JP2005228926A - 放熱装置およびこれを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、コンパクトで放熱能力が高く、冷却装置の冷却効率を全体として向上させることができる放熱装置およびこれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の放熱装置は、冷媒液によって冷却対象物の熱を受熱部2で受熱し放熱部3に送って放熱する放熱装置であって、放熱部3には冷媒液を流す放熱管が設けられ、気化熱を奪うことによって放熱管の表面を冷却して放熱することを主要な特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒を循環させながら半導体集積回路等の発熱部品を気化熱によって放熱する放熱装置、及びそれを備えた電子機器に関するものである。
最近のコンピュータにおける高速化の動きはきわめて急速である。このため、中央演算処理装置(CPU)の発熱量が増し、従来のようにヒートシンクで空冷するだけでは能力不足で、高効率で高出力の冷却装置が不可欠になっている。そこで従来、発熱部品を冷却するための装置として、受熱部と放熱部との間で冷媒液が循環する流路を設け、受熱部において、発熱部品からの熱を冷媒液に吸収させて、温度の高くなった冷媒液を放熱部に搬送し、放熱部において、冷媒液の熱を放出することで、冷媒液の温度を下げ、再び冷媒液を発熱部品に搬送して、冷却を繰り返す循環式の放熱装置が提案された(例えば特許文献1参照)。
この従来の放熱装置においては、放熱部では冷媒液の熱を表面に伝達し、その表面に空気を流し、大気中に放熱していた。放熱部での大気への放熱の構造としては、冷媒液の通るパイプに多数の板状のフィンを設け、ファンによって送風する構成になっていた。
特開平7−142886号公報
しかしながら、板状のフィンに対して送風するとフィンの表面において気流は層流となり、効率的に放熱することができなかった。すなわち、フィンの表面の熱はフィン表面を流れる層流の薄い境界層部分の空気にのみ伝達され、フィン表面から離れた主流の流れは単に通過するだけで熱を受け取らず、放熱に寄与しない。従って、フィン表面の薄い空気の層での熱交換が限度となって放熱効率の更なる向上は望めなかった。
そこで、本発明は、コンパクトで放熱能力が高く、冷却装置の冷却効率を全体として向上させることができる放熱装置と、それを搭載した電子機器を提供することを目的とする。
本発明の放熱装置は、冷媒液によって冷却対象物の熱を受熱部で受熱し放熱部に送って放熱する放熱装置であって、放熱部には冷媒液を流す放熱管が設けられ、気化熱を奪うことによって該放熱管の表面を冷却して放熱することを主要な特徴とする。
本発明によれば、コンパクトで放熱能力が高く、放熱装置の冷却効率を全体として冷却効率を向上させることができる。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、冷媒液によって冷却対象物の熱を受熱部で受熱し放熱部に送って放熱する放熱装置であって、放熱部には冷媒液を流す放熱管が設けられ、気化熱を奪うことによって該放熱管の表面を冷却して放熱する放熱装置であり、熱伝達と比較し、大きな熱交換が行える気化を利用して放熱するので、コンパクトで放熱能力が高く、高い冷却効率を実現できる。
本発明の第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、放熱管が多孔質材料から形成され、該放熱管内から冷媒液が滲み出て気化し冷却する放熱装置であり、冷媒液自身が放熱管から滲み出た気化熱を利用するので、放熱装置の構成を簡単且つコンパクトにすることができる。
本発明の第3の発明は、第1または2の発明に従属する発明であって、放熱管の周囲に空気を送るためのファンが設けられた放熱装置であり、外気の温度を高くしないので熱交換を促進できる。
