JP2005237640A - 航空機、移動体、座席 - Google Patents

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敏康 渡邊
Yasuhiko Kawaguchi
泰彦 川口
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啓 北舘
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Abstract


【課題】 乗客の快適性を確保するとともに、荷物を容易に収納でき、乗客にとっての身体的負荷を軽減することのできる航空機、移動体等を提供することを目的とする。
【解決手段】 フットレスト部60Aを使用するときには、レッグレスト板61、62を伸長させ、フットレスト板63を展開して、凹部50に入り込んだ状態とするようにし、乗客の足Fをフットレスト板63に載せ、快適な姿勢をとることができるようにした。また、収納状態においては、フットレスト板63を折り畳み、さらにレッグレスト板61、62を収縮させた状態とすることで、座面22の前端部22aの下方に、ほぼ鉛直状態に収納できるようにした。この状態で、凹部50には、荷物を、その後端部が床から上方に位置する状態で収納できるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、航空機、および航空機を含む各種移動体の座席に関する。
航空機、列車等においては、乗客の快適性を向上させるため、座席の前方に大型のフットレストを設ける等、様々な工夫がなされている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開平7−148047号公報(図3) 特開平11−321795号公報(図7)
その一方で、航空機や列車の運行の採算性を重視すると、限られた空間内になるべく多くの座席を配置しようとすることが望まれる。しかし、座席数を増やし、例えば前後の座席の間隔が狭くなると、フットレストを設けることができないだけでなく、さらには足元のスペースが狭く、快適性が大きく損なわれることもある。このため、上記したような大型のフットレスト等を備えた座席は、例えば航空機においてはファーストクラス等、一部の座席にのみ採用されているのが現状である。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、前後の座席の間隔が狭い場合等においても、乗客の快適性を確保することのできる航空機、移動体等を提供することを目的とする。
ところで、旅客用の航空機では、図9に示すように、乗客の手荷物は、機体1内の通路2の両側において、座席3の上方に設けられた扉付の荷棚4に収納するようになっている。しかしながら、重い手荷物を持ち上げ、上方の荷棚4に収納するのは、乗客にとって身体的負荷が高い。また、荷棚4に手荷物を出し入れする際には、その乗客が通路2に立った状態となるため、通路2を塞ぎ、乗客の航空機への乗降が滞る原因ともなっている。さらに、座席3に乗客が着席した状態では、荷棚4によって室内の有効高さが低くなるために圧迫感を受け、快適性を損なう要因ともなる。また、通路2を歩く際には、両側に荷棚4が位置するため、この場合も圧迫感等を受けることがある。
これに対し、例えば自動車等においては、座席の下方に物入れを設けたり、座面を持ち上げることでその下方に荷物が収容できたり、床下に収納ボックスを設ける等、様々な工夫がなされている(例えば、特許文献3〜5参照。)。しかし、これらは、いずれも小物類を収納することを想定したものである。
特開2000−333778号公報(図1) 特開2002−191466号公報(図1) 実開昭57−59140号公報(第1図)
旅客用の航空機の場合、三辺合計で最大115cmまでの大きさの手荷物の機内持ち込みが認められている。近年、これに対応し、厚さ9〜11インチ(約229〜280mm)、高さ22インチ(約559mm)程度の大きさのラゲッジバッグが多く用いられている。このような大きさのラゲッジバッグは、特許文献3〜5に示されるような収納スペースに対して大きい。このため、特許文献3〜5に示されるような構成を航空機にそのまま適用しても、大きなラゲッジバッグを収納することは実質的に不可能である。
だからといって、図10に示すように、ラゲッジバッグBを、そのまま前方の座席3の下方に置くと、座席3から前後にはみ出すことになる。ラゲッジバッグBが座席3の後方にはみ出せば、図10に示したごとく、乗客の足Fと干渉してしまい、足Fを自然な体勢で床に置くことができず、乗客の快適性を大きく損なってしまう。また、足Fを置くスペースを確保するため、ラゲッジバッグBを前方に押し込むと、ラゲッジバッグBが前方にはみ出し、今度は前方の座席3の乗客の足元スペースを侵すことになる。
