JP2005223095A - 電子スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
放熱板と半導体スイッチング素子との絶縁性を向上するとともに放熱板の放熱性を向上することができる電子スイッチ装置を提供する。
【解決手段】
電子スイッチ装置1は、平板部5bと、平板部5bから垂直方向に一体に形成された平板状の片部5aとを有する第1の放熱板5を備え、この第1の放熱板5の片部5aを2箇所で折り曲げて片部5aの略中間部に段差5dを設け、この段差5dにより、片部5aの段差5dより平板部5b側の基部5cと、片部5aの段差5dより先端側の固着部5eとが略平行となるようにし、この第1の放熱板5の固着部5eに、半導体スイッチング素子6の端子部6bを固着部5eと対向しないようにし、かつ、端子部6bと基部5cとが並行するように、半導体スイッチング素子6の本体部6aを固着部5eに固着してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体スイッチング素子を用いた電子スイッチ装置に関する。
従来より提供されている電子スイッチ装置では、放熱を行う本体部及び端子部を備えた半導体スイッチング素子を金属製の放熱板に固着する際に、前記放熱板の半導体スイッチング素子の端子部と対向する部位を切り欠いて半導体スイッチング素子の端子部と放熱板との間に所定の間隔を設けているものが提供されている(特許文献1)。
また、半導体スイッチング素子をケース内に収納した電子スイッチ装置があり、このような電子スイッチ装置を図9に示す。電子スイッチ装置1は、一面から開口する箱状のケース2と、ケース2の一面に被着され、壁3に設けた取付穴3aにケース2を埋設して取り付けるためのカバー4と、カバー4が被着されてケース2の一面に配置される平板部5b、及びケース2内に突出する片部5aを一体に形成されてなる金属製の第1の放熱板5と、本体部6a及び端子部6bを備え、第1の放熱板5の片部5aに固着される半導体スイッチング素子6と、ケース2に収納され、半導体スイッチング素子6及び半導体スイッチング素子6の動作を制御する制御回路(図示せず)を実装された回路基板部7と、カバー4に設けられ、回路基板部7の前記制御回路と機械的に接続される操作スイッチ8とを備えている。
ケース2は、絶縁性の樹脂を用いて一面から開口する箱状に形成され、開口した一面に対向する他面である底面2aには屋内配線の電線を接続するための電線接続部(図示せず)を備え、ケース2の開口した一面にカバー4が被着されている。
カバー4は、第1の放熱板5の平板部5bを埋設して、絶縁性の樹脂を用いて平板状に形成され、その略中央部に、操作スイッチ8配設用の孔部(図示せず)が穿設されている。また、カバー4の縁部は、ケース2を取付穴3aに埋設して電子スイッチ装置1を壁3に取り付けるための取付枠として用いられる。
第1の放熱板5は、カバー4が被着される平板部5bと、平板部5bから垂直方向に一体に形成された平板状の片部5aとを有して金属板から折り曲げ形成されている。
半導体スイッチング素子6は、例えばサイリスタ等が用いられ、放熱板に固着して放熱を行うための本体部6aと、回路基板部7に実装するための端子部6bとを備え、半導体スイッチング素子6の端子部6bを第1の放熱板5の片部5aの厚み方向で片部5aと対向しないようにずらし、かつ、ケース2の底面2a側に向けて位置決めして、半導体スイッチング素子6の本体部6aを第1の放熱板5の片部5aにねじ止め又はばね部材等により圧接することで固着してある。
回路基板部7は、半導体スイッチング素子6を、回路基板部7に対して垂直方向に立設するように回路基板部7の一面の一端部に実装されている。従って、上述したように半導体スイッチング素子6の端子部6bをケース2の底面2a側に向けて位置決めしているために、回路基板部7の半導体スイッチング素子6が接続されている一面に対向する他面とケース2の底面2aが互いに対向して、回路基板部7はケース2に収納されることになる。また、回路基板部7には、半導体スイッチング素子6を制御するための制御回路が実装されており、前記制御回路は、カバー4に配設される操作スイッチ8と機械的に接続されて、この操作スイッチ8の入力により半導体スイッチング素子6の動作を制御するものである。
特開平8−181473号公報(第1図)
電子スイッチ装置においては、放熱板と半導体スイッチング素子の端子部の間に、静電気、雷サージ等に対する絶縁性を確保することが求められている。
上述の前者では、放熱板の一部を切り欠くことで放熱板と半導体スイッチング素子の端子部の間に絶縁性を確保してある。しかし、絶縁性確保のために放熱板の一部を切り欠いているので、これにより放熱板の表面積が減少し、放熱板の放熱性が低下するという問題があった。
これに対し上述の後者の電子スイッチ装置1では、片部5aを平板部5bに一体に形成して第1の放熱板5を構成し、半導体スイッチング素子6の端子部6bを第1の放熱板5の片部5aの厚み方向で片部5aと対向しないようにずらし、かつ、ケース2の底面2a側に向けて位置決めして、半導体スイッチング素子6の本体部6aを第1の放熱板5の片部5aに固着することで、第1の放熱板5と半導体スイッチング素子6の端子部6bの間に絶縁性を確保してある。
このような場合、まず、回路基板部7がケース2の底面2a側に位置するため、カバー4と回路基板部7との距離が開き、カバー4に配設される操作スイッチ8を回路基板部7に接続するための機構が複雑化するという問題が生じ、加えて、一般的にケース2の底面2aには屋内配線との電線接続部等が配設されることが多く、この場合、回路基板部7は前記電線接続部の邪魔にならないようにその大きさに制限を受けるため、回路基板部7は小型化を余儀なくされて素子実装面積が小さくなり、さらに、回路基板部7と電線接続部との間の隙間が狭くなり、回路基板部7と前記電線接続部との電気的接続が困難になるという問題を生じていた。
