JP2005227608A - オートフォーカスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】コントラスト方式とアクティブ型三角測距方式等の他の方式とを組み合わせてAFを行えるようにした場合に、AFの対象範囲であるAFエリアをコントラスト方式において変更した場合に、他の方式においてもAFの対象範囲をそのAFエリアに変更することによりAFエリアの変更を適切に行えるようにしたオートフォーカスシステムを提供する。
【解決手段】AFエリア操作部14によってAFエリアの範囲(位置等)が指定されるとCPUは、撮影画像のコントラストを検出するAF信号処理部46のそのAFエリアを指定し、AFエリア内の画像(被写体)のコントラスト(焦点評価値)を取得する。一方、三角測距方式に測距モジュールの位置をモータ56、58で光軸に垂直な面内で変更し、上記AFエリア内の被写体を測距対象としてその測距値を取得する。そして、焦点評価値と測距値とに基づいてAFを実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】AFエリア操作部14によってAFエリアの範囲(位置等)が指定されるとCPUは、撮影画像のコントラストを検出するAF信号処理部46のそのAFエリアを指定し、AFエリア内の画像(被写体)のコントラスト(焦点評価値)を取得する。一方、三角測距方式に測距モジュールの位置をモータ56、58で光軸に垂直な面内で変更し、上記AFエリア内の被写体を測距対象としてその測距値を取得する。そして、焦点評価値と測距値とに基づいてAFを実行する。
【選択図】 図1
Description
本発明はオートフォーカスシステムに係り、特にコントラスト方式のAFと他の方式のAFとを組み合わせて自動ピント調整を行うオートフォーカスシステムに関する。
テレビカメラ等のビデオカメラで採用されるオートフォーカス(AF)は、撮像素子により得られる映像信号に基づいて撮影画像のコントラストを検出し、そのコントラストが最大(極大)となるようにフォーカスを制御するコントラスト方式が一般的である。撮影画像のコントラストは、例えば、撮像素子により得られた映像信号から高域周波数成分を抽出し、その高域周波数成分の信号を1フィールド分ずつ積算した積算値によって定量的に検出される。尚、その積算値は、撮影画像のコントラストの高低を示すと共に、合焦の程度を示す値であり、本明細書では焦点評価値というものとする。
また。AFによりピントを合わせる対象(AFの対象)を撮影範囲内(画面上)の一部の範囲の被写体に限定する場合も多く、上記コントラスト方式のAFでは、各フィールドの映像信号のうち一部に限定した範囲の映像信号から上記焦点評価値を検出することによって、AFの対象範囲(以下、AFエリアという)を画面上の一部の範囲に限定している。また、AFエリアは、画面上の所定位置、例えば、画面中央部に固定されている場合もあるが、主要被写体の画面上での位置変化に応じて撮影者等が所望の位置に変更できるようにしたものも知られている。
一方、カメラで採用されているAFの方式として上記コントラスト方式以外にもアクティブ型三角測距方式や2重像合致方式等も一般に知られている。
ところで、コントラスト方式のAFは、被写体が暗い場合や被写体のコントラストが元々低い場合等、フォーカスの位置を変更しても焦点評価値のピークが検出され難い条件下では、AFが適切に行われない場合がある。そのため、コントラスト方式と他の方式とを組み合わせてAFを行うようにすることが考えられる。これによれば、コントラスト方式のAFではピント合わせが難しい条件下であっても他の方式のAFによってピント合わせを的確に行わせることが可能となる。尚、例えば、特許文献1、2にはアクティブ方式とパッシブ方式のAFを併用したものが記載されている。
特開平10−48509号公報
特開平10−221065号公報
