JP2005220742A - 鋼管の継手構造 - Google Patents

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Takeshi Yoshida
武 吉田
Toshihiro Ueki
敏弘 上木
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Okamoto Kensetsu Yohin Seisakusho KK
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Chiyoda Geotech Co Ltd
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Abstract

【課題】鋼管を上下方向に接続する場合に、溶接やねじ結合によることなく迅速に接続できる継手構造を提供することである。
【解決手段】接続すべき下部鋼管1の上端に雌スプライン継手2を固着し、同じく接続すべき上部鋼管5の下端に雄スプライン継手6を固着し、上記の各スプライン継手2、6を上下方向に相互に嵌合し、上記両スプライン継手2、6間をボルト14等の固定手段により固定した構造を採用した。
【選択図】図1

Description

この発明は鋼管の継手構造に関し、例えば鋼管杭の接続に用いられる。
鋼管杭を回転させつつ地中に圧入する際に、所定の深度まで到達させるために、圧入途中で施工を一時的に中止して鋼管の接続が行われる。この場合、従来から行われている一般的な方法は、下部鋼管の上端部内周面に裏当てリングを溶接により固定し、上部鋼管の下端を裏当てリングの外周面に嵌合すると共に、下部鋼管の上端に突き合わせ、その突き合わせ部分を溶接する方法である。
その他の方法として、上下の各鋼管の端部に雌雄のねじ継手を溶接により固定し、上部の鋼管を回転させて両方の継手をねじ結合させる方法がとられることもある。
鋼管の接続は、前記のように圧入作業を中断して行われるため、できるだけ迅速に実施する必要があるが、従来の接続方法は、溶接作業やねじ結合作業が必要になるため作業性が悪い問題がある。
そこでこの発明は鋼管の接続が迅速に行うことができる継手構造を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、この発明に係る鋼管の継手構造は、接続すべき下部鋼管の上端に円筒状の雌スプライン継手を固着し、同じく接続すべき上部鋼管の下端に円筒状の雄スプライン継手を固着し、上記の各スプライン継手を上下方向に相互に嵌合し、上記両スプライン継手間を継手固定手段により固定した構成を採用したのである。
上記の継手固定手段としては、以下のような構成をとることができる。第1は、雌雄のスプライン継手に螺合するボルトによることである。
第2は、上記の雌スプライン継手の内周に形成された内周溝と、その溝に対向して上記雄スプライン継手の各スプラインを横断する同じ高さに形成された切欠きと、上記の内周溝と切欠きとが対向して形成された環状空間に周方向に移動可能に嵌合された円弧状のストッパーと、ストッパー操作手段とにより構成され、上記ストッパーはその内面に上記雌スプライン継手の各スプラインと合致する短寸雌スプラインを形成したものであり、上記ストッパー操作手段は上記ストッパーを該短寸雌スプラインの少なくとも半ピッチだけ移動させ、且つ所定位置に固定させるようにした構成とすることである。この場合のストッパーは三分の一円以下の長さの円弧状をなし、少なくとも3本を環状に組合わせて用いられる。また、そのストッパー操作手段は、上記雌スプライン継手の内周溝部分に設けられた長穴と、その長穴に外部から挿通され上記のストッパーに螺合されたねじとにより構成することができる。
上記の第2の継手固定手段によると、ストッパーを周方向に移動させるだけで、継手部分が係合される便利さがある。また、各ストッパーごとのねじを締結するだけで継手部分を固定することができ、締結操作すべきねじの数が少なくなる便利さがある。