次に、この電子スイッチ装置1においては、第1の放熱板5の片部5aをケース2の底面2a側へ延設して、片部5aに固着される半導体スイッチング素子6と第1の放熱板5の平板部5bとの間の距離を大きくとることで、放熱性の向上を図ることが可能であるが、片部5aの大きさはケース2に回路基板部7を収納できる程度の大きさに制限される。従って、これを越えて片部5aを大きくして第1の放熱板5の放熱性を向上するためには、ケース2自体を大型化しなくてはならず、所望の放熱性を得るためにケース2を大型化すると、カバー4と回路基板部7との距離がさらに開き、上述の問題点が悪化してしまうという問題を新たに生じていた。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、放熱板と半導体スイッチング素子との絶縁性を向上するとともに放熱板の放熱性を問題無く向上することができる電子スイッチ装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、放熱を行う本体部及び端子部を備えた半導体スイッチング素子と、ケースの一面に配置される金属製の平板部、及び前記平板部に一体に形成されて前記平板部に対して垂直方向に前記ケース内に突出する片部を有してなる第1の放熱板とを備え、前記片部の略中間部に段差を設けて、前記片部の前記段差より前記平板部側の基部と、前記片部の前記段差より先端側の固着部とが略平行となるようにし、前記半導体スイッチング素子の端子部が前記固着部に対向せず、かつ、前記基部と並行するように、前記半導体スイッチング素子の本体部を前記固着部に固着していることを特徴とする電子スイッチ装置とした。
請求項1の発明によれば、第1の放熱板の片部をその中間部に段差を設けて階段状にしてあるため、片部の固着部に固着された半導体スイッチング素子の端子部は、片部に設けた段差の高さ寸法分だけ片部の基部から離れることになり、これにより、第1の放熱板と半導体スイッチング素子との間の静電気や雷サージ等に対する絶縁性が向上する。また、前記段差を設けることで絶縁性を確保することができるので、従来のように半導体スイッチング素子の端子部と対向する放熱板の部位に穴や切欠等を設ける必要がなくなる。そのため、このような穴や切欠等によって放熱板の面積が制限されることがなくなり、これにより、従来に比べて放熱板の表面積を増加でき、放熱性を向上することができる。
請求項2の発明では、放熱を行う本体部及び端子部を備えた半導体スイッチング素子と、ケースの一面に配置される金属製の平板部、及び前記平板部に一体に形成されて前記平板部に対して垂直方向に前記ケース内に突出する片部を有してなる第1の放熱板と、前記片部に重ねて固着される金属製の第2の放熱板とを備え、前記半導体スイッチング素子の端子部が前記第2の放熱板に対向せず、かつ、前記片部と並行するように、前記半導体スイッチング素子の本体部を前記第2の放熱板の前記片部に固着された面に対向する面に固着していることを特徴とする電子スイッチ装置とした。
請求項2の発明によれば、半導体スイッチング素子が絶縁性を確保して固着された第2の放熱板を第1の放熱板の片部に固着してあるので、第2の放熱板により放熱性が向上し、第1の放熱板の片部と半導体スイッチング素子の端子部とが第2の放熱板の厚みにより所定の隙間を有することとなるので、第1の放熱板と半導体スイッチング素子との間の絶縁性が向上することとなる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の構成に加えて、前記半導体スイッチング素子を制御する機能を備えた回路基板部に前記半導体スイッチング素子の端子部を実装し、前記回路基板部は、前記ケースの一面側に配置されて前記ケースに収納されていることを特徴とする電子スイッチ装置とした。
請求項3の発明によれば、回路基板部がケースの開口部側に位置することとなり、これにより、ケースの底面側に屋内配線の電線接続部等を備えた場合でも、回路基板部の大きさが制限されることがなくなり、回路基板部と電線接続部との間の隙間を十分に確保できるため、回路基板部と電線接続部との電気的接続が容易になる。さらに、回路基板部に素子実装面積を十分に確保でき、カバーに操作部を設けた際に、この操作部と回路基板部との接続が容易になる。
請求項4の発明では、請求項1乃至3いずれか記載の発明の構成に加えて、前記第1の放熱板又は前記第2の放熱板の前記ケースの他面側の端部に、少なくとも前記ケースの他面を覆う補助部を一体に形成していることを特徴とする電子スイッチ装置とした。
請求項4の発明によれば、ケースを大型化することなく、半導体スイッチング素子で生じた熱を放熱するための放熱板の表面積を増加でき、これにより、放熱板の放熱性が向上する。
請求項5の発明では、請求項1乃至4いずれか記載の発明の構成に加えて、前記第1の放熱板の平板部を樹脂製のカバーで被覆して前記ケースの一面に配置し、前記ケースの他面に対向する前記カバーの面に、前記ケース内に突出する突出部位を一体に形成し、前記突出部位を、互いに並行に配置した前記半導体スイッチング素子の端子部と前記第1の放熱板の片部との間に介在させていることを特徴とする電子スイッチ装置とした。
