特定色のインクの使用量のみを変化させた場合には、濃度や光沢が変化するのは当然であるため、本発明では、特定色のインクの一部を所定の規則によって代替インクで代替して代替量を変化させる。
この規則は、特定色を代替するための規則であり、代替した場合であってもほぼ同色に見えるように規則を決めておけば良く、実際に厳密な色の一致は要求されない。例えば、上述の重量比等によって規則を決定可能である。すなわち、Kインクの単位重量における出力とほぼ同じ色を出力するために、CMYインクのそれぞれが単位重量必要である場合には、Kインクの重量1に対してCMYインクそれぞれの重量1で代替するように代替規則を定義することができる。
以上のようにして所定の規則によって特定色のインクを代替してパッチにおけるインクの使用量を決定すると、特定色のインクと代替インクとを組み合わせて所定のターゲット色を出力させるためのインク使用量を決定することができる。むろん、上述のように複数のパッチの出力色が厳密に一定の色であることは要求されないが、このようなパッチによれば、少なくとも特定色のインク使用量の変化に対する濃度の変化を評価することができる。
測色値取得手段においては、印刷された複数のパッチの測色値を取得することができれば良く、所定の測色機によって測色を行い、測色結果を示すデータを取得するなど、種々の構成によって測色値を取得することができる。測色値としては、上記特定色の濃度を評価する指標となる値であればよい。測色によってこの指標を得ることができれば、特定色のインク使用量に対して濃度が飽和するパッチをパッチ選択手段にて容易に取得することができる。
パッチ選択手段においては、特定色の濃度が飽和するパッチを選択することができればよい。むろん、本発明においては測色値とその測色対象のパッチを示すデータとを対応づけるなど、いずれのパッチを示す測色値であるのかを分かるようにしておく。この構成により、各パッチにおける濃度とインク使用量とを容易に対応づけることができる。尚、ここでは、インク使用量に対して濃度がほとんど変化しない場合に飽和していると判断すれば良く、インク使用量の単位変化に対する濃度の変化基準を決めるなどして飽和しているか否かを判定すればよい。
本発明を適用する対象として特に好適な例として、特定色がK、代替インクの色がCMYである構成を採用可能である。すなわち、KとCMYとが代替関係にあるとき、CMYインクとKを組み合わせて表現するにあたりCMYの組み合わせによる色とKのみによる色とでは、Kのみによる色の方が濃い黒を表現しやすい。但し、Kインクの使用量を増加させたときにその濃度が飽和するとともに光沢は逓減することがある。このような状況においては、Kの最大濃度を得るために最低限必要なKインクの使用量を定義することができる。この結果、Kインクの使用量制限を決定することができ、この制限内で印刷を行うことで高濃度と高光沢を両立させることができる。すなわち、濃い黒によって暗部の階調表現力を高くすることができ、これと同時にできるだけ光沢感も表現できるようにすることができる。
また、本発明においては測色値に基づいて特定色の濃度と光沢とを判断することができれば良く、そのための値としてOD値(Optical Density)および光沢度を採用することができる。すなわち、OD値は”−log(サンプルの反射光強度/入射光強度)”と定義され、光沢度は”サンプルの反射光強度/標準鏡面板の反射光強度)”と定義される。OD値によれば印刷物の濃度を評価することができ、光沢度によれば印刷物の光沢を評価することができる。出願人の測定により、インク使用量の増大に対して実際にOD値が飽和し、光沢度が逓減することが確認されている。従って、これらの値に基づいて濃度および光沢をできるだけ高くするための使用量制限を容易に決定することができる。尚、これらの値は所定の測色機によって容易に測定することができる。
本発明においては、特定色の濃度変化が飽和するような特定色のインク使用量を取得することにより、特定色の濃度ができるだけ濃くなるが、その濃さを得るために最低限必要なインク使用量を取得することができればよい。このための具体的な判断手法として、特定色の濃度が略最大であるとともにできるだけ光沢の大きなパッチを選択する構成を採用可能である。すなわち、特定色のインク使用量の増大とともに光沢が逓減し、濃度がある程度まで増加するが飽和する状況において、特定色の濃度が略最大であるとともにできるだけ光沢の大きなパッチを選択すれば、最大の濃度およびできるだけ高い光沢を得るためのインク使用量を取得することが可能になる。
このように測色値に基づいて高濃度と高光沢との双方を実現する使用量制限を規定する手法は必ずしも実体のある装置に限られるものではなく、請求項5に記載した発明のように方法の発明としても有効である。また、上述の使用量制限決定装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としては、各種の態様を含むものである。また、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。
