JP2005232854A - 自動車用ドアロック制御装置 - Google Patents

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伸一 松▲崎▼
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Abstract

【課題】自動車の衝突により一時的に電源電圧が低下したり瞬断したりする場合においても、電源電圧が正常に復帰した後にドアのアンロックを実行することで、ドアを確実にアンロックできるとともに、自動車の衝突時点での負荷の作動を可及的に限定する。
【解決手段】自動車の衝突時刻の直後ではなく、その衝突時刻から所定の時間が経過してからドアの解錠を行う。ドアの解錠のタイミングと、衝撃による電源電圧の瞬間的な低下や瞬断とが時間軸において重なるのを防止でき、一定時間経過後にドアを確実に解錠できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用ドアロック制御装置に関するものである。
最近の自動車の分野では、集中ドアロック、車速感応ドアロック、キーレスエントリシステム等の各種システムの普及に伴って、ドアのロック(施錠)/アンロック(解錠)を電気的な制御に基づいて動作させている。
かかる動作を行うための自動車用ドアロック制御装置は、元来、操作パネル内に配設された押し釦式スイッチから与えられた信号や車速検知信号あるいは携帯用のキーレス操作カードからの無線信号に基づいて、ドアロックモータへの給電を制御し、機械部分を動作させてドアの旋解錠を行うものである。
ところで、衝突事故を起こした自動車に乗員が取り残された場合、その乗員を救出する必要がある。しかしながら、衝突事故が発生した場合に、車内の乗員を救出しようとしても、ドアがロックされた状態では乗員の救出の妨げになる。
そこで、例えば特許文献1のように、自動車の衝突等の特殊挙動を検出して自動的にアンロックすることで、衝突事故が発生した場合に、車内の乗員を容易に救出することが可能となる技術が開示されている。
特開平11−141210号公報
しかしながら、自動車が衝突する場合は車体全体に多大な衝撃が加わるため、マイコンやドアロックモータ等の車載電子ユニットに与える駆動電圧が、自動車の衝突時の衝撃により一時的に低下したり瞬断したりする事態等が生じ得る。
この場合、ドアのアンロックの駆動タイミングがこれらの電源電圧の低下や瞬断と重なると、自動車の衝突後にドアのアンロックが正常に行われないおそれがある。
また、安全の観点から、自動車の衝突前後にあって作動することが必要不可欠な最小限の負荷、例えばエアバッグモジュール等の負荷を作動させる場合、その負荷の作動が瞬間的に行われるため、その瞬間においては多大な電力消費が行われることになる。この場合に、その他の不必要な負荷が同時に作動していると、安全上重要な負荷の電源電圧の低下を招きかねないことから、自動車の衝突前後には、負荷の作動をできるだけ限定したい要請がある。
そこで、本発明の課題は、自動車の衝突により一時的に電源電圧が低下したり瞬断したりする場合においても、電源電圧が正常に復帰した後にドアのアンロックを実行することで、ドアを確実にアンロックできるとともに、自動車の衝突時点での負荷の作動を可及的に限定し得る自動車用ドアロック制御装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、自動車においてドアの施解錠を行うドアロック駆動手段を制御する自動車用ドアロック制御装置であって、所定の衝突検出手段で自動車の衝突が検出された後に、自動車の衝突時刻から所定の時間が経過したかどうかを判断する時間経過判断手段と、前記時間経過判断手段で前記衝突時刻から所定の時間が経過した旨を判断した場合に、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示するアンロック指示手段とを備えるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、前記衝突検出手段で自動車の衝突が検出されたときに、自動車の衝突時刻を認識して当該衝突時刻を所定の不揮発性記憶手段に格納する衝突時刻格納手段をさらに備え、前記時間経過判断手段が、前記不揮発性記憶手段から前記衝突時刻を読み出して、当該衝突時刻から所定の時間が経過したかどうかを判断するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、自動車が停止しているかどうかを判断する停止判断手段をさらに備え、前記アンロック指示手段は前記停止判断手段が自動車の停止を判断した場合に限り、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、前記アンロック指示手段が前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示した時刻を、前記不揮発性記憶手段に格納するアンロック時刻格納手段をさらに備えるものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2または請求項4に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、自動車の衝突時刻以降に電源の遮断または一定の電源電圧低下があったかどうかを検出する電源状態検知手段と、前記電源状態検知手段によって電源の遮断及び一定の電源電圧低下が共になかった旨が検知された場合に、前記衝突時刻格納手段から与えられた自動車の衝突時刻から第2の所定時間が経過したかどうかを判断する他の判断手段とをさらに備え、前記時間経過判断手段が、前記電源状態検知手段によって電源の遮断または一定の電源電圧低下があったと判断された場合に限り、前記不揮発性記憶手段から前記衝突時刻を読み出して、当該衝突時刻から所定の時間が経過したかどうかを判断し、前記アンロック指示手段が、前記電源状態検知手段によって電源の遮断または一定の電源電圧低下があったと判断された場合に限り、前記時間経過判断手段で前記衝突時刻から前記第1の所定時間が経過した旨を判断したときに、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示する一方、前記電源状態検知手段によって電源の遮断及び一定の電源電圧低下が共になかったと判断された場合には、前記他の判断手段で前記衝突時刻から前記第2の所定時間が経過した旨を判断したときに、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示するものである。
請求項1に記載の発明の自動車用ドアロック制御装置は、自動車の衝突時刻の直後ではなく、その衝突時刻から所定の時間が経過してからドアの解錠を行うようにしているので、ドアの解錠のタイミングと、衝撃による電源電圧の瞬間的な低下や瞬断とが時間軸において重なるのを防止でき、一定時間経過後にドアを確実に解錠できる。また、安全の観点から、自動車の衝突前後にあって作動することが必要不可欠な最小限の負荷、例えばエアバッグモジュール等の負荷を作動させる場合、その負荷の作動が瞬間的に行われるため、その瞬間においては多大な電力消費が行われることになるが、この時点でドアロック駆動手段の作動を行わずに後から作動させることで、自動車の衝突の瞬間において安全上重要な負荷の電源電圧に集中して電源供給を行うことができ、その電圧の低下を緩和することができる。
請求項2に記載の発明の自動車用ドアロック制御装置は、時間経過判断手段において、衝突時刻を一旦不揮発性記憶手段に格納した後、その不揮発性記憶手段から前記衝突時刻を読み出して所定の時間が経過したかどうかを判断するので、時間経過判断手段に対する電源が遮断されても、その電源の遮断が、衝突時刻を不揮発性記憶手段に格納した後に行われてさえいれば、衝突時刻からの経過時間を支障無く計測することができる。また、衝突時刻を不揮発性記憶手段に格納することで、この衝突時刻の情報を事故発生時の記録として事後的に利用することが可能となる。
請求項3に記載の発明の自動車用ドアロック制御装置は、自動車の停止を判断した場合に限りドアの解錠を行うので、自動車が走行している最中にドアが解錠されることを防止でき、ドアロック駆動手段の誤動作を防止することができる。
請求項4に記載の発明の自動車用ドアロック制御装置は、ドアの解錠の時刻を不揮発性記憶手段に格納するので、かかる時刻の情報を事故発生時の記録として事後的に利用することが可能となる。
請求項5に記載の発明の自動車用ドアロック制御装置は、電源の遮断等がなかった場合には他の判断手段で時間の経過を判断して解錠することで、効率よく解錠を行う一方、電源の遮断等があった場合に、時間経過判断手段が不揮発性記憶手段から衝突時刻を読み出して時間の経過を判断し解錠することで、確実に時間経過を計測して解錠を行うことができる。
<構成>
図1は本発明の一の実施形態に係る自動車用ドアロック制御装置を示す図である。この自動車用ドアロック制御装置は、図1の如く、衝撃センサー1が自動車の衝突を検知し、この衝突検知に基づいてエアバッグモジュール3が作動することを利用して、このエアバッグモジュール3からの信号に基づいてマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略称する)5が自動車の衝突を認識し、この認識結果に基づいて、自動車の衝突から所定の基準時間が経過した後に、マイコン5がドアロックモータ(ドアロック駆動手段)7を駆動制御してドアをアンロック(解錠)するものである。
具体的に、この自動車用ドアロック制御装置は、マイコン5と、このマイコン5に接続された不揮発性記憶装置9と、マイコン5の制御により駆動するドアロックモータ7とを備える。
マイコン5は、ドアロックモータ7を含む種々の車載電子ユニットを制御する制御部として設置されるものであって、電源回路11からの電源を受けて動作するようになっており、上述のように不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)9に接続されるとともに、多重通信線等の車内LAN13を通じて時計モジュール15及びGPS(Global Positioning System)受信モジュール17に接続される。