請求項5の発明によれば、半導体スイッチング素子の端子部と第1の放熱板の片部との隙間にカバーの突出部位が介在することで、半導体スイッチング素子の端子部と第1の放熱板の片部との間の絶縁距離が、カバーの突出部位の沿面距離の長さ寸法だけ長くなる。これにより、半導体スイッチング素子と第1の放熱板の間の絶縁性が向上することとなる。
請求項6の発明では、請求項1の発明の構成に加えて、前記半導体スイッチング素子の端子部と対向しないように金属製の第2の放熱板を前記半導体スイッチング素子の本体部の前記固着部に固着される面と対向する面に固着するとともに、この固着箇所以外で前記第2の放熱板と前記第1の放熱板とを接触させていることを特徴とする電子スイッチ装置とした。
請求項6の発明によれば、半導体スイッチング素子の本体部の第1の放熱板に固着されている面と対向する面に第2の放熱板を固着してあるので、半導体スイッチング素子が放熱板と接触する面積が増加し、第2の放熱板からも半導体スイッチング素子で生じた熱を放熱することができ、さらに第1の放熱板と第2の放熱板とを、半導体スイッチング素子を狭持固着する部位以外で接触させているため、第1の放熱板と第2の放熱板とで生じる放熱性のばらつきを整合することができる。これにより、放熱性が向上することとなる。
請求項7の発明では、放熱を行う本体部及び端子部を備えた1組の半導体スイッチング素子と、ケースの一面に配置される金属製の平板部、及び前記平板部に一体に形成されて前記平板部に対して垂直方向に前記ケース内に突出する互いに平行な1組の片部を有してなる第1の放熱板と、互いに平行な1組の側片部を有する金属製の第2の放熱板とを備え、前記第2の放熱板は、前記ケースの他面側に位置して、前記1組の側片部を前記1組の片部の内側から重ねて固着され、前記各半導体スイッチング素子の端子部が前記第2の放熱板に対向せず、かつ、前記片部と並行するように、前記1組の半導体スイッチング素子の本体部を前記第2の放熱板の1組の側片部の内側にそれぞれ固着していることを特徴とする電子スイッチ装置とした。
請求項7の発明によれば、回路基板部に複数の半導体スイッチング素子を配設した場合においても、半導体スイッチング素子と絶縁性を確保して固着された第2の放熱板を第1の放熱板に取り付けることで、放熱性の向上を図ることができ、さらに、第1の放熱板の片部と半導体スイッチング素子の端子部とが第2の放熱板の厚みにより所定の間隔を有することになるので、第1の放熱板と半導体スイッチング素子との間の絶縁性を確保できる。
本発明は、第1の放熱板の片部の中間部を段差にしてある又は第2の放熱板を内設してあるため、片部の固着部に固着された半導体スイッチング素子の端子部は、片部に設けた段差の高さ寸法、又は第2の放熱板の厚み分だけ片部の基部から離れることになり、これにより、第1の放熱板と半導体スイッチング素子との間の静電気や雷サージ等に対する絶縁性を向上させることができるという効果がある。また、このような段差を設けることで絶縁性を確保することができるため、従来のように半導体スイッチング素子の端子部と対向する放熱板の部位に穴や切欠等を設ける必要がなくなり、このような穴や切欠等によって放熱板の面積が制限を受けずにすみ、これにより、従来に比べて放熱板の表面積を増加でき、放熱性を向上することができるという効果がある。
図1乃至8を用いて、本発明の実施形態について説明する。なお、図1、6乃至8は、電子スイッチ装置1の一部を省略した概略断面図である。
(実施形態1)
本実施形態は、図9に示す従来の電子スイッチ装置に比べて第1の放熱板5に特徴があり、その他についてはほぼ同様であるので、同一の番号を付し、説明を一部省略する。
本実施形態の電子スイッチ装置1は、図1(a)に示すように、一面から開口する箱状のケース2と、ケース2の一面に被着され、壁3に設けた取付穴3aにケース2を埋設して取り付けるための樹脂製のカバー4と、ケース2内に突出する基部5c、段差5d、固着部5eからなる片部5a、及びカバー4が被着される平板部5bを一体に形成されてなる金属製の第1の放熱板5と、本体部6a及び端子部6bを備え、第1の放熱板5の固着部5eに固着される半導体スイッチング素子6と、ケース2に収納され、半導体スイッチング素子6及び半導体スイッチング素子6の動作を制御する制御回路21(図3参照、尚、その他の図においては省略してある)を備えて構成された回路基板部7と、カバー4に設けられ、回路基板部7の制御回路21と機械的に接続される操作スイッチ8とを備えている。
第1の放熱板5は、平板部5bと、平板部5bの一端側から平板部5bに対し垂直方向に一体に形成された平板状の片部5aとを有して金属板から折曲形成されるとともに、この片部5aを平板部5b側の部位で平板部5bの他端側へ垂直に折り曲げ、かつ、片部5aをケース2の底面2a側の部位でケース2の底面2a側へ垂直に折り曲げてある。このように片部5aを2箇所で折り曲げることで、片部5aの略中間部に段差5dを設けてある。この段差5dにより、片部5aの段差5dより平板部5b側の基部5cと、片部5aの段差5dより先端側の固着部5eとが略平行となるようにしてある。
このようにして、第1の放熱板5の片部5aはケース2の底面2a方向に下る階段形状に形成されている。従って、ケース2の一面にカバー4を被着すると、カバー4が被着された第1の放熱板5の平板部5bがケース2の一面に位置して、基部5c、段差5d、固着部5eとからなる階段形状の片部5aがケース2内に突出することとなる。なお、このような第1の放熱板5は金属板から折り曲げ形成されるものに限られるものではなく、ダイキャストにより製造しても良い。