発明の思想の具現化例として使用量制限決定装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用される。むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。むろん、請求項6に記載した発明のようにプログラムの発明として特定することもできる。
さらに、一般の印刷装置においては印刷対象を示す画像データを取得し、印刷装置で使用するインクの使用量を示すデータに色変換して印刷を実施する場合が多い。かかる構成においては色変換プロファイルによって色変換を実施しており、本発明を適用する態様として、請求項7,請求項8,請求項9のように、色変換プロファイルの作成装置、作成方法、作成プログラムとして発明を特定することも可能である。さらに、請求項10,請求項11,請求項12のように、上述のようにして作成された色変換プロファイルを利用した印刷制御装置、制御方法、制御プログラムを構成することも可能である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)本発明にかかる装置の構成:
(1−1)コンピュータの概略構成:
(1−2)プリンタドライバの構成:
(1−3)LUT作成プログラムの構成:
(2)LUT作成処理:
(2−1)最大インク量決定処理:
(3)他の実施形態:
(1)本発明にかかる装置の構成:
(1−1)コンピュータの概略構成:
図1は本発明にかかる印刷制御装置、使用量制限決定装置、色変換プロファイル作成装置となるコンピュータの概略構成を示すブロック図である。コンピュータ10は演算処理の中枢をなす図示しないCPUや記憶媒体としてのROMやRAM等を備えており、HDD15等の周辺機器を利用しながら所定のプログラムを実行することができる。コンピュータ10にはシリアル通信用I/O19aを介してキーボード31やマウス32等の操作用入力機器が接続されており、図示しないビデオボードを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。さらに、プリンタ40とはUSB用I/O19bを介して接続されている。また、当該USB用I/O19bを介して測色機50が接続されている。
本実施形態におけるプリンタ40は複数色のインクを充填するインクカートリッジを色毎に着脱可能な機構を備えており、この機構にCMYKlclm(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック,ライトシアン,ライトマゼンタ)の各インクが充填されたカートリッジを搭載する。プリンタ40においては、これらのインクを組み合わせて多数の色を形成可能であり、これにより印刷媒体上に画像を形成する。本実施形態におけるプリンタ40は、いわゆるインクジェット方式のプリンタであり、各インクが充填されたヘッドの内部でインクに対して吐出力を作用させ各インクを吐出する。このとき、ピエゾ素子に対して電圧を印加してインクに対して吐出力を作用させてもよいし、ヘッド内でバブルを形成してインクに対して吐出力を作用させてもよい。
本実施形態は、CMYKlclmの各インク滴の吐出量が一定であるが、むろん、インク滴の吐出量を3段階に変化させる構成など種々の構成に本発明を適用することが可能である。また、インクジェット方式の他にもレーザー方式等、種々のプリンタに対して本発明を適用可能である。さらに、図1に示すようにCMYKlclmの6色のインクを使用する構成が必須ではなく、CMYKの4色やCMYKlclmDY(DYはダークイエロー)の7色を使用する構成であってもよい。むろん、他の色、例えばR(レッド)やV(バイオレット)をlclmインクの代わりに使用してもよいし、Kインクについて濃淡インクを使用してもよい。
上記測色機50においては、既知の光源で印刷物を照射し、反射光を検出することにより印刷物の分光反射率を検出し、その色彩値、例えばL***値やXYZ値を出力可能である。また、本実施形態にかかる測色機50では、そのOD値を検出することが可能である。本実施形態においては、最大インク量を決定するためにOD値を測定し、LUTを作成するためにL***を測色する。
さらに、本実施形態においてはコンピュータ10によって印刷制御装置を構成しているが、プリンタ40に搭載するプログラム実行環境によって本発明にかかる印刷制御処理を実施可能に構成し、プリンタ40に対して直接的に接続されるデジタルカメラから画像データを取得して印刷制御処理を行ってもよい。むろん、同様の構成においてデジタルカメラにて印刷制御処理を実施してもよいし、他にも分散処理によって本発明にかかる印刷制御処理を実施するなど種々の構成を採用可能である。画像を取り込むスキャナと画像を印刷するプリンタとが一体となったいわゆる複合機において本発明にかかる印刷制御処理を行ってもよい。
