JP2005233845A - フィルムセンサおよびセンサセルの配線構造 - Google Patents

フィルムセンサおよびセンサセルの配線構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 コンパクトで乗員検知精度の高いフィルムセンサを提供することを課題とする。
【解決手段】 フィルムセンサ1は、シート9の表皮90とクッションパッド91との間に介装され、シート9の荷重状態を検出するセンサセル2a〜2dと、センサセル2a〜2dが配設される支線部30L、30R、31L、31Rと、支線部30L、30R、31L、31Rが集束するセンサ側端320とクッションパッド91下方に配置されるコネクタ94に固定されたコネクタ側端とを持つ長尺状の幹線部32と、を持つフィルム部材3と、フィルム部材3に配線され、コネクタ94とセンサセル2a〜2dとを電気的に接続する導線と、を備える。センサ側端320は、センサセル2a〜2dのうち、センサ側端320に最も近接して配置された一対のセンサセル2a、2c外形同士を結ぶ仮想略直線帯上に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のシートの荷重状態を検出するフィルムセンサおよびセンサセルの配線構造に関する。
フィルムセンサは、車両のシートに配置されている(例えば、特許文献1参照)。図12に、従来のフィルムセンサの配置図を示す。(a)は上面図、(b)は(a)のII−II断面図である。なお、(a)においては表皮を省略して示す。また、図13に、図12(b)の円B内の拡大図を示す。
これらの図に示すように、シート100は、表皮101とクッションパッド102とを備えている。クッションパッド102上面には、車両前後方向に延びる吊り溝103a、103bと、車幅方向に延びる吊り溝103cとが、H状に配列されている。また、クッションパッド102のシートバック105(図12中、一点鎖線で示す)側には、連通孔104が穿設されている。
フィルムセンサ106は、センサセル107a、107b、107c、107dと、フィルム部材111と、導線(図略)とを備えている。フィルム部材111は、支線部108L、108Rと、幹線部109とを備えている。幹線部109は、連通孔104に挿通されている。センサセル107a、107b、107c、107dと、コネクタ110とは、フィルム部材111に配置された導線により、電気的に接続されている。
センサセル107a、107b、107c、107dは、各々メンブレンスイッチ状を呈している。シート100上に乗員が座ると、センサセル107a、107b、107c、107d全てもしくはいずれかが通電する。通電信号は、導線、コネクタ110を介して、電子制御ユニット(図略)やシートベルトバックルスイッチ(図略)に伝達される。通電信号が入力されたにもかかわらずシートベルト(図略)が着用されずシートベルトバックルスイッチからの信号が検出されない場合、警告し着用を促す。
特開2002−22577号公報
ところで、吊り溝103a、103b、103cは、表皮101を下方から引っ張るために配置されている。表皮101における吊り溝103相当部位は、下方に絞り込まれる。このため、表皮101表面には、意匠性に優れたトレンチ部114が形成される。
近年においては、表皮に二列のトレンチ部を形成するため、クッションパッドに二列の車幅方向に延びる吊り溝を凹設したシートが開発されている。図14に、このシートに従来のフィルムセンサを配置した場合の配置図を示す。なお、図12と対応する部位については、同じ符号で示す。図に示すように、支線部108L、108Rと、車幅方向吊り溝103dとは、交差している。このため、交差部分においては、表皮にトレンチ部を形成することは困難である。
この点に鑑み、本発明者は、連通孔104を吊り溝103dの溝底に配置したシートを案出した。図15に、本発明者が案出したシートに従来のフィルムセンサを配置した場合の配置図を示す。なお、図12と対応する部位については、同じ符号で示す。この場合、図に示すように、支線部108Lにおけるセンサセル107a配置部分近傍、および支線部108Rにおけるセンサセル107c配置部分近傍が、連通孔104に落ち込むため、表皮張り時センサセル107a、107c配置部分近傍が屈曲してしまう。したがって、乗員検出精度が低下するおそれがある。また、支線部108L、108Rの双方を連通孔104に通す必要がある。したがって、連通孔104の開口面積が大きくなる。
本発明のフィルムセンサおよびセンサセルの配線構造は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、例えば上記二列の吊り溝の間のような狭小スペースにも配置可能であり、かつ所望の乗員検知精度を確保できるフィルムセンサおよびセンサセルの配線構造を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のフィルムセンサは、シートの表皮下面とクッションパッド上面との間に介装され、該シートの荷重状態を電気的に検出する複数のセンサセルと、複数の該センサセルが配設される複数の支線部と、複数の該支線部が集束するセンサ側端と該クッションパッド下方に配置されるコネクタに固定されたコネクタ側端とを持つ長尺状の幹線部と、を持つフィルム部材と、該フィルム部材に配線され、該コネクタと該センサセルとを電気的に接続する導線と、を備えてなるフィルムセンサであって、前記センサ側端は、複数の前記センサセルのうち、該センサ側端に最も近接して配置された一対の該センサセル外形同士を結ぶ仮想略直線帯上に配置されていることを特徴とする。