半導体スイッチング素子6は、第1の放熱板5の固着部5eに次のように固着してある。すなわち、半導体スイッチング素子6の端子部6bを第1の放熱板5の片部5aの厚み方向で固着部5eと対向せず、かつ、第1の放熱板5の片部5aの基部5cと並行するように、半導体スイッチング素子6の本体部6aをねじ止め又はばね部材等により圧接することで固着部5eに固着してある。そのため、半導体スイッチング素子6の端子部6bは、ケース2の一面側に位置することになる。
回路基板部7は、半導体スイッチング素子6を、回路基板部7に対して垂直方向に立設するように回路基板部7の一面の一端部に実装されている。上述したように半導体スイッチング素子6は、端子部6bをケース2の一面側に位置して固着部5eに固着されているため、回路基板部7は、回路基板部7の半導体スイッチング素子6が接続されている一面とケース2の底面2aが互いに対向するとともに、ケース2の一面側に位置してケース2に収納されることになる。
以上により本実施形態の電子スイッチ装置1は構成されており、本実施形態によれば、第1の放熱板5の片部5aの中間部に段差5dを設けて階段状に折り曲げ形成してあるため、第1の放熱板5の固着部5eに固着された半導体スイッチング素子6の端子部6bは、片部5aに設けた段差5dの高さ寸法分だけ第1の放熱板5の基部5cから離れることになる。これにより、従来のように放熱板の端子部と対向する箇所に穴や切欠等を設けなくても、第1の放熱板5の片部5aと半導体スイッチング素子6の端子部6bとの間の静電気や雷サージ等に対する絶縁性を向上させることができる。また、この段差5dの高さ寸法は、任意の長さに調整することができるため、第1の放熱板5の片部5aと半導体スイッチング素子6の端子部6bとの間の絶縁距離を任意の値に設定することができ、所望の絶縁性を得ることができる。加えて、このような段差5dを設けることで絶縁性を確保することができるので、従来のように半導体スイッチング素子6の端子部6bと対向する放熱板の部位に穴や切欠等を設ける必要がなくなる。そのため、このような穴や切欠等によって放熱板の面積が制限されることがなくなり、これにより、従来に比べて放熱板の表面積を増加でき、放熱性を向上することができる。
また、回路基板部7は、半導体スイッチング素子6の実装されている面とケース2の底面2aとを対向させるとともに、カバー4に近付く方向であるケース2の一面側に位置させてケース2に収納してある。このように回路基板部7がケース2の一面側に位置することで、回路基板部7と操作スイッチ8との接続が容易になり、ケース2の底面2a側に屋内配線の電線接続部等を備えた場合でも、回路基板部7の大きさが制限されることがなくなり、回路基板部7に素子実装面積を十分に確保できる。また、回路基板部と前記電線接続部との間の隙間を十分に確保できるため、回路基板部と前記電線接続部との電気的接続が容易になる。
さらに、上述した電子スイッチ装置1において、第1の放熱板5の形状を図2(a)に示すような形状としてもよい。すなわち、この第1の放熱板5は、コ字形の平板部5bと、一端側から平板部5bに対し垂直方向に一体に形成された平板状の片部5aとを有して金属板から折曲形成されるとともに、この片部5aの略中間部に段差5dを設けて、片部5aの平板部5b側の部位である基部5cと片部5aの先端側の部位である固着部5eとを平行させ、さらに、固着部5eの先端から、平板部5bと並行する平板状の補助部5fを一体に延設して構成されている。また、第1の放熱板5の平板部5bには、電子スイッチ装置1を壁面に取り付けるための取付ねじを挿通される一対の挿通孔10が形成されている。
このような補助部5fを備えた第1の放熱板5は、図1(b)に示すように電子スイッチ装置1に、第1の放熱板5の補助部5fでケース2の底面2aを覆うようにして配置されることになる。これにより、さらに第1の放熱板5の表面積を増加させて、第1の放熱板5の放熱性を向上することができる。また、ケース2の上側面に切欠部2bを設け、この切欠部2bに片部5aの基部5cを嵌めこんで、片部5aをケース2の側面の一部として用いることとしてもよく、これにより、切欠部2bに嵌めこまれた基部5cを介してケース2から外部へ直接熱を伝達することが可能となり、ケース2内部の温度上昇の軽減を実現することができる。さらに、第1の放熱板5の平板部5bの大きさを、カバー4の全体に亘るように拡大して設けることで、第1の放熱板5の表面積を増加して放熱性の向上を図ることができる。
また、第1の放熱板5の形状を図2(b)に示すような形状としてもよい。図2(b)に示す第1の放熱板5は、上記補助部5fの先端から補助部5fに対して垂直方向に平板状の横辺部5gを平板部5b側へ一体に延設するとともに、横辺部5gの先端に平板状の縦辺部5hを平板部5bと同一面上となるように一体に設けて金属板から折曲形成してある。
この第1の放熱板5は、電子スイッチ装置1に、第1の放熱板5の補助部5fがケース2の底面2aを覆うように位置するとともに、横辺部5gがケース2の側面を覆うように位置し、縦辺部5hがケース2から外部へ露出して配置されることになる。そして縦辺部5hは、平板部5bとともにカバー4が被着されることになる。
これにより、さらに第1の放熱板5の表面積を増加させて、第1の放熱板5の放熱性を向上することができる。
加えて、図1(c)に示すように、カバー4のケース2の底面2aに対向する面に、ケース2内に突出する平板状の突出部位4aを一体に形成し、この突出部位4aを、互いに並行に配置してある半導体スイッチング素子6の端子部6bと第1の放熱板5の基部5cとの間に介在させることとしてもよい。このように、半導体スイッチング素子6の端子部6bと基部5cとの間にカバー4の突出部位4aを介在させると、半導体スイッチング素子6の端子部6bと基部5cとの間の絶縁距離を、カバー4の突出部位4aの沿面距離の長さ寸法だけ長くすることができ、これにより、半導体スイッチング素子6と第1の放熱板5の間の絶縁性を向上することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2の電子スイッチ装置1を図3乃至6を用いて説明する。なお、図6は、電子スイッチ装置1の一部を省略した概略図である。