本実施形態にかかるコンピュータ10では、プリンタドライバ(PRTDRV)21と入力機器ドライバ(DRV)22とディスプレイドライバ(DRV)23とがOS20に組み込まれている。ディスプレイDRV23はディスプレイ18における画像データ等の表示を制御するドライバであり、入力機器DRV22はシリアル通信用I/O19aを介して入力される上記キーボード31やマウス32からのコード信号を受信して所定の入力操作を受け付けるドライバである。
本実施形態においては、図示しないアプリケーションプログラムによってプリンタ40に画像を印刷させることができる。アプリケーションプログラムは、例えば、カラー画像のレタッチ等を実行可能なアプリケーションプログラムであり、利用者は当該アプリケーションプログラムの実行下において上記操作用入力機器を操作して当該カラー画像をプリンタ40にて印刷させることができる。
本実施形態において印刷対象の画像を示す画像データ15aはHDD15に記録されている。画像データ15aは、RGB(レッド,グリーン,ブルー)の各色成分を階調表現して各画素の色を規定したドットマトリクス状のデータであり、本実施形態では各色256階調であるとともにsRGB規格に従った表色系を採用した画像データである。本実施形態においてはこの画像データ15aを例にして説明するが、YCbCr表色系を採用したJPEG画像データやCMYK表色系を採用した画像データ等、種々のデータを採用可能である。むろん、Exif2.2規格(Exifは社団法人電子情報技術産業協会の登録商標)に準拠したデータ、Print Image Matching(PIM:PIMはセイコーエプソン株式会社の登録商標)に対応したデータ等について本発明を適用することもできる。
(1−2)プリンタドライバの構成:
上記アプリケーションプログラム等によって印刷指示がなされると上記PRTDRV21が駆動され、PRTDRV21はディスプレイDRV23にデータを送出して、印刷媒体や画質,印刷速度などの印刷条件を示す情報を入力させるための図示しないUIを表示する。上記キーボード31やマウス32等を操作して利用者が当該UIにて印刷に必要な情報を入力すると、上記PRTDRV21の各モジュールが起動され、印刷データが生成される。生成された印刷データはUSB用I/O19bを介してプリンタ40に出力され、プリンタ40は当該印刷データに基づいて印刷を実行する。
より具体的には、PRTDRV21は印刷を実行するために画像データ取得モジュール21aと色変換モジュール21bとハーフトーン処理モジュール21cと印刷データ生成モジュール21dとを備えている。上記アプリケーションプログラムで画像データ15aが示す画像の印刷実行指示がなされると、上記PRTDRV21が起動される。そして、上記画像データ取得モジュール21aは上記アプリケーションプログラムによって印刷実行指示がなされた画像を示す画像データ15aを取得する。このとき、画像データ15aの画素数に過不足があれば印刷に必要な画素を確保するため適宜解像度変換処理を行う。
色変換モジュール21bは各画素の色を示す表色系を変換するモジュールであり、HDD15に記録されたLUT(色変換テーブル)15bを適宜参照して画像データ15aのsRGB表色系をプリンタ40が搭載するインク(CMYKlclm)を成分とするCMYKlclm表色系に変換する。LUT15bはsRGB表色系とCMYKlclm表色系とのそれぞれによって色を表現するとともに両者を対応づけ、複数の色についてこの対応関係を記述したテーブルである。従って、sRGB表色系で表現した任意の色に関し、その周りの色であってLUT15bに規定されたsRGBの色を参照すれば補間演算によって当該任意の色に対応したCMYKlclm表色系の色を算出することができ、色変換を実施することができる。
尚、本実施形態におけるLUT15bは、コンピュータ10にて実行可能なLUT作成プログラム25によって作成されるLUTであり、処理の詳細は後述する。このLUT作成プログラム25によって作成されたLUT15bにおいては、後述する処理によって決定された使用量制限内でKインクを使用するようにCMYKlclmデータが定義されている。これにより、充分に濃い濃度で暗部を表現し、また、光沢感も下げることなく画像を印刷することが可能になる。
ハーフトーン処理モジュール21cは、CMYKlclm表色系で表現された各画素の階調値を変換してインク滴の記録密度で表現するためのハーフトーン処理を行うモジュールであり、上記色変換後のデータに基づいてハーフトーン処理を行う。すなわち、プリンタ40の各画素についてインク滴の吐出/非吐出を決定する。さらに、印刷データ生成モジュール21dは当該ハーフトーン処理後のデータを受け取って、プリンタ40で使用される順番にデータを並べ替える。