本発明のフィルムセンサによると、各々センサセルを持つ複数の支線部を、幹線部が束ねている。そして、この幹線部が、クッションパッド上下に亘り、屈曲して延設されている。このため、センサセルが、幹線部屈曲の影響を受けるおそれが小さい。したがって、乗員検出精度が低下するおそれが小さい。
また、幹線部は、センサ側端に最も近接して配置された一対のセンサセル同士を結ぶ仮想略直線帯上から、延出している。このため、本発明のフィルムセンサの支線部は、幹線部長手方向における長さが短い。したがって、前出図15の一対の吊り溝103c、103dの間のような狭小スペースにも、比較的簡単に配置することができる。すなわち、本発明のフィルムセンサは、従来のセンサセル107a、107b、107c、107dによる検出エリアと同等の検出エリアを確保しながら、かつ省スペース性にも優れている。また、優れた省スペース性により、本発明のフィルムセンサを用いると、吊り溝の配置の自由度が高くなる。したがって、シートのデザインの自由度が高くなる。
なお、本発明における「荷重状態」とは、シートにおける荷重の有無、および荷重の程度のうち、少なくとも一方をいう。また、本発明における「仮想略直線帯上」とは、一対のセンサセル外形(支線部におけるセンサセル配設部位の外縁)同士を結ぶ二本の直線により囲われて形成される帯上をいう。また、仮想略直線帯とセンサ側端とが、部分的に重複する場合も、本発明における「仮想略直線帯上に配置されている」状態に含まれる。
(2)好ましくは、前記クッションパッドには、前記表皮を絞り込むための吊り溝と、該吊り溝の溝底と該クッションパッド下面とを連通する連通孔と、が配置され、前記幹線部は、該連通孔に挿通されている構成とする方がよい。
本構成において連通孔を通るのは、幹線部のみである。したがって、前出図15のように支線部108L、108Rも連通孔104を通る場合と比較して、連通孔の開口面積が小さくて済む。つまり、クッションパッドに大孔を穿設する必要がない。
(3)好ましくは、さらに、前記フィルム部材の前記クッションパッド側面には、該フィルム部材を該クッションパッドに貼り付ける貼着層と、貼り付け前の該貼着層を保護するセパレータと、が積層して配置され、複数の前記支線部のうち前記センサ側端に直接連なる支線部と、前記幹線部と、の挟角は、90°以上に設定されている構成とする方がよい。
本構成のフィルムセンサは、貼着層によりクッションパッドに貼り付けられる。貼着層は、セパレータにより覆われている。セパレータは、貼り付け前に、貼着層から剥がされる。セパレータは、フィルムセンサのコネクタ側から、幹線部の長手方向に沿って、徐々に剥がされる。
セパレータの剥離作業が幹線部を超えて支線部に差し掛かると、セパレータは、複数の方向に枝分かれしながら、貼着層から剥がされることになる。この際、剥離力は、セパレータにおいて、幹線部相当部位から、各々の支線部相当部位に分散して伝達される。ところが、剥離力が加わる方向は一方向(幹線部のコネクタ側端からセンサ側端に向かう方向)のみである。したがって、支線部と幹線部との挟角が90°未満だと、剥離力は、剥離方向に対して逆向きの力を、セパレータの支線部相当部位に作用させることになる。このため、剥離力の印加方向を支線部の延在方向に応じて変更しないと、剥離力によりセパレータの支線部相当部位が損傷を受けるおそれがある。
この点、本構成のセンサ側端に直接連なる支線部と幹線部との挟角は、90°以上に設定されている。したがって、剥離力により、セパレータの支線部相当部位が損傷を受けるおそれが小さい。このため、比較的簡単にセパレータを剥がすことができる。
(4)好ましくは、上記(3)の構成において、全ての前記支線部は、前記センサ側端を中心とする略放射線状に延びている構成とする方がよい。本構成によると、さらにセパレータの支線部相当部位が損傷を受けにくくなる。また、セパレータを剥がしやすくなる。
(5)また、上記課題を解決するため、本発明のフィルムセンサは、シートの表皮下面とクッションパッド上面との間に介装され、該シートの荷重状態を電気的に検出する複数のセンサセルと、複数の該センサセルが配設される複数の支線部と、複数の該支線部が集束するセンサ側端と該クッションパッド下方に配置されるコネクタに固定されたコネクタ側端とを持つ長尺状の幹線部と、を持つフィルム部材と、該フィルム部材に配線され、該コネクタと該センサセルとを電気的に接続する導線と、を備えてなるフィルムセンサであって、複数の前記センサセルは、メンブレンスイッチ状を呈しており、複数の該センサセルのうち、少なくとも二つの該センサセルが同時にオンした場合、導通し、前記シートの荷重状態を電気的に検出することを特徴とする。
