JP2005216234A - Icカードおよびicカードシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ICカードが複数のインタフェースを有する場合でも、そのカードが使用される局面においては、どちらか一方のインタフェースしか使用されなかった。
【解決手段】 ICカード2との複数のインタフェース11,13を備える外部機器1が、その中の1つのインタフェースを用いてICカードを活性化した際に、ICカードから外部機器への初期応答の中で、別インタフェース有りのメッセージを通知する機能を持たせる。更に、1つのインタフェースを介したコマンド処理において、ICカードのCPUが長時間空き状態になる場合に、外部機器はもう一方のインタフェースを介して別のコマンドをICカードに送る。これにより、複数のアプリケーションを並行して処理することが可能となり、処理効率を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のインタフェースを有するICカードと、それを用いたICカードシステムに関する。
磁気カードに代わるハイセキュリティな次世代カードとして実用化されつつあるICカードは、大別すると接触型と非接触型に分けられる。接触型カードはカードの表面に金属端子を有し、その端子を通じて電力と信号をやり取りするタイプで、主に金融系で使用されている。一方、非接触型カードは電波で電力と信号をやり取りするタイプであり、乗車券に代表される近接型のほか、距離に応じて密着型や近傍型等、複数の種類のインタフェースが国際規格で標準化されている。また、接触型に関しても、金融系で使用されているタイプの他に、USBインタフェースを持つカードも規格化されつつあり、用途に応じて複数のインタフェースが使い分けられる傾向にある。
また、1枚のカードで複数のアプリケーションに対応できるよう、2つのインタフェースを搭載するカードも注目されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−185487号公報(第5頁、第1図)
従来のICカードシステムでは、カードが複数のインタフェースを有する場合でも、そのカードが使用される局面においては、どちらか一方のインタフェースしか使用されなかった。すなわち、アプリケーションによって使用されるインタフェースは決められており、複数のインタフェースを同時に利用することができないため、処理の効率化(高速化)が図られることはなかった。上記の特許文献1においても、2つのインタフェースを使用することが提案されてはいるが、2つのインタフェースを介した各々の処理はシリアルで行われており、処理の高速化は図られていない。
本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、複数のアプリケーションを並行して処理することを可能とし、処理効率を高めることを目的としている。
本発明にかかわるICカードは、少なくとも2つのインタフェース手段と、初期応答処理部とを有している。そして、この初期応答処理部は、次のような機能を有するメッセージ通知手段を備えている。すなわち、前記2つ以上のインタフェース手段のうちの1つのインタフェース手段が外部機器によって活性化された際に、前記メッセージ通知手段は、別のインタフェース手段を備えていることを前記外部機器へ通知するものである。
複数のインタフェースを備える外部機器が、その中の1つのインタフェースを用いてICカードを活性化した際に、ICカードから外部機器への初期応答の中で、メッセージ通知手段は、別インタフェース有りのメッセージを外部機器に通知する。これにより、外部機器はICカードが複数のインタフェースを備えていることを知ることができる。
次に、1つのインタフェースを介したコマンド処理において、例えば暗号コプロセッサを使用する等、ICカードのCPUが長時間空き状態になる場合に、外部機器はもう一方のインタフェースを介して別のコマンドをICカードに送る。ICカードは暗号コプロセッサの処理が終わるまで、別のコマンド処理を行うことが可能となる。
また、本発明にかかわるICカードシステムは、外部機器が少なくとも2つ以上のインタフェース手段を有し、ICカードも少なくとも2つ以上のインタフェース手段を有するシステムである。そして、この外部機器とICカードとは、次のようなやり取りを行うように構成されている。すなわち、外部機器とICカードの各々の第1のインタフェース間および各々の第2のインタフェース間でパスを確立する。前記外部機器が前記第1のインタフェース間のパスを介して第1のコマンドをICカードに送信する。ICカードがこの第1のコマンドの処理を行う。その間に、ICカードのCPUが空き状態になった際に、前記外部機器が、前記第1のコマンドに対するレスポンスを前記ICカードから受け取る前に、前記第2のインタフェース間のパスを介して第2のコマンドをICカードに送信する。
これによれば、第1のコマンド処理と第2のコマンド処理を並行して行うことが可能となり、トータルの処理時間を短縮できる。敷衍すると、外部機器がもつ複数のアプリケーションをICカードにおいて並行処理することが可能となり、処理効率を高めることができる。