すなわち、プリンタ40においてはインク吐出デバイスとして吐出ノズル列が搭載されており、当該ノズル列では副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、副走査方向に数ドット分離れたデータが同時に使用される。そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同時に使用されるべきものがプリンタ40にて同時にバッファリングされるように順番に並べ替える。印刷データ生成モジュール21dは、当該並べ替え処理後のデータに画像の解像度などの所定の情報を付加して印刷データを生成し、上記USB用I/O19bを介してプリンタ40に出力する。この結果、プリンタ40にて印刷媒体上に画像が形成される。
(1−3)LUT作成プログラムの構成:
次に、LUT作成プログラム25の構成を説明する。図1に示すようにLUT作成プログラム25は、パッチ印刷部25aと測色値取得部25bと最大インク量決定部25cとパッチ選択部25dとLUT作成部25eとを備えている。LUT作成プログラム25における処理で使用するデータとしてパッチデータ15cが予めHDD15に記録されており、LUT作成プログラム25は当該パッチデータ15cを利用して最大インク量データ15dを作成する。さらに、当該最大インク量データ15dを利用してLUT15bを作成する。
パッチデータ15cは、KインクとCMYインクとを組み合わせて黒を印刷するためのパッチであるとともにKインクの使用量を段階的に変更した複数のパッチを示すデータである。本実施形態においては、これらのパッチの色をCMYKの各階調値で示したデータによって当該パッチデータ15cが構成されている。最大インク量データ15dは、Kインクの使用量制限値を示すデータである。パッチ印刷部25aは、上記パッチデータ15cに基づいて複数のパッチを印刷させるモジュールである。
すなわち、パッチ印刷部25aは、HDD15から上記パッチデータ15cを取得してハーフトーン処理モジュール21cに受け渡す。この結果、上記パッチデータ15cのCMYK階調値に対してハーフトーン処理が実行される。ハーフトーン処理後のデータは印刷データ生成モジュール21dの処理によって印刷データに変換され、プリンタ40に出力される。この処理により、上述の複数のパッチが印刷される。
測色値取得部25bは、上記測色機50による測色データを取得するモジュールであり、上記OD値とL***値との双方を取得可能である。上記パッチデータ15cに基づいて印刷されたパッチについては、そのOD値を取得するようになっている。すなわち、利用者は、上記プリンタ40にて複数のパッチが印刷された後に測色機50を操作してそのOD値を測定し、コンピュータ10に対して入力する。OD値がコンピュータ10に対して入力されると、測色値取得部25bがそのOD値を示すデータを取得し、各パッチとそのODとを対応づけて記憶する。本実施形態においては、Kインクの使用量が少ない順に番号を振って区別する。
パッチ選択部25dは、上記測色値取得部25bにて取得したOD値に基づいて、Kインクの使用量変化に対する濃度変化が飽和しているパッチを選択するモジュールである。すなわち、上記取得した複数のOD値を比較し、Kインクの使用量を変化させたとしても濃度の変化が所定の閾値以下である場合に濃度変化が飽和していると判断し、そのパッチを選択する。最大インク量決定部25cは、当該選択されたパッチのパッチデータを参照し、そのパッチにおけるKインクの使用量をKインクの使用量制限値として取得する。当該取得された使用量制限値は、最大インク量データ15dとしてHDD15に記録される。
以上の処理により、高濃度と高光沢を両立させるKインクの使用量制限値が把握されることになるので、LUT作成プログラム25のLUT作成部25eは、当該使用量制限の範囲内でKインクを使用するように制限を課しながらLUT15bを作成する。ここで、LUT作成部25eは、当該使用量制限内でKインクを使用するようにして第2パッチを印刷し、その測色値とsRGBデータが示す色との対応関係に基づいてLUT15を作成する。この結果、充分に濃い濃度で暗部を表現し、また、光沢感も下げることなく画像を印刷することが可能なLUT15bを作成することが可能になる。
(2)LUT作成処理:
次に、図2に示すフローチャートに基づいてLUT作成プログラム25における処理を詳説する。本実施形態のLUT15bにおいては、sRGB色空間において全空間を網羅するようにRGBデータを規定しており、このRGBデータとCMYKlclmデータとを対応づけることによってLUT15bを作成する。このために、ディスプレイ18にて使用するsRGB表色系とプリンタ40で使用するインクに対応したCMYKlclm表色系における階調値をL***空間の座標値に変換し、当該L***空間内でRGBデータとCMYKlclmデータとを対応づける。