仮に、単一のセンサセルがオンした場合に導通すると、例えば角張った荷物の角部によりセンサセルが押圧された場合、フィルムセンサが誤作動することも考えられる。この点、本発明のフィルムセンサの場合、少なくとも二つのセンサセルが同時にオンしない限り、導通しない。したがって、本発明のフィルムセンサは乗員検出精度が高い。
(6)好ましくは、上記(5)の構成において、前記センサ側端は、複数の前記センサセルのうち、該センサ側端に最も近接して配置された一対の該センサセル外形同士を結ぶ仮想略直線帯上に配置されている構成とする方がよい。
本構成によると、上記(1)にて説明したように、各々センサセルを持つ複数の支線部を、幹線部が束ねている。そして、この幹線部が、クッションパッド上下に亘り、屈曲して延設されている。このため、センサセルが、幹線部屈曲の影響を受けるおそれが小さい。したがって、乗員検出精度が低下するおそれが小さい。
また、幹線部は、センサ側端に最も近接して配置された一対のセンサセル外形同士を結ぶ仮想略直線帯上から、延出している。このため、本発明のフィルムセンサの支線部は、幹線部長手方向における長さが短い。したがって、狭小スペースにも、比較的簡単に配置することができる。すなわち、本発明のフィルムセンサは、従来のセンサセルによる検出エリアと同等の検出エリアを確保しながら、かつ省スペース性にも優れている。また、優れた省スペース性により、本発明のフィルムセンサを用いると、吊り溝の配置の自由度が高くなる。したがって、シートのデザインの自由度が高くなる。
(7)好ましくは、上記(5)の構成において、前記クッションパッドには、前記表皮を絞り込むための吊り溝と、該吊り溝の溝底と該クッションパッド下面とを連通する連通孔と、が配置され、前記幹線部は、該連通孔に挿通されている構成とする方がよい。上記(2)にて説明したように、本構成によると、連通孔を通るのは幹線部のみである。したがって、連通孔の開口面積が小さくて済む。つまり、クッションパッドに大孔を穿設する必要がない。
(8)好ましくは、上記(5)の構成において、さらに、前記フィルム部材の前記クッションパッド側面には、該フィルム部材を該クッションパッドに貼り付ける貼着層と、貼り付け前の該貼着層を保護するセパレータと、が積層して配置され、複数の前記支線部のうち前記センサ側端に直接連なる支線部と、前記幹線部と、の挟角は、90°以上に設定されている構成とする方がよい。
上記(3)にて説明したように、本構成のフィルムセンサは、貼着層によりクッションパッドに貼り付けられる。貼着層は、セパレータにより覆われている。セパレータは、貼り付け前に、貼着層から剥がされる。セパレータは、フィルムセンサのコネクタ側から、幹線部の長手方向に沿って、徐々に剥がされる。
セパレータの剥離作業が幹線部を超えて支線部に差し掛かると、セパレータは、複数の方向に枝分かれしながら、貼着層から剥がされることになる。この際、剥離力は、セパレータにおいて、幹線部相当部位から、各々の支線部相当部位に分散して伝達される。ところが、剥離力が加わる方向は一方向(幹線部のコネクタ側端からセンサ側端に向かう方向)のみである。したがって、支線部と幹線部との挟角が90°未満だと、剥離力は、剥離方向に対して逆向きの力を、セパレータの支線部相当部位に作用させることになる。このため、剥離力の印加方向を支線部の延在方向に応じて変更しないと、剥離力によりセパレータの支線部相当部位が損傷を受けるおそれがある。
この点、本構成のセンサ側端に直接連なる支線部と幹線部との挟角は、90°以上に設定されている。したがって、剥離力により、セパレータの支線部相当部位が損傷を受けるおそれが小さい。このため、比較的簡単にセパレータを剥がすことができる。
(9)好ましくは、上記(8)の構成において、全ての前記支線部は、前記センサ側端を中心とする略放射線状に延びている構成とする方がよい。本構成によると、上記(4)にて説明したように、さらにセパレータの支線部相当部位が損傷を受けにくくなる。また、セパレータを剥がしやすくなる。
(10)好ましくは、上記(5)の構成において、複数の前記センサセルは、前記シートにおいて、車幅方向に延在し、かつ車両前後方向に配列される複数のセル列を構成し、複数の該セル列のうち、いずれか一つのセル列を構成する複数の該センサセルが同時にオンした場合、導通し、該シートの荷重状態を電気的に検出する構成とする方がよい。
つまり、本構成は、セル列を構成する複数のセンサセルを電気的に直列に接続するものである。セル列は、車幅方向に延在している。また、セル列は、車両前後方向に配列されている。このため、乗員の体格によらず、確実にシートの乗員状態を検出することができる。とりわけ、子供がシートバックにもたれ込んでシートに座る場合、シートにおいて車両後方に配列されたセル列を構成するセンサセルがオンになりやすい。