しかしながら、このようにコントラスト方式のAFと他の方式のAFとを組み合わせた場合において、AFエリアの範囲を変更可能にしたものはなく、AFエリアの範囲を任意に変更可能にする場合には、各方式でのAFエリアの範囲が一致するように各AFエリアを変更する必要があるが、従来、そのようなものは提案されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、測距方式のAFにおいてAFエリアの範囲を変更可能にし、コントラスト方式のAFと他の方式(測距方式)のAFを組み合わせてAFを行う場合に、AFエリアの範囲を適切に変更できるようにしたオートフォーカスシステムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のオートフォーカスシステムは、撮影レンズを介して撮影される全撮影範囲のうちAFの対象範囲であるAFエリア内の被写体までの距離を測距する測距手段と、前記測距手段により検出された測距値に基づいてオートフォーカスの制御を実行し、前記被写体に自動でピントを合わせるAF制御手段とを備えたオートフォーカスシステムであって、前記撮影レンズの光路からオートフォーカス用に分岐されたAF用光路と、前記AF用光路に配置されると共に、前記測距手段の光学素子を備えた測距モジュールと、前記測距モジュールを前記AF用光路の光軸に対して垂直な面内で移動させる駆動手段と、前記AFエリアの範囲を指定するAFエリア指定手段と、前記測距モジュールを前記駆動手段により移動させて、前記測距手段により測距する被写体が前記AFエリア指定手段により指定されたAFエリア内の被写体となるように前記測距モジュールの位置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、測距方式のAFにおける測距対象を撮影範囲内の任意の被写体に変更することができるようになる。
請求項2に記載のオートフォーカスシステムは、請求項1に記載の発明において、前記撮影レンズを介して撮影される全撮影範囲のうち前記AFエリア内の被写体のコントラストを検出するコントラスト検出手段を備え、前記AF制御手段は、前記焦点評価値検出手段により検出されたコントラストの評価値及び/又は前記測距手段により検出された測距値に基づいてオートフォーカスの制御を実行し、前記被写体に自動でピントを合わせることを特徴としている。
本発明によれば、コントラスト検出手段を用いたコントラスト方式のオートフォーカス(AF)では的確にピント合わせができない状況であっても測距手段を用いた測距方式のAFを利用することによって的確にピント合わせを行うことができるようになる。また、コントラスト方式のAFにおけるAFの対象範囲であるAFエリアの変更と共に測距方式のAFにおける測距対象もそのAFエリア内の被写体に変更されるため、コントラスト方式のAFと測距方式のAFとを組み合わせてAFを行う場合であってもAFエリアの変更が可能になる。
請求項3に記載のオートフォーカスシステムは、請求項2に記載の発明において、前記コントラスト検出手段は、前記AF用光路に導かれた被写体光により被写体を撮像して該被写体のコントラストを検出することを特徴としている。即ち、コントラスト検出手段と測距手段とで共通のAF用光路を用いることで、AF用光路を有効利用することができると共に、撮影レンズの構成を簡素化することができる。
請求項4に記載のオートフォーカスシステムは、請求項1又は2に記載の発明において、前記測距手段の測距方式は、三角測距方式であり、前記測距モジュールの光学素子は、測距光を発光する発光素子と、測距光を受光する受光素子であることを特徴としている。
請求項5に記載のオートフォーカスシステムは、請求項1又は2に記載の発明において、前記測距手段の測距方式は、2重像合致方式であり、前記測距モジュールの光学素子は、被写体からの被写体光を受光する受光素子であることを特徴としている。
本発明に係るオートフォーカスシステムによれば、コントラスト方式のAFとその他の方式のAFを組み合わせてAFを行う場合においてもAFエリアの範囲を適切に変更できるようになる。