そしてマイコン5は、エアバッグモジュール3からの信号に基づいて自動車の衝突を認識する第1の機能部(図2中のステップS01参照)と、この第1の機能部において自動車の衝突を認識した時刻(以下「衝突時刻」と称す)を時計モジュール15からの時刻情報に基づき認識する第2の機能部(図2中のステップS02参照)と、この第2の機能部で認識した衝突時刻を不揮発性メモリ9内に格納する第3の機能部(図2中のステップS03参照)と、第2の機能部で認識した衝突時刻以降に当該マイコン5自身の電源の遮断があったかどうかをリセット動作の有無等により判断する第4の機能部(電源状態検知手段:図2中のステップS04参照)と、第4の機能部で当該マイコン5自身の電源の遮断がなかった場合に第2の機能部で認識した衝突時刻からの経過時間をマイコン5内での計時に基づいて計測し、その経過時間が所定の第1の基準時間(例えば10秒)に到達したかどうかを判断する第5の機能部(他の判断手段:図2中のステップS05参照)と、第4の機能部で当該マイコン5自身の電源の遮断があった場合に第2の機能部で認識した衝突時刻からの経過時間を時計モジュール15から与えられる時刻情報に基づいて計測し、その経過時間が所定の第2の基準時間(例えば10秒〜20秒のうちのいずれかの時間値)に到達または経過したかどうかを判断する第6の機能部(時間経過判断手段:図2中のステップS06参照)と、第5の機能部で経過時間が第1の基準時間に到達し、または第6の機能部で経過時間が第2の基準時間に到達または経過した時点で、GPS受信モジュール17から多重通信線等の車内LAN13を通じて与えられる自動車の移動情報を受信し、当該移動情報に基づいて自動車が停止しているか否かを判断する第7の機能部(停止判断手段:図2中のステップS07参照)と、この第7の機能部において自動車が停止していると判断した場合にドアロックモータ7にドアのアンロックを指示する第8の機能部(アンロック指示手段:図2中のステップS08参照)と、この第8の機能部においてドアロックモータ7にドアのアンロックを指示した時刻(以下「アンロック時刻」と称する)を不揮発性メモリ9内に格納する第9の機能部(アンロック時刻格納手段:図2中のステップS09参照)とを有する。尚、望ましくは、第2の基準時間は第1の基準時間以上に設定される。これは、一旦電源の遮断等が生じた場合に、これが復帰してからマイコン5等の各部位が動作することになるため、電源が遮断しなかった場合に比べて、電源の復帰を待つ時間を考慮したためである。
かかるマイコン5の第1〜第9の機能部は、不揮発性記憶装置9または他の情報記録媒体(ハードディスク等)に予め格納されたソフトウェアプログラムの一部または当該ソフトウェアプログラムによって読み出されるサブルーチン若しくはオブジェクトプログラム等によってそれぞれ定義されて構成される要素であり、マイコン5の動作時においては、上記ソフトウェアプログラムを読み出して内蔵の揮発性メモリに格納した後、当該ソフトウェアプログラムによって規定された手順通りに動作することで実現される。
尚、第1〜第3の機能部は、衝撃センサー1を有するエアバッグモジュール3で自動車の衝突が検出されたときに、自動車の衝突時刻を取得して不揮発性メモリ9に格納する衝突時刻格納手段として機能する。
ここで、マイコン5の第1の機能部に関し、自動車のエアバッグモジュール3に接続された既存の衝撃センサー1が自動車の衝突を検知することを利用し、このエアバッグモジュール3に与えられる衝撃センサー1からの信号を平行してマイコン5にも送信することで、マイコン5はエアバッグモジュール3が作動するタイミングで自動車の衝突を認識する。エアバッグモジュール3に接続される衝撃センサー1としては、例えばコイルスプリング式、ロールスプリング式、シリンダーボール式または半導体式等の既存のものが使用される。
尚、エアバッグモジュール3は、衝撃センサー1が自動車の衝突を検知した時点で、インフレータ(ガス発生装置)の点火装置が作動してバッグ内に瞬時にガスを充填して乗員を保護する既存のものが適用される。
また、マイコン5の第3の機能部及び第9の機能部に関し、衝突時刻やアンロック時刻を格納する不揮発性メモリ9としては、フラッシュROMやEEPROM等の一般的なものが使用される。
さらに、マイコン5の第7の機能部に関し、GPS受信モジュール17は、宇宙空間に配置されたGPS衛星から送信されるGPS電波を所定のアンテナ(図示省略)で受信し、当該アンテナの位置を求める装置であり、一般的なカーナビゲーション装置(図示省略)で使用されるものがそのまま兼用される。ここで、自動車が停止しているかどうかをGPS衛星からのGPS電波に基づいて判断するのは、自動車の衝突時には車輪の回転によって車速を検束する車速センサーが故障してしまう可能性があるからであり、この車速センサーからの情報に比べるとGPS衛星からの情報が途絶える可能性が低いからである。
<動作>
