JP2005219134A - 検出方法、検出装置及び切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コーナーカットを施しながらシート体を生産するときに、切断直後の搬送不良などを迅速にかつ的確に検出することにより、切り屑の発生やウエブの損失を最小限に抑える。
【解決手段】 第2カッター54によってウエブ38の先端を切断すると共に、第1カッターによってウエブを所定長さに切断することにより、四隅にコーナーカットを施したXレイフィルム12を生産する切断装置50には、第2カッターの切断タイミングを検出するカムスイッチ154と、第2カッターの下流側にシートセンサ156を設けている。シートセンサは、Xレイフィルムの縦寸法L、搬送間隔L1に対して、検出位置Csと第2カッターの切断位置Cbの間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなっており、これにより、2枚切りやシート詰まりを迅速に検出して切断処理を強制停止可能となっている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ウエブ状のシート材を搬送しながら所定長さに切断してシート体を生産するときの、シート体の詰まり等の搬送異常を検出する検出方法、検出装置及び、切断装置に関する。
医療用感光材料には、熱現像感光材料などを用いたXレイフィルなどがある。Xレイフィルムは、ウエブ状の感光材料を所定長さに切断して、所定サイズのシート状に形成される。また、シート体には、Xレイフィルムなどのように、四隅の角を切り落として丸めるコーナーカットが施されているものがある。
例えば、Xレイフィルムは、ウエブを搬送しながら所定長さに切断するときに、角部を丸めてカットするようにしており、これにより、コーナーカットが施された所定サイズのXレイフィルムが生産される。
このような切断装置としては、ウエブの搬送方向に沿って第1カッターと第2カッターを設け、第2カッターによってウエブの搬送方向先端側の角部にコーナーカットを施し、第1カッターによってウエブを所定長さに切断すると共に、切断したXレイフィルムの搬送方向後端側の角部にコーナーカットを施す。すなわち、Xレイフィルムを生産する切断装置では、ウエブの全幅方向に沿った切断及びコーナーカットを施す第1カッターと、第1カッターによって切断することによりウエブの先端に生じるノッチの切除とコーナーカットを施す第2カッターとが設けられている。
これにより、ウエブを高速で搬送しながら、四隅にコーナーカットを施したXレイフィルムが生産される。
Xレイフィルムの生産工程では、ウエブを切断することにより生産したXレイフィルムをコンベヤ等によって集積工程へ搬送するようにしている。
ところで、Xレイフィルムなどのシート体の生産性向上を図るためには、搬送速度を高くする必要があるが、搬送速度を高くすることにより、シート体のジャム等の搬送不良の発生率が高くなる。シート体の搬送不良が生じたときには、迅速に装置を停止して、改修処理を行う必要があり、これにより、損失の低減を図ることができる。
シート体の搬送状態に関しては、シート処理装置に送り込まれるシート体の枚数と、シート処理装置から送り出されるシート体の枚数をカウントし、カウント結果を比較する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、この方法では、切断装置内でのシート体の詰まり等を検出することが困難となっている。
ここから、ウエブを切断したシート体が所定の間隔で送り出されて搬送されることから、一対の検知手段を、このシート体の搬送間隔よりも広くかつシート体の搬送方向に沿った長さよりも狭い間隔で配置し、これらの検知手段の検知結果から切断直後のシート体にジャム等が発生しているか否かを判断する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この提案では、上記間隔で検知手段を配置することにより、一方の検知手段がシート体を検知しているときに、他方の検知手段が非検知状態であれば、シート体が正常に搬送されていると判断し、双方の検知手段が非検知状態であれば、シート体の搬送に異常が生じていると判断する。
しかしながら、カッターの1回の切断動作の間で、双方の検知手段がシート体を検知する状態が生じる。このために、双方の検知手段がシート体を検知した状態で異常と判断するためには、複数回の切断動作が行われてしまうことになる。
すなわち、異常を検知したときには、複数回の切断動作が行われてしまうことがある。このときに、例えば、全幅切断用の第1カッターと、コーナーカット用の第2カッターを用いてシート体にコーナーカットを施していると、切り屑や切れ端が発生し、これが飛散して製品に混入してしまう恐れがあり、これにより、不良品の量の増加や装置の故障懸念が生じる。
特に、Xレイフィルムなどの感光材料の切断は暗室内で行われるために、切り屑や切れ端が飛散してしまうと、除去のための清掃や切り屑や切れ端が存在しないことを確認する作業が必要となり、その作業が搬送不良の改修作業の中で大きな負担となる。
特開平10−194521号公報 特開2000−327178号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、特にコーナーカットを施しながらシート体を生産するときに、ウエブの切断直後の搬送不良などを迅速にかつ的確に検出することができる検出方法、検出装置及び切断装置を提案することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の検出方法は、搬送手段によって搬送されるウエブ状のシート材を所定長さに切断する第1カッター及び、前記第1カッターの下流側に配置され、前記シート材の先端にコーナーカットを施す第2カッターを用いて、四隅にコーナーカットを施したシート体を生産して所定間隔で送り出す切断装置で、前記シート体の搬送不良を検出する検出方法であって、前記シート体の長さ寸法をL、前記搬送間隔をL1としたとき、前記第2カッターでの切断位置との間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなる位置に前記シート体の通過を検出するシート検出手段を設け、前記第2カッターによる前記ウエブの切断時又は切断間隔における前記シート検出手段の検出結果に基づいて前記シート体が適正に搬送されているか否かを検出することを特徴とする。
この発明によれば、第2カッターの下流側にシート検出手段を設ける。このシート検出手段の位置は、第2カッターの切断位置との間隔L2が、シート体の搬送方向に沿った長さL、搬送間隔L1に対して、(L+L1)≧L2≧Lとなるようにしている。
これにより、第2カッターを通過して送り出された直後のシート体に搬送不良が生じているか否かを検出することができるので、搬送不良が生じても、不要に切断されるシート体又はウエブ状のシート材の量を最小限に抑えることができる。
また、シート体又はウエブ状のシート材が不必要に切断されてしまうことによる切り屑の発生を最小限に抑えることができる。
このような本発明の検出方法においては、前記第2カッターによる前記ウエブの切断時に、前記シート検出手段が非検出状態であるときに、搬送不良を検出することができ、また、前記第2カッターによる前記ウエブの切断時から次の切断時までの間、前記シート検出手段が前記シート体を連続して検出しているときに、搬送不良を検出することができる。
このような本発明が適用される検出装置は、搬送手段によって搬送されるウエブ状のシート材を所定長さに切断する第1カッター及び、前記第1カッターの下流側に配置され、前記シート材の先端にコーナーカットを施す第2カッターを用いて、四隅にコーナーカットを施したシート体を生産して所定間隔で送り出す切断装置に設けられて、前記シート体の搬送不良を検出する検出装置であって、前記第2カッターによる前記ウエブの切断タイミングを検出する切断検出手段と、前記シート体の長さ寸法をL、前記搬送間隔をL1としたとき、前記第2カッターでの切断位置より下流側で、切断位置との間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなる位置に設けられて前記シート体の通過を検出するシート検出手段と、前記切断検出手段及び前記シート検出手段の検出結果に基づいて前記シート体の搬送不良の有無を判定する判定手段と、を含むものであれば良い。