本実施形態の電子スイッチ装置1は、図6(a)に示すように、一面から開口する箱状のケース2と、ケース2の一面に被着され、壁3に設けた取付穴3aにケース2を埋設して取り付けるための樹脂製のカバー4と、ケース2内に突出する片部5aを備え、平板部5bにカバー4が被着される金属製の第1の放熱板5と、第1の放熱板5の片部5aに重ねて配設される金属製の第2の放熱板9と、放熱を行う本体部6a及び端子部6bを備え、本体部6aを用いて第2の放熱板9に固着される半導体スイッチング素子6と、ケース2に収納され、半導体スイッチング素子6及び半導体スイッチング素子6の動作を制御する制御回路21を備えて構成された回路基板部7と、カバー4に設けられ、回路基板部7の制御回路21と機械的に接続される操作スイッチ8と、カバー4の前面から被着される化粧プレート30(図3参照)とを備えている。
ケース2は、絶縁性の樹脂を用いて一面から開口する箱状に形成されるとともに、上面を切り欠いて切欠部2bを形成されており、前記開口した一面に対向する他面である底面2aには屋内配線の電線を接続するための電線挿通孔(図示せず)を備えた箱状の収納部28を形成されている。この収納部28には、鎖錠ばねを備えた端子板26が、前記鎖錠ばねを押圧して鎖錠ばねに接続された電線を取り外すための解除レバー27とともに収納されて、屋内配線の電線を接続するための電線接続部を構成している。加えて、ケース2は、取付ねじ18を用いてカバー4及び第1の放熱板5をケース2の一面に取り付けるためのねじ孔32を3つ備えている。
第1の放熱板5は、平板部5bと、平板部5bから垂直方向に一体に形成された平板状の片部5aとを有して金属板から折り曲げ形成されている。第1の放熱板5は、一枚の金属板から上述のように片部5aを折り曲げ形成されているため、平板部5bの略中央部には開口部12が形成されている。片部5aは、片部5aの略中央部の短手方向に並設されて第2の放熱板9を取り付けるための一対の挿通孔14と、片部5aの長手方向の両端部に各半導体スイッチング素子6を固着するためのねじ孔13とを有している。平板部5bは、電子スイッチ装置1を壁面3に取り付けるための取付ねじ(図示せず)が挿通される一対の挿通孔10を有し、取付ねじ18を挿通して第1の放熱板5をカバー4とともにケース2に取り付けるための挿通孔11を3つ有している。
第2の放熱板9は、金属板を用いて横辺部9a及び縦辺部9bを有するL字形に折り曲げ形成されるとともに、縦辺部9bの両側部を横辺部9aのある面側へ折り曲げて側片部9dが形成されている。横辺部9aは、横辺部9aの略中央部の短手方向に、挿通孔14に対応して、取付ねじ15により第2の放熱板9を第1の放熱板5に取り付けるための一対のねじ孔22と、横辺部9aの長手方向の両端部にねじ孔13に対応して、各半導体スイッチング素子6を固着するための取付ねじ25が挿通される挿通孔23とを有している。縦辺部9bは、図4(b)に示すように、第2の放熱板9をケース2に収納した際に、収納部28を挿通するための切欠24が形成されている。
半導体スイッチング素子6は、例えばサイリスタ等が用いられ、図4(a)に示すように、放熱板に取付ねじ25を用いて取り付けるための取付孔6cを備えて、放熱板に接触して放熱を行うための本体部6aと、回路基板部7に実装するための端子部6bとから構成されている。
回路基板部7は、半導体スイッチング素子6を制御するための制御回路21と、この制御回路21に制御回路21を機械的に操作するためのつまみ31とを備えている。また、回路基板部7は、収納部28に収納される端子板26と電気的に接続される。
カバー4は、合成樹脂により平板状に形成されて、電子スイッチ装置1を壁面3に取り付けるための取付ねじ(図示せず)が挿通される一対の挿通孔17を有し、取付ねじ18を挿通してカバー4を第1の放熱板5とともにケース2に取り付けるための挿通孔16を3つ有している。また、カバー4の略中央部には、回路基板部7に設けられたつまみ31を挿通する孔部19aを備えて、操作スイッチ8を配置される円柱状の配置部19が形成されている。
化粧プレート30は、中央部にカバー4に配置した操作スイッチ8を前面に露出する円形状の孔部30aを備えて平板形状に形成され、カバー4に嵌着される。
以上により本実施形態の電子スイッチ装置1は構成されており、特に、第1の放熱板5、半導体スイッチング素子6、回路基板部7、及び第2の放熱板9は、次のように固着されている。すなわち、一対の半導体スイッチング素子6は、図4(a)に示すように、その端子部6bを用いて回路基板部7に対して垂直方向に立設するように回路基板部7の一面の一端部に並べて実装されている。また、第1の放熱板5と第2の放熱板9は、図4(a)、(d)に示すように、第1の放熱板5の一対の挿通孔14と第2の放熱板9の一対のねじ孔22、及び第1の放熱板5の一対のねじ孔13と第2の放熱板9の一対の挿通孔23とをそれぞれ連通させるとともに、第1の放熱板5の片部5aを第2の放熱板9の横辺部9aの上面側から重ねて配置し、取付ねじ15を、挿通孔14を挿通させてねじ孔22に螺入することで、互いに固着されている。このように互いに固着された第1の放熱板5及び第2の放熱板9に、上述のように回路基板部7に実装した半導体スイッチング素子6は、図4(a)、(c)、(d)に示すように、端子部6bを第2の放熱板9の横辺部9aの厚み方向で横辺部9aと対向しないようにずらし、かつ、図4(d)に示すように、端子部6bと第1の放熱板5の片部5aとが並行するようにし、さらに、図4(a)に示すように、本体部6aの取付孔6cを第2の放熱板9の挿通孔23と連通して位置決めされている。そして、半導体スイッチング素子6は、取付ねじ25を、取付孔6c、挿通孔23を挿通させて第1の放熱板5のねじ孔13に螺入することで第2の放熱板9に固着されている。なお、図4では、制御回路21を省略しているが、このとき、第1の放熱板5の開口部12から、回路基板部7の制御回路21のつまみ31は突出している。