(11)好ましくは、上記(10)の構成において、複数の前記セル列を構成する複数の前記センサセルは、正極に近い正極側センサセルと、負極に近い負極側センサセルと、からなり、該正極側センサセルと該負極側センサセルとは、前記フィルム部材の幹線部に対して線対称に配置されており、前記導線は、該フィルム部材の一面側において該正極側センサセル同士と前記コネクタの正極側端子、該負極側センサセル同士と該コネクタの負極側端子を各々結び、該フィルム部材の他面側において該正極側センサセルと該負極側センサセルとを結ぶように配置した構成とする方がよい。本構成によると、比較的簡単に、上記(10)のセル列の配置を達成することができる。
(12)また、上記課題を解決するため、本発明のフィルムセンサは、シートの表皮下面とクッションパッド上面との間に介装され、該シートの荷重状態を電気的に検出する複数のセンサセルと、複数の該センサセルが配設される複数の支線部と、複数の該支線部が集束するセンサ側端と該クッションパッド下方に配置されるコネクタに固定されたコネクタ側端とを持つ長尺状の幹線部と、を持つフィルム部材と、該フィルム部材に配線され、該コネクタと該センサセルとを電気的に接続する導線と、を備えてなるフィルムセンサであって、前記クッションパッドには、前記表皮を絞り込むための吊り溝と、該吊り溝の溝底と該クッションパッド下面とを連通する連通孔と、が配置され、前記幹線部は、該連通孔に挿通されていることを特徴とする。
つまり、本発明のフィルムセンサは、幹線部が吊り溝の連通孔に挿通されていることだけを特徴とするものである。本発明のフィルムセンサによると、前出図12に示すように、クッションパッド102のシートバック105側に連通孔104を穿つ必要が無い。したがって、センサセルの配置の自由度が高くなる。また、吊り溝の連通孔に幹線部を通すと、幹線部の長さを短縮しやすい。
(13)また、上記課題を解決するため、本発明のセンサセルの配線構造は、メンブレンスイッチ状の複数のセンサセルの配線構造であって、複数の該センサセルのうち、少なくとも二つの該センサセルが同時にオンした場合、正極と負極とが短絡することを特徴とする。
上記(5)にて説明したように、仮に、単一のセンサセルがオンした場合に導通すると、例えば角張った荷物の角部によりセンサセルが押圧された場合、フィルムセンサが誤作動することも考えられる。この点、本発明の配線構造の場合、少なくとも二つのセンサセルが同時にオンしない限り、導通しない。したがって、本発明の配線構造は動作信頼性が高い。
(14)好ましくは、上記(13)の構成において、複数の前記センサセルは、複数のセル列を構成し、複数の該セル列のうち、いずれか一つのセル列を構成する複数の該センサセルが同時にオンした場合、正極と負極とが短絡する構成とする方がよい。
つまり、本構成は、セル列を構成する複数のセンサセルを電気的に直列に接続するものである。本構成によると、直列つなぎの複数のセンサセルが同時にオンしない限り、正極と負極とが短絡しない。したがって、本構成の配線構造は、さらに動作信頼性が高い。
本発明によると、狭小スペースにも配置可能で、かつ所望の乗員検知精度を確保可能なフィルムセンサおよびセンサセルの配線構造を提供することができる。
以下、本発明のフィルムセンサの実施の形態について説明する。なお、第二実施形態の説明は、本発明のセンサセルの配線構造の説明を兼ねる。
<第一実施形態>
まず、本実施形態のフィルムセンサの構成について説明する。図1に、本実施形態のフィルムセンサの斜視配置図を示す。なお、シートは透過して示す。図2に、同フィルムセンサの配置図を示す。(a)は上面図、(b)は(a)のI−I断面図である。なお、(a)においては表皮を省略して示す。また、シートバックを一点鎖線で示す。また、図3に、図2(b)の円A内の拡大図を示す。
これらの図に示すように、シート9は、表皮90とクッションパッド91とを備えている。表皮90は、クッションパッド91の上面から側面を経て下面縁に亘る範囲を覆っている。クッションパッド91上面には、車両前後方向に延びる吊り溝92a、92bが、車幅方向に配列されている。二列の吊り溝92a、92b間には、車幅方向に延びる吊り溝92c、92dが、車両前後方向に配列されている。吊り溝92cは、シート9の車両前後方向略中央に配列されている。吊り溝92dは、シート9のヒップポイント付近に配列されている。吊り溝92dの車幅方向略中央には、連通孔93が穿設されている。連通孔93は、吊り溝92dの溝底からシート9下面までを貫通している。
吊り溝92cには、溝側ワイヤ920cが配置されている。一方、表皮90には、溝側ワイヤ920cに上下方向に対向して、表皮側ワイヤ901cが配置されている。表皮側ワイヤ901cは、ホグリング95cにより、溝側ワイヤ920cに係止されている。このため、表皮側ワイヤ901cは、溝側ワイヤ920c方向に引き込まれている。したがって、表皮90における吊り溝92c対向位置には、トレンチ部900cが形成されている。上記と同様の構成により、表皮90における吊り溝92a、92b、92d対向位置には、それぞれトレンチ部900a、900b、900dが形成されている。
フィルムセンサ1は、センサセル2a、2b、2c、2dと、フィルム部材3と、導線(図略)とを備えている。センサセル2a、2b、2c、2dは、シート9の表皮90下面とクッションパッド91上面との間に介装されている。センサセル2a、2b、2c、2dは、所定の位置に分散して配置されている。センサセル2a、2b、2c、2dについては、後述する。