また、本発明の検出装置は、前記判定手段が搬送不良と判定したときに前記切断装置の強制停止を要求することが好ましく、前記判定手段が搬送不良と判定したときに、表示手段に判定結果の表示を要求することが好ましい。
さらに、本発明の検出装置は、判定手段が、前記切断検出手段によって検出する前記ウエブの切断時に、前記シート検出手段が非検出状態であるときに、搬送不良が発生していると判定するものであればよく、また、前記判定手段が、前記切断検出手段によって前記ウエブの切断から次の切断を検出するまでの間、前記シート検出手段が前記シート体を連続して検出したときに、搬送不良が発生していると判定するものであれば良い。
本発明が適用される切断装置は、搬送手段によって搬送されるウエブ状のシート材を所定長さに切断する第1カッター及び、前記第1カッターの下流側に配置され、前記シート材の先端にコーナーカットを施す第2カッターを用いて、四隅にコーナーカットを施したシート体を生産して所定間隔で送り出す切断装置であって、前記第2カッターによる前記ウエブの切断タイミングを検出する切断検出手段と、前記シート体の長さ寸法をL、前記搬送間隔をL1としたとき、前記第2カッターでの切断位置より下流側で、切断位置との間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなる位置に設けられて前記シート体の通過を検出するシート検出手段と、前記切断検出手段及び前記シート検出手段の検出結果に基づいて前記シート体の搬送不良の有無を判定する判定手段と、前記搬送手段、前記第1カッター及び前記第2カッターの作動を制御すると共に前記判定手段が搬送不良を判定したときに搬送手段、第1カッター及び第2カッターを強制停止する切断制御手段と、を含むものであれば良い。
これにより、シート体に搬送不良が生じたときに、迅速に検出して、強制的に切断処理を停止できるので、シート材の損失を最小限に抑えることができる。
また、切断装置としては、前記判定手段が搬送不良と判定したときに、該判定結果を表示して報知する報知手段を含むことがより好ましい。
このような本発明の切断装置は、シート材として感光材料を適用することができる。感光材料の切断処理を行うときには、製品品質の低下を防止するために暗室状態で行われるが、このときに、感光材料の搬送不良を迅速に、かつ的確に検出することができる。また、搬送不良が発生した時に、強制的に切断処理を停止することにより、シート材の損失と共に切り屑の発生を最小限に抑えることができるので、切り屑が製品に混入してしまうのを抑えることができると共に、発生した切り屑の廃却などの復旧処理を迅速に行うことができるので、生産性の低下を防止することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、第2カッターの直後で、シート体に搬送不良が生じているか否かを的確にかつ迅速に検出できるので、搬送不良が生じても、シート体やシート材が不必要に切断されて、切り屑が発生してしまうのを抑えることができる。
これにより、暗室状態で感光材料の切断処理を行うときに、搬送不良が生じても、製品品質の低下、生産性の低下などを確実に防止することができるという優れた効果が得られる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したフィルム生産システム10の概略構成を示している。このフィルム生産システム10は、所定サイズのシート状のXレイフィルム12を生産する。なお、シート体の一例として適用するXレイフィルム12は、PET等の光透過性の支持体の表面に感光層が形成された一般的構成で、例えば熱現像感光材料を用いた医療用感光材料であり、主に暗室内で処理される。
本実施の形態に適用するフィルム生産システム10は、加工したシート状のXレイフィルム12を、所定枚数ずつ束ねて、包装材14によって遮光包装を施した包装体16を、出荷用の製品として化粧箱18に箱詰めする。
また、フィルム生産システム10において生産された包装体16は、マガジン等に積み込まれて保管され、出荷時に化粧箱18に箱詰めして、さらに、所定数ずつダンボール箱等に箱詰めされるものであっても良い。
フィルム生産システム10は、裁断工程20、切断工程22、集積工程24を含んでいる。また、フィルム生産システム10には、集積工程24の下流側に当てボール装着工程26、包装工程28及び箱詰め工程30が設けられ、包装工程28で包装体16を生産した後、この包装体16を箱詰め工程30で化粧箱18に箱詰めする。
フィルム生産システム10の裁断工程20には、Xレイフィルム12の原反32が装填される。裁断工程20では、この原反32からウエブ34を引き出して搬送する。また、裁断工程20には、複数のスリット刃36が、ウエブ34の幅方向に沿って配置されている。スリット刃36は、Xレイフィルム12の幅寸法に応じた間隔で配置されており、裁断工程20では、スリット刃36によってウエブ34を所定幅に裁断して、複数本の小幅のウエブ38を生産する。
また、裁断工程20には、複数のスキッド40が装着されており、裁断工程20では、このウエブ38を、スキッド40に設けられている巻芯40Aに巻き取られることによりスリットロール42を生産する。
スリットロール42を搭載したスキッド40は、切断工程22へ搬送されて装填される。これにより、スリットロール42が切断工程22に装填される。
切断工程22には、サクションドラム44及びフィードローラ46を含む複数のローラと共に、切断装置50が設けられている。切断工程24では、スキッド40のスリットロール42からウエブ38を引き出し、このウエブ38をサクションドラム44及びフィードローラ46等に巻き掛けて搬送し、フィードローラ46から切断装置50へ送り込む。なお、切断工程22では、スリットロール42から引き出したウエブ38の巻癖除去を図りながら切断装置50へ送り込むようにしている。
切断装置50には、第1カッター52と第2カッター54が設けられており、切断装置50では、第1カッター52と第2カッター54によってウエブ38を所定長さに切断してシート状に形成すると共に、四隅を丸めるコーナーカットを施す。これにより、スリットロール42のウエブ38の幅寸法は、生産するXレイフィルム12の幅寸法となっており、このウエブ38をXレイフィルム12の長さ寸法(縦寸法)に応じて切断することにより、所定サイズのシート状のXレイフィルム12が生産される。
切断工程22によって生産されたXレイフィルム12は、集積工程24へ搬送される。集積工程24では、このXレイフィルム12を、トレイ56に順に集積と、予め設定している枚数ずつ(例えば、50枚〜200枚などのサイズに応じて設定している枚数ずつ)集積したXレイフィルム12の束12Aを形成する。
なお、集積工程24は、複数のトレイ56を備え、例えば、一つのトレイ56に所定枚数のXレイフィルム12を集積すると、次のトレイ56へのXレイフィルム12の集積を行うようにするなど従来公知の任意の構成を適用することができる。また、集積工程24には、仕分けゲート58が設けられており、予め表面に傷等の損傷が生じていると判定されている部位のXレイフィルム12を、この仕分けゲート58によって仕分けて廃棄用のトレイ60へ集積する。
一方、集積工程24の下流側には、当てボール装着工程26が設けられている。この当てボール装着工程26には、予め厚紙の打ち抜き等によって所定形状に形成されている当てボール62が装填されている。また、当てボール装着工程26には、集積工程24のトレイ56に集積されたXレイフィルム12の束12Aを取り出すシートハンドリングロボット64及び、当てボール62を取り出して、予め設定されている形状に曲げ加工を施すカバーハンドリングロボット66が設けられている。
シートハンドリングロボット64及びカバーハンドリングロボット66は、例えば汎用多軸ロボットが用いられ、シートハンドリングロボット64は、アーム64Aの先端に設けられているチャック68によって、トレイ56上に揃えられて集積されたXレイフィルム12の束12の所定位置を把持する。