そこで、LUT作成部25eは、まずステップS100にてディスプレイ18の色域を網羅するように複数のRGBデータ(例えば、17個)を選択し、ディスプレイ18の代表色として確定する。ステップS105においては、当該確定したRGBデータをL***空間の座標値に変換する。sRGB規格に準拠した画像データは公知の変換式によりL***空間の座標値に変換することができる。むろん、測色器等によってRGBデータに対応する出力色を測定し、L***値を取得しても良い。以上の結果、sRGBの代表色に該当する色のL***値が得られ、RGBデータとL***値との対応関係を規定する。
次に、ステップS110において、上記パッチ印刷部25aと測色値取得部25bと最大インク量決定部25cとパッチ選択部25dによる最大インク量決定処理を行う。ステップS115においては、Kインクの使用量が当該ステップS110にて決定されたKインクの使用量制限を超えないように制限しながら、LUT作成部25eが分版処理を行う。ここで、分版処理とは、代替関係にある色によって代替を行うことによって少数のインクによる色をより多数のインクによって表現するための処理である。
すなわち、プリンタ40など、多数色のインクを使用可能な状況においては、無作為にデータを抽出しても、プリンタ40の色域を網羅する複数のCMYKlclmデータであって上述のsRGBデータと比較するのに好ましいデータが抽出されない。また、CMYKlclmデータは、インクの使用量を特定するが、上記ステップS110で決定された最大インク量や印刷媒体に記録できる最大限のインク量(デューティ制限)等種々の制限を考慮する必要がある。
そこで、CMYなど、少数のインクによって色域を略網羅するようなデータを形成し、所定の分版規則に従ってより多数のインクに変換することによってCMYKlclmデータを生成する。むろん、この分版規則にはステップS110で決定されたKインクの使用量制限を含む。尚、sRGBデータが示す色とCMYKlclmデータが示す色との正確な対応は、後の測色によって担保されるので、この分版においては、分版前後で色が正確に一致するか否かを考慮する必要はない。すなわち、分版前後で色が大きく変動することがないように分版規則を決定して分版処理を行えばよい。
分版処理によって、CMYの3次元の階調値から複数のCMYKlclmデータが得られたら、各CMYKlclmデータにて特定される色にてパッチを出力するためのパッチデータを生成する。ここで得られたパッチデータは上述の第2パッチを印刷するためのデータである。尚、このパッチは測色対象となるため、パッチの数としては測色作業を実施できる現実的な範囲の数(例えば、103個)とする。ステップS120では、このパッチデータに基づいて第2パッチを印刷する。すなわち、パッチデータはハーフトーン処理モジュール21cに受け渡され、印刷データ生成モジュール21dによる処理を経てプリンタ40にて印刷される。
第2パッチが印刷されると、利用者が測色機50を操作してそのL***値を測定し、コンピュータ10に対して入力する。L***値がコンピュータ10に対して入力されると、ステップS125にて測色値取得部25bが当該L***を取得する。このL***値は、LUT作成部25eに受け渡される。
これによりCMYKlclmデータと当該CMYKlclmデータにて印刷される色のL***値との対応関係が規定されたことになる。以上の処理の結果、sRGBの代表色に該当する色のL***値と、各CMYKlclmデータで印刷される色のL***値が得られるので、ステップS130においてはこれらのL***値を使用してRGBデータとCMYKlclmデータの対応関係を規定する。
ここで、上記ステップS105,S125で得たL***空間内の座標値は互いに一致しているとは限らないが、両データの対応関係は補間演算や最適値探索法等によって求めることができる。補間演算を使用するといっても、上記パッチを多数印刷して多数の色についてL***値を得ておけば正確にsRGBデータとCMYKlclmデータとの対応関係を規定することができる。
(2−1)最大インク量決定処理:
次に、上記ステップS110における最大インク量決定処理を詳説する。図3は当該最大インク量決定処理のフローチャートである。この処理においては、パッチ印刷部25aがまずステップS200にてHDD15から上記パッチデータ15cを取得し、ステップS210にてハーフトーン処理モジュール21cに当該パッチデータ15cを受け渡す。
図4は、この結果、印刷されるパッチの例を示す図である。同図においては、印刷媒体Pに対して矩形のパッチを並べて印刷した状態を示している。同図に示すパッチの色はいずれも黒であるが、各パッチにおいてはKインクおよびCMYインクが使用されており、Kインクの使用量およびCMYインクの使用量が異なっている。すなわち、左から右に向けてKインクの使用量が逓増し、CMYインクの使用量が逓減するようにしてパッチを印刷している。