継手固定手段の第3は、雌スプライン継手の内周に形成された内周溝と、その内周溝に対向して上記雄スプライン継手に形成された外周溝と、上記の内周溝と外周溝とが対向して形成された環状空間に周方向に移動可能に嵌合された円弧状の外周ストッパー及び内周ストッパーと、外周ストッパー操作手段とにより構成され、上記外周ストッパーはその内面に上記雌スプライン継手の各スプラインと合致する短寸雌スプラインを形成したものであり、上記内周ストッパーはその外面に上記雄スプライン継手の各スプラインと合致する短寸雄スプラインを形成したものであり、且つ上記の各短寸の雌雄のスプラインは常に嵌合し、上記ストッパー操作手段は上記外周及び内周のストッパーを短寸の雌雄の雌スプラインの少なくとも半ピッチだけ移動させ、且つ所定位置に固定させるようにしたものである。
上記の第3の継手固定手段によると、継手部分に加わる荷重を外周ストッパーと内周ストッパーに分散して支持することができる。
継手固定手段の第4は、上述の各継手固定手段を上下2段に設けるものである。この構成によると、継手部分に加わる荷重は、上下に分散支持される。
継手固定手段の第5は、雌スプライン継手の外周面上端部に形成された鍔と、上記の雌スプライン継手の上端面に設置され上記鍔に周方向に移動可能に嵌合された円弧状のストッパーと、ストッパー固定手段により構成され、上記ストッパーはその内面に上記雌スプライン継手の各スプラインと合致する短寸雌スプラインを有してなる構成である。この場合のストッパーは二分の一円以下の長さの円弧状をなし、少なくとも2本を環状に組合わせて用いられる。
継手固定手段の第5は、雌スプライン継手の外周面上端部に形成された鍔状雄スプラインと、上記の雌スプライン継手の上端面に設置され上記鍔状雄スプラインに周方向に移動可能に嵌合された環状のストッパーと、ストッパー固定手段により構成され、上記ストッパーはその内面が小径の上段と大径の下段に区分され、その上段に上記雌スプライン継手に合致する上段雌スプラインとその下段に上記鍔状雄スプラインと合致する下段雌スプラインを形成してなる構成である。
継手固定手段の第6は、雌スプライン継手の外周面に形成された雄ねじと、上記の雌スプライン継手の雄ねじと螺合される雌ねじ筒とその上端に形成された内向き鍔からなる円筒状のストッパーとにより構成され、上記ストッパーはその内向き鍔の内周面に上記雌スプライン継手の各スプラインと合致する雌スプラインを有してなる構成である。
上記第4から第6の継手固定手段は、いずれもストッパーの装着作業を簡単且つ能率的に行うことができる。
以上のように、この発明によると、鋼管の地中への圧入途中等において接続の必要が生じた場合に、予め上下の鋼管の接続端に固着された雌雄のスプライン継手を嵌合させ、ボルトやストッパー等でなる固定手段により両スプライン継手を固定するだけで迅速に接続を完了することができる。しかも、捩じり荷重や引き抜き荷重に対して十分な強度を発揮させることができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1から図3に示した第1実施形態の鋼管継手構造は、接続対象である下部鋼管1の上端部内径面に円筒状の雌スプライン継手2の下端部外径面の係合段部3を嵌合し(図2参照)、その嵌合部分において雌スプライン継手2を溶接4により固定している。もう一つの接続対象である上部鋼管5においても、その下端部内径面に円筒状の雄スプライン継手6の上端部外径面の係合段部7を嵌合し、その嵌合部分において雄スプライン継手6を溶接10により固定している。
上記の雌スプライン継手2には、その内周面の上端から下方に一定長さの雌スプライン8が周方向に一定ピッチで設けられ、各雌スプライン8の下端は閉じられている。また、雌スプライン継手2の外周面に上記の雌スプライン8の部分を避けて上下一対の座繰り凹所9が周方向に適宜数設けられ、各座繰り凹所9の底に貫通穴11が設けられる。
また、上記の雄スプライン継手6には、その外周面の下端から上方に一定長さの雄スプライン12が前記の雌スプライン8と嵌合しうるように、周方向に一定ピッチで設けられている(図1参照)。また、その雄スプライン12間の部分に上下一対のねじ穴13が前記雌スプライン継手2の貫通穴11と合致する位置に設けられる。上記の座繰り凹所9から貫通穴11を通して継手固定手段としてのボルト14がねじ穴13に螺入される。