このようにして、特に、大きな手荷物が持ち込まれることの多い航空機の場合、図9に示したような荷棚4以外に、荷物収納スペースを確保するのが困難であるのが実情である。その結果、荷棚4に手荷物を収納することに起因する、乗客にとって身体的負荷が高い、乗客の航空機への乗降が滞るといった問題、荷棚4が座席3の上方に設けられていることに起因する、圧迫感を受けて快適性を損なうといった問題を解決するのは非常に難しい。
このような課題に対し、本発明者らは、図8に示すように、座席6の下方の床面7に、荷物8の後端部を床面7から上方に持ち上げた状態に維持する凹部9を形成する構成の技術を既に提案している。このような凹部9に、荷物8の前端部を落とし込むことで、荷物8の後端部を床面7から上方に持ち上げた状態に維持できる。これにより、座席6に着席する人員(乗客)の足元にクリアランスを形成することができるので、座席6の下方の空間を荷物収容部として利用でき、乗客にとっての身体的負荷を大幅に軽減することが可能となるのである。
そこで、本発明者らは、このような技術を採用した場合においても、乗客の快適性を確保できるよう、さらに検討を重ねた。
凹部9を床面7に形成した場合、乗客は前方の座席6の下方に足Fを伸ばし、この凹部9に足Fを入れることが考えられる。しかしながら、厚さ9〜11インチ(約229〜280mm)、高さ22インチ(約559mm)程度の大きさのラゲッジバッグを凹部9に入れた状態で、かつ乗客の足元スペースを確保しようとすると、凹部9はある程度深くする必要がある。
このため、凹部9に荷物8を入れない場合において、乗客の足Fを凹部9に入れても、足Fが凹部9の底(この場合、足Fを伸ばす方向における突き当り面)9aに届かず、乗客はリラックスした体勢を安定してとることができないのが判明した。
そこでなされた本発明の航空機は、機体内の床上に前後に間隔を隔てて複数設けられた座席本体と、座席本体に設けられ、前列の座席の下方の床面に形成された凹部内に伸展可能なフットレストと、を備えることを特徴とする。このように、前列の座席の下方に形成された凹部内にフットレストを伸展させることで、前後の座席の間隔が小さい場合においても、乗客はこのフットレストに足を載せ、リラックスした姿勢をとることができる。
このとき、フットレストは、凹部の底面から上方に離間した位置まで伸展可能とするのがよい。このように、凹部の底に足が届かない場合であっても、凹部内に伸展するフットレストを設けることで、乗客はリラックスした姿勢を安定してとることができる。
ここで、凹部は、前述したように、荷物を、荷物の少なくとも後端部を床面から上方に持ち上げた状態で収容するために用いることができる。このように、凹部を、荷物収容スペースとして利用すれば、荷物を前列の座席の下方に収納した場合も、足元、特につま先部分にスペースを確保できる。しかしながら、凹部に荷物を収容した場合は、フットレストを凹部内に伸展することはできないため、これらは択一的な使用形態となる。
さらに、座席本体に、上方または下方に傾斜、あるいは後方に退避可能な座面を備えるようにすれば、前列の座席との隙間を拡大できるので、荷物を凹部に対して出し入れしやすくなる。さらに、座面が下方に傾斜可能な構成とした場合、フットレスト使用時に、乗客は、よりリラックスした姿勢を確保できる。
また、凹部は、荷物収容のためでなく、他の目的のために形成されたものであっても良い。加えて、この凹部は、上記のごとくフットレストを位置させるためだけに形成したものでも良い。
本発明は、航空機だけに限らず、列車、バス等、前後に複数列に並ぶ座席を備えた移動体として捉えることもできる。この場合、この移動体は、床上に前後に間隔を隔てて複数設けられ、座面から前方に延びるフットレストを備えた座席と、座席の下方の床面に形成され、荷物の後端部を床面から上方に持ち上げた状態に維持する第一の用途、座席のフットレストを位置させる第二の用途のいずれか一方として用いられる凹部と、を備えることを特徴とする。
このとき、フットレストは、座面から前方に向けて伸縮可能とすることができ、さらに、座面の下方に収納可能とすることもできる。また、フットレストは、第一の用途では凹部の上方に位置する第一の状態とし、第二の用途では床と略同レベルに沿う第二の状態に切り替えて使用することもできる。
本発明は、座席単体として捉えることもできる。この場合、この座席は、基端部が座面前端部側を中心として回動可能に設けられたレッグレスト板と、レッグレスト板の先端部に設けられたフットレスト板と、を備え、レッグレスト板およびフットレスト板は、レッグレスト板を傾斜させ、かつフットレスト板を座面前端部から前方に離間した位置に配置させる第一の姿勢と、レッグレスト板およびフットレスト板のうち、少なくともレッグレスト板を座面前端部の下方にて略鉛直状態とし、座席が設けられる床と座面の隙間を塞ぐ第二の姿勢とで、姿勢が切替可能であることを特徴とする。