上記構成の自動車用ドアロック制御装置の動作を説明する。まず、エアバッグモジュール3に接続された衝撃センサー1は、自動車のエンジンスイッチがオンになっている間は、自動車に一定以上の多大な衝撃が加わったか否かを継続して検知する。そして、衝撃センサー1が一定以上の多大な衝撃を検知した時点で、その衝撃センサー1からの信号に基づいて、エアバッグモジュール3のインフレータ(ガス発生装置)の点火装置が作動してバッグ内に瞬時にガスを充填して乗員を保護する。これと平行して、衝撃センサー1からの信号は、エアバッグモジュール3を経由してマイコン5に伝達され、これによりマイコン5の第1の機能部において、自動車の衝突が認識される(図2中のステップS01)。
次に、マイコン5の第2の機能部により、時計モジュール15からの時刻情報に基づいて、衝突時刻を認識し(図2中のステップS02)、このステップS02で認識した衝突時刻をマイコン5の第3の機能部により不揮発性メモリ9内に格納する(図2中のステップS03)。
続いて、図2中のステップS04において、上記のステップS02で認識した衝突時刻以降に、リセット動作の有無等により当該マイコン5自身の電源の遮断があったかどうかを判断する。
このステップS04において、当該マイコン5自身の電源の遮断がなかった場合には、ステップS05に進み、マイコン5の第5の機能部により、ステップS02で認識した衝突時刻からの経過時間をマイコン5内で計測する。そして、その経過時間が所定の第1の基準時間(例えば10秒)に到達した時点でステップS07に進む。
一方、上記のステップS04において、当該マイコン5自身の電源の遮断があった場合には、ステップS06に進み、時計モジュール15から与えられる時刻情報に基づいて、ステップS02で認識した衝突時刻からの経過時間を計測する。そして、マイコン5の第6の機能部により、その経過時間が所定の第2の基準時間(例えば10秒〜20秒のうちのいずれかの時間値)に到達した時点でステップS07に進む。ただし、第2の基準時間が到達した時点で、マイコン5の電源が遮断されており、これより遅れてマイコン5の電源が復帰した場合は、マイコン5の第6の機能部は、時計モジュール15から得た時刻が、第2の基準時間よりも経過していることをもって、ステップS07に進む。
ステップS07においては、ステップS05で経過時間が第1の基準時間に到達し、またはステップS06で経過時間が第2の基準時間に到達または経過した時点で、マイコン5の第7の機能部により、GPS受信モジュール17から多重通信線等の車内LAN13を通じて与えられる自動車の移動情報を受信し、当該移動情報に基づいて自動車が停止しているか否かを判断する。
このステップS07において自動車が停止していると判断した場合には、次のステップS08に進み、マイコン5の第8の機能部によって、ドアロックモータ7にドアのアンロックを指示する。
しかる後、ステップS09に進み、マイコン5の第9の機能部により、アンロック時刻を不揮発性メモリ9内に格納して、処理を終了する。
このように、エアバッグモジュール3が衝突を検出した直後ではなく、一定時間が経過した後にドアのアンロックを行っているので、ドアのアンロックのタイミングが衝撃による電源電圧の瞬間的な低下や瞬断と時間軸において重なるのを防止でき、一定時間経過後にドアを確実にアンロックすることが可能となる。
また、安全の観点から、自動車の衝突前後にあって作動することが必要不可欠な最小限の負荷、例えばエアバッグモジュール等の負荷を作動させる場合、その負荷の作動が瞬間的に行われるため、その瞬間においては多大な電力消費が行われることになるが、この時点でドアのアンロックを行わないようにすることで、自動車の衝突の瞬間において安全上重要な負荷の電源電圧に集中して電源供給を行うことができ、その電圧の低下を緩和することができる。
この場合、マイコン5の第6の機能部において、衝突時刻を一旦不揮発性メモリ9に格納した後、その不揮発性メモリ9に格納された時刻と時計モジュール15で得られた時刻とを参照して、衝突時刻から一定時間(第2の基準時間)が経過または経過した時点でドアをアンロックするので、マイコン5に対する電源が遮断されても、その電源の遮断が、衝突時刻を不揮発性メモリ9に格納した後に行われてさえいれば、マイコン5が復帰した後に、衝突時刻からの経過時間を支障無く計測することができる。
さらに、マイコン5の第7の機能部において、衝突があってから一定時間経過後に、GPS受信モジュール17から送信された情報に基づいて、自動車が停止している場合にのみ、第8の機能部でドアをアンロックしているので、自動車が走行している最中にドアがアンロックされることを防止でき、アンロックの誤動作を防止することができる。
さらにまた、衝突時刻とアンロック時刻とを不揮発性メモリ9に格納するので、これらの情報を事故発生時の記録として事後的に利用することが可能となる。
尚、上記実施形態においては、GPS受信モジュール17からの情報のみに基づいて自動車の衝突の停止を認識していたが、車速センサー(図示省略)からの情報とGPS受信モジュール17からの情報の両方を受信し、いずれかの情報を優先して利用するとともに、いずれかの情報が途絶えた場合に、他方の情報を有効な情報として利用し、これに基づいて自動車が停止しているか否かを判断してもよい。