第1実施形態の継手構造は以上のようなものであり、下部鋼管1と上部鋼管5に、それぞれ予め雌スプライン継手2と、雄スプライン継手6が固定される。下部鋼管1を地中に圧入する作業の施工中に、上部鋼管5を接続する必要が生じたときは、その上に上部鋼管5を吊り込み、位置合わせを行って雄スプライン継手6を雌スプライン継手2に嵌合させる。しかる後に、図2、図3に示すようにボルト14を螺入して両継手6,2を固定する。
図2に示すように、雄スプライン継手6の外周に配置される雌スプライン継手2の外周面が、上下の鋼管1,5の外周面の内側にあり、またボルト14の頭部も座繰り凹所19に入り、鋼管1,5の外周面から外方に突き出すことはない。突き出したとしても最小限に抑えられる。このため、圧入抵抗の増大をもたらすことが避けられる。また、圧入時のねじり荷重は、雌雄のスプライン8,12のかみ合い部分で支持され、引き抜き方向の荷重は、各ボルト14により支持される。
上述の雌雄のスプライン継手2、6の雌雄のスプライン8、12は横断面形状が矩形のものであるが、これ以外の形状のものを採用することができる。図4(a)から(d)に諸例を示す。(a)(b)はインボリュート形スプライン、(c)はギア形スプライン、(d)は半円形スプライン、(e)はダブテール形スプラインである。これらの例は、後述の各実施形態にも使用することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5から図9に示した第2実施形態について説明する。この場合、下部鋼管1の上端部に雌スプライン継手2が固定され、上部鋼管5の下端部に雄スプライン継手6がそれぞれ溶接4,10により固着される構成は、前記の第1実施形態の場合と同じである。相違するのは、両スプライン継手2,6相互の継手固定手段である。この場合の継手固定手段は次のようなものである。
即ち、雌スプライン継手2の内周面に、その雌スプライン8の底より深い内周溝16が設けられ、また、雄スプライン継手6の外周面に、各雄スプライン12の上端部を横断する切欠き17が一定高さに設けられる。上記の内周溝16と各切欠き17とは、雌雄のスプライン継手2,6を嵌合させた際に、相互に対向して環状の空間をなす。その環状空間に三分の一円の円弧状のストッパー18が周方向に移動可能に嵌合される。実際には、そのストッパー18を予め雌スプライン継手2の内周溝16に嵌入したのち雄スプライン継手6が嵌合され、各切欠き17がストッパー18に対向することになる。
上記のストッパー18は、その内側面に前記の雌スプライン8に合致する短寸雌スプライン8’が設けられ、前記の内周溝16に嵌入された状態で周方向に移動させると、ストッパー18の短寸雌スプライン8’が雌スプライン8と合致した整合状態と、周方向に半ピッチずれた不整合状態とをとることができる。
上記のストッパー18を周方向に移動させるために、前記雌スプライン継手2の外周面において、前記の内周溝16に対応した位置に、各ストッパー18ごとに2か所の長穴19が設けられ、その長穴19に挿入したストッパー操作手段としてのねじ21を各ストッパー18に螺合する。上記の長穴19を通じてねじ21に係合した工具により該ストッパー18を周方向移動させることができる。この長穴19は上記ストッパー18を半ピッチだけ移動させうる長さに形成される。また、ねじ21は、これを締め付けることによりストッパー18を所定位置に固定することができる。
なお、上記の長穴19は、その右端にねじ21があるとき(図7参照)に雌スプライン8と8’が整合位置となり、左端にあるとき(図8参照)は半ピッチ分ずれて不整合状態となるようにその位置が選定されている。不整合状態に位置決めしたのち、長孔19に充填材30が充填される。
上述のストッパー18及びこれを収納する内周溝16と切欠き17を、図9に示すように、上下2段に設け、荷重を上下2段の継手固定部分で分散支持するようにしてもよい。