本発明の第4の発明は、冷媒液によって冷却対象物の熱を受熱部で受熱し放熱部に送って放熱する放熱装置であって、放熱部には、冷媒液を流す放熱管と該放熱管の表面に二次冷却水を散水するための散水口が設けられ、熱伝達と気化熱を奪うことによって放熱管の表面を冷却する放熱装置であり、放熱管の表面に二次冷却水を散水するため、熱伝達と気化熱のいずれの作用も利用して効果的な放熱が行える。コンパクトで放熱能力が高く、高い冷却効率を実現できる。
本発明の第5の発明は、第1〜4のいずれかの発明に従属する発明であって、熱交換後の気化しなかった冷媒液または熱交換後の二次冷却水を受け入れる排水タンクが設けられた放熱装置であり、気化しなかった冷媒液または熱交換後の二次冷却水を再度りようすることができる。
本発明の第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明に従属する発明であって、前記冷媒液または前記二次冷却水を蓄えたタンクを備え、該タンク内の冷媒液が減少したことを検出すると、制御部が冷媒液または二次冷却水の補充を促す報知を行う放熱装置であり、冷媒液または二次冷却水が減っても、放熱装置が補充を促す報知を行うので信頼性の高い放熱装置にすることができる。
本発明の第7の発明は、第1〜6のいずれかの放熱装置を搭載するとともに、冷媒液または二次冷却水の補充を促す報知手段を備え、冷媒液または二次冷却水が減少したとき報知手段により報知する電子機器であり、電子機器に報知手段を設けているので、電子機器の扱うときに冷媒液または二次冷却水を補充する旨の報知が行われ、信頼性の高い電子機器にすることができる。
(実施例1)
本発明の実施例1は、電子機器としてコンピュータ装置に関するものであり、またこのコンピュータ装置に搭載する放熱装置に関するものである。図1は本発明の実施例1における放熱装置を搭載したコンピュータ装置の構成図である。
図1において、1はコンピュータ装置の発熱部品であるCPUであり、種々の演算処理を行う際に発熱するものである。この発熱量は動作周波数の増大に伴い、また回路パターンの微細化に伴って増大する。最近では1GHz〜3GHzクラスの高い周波数で動作するCPU1が出現し、回路パターンは微細で発熱量は非常に大きくなってきている。そしてコンピュータ装置の筐体自体も小型化し、熱がこもり易い構造となってきている。2はCPU1に接触して設けられる受熱部である。受熱部2はCPU1から熱を奪い、その内部を流れる冷媒液を熱交換で加熱する。3はラジエター等の放熱部であり、受熱部2で加熱された冷媒液が有する熱を放出し、冷媒液の温度を下げる。
4はリザーブタンクで、冷媒液の減少に対応するために、冷媒液を備蓄しておき、冷媒液の減少に伴い、冷却装置に冷媒液を補充するものである。5は冷媒液を循環させるためのポンプ、6は冷媒液を流すパイプである。ポンプ5は、パイプ6によって接続された受
熱部2、放熱部3、リザーブタンク4を冷媒液が循環するように機能する。7は、冷媒液の循環可能状態と不可能状態とを切り替える弁であり、8は放熱部3に空気を送るファンである。なお、ポンプ5の諸元は、厚さ3mm〜20mm、半径方向代表寸法10mm〜70mm、回転数は600rpm〜4000rpm、流量が0.01L/分〜1.5L/分、ヘッド0.1m〜2m、比速度でいうと、12〜200(単位:m、m3/分、rpm)程度のきわめて小型のものである。
続いて、実施例1の放熱装置の内部構成について説明する。図2は本発明の実施例1における放熱装置の放熱部の詳細を示す説明図である。図2において、31は放熱部3に複数本整列して設けられ、隣接端部間に後述の接続管35が装着されることにより冷媒液が往復しながら流れる放熱管、32は各放熱管31の一端で冷媒液が流入する側となる流入端、33は各放熱管31の他端で冷媒液が流出する側となる流出端である。また、34は放熱管31が貫通し複数枚並べて配設される放熱フィン、35は隣接する放熱管31の流入端32と流出端33とを接続するU字状のゴムチューブまたは金属管等の接続管であり、図2に示すように複数の放熱管33の端部を接続管35によって結合する。