カバーハンドリングロボット66は、アーム66Aの先端に設けられている吸着パッド70によって当てボール62の所定位置を吸着して保持する。また、カバーハンドリングロボット66は、吸着パッド70によって吸着した当てボール62を、図示しない仮折り機を用いて半箱状態に仮折りし、この後に、当てボール62をXレイフィルム12の束12Aを把持しているシートハンドリングロボット64に受け渡す。
このときに、カバーハンドリングロボット66は、当てボール62の所定位置に束12Aが重なるようにし、シートハンドリングロボット64は、この当てボール62と束12Aを重ねて把持する。
この後、シートハンドリングロボット64は、図示しない折込機を用いて、当てボール62によって束12を挟むように当てボール62を半箱状に折り曲げる。これにより、Xレイフィルム12の束12Aを当てボール62によって保護した冊72が生産される。
当てボール装着工程26では、このXレイフィルム12の冊72を、所定のタイミングで包装工程28へ受け渡す。
包装工程28では、図示しない包装材ロールから引き出された長尺の包装材14と、当てボール装着工程26から送り込まれたXレイフィルム12の冊72を搬送しながら、包装材14によって冊72を包み込む。このときに、包装工程28では、冊72を包んだ包装材14の幅方向の両端部を重ね合わせて接合し、センターシールを形成することにより包装材14を筒状とする。
この後、包装工程28では、冊72を包んだ包装材14を、冊72を挟んだ両側で切断すると共に、その切り口を接合することにより、冊72を包装材14によって密封する。また、包装工程28には、アームロボット74が設けられており、包装材14を切断したときに形成され前フィレ部と後フィレ部を、アームロボット74によって折り返し、図示しないラベルを貼付することにより、前フィレ部と後フィレ部を止めることにより、Xレイフィルム12の冊12を包装材14で密封包装した包装体16を生産する。
包装工程28で生産された包装体16は、箱詰め工程30へ送られる。この箱詰め工程30には、例えばアームロボット76が設けられており、このアームロボット74によって取出された化粧箱18へ、包装工程28から送りこまれる包装体16を挿入することにより、包装体16を化粧箱18へ箱詰めする。
ところで、切断工程22の切断装置50は、第1カッター52と第2カッター54によってウエブ38を所定長さに切断することにより、シート状のXレイフィルム12を生産する。
図2に示すように、切断装置50には、ウエブ38の搬送方向(図2の矢印A方向)上流側にフィードローラ46が設けられている。また、切断装置50には、フィードローラ46の下方側に、ローラ80A、80Bが上下に配置され、さらに、ローラ80A、80Bの間にローラ82が配置されている。
切断装置50では、ローラ80A、82、80Bに巻きかけられたウエブ38が、ローラ80Bからフィードローラ46に巻きかけられるようになっている。また、ローラ82はウエブ38の搬送路を伸縮する方向へ移動するようになっており(図2に二点鎖線で移動範囲を図示)、これにより、一定速度で送り込まれるウエブ38に所定の張力を付与しながら間欠搬送が可能となっている。
一方、切断装置50には、フィードローラ46の近傍に、ローラ84A、84B、84Cが配置され、ウエブ38の搬送方向下流側にローラ86A、86Bが上下に配置されている。また、切断装置50には、ローラ86Aの下流側にローラ88が配置され、これらのローラ84A〜84C、86A、86B、88の間に、無端の搬送ベルト90が巻きかけられている。
搬送ベルト90は、ローラ84Cに巻きかけられたときに、フィードローラ84Cの上端部周面に接し、この位置から略水平方向へ移動するようになっている。また、搬送ベルト90は、ローラ84Cとローラ88の間で、ウエブ38の搬送方向に沿って移動するようになっている。
切断装置50へ送り込まれたウエブ38は、フィードローラ46に巻きかけられた後、搬送ベルト90に載置されて搬送され、シート状に切断されることによりXレイフィルム12として、ローラ88側へ搬送される。
また、切断装置50には、ローラ88に対向してローラ92が設けられており、Xレイフィルム12は、ローラ88に巻きかけられる搬送ベルト90とローラ92に挟持されて送り出される。
なお、切断装置50を含むフィルム生産システム10では、小幅の搬送ベルトを、ウエブ38又はXレイフィルム12の幅方向に沿って所定間隔で配置して、Xレイフィルム12を載置又は挟持して搬送する搬送路を形成するようにしており、これに伴って、搬送ベルト90を含む搬送ベルトが巻きかけられる各ローラは、主に、搬送ベルトに対向する部位に小幅のローラが配置された所謂駆使ローラとなっている。
切断装置50には、ローラ84Cとローラ88の間に、第1カッター52及び第2カッター54が配置されている。第1カッター52及び第2カッター54は、基台94を備えており、この基台94にローラ96A、96B及びローラ98A、98Bが配置されている。
ローラ96A、96Bは、ウエブ38の搬送方向上流側に上下に配置され、ローラ98A、98Bは、ウエブ38の搬送方向下流側に上下に配置されている。また、ローラ96A、96B、98A、98Bの間には、搬送ベルト90が巻きかけられている。搬送ベルト90は、ローラ96A、96B、98B、98Aの順に巻きかけられている。
これにより、第1カッター52及び第2カッター54では、ローラ96A、96Bと、ローラ98A、98ローラの間が空けられている。また、搬送ベルト90に載置されて搬送されるウエブ38は、ローラ96Aからローラ98Aに跨って移動するようになっている。
一方、図2乃至図4に示すように、第1カッター52は、上刃100と下刃102を備えており、第2カッター54は、上刃104と下刃106を備えている。
図2に示すように、第1カッター52及び第2カッター54では、下刃102、106がローラ96Aとローラ98Aの間に配置されており、上刃100、104が、下刃102、106のそれぞれに対向して、ウエブ38の搬送路の上方側に配置されている。
第1カッター52及び第2カッター54には、基台94からシャフト108が立設されている。このシャフト108には、昇降部110が設けられており、それぞれの昇降部110に上刃100、104が取り付けられている。
なお、シャフト108は、ウエブ38の幅方向の両側に一対ずつ設けられ、昇降部110は、それぞれのシャフト108に掛け渡されることにより、ウエブ38の幅方向に掛け渡されており、上刃100、104は、それぞれの昇降部110に、ウエブ38の幅方向に沿って配置されている。
昇降部110には、スライド軸受112が取り付けられており、シャフト108がこのスライド軸受112に挿通されている。これにより、昇降部110がシャフト108に沿って上下移動可能となっている。
切断装置50の第1カッター52及び第2カッター54では、上刃100、104が昇降部110と一体で下方へ移動し、下刃102、106との間でウエブ38を挟むことにより、ウエブ38を切断する。
一方、切断装置50には、搬送ベルト90によるウエブ38(Xレイフィルム12)の搬送路の下方側にガイドレール114が設けられている。ガイドレール114は、ウエブ38の搬送幅方向の両側に対で設けられており(図2では一方のみを図示)、長手方向がウエブ38の搬送方向に沿うように配置されている。第1カッター52及び第2カッター54の基台94は、この一対のガイドレール114に掛け渡されて支持されている。
基台94には、下面側にスライダ116が取り付けられており、このスライダ116がガイドレール114に摺動可能に係合している。これにより、第1カッター52及び第2カッター54は、ガイドレール114上をウエブ38の搬送方向及び搬送方向と反対方向(矢印X方向)に沿って移動可能となっている。
また、第1カッター52及び第2カッター54は、基台94に、側板118が設けられている。この側板114は、ウエブ38の搬送幅方向の両側に対で配置され(図2では一方のみを図示)、基台94から下方へ突設されている。
側板118のそれぞれには、下端部にスライド軸受120が取り付けられており、このスライド軸受120に、昇降シャフト122の一端側が挿通されている。すなわち、第1カッター52及び第2カッター54のそれぞれには、ウエブ38の幅方向の両側に昇降シャフト122が配置されている。