また、上述のように固着された第1の放熱板5、半導体スイッチング素子6、回路基板部7、及び第2の放熱板9に、次のように部品が取り付けられて電子スイッチ装置1が形成されている。すなわち、カバー4は、配置部19の孔部19aにつまみ31を挿通するとともに、一対の挿通孔17と第1の放熱板5の一対の挿通孔10、及び挿通孔16と第1の放熱板5の挿通孔11とをそれぞれ連通させて、第1の放熱板5にその前面から被着されている。そして、このようにカバー4が被着された第1の放熱板5は、ケース2のねじ孔32と第1の放熱板5の挿通孔11及びカバー4の挿通孔16を連通させて、上述したように端子板26及び解除レバー27を収納部28に収納されたケース2の開口した一面に被着され、取付ねじ18を挿通孔11、16を挿通させてねじ孔32に螺入することでケース2に取り付けられている。そしてカバー4の配置部19に操作スイッチ8がつまみ31と係合して固着され、この操作スイッチ8を孔部30aから前面に露出させて化粧プレート30がカバー4の前面に被着されている。
以上により本実施形態の電子スイッチ装置1は構成されており、本実施形態によれば、半導体スイッチング素子6の端子部6bを第2の放熱板9と対向しないように、半導体スイッチング素子6の本体部6aを第2の放熱板9の横辺部9aに固着してあるので、半導体スイッチング素子6の端子部6bと第2の放熱板9の間の絶縁性を確保でき、さらに、端子部6bと第1の放熱板5の片部5aとが並行するとともに、第2の放熱板9の横辺部9aを第1の放熱板5の片部5aの内側から重ねて片部5aに固着してあるため、端子部6bと片部5aが第2の放熱板9の横辺部9aの厚みにより所定の間隔を有して並行して配置されることとなる。そのため、半導体スイッチング素子6の端子部6bと第1の放熱板5の片部5a間の耐静電気、耐雷サージ等の絶縁性が向上する。従って、第2の放熱板9の横辺部9aの厚みによって、半導体スイッチング素子6の端子部6bと第1の放熱板5の片部5a間の絶縁性を任意に設定することが可能になる。
また、第1の放熱板5を金属板から折曲形成する場合、金属板の形状により、平板部5bや片部5aの折り曲げ形状、長さ等に制限が生じるが、第2の放熱板9を新たに設けることでこの問題を回避でき、これにより、第1の放熱板5のみの場合に比べて放熱を行える表面積が増加するため、放熱性を向上することができる。
回路基板部7は、上述の実施形態1と同様に半導体スイッチング素子6が実装されている面とケース2の底面2aとを対向させて、ケース2に収納されているため、回路基板部7は、カバー4に近付く方向であるケース2の一面側に位置することになる。これにより、回路基板部7と操作スイッチ8との接続が容易になり、ケース2の底面2a側に屋内配線の電線接続部等を備えた場合でも、回路基板部7の大きさが制限されることがなくなり、回路基板部7に素子実装面積を十分に確保できる。また、回路基板部7と前記電線接続部との間の隙間を十分に確保できるため、回路基板部7と前記電線接続部との電気的接続が容易になる。
さらに、上述した電子スイッチ装置1において、図6(b)に示すように、第2の放熱板9のケース2の底面2a側に位置した端部である縦辺部9bの先端部から、ケース2の底面2aを覆うような平板状の補助部9cを一体に延設することができ、これにより、第2の放熱板9の表面積が増加して放熱性を向上することができる。また、上述したようにケース2に設けた切欠部2bに第1の放熱板5の片部5aを嵌めこむことでケース2内部の温度上昇の軽減を実現することができる。さらに、上述したように第1の放熱板5の平板部5bの大きさを、カバー4の全体に亘るように拡大して設けることで放熱性の向上を図ることができ、加えて、図5(a)、(b)及び図6(c)に示すように、カバー4に上述した突出部位4aを設けて、上述したように半導体スイッチング素子6と第1の放熱板5との間の絶縁性を向上させることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、上述の実施形態1に第2の放熱板9を設けたことに特徴があり、その他の構成は上述の実施形態1とほぼ同様であるので説明を省略する。
すなわち、本実施形態の電子スイッチ装置1では、図7(a)に示すように、金属板を用いて横辺部9a及び縦辺部9bを有してL字形に折り曲げ形成された第2の放熱板9を、横辺部9aが半導体スイッチング素子6の端子部6bと横辺部9aの厚み方向で対向しないようにずらし、かつ、縦辺部9bがケース2の底面2a側に位置するように位置決めして、第2の放熱板9の横辺部9aを半導体スイッチング素子6の本体部6aの固着部5eに固着される面と対向する面に固着してある。