以下、添付図面に従って本発明に係るオートフォーカスシステムの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明が適用されるオートフォーカスシステムの全体構成を示したブロック図である。同図に示すオートフォーカスシステムは、例えば放送用のテレビカメラに適用されるシステムであり、レンズ装置10、カメラ本体12、AFエリア操作部14、ビューファインダ16等から構成されている。
カメラ本体12は、3色分解光学系18やCCD20A、20B、20C等を備えており、レンズ装置10の後述する撮影光学系を通過した被写体光が3色分解光学系18によってR(赤)、G(緑)、B(青)の各波長成分に分解されてそれぞれR、G、B用に配置されたCCD20A〜20Cの各撮像面(受光面)に結像される。各CCD20A〜20Cによって光電変換されたR、G、Bの画像信号は、図示しない処理回路によって所要の処理が施された後、所定形式(例えばNTSC方式)の映像信号に成形される。
レンズ装置10は、撮影光学系(撮影レンズ)と制御系とから構成されている。撮影レンズには主光路(撮影用光路)と副光路(AF用光路)とが設けられており、撮影用光路には、周知の撮影レンズと同様に、光軸Oに沿ってフォーカス調整のために光軸方向に移動するフォーカスレンズ(群)22、ズーム調整(焦点距離調整)のために光軸方向に移動するズームレンズ(群)24、光量調整のために開閉動作するアイリス26、最終的に像を結ぶためのマスターレンズ(群)28等が配置されている。また、マスターレンズ28の前側には、ハーフミラー30が配置されており、このハーフミラー30によって撮影用光路からAF用光路が分岐される。
AF用光路には、光軸O′に沿って上記マスターレンズ28と同様に像を結ぶためのAFマスターレンズ(群)32が配置されると共に、全反射ミラー34、プリズム36、AF用CCD40、測距モジュール42が配置されている。
この撮影レンズによれば、撮影レンズに入射した被写体光は、撮影用光路のフォーカスレンズ22、ズームレンズ24、絞り26を通過してハーフミラー30に入射し、ハーフミラー30を透過する被写体光とハーフミラー30で反射する被写体光とに分岐される。
ハーフミラー30を透過して撮影用光路を進行する被写体光は、撮影用光路のマスターレンズ28を通過してカメラ本体12の3色分解光学系18に入射する。そして、上述のように3色分解光学系18によってR、G、Bごとの波長成分に分解されてそれぞれR、G、B用のCCD20A〜20Cの撮像面に被写体像が結像される。
これに対して、ハーフミラー30で反射してAF用光路を進行する被写体光は、AF用光路のAFマスターレンズ32を通過した後、全反射ミラー34で反射してプリズム36に入射する。プリズム36は、第1プリズム36Aと第2プリズム36Bとから構成されており、第1プリズム36Aと第2プリズム36Bとの接合面は可視光領域の波長の光を反射する反射面38となっている。プリズム36に入射した被写体光は、その反射面38で反射されてAF用CCD40の撮像面に入射し、AFマスターレンズ32の作用によりAF用CCD40の撮像面に被写体像が結像される。尚、AF用CCD40の撮像面に対してピントが合う被写体の距離や撮影範囲などのAF用CCD40の撮像面に対する撮影条件は、カメラ本体12のCCD20A〜20Cの撮像面に対するものと一致しており、AF用CCD40によって撮像される画像は、カメラ本体12のCCD20A〜20Cによって撮像される画像に相当する。また、プリズム36における反射面38は、可視光領域全域を反射する特性に限らず、可視光領域のうち特定色(例えば、緑色)の波長のみを反射する特性であってもよい。