より具体的には、同図の矩形のパッチの下に各色のインク使用量を示しており、ここでは各インクの使用量をデューティ制限に対する比率として示している。すなわち、印刷媒体Pの所定の面積内に4色のインクを記録するにあたり、にじみ等を発生させない上限の使用量を100%としており、各パッチではこのデューディ制限の上限まで4色のインクを使用するとともに、Kインクの使用量が2.5%〜97.5%まで変化するように5%間隔で使用量を変化させている。尚、ここでは、Kインクの使用量を把握するためにインク使用量0%および100%は不要であるとして、両者を省いている。
また、図4に示す例において、Kインクの使用量”1”に対してCMYインクがそれぞれ”1”使用されたときにほぼ色が維持されると考えている。すなわち、Kインク1とCMYインク各1が代替関係にあるとしている。従って、デューティ制限のインク使用量からKインクを除き、残りの使用量を均等に割り振ればCMYインクの使用量となり、図4に示すように、左から右へCMYインクの使用量が32.5%〜0.83%まで変化する。むろん、パッチにおけるインク使用量は図4に示す例に限られず、KインクをCMYインクで代替することによってKインクの使用量が異なる複数のパッチを出力することができる限りにおいて種々の構成を採用可能である。例えば、4色のデューティ制限のみならず、3色あるいは単色のインクを印刷媒体Pに印刷したときのデューティ制限を100%としてもよいし、代替比率を変更し、Kインク2.5%に対してCインク32.5%,Mインク35%,Yインク30%としても良く、種々の構成を採用可能である。
以上のようにして印刷されるパッチにおいては、上述のようにして代替を行うため、パッチの色が大きく変動するとは限らない。しかし、その濃度や光沢はKインクの使用量に依存して変動する。この変動は、プリンタ40にて印刷される画像の印象に大きな影響を与える。すなわち、黒の濃度が低いと、黒の締まりが悪く暗部の表現力が低くなるし、光沢が低いと低画質という印象を与えやすい。そこで、本発明は、これらのパッチから高濃度と高光沢とをともに実現するパッチを選択する。
このためにステップS220では、測色値取得部25bがOD値を取得する。すなわち、利用者が上記プリンタ40にて印刷されたパッチを測色機50によって測色し、測色結果をコンピュータ10に対して入力すると。測色値取得部25bによってOD値が取得される。
図5は、その測色結果を示す例である。同図に示すグラフにおいて、横軸はKインク使用量(%)を示している。縦軸はOD値あるいは光沢度を示しており、右側の縦軸がOD値,左側の縦軸が光沢度である。また、グラフ内のに示す黒ベタの点がOD値であり、白抜きの点が光沢度である。同図に示すように、Kインクの使用量が小さい場合にはKインク使用量の増加とともにOD値が増加するが、Kインクの使用量が30%程度を越えると、OD値はほとんど変化しなくなり、濃度変化が飽和する。
一方、図5に示すように、Kインクの使用量が増加すると光沢度が略線形的に減少する。以上の分析によれば、Kインクの使用量が少ないほど高光沢であり、Kインクの使用量増加とともに濃度は濃くなるが、一定のインク使用量を超えるとKインクの使用量増加が濃度上昇に寄与しないことが分かる。従って、当該一定のインク使用量を超えるインク量は濃度および光沢のいずれに対しても寄与しない。そこで、当該一定のインク使用量を超えないようにKインクの使用量を制限すれば、高濃度と高光沢とをともに実現することが可能になる。尚、Kインクの増加によって光沢度が逓減するのは既知の性質であり、本実施形態においてはこの性質を前提としているので、光沢度を測定する必要はない。
パッチ選択部25dでは、Kの濃度が飽和するパッチを選択するため、図3に示すステップS230〜S260を実施する。まず、ステップS230では、上記ステップS220で取得した各パッチ毎のOD値に対して所定の番号を付ける。本実施形態においては、図4に示す左端のパッチが1番であり、右に行くにつれ番号が増加するように定義している。尚、本明細書では、n番目のOD値をODnと表記する。
ステップS240では、カウンタIを”1”に初期化し、ステップS250にて隣り合うパッチのOD値の差分が所定の閾値以下であるか否かを判別する。本実施形態では、”ODI+1−ODI”が”0.01”以下であるか否かを判別する。同ステップS250にて”ODI+1−ODI”が”0.01”以下であると判別されなかったときには、ステップS260にてカウンタIをインクリメントし、ステップS250を繰り返す。
ステップS250にて”ODI+1−ODI”が”0.01”以下であると判別されたときには、隣り合うパッチで濃度の変化がほとんど生じておらず濃度変化が飽和している。そこで、ステップS270では、上記最大インク量決定部25cがパッチデータ15cを参照し、ODIに対応するI番目のパッチにおけるCMYKlclmデータからKインクの使用量を取得する。そして、ステップS280においては、当該Kインクの使用量を示すデータを最大インク量データ15dとしてHDD15に記録する。以上の処理により、高濃度と高光沢とを実現するために最大限使用できるKインクの使用量を特定することができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は、本発明の一実施形態であり、高濃度と高光沢とを両立するために特定のインクの濃度が飽和するようなインク使用量を取得することができる限りにおいて他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、上述のように単体のコンピュータ10によって使用量制限決定装置と色変換プロファイル作成装置と印刷制御装置を形成する構成に限られず、これらのいずれかまたは組み合わせを複数のコンピュータによって構成しても良い。