ところで、実施例1の放熱管31はセラミックまたは発泡金属などからなる多孔質材で構成されている。従って、冷媒液は内外の圧力差と浸透力で放熱管31の内壁内に染み込み、多孔質材の微細な通路を通って外壁表面から滲み出る。表面に滲み出た冷媒液はファン8によって送られてくる空気中で蒸発し、このとき気化熱として放熱管31外表面の熱を奪う。この蒸発がさらなる物質移動を誘引し、気化による物質移動を継続して発生させることができる。この気化熱の熱量は冷媒液の材料と放熱管31の空隙率をコントロールすることにより容易に調整することができる。なお、気化熱は表面積が大きい方が気化し易いため、放熱管31の表面からの放熱作用を促すように表面を凸凹形状とするのが好適である。
次に、36は排水トレイであり、放熱管31の表面から滲み出た冷媒液のうち気化しきれずに、液体のまま放熱管31から落下する冷媒液を受け止めるためのものである。運転中コンピュータ装置の筐体内が高温になったときは、この排水トレイ36からの気化熱も冷却に寄与する。排水トレイ36は、洗浄のため放熱部からの脱着可能であり、さらに、排水タンク及び排水タンク満水センサーを備えている。
このように、実施例1のコンピュータ装置では、パイプ6で冷媒液を循環し、受熱部2では熱を奪い、高温になった冷媒液を放熱部3に導き、放熱部3内では並んで設けられた放熱管31を往復しながら冷媒液の熱を放熱フィン34に熱伝達する。この放熱フィン34上をファン8が吐出した空気が流れ、放熱フィン34の熱が大気中に放熱される。さらに、放熱管31は多孔質材で構成されており、冷媒液は多孔質材内部に浸透して外壁表面から滲み出て、表面に滲み出た冷媒液が空気中で蒸発し、放熱管31外表面の熱を奪うことにより放熱する。
図3は本発明の実施例1におけるリザーブタンクの詳細を示す説明図である。図3に示すように、41はリザーブタンク本体、42は冷媒液である。リザーブタンク本体41は放熱管31から気化して減少する冷媒液42を補充するため備蓄しておく容器である。なお、パイプ6として樹脂製パイプを採用するのが好適であるが、放熱管31だけでなく、僅かではあるが樹脂パイプからも冷媒液42が漏れ、外部の空気が冷媒液42に混入する。この空気もリザーブタンク内の冷媒液42と置換する。
リザーブタンク本体41の底面には、入口継手43と出口継手44とが設けられている。入口継手43と出口継手44とはともにパイプによって構成されて、入口継手43の方が出口継手44よりも長く作られており、リザーブタンク本体41底部から挿入すると、
挿入部分に長短が形成される。従って、入口継手43はリザーブタンク本体41内の高い位置に開放端を有し、出口継手44はリザーブタンク本体41内の低い位置に開放端を有する。入口継手43及び出口継手44にはOリング49が嵌合されており、放熱管等に接続するパイプに接続されるようになっている。
45はリザーブタンク本体41内の冷媒液42の液量を検出する水位センサー、46はフロート、47は止め具、48は水位確認窓、49はOリングである。水位確認窓48は透明な樹脂またはガラス板で構成され、リザーブタンク本体41内の冷媒液42の液量が外部から確認することができる。水位センサー45は、フロート46と止め具47、スライド棒から構成され、止め具47の範囲で液面の上下に応じてフロート46がスライド棒を上下動し、下がった場合に水位センサーリード線50にその旨の信号が出るようになっている。この信号が出力され、冷媒液42の減少が検出されると、報知手段を使って報知するのがよい。実施例1においては、コンピュータ装置を立ち上げたとき、そのLCD等の表示画面あるいは別途設けられたランプ等によって、冷媒液42の補充を促す表示を行う。
