JP5637059B2 - 着座荷重検出装置 - Google Patents

着座荷重検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5637059B2
JP5637059B2 JP2011096227A JP2011096227A JP5637059B2 JP 5637059 B2 JP5637059 B2 JP 5637059B2 JP 2011096227 A JP2011096227 A JP 2011096227A JP 2011096227 A JP2011096227 A JP 2011096227A JP 5637059 B2 JP5637059 B2 JP 5637059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
detection device
hole
load detection
seating load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011096227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012225880A (ja
JP2012225880A5 (ja
Inventor
慶一 梁井
慶一 梁井
宅間 摂
摂 宅間
弘巳 近藤
弘巳 近藤
武士 桑原
武士 桑原
健一 宇佐美
健一 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2011096227A priority Critical patent/JP5637059B2/ja
Priority to PCT/JP2012/060177 priority patent/WO2012144442A1/ja
Priority to EP12774066.0A priority patent/EP2700927B1/en
Priority to CN201290000348.5U priority patent/CN203479440U/zh
Priority to BR112013026867-0A priority patent/BR112013026867B1/pt
Publication of JP2012225880A publication Critical patent/JP2012225880A/ja
Publication of JP2012225880A5 publication Critical patent/JP2012225880A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5637059B2 publication Critical patent/JP5637059B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/002Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon
    • B60N2/0021Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon characterised by the type of sensor or measurement
    • B60N2/0023Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon characterised by the type of sensor or measurement for detection of driver fatigue
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2210/00Sensor types, e.g. for passenger detection systems or for controlling seats
    • B60N2210/40Force or pressure sensors
    • B60N2210/46Electric switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2209/00Layers
    • H01H2209/012Layers avoiding too large deformation or stress
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2213/00Venting
    • H01H2213/002Venting with external pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

本発明は、車両のシートに設置して乗員の着座荷重を検出する装置に関する。