また、ストッパー18の断面形状は、図10に示すように、切欠き17に嵌合する部分が内周側に広がったダブテール状のものでもよく、切欠き17の断面形状もこれに合わせてダブテール状に形成される。
第2実施形態の継手構造は以上のようなものであり、第1実施形態の場合と同様に、下部鋼管1と上部鋼管5に予め雌スプライン継手2と雄スプライン継手6を溶接4,10により固定しておき、上部鋼管5を接続する場合は、下部鋼管1の圧入を一時的に中止し、雌スプライン継手2の内周面からその内周溝16に3本のストッパー18を環状に嵌合する。更に、長穴19にねじ21を挿入して各ストッパー18に螺合する。その上で、ねじ21に工具を係合してストッパー18を長穴19の右端に移動させ雌スプライン8,8’を整合状態に設定する。上記のストッパー18は予め内周溝16に嵌合させておいてもよい。
次に、上部鋼管5を吊り込み、その雄スプライン継手6を、ストッパー18と整合状態にある雌スプライン継手2に嵌合させ、その後ストッパー18を半ピッチだけ左回りに移動させると不整合状態となるため、雌雄のスプライン継手2、6の上下方向への抜け出しが阻止され、更にねじ21を締め込むことにより、ストッパー18が固定されて雌雄のスプライン継手2、6が固定される。
〔第3実施形態〕
図11及び図12に示した第3実施形態の場合も、前記の第1及び第2実施形態の場合と同様に下部鋼管1の上端部に雌スプライン継手2が固定され、上部鋼管5の下端部に雄スプライン継手6がそれぞれ溶接4,10により固着される。相違するのは、両スプライン継手2,6相互の継手固定手段である。この場合の継手固定手段は次のようなものである。
即ち、雌スプライン継手2の外周面の上端部に周方向の鍔22が形成される。ストッパー18は半円形に形成され、その内面に上記の鍔22に移動可能に嵌合される溝23が設けられている。また、その溝23の上部には、雌スプライン継手2の上端面に載置され、その雌スプライン8に合致する短寸雌スプライン8’が形成される。その短寸雌スプライン8’と溝23の間には内周段差部20が設けられる。また、ストッパー18の溝23の部分に貫通穴24が設けられ、これにストッパー操作手段としてのねじ25が挿通される。ねじ25は上記の鍔22に設けられたねじ穴26に螺入される。
第3実施形態の継手構造は以上のようなものであり、前記の各実施形態の場合と同様に、下部鋼管1と上部鋼管5に予め雌スプライン継手2と雄スプライン継手6を溶接4,10により固定しておき、下部鋼管1の圧入の途中でその圧入を一時的に中止し、2本のストッパー18の各内周段差部20を雌スプライン継手2の上端面に載置すると共に環状に組み合わせて、雌スプライン8と短寸雌スプライン8’を整合状態に設定する。
次に上部鋼管5を吊り込み、その雄スプライン継手6を、整合状態にあるストッパー18と雌スプライン継手2に嵌合させ、その後ストッパー18を半ピッチだけ左右いずれかに移動させると不整合状態となる。これにより、雌雄のスプライン継手2、6の上下方向への抜け出しが阻止され、更にねじ25を締め込むことにより、ストッパー18が固定されて雌雄のスプライン継手2、6が固定される。
〔第4実施形態〕
図13及び図14に示した第4実施形態の場合も、前記の各実施形態と同様に下部鋼管1の上端部に雌スプライン継手2が固定され、上部鋼管5の下端部に雄スプライン継手6がそれぞれ溶接4,10により固着される。相違するのは、両スプライン継手2,6相互の継手固定手段である。この場合の継手固定手段は次のようなものである。
即ち、雌スプライン継手2の上端部外周面に短寸雄スプライン27が設けられる。ストッパー18は環状に形成され、その内周面は上下2段に区分され、上段側が小径に形成されている。大径側の下段の上端部に周方向の切欠き29が設けられ、その切欠き29と同じ深さで前記の短寸雄スプライン27に嵌合される短寸雌スプライン27’が設けられる。各切欠き29と各短寸雌スプライン27’の上端部によって形成される周方向の環状空間に前記の短寸雄スプライン27が周方向に移動可能に嵌合される。