この昇降シャフト122は、軸方向が上下方向に沿って配置されており、基台94から突出した先端が昇降部110に連結されている。なお、基台94には、図示しないスライド軸受が設けられており、昇降シャフト122は、このスライド軸受に挿通されて基台94の上方へ突設されている。
これにより、第1カッター52及び第2カッター54のそれぞれでは、昇降部110が昇降シャフト122と一体で上下方向(矢印Y方向)へ移動するようになっている。
昇降シャフト122のそれぞれには、基台94の下方側の所定位置に、クランクピン124が設けられており、このクランクピン124を介して、クランクアーム126の一端が軸支されている。
また、切断装置50には、図示しないフレームにベース板128が取り付けられている。ベース板128は、第1カッター52の側板118と、第2カッター54の側板118のそれぞれに対向する所定位置に固定されている。なお、ベース板128は、ウエブ38の搬送幅方向の両側に対で設けられている側板118のそれぞれに対向するように対で設けられている(図2では一方のみを図示)。
互いに対向するベース板128の間には、クランク軸130が掛け渡されている。クランク軸130は、図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。また、クランク軸130には、一端が昇降シャフト122に連結されているクランクアーム126の他端が連結されており、これにより、第1カッター52及び第2カッター54のそれぞれにクランク132が形成されている。
昇降シャフト122は、クランク軸130の回転により、クランクピン124がクランク軸130を軸にして回転することにより、上下移動すると共にウエブ38の搬送方向に沿って往復移動する。なお、クランク132は中央クランクを形成しており、クランク軸130には、軸方向の両側にクランク132が形成されており、一対の昇降シャフト122が一体で移動するようになっている。
これにより、第1カッター52及び第2カッター54のそれぞれは、基台94がガイドレール114に沿って矢印X方向に往復移動すると共に、昇降部110が上下移動(矢印Y方向に沿って移動)する。
第1カッター52及び第2カッター54では、昇降部110と共に上下方向に往復移動する上刃100、104の下死点(クランク132の下死点)近傍で上刃100、104の下端と下刃102、106の上端が交差してウエブ38を切断するようになっている。
また、第1カッター52及び第2カッター54では、基台94がウエブ38の搬送方向(矢印A)方向に沿って往復移動(矢印X方向)するときに、クランク132の下死点で一定位置に達するようになっている。
すなわち、第1カッター52及び第2カッター54では、上刃100、104と下刃102、106を一体でウエブ38の搬送方向に移動させながら、所定位置でウエブ38を切断するようになっている。以下、第1カッター52によるウエブ38の切断位置を切断位置Caとし、第2カッター54によるウエブ38の切断位置を切断位置Cbとする。
なお、図2では、第1カッター52の移動範囲及び第2カッター54の移動範囲を、ローラ96A、96B、98A、98Bの位置として二点鎖線で示している。また、切断装置50には、ローラ86A、88の間にスイングローラ134が設けられており、このスイングローラ134によって搬送ベルト90に一定の張力を付与して、基台94(ローラ9A、96B、98A、98B)の移動によって搬送ベルト90に弛緩が生じないようにしている。
切断装置50では、第1カッター52及び第2カッター54を所定の間隔で配置すると共に、第1カッター52のクランク軸130と第2カッター54のクランク軸130が一体で回転するように駆動して、第1カッター52及び第2カッター54が同期してウエブ38を切断することにより、所定の長さのXレイフィルム12を生産するようにしている。
ここで、第1カッター52及び第2カッター54を用いたウエブ38の切断を説明する。
図3及び図4に示すように、第1カッター52の上刃100、下刃102及び第2カッター54の上刃104、下刃106は、ウエブ38の長手方向に沿って配置されている。
第1カッター52及び第2カッター54のそれぞれでは、クランク132(図2参照)によって、下刃102、106が矢印X方向に沿って往復移動し、上刃100、104が矢印X方向に沿って往復移動と共に矢印Y方向に沿った上下移動することにより、ウエブ38の搬送路に対して回転移動してウエブ38を切断する。
切断装置50では、ウエブ38がXレイフィルム12の長さに応じた量だけウエブ38が搬送されるごとに、第1カッター52によってウエブ38を切断する。
これにより、所定サイズ(所定の幅寸法及び縦寸法)のXレイフィルム12が生産される。
この第1カッター52に用いている上刃100には、ウエブ38の幅方向の両側に、湾曲部100Aが形成されている。湾曲部100Aは、ウエブ38の幅方向の両端部に対向して、ウエブ38の搬送方向の上流側の面に所定径で湾曲されて形成されている。
また、第1カッター52の下刃102には、上刃100の湾曲部100Aの湾曲に合わせて、ウエブ38の幅方向の両端部が、搬送方向の下流側へ向けて突出するように湾曲された湾曲部102Bが形成されている。
これにより、図4及び図5(B)に示すように、第1カッター52では、ウエブ38の先端の幅方向両側に、搬送方向下流側へ突出したノッチ38Aを形成するように切断する。また、第1カッター52によって切り離されたウエブ38(Xレイフィルム12)には、搬送方向上流側の端部の幅方向の両側が円弧状に形成される。すなわち、切断装置50では、第1カッター52によってXレイフィルム12の搬送方向上流側の端部にコーナーカットを施す。
一方、図3及び図4に示すように、第2カッター54の上刃104には、ウエブ38(Xレイフィルム12)の幅方向の両端部のそれぞれに対向する刃部104Aが形成され、下刃106には、上刃104の刃部104Aに合わせた刃部106Aが形成されている。
上刃104の刃部104Aは、平面形状が略L字形状に形成され、ウエブ38の搬送方向上流側へ向けて所定径の凹状となるように湾曲されている。また、上刃104の刃部104Aに対向する下刃106の刃部106Aは、刃部104Aの湾曲に合わせて、ウエブ38の搬送方向下流側の面が凸状に湾曲されている。
切断装置50では、第1カッター52によって切断したウエブ38の先端部を、第2カッター54によって切断する。すなわち、図5(A)に示すように、第2カッター54は、ウエブ38の先端部が切断位置Cbに達するタイミングで、ウエブ38を切断する。
このとき、図3に示すように、第2カッター54の上刃104は、刃部104Aがウエブ38の幅方向の両端部に形成されているノッチ38Aに対向しており、切断装置50では、ウエブ38のノッチ38Aを第2カッター54によって切除する。これと共に、切断装置50では、上刃104及び下刃106に、湾曲した刃部104A及び刃部106Aを設けていることにより、ウエブ38の搬送方向先端の幅方向の両端部を円弧状に切断する。
これにより、図3及び図5(A)に示すように、ウエブ38は、先端部にコーナーカットが施される。
切断装置50では、第1カッター52及び第2カッター54によってウエブ38を切断することにより、四隅にコーナーカットを施しながら、所定サイズのシート状のXレイフィルム12を生産する。
このときに、図5(A)及び図5(B)に示すように、切断装置50では、第1カッター52による切断位置Caと第2カッター54による切断位置Cbの間隔が、Xレイフィルム12の長さ方向(縦方向)に沿った寸法より短いときに、先ず、第2カッター54によってウエブ38の先端部にコーナーカットを施し、第1のカッター52によってこのウエブ38を所定長さに切断してXレイフィルム12を生産するときに、このXレイフィルム12の後端部にコーナーカットを施すようにしている。
なお、図3及び図5(A)は、ウエブ38の先端を第2カッター54によって切断した状態を示し、図4及び図5(B)は、第1カッター52によってウエブ38を切断した状態を示している。
これにより、第1カッター52によって切断されて生産されたXレイフィルム12が、第2カッター54(上刃104と下刃106の間)を通過して送り出される。
一方、第2カッター54によってウエブ38の先端にコーナーカットを施しながらノッチ38Aを切除することにより、切り屑であるチップ38Bが発生する。