一方、測距モジュール42は、アクティブ型三角測距方式で測距を行うためのモジュールであり、投光部と受光部とを備えた光学ユニット(詳細は後述する)を備えている。その光学ユニットの投光部には発光素子として例えば赤外LEDが設置されており、その赤外LEDにより発光された赤外光が測距光として投光部から出射されるようになっている。プリズム36の反射面38は赤外光領域の波長の光を透過する特性を有しており、投光部から出射された測距光は、プリズム36の反射面38を透過した後、全反射ミラー34で反射してAFマスターレンズ32を通過し、撮影用光路のハーフミラー30に入射する。ハーフミラー30は赤外光領域の波長の光を全反射する特性を有しており、ハーフミラー30に入射した測距光は、ハーフミラー30で全反射した後、撮影用光路のアイリス26、ズームレンズ24、フォーカスレンズ22等を順に通過して撮影レンズの前面から被写体に向けて投光される。
被写体で反射して撮影レンズに戻ってきた測距光は、上記被写体光と同様に撮影用光路のフォーカスレンズ22、ズームレンズ24、アイリス26を通過した後、ハーフミラー30で反射し、AF用光路に導かれる。そして、AFマスターレンズ32を通過して全反射ミラー34で反射した後、プリズム36を通過して測距モジュール42の光学ユニットの受光部に入射する。
続いて、レンズ装置10の制御系について説明すると、レンズ装置10には、AFを実行するための制御系としてCPU44、コントラストAF信号処理部46(以下、AF信号処理部46という)、測距回路48、ドライバ50、52、モータ54、56、58等が搭載されている。
AF信号処理部46には、上記AF用CCD40で順次撮像される撮影画像が映像信号(輝度信号)としてAF用CCD40から与えられるようになっている。尚、AF用CCD40から与えられる映像信号は、例えばインターレース方式によるものであり、映像信号の垂直同期信号の1周期(1フィールド)ごとにAF用CCD40により順次撮像される撮影画像が与えられている。
AF信号処理部46は、AF用CCD40から与えられた映像信号に基づいて順次撮像される撮影画像のコントラスト(の高低)を検出する。コントラストを検出する方法は周知であり、例えば、映像信号の高域周波数成分をフィルタ処理(ハイパスフィルタ処理)によって抽出し、その高域周波数成分をフィールドごとに積算する。その積算値は撮影画像のコントラストの高低を示す焦点評価値であり、このようにして各フィールドごとに焦点評価値を求めることによって、AF用CCD40によって順次撮像される撮影画像のコントラストが検出される。尚、このようにして検出されるAF用CCD40の撮影画像のコントラストは、カメラ本体12のCCD20A〜20Cの撮影画像のコントラストを示している。
また、AF信号処理部46は撮影画像のコントラストを検出する際に、各フィールドの映像信号(映像信号の高域周波数成分)のうち焦点評価値を得るために積算する範囲をCPU44から指定されたAFエリアの範囲(位置及び大きさ)に制限する。これによってAFエリア内の画像(被写体)のコントラストを示す焦点評価値が求められる。ここで、AFエリアは、AFによりピントを合わせる被写体の範囲、即ち、AFの対象範囲を示し、撮影範囲内の例えば矩形状の範囲に設定される。尚、AFエリアの設定に関する詳細は後述する。
このようにしてAF信号処理部46により検出された焦点評価値は、CPU44からの指示によりCPU44に与えられる。
測距回路48には、測距モジュール42の上記受光部から出力される検出信号が与えられるようになっている。その受光部には、上記投光部から投光されて被写体で反射して戻ってきた測距光を受光すると共にその受光した位置を検出する光位置検出素子が配置されており、受光部からはその光位置検出素子により測距光を受光した位置を示す検出信号が出力されるようになっている。
測距回路48は、CPU44からの指示に従って測距を行い、測距を行う場合には、測距モジュール42の投光部を発光させると共に、受光部から上記検出信号、即ち、測距光が受光された位置を示す検出信号を取得する。そして、その検出信号に基づいて、測距光が投光(反射)された被写体までの距離を示す測距値を三角測距の原理により求める。これによって求めた測距値をCPU44に与える。