このように、第二の姿勢では、少なくともレッグレスト板で床と座面の隙間を塞ぐことで、座席下方の空間を前後に仕切ることができる。
また、レッグレスト板を伸縮可能とし、第二の姿勢の状態より第一の姿勢の状態でその全長が伸びるようにすることができる。レッグレスト板およびフットレスト板を使用するときのみレッグレスト板を伸ばし、収納時には座面の設置高さを勘案してフットレスト板を縮め、座面前端部下方に収納するのである。
また、フットレスト板は、第一の姿勢にてレッグレスト板に略直交し、第二の姿勢にて、レッグレスト板に沿うよう折り畳み可能とすることもできる。
本発明によれば、凹部にフットレストを配置することで、乗客はリラックスした姿勢を安定してとることができる。これにより、前後の座席の間隔が狭い場合であっても、乗客の快適性を向上させることができる。特に、凹部を、荷物の少なくとも後端部を持ち上げ、座席に着席する人員(乗客)の足元にクリアランスを形成することができるものとした場合、この凹部を利用し、乗客の快適性を向上できるのである。つまり、前列の座席の下方の空間を、荷物収容部として利用したり、足を伸ばすためのスペースとして積極的に利用することが可能となる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における航空機の構成を説明するための図である。
図1に示すように、本実施の形態における航空機(移動体)10は、通常と同様、機体11内に、座席(座席本体)20が、前後に複数列並んで配置されている。
座席20は、機体11内の所定レベルに設けられた床12上に、ベース部材等(図示無し)を介し取り付けられている。座席20は、座面22に対し、背もたれ23が、座面22後端部に設けられたリンクを介し、リクライニング可能となっている。
このような座席20において、前列の座席20Fの座面22と床12との間の空間は、座席20を利用する乗客(人員)の手荷物を収容する荷物収容スペース(荷物収容部)30となっている。
荷物収容スペース30には、床12に、凹部50が形成されている。この凹部50は、荷物100を荷物収容スペース30に対する荷物100の出し入れ方向に沿ったスライド支持面51と、荷物100の前方への移動を規制するストッパ面(底面)52とからなる、略L字(略V字)断面状とされている。スライド支持面51は、座席20の座面22の前端部22aと、前列の座席20Fの背面下端部24との間から、荷物収容スペース30に荷物100を出し入れしやすい角度で形成するのが好ましい。
このような凹部50を設けることにより、荷物100を斜め後方から荷物収容スペース30に挿入していくと、スライド支持面51によって荷物100の前端部100aが凹部50内に導かれ、荷物100の前面100cがストッパ面52に当たった時点で、その移動が規制される。
この状態で、荷物100は、前方の下面がスライド支持面51によって支持されることで、後端部100bが床12から上方に持ち上がった状態で維持されるようになっている。このため、スライド支持面51は、荷物100の後端部100bが床12から上方に持ち上がった状態を維持できるような長さ(想定される最大寸法の荷物100の前後長(高さ)の概ね1/2以上)に形成する必要がある。また、例えば、凹部50から荷物100の前端部100a側が持ち上がるのを防止するため、ストッパ等の規制手段(図示無し)を設けても良い。
荷物100の後端部100bが上方に持ち上がった状態となると、クリアランスCが形成されるので、乗客は、足Fのつま先をこのクリアランスCに入れることができ、自然な体勢で座席20に着席することができる。
ところで、上記構成では、荷物100を、座席20の座面22の前端部22aと、前列の座席20Fの背面下端部24の間から荷物収容スペース30に出し入れするわけであるが、座席20と前列の座席20Fの間隔が狭いと、出し入れがしにくい。
このため、各座席20の背面下端部24を、面取りしたり湾曲面とする等して、座席20と前列の座席20Fの間隔をできるだけ広く確保するのが好ましい。
また、座席20の座面22が下方に揺動するようにすれば、荷物100を出し入れするときに、座席20の座面22の前端部22aと前列の座席20Fの背面下端部24との隙間を大きくすることができ、出し入れが容易になる。このとき、座面22は、座面22の前端部22aと前列の座席20Fの背面下端部24との隙間を大きくすることができるのであれば、下方以外に、上方に持ち上がったり、後方にスライドする等しても良い。
さて、各座席20には、座面22の前端部22aに、フットレスト部材(フットレスト)60が設けられている。