ここから、図3に示すように、切断装置50には、第2カッター54の下刃106に吸引パイプ136が連結されている。この吸引パイプ136は、吸引口138が、下刃106の刃部106Aに隣接して開口している。また、この吸引パイプ136には、第2カッター54の切断タイミングに合わせて、図示しない負圧源によって発生された負圧が供給される。
切断装置50では、第2カッター54が作動することにより発生するチップ38B(ノッチ38A)を吸引口138から吸引パイプ136内に吸引して廃棄する。これにより、切断装置50では、チップ38Bが飛散してしまうのを確実に防止し、チップ38Bが、Xレイフィルム12に付着して持ち出されたり、包装体16内に混入して、製品品質を損ねてしまうのを確実に防止するようにしている。
図6に示すように、切断装置50には、切断装置50の作動を制御するコントローラ140が設けられている。コントローラ140には、切断制御部142が形成されており、この切断制御部142に、第1カッター52及び第2カッター54のクランク軸130を回転駆動する切断モータ144及び、ウエブ38の搬送用の搬送ベルト90を駆動する搬送モータ146等が接続されている。
切断制御部142は、切断モータ144及び搬送モータ146等の駆動を制御することにより、ウエブ38を一定長さに切断してコーナーカットを施したXレイフィルム12を生産する。なお、前記した如く、切断装置50では、第1カッター52のクランク軸130と第2カッター54のクランク軸130とに、例えばプーリを設けると共に、それぞれのプーリの間を無端のタイミングベルト(何れも図示省略)によって接続することにより、単一の切断モータ144によって第1カッター52及び第2カッター54を同期して作動させるようにしているが、これに限らず、第1カッター52と第2カッター54を別々のモータによって回転駆動するようにしても良い。
一方、切断装置50には、異常検出装置150が形成されている。切断異常検出装置150は、コントローラ140に形成されている判定部152を備えている。また、異常検出装置150は、第2カッター54に設けているロータリーカムスイッチ154(以下、カムスイッチ154とする)と、シート状に形成されて送り出されるXレイフィルム12を検出するシートセンサ156を備えており、カムスイッチ154及びシートセンサ156が判定部152に接続している。
カムスイッチ154は、第2カッター54(上刃104と下刃106)でウエブ38を切断するタイミングでオンする。すなわち、第2カッター54のクランク軸130の回転位置から、クランク132が下死点近傍(第2カッター54の切断位置)に達するタイミングでオンする。
シートスイッチ156は、第2カッター54の切断位置よりも下流側の所定位置に配置され、Xレイフィルム12が対向することによりオンする。
なお、シートスイッチ156としては、例えばXレイフィルム12の感光域を外れた波長の光を用いた光電式センサを用いることができる。
例えば、フィルム生産システム10で処理される医療用の熱現像感光材料であるXレイフィルム12は、波長が300nm〜400nm及び500nm〜600nmの可視光に感光のピークがあり、ここから、Xレイフィルム12が比較的感光し難い光として、波長が950nmにピークのある光を用いた光電式センサを適用することができる。
また、シートセンサ156は、これに限らず、Xレイフィルム12に感光を生じない光であれば、任意の波長の光を適用した光電式センサを用いることができる。さらに、光電式に限らず、機械式、超音波式など、製品品質を損ねることなく、Xレイフィルム12の通過を正確に検出可能であれば、任意の構成の検出手段を適用することができる。
切断装置50では、Xレイフィルム12の搬送方向に沿った長さである縦寸法をLとしたときに、第1カッター52によるウエブ38の切断位置Caと第2カッター54によるウエブ38の切断位置Cbの間隔Sが、Xレイフィルム12の縦寸法L以下になっている(L≧S)。
また、切断装置50では、生産したXレイフィルム12を一定の間隔(搬送間隔L1とする)で送り出すようになっており、異常検出装置150では、Xレイフィルム12の縦寸法L及び搬送間隔L1に基づいて、シートセンサ156の検出位置Cs、すなわち、シートセンサ156の位置を設定している。
このシートセンサ156の位置(検出位置Cs)は、第2カッター54によるウエブ38の切断位置Cbとの間隔をL2としたときに、
2=L+k
ただし、L1≧k≧0
としている。すなわち、
(L+L1)≧L2≧L
となるようにしている。
コントローラ140に形成している判定部152には、カムスイッチ154のオン信号及び、シートスイッチ156のオン信号が入力されるようになっており、判定部152では、オン信号の入力タイミングに基づいて切断装置50にシート詰まりなどの搬送不良が発生しているか否か及び、Xレイフィルム12の2枚切りなどの切断異常が発生しているか否かを判定するようになっている。
すなわち、切断装置50に異常が発生していないときには、カムスイッチ154がオンしたときに、常にシートセンサ156がオンしている。また、第2カッター54の1サイクル(カムスイッチ154のオンから次のオンまで)の間に、シートセンサ156のオン/オフが切り替わり、再度、オンする。
これに対して、カムスイッチ154がオンしたにもかかわらず、シートセンサ156がオンしていないとき(シートセンサがオフ)や、第2カッター54での1サイクル(カムスイッチ154のオンから次のオンまで)の間にシートスイッチ156がオフしないときには、シートセンサ156までの間にシート詰まりないし2枚切りなどの切断異常が発生していると判断する。
一方、コントローラ140では、判定部152の判定結果が切断制御部142に入力されるようになっている。このとき、切断制御部142では、判定部152がXレイフィルム12の搬送ないし切断の異常が発生したと判定したときに、切断モータ144及び搬送モータ146等の作動を停止する。すなわち、切断装置50でのウエブ38の切断処理を停止する。
これにより、切断装置50では、ウエブ38の切断が継続されることにより、ウエブ38が無駄に切断されてしまうのを防止するようにしている。
また、切断装置50には、運転/停止などの操作を行うと共に、運転状態が表示される操作表示部148が設けられており、この操作表示部148がコントローラ140に接続している。
コントローラ140では、判定部152の判定結果に基づいてウエブ38の搬送を停止したときに、異常検出装置150の判定部152で異常を検出したことを表示するようにしている。
これにより、切断装置50では、ウエブ38の搬送異常又は切断異常によって停止したときに、停止原因が明確となるようにしている。
このように構成されているフィルム生産システム10では、ウエブ34をロール状に巻き取ったXレイフィルム12の原反32が裁断工程20に装填されると、裁断工程20では、この原反32からウエブ34を引き出して搬送しながらMスリット刃36によってウエブ38を所定幅に裁断し、Xレイフィルム12の幅寸法に応じた幅のウエブ38を形成する。また、裁断工程20では、ウエブ38のそれぞれに対して設けられているスキッド40の巻芯40Aに、ウエブ38を巻き取って、スリットロール42を生産する。
裁断工程20で生産されたスリットロール42を搭載したスキッド40は、順次、切断工程22へ搬送されて装填される。これにより、切断工程22には、スリットロール42が装填される。
切断工程22には、切断装置50が設けられており、切断工程22では、スリットロール42が装填されると、このスリットロール42からウエブ38を引き出して切断装置50へ送り込む。
切断装置50には、ウエブ38の搬送方向に沿って第1カッター52と第2カッター54が順に設けられており、第1カッター52の切断位置Caと第2カッター54の切断位置Cbの間隔Sが、Xレイフィルム12の縦寸法L以下になっている。
ここから、切断装置50では、第1カッター52の上刃100と下刃102の間を通過したウエブ38の先端が、第2カッター54での切断位置Cbに達するタイミングで切断して、ウエブ38の先端にコーナーカットを施す。