従来、自動車に装備されたシートベルトやエアバッグ等の各種安全装置の性能を向上させるため、シートに乗員が着座している状態を検知してこれらの安全装置をコントロールする場合がある。しかし、シートには人が着座する以外に荷物が置かれることもあり、人を荷物と区別して正しく判定することは、安全装置を正しく作動させるために極めて重要である。
このような乗員の着座状態を検知するのに適するものとして、薄くて可撓性があるメンブレンスイッチが考えられ、そのようなメンブレンスイッチを使用した着座センサが特許文献1に開示されている。この着座センサは、直線状に形成された第一フィルムと、第一フィルムと同形状に形成され、第一フィルムに対向して配置される第二フィルムと、第一フィルムと第二フィルムとの間に対向して且つ離隔して配置され、荷重を受けた場合に当接して導通する2つのセンサセルのセンサ電極(接離部及び被接離部)と、第一フィルムと第二フィルムとの間に配置され、センサ電極に導通する導通部における導通電極と、第一フィルムおよび第二フィルムの端部に結合され、導通電極を介してセンサ電極に導通されるコネクタとが記載されている。そして、この着座センサを車両前後方向および車両左右方向に対して斜めの方向を向くように座面に配置し、乗員が正しい姿勢で着座した場合に、乗員の臀部に当たる部分に二つのセンサセル(感圧スイッチ)が配置されることが記載されている。
特開2008−157914号公報
しかし、シートクッションの意匠で、二つのセンサセル(感圧スイッチ)の間若しくはセンサセル付近に車両の横方向に延在するラインがある場合には、センサについては溝の形状に這わせて配置する必要があり、図16に示すように、直線上の着座センサについてはシートクッション102に抜け穴104を設け、その抜け穴104部分よりメンブレンスイッチ106の基端部108とコネクタ110とを通して配置される場合が多い。この場合にはメンブレンスイッチ106の本体部は曲げられた状態で配置され、複数のフィルムが重ねられて形成されたメンブレンスイッチ106の曲げられた外側のフィルム(第2フィルム)112と内側のフィルム(第1フィルム)114との間で周長差が生じてしまう。そのため、セル部(感圧スイッチ)116にも曲げによる応力の歪が波及し、例えば感圧スイッチ116の第1フィルム114側が膨らんでしまい対向して電通させるフィルム間の距離や形状が変化する。そのため、センサがONしなかったり、所期の荷重より大きな荷重でONしたりして、乗員の適正な荷重が検出できないという問題があった。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、着座荷重検出装置が曲げられて車両用シートクッションに配置される場合でも、乗員の着座状態を正しく検知する着座荷重検出装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明の構造上の特徴は、乗員の着座を検知する感圧スイッチを構成する複数の被接離部が所定間隔を空けて形成されるとともに該被接離部間を接続するスイッチ配線が形成された帯状の第1フィルムと、前記第1フィルムと対向配置され、前記感圧スイッチを構成し前記被接離部にそれぞれ接離する複数の接離部が形成された帯状の第2フィルムと、前記第1フィルム及び第2フィルムの間に配置され、前記複数の感圧スイッチに対向する位置に夫々貫通穴が形成されるとともに、前記各貫通穴に連通して大気に連通する空気通路が形成された帯状の離隔部材と、を備えた着座荷重検出装置であって、前記離隔部材には、前記着座荷重検出装置が車両用シートの着座面に湾曲して取り付けられる湾曲部と該湾曲部に対して最も近くに位置する前記感圧スイッチとの間に、前記第1フィルム及び第2フィルム間に生じる周長差による歪を吸収する逃げ穴が設けられ、前記離隔部材の長手方向に沿う前記逃げ穴の長手方向の長さが、前記長手方向に直角な前記逃げ穴の幅方向の長さより長く形成されていることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記逃げ穴が、第1及び第2フィルムの少なくとも一方に形成された連通穴、又は前記空気通路に連通していることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記逃げ穴は、前記離隔部材のみに設けられ、前記第1及び第2フィルムにより閉塞されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記逃げ穴の前記着座荷重検出装置の長手方向に沿った長さが、前記貫通穴の前記着座荷重検出装置の長手方向に沿った長さよりも長いことである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記逃げ穴の前記着座荷重検出装置の幅方向に沿った長さが、前記着座荷重検出装置の幅寸法の半分以上であることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記逃げ穴は、長方形状、楕円形状或いは六角形状であることである。