フィルム部材3は、薄い樹脂のフィルムである。フィルム部材3は、支線部30L、31L、30R、31Rと、幹線部32とを備えている。支線部30Lの分岐端には、センサセル2aが形成されている。支線部31Lは、支線部30Lの中程から分岐して延設されている。支線部31Lの分岐端には、センサセル2bが形成されている。支線部30Rの分岐端には、センサセル2cが形成されている。支線部31Rは、支線部30Rの中程から分岐して延設されている。支線部31Rの分岐端には、センサセル2dが形成されている。
幹線部32は、長尺状を呈している。幹線部32のセンサ側端320は、前記支線部30L、30Rの根本端に、連なっている。一方、幹線部32のコネクタ側端321は、シート9下方のクッションフレーム(図略)に固定されたコネクタ94に、連なっている。幹線部32の中間部は、連通孔93に挿通されている。すなわち、幹線部32は、連通孔93を介して、クッションパッド91上面の支線部30L、30Rと、シート9下方のコネクタ94とを、連結している。
また、フィルム部材3におけるクッションパッド91側の面には、貼着層(図略)が配置されている。貼着層により、フィルム部材3はクッションパッド91に貼り付けられている。また、貼り付け前において、貼着層はセパレータ(図略)により覆われている。これら貼着層、セパレータについては、後述する。
次に、本実施形態のフィルムセンサのセンサセルの構成について詳しく説明する。図4に、センサセルの上下方向断面図を示す。(a)は絶縁状態を、(b)は通電状態を、それぞれ示す。図に示すように、センサセル2cは、支線部30Rの上層300Rと下層301Rとの間に、形成されている。導線40は上層300Rの下面に銀層302Rが積層され、銀層302Rはカーボン層303Rにより覆われて形成されている。上下方向に対向して、導線41は下層301Rの上面に銀層304Rが積層され、銀層304Rはカーボン層305Rにより覆われて形成されている。シート上に乗員が座ると、図(b)中白抜き矢印で示すように、上層300Rが撓み、乗員が座ることによりクッションパッド91も撓みその反力で下層301Rも撓み、上方のカーボン層303Rと下方のカーボン層305Rとが互いに接触する。なお、センサセル2a、2b、2dの構成も同様である。したがって、説明を割愛する。
次に、本実施形態のフィルムセンサの配線構造について説明する。図5(a)に本実施形態のフィルムセンサの上面図を、(b)に同フィルムセンサの下面図を、(c)に同フィルムセンサの配線図を、それぞれ示す。正極側において、各センサセル2a、2b、2c、2dと、コネクタ(図略)とは、導線40により接続されている。同様に、負極側において、各センサセル2a、2b、2c、2dと、コネクタとは、導線41により接続されている。センサセル2a、2b、2c、2dは、並列に接続されている。このため、センサセル2a、2b、2c、2dのうち少なくとも一つのセンサセルが閉じると(前出図4参照)、コネクタ、導線40、センサセル、導線41、再びコネクタの順に、通電する。通電の信号は、電子制御ユニット(図略)やシートベルトバックルスイッチ(図略)に伝達される。通電信号が入力されたにもかかわらずシートベルト(図略)が着用されずシートベルトバックルスイッチからの信号が検出されない場合、警告し着用を促す。
次に、本実施形態のフィルムセンサの貼り付け方法について説明する。図6に、本実施形態のフィルムセンサにおいてフィルム部材からセパレータを剥離している状態の模式斜視図を示す。前述したように、フィルム部材3の下面には貼着層が配置されている。貼り付け前において、貼着層は紙製のセパレータ5により覆われている。セパレータ5は、図中白抜き矢印で示すように、幹線部32の途中のコネクタ側端321側を起点に、幹線部32の長手方向に沿って、センサ側端320へ、そして支線部30L、31L、30R、31Rへと、フィルム部材3から剥離される。セパレータ5が剥離されると、貼着層が表出する。この貼着層により、フィルムセンサ1は、クッションパッドに貼り付けられる。
次に、本実施形態のフィルムセンサの作用効果について説明する。本実施形態のフィルムセンサ1によると、幹線部32のみが、クッションパッド91上下に亘り、屈曲して延設されている。また、幹線部32のセンサ側端320(幹線部32における支線部30L、30R接続部分、図6中、実線ハッチングで示す)は、一対のセンサセル2a、2c外形(図6に示すように、支線部30L、30Rにおけるセンサセル2a、2c配設部位の外縁)同士を結ぶ仮想直線帯L1(図6中、一点鎖線ハッチングで示す)の中央部位と、部分的に重複して配置されている。このため、センサセル2a、2cが、幹線部32屈曲の影響を受けるおそれが小さい。したがって、乗員検出精度が低下するおそれが小さい。
また、幹線部32が上記位置に配置されているため、支線部30L、31L、30R、31Rの幹線部32長手方向における長さL2(図6参照)が短い。したがって、前出図15の一対の吊り溝103c、103d間のような狭小スペースにも、比較的簡単に配置することができる。すなわち、本実施形態のフィルムセンサ1は、従来のセンサセルによる検出エリアと同等の検出エリアを確保しながら、かつ省スペース性にも優れている。