また、上述の実施形態においては、KインクとCMYインクとが代替関係にあるとしていたが、むろん、他のインクにおける代替関係を利用してインク使用量制限値を取得しても良い。例えば、RインクをMインクとYインクとで代替したり、濃淡インクのいずれかを代替する構成など種々の場面に本発明を適用することができる。
さらに、上記実施形態においては、OD値に基づいて濃度変化が飽和するパッチを選択していたが、類似の物理量で濃度変化を判定することも可能である。例えば、印刷物の明度変化は濃度変化とほぼ同様である場合もあり、この場合には、測色機によって明度を測定し、明度が飽和するパッチに基づいてインク使用量制限を算出しても良い。
コンピュータの概略構成を示す図である。 LUT作成処理のフローチャートである。 最大インク量決定処理のフローチャートである。 印刷されるパッチの例を示す図である。 パッチの測色値を示す図である。
符号の説明
10…コンピュータ、15…HDD、15a…画像データ、15b…LUT、15c…パッチデータ、15d…最大インク量データ、21…PRTDRV、21a…画像データ取得モジュール、21b…色変換モジュール、21c…ハーフトーン処理モジュール、21d…印刷データ生成モジュール、25…LUT作成プログラム、25a…パッチ印刷部、25b…測色値取得部、25c…最大インク量決定部、25d…パッチ選択部、25e…LUT作成部、40…プリンタ、50…測色機

Claims (12)

  1. 印刷装置にて特定色のインクとその色を代替可能な代替インクとを組み合わせて画像を形成する際の上記特定色のインクの使用量制限を決定する使用量制限決定装置であって、
    上記特定色のインクの一部を所定の規則によって代替インクで代替することによって各パッチで特定色のインクの使用量を変動させた複数のパッチを上記印刷装置に印刷させるパッチ印刷手段と、
    印刷された複数のパッチの測色値を取得する測色値取得手段と、
    同測色値に基づいて上記複数のパッチ同士を比較し、上記特定色のインク使用量に対する濃度変化が飽和するパッチを選択するパッチ選択手段と、
    選択されたパッチにおける特定色のインク使用量を取得し、その使用量を使用量制限値とする使用量制限値取得手段とを具備することを特徴とする使用量制限決定装置。
  2. 上記特定色は黒であり、代替インクの色はシアンとマゼンタとイエローであることを特徴とする上記請求項1に記載の使用量制限決定装置。
  3. 上記特定色の濃度はそのOD値で判断することを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の使用量制限決定装置。
  4. 上記パッチ選択手段は、上記特定色の濃度が略最大であるとともに光沢ができるだけ大きなパッチを選択することを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の使用量制限決定装置。
  5. 印刷装置にて特定色のインクとその色を代替可能な代替インクとを組み合わせて画像を形成する際の上記特定色のインクの使用量制限を決定する使用量制限決定方法であって、
    上記特定色のインクの一部を所定の規則によって代替インクで代替することによって各パッチで特定色のインクの使用量を変動させた複数のパッチを上記印刷装置に印刷させるパッチ印刷工程と、
    印刷された複数のパッチの測色値を取得する測色値取得工程と、
    同測色値に基づいて上記複数のパッチ同士を比較し、上記特定色のインク使用量に対する濃度変化が飽和するパッチを選択するパッチ選択工程と、
    選択されたパッチにおける特定色のインク使用量を取得し、その使用量を使用量制限値とする使用量制限値取得工程とを具備することを特徴とする使用量制限決定方法。
  6. 印刷装置にて特定色のインクとその色を代替可能な代替インクとを組み合わせて画像を形成する際の上記特定色のインクの使用量制限を決定する使用量制限決定プログラムであって、
    上記特定色のインクの一部を所定の規則によって代替インクで代替することによって各パッチで特定色のインクの使用量を変動させた複数のパッチを上記印刷装置に印刷させるパッチ印刷機能と、
    印刷された複数のパッチの測色値を取得する測色値取得機能と、
    同測色値に基づいて上記複数のパッチ同士を比較し、上記特定色のインク使用量に対する濃度変化が飽和するパッチを選択するパッチ選択機能と、