請求項1に係る発明によると、第1フィルム及び第2フィルムと両フィルムの間に配設された離隔部材とから主に形成された着座荷重検出装置が、車両用シートに湾曲して取り付けられると、湾曲したときに内側となるフィルムと外側となるフィルムとの間に周長差が生じる。そのため、従来は第1フィルムと第2フィルムとが離隔部材に接着されていない貫通穴に対応する被接離部及び接離部において、第1フィルム及び第2フィルムのいずれか又は両方が、互いに離間する方向に膨らむか、互いに接近する方向に縮む等の歪が生じる。しかし、本件発明においては、湾曲部の最も近くに位置する感圧スイッチと湾曲部との間に離隔部材に逃げ穴を設けており、この逃げ穴は離隔部材の長手方向に沿う逃げ穴の長手方向の長さが、長手方向に直角な逃げ穴の幅方向の長さより長く形成されている。そして、この逃げ穴が前述の歪を吸収するので、感圧スイッチの被接離部と接離部との離間距離が前記歪によって変化することを防止できる。これによって、着座荷重検出装置が湾曲されて配置された場合にも、乗員の着座荷重を高い精度で検出することができる。
請求項2に係る発明によると、逃げ穴が、空気通路に連通している場合は、当該逃げ穴が空気通路を介して大気に連通して密封されることがないので、前記逃げ穴における第1フィルム及び第2フィルムが容易に屈曲することが可能となり、前記歪を吸収する機能を維持することができる。そして、空気通路は第1フィルム及び第2フィルムで覆われた離隔部材に形成されているので、逃げ穴から感圧スイッチ側に水分が浸入することを防止することができる。逃げ穴が、第1フィルム及び第2フィルムに設けられた連通穴に連通している場合にも、連通穴を介して大気に連通して密封されることがないので、前記逃げ穴における第1フィルム及び第2フィルムが容易に屈曲することが可能となり、前記歪を吸収する機能を維持することができる。この場合空気通路は、前記逃げ穴を迂回して形成することで前記感圧スイッチ側に水分が浸入することを防止することができる。
請求項3に係る発明によると、逃げ穴は第1及び第2フィルムにより閉塞されているため、空気通路と連通しかつ貫通穴と近接する位置に逃げ穴を形成しても、貫通穴内に水等の異物が浸入してしまうことがない。よって、逃げ穴の形成位置の自由度を確保しつつ、感圧スイッチの機能低下を防止することができる。
請求項4に係る発明によると、逃げ穴の着座荷重検出装置の長手方向に沿った長さが、貫通穴の該長手方向に沿った長さよりも長いことから、従来では貫通穴で生じるはずであった長手方向の前記歪のほとんどを逃げ穴で吸収することができる。
請求項5に係る発明によると、逃げ穴の着座荷重検出装置の幅方向に沿った長さが、着座荷重検出装置の幅寸法の半分以上であることから、前記湾曲部側から前記感圧スイッチ側に伝播される前記歪を前記逃げ穴で充分に吸収して、感圧スイッチに対する前記歪の影響を減少させることができる。
請求項6に係る発明によると、逃げ穴は、長方形状、楕円形状或いは六角形状に基づいて、第1フィルム及び第2フィルム間に生じる周長差による歪を吸収することができる。

本発明に係る着座荷重検出装置を車両用シートクッションの配置した状態を示す図。 図1におけるII-II断面を示す図。 着座荷重検出装置の下面図。 着座荷重検出装置の側面図。 第1フィルムの一部を拡大して示す図。 離隔部材の一部を拡大して示す図。 第2フィルムの一部を拡大して示す図。 感圧スイッチの断面図。 着座荷重検出装置が湾曲されて車両用シートに配置された状態を示す図。 別例の第1フィルムの一部を拡大して示す図。 別例の離隔部材の一部を拡大して示す図。 別例の第2フィルムの一部を拡大して示す図。 別例の感圧スイッチの断面図。 同じ別例の逃げ穴部分の部分平面図。 別例の逃げ穴の断面図。 従来における着座検出装置が湾曲されて車両用シートに配置された図。
(実施例)
以下、本発明に係る着座荷重検出装置を車両用シートに実施した実施形態について図面を参照して説明する。図1には独座用の車両用シートのシートクッション2の座面を示す平面図が描かれている。図1における上方をシートクッション2の前方、同下方をシートクッション2の後方、同右方をシートクッション2の右方、同左方をシートクッション2の左方として示す。
シートクッション2は、図1及び図2に示すように、ウレタン等から構成されるパッド部材4とパッド部材4の着座側表面を覆うように装着される布製(又は皮革製等)の表皮部材(図略)とを備えている。シートクッション2のパッド部材4の上面には左右方向に延在する凹溝8が陥没形成されている。パッド部材4の座面の後方中央部には、パッド部材4の上面から下面に貫通する着座荷重検出装置10の基端部が挿入される挿入穴12が形成されている。
着座荷重検出装置10は、対となった第1フィルム14と第2フィルム16とを離隔部材としての絶縁スペーサ18を介して重合することにより形成されるメンブレンスイッチ19から主に構成される。メンブレンスイッチ19は、図3及び図4に示すように、細長い帯状に形成されている。メンブレンスイッチ19には2つずつ組となった4つの感圧スイッチ20と感圧スイッチ20の間を連結する導通部22と導通部22の端部に設けられたコネクタ部24とを有している。