また、優れた省スペース性により、本実施形態のフィルムセンサ1を用いると、吊り溝92c、92dの配置の自由度が高くなる。したがって、シート9のデザインの自由度が高くなる。
また、本実施形態のフィルムセンサ1によると、連通孔93を通るのは、幹線部32のみである。したがって、前出図15のように支線部108L、108Rも連通孔を通る場合と比較して、連通孔93の開口面積が小さくて済む。
また、本実施形態のフィルムセンサ1によると、支線部30Lと幹線部32との挟角αは90°以上に設定されている。同様に、支線部30Rと幹線部32との挟角βも90°以上に設定されている(図6参照)。加えて、支線部30L、31L、30R、31Rは、幹線部32のセンサ側端320を集束点として、放射状に配置されている。したがって、セパレータ5における支線部30L、31L、30R、31R相当部位が、剥離力により切れるおそれが小さい。このため、セパレータ5を一気に剥離させることができる。
逆に言えば、セパレータ5損傷防止のため、例えばポリエステル系樹脂フィルムなど高価な樹脂製のセパレータを、敢えて使用する必要がない(勿論、使用することはできる)。このため、セパレータ5ひいてはフィルムセンサ1の製造コストを削減することができる。
<第二実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、配線構造のみである。したがって、ここでは相違点について説明する。図7(a)に本実施形態のフィルムセンサの上面図を、(b)に同フィルムセンサの下面図を、(c)に同フィルムセンサの配線図を、それぞれ示す。なお、図5と対応する部位については、同じ符号で示す。図に示すように、正極側において、センサセル2a、2bと、コネクタ(図略)の正極側端子とは、導線40により接続されている。同様に、負極側において、センサセル2c、2dと、コネクタの負極側端子とは、導線41により接続されている。センサセル2aとセンサセル2cとは、直列に接続されている。センサセル2bとセンサセル2dとは、直列に接続されている。そして、これら二組のセンサセル対は、並列に接続されている。第一のセンサセル対(センサセル2aおよびセンサセル2c)、または第二のセンサセル対(センサセル2bおよびセンサセル2d)のうち、少なくとも一方が閉じると、コネクタ、導線40、センサセル対、導線41、再びコネクタの順に、通電する。
なお、センサセル2aとセンサセル2cとは、車幅方向に直列に並んでいる。同様に、センサセル2bとセンサセル2dとは、車幅方向に直列に並んでいる。これら二つの列は、本発明のセル列に相当する。また、センサセル2a、2bは、本発明の正極側センサセルに含まれる。並びに、センサセル2c、2dは、本発明の負極側センサセルに含まれる。
本実施形態のフィルムセンサ1は、第一実施形態のフィルムセンサと同様の効果を有する。また、本実施形態のフィルムセンサ1によると、少なくとも一組のセンサ対を構成する二つのセンサセル(例えば、センサセル2aおよびセンサセル2c)が共に通電しない限り、シート上の荷重が検出されない。このため、誤検出が少ない。
<第三実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、支線部の配置のみである。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図8に、本実施形態のフィルムセンサの上面図を示す。なお、図5と対応する部位については同じ符号で示す。また、導線は省略して示す。
図に示すように、支線部31Lは、センサセル2aとセンサセル2bとを連結している。同様に、支線部31Rは、センサセル2cとセンサセル2dとを連結している。本実施形態のフィルムセンサ1は、第一実施形態のフィルムセンサと同様の効果を有する。
<第四実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、支線部の配置のみである。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図9に、本実施形態のフィルムセンサの上面図を示す。なお、図5と対応する部位については同じ符号で示す。また、導線は省略して示す。
図に示すように、支線部31Lは、センサセル2aとセンサセル2bとを連結している。同様に、支線部31Rは、センサセル2cとセンサセル2dとを連結している。また、支線部30Lとセンサ側端320と支線部30Rとは一直線に並んでいる。つまり、支線部30Lと幹線部32との挟角α、および支線部30Rと幹線部32との挟角βは、共に90°に設定されている。本実施形態のフィルムセンサ1は、第一実施形態のフィルムセンサと同様の効果を有する。
<第五実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、支線部の配置のみである。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図10に、本実施形態のフィルムセンサの上面図を示す。なお、図5と対応する部位については同じ符号で示す。また、導線は省略して示す。