上記構成のICカードシステムにおいて、次のように構成することは好ましい。それは、前記ICカードが初期応答処理部を有し、この初期応答処理部は、前記第1のインタフェース手段が前記外部機器によって活性化された際に、前記第2のインタフェース手段有りのメッセージを前記外部機器へ通知するメッセージ通知手段を有するものである。
これによれば、外部機器が第1のインタフェース手段を用いてICカードを活性化した際に、ICカードから外部機器への初期応答の中で、メッセージ通知手段は、第2のインタフェース有りのメッセージを外部機器に通知する。これにより、外部機器はICカードが複数のインタフェースを備えていることを知ることができる。
また、上記構成のICカードシステムにおいて、次のように構成することは好ましい。それは、前記ICカードのCPUが空き状態になったことを、第1のコマンドに対する中間レスポンスとしてICカードが外部機器に通知するものである。
これによれば、第1のコマンド処理においてCPUが空き状態になることを外部機器が予め知っていなくても、CPUが空き状態になった段階で、ICカードが第1のコマンドに対する中間レスポンスとして、CPUの空き状態を外部機器に知らせるこでる。その中間レスポンスを受け取った際に、外部機器はもう一方のインタフェースを介して別のコマンドを送信すればよい。特にコマンド数が複数ある場合に、アプリケーションが組みやすくなる。
上記は1つのアプリケーションが2つのインタフェースを使用する場合(すなわち、ICカードのCPUが待ち状態になったことを外部機器が知った上で、別のコマンドを送信するケース)であるが、異なるインタフェースを使用する2つのアプリケーションが独立に動作する場合は、ICカードのCPUが空き状態になったことをアプリケーションが知る術がない。この場合は、ICカードの2つのインタフェース各々に送受信バッファを持たせ、一方のインタフェースを介してコマンドを処理している最中に、もう一方のインタフェースを介して別のコマンドが送られてきた場合、そのコマンドを送受信バッファに一旦バッファリングしておき、CPUが空き状態に入った時点で、送受信バッファに保持されたコマンドの処理を行う方式をとる。
すなわち、本発明にかかわるICカードシステムは、少なくとも第1の外部機器と、第2の外部機器と、ICカードからなる。前記第1の外部機器は第1のインタフェース手段を有し、前記第2の外部機器は第2のインタフェース手段を有し、前記ICカードは、前記第1および第2のインタフェース手段の各々に対応する2つのインタフェース手段と、これらのインタフェース手段ごとの第1および第2の送受信バッファを有している。前記第1の外部機器と前記ICカードは、各々の第1のインタフェース間でパスを確立し、前記第2の外部機器と前記ICカードは、各々の第2のインタフェース間でパスを確立する。前記第1の外部機器は、前記第1のインタフェース間のパスを介して第1のコマンドを前記ICカードに送信し、前記第2の外部機器は、前記第2のインタフェース間のパスを介して第2のコマンドを前記ICカードに送信する。そして、前記ICカードは、前記第1および第2のコマンドを各々前記第1および第2の送受信バッファに保持し、前記第1のコマンドの処理を行う。第1のコマンドの処理の間、前記ICカードのCPUが空き状態になった際に、前記第2の送受信バッファに保持された前記第2のコマンドの処理を開始する。
このように構成すれば、インタフェース毎に送受信バッファを持たせることにより、2つのインタフェースを使用した並行処理が可能となる。
上記の手段により、複数のアプリケーションを並行して処理することが可能となり、処理効率を高めることができる。また、2つの送受信バッファを備えることにより、複数のアプリケーションが独立に動作する場合でも対応可能となる。
初期応答の中で別のインタフェースを有することを通知する機能を有することのメリットは、これに限定されるものではない。例えば、別インタフェース有りのメッセージを外部機器が知ることにより、外部機器は効率面、使い勝手面などの観点から最適なインタフェースを選択することが可能となる。また、カード所持者がどのインタフェースの使用を優先したいかといった情報を初期応答の中に含めることにより、インタフェースの種類によっては、障害者などにもやさしいシステムを提供することが可能となる。
以下、本発明にかかわるICカードシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、コンサート会場や映画館あるいはテーマパーク等のゲートシステムを考える。来客者は会場を訪れる前にインターネット等を通じて予めチケットを購入し、電子化されたチケット情報が記録されたICカードを会場等に持参しているものとする。