この後、第1カッター52の切断位置Caを通過したウエブ38の長さが所定長さに達するタイミングで、第1カッター52によってウエブ38を切断して、所定サイズのシート状のXレイフィルム12を生産する。このときに、第1カッター52は、Xレイフィルム12の後端にコーナーカットを施す。
これにより、四隅にコーナーカットが施されたシート状のXレイフィルム12が生産される。なお、切断装置50で生産されたXレイフィルム12は、所定の搬送間隔L1で搬送されて送り出される。
このような切断装置50では、クランク132によって第1カッター52と第2カッター54をウエブ38の搬送方向に沿って往復移動させながら、第1カッター52の上刃100及び第2カッター54の上刃104を、それぞれの切断位置Ca、Cbに対して回転移動しているため、短時間で多数枚のXレイフィルム12を、コーナーカットを施しながら連続的に生産することができる。
切断工程22で生産されたXレイフィルム12は、集積工程24へ搬送され、トレイ60上に所定枚数ずつ集積される。これにより、Xレイフィルム12の束12Aが生産される。
フィルム生産システム10には、集積工程24に隣接して当てボール装着工程26が設けられている。この当てボール装着工程26には、シートハンドリングロボット64と、カバーハンドリングロボット66が設けられている。
シートハンドリングロボット64は、集積工程24のトレイ60上に集積されたXレイフィルム12の束12Aをチャック68によって取り出す。また、カバーハンドリングロボット66は、当てボール装着工程26に装填されている当てボール62を取り出して、仮折りを施し、仮折りした当てボール62を、シートハンドリングロボット64へ受け渡す。このとき、シートハンドリングロボット64は、当てボール62の所定位置に束12Aを重ねるようにして受け取る。
この後に、当てボール装着工程26では、Xレイフィルム12の束12Aが重ねられた当てボール62を仮折りに沿って半箱状に折り曲げることにより、Xレイフィルム12の束12Aを当てボール62によって挟んで保護した冊72を形成する。
当てボール装着工程26で生産されたXレイフィルム12の冊72は、所定のタイミングで包装工程28へ装填される。
包装工程28には、包装材14をロール状に巻き取った図示しない包装材ロールが装填されており、包装工程28では、この包装材ロールから引き出した包装材14と共に、当てボール装着工程26から送り込まれるXレイフィルム12の冊72を搬送しながら、冊72を包装材14によって包み込んで筒体状に接合した後、この包装材14を切断及び接合することにより、冊72を包装材14によって密封包装した包装体16を生産する。
包装工程28で生産された包装体16は、箱詰め工程30へ搬送される。箱詰め工程30では、包装体16を化粧箱18に箱詰めする。これにより、所定枚数ずつ化粧箱18に箱詰めされたXレイフィルム12が生産される。
ところで、切断工程24では、切断装置50でウエブ38を切断してシート状のXレイフィルム12を生産するときに、ウエブ38又はXレイフィルム12の搬送不良が生じると、2枚切り等の切断異常の発生やシート詰まりのなどの搬送異常が発生し、Xレイフィルム12を適正なサイズや品質に仕上げることができなくなる。
また、短時間に多数枚のXレイフィルム12を連続的に生産しているために、切断異常や搬送異常の発見が遅れると、不良品の量が増加して、生産量の低下などの損失を招いてしまう。
また、切断異常や搬送異常が発生した時には、発生した不良品を除去する必要があると共に、切り屑などが発生すると、その切り屑が製品に混入してしまうことがないように確実に除去するまで、Xレイフィルム12の生産を開始することができない。
このときに、Xレイフィルム12などの感光材料の生産(切断)は、製品品質の低下を防止するために暗室での作業となるために、不良品の除去は勿論、切り屑の除去にも時間を要してしまい、その間のXレイフィルム12の生産が停止するので、生産性の低下も招いてしまうことになる。
ここから、切断装置50には、異常検出装置150を設けており、切断装置50では、異常検出装置150を用いて切断異常や搬送異常の発生を検出する。
また、切断装置50では、異常検出装置150によって切断異常の発生を検出すると、切断モータ144及び搬送モータ146などを停止させることにより、ウエブ38の切断を中断する。これと共に、切断装置50では、異常検出装置150の検出結果を操作表示部148に設けている図示しない表示パネルに表示して報知するようにしている。
ここで、図7乃至図9を参照しながら、異常検出装置150の作動及び、異常検出装置150の検出結果に基づいた切断装置50の処理を説明する。
図7には、異常検出装置150を備えた切断装置50での切断処理の概略を示している。すなわち、異常検出装置150の判定部152が形成されているコントローラ140での、主に切断モータ144の駆動処理の概略を示している。
なお、切断装置50では、カムスイッチ154によって第1カッター52及び第2カッター54の原点を検出し、この原点位置で第1カッター52及び第2カッター54(基台94及び上刃100、104)を停止させるようにしている。また、切断装置50では、操作表示部148に設けている図示しないスイッチ操作等の予め設定している操作によってウエブ38の切断開始/停止が行われる。さらに、切断開始/停止は、切断装置50を含む切断工程24の作動を制御管理するコンピュータや、切断工程24を含むフィルム生産システム10の作動を管理するコンピュータなどの上位管理コンピュータから切断開始指令(開始指令)/切断終了指令(停止指令)として入力されるものであっても良い。
このフローチャートでは、最初のステップ200で切断処理の開始が指示されたか否かを確認している。すなわち、操作表示部148に設けている図示しないスイッチ操作によって切断開始が指示されたかを確認している。
ここで、切断開始指令が入力されると、ステップ200で工程判定してステップ202へ移行し、切断モータ144の駆動を開始する。なお、切断装置50では、切断モータ144の駆動開始に合わせて、搬送モータ146等を駆動してウエブ38の搬送を開始する。
これにより、切断装置50では、第1カッター52及び第2カッター54の動作が開始され、コーナーカットを施しながらウエブ38を所定長さに切断してXレイフィルムの生産を開始する。
一方、第1カッター52及び第2カッター54の動作が開始されると、先ず、ステップ204でカムスイッチ154の信号を検出する。
ここで、第2カッター54でウエブ38の先端にコーナーカットを施しながら切断して、カムスイッチ154がオンすると、ステップ204で肯定判定してステップ206へ移行する。
このステップ206では、シートセンサ156がXレイフィルム12を検出しているか否かを確認する。このときに、Xレイフィルム12が適正に切断されて搬送されているときには、シートセンサ156がXレイフィルム12を検出してオンしているので、ステップ206で肯定判定される。
ステップ206で肯定判定されると、ステップ208では、シートセンサ156がオフしたか否かを確認し、ステップ210では、カムスイッチ154がオンしたか否かを確認する。
ここで、ウエブ38が適正に切断されて生産されたXレイフィルム12が適正に搬送されているときには、カムスイッチ154がオンする前に、シートセンサ156がオフするためにステップ208で肯定判定される。
すなわち、切断装置50では、カムスイッチ154によって第2カッター54がウエブ38の先端を切断するタイミングを検出する。また、この第2カッター54の切断位置Cbから、シートセンサ156がXレイフィルム12を検出する検出位置Csまでの間隔L2を、(L+L1)≧L2≧Lとしている。
これにより、図8(A)及び図9(A)に示すように、ウエブ38の切断及びXレイフィルム12の搬送が適正に実行されているときには、カムスイッチ154がオンしたときに、シートセンサ156がXレイフィルム12を検出してオンしている。
また、切断装置50では、カムスイッチ154が次にオンするまでの間に、シートセンサ156の下方を1枚のXレイフィルム12が通過するので、図8(A)に示すように、シートセンサ156は、一旦、オフした後に、次のXレイフィルム12を検出してオンする。