また、ストッパー18の内周面の上段側には前記雌スプライン継手2の雌スプライン8に合致する短寸雌スプライン8’が設けられ、その短寸雌スプライン8’と前記の切欠き29の間に内周段差部20が設けられる。更に、ストッパー18にはねじ25の貫通穴24が設けられ、これに対応したねじ穴26が前記の短寸雄スプライン27に設けられる。
第4実施形態の継手構造は以上のようなものであり、前記の各実施形態の場合と同様に、下部鋼管1と上部鋼管5に予め雌スプライン継手2と雄スプライン継手6を溶接4,10により固定しておき、下部鋼管1の圧入の途中でその圧入を一時的に中止し、環状のストッパー18の内周段差部20を雌スプライン継手2の上端に載せ、その短寸雌スプライン27’を短寸雄スプライン27に嵌合させる。その状態でストッパー18を周方向に移動させて雌スプライン8と短寸雌スプライン8’を整合させる。
次に上部鋼管5を吊り込み、その雄スプライン継手6を、整合状態にあるストッパー18と雌スプライン継手2に嵌合させ、その後ストッパー18を半ピッチだけ左右いずれかに移動させると不整合状態となる。これにより、雌雄のスプライン継手2、6の上下方向への抜け出しが阻止され、更にねじ25を締め込むことにより、ストッパー18が固定されて雌雄のスプライン継手2、6が固定される。
〔第5実施形態〕
図15及び図16に示した第5実施形態は、前記の各実施形態と同様に下部鋼管1の上端部に雌スプライン継手2が固定され、上部鋼管5の下端部に雄スプライン継手6がそれぞれ溶接4,10により固着される。上記の雌スプライン継手2の外周面の雄ねじ33が形成される。
この場合のストッパー18は環状に形成され、内周面に上記の雄ねじ33に螺合する雌ねじ32が形成される。その雌ねじ32の上部に内周段差部20を介して、前記の雌スプライン8に合致する短寸雌スプライン8’が設けられる。
第5実施形態の継手構造は以上のようなものであり、前記の各実施形態の場合と同様に、下部鋼管1と上部鋼管5に予め雌スプライン継手2と雄スプライン継手6を溶接4,10により固定しておき、下部鋼管1の圧入の途中でその圧入を一時的に中止し、円筒状のストッパー18を雌スプライン継手2に螺合させ、その内周段部20を雌スプライン継手2の上端面に接触させるか、又はそれに接近させながら、雌スプライン8と短寸雌スプライン8’を整合させる。
次に上部鋼管5を吊り込み、その雄スプライン継手6を、整合状態にあるストッパー18と雌スプライン継手2に嵌合させ、その後ストッパー18を半ピッチだけ周方向に回動させると不整合状態となる。これにより、雌雄のスプライン継手2、6の上下方向への抜け出しが阻止され、且つ固定される。
〔第6実施形態〕
図17から図24に示した第6実施形態は、前述の各実施形態のストッパー18に変えて、これを外周ストッパー18aと内周ストッパー18bの組合わせにより構成したものである。外周ストッパー18aは前述のストッパー18と同様に、三分の一円の円弧状に形成され、その内側面に雌スプライン8に合致する短寸雌スプライン8’が設けられる。内周ストッパー18bは、外周ストッパー18aと同じ中心角を持つ円弧状に形成され(図18参照)、その外側面に雄スプライン12に合致する短寸雄スプライン12’が設けられる。従って、その短寸雄スプライン12’と短寸雌スプライン8’は相互にかみ合う。
上記の外周ストッパー18aは、前述の場合と同様に、雌スプライン継手2の内周面に形成された内周溝16に周方向に移動可能に嵌合される。雄スプライン継手6の外周面には、その雄スプライン12の底より深い外周溝17’が設けられ、この外周溝17’と内周溝16とが内外で対向することにより、環状の空間が形成され、その環状空間を外周ストッパー18aと内周ストッパー18bが相互にかみ合い一体となって移動することができる。
前記の内周溝16に対応した位置において、前記の場合と同様に、各外周ストッパー18aごとに2か所の長穴19が設けられ、その長穴19からねじ21を各外周ストッパー18aに螺合される。上記のねじ21に係合した工具により外周ストッパー18aを周方向移動させることができる。また、ねじ21を締め付けることにより外周ストッパー18aを所定位置に固定することができる。