以下に、このフットレスト部材60の複数の形態の例について示す。
図2に示すフットレスト部材(フットレスト)60Aは、レッグレスト板61、62と、フットレスト板63とから構成されている。レッグレスト板61は、その上端部61aが、座面22の前端部22aに回動自在に連結されている。またレッグレスト板62は、レッグレスト板61に対し、その上端部61aに接近・離間する方向にスライド可能に連結されている。これにより、レッグレスト板61、62は全体として伸縮可能となっている。そして、フットレスト板63は、その後端部63aがレッグレスト板62の下端部に回動自在に連結されている。これにより、フットレスト板63は、レッグレスト板62に沿った状態となる折り畳み状態と、レッグレスト板62に略直交した状態となる展開状態とに切り替え可能となっている。
このようなレッグレスト板61、62の伸縮動作や、フットレスト板63の折り畳み・展開動作は、手動で行うこともできるし、モータ等によって自動的に行うこともできる。またリンク機構等によって座面22の前端部22aを降ろす動作にともなって自動的に動作するようにすることもできる。
さて、このような構成のフットレスト部材60Aは、収納状態(第二の姿勢)においては、フットレスト板63を折り畳み、さらにレッグレスト板61、62を収縮させた状態とすることで、座面22の前端部22aの下方に、ほぼ鉛直状態に収納できるようになっている。そして、フットレスト部材60Aを使用するときには、フットレスト部材60Aの下端部を前方に引き出すことで、レッグレスト板61の上端部61aを中心として回転させ、フットレスト部材60Aを斜めにする。次いで、レッグレスト板62を斜め下方にスライドさせることで、レッグレスト板61、62を伸長させる。さらに、フットレスト板63を展開させ、レッグレスト板61、62に対し略直交状態とする。これにより、フットレスト部材60Aが使用できる状態になる。
このような使用状態(第一の姿勢)において、フットレスト部材60Aは、レッグレスト板62およびフットレスト板63が、座面22の前端部22aから前方に離間して位置し、凹部50に入り込んだ状態となる。
これにより、乗客は、フットレスト部材60Aを使用状態とすることで、足Fをフットレスト板63に載せ、ふくらはぎの部分をレッグレスト板61、62に預けることができ、快適な姿勢をとることができる。
またこのとき、座面22についても、後端部側を軸として、前端部22aが下がる方向に傾斜させることができる。加えて、座席20の全体を下降させるような機構とすることもできる。これにより、通常の着席状態に比較して乗客の身体全体を伸ばすことができ、腰の部分が強く折れ曲がって負担が集中するのを防止できる。
さらに、フットレスト部材60Aを収納状態とすると、フットレスト部材60Aは、座面22の前端部22aと下方の床12との間を塞ぐ。これにより、座席20の下方の空間を前後に仕切ることができ、例えばここに収納した荷物100が前方に飛び出すのを防ぐことができる。
ところで、凹部50は、上記のように、荷物100を収納するため(第二の用途)と、フットレスト部材60Aを位置させるため(第一の用途)とに用いることができるが、図3に示すように、荷物100を凹部50に入れた場合は、当然のことながらフットレスト部材60Aを前方に伸ばすことはできない。このように、凹部50は、荷物用と、フットレスト用とで、択一的に選択されて使用されることになる。
図4に示すフットレスト部材(フットレスト)60Bは、レッグレスト板64、65と、フットレスト板66とから構成されている。
レッグレスト板64は、その上端部64aが、座面22の前端部22aに回動自在に連結されている。またレッグレスト板64は、レッグレスト板65を内部に収容できるようになっている。そしてこのレッグレスト板65は、レッグレスト板64に対しスライド可能となっており、レッグレスト板64から引き出したり、レッグレスト板64の内部に収容したりすることで、レッグレスト板64、65全体が伸縮可能となっている。
フットレスト板66は、その後端部66aがレッグレスト板65の下端部に回動自在に連結されている。これにより、図5(a)に示すように、フットレスト板66は、レッグレスト板65に沿った状態となる折り畳み状態と、レッグレスト板65に略直交した状態となる展開状態とに切り替え可能となっている。ここで、図5(b)に示すように、レッグレスト板64の下端部には、フットレスト板66の大きさ・厚さに応じた凹部64bが形成されており、図5(a)に示したように、折り畳み状態となったときには、フットレスト板66はレッグレスト板64の凹部64bに収められるようになっている。