本実施形態によれば、第1の放熱板5と第2の放熱板9とで半導体スイッチング素子6の本体部6aを狭持することとなるので、半導体スイッチング素子6で生じた熱を本体部6aの両面から放熱することができ、半導体スイッチング素子6と放熱板との接触面積が増加して放熱性が向上する。加えて、放熱を行える表面積が第2の放熱板9により増加するため、さらに放熱性が向上する。なお、本実施形態では、第2の放熱板9をL字形としてあるが、図4(a)〜(d)に示すように、ケース2の底面2aだけでなく、他の周面を覆うような形状であってもよい。
また、本実施形態において、図7(b)に示すように第1の放熱板5の固着部5eから上述したように補助部5fを延設し、この補助部5fを、ケース2の底面2aと第2の放熱板9の縦辺部9bとの間に介在させて、第1の放熱板5の補助部5fと第2の放熱板9の縦辺部9bとを、例えばねじ止め、又はばね部材等により圧接して接触させることができる。この場合、第1の放熱板5と第2の放熱板9とを、半導体スイッチング素子6を狭持して固着する部位以外で接触させているため、第1の放熱板5と第2の放熱板9との間で熱伝導が生じ、これにより、第1の放熱板5と第2の放熱板9とで生じる放熱性のばらつきを整合させることができ、第1の放熱板5及び第2の放熱板9の放熱性が向上する。図7(b)においては、このように第1の放熱板5と第2の放熱板9とを接触させているが、第1の放熱板5と第2の放熱板9とを接触させる箇所は上記の場所に限られるものではなく、図7(c)に示すように、第2の放熱板9をその縦辺部9bの先端部から第1の放熱板5の平板部5b方向へ延設して、第2の放熱板9と第1の放熱板5の平板部5bとを接触させて固着して、第2の放熱板9と第1の放熱板5とを接触させることもでき、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
本実施形態は、第1の放熱板5及び第2の放熱板9の形状に特徴があり、その他の構成は上述の実施形態1とほぼ同様であるので説明を省略する。
本実施形態の電子スイッチ装置1は、図8に示すように、一面から開口する箱状のケース2と、ケース2の一面に被着され、壁3に設けた取付穴3aにケース2を埋設して取り付けるためのカバー4と、ケース2内に突出する一対の片部5a及びカバー4が被着される平板部5bを一体に形成されてなる金属製の第1の放熱板5と、コ字形に形成されて第1の放熱板5の片部5a間に配設される金属製の第2の放熱板9と、本体部6a及び端子部6bを備え、本体部6aを用いて第2の放熱板9に固着される一対の半導体スイッチング素子6と、ケース2に収納され、半導体スイッチング素子6及び半導体スイッチング素子6の動作を制御する制御回路21を備えて構成された回路基板部7と、カバー4に設けられ、回路基板部7の制御回路21と機械的に接続される操作スイッチ8とを備えている。
第1の放熱板5は、金属製の平板部5bと、平板部5bから垂直方向に互いに平行して一体に折り曲げ形成された一対の平板状の片部5aとを有して形成されている。従って、ケース2にカバー4を被着すると、ケース2の一面にカバー4が被着された第1の放熱板5の平板部5bが位置して、一対の片部5aがケース内に突出することとなる。
第2の放熱板9は、金属板を用いて互いに平行な一対の側片部である横辺部9a及び縦辺部9bを有するコ字形に折曲形成されている。この第2の放熱板9は、縦辺部9bをケース2の底面2a側に位置させるとともに、両横辺部9aを第1の放熱板5の両片部5aにその内側から重ねるようにして、第1の放熱板5の片部5aにそれぞれ固着してある。
半導体スイッチング素子6は、その端子部6bを第2の放熱板9の横辺部9aと横辺部9aの厚み方向で対向しないようにずらし、端子部6bと第1の放熱板5の片部5aとが並行するように位置決めして、第2の放熱板9の両横辺部9aに本体部6aをそれぞれねじ止め又はばね部材等により圧接して固着してある。
回路基板部7は、一対の半導体スイッチング素子6が回路基板部7に対して垂直方向に立設するように、回路基板部7の一面の両端部にそれぞれ実装されており、その他については上述の実施形態1と同様であるので説明を省略する。
以上により本実施形態の電子スイッチ装置1は構成され、本実施形態によれば、電子スイッチ装置1は、第2の放熱板9の縦辺部9bをケース2の底面2a側に位置させ、一対の横辺部9aを第1の放熱板5の一対の片部5aの内側から重ねて片部5aに固着し、半導体スイッチング素子6の端子部6bを第2の放熱板9と対向しないようにし、かつ、片部5aと並行するように、半導体スイッチング素子6の本体部6aを第2の放熱板9の一対の横辺部9aの内側にそれぞれ固着してある。従って、回路基板部7に複数の半導体スイッチング素子6を配設したとしても、半導体スイッチング素子6の端子部6bと第2の放熱板9間の絶縁性を確保できる。さらに、端子部6bと第1の放熱板5の片部5aとが並行するようにしてあり、これに加えて第2の放熱板9の横辺部9aを第1の放熱板5の片部5aに重ねて固着してあるため、端子部6bと片部5aとが、第2の放熱板9の横辺部9aの厚みにより所定の間隔を有して並行して配置されることとなる。そのため、半導体スイッチング素子6の端子部6bと第1の放熱板5の片部5a間の絶縁性が向上する。従って、第2の放熱板9の横辺部9aにより、端子部6bと片部5a間の絶縁性を任意に設定することができる。加えて、第2の放熱板9を設けてあるため、上述の実施形態2で述べたように第1の放熱板5のみの場合に比べて放熱性が向上する。