第1フィルム14は、例えば厚さ0.1mmのPEN(ポリエチレンナフタレート)製で、図5に示すように、コネクタ部24のプラス及びマイナスの電極に夫々導通するスイッチ配線26が略平行に印刷等で形成されている。第1フィルム14の感圧スイッチ20に対応する箇所は幅広に形成され、幅広に形成された箇所には各々一方のスイッチ配線26に導通する一対の円形の被接離部28が印刷等で形成されている。
絶縁スペーサ18は、例えば厚さ0.15mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)製で、図6に示すように、感圧スイッチ20に対応する部分に厚み方向に貫通する円形の貫通穴30が夫々設けられている。各貫通穴30の側壁には幅方向の寸法が0.15mmの空気通路32が開口し、空気通路32は第1フィルム14又は第2フィルム16に穿設された図略の通気口につながって大気と連通するようになっている。コネクタ部24に一番近くに位置する貫通穴30のコネクタ部24側には長方形状に貫設された逃げ穴34が形成されている。逃げ穴34の絶縁スペーサ18の長手方向の長さ(直径)は、例えば貫通穴30の該長手方向の長さが11.5mmのときに12.0mmに設定される。また、逃げ穴34の絶縁スペーサ18の幅方向の長さは、例えば絶縁スペーサ18の幅が13.0mmのときに7.0mmに設定される。
なお、ここで述べた各数値は、実施の一例を示すものであり各々適宜変更可能である。ちなみに、逃げ穴34のメンブレンスイッチ19の長手方向に沿った長さは、貫通穴30のメンブレンスイッチ19の長手方向に沿った長さよりも長く設定されていることが好ましい。また、逃げ穴34のメンブレンスイッチ19の幅方向に沿った長さは、メンブレンスイッチ19の幅寸法の半分以上の長さに設定されていることが好ましい。
第2フィルム16は、図7に示すように、第1フィルム14と同形状に形成され、感圧スイッチ20に対応する部分には導通材からなる円形の接離部36が印刷等で形成されている。
これらの第1フィルム14、第2フィルム16及び絶縁スペーサ18は外部から水分等が浸入しないように例えば粘着剤や超音波溶着等によって重ね合わせて接着されている。このようにフィルム等が重ね合わせて接着されることにより、各貫通穴30は第1フィルム14の被接離部28と第2フィルム16の接離部36とを接離・離間させる空間を形成する。第1フィルム14に配された円形状の被接離部(下方電極)28と、第2フィルム16に配された円形状の接離部(上方電極)36とが、貫通穴30を挟んで同心上に対向するように設けられ、感圧スイッチ20において厚み方向の荷重が加わると、接離部36と被接離部28とが接触してオンされ、この接触によって流れる電流を検知するようになっている。感圧スイッチ20は基端側と先端側と夫々直列する2つの感圧スイッチ20で構成される感圧スイッチ20の組20a,20bを備え、感圧スイッチの組20a,20bは、組としてスイッチ配線26に並列に配置されている。
メンブレンスイッチ19の基端部には外部出力部38が設けられている。外部出力部38は感圧スイッチ20で検出された荷重を出力するものであり、出力電極が形成されている。この外部出力部38にはコネクタが接続されてコネクタ部24を構成する。コネクタ部24は乗員の着座状態を判断する図略のECU(Electronic Control Unit)に連結されている。
メンブレンスイッチ19の基端部が、図1及び図2に示すように、パッド部材4の挿入穴12に挿入され、基端部がシートクッション2の裏面において図略のフレームに固定された場合には、逃げ穴34からコネクタ部24側に移動した位置が下方に湾曲されて湾曲部40が形成される。また、メンブレンスイッチ19の基端部側の感圧スイッチ20の組20aと先端部側の感圧スイッチ20の組20bとの間は保持具42が設けられ、保持具42によりメンブレンスイッチ19が曲げられて凹溝8に挿入された場合に該凹溝8内で固定されるようになっている。なお、凹溝に挿入される場合にもメンブレンスイッチ19は湾曲されるが、凹溝8の出入口と奥部とで湾曲されることで、第1フィルム14と第2フィルム14との湾曲による周長差が相殺されるため、感圧スイッチ20の作動に影響を与える歪を生じさせない。