すなわち、カムスイッチ154のオン−オン間(第2カッター54の1サイクル)で、シートセンサ156の信号は、オン−オフ−オンと変化する。これにより、ウエブ38の切断及びXレイフィルム12の搬送が適正に行われていると判断することができる。
なお、図7のフローチャートでは、ステップ212で切断処理を終了するか否かを確認し、停止指令が入力されるなどして切断処理の終了が指示されると、ステップ212で肯定判定してステップ214へ移行し、切断モータ144を減速し、カムスイッチ154によって第1カッター52及び第2カッター54が原点に達したことを検出すると(ステップ216で肯定判定)、切断モータ144の停止し(ステップ218)、切断処理を終了する。なお、切断装置50では、切断モータ144の停止に合わせて、搬送モータ146を停止(ウエブ38の搬送停止)などの停止処理を実行する。
一方、図7に示すフローチャートでは、カムスイッチ154がオンしたとき(ステップ204で肯定判定)に、シートセンサ156がオフしていると、ステップ206で否定判定して、ステップ220へ移行し、例えば切断装置50への電源を遮断するなどして、切断装置50の作動を強制的に停止する。なお、切断装置50の強制停止は、少なくとも切断モータ144、搬送モータ146などの駆動用電力を遮断するものであればよい。
これと共に、ステップ222では、切断装置50に切断異常が発生したことを操作表示部148の図示しない表示パネルに表示したり、警告音を発することにより、切断装置50を強制停止したことを報知する。
切断装置50では、第1カッター52によってウエブ38が切断されることにより形成されたXレイフィルム12を、第2カッター54の上刃104と下刃106の間を通過して送り出す。この後に、ウエブ38の先端が切断位置Cbに達するタイミングで、第2カッター54がこのウエブ38の先端を切断する。
また、第2カッター54による切断位置Cbと、シートセンサ156の検出位置Csの間隔L2は、(L+L1)≧L2≧L、すなわち、L2≧Lとなっている。
したがって、カムスイッチ154がオンしたときに、シートセンサ156がオフしているときには、図9(B)に示すように、ウエブ38の先端とXレイフィルム12の後端が重なっている可能性がある。
この状態で、第2カッター54が作動すると、ウエブ38の先端と共にXレイフィルム12の後端を切断する所謂2枚切りが行われてしまい、切り屑が発生する。
このとき、図8(B)に示すように、異常検出装置150ではシートセンサ156を、第2カッター54の切断位置Cbから間隔L2だけ離れた位置に配置しており、この間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなっているので、最初に2枚切りが発生したときに、切断異常の発生を検出することができる。
また、切断装置50では、この判定結果に基づいて、第1カッター52及び第2カッター54の作動と共に、ウエブ38の搬送を強制的に停止するので、切り屑の発生、Xレイフィルム12及びウエブ38の損失を最低限度に抑えることができる。
このように、カムスイッチ154がオンしたときに、シートセンサ156がオンしていないときには、第2カッター54でXレイフィルム12とウエブ38の2枚切りが発生している可能性が高いと判断できるので、図7のステップ222では、「2枚切り」が発生していることを表示して警告を発するようにしても良い。
一方、図7のフローチャートでは、ステップ208、210で、第2カッター54の1サイクルの間でシートセンサ156がオンからオフに切り替わったかを判断しており、第2カッター54の1サイクルの間に、シートセンサ156がオフしないときには、ステップ220で肯定判定してステップ224へ移行する。
このステップ224では、前記したステップ220で同様に、切断モータ144及び搬送モータ146を含めた切断装置50の駆動を強制停止する。すなわち、図8(C)に示すように、カムスイッチ154のオン−オン間で、シートセンサ156がオフしない時には、切断装置50に搬送異常が発生したと判断して、切断装置50を強制停止する。
これと共に、図7のフローチャートでは、ステップ226で、前記したステップ222と同様に、切断装置50に切断異常が発生したことを操作表示部148の図示しない表示パネルに表示したり、警告音を発することにより、切断装置50を強制停止したことを報知する。
切断装置50に設けている異常検出装置150では、第2カッター54の切断位置Cbとシートセンサ156の検出位置Csの間隔L2を、(L+L1)≧L2≧Lとしており、第2カッター54の1サイクルの間に、1枚のXレイフィルム12が通過する。また、切断装置50では、Xレイフィルム12が搬送間隔L1で搬送される。
ここから、通常は、第2カッター54の1サイクルの間で、シートセンサ156の検出信号(シートセンサ信号)が、オン−オフ−オンと切り替わる。
これに対して、図9(C)に示すように、Xレイフィルム12がシートセンサ156に対向する位置で滞留するシート詰まりが生じていると、カムスイッチ154のオン−オン間(第2カッター54の1サイクル)で、シートセンサ156がオフしない(図8(C)参照)。
ここから、異常検出装置150では、カムスイッチ154のオン−オン間で、シートセンサ156のオフを検出しないときには、シート詰まりが発生していると判断し、切断装置50では、この判断に基づいてウエブ38の切断処理を強制停止する。
切断装置50では、シート詰まりが生じた状態で、Xレイフィルム12の生産を継続しても、Xレイフィルム12が送り出されず、滞留したXレイフィルム12やウエブ38が第2カッター54のみでなく第1カッター52によっても切り刻まれてしまい、多量のきる屑が発生してしまうことになる。これと共に、Xレイフィルム12を生産するためのウエブ38の損失量も多くなってしまう。
これに対して、異常検出装置150では、第2カッター54の切断位置Cbに対して、間隔L2となる位置に配置したシートセンサ156を用いてシート詰まりを検出するので、シート詰まりが発生した時にも、切り屑の発生を最小に抑えることができる。
なお、第2カッター54の1サイクルの動作の間に、シートセンサ156がオフしない時には、シート詰まりが発生していると判断できるので、図7のステップ226では、「シート詰まり」が発生していることを表示して警告を発するようにしても良い。
また、シートセンサ156のオフの判定は、シートセンサ156の出力信号を微分演算して、この演算結果からシートセンサ156の出力信号が立下り(オフ)方向に変化しているか否かを判定するようにしても良い。
一方、図7のフローチャートでは、ステップ220又はステップ224で、切断装置50の強制停止が行われると、ステップ228で復旧処理が終了したか否かを確認し、復旧数処理が終了した後に、再稼動が可能となるようにしている。
このように、切断装置50に設けている異常検出装置150は、第1カッター52と第2カッター54によってコーナーカットを施しながらシート状のXレイフィルム12を生産するときに、第2カッター54の切断位置Cbに対して、間隔L2をおいて一つのシートセンサ156を配置することにより、単に搬送不良などのシート詰まりを検出するのみでなく、第2カッター54による切断信号を合わせることにより、切断装置50でXレイフィルム12とウエブ38などの2枚切りなどの切断異常が発生しているか否かを的確に検出することができる。
また、切断装置50では、この異常検出装置150の検出結果に基づいて、切断処理を強制的に停止するので、切断異常などが発生してしまったときにも、切り屑の発生を確実に抑えることができると共に、Xレイフィルム12を生産するためのウエブ38に損失が生じてしまうのを抑えることができる。
また、感光材料であるXレイフィルム12の生産は、暗室で行われるためにXレイフィルム12の搬送不良を目視で迅速に検出することは困難であるが、異常検出装置150では、暗室内においても、搬送不良等を的確にかつ迅速に検出することができる。
また、切断装置50での異常を検出したときに、その異常が「シート詰まり」であるか「2枚切り」であるかを判断して表示することにより、迅速で的確な復旧処理を行うことができる。