また、回路基板部7は、上述の実施形態1と同様に半導体スイッチング素子6が接続されている面とケース2の底面2aとを対向させて、ケース2に収納されているため、回路基板部7は、カバー4に近付く方向であるケース2の開口部側に位置する。これにより、回路基板部7と操作スイッチ8との接続が容易になり、ケース2の底面2a側に屋内配線の電線接続部等を備えた場合でも、回路基板部7の大きさが制限されることがなくなり、回路基板部7に素子実装面積を十分に確保できる。また、回路基板部と前記電線接続部との間の隙間を十分に確保できるため、回路基板部と前記電線接続部との電気的接続が容易になる。
(a)は、本発明の実施形態1の電子スイッチ装置の断面図であり、(b)は、同上の他の電子スイッチ装置の断面図であり、(c)は、同上のその他の電子スイッチ装置の断面図である。 (a)は、図1(b)における電子スイッチ装置の第1の放熱板の概略説明図であり、(b)は、同上の電子スイッチ装置の他の第1の放熱板の概略説明図である。 本発明の実施形態2の電子スイッチ装置の分解斜視図である。 (a)は、同上の電子スイッチ装置の要部の下面図であり、(b)は、同上の電子スイッチ装置の要部の斜視図であり、(c)は、同上の電子スイッチ装置の要部の一部を切り欠いた斜視図であり、(d)は、同上の電子スイッチ装置の要部の側面図である。 (a)は、同上のその他の電子スイッチ装置の概略説明図であり、(b)は、同上の電子スイッチ装置の一部を切り欠いた概略説明図である。 (a)は、本発明の実施形態2の電子スイッチ装置の断面図であり、(b)は、同上の他の電子スイッチ装置の断面図であり、(c)は、同上のその他の電子スイッチ装置の断面図である。 (a)は、本発明の実施形態3の電子スイッチ装置の断面図であり、(b)は、同上の他の電子スイッチ装置の断面図であり、(c)は、同上のその他の電子スイッチ装置の断面図である。 本発明の実施形態4の電子スイッチ装置の断面図である。 従来の電子スイッチ装置の断面図である。
符号の説明
1 電子スイッチ装置
2 ケース
2a 底面
2b 切欠部
3 壁
3a 取付穴
4 カバー
4a 突設部位
5 放熱板
5a 片部
5b 平板部
5c 基部
5d 段差
5e 固着部
5f 補助部
6 半導体スイッチング素子
6a 本体部
6b 端子部
7 回路基板部
8 操作スイッチ

Claims (7)

  1. 放熱を行う本体部及び端子部を備えた半導体スイッチング素子と、ケースの一面に配置される金属製の平板部、及び前記平板部に一体に形成されて前記平板部に対して垂直方向に前記ケース内に突出する片部を有してなる第1の放熱板とを備え、前記片部の略中間部に段差を設けて、前記片部の前記段差より前記平板部側の基部と、前記片部の前記段差より先端側の固着部とが略平行となるようにし、前記半導体スイッチング素子の端子部が前記固着部に対向せず、かつ、前記基部と並行するように、前記半導体スイッチング素子の本体部を前記固着部に固着していることを特徴とする電子スイッチ装置。
  2. 放熱を行う本体部及び端子部を備えた半導体スイッチング素子と、ケースの一面に配置される金属製の平板部、及び前記平板部に一体に形成されて前記平板部に対して垂直方向に前記ケース内に突出する片部を有してなる第1の放熱板と、前記片部に重ねて固着される金属製の第2の放熱板とを備え、前記半導体スイッチング素子の端子部が前記第2の放熱板に対向せず、かつ、前記片部と並行するように、前記半導体スイッチング素子の本体部を前記第2の放熱板の前記片部に固着された面に対向する面に固着していることを特徴とする電子スイッチ装置。
  3. 前記半導体スイッチング素子を制御する機能を備えた回路基板部に前記半導体スイッチング素子の端子部を実装し、前記回路基板部は、前記ケースの一面側に配置されて前記ケースに収納されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子スイッチ装置。
  4. 前記第1の放熱板又は前記第2の放熱板の前記ケースの他面側の端部に、少なくとも前記ケースの他面を覆う補助部を一体に形成していることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の電子スイッチ装置。
  5. 前記第1の放熱板の平板部を樹脂製のカバーで被覆して前記ケースの一面に配置し、前記ケースの他面に対向する前記カバーの面に、前記ケース内に突出する突出部位を一体に形成し、前記突出部位を、互いに並行に配置した前記半導体スイッチング素子の端子部と前記第1の放熱板の片部との間に介在させていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の電子スイッチ装置。
  6. 前記半導体スイッチング素子の端子部と対向しないように金属製の第2の放熱板を前記半導体スイッチング素子の本体部の前記固着部に固着される面と対向する面に固着するとともに、この固着箇所以外で前記第2の放熱板と前記第1の放熱板とを接触させていることを特徴とする請求項1記載の電子スイッチ装置。
  7. 放熱を行う本体部及び端子部を備えた1組の半導体スイッチング素子と、ケースの一面に配置される金属製の平板部、及び前記平板部に一体に形成されて前記平板部に対して垂直方向に前記ケース内に突出する互いに平行な1組の片部を有してなる第1の放熱板と、互いに平行な1組の側片部を有する金属製の第2の放熱板とを備え、前記第2の放熱板は、前記ケースの他面側に位置して、前記1組の側片部を前記1組の片部の内側から重ねて固着され、前記各半導体スイッチング素子の端子部が前記第2の放熱板に対向せず、かつ、前記片部と並行するように、前記1組の半導体スイッチング素子の本体部を前記第2の放熱板の1組の側片部の内側にそれぞれ固着していることを特徴とする電子スイッチ装置。
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