内周ストッパー18bは外周ストッパー18aと一体に移動することは可能であるが、外周ストッパー18aを前記のように固定するだけでは内周ストッパー18bは固定されず、がたつく可能性があるので、内周ストッパー18b独自の固定手段が設けられる。即ち、図18、図19に示すように、雄スプライン継手6の外周溝17’に、各内周ストッパー18bごとに、2箇所の蟻溝34、34が設けられる。各蟻溝34の一端部には入口35が設けられ(図19参照)、その入口35から抜止めピース36が収納され、内周ストッパー18bに設けたボルト穴37の外部から挿入したボルト38を蟻溝34内で抜止めピース36に螺合し、上記入口35部分以外の部分で該抜止めピース36を蟻溝34に係合するようにしている。ボルト38を緩めると、内周ストッパー18bは、抜止めピース36とともに蟻溝34の範囲内で移動することができる。
なお、上記のボルト38を操作するために、ボルト穴37に対向した位置において外周ストッパー18aに挿通穴39が設けられる。その挿通穴39は前記19の開口範囲内に設けられる。
上記の外周ストッパー18aと内周ストッパー18bを上述のように組み合わさせて、長穴39の範囲内で移動させ、雌スプライン8、8’及び雄スプライン12、12’を上下方向に揃えた整合状態を図20と図21に示す。また、不整合状態を図22と図23に示す。
不整合状態を示す図23から明らかなように、外周ストッパー18aの雌スプライン8’の凸歯8’aは雄スプライン12の下端面と上下に対面している。また、内周ストッパー18bの雄スプライン12’の凸歯12’aは雌スプライン8の下端面と上下に対面している。これにより、継手部分の全体にかかる上下方向の荷重を、外周ストッパー18aと内周ストッパー18bとにより径方向に分散支持していることがわかる。
なお、図24に示すように、上記と同様の構造を上下2段に設けることにより、上下方向にも荷重を分散支持することができる。
〔第7実施形態〕
図25及び図26に示した第7実施形態は、継手構造が上下2段に別れているが、上段は、前述の第2実施形態の場合(図5から図8参照)と同じであり、外周ストッパー18aが雄スプライン12の切欠き17に係合する。
下段は、第5実施形態の内周ストッパー18bを雄スプライン継手6の外周溝17’に嵌合した構造(図19、図20参照)を採用したものである。その内周ストッパー18bの雄スプライン12’は、長穴19’を通じて挿入されたボルト38が螺入され、蟻溝34内の抜止めピース36に螺合することにより固定される。また、その螺合を緩めることにより周方向に移動させることができる。
上記構成の継手構造においては、外周ストッパー18aと内周ストッパー18bをそれぞれ独立に操作して、整合状態及び不整合状態を形成する。
〔その他〕
図27は、前述の図9の場合(第2実施形態)の変形例であり、雌スプライン継手2の下端部内周面につば部2aを設け、そのつば部2aで雄スプライン継手6の下端面を受けるようにしている。また、雄スプライン継手6の上端部外周面につば部6aを設け、雌スプライン継手2の上端面に突き出すようにし、下部鋼管1、雌スプライン継手2、雄スプライン継手6のつば部6a及び上部鋼管5の外周面が同一面となるようにしている。このように構成することで、上下方向及び径方向の強度を上げることができる。この構成は前述の他の実施形態においても等しく適用することができる。
図28、図29は、雌スプライン継手2の内周溝16から下方の雌スプライン8を省略したものである。比較的ねじり荷重が小さい場合に適用される。雌スプライン8が部分的に省略されるため、加工が簡単になるとともに、雌スプライン継手2の長手方向の寸法を短くすることができる。この変形例も、前述の各実施形態の場合に適用することができる。