上記のように構成された着座荷重検出装置10では、図9に示すように、メンブレンスイッチ19の基端部がパッド部材4の挿入穴12に挿入され、基端部がシートクッション2の裏面において固定された場合には、第1フィルム14に対して第2フィルム16が円弧の外側になった湾曲部40が形成される。そのため、第1フィルム14と第2フィルム16との間で周長差が生じ、長手方向に第1フィルム14が圧縮されるとともに第2フィルム16が伸長されて歪が発生する。しかし、湾曲部40に一番近い感圧スイッチ20のすぐ隣には、第1フィルム14と第2フィルム16との間に接着された絶縁スペーサ18に逃げ穴34が形成されている。この逃げ穴34の部分では、第1フィルム14と第2フィルム16との接着がないため、図9に示すように、例えば逃げ穴34のところで圧縮された第1フィルム14が膨らんで歪を吸収する。そのため、従来のように感圧スイッチ20において、前記歪によって対向する接離部36と被接離部28との離間距離を変化させたり当該フィルム14,16自体を変形させたりすることがない。そして、作動においては、感圧スイッチ20の組である20a又は20bの一方若しくは両方が同時にONされたときにスイッチ配線26に電流が流れて着座検出信号が出力される。そのため、荷重の際に接する面積が小さい荷物等により乗員荷重が検出されるのが防止され、この電流による着座検出信号によって、ECUがシートクッション2上に座っているのが人であると判断すると、例えばエアバック装置の作動を可能にしたり、シートベルトが非装着である旨の警告を発したりする。
上記のように構成された着座荷重検出装置10によると、第1フィルム14及び第2フィルム16と両フィルム14,16の間に配設された絶縁スペーサ18とから主に形成されたメンブレンスイッチ19が、シートクッション2に湾曲して取り付けられると、湾曲したときに内側となる第1フィルム14と外側となる第2フィルム16との間に周長差が生じる。そのため、従来は、図16に示すように、第1フィルム114と第2フィルム112とが絶縁スペーサ18に接着されていない感圧スイッチ116において、第1フィルム114及び第2フィルム112のいずれか又は両方が、互いに離間する方向に膨らむか、互いに接近する方向に縮む等の歪が生じる。しかし、本件発明においては、図9に示すように、湾曲部40の最も近くに位置する感圧スイッチ20と湾曲部40との間に設けられた逃げ穴34が生じた歪を吸収するので、感圧スイッチ20の被接離部28と接離部36との離間距離が歪によって変化することを防止できる。これによって、着座荷重検出装置10が湾曲されて配置された場合にも、乗員の着座荷重を高い精度で検出することができる。
また、逃げ穴34が空気通路32に連通しており、第1フィルム14及び第2フィルム16で覆われた絶縁スペーサ18の部分に形成されているので、逃げ穴34より感圧スイッチ20側に水分が浸入することを防止することができる。また、逃げ穴34は大気に連通している空気通路32に連通することで、密封されること無く対向する第1フィルム14及び第2フィルム16が容易に屈曲することが可能となり、歪を吸収する機能を高い状態で維持することができる。
また、逃げ穴34は第1及び第2フィルム14,16により閉塞されているため、空気通路32と連通しかつ貫通穴30と近接する位置に逃げ穴34を形成しても、貫通穴30内に水等の異物が浸入してしまうことがない。よって、逃げ穴34の形成位置の自由度を確保しつつ、感圧スイッチ20の機能低下を防止することができる。
また、逃げ穴34のメンブレンスイッチ19の長手方向に沿った長さが、感圧スイッチ20における貫通穴30の該長手方向に沿った長さよりも長いことから、従来では貫通穴30で生じるはずであった長手方向の歪のほとんどを逃げ穴34が吸収することができる。
また、逃げ穴34のメンブレンスイッチ19の幅方向に沿った長さが、メンブレンスイッチ19の幅寸法の半分以上であることから、湾曲部40側から感圧スイッチ20側に伝播される歪を充分に吸収して、感圧スイッチ20に対する歪の影響を減少させることができる。
なお、上記実施形態においては、メンブレンスイッチ19を、先端側の一対の感圧スイッチ20の組20bと基端側の一対の感圧スイッチ20の組20aとを備えるものとし、感圧スイッチ20の組である20a又は20bの一方か両方が同時にONされたときにスイッチ配線26に電流が流れて着座検出信号が出力されるものとしたが、これに限定されず、例えば、図10乃至図13に示すように、第1フィルム54には各電極に夫々電通して平行に設けられたスイッチ配線60と各スイッチ配線60の感圧スイッチ62に対応する位置に半月形状に設けられた一対の被接離部64とが設けられており、第2フィルム56には被接離部64に対向する位置に接離部66が設けられ、接離部66が被接離部64に接触すると対となって隣り合う被接離部64同士を電通させるものでもよい。この構成においても、絶縁スペーサ68には感圧スイッチ62に対応する位置に貫通穴70が設けられ、一番基端部側の貫通穴70のそばに逃げ穴72が形成されている。
この実施例では、一つの感圧スイッチ62がONされれば、着座検出信号が出力される。その他の構成及び作用効果は、先の実施形態と同様である。
また、逃げ穴の形状は、長方形状に限定されず、例えば楕円形、六角形状等であってもよい。
また、図14及び図15に示すように、逃げ穴80は、大気に連通する連通穴82,84が第1及び第2フィルム86,88に形成されていてもよく、これにより逃げ穴80が密封されることなく容易に屈曲することが可能となり、この場合には絶縁スペーサ90に設けられる空気通路92を逃げ穴80から迂回して形成することで、感圧スイッチ側に水分が浸入することを防止することができる。