図4(b)に示したように、このフットレスト部材60Bも、フットレスト部材60Aと同様、収納状態においては、座面22の前端部22aの下方に、ほぼ鉛直状態に収納でき、使用状態においては、レッグレスト板65およびフットレスト板66が、ストッパ面52には到達しない状態で凹部50に入り込んだ状態となる。
図6に示すフットレスト部材(フットレスト)60Cは、レッグレスト板67、68と、フットレスト板69とから構成されている。
レッグレスト板67は、その上端部67aが、座面22の前端部22aに回動自在に連結されている。またレッグレスト板67は、レッグレスト板68を内部に収容できるようになっている。そしてこのレッグレスト板68は、レッグレスト板67に対しスライド可能となっており、レッグレスト板67から引き出したり、レッグレスト板67の内部に収容したりすることで、レッグレスト板67、68全体が伸縮可能となっている。
フットレスト板69は、その後端部69aがレッグレスト板68の下端部に回動自在に連結されている。これにより、フットレスト板69は、レッグレスト板68に沿った状態となる折り畳み状態と、レッグレスト板68に略直交した状態となる展開状態とに切り替え可能となっている。
ここで、レッグレスト板68の下端部には、フットレスト板69の大きさ・厚さに応じた凹部68aが形成されており、折り畳み状態となったときにはフットレスト板69はレッグレスト板68の凹部68aに収められるようになっている。これにより、レッグレスト板68およびフットレスト板69は、レッグレスト板67に完全に収納できるようになっている。
このようなフットレスト部材60Cも、フットレスト部材60Aと同様、収納状態においては、座面22の前端部22aの下方に、ほぼ鉛直状態に収納でき、使用状態においては、レッグレスト板68およびフットレスト板69が、ストッパ面52には到達しない状態で凹部50に入り込んだ状態となる。
図7に示すフットレスト部材(フットレスト)60Dは、レッグレスト板70、71と、フットレスト板72とから構成されている。
レッグレスト板70は、その上端部が、アーム74を介し、座面22の前端部22aに回動自在に連結されている。
レッグレスト板71は、レッグレスト板70に対しスライド可能となっており、レッグレスト板70から引き出すことで、レッグレスト板70、71全体が伸縮可能となっている。
フットレスト板72は、レッグレスト板71の下端部に一体に形成されている。つまり、レッグレスト板71とフットレスト板72は、側面視略L字状をなしている。
このようなフットレスト部材60Dは、収納状態(第二の状態、第二の姿勢)においては、レッグレスト板70、71が、座面22の前端部22aの下方にほぼ鉛直状態となり、この状態で、フットレスト板72が床12上に沿うよう位置するようになっている。そして、使用状態(第一の状態、第一の姿勢)においては、一体となっているレッグレスト板71およびフットレスト板72が、斜め前方にスライドし、ストッパ面52には到達しない状態で凹部50に入り込んだ状態となる。
上記したようなフットレスト部材60A〜60Dを備えることで、乗客は、前方の座席20Fの下方の荷物収容スペース30に足Fを伸ばし、リラックスした体勢をとることができる。このとき、凹部50は、荷物100を収容するためのものであるため、そのままでは乗客の足Fは凹部50のストッパ面52に到達せず、安定した姿勢をとることができないが、ストッパ面52より手前に位置するフットレスト板63、66、69、72により、ここに乗客の足Fを載せ、安定した姿勢をとることができる。
さらに、これらフットレスト部材60A〜60Dはいずれも伸縮可能であるので、乗客の身長等に応じ、フットレスト板63、66、69、72の位置を調整することも可能である。
また、乗客が荷物100を足元に置く場合、荷物100を荷物収容スペース30に収めた状態で、荷物100の後端部100bが上方に持ち上がってクリアランスCが形成されるので、乗客は、足Fのつま先をこのクリアランスCに入れることができ、自然な体勢で座席20に着席することができる。このようにして、前列の座席20Fの下方を荷物収容スペース30とすることが可能となるので、機体11内に、従来の図9に示したような荷棚4を設ける必要がなくなる。その結果、荷物100を持ち上げる必要がなくなり、乗客にとっての身体的負荷が大幅に軽減される。
このように、前列の座席20Fの下方の空間を、乗客の好みに応じ、荷物100の収容に用いたり、足Fを伸ばす空間と用いたりすることができる。その結果、航空機を、乗客の快適性を確保するとともに、荷物100を容易に収納でき、乗客にとっての身体的負荷を軽減できる構成のものとすることができる。
なお、上記実施の形態において、フットレスト部材60A〜60Dを例示したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、適宜他の構成を備えることも可能である。