図に示すように、支線部31Lは、センサセル2aとセンサセル2bとを連結している。同様に、支線部31Rは、センサセル2cとセンサセル2dとを連結している。また、支線部30Lは、センサ側端320とセンサセル2aとを弧状に連結している。同様に、支線部30Rは、センサ側端320とセンサセル2cとを弧状に連結している。
本実施形態のように支線部30L、30Rが弧状を呈している場合、支線部30Lと幹線部32との挟角αとは、センサ側端320とコネクタ側端321とを結ぶ直線と、センサ側端320と支線部30Lにおいて最もセンサセル2b、2d側に入り込んだ点とを結ぶ直線と、の挟角をいう。
同様に、支線部30Rと幹線部32との挟角βとは、センサ側端320とコネクタ側端321とを結ぶ直線と、センサ側端320と支線部30Rにおいて最もセンサセル2b、2d側に入り込んだ点とを結ぶ直線と、の挟角をいう。本実施形態のフィルムセンサ1は、第一実施形態のフィルムセンサと同様の効果を有する。
<第六実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、フィルムセンサ自体が、シート上方から見て反時計回り方向に、90°回転して配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図11に、本実施形態のフィルムセンサの配置図(上面図)を示す。なお、図2と対応する部位については同じ符号で示す。
図に示すように、連通孔93は、車両前後方向に延びる吊り溝92bに穿設されている。そして、この吊り溝92bに挿通された幹線部32により、センサセル2a、2b、2c、2dと、コネクタとが連結されている。本実施形態のフィルムセンサ1は、第一実施形態のフィルムセンサと同様の効果を有する。また、本実施形態のフィルムセンサ1によると、車両前後方向に延びる一対の吊り溝92a、92b間の間隔が狭い場合であっても、簡単にセンサセル2a、2b、2c、2dを配置することができる。
<その他>
以上、本発明のフィルムセンサの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、上記実施形態においては、メンブレンスイッチ状のON/OFF式のセンサセル2a、2b、2c、2dを配置したが、例えば感圧インクなどを用いた荷重検知タイプのセンサセルを配置してもよい。また、上記実施形態においては、合計四つのセンサセル2a、2b、2c、2dを配置したが、センサセルの配置数も特に限定しない。また、吊り溝92a、92b、92c、92dの配置場所、配置数も特に限定しない。すなわち、前出図12に示すような従来タイプのシート100に、本発明のフィルムセンサを採用してもよい。また、セパレータ5の材質も特に限定しない。例えばポリエステル系樹脂のセパレータを配置すると、より迅速にセパレータを剥離させることができる。また、導線パターンの電極は特に特定しない。すなわち、導線40、41のいずれが正極でも負極でもよい。
第一実施形態のフィルムセンサの斜視配置図である。 同フィルムセンサの配置図である。 図2の円A内の拡大図である。 同フィルムセンサのセンサセルの上下方向断面図である。 同フィルムセンサの導線配置および配線構造を示す図である。 同フィルムセンサにおいてフィルム部材からセパレータを剥離している状態の模式斜視図である。 第二実施形態のフィルムセンサの導線配置および配線構造を示す図である。 第三実施形態のフィルムセンサの上面図である。 第四実施形態のフィルムセンサの上面図である。 第五実施形態のフィルムセンサの上面図である。 第六実施形態のフィルムセンサの配置図である。 従来のフィルムセンサの配置図である。 図12の円B内の拡大図である。 車幅方向に延びる一対の吊り溝が狭い間隔で配列されたシートに従来のフィルムセンサを配置した場合の配置図である。 本発明者が案出したシートに従来のフィルムセンサを配置した場合の配置図である。
符号の説明
1:フィルムセンサ、2a〜2d:センサセル、3:フィルム部材、300R:上層、301R:下層、302R:銀層、303R:カーボン層、304R:銀層、305R:カーボン層、30L:支線部、30R:支線部、31L:支線部、31R:支線部、32:幹線部、320:センサ側端、321:コネクタ側端、40:導線、41:導線、5:セパレータ、9:シート、90:表皮、900a〜900d:トレンチ部、901c:表皮側ワイヤ、91:クッションパッド、92a〜92d:吊り溝、920c:溝側ワイヤ、93:連通孔、94:コネクタ、95c:ホグリング。

Claims (14)

  1. シートの表皮下面とクッションパッド上面との間に介装され、該シートの荷重状態を電気的に検出する複数のセンサセルと、
    複数の該センサセルが配設される複数の支線部と、複数の該支線部が集束するセンサ側端と該クッションパッド下方に配置されるコネクタに固定されたコネクタ側端とを持つ長尺状の幹線部と、を持つフィルム部材と、