第1実施形態の一部省略分解斜視図 同上の組立状態の一部断面図 図2のIII−III線の断面図 (a)から(e)スプラインの例を示す一部断面図 第2実施形態の一部省略分解斜視図 同上の組立状態の一部断面図 図6のVII−VII線の整合状態の断面図 図6のVII−VII線の不整合状態の断面図 同上の変形例の一部断面図 同上の他の変形例の一部断面図 第3実施形態の一部省略分解斜視図 同上の組立状態の一部断面図 第4実施形態の一部省略分解斜視図 同上の組立状態の一部断面図 第5実施形態の一部省略分解斜視図 同上の組立状態の一部断面図 第6実施形態の一部省略分解斜視図 同上の組立状態の横断平面図 同上の一部省略分解斜視図 (a)同上の整合状態の一部省略横断平面図、(b)(a)図のb−b線の断面図、(c)(a)図のc−c線の断面図 同上の整合状態の一部拡大斜視図 (a)同上の不整合状態の一部省略横断平面図、(b)(a)図のb−b線の断面図、(c)(a)図のc−c線の断面図 同上の不整合状態の一部拡大斜視図 同上の変形例の一部断面図 第7実施形態の一部断面図 同上のX−X線の断面図 変形例の断面図 他の変形例の断面図 図28の一部分解斜視図
符号の説明
1 下部鋼管
2 雌スプライン継手
2a つば部
3 係合段部
4 溶接
5 上部鋼管
6 雄スプライン継手
6a つば部
7 係合部
8、8’ 雌スプライン
9 座繰り凹所
10 溶接
11 貫通穴
12、12’ 雄スプライン
13 ねじ穴
14 ボルト
16 内周溝
17 切欠き
17’ 外周溝
18 ストッパー
18a 外周ストッパー
18b 内周ストッパー
19、19’ 長穴
20 内周段差部
21 ねじ
22 鍔
23 溝
24 貫通穴
25 ねじ
26 ねじ穴
27 短寸雄スプライン
28 短寸雌スプライン
29 切欠き
30 充填材
32 雌ねじ
33 雄ねじ
34 蟻溝
35 入口
36 抜止めピース
37 ボルト穴
38 ボルト
39 挿通穴

Claims (4)

  1. 接続すべき下部鋼管の上端に円筒状の雌スプライン継手を固着し、同じく接続すべき上部鋼管の下端に円筒状の雄スプライン継手を固着し、上記の各スプライン継手を上下方向に相互に嵌合し、上記両スプライン継手間を継手固定手段により固定してなる鋼管の継手構造において、上記の継手固定手段が、上記の雌スプライン継手の外周面上端部に形成された鍔と、上記の雌スプライン継手の上端面に設置され上記鍔に周方向に移動可能に嵌合された円弧状のストッパーと、ストッパー固定手段により構成され、上記ストッパーはその内面に上記雌スプライン継手の各スプラインと合致する短寸雌スプラインを有してなることを特徴とする鋼管の継手構造。
  2. 上記のストッパーは二分の一円以下の長さの円弧状をなし、少なくとも2本を環状に組合わせて用いられる請求項1に記載の鋼管の継手構造。
  3. 接続すべき下部鋼管の上端に円筒状の雌スプライン継手を固着し、同じく接続すべき上部鋼管の下端に円筒状の雄スプライン継手を固着し、上記の各スプライン継手を上下方向に相互に嵌合し、上記両スプライン継手間を継手固定手段により固定してなる鋼管の継手構造において、上記の継手固定手段が、上記の雌スプライン継手の外周面上端部に形成された鍔状雄スプラインと、上記の雌スプライン継手の上端面に設置され上記鍔状雄スプラインに周方向に移動可能に嵌合された環状のストッパーと、ストッパー固定手段により構成され、上記ストッパーはその内面が小径の上段と大径の下段に区分され、その上段に上記雌スプライン継手に合致する上段雌スプラインとその下段に上記鍔状雄スプラインと合致する下段雌スプラインを形成してなることを特徴とする鋼管の継手構造。
  4. 接続すべき下部鋼管の上端に円筒状の雌スプライン継手を固着し、同じく接続すべき上部鋼管の下端に円筒状の雄スプライン継手を固着し、上記の各スプライン継手を上下方向に相互に嵌合し、上記両スプライン継手間を継手固定手段により固定してなる鋼管の継手構造において、上記の継手固定手段が、上記の雌スプライン継手の外周面に形成された雄ねじと、上記の雌スプライン継手の雄ねじと螺合される雌ねじ筒とその上端に形成された内向き鍔からなる円筒状のストッパーとにより構成され、上記ストッパーはその内向き鍔の内周面に上記雌スプライン継手の各スプラインと合致する雌スプラインを有してなることを特徴とする鋼管の継手構造。
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