CPU44は、上述のようにしてAF信号処理部46から取得した焦点評価値と、測距回路48から取得した測距値に基づいて、フォーカスレンズ22に連結されたモータ54のドライバ50に制御信号を与えてモータ54を制御し、フォーカスレンズ22を合焦となる位置(合焦位置)に移動させる。
ここで、AF信号処理部46から取得した焦点評価値に基づいてフォーカスレンズ22を合焦位置に設定するAFの方式は周知のようにコントラスト方式であり、この方式によってフォーカスレンズ22を合焦位置に移動させる場合には、例えば、山登り方式が用いられる。詳細は省略するが、例えば、フォーカスレンズ22を移動させながらAF信号処理部46から適宜焦点評価値を取得すると共に、取得した複数点での焦点評価値から焦点評価値が増加する方向を検出する。そして、その方向にフォーカスレンズ22を移動させていく。もし、焦点評価値が増加する方向が検出されない状態、即ち、焦点評価値のピークである合焦状態を検出した場合には、その位置でフォーカスレンズ22を停止させる。これによって、フォーカスレンズ22が合焦位置に設定され、カメラ本体12のCCD20A〜20Cにより撮影される映像がAFエリア内の被写体にピントが合ったものとなる。
一方、測距回路48から取得した測距値に基づいてフォーカスレンズ22を合焦位置に設定するAFの方式は周知のようにアクティブ型三角測距方式(以下、単に三角測距方式という)であり、この方式によってフォーカスレンズ22を合焦位置に移動させる場合には、例えば、ピントを合わせる被写体の距離と、そのときのフォーカスレンズの位置(合焦位置)との関係を予め記憶しておいたデータを参照して測距回路48から取得した測距値に対応する合焦位置にフォーカスレンズ22を移動させる。これによってフォーカスレンズ22が合焦位置に設定され、カメラ本体12のCCD20A〜20Cにより撮影される映像が、測距された被写体にピントが合ったものとなる。尚、後述のように測距モジュール42や測距回路48によって測距される被写体は、上記コントラスト方式のAFと同一のAFエリア内の被写体であり、三角測距方式のAFにおいてもAFエリア内の被写体にピントが合わせられる。
CPU44は、焦点評価値と測距値とに基づいてコントラスト方式と三角測距方式とを組み合わせたAFを行うことによって被写体の条件にかかわらず的確なピント合わせを実現するが、各方式の組み合わせ方は本発明においては特に限定されない。例えば、コントラスト方式のAFを標準のAFとし、被写体が暗い場合や被写体のコントラストが元々低い場合等においてAF信号処理部46から取得した焦点評価値が所定値より小さい場合には、コントラスト方式のAFでは合焦位置の検出が困難と判断し、その場合にだけアクティブ型三角測距方式のAFを実行するといった方法が可能である。
また、フォーカスレンズ22が合焦位置からずれているとして、まず三角測距方式により大まかなピント合わせを行い、その後、コントラスト方式のAFによって精度の高いAFを行うというような組み合わせ方も可能である。
更に、コントラスト方式のAFと三角測距方式のAFとをユーザが選択するスイッチを設け、そのスイッチによって選択された方式によりAFを行うというような方法でAFの方式を切り替えてもよい。
次にAFエリアの設定について説明する。図1に示すようにレンズ装置10にはAFエリア操作部14が接続され、撮影範囲内(撮影画像の画面内)でのAFエリアの範囲(位置及び大きさ等)を指定するAFエリア情報がAFエリア操作部14から上記CPU44に送信されるようになっている。
AFエリア操作部14には、AFエリアの範囲(位置)を画面上で左右方向(X方向)に移動させるXスイッチ60や、上下方向に移動させるYスイッチ62が設けられており、カメラマン等の操作者がそれらのスイッチ60、62を操作することによって、CPU44に指定するAFエリアの範囲が画面上で上下、左右の所望の位置に変更できるようになっている。尚、AFエリアの大きさや形状も変更可能にすることができるが、本実施の形態ではAFエリアの大きさは所定の大きさに固定され、AFエリアの形状は矩形状に固定されているものとする。また、AFエリアの範囲を示すAFエリア情報としてAFエリアの位置と大きさの情報をCPU44に送信するものとし、AFエリアの形状は特に指定しなくても矩形状に設定されるものとする。