あるいは、自動車が停止しているか否かを判断する第7の機能部(ステップS07)を省略して、一定時間が経過した後にそのままドアをアンロックするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、マイコン5の第4の機能部(ステップS04)において、マイコン5自身の電源の遮断等があったか否かを判断し、これに基づいて第5の機能部(ステップS05)と第6の機能部(ステップS06)とに分岐して処理を行うようにしていたが、マイコン5の第4の機能部(ステップS04)及び第5の機能部(ステップS05)を省略し、第3の機能部でステップS03の処理を行った後に、そのまま第6の機能部でステップS06の処理を行うようにしても良い。
さらに、上記実施形態では、衝突時刻だけでなく、アンロック時刻をも不揮発性メモリ9に格納していたが、その必要がない場合には必ずしもアンロック時刻を不揮発性メモリ9に格納しなくてもよい。
本発明の一の実施形態に係る自動車用ドアロック制御装置を示すブロック図である。 本発明の一の実施形態に係る自動車用ドアロック制御装置のマイコンの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 衝撃センサー
3 エアバッグモジュール
5 マイコン
7 ドアロックモータ
9 不揮発性メモリ
11 電源回路
13 車内LAN
15 時計モジュール
17 GPS受信モジュール

Claims (5)

  1. 自動車においてドアの施解錠を行うドアロック駆動手段を制御する自動車用ドアロック制御装置であって、
    所定の衝突検出手段で自動車の衝突が検出された後に、自動車の衝突時刻から所定の時間が経過したかどうかを判断する時間経過判断手段と、
    前記時間経過判断手段で前記衝突時刻から所定の時間が経過した旨を判断した場合に、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示するアンロック指示手段と
    を備える自動車用ドアロック制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、
    前記衝突検出手段で自動車の衝突が検出されたときに、自動車の衝突時刻を認識して当該衝突時刻を所定の不揮発性記憶手段に格納する衝突時刻格納手段をさらに備え、
    前記時間経過判断手段が、前記不揮発性記憶手段から前記衝突時刻を読み出して、当該衝突時刻から第1の所定時間が経過したかどうかを判断することを特徴とする自動車用ドアロック制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、
    自動車が停止しているかどうかを判断する停止判断手段をさらに備え、
    前記アンロック指示手段は前記停止判断手段が自動車の停止を判断した場合に限り、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示することを特徴とする自動車用ドアロック制御装置。
  4. 請求項2に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、
    前記アンロック指示手段が前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示した時刻を、前記不揮発性記憶手段に格納するアンロック時刻格納手段をさらに備える、自動車用ドアロック制御装置。
  5. 請求項2または請求項4に記載の自動車用ドアロック制御装置であって、
    自動車の衝突時刻以降に電源の遮断または一定の電源電圧低下があったかどうかを検出する電源状態検知手段と、
    前記電源状態検知手段によって電源の遮断及び一定の電源電圧低下が共になかった旨が検知された場合に、前記衝突時刻格納手段から与えられた自動車の衝突時刻から第2の所定時間が経過したかどうかを判断する他の判断手段と
    をさらに備え、
    前記時間経過判断手段が、前記電源状態検知手段によって電源の遮断または一定の電源電圧低下があったと判断された場合に限り、前記不揮発性記憶手段から前記衝突時刻を読み出して、当該衝突時刻から所定の時間が経過したかどうかを判断し、
    前記アンロック指示手段が、前記電源状態検知手段によって電源の遮断または一定の電源電圧低下があったと判断された場合に限り、前記時間経過判断手段で前記衝突時刻から前記第1の所定時間が経過した旨を判断したときに、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示する一方、前記電源状態検知手段によって電源の遮断及び一定の電源電圧低下が共になかったと判断された場合には、前記他の判断手段で前記衝突時刻から前記第2の所定時間が経過した旨を判断したときに、前記ドアロック駆動手段にドアの解錠を指示することを特徴とする自動車用ドアロック制御装置。
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