51はリザーブタンク本体41に冷媒液42を補充するための補充口であり、52はその蓋である。冷媒液42の補充時には蓋52を取り、補充口51から補充し、蓋52で補充口51を塞ぐ。
続いて、図4に基づいてリザーブタンク本体41に設けられた入口継手43と放熱管等に接続するパイプとの接続部について説明する。図4は本発明の実施例1におけるリザーブタンクに設けられた入口継手とパイプとの接続部の断面図である。
まず、入口継手43、出口継手44側の接続部を説明すると、53は弁体となる漏水防止板、54は漏水防止板53を一方へ付勢するスプリング、55は入口継手43内に固定された弁座としてのスリット板、59はスリット板55に形成された冷媒液42が通過するスリット、60はスリット板55に設けられたスプリング支持棒である。
漏水防止板53は、スプリング54によりスリット59を塞いだり、開放したりする。スプリング支持棒60はスプリング54の作用で付勢されており、リザーブタンクをパイプから外すと、漏水防止板53がスリット板55のスリット59を塞ぎ、内部の冷媒液42が洩れないようになっている。
次に、放熱部3、ポンプ5に接続されるパイプ6側の接続部について説明する。56は入口継手43,出口継手44を挿入したときスプリング支持棒60を押し上げる突起、57は突起56を設けたスリット板、58は入口継手43,出口継手44の端部が挿入されるパイプ6のPC側受口、61は入口継手43,出口継手44と同様に冷媒液42が通過するスリットである。
PC側受口58に入口継手43,出口継手44を挿入すると、スプリング支持棒60が突起56に当接し、持ち上げられる。その結果、漏水防止板53が弁座であるスリット板55から離れることになり、PC側受口58と入口継手43,出口継手44間が連通する。逆に、PC側受口58から入口継手43を外すと、スプリング支持棒60を押し上げていた突起56の作用がなくなるので、スプリング支持棒60はスプリング54の力で下向きの力が作用し、漏水防止板53が弁座であるスリット板55に密着し、リザーブタンク本体41内の冷媒液42が洩れない状態となる。
以上説明した構成によって、リザーブタンク本体41は脱着可能な構造となり、コンピュータ装置の電源OFF時(弁閉時)にコンピュータ装置から取り外して蓋52を外し、
指定位置まで冷媒液42を補充することができる。冷媒液42としては、気化熱が大きく、気化したガスが空気に混ざっても問題のない水が適当である。一般に使用される水道水でかまわない。そして、漏水防止板53によりリザーブタンク本体41から冷媒液42が漏れるのを防止できる。
続いて、実施例1のリザーブタンク本体41内の冷媒液42の変化に応じて行われる制御について説明する。図5(a)は本発明の実施例1のリザーブタンク内の冷媒液の変化に対する制御手順を示すフローチャート、図5(b)は(a)の制御手順の異常処理のフローチャートである。
図5(a)において、弁7を開き(ステップS1)、水位センサー45が正常な水位を示しているか判断し(ステップS2)、水位の低下を検出した場合には、ステップS9に移行し、給水すべき旨のランプを点灯し、弁7を閉じる(ステップS10)。
ステップS2において水位の低下がなく正常である場合は、給水すべき旨のランプを点灯しないまま(ステップS3)、ポンプ5に電力を供給し(ステップS4)、冷媒液42の循環を開始する。
次いで、ポンプ5の回転速度が正常か否かを判断し(ステップS5)、異常の場合はステップS8に移行して、異常時の処理を行う。ステップ5においてポンプ5の回転が正常な場合は、ファン8に電力を供給して(ステップS6)、送風を開始する。ファン8の回転速度が正常かどうかを判断し(ステップS7)、異常の場合はステップS8に移行して異常時の処理を行う。