また、AFエリア操作部14によって指定されたAFエリアの範囲は、カメラ本体12にも与えられており、カメラ本体12のCCD20A〜20Cから得られた映像信号に対してAFエリア操作部14によって指定されたAFエリアの範囲(輪郭)を示すAFエリア枠の画像が合成され、その合成信号がカメラ本体12等に設置されるビューファインダ16に出力されるようになっている。これによって、ビューファインダ16の画面には、カメラ本体12のCCD20A〜20Cにより撮影されているリアルタイムの映像と共にAFエリアの範囲(AFエリア枠)が表示される。従って、操作者は、ビューファインダの映像を見ながらピントを合わせたい被写体がAFエリア枠内となるようにAFエリア操作部14の操作を行うことができる。尚、図1ではAFエリアの表示に関する情報の流れは簡略している。
CPU44は、AFエリア操作部14からAFエリア情報を受信し、そのAFエリア情報に従ってAFエリアの範囲を決定する。そして、そのAFエリアの範囲を上述のようにAF信号処理部46に指定し、そのAFエリアの範囲の映像信号から得られる焦点評価値をAF信号処理部46から取得する。これによって、コントラスト方式のAFによってピントを合わせる対象がAFエリア操作部14によって指定されたAFエリア内の被写体に設定される。
また、CPU44は、上記測距モジュール42をX方向(水平方向)とY方向(垂直方向)の各方向に直進移動させるモータ(直動モータ)56、58のドライバ52に制御信号を出力して直動モータ56、58を制御し、AFエリア操作部14からのAFエリア情報に従って決定したAFエリアの範囲に対応する位置に測距モジュール42を移動させる。これによって三角測距方式のAFによってピントを合わせる対象がAFエリア操作部14によって指定されたAFエリア内の被写体に設定される。
ここで、測距モジュール42、直動モータ56、58の構成及び測距モジュール42までの撮影レンズの光路の概略構成を図2の斜視図に示す。同図に示すように測距モジュール42までの光路には、撮影レンズの前面からハーフミラー30までに配置されるフォーカスレンズ22やズームレンズ24等(図1参照)を概略で示した各レンズ64及びハーフミラー30と、AF用光路のAFマスターレンズ32、全反射ミラー34、及び、プリズム36等が配置されており、測距モジュール42は、プリズム36の後段側に配置されている。
測距モジュール42は、光学ユニット70と基板72とから構成されており、ケース72Aで側面を覆われた光学ユニット70には、前面にレンズを備えた上記投光部74と受光部76とが水平方向に隣接して配置されている。上述のように投光部74から出射された赤外光領域の波長の測距光は、プリズム36の反射面38を透過した後、全反射ミラー34、AFマスターレンズ32、ハーフミラー30、撮影用光路の各レンズ64を介して撮影レンズの前面から被写体に向けて投光される。そして、被写体で反射して戻ってきた測距光は、同じ光路を逆に辿って受光部76に入射する。尚、撮影レンズに入射した可視光領域の被写体光は、プリズム36の反射面38で反射してAF用CCD40に入射する。
一方、測距モジュール42の基板72には、前面に上記光学ユニット70が固設され、下部と側部に貫通孔を有する連結部72A、72Bが突設されている。各連結部72A、72Bの貫通孔には後述のガイド棒86、96が挿通され、基板72はこれらのガイド棒86、96によって支持されている。尚、図1に示した測距回路48は、基板72に配置するようにしてもよい。
各直動モータ56、58は、例えば、ボイスコイルモータであり、撮影レンズの鏡胴等の所定位置に固定されるヨーク80、90と、ボイスコイル82、92が固設された可動部84、94とから構成されている。可動部84、94はコの字状に形成されており、両端の突出した部分で上記ガイド棒86、96が支持されている。上述のように各ガイド棒86、96は、基板72に突設された連結部72、74の貫通孔に挿通される。各直動モータ56、58のボイスコイル82、92に所定方向の電流を流すとヨーク80、90に生じている磁界とボイスコイル82、92の電流の作用で可動部84、94が直進駆動され、ガイド棒86、96がその軸方向と直交する方向に移動する。