斯様に、上記した実施の形態で述べた具体的構成は、本発明の一例を示したものにすぎず、本発明はそのような具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得るものである。
2…シートクッション、10…着座荷重検出装置、14…第1フィルム、16…第2フィルム、18…離隔部材(絶縁スペーサ)、19…着座荷重検出装置(メンブレンスイッチ)、20…感圧スイッチ、26…スイッチ配線、28…被接離部、30…貫通穴、32…空気通路、34…逃げ穴、36…接離部、40…湾曲部、54…第1フィルム、56…第2フィルム、60…スイッチ配線、62…感圧スイッチ、64…被接離部、66…接離部、68…離隔部材(絶縁スペーサ)、70…貫通穴、72…逃げ穴。

Claims (6)

  1. 乗員の着座を検知する感圧スイッチを構成する複数の被接離部が所定間隔を空けて形成されるとともに該被接離部間を接続するスイッチ配線が形成された帯状の第1フィルムと、前記第1フィルムと対向配置され、前記感圧スイッチを構成し前記被接離部にそれぞれ接離する複数の接離部が形成された帯状の第2フィルムと、前記第1フィルム及び第2フィルムの間に配置され、前記複数の感圧スイッチに対向する位置に夫々貫通穴が形成されるとともに、前記各貫通穴に連通して大気に連通する空気通路が形成された帯状の離隔部材と、を備えた着座荷重検出装置であって、
    前記離隔部材には、前記着座荷重検出装置が車両用シートの着座面に湾曲して取り付けられる湾曲部と該湾曲部に対して最も近くに位置する前記感圧スイッチとの間に、前記第1フィルム及び第2フィルム間に生じる周長差による歪を吸収する逃げ穴が設けられ、
    前記離隔部材の長手方向に沿う前記逃げ穴の長手方向の長さが、前記長手方向に直角な前記逃げ穴の幅方向の長さより長く形成されている着座荷重検出装置。
  2. 請求項1において、前記逃げ穴が、第1及び第2フィルムの少なくとも一方に形成された連通穴、又は前記空気通路に連通している着座荷重検出装置。
  3. 請求項1において、前記逃げ穴は、前記離隔部材のみに設けられ、前記第1及び第2フィルムにより閉塞されている着座荷重検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記逃げ穴の前記着座荷重検出装置の長手方向に沿った長さが、前記貫通穴の前記着座荷重検出装置の長手方向に沿った長さよりも長い着座荷重検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記逃げ穴の前記着座荷重検出装置の幅方向に沿った長さが、前記着座荷重検出装置の幅寸法の半分以上である着座荷重検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、前記逃げ穴は、長方形状、楕円形状或いは六角形状である着座荷重検出装置
JP2011096227A 2011-04-22 2011-04-22 着座荷重検出装置 Active JP5637059B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011096227A JP5637059B2 (ja) 2011-04-22 2011-04-22 着座荷重検出装置
PCT/JP2012/060177 WO2012144442A1 (ja) 2011-04-22 2012-04-13 着座荷重検出装置
EP12774066.0A EP2700927B1 (en) 2011-04-22 2012-04-13 Seating load detecting device
CN201290000348.5U CN203479440U (zh) 2011-04-22 2012-04-13 落座载荷检测装置
BR112013026867-0A BR112013026867B1 (pt) 2011-04-22 2012-04-13 dispositivo de detecção de carga de assento

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011096227A JP5637059B2 (ja) 2011-04-22 2011-04-22 着座荷重検出装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012225880A JP2012225880A (ja) 2012-11-15
JP2012225880A5 JP2012225880A5 (ja) 2013-11-21
JP5637059B2 true JP5637059B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=47041549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011096227A Active JP5637059B2 (ja) 2011-04-22 2011-04-22 着座荷重検出装置