また、フットレスト部材60A〜60D以外の座席20等については、適宜他の構成を採用しても良い。
本実施の形態における航空機内の座席の構成を示す図である。 フットレスト部材の例を示す図である。 前列の座席の下方に形成した凹部を、フットレスト部材を伸展させるために用いた場合と、荷物を収容するために用いた場合の例を示す斜視図である。 フットレスト部材の他の例を示す図であり、(a)はフットレスト部材を伸展させた状態を示す斜視図、(b)は側面図である。 (a)は図4に示したフットレスト部材を収納した状態を示す図、(b)はフットレスト板を収めるための凹部を示すための図である。 フットレスト部材のさらに他の例を示す図であり、(a)はフットレスト部材を伸展させた状態を示す斜視図、(b)は側面図である。 フットレスト部材のさらに他の例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 本発明者らが既に提案した、荷物を収容するための凹部を示す図である。 従来の、荷棚を備えた航空機の断面図である。 前列の座席の下方に荷物を収容したときに、乗客の足と干渉する状態を示す図である。
符号の説明
10…航空機(移動体)、11…機体、12…床、20…座席(座席本体)、20F…前列の座席、22…座面、22a…前端部、50…凹部、52…ストッパ面(底面)、60、60A、60B、60C、60D…フットレスト部材(フットレスト)、61、62、64、65、67、68、70、71…レッグレスト板、63、66、69、72…フットレスト板、100…荷物、100b…後端部、C…クリアランス、F…足

Claims (11)

  1. 機体内の床上に前後に間隔を隔てて複数設けられた座席本体と、
    前記座席本体に設けられ、前列の座席の下方の床面に形成された凹部内に伸展可能なフットレストと、
    を備えることを特徴とする航空機。
  2. 前記凹部は、荷物を、当該荷物の少なくとも後端部を前記床面から上方に持ち上げた状態で収容するために用いることができることを特徴とする請求項1に記載の航空機。
  3. 前記フットレストは、前記凹部の底面から上方に離間した位置まで伸展可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の航空機。
  4. 前記座席本体は、上方または下方に傾斜、あるいは後方に退避可能な座面を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の航空機。
  5. 床上に前後に間隔を隔てて複数設けられ、座面から前方に延びるフットレストを備えた座席と、
    前記座席の下方の床面に形成され、荷物の後端部を前記床面から上方に持ち上げた状態に維持する第一の用途、前記座席の前記フットレストを位置させる第二の用途のいずれか一方として用いることのできる凹部と、
    を備えることを特徴とする移動体。
  6. 前記フットレストは、前記座面から前方に向けて伸縮可能であることを特徴とする請求項5に記載の移動体。
  7. 前記フットレストは、前記座面の下方に収納可能であることを特徴とする請求項5または6に記載の移動体。
  8. 前記フットレストは、前記凹部の上方に位置する第一の状態と、前記床と略同レベルに沿う第二の状態とで、切替可能であることを特徴とする請求項5または6に記載の移動体。
  9. 基端部が座面前端部側を中心として回動可能に設けられたレッグレスト板と、
    前記レッグレスト板の先端部に設けられたフットレスト板と、を備え、
    前記レッグレスト板および前記フットレスト板は、前記レッグレスト板を傾斜させ、かつ前記フットレスト板を前記座面前端部から前方に離間した位置に配置させる第一の姿勢と、前記レッグレスト板および前記フットレスト板のうち、少なくとも前記レッグレスト板を前記座面前端部の下方にて略鉛直状態とし、座席が設けられる床と前記座面の隙間を塞ぐ第二の姿勢とで、姿勢が切替可能であることを特徴とする座席。
  10. 前記レッグレスト板は、伸縮可能であり、前記第二の姿勢の状態より前記第一の姿勢の状態でその全長が伸びることを特徴とする請求項9に記載の座席。
  11. 前記フットレスト板は、前記第一の姿勢にて前記レッグレスト板に略直交し、前記第二の姿勢にて、前記レッグレスト板に沿うよう折り畳み可能であることを特徴とする請求項9または10に記載の座席。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007222470A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シート装置
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