従って、直動モータ56のボイスコイル82に所定方向の電流を流して直動モータ56の可動部84を直進駆動すると、その駆動力によって測距モジュール42が直動モータ58のガイド棒96に案内されてX方向に移動し、直動モータ58のボイスコイル92に所定方向の電流を流して直動モータ56の可動部94を直進駆動すると、その駆動力によって測距モジュール42が直動モータ56のガイド棒86に案内されてY方向に移動する。これによって、測距モジュール42が変位し、光学ユニット70の投光部74及び受光部76が撮影レンズの光軸O′に垂直なX−Y平面内で変位する。そして、投光部74から出射された測距光が投光される撮影範囲内での位置が変化する。
このようにして直動モータ56、58により測距モジュール42を変位させ、投光部74及び受光部76の位置を上述のようにAFエリア操作部14によって指定されたAFエリアの範囲(位置)に応じて変更することによって、AFエリア内の被写体に投光部74からの測距光を投光することができ、三角測距方式のAFの対象をAFエリア内の被写体に設定することができる。
次にCPU44におけるAFエリアの設定の処理手順について図3のフローチャートを用いて説明する。CPU44は電源投入後、所要の初期設定を行った後(ステップS10)、以下のステップS12〜ステップS20までの処理を繰り返し実行する。まず、AFエリア設定以外の処理を実行する(ステップS12)。続いて、AFエリア情報、即ち、AFエリアの範囲を決めるAFエリアの位置、大きさの情報をAFエリア操作部14から受信する(ステップS14)。そして、そのAFエリア情報により指定されたAFエリアの範囲が現時点で設定されているAFエリアの範囲(前回指定されたAFエリアの範囲)に対して変化したか否かを判定する(ステップS16)。NOと判定した場合には、AFエリアを変更するためのステップS18、S20の処理を行うことなくステップS12の処理に戻る。
一方、ステップS16においてYESと判定した場合には、AFエリアの範囲(位置及び大きさ)をAFエリア操作部14から新たに指定された範囲に変更し、AF信号処理部46にその変更した新たなAFエリアの範囲(位置及び大きさ)を指定する(ステップS18)。続いて、直動モータ56、58を制御し、測距モジュール42の位置(投光部74及び受光部76の位置)を新たなAFエリアの範囲(位置)に対応する位置に変更する(ステップS20)。
以上のステップS12からステップS20までの処理を繰り返すことによって、コントラスト方式のAF及び三角測距方式のAFの対象が、AFエリア操作部14によって指定されてAFエリア内の被写体に設定、変更される。
以上、上記実施の形態では、コントラスト方式のAFとアクティブ型三角測距方式のAFとを組み合わせて自動ピント調整を行うオートフォーカスシステムについて説明したが、コントラスト方式のAFと組み合わせるAFの測距方式がアクティブ型三角測距方式以外のアクティブ型またはパッシブ型の測距方式であっても本発明を適用できる。アクティブ型の測距方式を適用する場合、一般に上記実施の形態の三角測距方式と同様に投光部と受光部を有しており、それらの投光部と受光部を図1及び図2で示した三角測距方式用の測距モジュール42と同様の測距モジュールに設置し、その測距モジュールを図1及び図2で示したのと同様に光軸と垂直なX方向(水平方向)及びY方向(垂直方向)に移動可能にする。