続いて図5(b)に基づいて、ステップS8の異常時の処理の詳細なフローチャートについて説明する。異常時の処理として、ファン8の電源のOFFし(ステップS11)、ポンプ5の電源のOFFし(ステップS12)、弁7を閉じる動作を行う(ステップS13)。ここで、最後に弁7を閉じるのは、リザーブタンクへ給水中にポンプ5の電源が仮にONした場合に、その圧力で冷媒液42がコンピュータ装置内に溢れるのを防止するためである。このため、ポンプ5の電源をOFFしてから弁7を閉止する。運転を停止するとき徐々に放熱量を低下させる必要から、ファン8の運転を停止しても冷媒液42が循環しているときは放熱作用があるため、先にファン8の電源をOFFし、次にポンプ5の電源をOFFする。
このように実施例1の放熱装置は、通常の熱交換のように伝熱を利用するのではなく気化熱を利用することができ、コンパクトで放熱能力が高い放熱装置にすることができ、高い冷却効率を実現できる。
(実施例2)
本発明の実施例2の放熱装置について説明する。実施例2の放熱装置は、温度の上昇した冷媒液42の放熱のために、二次冷却を行う構成を設けたものである。図6は本発明の実施例2における放熱装置を用いたコンピュータ装置の構成図である。実施例1と同一符号は同一の構成であるから、実施例1に説明を譲って説明を省略する。
図6において、69は実施例2における放熱部で、実施例1のように複数の放熱フィン34に冷媒液42が通るパイプを貫通させた構造であるが、冷媒液42が滲み出るものではなく、密閉されたパイプ内を通過する冷媒液42の熱がフィンに伝達されて放熱する構造である。70は二次冷却用の冷却水を保持する冷却水用タンク、71は冷却用タンク70の下流に設けられた微細な孔が多数形成された冷却水散水口である。72は二次冷却用の冷却水を循環させるための冷却水用ポンプ、73は冷却水散水口71から出た冷却水が
放熱部3内で熱を奪った後に溜まる冷却水排水タンクである。冷却水排水タンク73に溜まった冷却水は、冷却水用ポンプ72によって冷却水用タンクに送られる。
この構成によって、放熱部69で冷媒液42の熱はフィンから大気中に放熱されると同時に、冷却水によっても熱を奪われて温度が下げられる。冷媒液42は、実施例1と異なって密閉された流路を通ることになる。なお、放熱部69の流路は二次冷却するだけでなく冷媒液42が滲み出る材料を避けるものではないが、染み出る量が微量であるから効果はあまり期待できない。冷却水は放熱部3において冷媒液42の熱をもらって徐々に温度が上昇するが、放熱装置全体の熱容量が大きく、大気中に放熱されるとともに、一部冷却水の気化も利用できるので冷却能力は確保できる。
この実施例2の放熱部の詳細な構造を説明する。図7は本発明の実施例2における放熱装置の放熱部の詳細を示す説明図である。
図7において、69は放熱部、70は冷却水用タンク、71は冷却水散水口、72は冷却水用ポンプ、73は冷却水排水タンクである。74は冷却水排水タンク73へ冷媒液42としての水を補給する給水口、75は放熱部69外部の複数箇所で屈曲されるとともに放熱部69の内部では複数本整列して設けられ、冷媒液42が交互に往復して流れる金属パイプ等の放熱管である。
図7に示すように、放熱部69へは受熱部2で加熱された冷媒液42が流入し、複数回往復する放熱管75を経てリザーブタンク4へ流入する。往復する放熱管75は、この実施例2では冷媒液42が漏れたり、滲んだりしないアルミニウムや銅等の金属パイプ等で構成されている。また、放熱部69の上部には冷却水用タンク70が設けられており、その下面には冷却水散水口71が設けられている。この冷却水散水口71には多数の孔が開けられており、この孔から冷却水の液滴が少しずつ落下する。落下した冷却水は、放熱部69のフィンを伝わり、もしくは直接冷媒液42の通る放熱管75に付着して、その表面の熱を奪いながらさらに下方の冷却水排水タンク73に溜まる。この冷却水排水タンク73に溜まった冷却水は冷却水用ポンプ72によって再び冷却水用タンク70に戻る。徐々に冷却水は減少するので、冷却水用タンク70の上部の給水口74から冷却水を補充する。ところで、冷却水用タンク70には散水口が設けられているため、運転を停止すると冷却水は最終的には冷却水排水タンク73側に溜まることになる。しかし、これにより冷却水用ポンプ72がターボ型ポンプであっても自給させることができる。