これにより、切断異常等が発生してしまっても、Xレイフィルム12の生産性が低下してしまうのを最小限に抑えることができる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、第2カッター54によるウエブ38の切断タイミングを、第2カッター54のクランク軸130にカムスイッチ154を設けて検出するようにしたが、これに限らず、第2カッター54によるウエブ38の切断タイミングは、第1カッター52のクランク軸130と第2カッター54のクランク軸130が同期して回転するときには、第1カッター52のクランク軸130にカムスイッチ154を設けても良く、また、第1カッター52及び第2カッター54のクランク軸130を回転駆動する切断モータ144の回転から検出するようにしても良い。
また、第2カッター54によるウエブ38の切断タイミングは、カムスイッチ154に限らず、任意の検出手段を用いることができる。
また、本実施の形態では、切断装置50を例に説明したが、本発明は、切断装置50に限らず、第1カッターと第2カッターによってウエブを切断する任意の構成の切断装置に適用することができる。
さらに、本実施の形態では、感光材料であるシート状のXレイフィルム12を生産するフィルム生産システム10の切断工程24に設けた切断装置50を例に説明したが、本発明は、Xレイフィルムに限らず、任意のシート状感光材料の生産に適用することができる。
また、本発明は、シート状の感光材料に限らず、第1カッターと第2カッターによってウエブ状のシート材を切断して、コーナーカットを施したシート体を生産する任意の構成の切断装置に適用することができる。
本実施の形態に適用したフィルム生産システムの概略構成図である。 本発明を適用する切断装置の一例を示す概略構成図である。 ウエブの切断を示す切断装置の要部の概略斜視図であり、第2カッターによるウエブの切断を示している。 ウエブの切断を示す切断装置の要部の概略斜視図であり、第1カッターによるウエブの切断を示している。 (A)及び(B)は切断装置によって切断されたウエブを示す概略図であり、(A)は第2カッターによって切断された状態を示し、(B)は第1カッターによって切断された状態を示している。 切断装置と異常検出装置の要部の概略構成図である。 切断装置での切断処理の一例を示す流れ図である。 ウエブの切断処理に伴うカムスイッチ、シートセンサの出力信号と判定結果の概略を示すタイミングチャートであり、(A)は正常状態、(B)は2枚切りの発生時、(C)はシート詰まりの発生時を示している。 切断装置でのXレイフィルムの搬送状態を示す概略図であり、(A)は正常状態、(B)は2枚切りの発生状態、(C)はシート詰まりの発生状態、の一例を示している。
符号の説明
10 フィルム生産システム
12 Xレイフィルム(感光材料、シート体)
22 裁断工程
24 切断工程
26 集積工程
38 ウエブ(ウエブ状のシート材)
50 切断装置
52 第1カッター
54 第2カッター
90 搬送ベルト(搬送手段)
100、104 上刃
102、106 下刃
130 クランク軸
132 クランク
140 コントローラ
142 切断制御部
144 切断モータ
146 搬送モータ(搬送手段)
150 異常検出装置(検出装置)
152 判定部
154 カムスイッチ(切断検出手段)
156 シートスイッチ(シート検出手段)
Cb 切断位置
Cs 検出位置
L 縦寸法
1 搬送間隔
2 間隔

Claims (11)

  1. 搬送手段によって搬送されるウエブ状のシート材を所定長さに切断する第1カッター及び、前記第1カッターの下流側に配置され、前記シート材の先端にコーナーカットを施す第2カッターを用いて、四隅にコーナーカットを施したシート体を生産して所定間隔で送り出す切断装置で、前記シート体の搬送不良を検出する検出方法であって、
    前記シート体の長さ寸法をL、前記搬送間隔をL1としたとき、前記第2カッターでの切断位置との間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなる位置に前記シート体の通過を検出するシート検出手段を設け、
    前記第2カッターによる前記ウエブの切断時又は切断間隔における前記シート検出手段の検出結果に基づいて前記シート体が適正に搬送されているか否かを検出することを特徴とする検出方法。
  2. 前記第2カッターによる前記ウエブの切断時に、前記シート検出手段が非検出状態であるときに、搬送不良を検出することを特徴とする請求項1に記載の検出方法。
  3. 前記第2カッターによる前記ウエブの切断時から次の切断時までの間、前記シート検出手段が前記シート体を連続して検出しているときに、搬送不良を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検出方法。
  4. 搬送手段によって搬送されるウエブ状のシート材を所定長さに切断する第1カッター及び、前記第1カッターの下流側に配置され、前記シート材の先端にコーナーカットを施す第2カッターを用いて、四隅にコーナーカットを施したシート体を生産して所定間隔で送り出す切断装置に設けられて、前記シート体の搬送不良を検出する検出装置であって、
    前記第2カッターによる前記ウエブの切断タイミングを検出する切断検出手段と、
    前記シート体の長さ寸法をL、前記搬送間隔をL1としたとき、前記第2カッターでの切断位置より下流側で、切断位置との間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなる位置に設けられて前記シート体の通過を検出するシート検出手段と、
    前記切断検出手段及び前記シート検出手段の検出結果に基づいて前記シート体の搬送不良の有無を判定する判定手段と、
    を含むことを特徴とする検出装置。
  5. 前記判定手段が搬送不良と判定したときに前記切断装置の強制停止を要求することを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記判定手段が搬送不良と判定したときに、表示手段に判定結果の表示を要求することを特徴とする請求項5に記載の検出装置。
  7. 判定手段が、前記切断検出手段によって検出する前記ウエブの切断時に、前記シート検出手段が非検出状態であるときに、搬送不良が発生していると判定することを特徴とする請求項4から請求項6の何れか1項に記載の検出装置。
  8. 前記判定手段が、前記切断検出手段によって前記ウエブの切断から次の切断を検出するまでの間、前記シート検出手段が前記シート体を連続して検出したときに、搬送不良が発生していると判定することを特徴とする請求項4から請求項7の何れか1項に記載の検出装置。
  9. 搬送手段によって搬送されるウエブ状のシート材を所定長さに切断する第1カッター及び、前記第1カッターの下流側に配置され、前記シート材の先端にコーナーカットを施す第2カッターを用いて、四隅にコーナーカットを施したシート体を生産して所定間隔で送り出す切断装置であって、
    前記第2カッターによる前記ウエブの切断タイミングを検出する切断検出手段と、
    前記シート体の長さ寸法をL、前記搬送間隔をL1としたとき、前記第2カッターでの切断位置より下流側で、切断位置との間隔L2が、(L+L1)≧L2≧Lとなる位置に設けられて前記シート体の通過を検出するシート検出手段と、
    前記切断検出手段及び前記シート検出手段の検出結果に基づいて前記シート体の搬送不良の有無を判定する判定手段と、
    前記搬送手段、前記第1カッター及び前記第2カッターの作動を制御すると共に前記判定手段が搬送不良を判定したときに搬送手段、第1カッター及び第2カッターを強制停止する切断制御手段と、
    を含むことを特徴とする切断装置。
  10. 前記判定手段が搬送不良と判定したときに、該判定結果を表示して報知する報知手段を含むことを特徴とする請求項9に記載の切断装置。
  11. 前記シート体が感光材料であることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の切断装置。
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CN107689403A (zh) * 2017-09-27 2018-02-13 无锡奥特维科技股份有限公司 片体集中处理设备

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