一方、パッシブ型の測距方式を適用する場合、一般に受光部のみを有しており、その受光部を図1及び図2で示した三角測距方式用の測距モジュール42と同様の測距モジュールに設置し、その測距モジュールを図1及び図2で示したのと同様に光軸と垂直なX方向(水平方向)及びY方向(垂直方向)に移動可能にする。また、パッシブ方式の場合、可視光領域の波長の被写体光を上記受光部で受光するのが一般的であり、この場合には、例えば、図1及び図2に示したプリズム36の反射面38をハーフミラー面としてAF用CCD40に入射する被写体光を測距モジュールの受光部に分岐させるようにすればよい。パッシブ方式の測距方式として2重像合致方式が良く知られているが、2重像合致方式では、受光素子アレリを備えた2つの受光部が例えば水平方向に測距モジュールに配置される。
また、上記実施の形態では、コントラスト方式のAFにおいて撮影画像のコントラストを検出するための映像信号をAF用に設けたAF用CCD40から取得するようにしたが、AF用CCD40を使用することなく、カメラ本体12のCCD20A〜20Cにより得られた映像信号を取得し、その映像信号から撮影画像のコントラストを検出するようにしてもよい。
また、本発明はテレビカメラに限らず、コントラスト方式のオートフォーカスを使用するカメラにおいて適用できる。
10…レンズ装置、12…カメラ本体、14…AFエリア操作部、16…ビューファインダ、18…3色分解光学系、20A〜20C…CCD、22…フォーカスレンズ、24…ズームレンズ、26…アイリス、28…マスターレンズ、30…ハーフミラー、32…AFマスターレンズ、34…全反射ミラー、36…プリズム、38…反射面、40…AF用CCD、42…測距モジュール、44…CPU、46…コントラストAF信号処理部(AF信号処理部)、48…測距回路、50、52…ドライバ、54、56、58…モータ、60…Xスイッチ、62…Yスイッチ、70…光学ユニット、72…基板、72A、72B…連結部、74…投光部、76…受光部、80、90…ヨーク、82、92…ボイスコイル、84、94…可動部、86、96…ガイド棒
Claims (5)
- 撮影レンズを介して撮影される全撮影範囲のうちAFの対象範囲であるAFエリア内の被写体までの距離を測距する測距手段と、前記測距手段により検出された測距値に基づいてオートフォーカスの制御を実行し、前記被写体に自動でピントを合わせるAF制御手段とを備えたオートフォーカスシステムであって、
前記撮影レンズの光路からオートフォーカス用に分岐されたAF用光路と、
前記AF用光路に配置されると共に、前記測距手段の光学素子を備えた測距モジュールと、
前記測距モジュールを前記AF用光路の光軸に対して垂直な面内で移動させる駆動手段と、
前記AFエリアの範囲を指定するAFエリア指定手段と、
前記測距モジュールを前記駆動手段により移動させて、前記測距手段により測距する被写体が前記AFエリア指定手段により指定されたAFエリア内の被写体となるように前記測距モジュールの位置を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするオートフォーカスシステム。 - 前記撮影レンズを介して撮影される全撮影範囲のうち前記AFエリア内の被写体のコントラストを検出するコントラスト検出手段を備え、前記AF制御手段は、前記焦点評価値検出手段により検出されたコントラストの評価値及び/又は前記測距手段により検出された測距値に基づいてオートフォーカスの制御を実行し、前記被写体に自動でピントを合わせることを特徴とする請求項1のオートフォーカスシステム。
- 前記コントラスト検出手段は、前記AF用光路に導かれた被写体光により被写体を撮像して該被写体のコントラストを検出することを特徴とする請求項2のオートフォーカスシステム。
- 前記測距手段の測距方式は、三角測距方式であり、前記測距モジュールの光学素子は、測距光を発光する発光素子と、測距光を受光する受光素子であることを特徴とする請求項1又は2のオートフォーカスシステム。
- 前記測距手段の測距方式は、2重像合致方式であり、前記測距モジュールの光学素子は、被写体からの被写体光を受光する受光素子であることを特徴とする請求項1又は2のオートフォーカスシステム。
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