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2700927B1 (ja)
JP (1) JP5637059B2 (ja)
CN (1) CN203479440U (ja)
BR (1) BR112013026867B1 (ja)
WO (1) WO2012144442A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6734805B2 (ja) * 2017-03-29 2020-08-05 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
EP3381745B1 (en) 2017-03-29 2019-10-09 TS Tech Co., Ltd. Conveyance seat
DE202018002642U1 (de) * 2018-04-30 2019-08-02 I.G. Bauerhin Gmbh Sitzbelegungserfassungselement

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4374604B2 (ja) * 1999-11-09 2009-12-02 アイシン精機株式会社 着座検知装置
JP4448379B2 (ja) * 2003-05-20 2010-04-07 株式会社フジクラ 着座検出スイッチ
EP1626423B1 (en) * 2003-05-20 2008-11-26 Fujikura Ltd. Seating detection switch
JP4568590B2 (ja) * 2004-11-29 2010-10-27 株式会社フジクラ 荷重センサ
JP5083605B2 (ja) 2006-11-29 2012-11-28 株式会社デンソー 荷重センサ
JP5495067B2 (ja) * 2010-08-06 2014-05-21 株式会社デンソー 乗員検知センサおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
BR112013026867B1 (pt) 2020-10-20
WO2012144442A1 (ja) 2012-10-26
CN203479440U (zh) 2014-03-12
EP2700927A4 (en) 2014-09-10
JP2012225880A (ja) 2012-11-15
EP2700927A1 (en) 2014-02-26
EP2700927B1 (en) 2017-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5821538B2 (ja) 着座センサ
JP4430381B2 (ja) 乗員検知装置
JP4434259B2 (ja) 着座センサ
EP2329998B1 (en) Seat occupancy detection device
US6737953B2 (en) Passenger detector
US8701816B2 (en) Occupant detection sensor including a bent portion and a stress absorbing portion and method of manufacturing the same
JP5083605B2 (ja) 荷重センサ
JP2008183977A (ja) 車両用シート
WO2013080369A1 (ja) 荷重検知装置
JP4629124B2 (ja) 着座センサ
JP5103027B2 (ja) 車両用シート
JP5637059B2 (ja) 着座荷重検出装置
JP4721062B2 (ja) 着座センサ
JP4748128B2 (ja) 感圧スイッチ
JP5903923B2 (ja) 着座荷重検出装置
JP6011190B2 (ja) 着座センサの配置構造
JP4065244B2 (ja) 乗員検知装置
JP4189335B2 (ja) 乗員検知装置
JP4226536B2 (ja) 乗員検知装置
JP5604257B2 (ja) 座席装置
JP4016660B2 (ja) 感圧スイッチ
JP4058010B2 (ja) 乗員検知装置
JP2013167613A (ja) 着座荷重検出装置
JP5738694B2 (ja) 着座センサ及び座席装置
JP5878070B2 (ja) 着座センサ及び座席装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131008

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141007

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5637059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151