    選択されたパッチにおける特定色のインク使用量を取得し、その使用量を使用量制限値とする使用量制限値取得機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする使用量制限決定プログラム。
  7. 上記請求項1にて決定された使用量制限に基づいて色変換プログラムを作成する色変換プロファイル作成装置であって、
    上記使用量制限値取得手段で決定された使用量制限値を上限とした制限を特定色のインク使用量に対して課しながら複数の第2パッチにおける特定色のインクと上記代替インクとの使用量を特定し、上記印刷装置に当該第2パッチを印刷させる第2パッチ印刷手段と、
    当該印刷された複数の第2パッチの測色値を上記測色値取得手段によって取得し、当該測色値に基づいて複数のインク使用量の組み合わせとその組み合わせによって印刷される色を示す画像データとの対応関係を規定した色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成手段とを具備することを特徴とする色変換プロファイル作成装置。
  8. 上記請求項5にて決定された使用量制限に基づいて色変換プログラムを作成する色変換プロファイル作成方法であって、
    上記使用量制限値取得工程で決定された使用量制限値を上限とした制限を特定色のインク使用量に対して課しながら複数の第2パッチにおける特定色のインクと上記代替インクとの使用量を特定し、上記印刷装置に当該第2パッチを印刷させる第2パッチ印刷工程と、
    当該印刷された複数の第2パッチの測色値を取得し、当該測色値に基づいて複数のインク使用量の組み合わせとその組み合わせによって印刷される色を示す画像データとの対応関係を規定した色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成工程とを具備することを特徴とする色変換プロファイル作成方法。
  9. 上記請求項6にて決定された使用量制限に基づいて色変換プログラムを作成する色変換プロファイル作成プログラムであって、
    上記使用量制限値取得機能で決定された使用量制限値を上限とした制限を特定色のインク使用量に対して課しながら複数の第2パッチにおける特定色のインクと上記代替インクとの使用量を特定し、上記印刷装置に当該第2パッチを印刷させる第2パッチ印刷機能と、
    当該印刷された複数の第2パッチの測色値を上記測色値取得機能によって取得し、当該測色値に基づいて複数のインク使用量の組み合わせとその組み合わせによって印刷される色を示す画像データとの対応関係を規定した色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする色変換プロファイル作成プログラム。
  10. 上記請求項7にて作成された色変換プロファイルを参照して印刷を実行させる印刷制御装置であって、
    印刷対象の画像における画素毎の色を所定の表色系で表現した画像データを取得する画像データ取得手段と、
    上記色変換プロファイル作成手段にて作成された色変換プロファイルを参照して上記取得した画像データの表色系をインク色毎の階調によって画素の色を表現したインク表色系に変換する色変換手段と、
    色変換後のインク色毎の階調によってインク使用量を特定して上記印刷装置に画像を形成させる印刷手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置。
  11. 上記請求項8にて作成された色変換プロファイルを参照して印刷を実行させる印刷制御方法であって、
    印刷対象の画像における画素毎の色を所定の表色系で表現した画像データを取得する画像データ取得工程と、
    上記色変換プロファイル作成工程にて作成された色変換プロファイルを参照して上記取得した画像データの表色系をインク色毎の階調によって画素の色を表現したインク表色系に変換する色変換工程と、
    色変換後のインク色毎の階調によってインク使用量を特定して上記印刷装置に画像を形成させる印刷工程とを具備することを特徴とする印刷制御方法。
  12. 上記請求項9にて作成された色変換プロファイルを参照して印刷を実行させる印刷制御プログラムであって、
    印刷対象の画像における画素毎の色を所定の表色系で表現した画像データを取得する画像データ取得機能と、
    上記色変換プロファイル作成機能にて作成された色変換プロファイルを参照して上記取得した画像データの表色系をインク色毎の階調によって画素の色を表現したインク表色系に変換する色変換機能と、
    色変換後のインク色毎の階調によってインク使用量を特定して上記印刷装置に画像を形成させる印刷機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。

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