このように実施例2の放熱装置は、放熱管75の表面に冷却水を散水するため、伝熱と気化熱のいずれも利用して効果的な放熱が行える。放熱能力が高く、高い冷却効率を実現できる。
本発明は、コンパクトで放熱能力が高く、冷却装置の冷却効率を全体として向上させることができる放熱装置とそれを搭載した電子機器に適用することができる。
本発明の実施例1における放熱装置を搭載したコンピュータ装置の構成図 本発明の実施例1における放熱装置の放熱部の詳細を示す説明図 本発明の実施例1におけるリザーブタンクの詳細を示す説明図 本発明の実施例1におけるリザーブタンクに設けられた入口継手とパイプとの接続部の断面図 (a)本発明の実施例1のリザーブタンク内の冷媒液の変化に対する制御手順を示すフローチャート、(b)(a)の制御手順の異常処理のフローチャート 本発明の実施例2における放熱装置を用いたコンピュータ装置の構成図 本発明の実施例2における放熱装置の放熱部の詳細を示す説明図
符号の説明
1 CPU
2 受熱部
3,69 放熱部
4 リザーブタンク
5 ポンプ
6 パイプ
7 弁
8 ファン
31,75 放熱管
32 流入端
33 流出端
34 放熱フィン
35 接続管
36 排水トレイ
41 リザーブタンク本体
42 冷媒液
43 入口継手
44 出口継手
45 水位センサー
46 フロート
47 止め具
48 水位確認窓
49 Oリング
51 補充口
52 蓋
53 漏水防止板
54 スプリング
56 突起
55 スリット板
57 スリット板
58 PC側受口
59,61 スリット
60 スプリング支持棒
70 冷却水用タンク
71 冷却水散水口
72 冷却水用ポンプ
73 冷却水排水タンク
74 給水口

Claims (7)

  1. 冷媒液によって冷却対象物の熱を受熱部で受熱し放熱部に送って放熱する放熱装置であって、前記放熱部には前記冷媒液を流す放熱管が設けられ、気化熱を奪うことによって該放熱管の表面を冷却して放熱することを特徴とする放熱装置。
  2. 前記放熱管が多孔質材料から形成され、該放熱管内から前記冷媒液が滲み出て気化し冷却することを特徴とする請求項1記載の放熱装置。
  3. 前記放熱管の周囲に空気を送るためのファンが設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の放熱装置。
  4. 冷媒液によって冷却対象物の熱を受熱部で受熱し放熱部に送って放熱する放熱装置であって、前記放熱部には、前記冷媒液を流す放熱管と該放熱管の表面に二次冷却水を散水するための散水口が設けられ、熱伝達と気化熱を奪うことによって前記放熱管の表面を冷却することを特徴とする放熱装置。
  5. 熱交換後の気化しなかった冷媒液または熱交換後の二次冷却水を受け入れる排水タンクが設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の放熱装置。
  6. 前記冷媒液または前記二次冷却水を蓄えたタンクを備え、該タンク内の冷媒液が減少したことを検出すると、制御部が前記冷媒液または前記二次冷却水の補充を促す報知を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの記載の放熱装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の放熱装置を搭載するとともに、前記冷媒液または前記二次冷却水の補充を促す報知手段を備え、前記冷媒液または前記二次冷却水が減少したとき前記報知手段により報知することを特徴とする電子機器。
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