    該フィルム部材に配線され、該コネクタと該センサセルとを電気的に接続する導線と、を備えてなるフィルムセンサであって、
    前記センサ側端は、複数の前記センサセルのうち、該センサ側端に最も近接して配置された一対の該センサセル外形同士を結ぶ仮想略直線帯上に配置されていることを特徴とするフィルムセンサ。
  2. 前記クッションパッドには、前記表皮を絞り込むための吊り溝と、該吊り溝の溝底と該クッションパッド下面とを連通する連通孔と、が配置され、
    前記幹線部は、該連通孔に挿通されている請求項1に記載のフィルムセンサ。
  3. さらに、前記フィルム部材の前記クッションパッド側面には、該フィルム部材を該クッションパッドに貼り付ける貼着層と、貼り付け前の該貼着層を保護するセパレータと、が積層して配置され、
    複数の前記支線部のうち前記センサ側端に直接連なる支線部と、前記幹線部と、の挟角は、90°以上に設定されている請求項1に記載のフィルムセンサ。
  4. 全ての前記支線部は、前記センサ側端を中心とする略放射線状に延びている請求項3に記載のフィルムセンサ。
  5. シートの表皮下面とクッションパッド上面との間に介装され、該シートの荷重状態を電気的に検出する複数のセンサセルと、
    複数の該センサセルが配設される複数の支線部と、複数の該支線部が集束するセンサ側端と該クッションパッド下方に配置されるコネクタに固定されたコネクタ側端とを持つ長尺状の幹線部と、を持つフィルム部材と、
    該フィルム部材に配線され、該コネクタと該センサセルとを電気的に接続する導線と、を備えてなるフィルムセンサであって、
    複数の前記センサセルは、メンブレンスイッチ状を呈しており、
    複数の該センサセルのうち、少なくとも二つの該センサセルが同時にオンした場合、導通し、前記シートの荷重状態を電気的に検出することを特徴とするフィルムセンサ。
  6. 前記センサ側端は、複数の前記センサセルのうち、該センサ側端に最も近接して配置された一対の該センサセル外形同士を結ぶ仮想略直線帯上に配置されている請求項5に記載のフィルムセンサ。
  7. 前記クッションパッドには、前記表皮を絞り込むための吊り溝と、該吊り溝の溝底と該クッションパッド下面とを連通する連通孔と、が配置され、
    前記幹線部は、該連通孔に挿通されている請求項5に記載のフィルムセンサ。
  8. さらに、前記フィルム部材の前記クッションパッド側面には、該フィルム部材を該クッションパッドに貼り付ける貼着層と、貼り付け前の該貼着層を保護するセパレータと、が積層して配置され、
    複数の前記支線部のうち前記センサ側端に直接連なる支線部と、前記幹線部と、の挟角は、90°以上に設定されている請求項5に記載のフィルムセンサ。
  9. 全ての前記支線部は、前記センサ側端を中心とする略放射線状に延びている請求項8に記載のフィルムセンサ。
  10. 複数の前記センサセルは、前記シートにおいて、車幅方向に延在し、かつ車両前後方向に配列される複数のセル列を構成し、
    複数の該セル列のうち、いずれか一つのセル列を構成する複数の該センサセルが同時にオンした場合、導通し、該シートの荷重状態を電気的に検出する請求項5に記載のフィルムセンサ。
  11. 複数の前記セル列を構成する複数の前記センサセルは、正極に近い正極側センサセルと、負極に近い負極側センサセルと、からなり、
    該正極側センサセルと該負極側センサセルとは、前記フィルム部材の幹線部に対して線対称に配置されており、
    前記導線は、該フィルム部材の一面側において該正極側センサセル同士と前記コネクタの正極側端子、該負極側センサセル同士と該コネクタの負極側端子を各々結び、該フィルム部材の他面側において該正極側センサセルと該負極側センサセルとを結ぶように配置した請求項10に記載のフィルムセンサ。
  12. シートの表皮下面とクッションパッド上面との間に介装され、該シートの荷重状態を電気的に検出する複数のセンサセルと、
    複数の該センサセルが配設される複数の支線部と、複数の該支線部が集束するセンサ側端と該クッションパッド下方に配置されるコネクタに固定されたコネクタ側端とを持つ長尺状の幹線部と、を持つフィルム部材と、
    該フィルム部材に配線され、該コネクタと該センサセルとを電気的に接続する導線と、を備えてなるフィルムセンサであって、
    前記クッションパッドには、前記表皮を絞り込むための吊り溝と、該吊り溝の溝底と該クッションパッド下面とを連通する連通孔と、が配置され、
    前記幹線部は、該連通孔に挿通されていることを特徴とするフィルムセンサ。
  13. メンブレンスイッチ状の複数のセンサセルの配線構造であって、
    複数の該センサセルのうち、少なくとも二つの該センサセルが同時にオンした場合、正極と負極とが短絡するセンサセルの配線構造。
  14. 複数の前記センサセルは、複数のセル列を構成し、
    複数の該セル列のうち、いずれか一つのセル列を構成する複数の該センサセルが同時にオンした場合、正極と負極とが短絡する請求項13に記載のセンサセルの配線構造。
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