図1は本実施の形態にかかわるICカードシステムの構成図であり、ゲート1と来客者のICカード2とからなる。ゲート1は2つのインタフェース(接触インタフェース11、非接触インタフェース13)と送受信バッファ12を有し、アプリケーションプログラム14(以下、単にアプリケーションと記述)を搭載している。ゲート1のアプリケーション14は、ICカード2に記録されたチケット情報を確認する機能と、ICカード2にポイントを付与する機能を有しているものとする。ポイントは例えば入場時間帯等によって付与されるものであり(先着100名等)、会場で物品を購入する際の割引に使える等のサービスである。
一方、ICカード2も2つのインタフェース(接触インタフェース21、非接触インタフェース23)と送受信バッファ22を有し、その他に処理部24、不揮発性メモリ27および暗号コプロセッサ28を有している。処理部24はハードウェアとしてはCPU、ROM、RAM等で構成されるが、図1では機能ブロック名で記載している。来客者が事前に購入したチケット情報は不揮発性メモリ27に記録されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態のICカードシステムの動作を図2の動作シーケンス図および図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず、来客者は入場する際に、チケット情報が記録されたICカード2をゲート1に挿入する。接触インタフェース11,21を通じて、ゲート1とICカード2は電気的に接続され、ICカード2はゲート1から供給される電源によって活性化される。その活性化シーケンスにおいて、ICカード2の初期応答処理部25は、ICカード2とゲート1間で接触インタフェース11,21の通信プロトコルを確立するために、そのICカード2の接触インタフェース21がサポートしている伝送速度等の情報をゲート1に送信する。このことは、国際規格で決められているとおりである。本実施の形態では、本発明の特徴の1つとして、これらの情報の他に、そのICカード2が接触インタフェース21の他に非接触インタフェース23も有しているというメッセージを、接触インタフェース21を介した初期応答としてゲート1に通知する。
次に、ゲート1は第1のアプリケーションとして、ICカード2に記録されたチケット情報を確認するためのアプリケーションを起動させる。このアプリケーションは接触インタフェースを使用するアプリケーションである。この第1のアプリケーションは、接触インタフェース11を通じて、ICカード2に記録されたチケット情報を確認するための第1のコマンドをICカード2に送信する。ICカード2は接触インタフェース21および送受信バッファ22を介してこのコマンドを受け取ると、コマンド処理部26に処理を引き渡す。ICカード2に格納されているチケット情報は、日付等にデジタル署名が付加されたものであり、本コマンド処理ではこのデジタル署名の検証が必要となる。すなわち、このデジタル署名を検証することにより、ICカード2に記録されたチケット情報が正当なものであることを確認する。デジタル署名には公開鍵暗号が用いられており、その検証には暗号コプロセッサ28が使用される。コマンド処理部26が暗号コプロセッサ28を呼び出した時点で、暗号コプロセッサ28の処理が完了するまで、CPUは空き状態となる。
ゲート1のアプリケーション14は、第1のコマンドの処理中にICカード2のCPUが空き状態となることをあらかじめ知っているため、第1のコマンドに対するレスポンスを待つことなく、ICカード2の非接触インタフェース23を活性化させる。接触インタフェースの場合と同様に、初期応答処理部25は非接触インタフェース23を介した初期応答として、ICカード2の非接触インタフェース23がサポートしている伝送速度等の通信プロトコル情報をゲート1に通知し、ICカード2とゲート1間で非接触インタフェース13,23のパスを確立する。
次に、ゲート1は第2のアプリケーションとして、ICカード2にポイントを付与するためのアプリケーションを起動させる。このアプリケーションは非接触インタフェースを介するアプリケーションである。したがって、非接触インタフェースを持たないICカードには適用することができない。すなわち、非接触インタフェースを持つICカードの所持者のみがポイントサービスを受けることができる。ゲート1は前述した初期応答時のICカード2からのメッセージにより、現在挿入されているICカード2が非接触インタフェースを持つか否かを知ることができる。
非接触インタフェース23を持つICカード2が挿入されている場合、ゲート1は非接触インタフェース13を通じて、ICカード2にポイントを付与するための第2のコマンドをICカード2に送信する。ICカード2は非接触インタフェース23および送受信バッファ22を介してこのコマンドを受け取ると、コマンド処理部26に割込みを掛ける。コマンド処理部26はこの割込みにより、暗号コプロセッサ28からの処理終了待ちの状態を中断し、第2のコマンドの処理を開始する。第2のコマンドの処理内容はコマンドで送られてきたポイントデータを不揮発性メモリ27の特定ファイルに書き込むことである。この第2のコマンドの処理を終え、送受信バッファ22および非接触インタフェース23を介して正常終了を示すレスポンスを返した後、割込みから復帰し、第1のコマンド処理を再開する。すなわち、暗号コプロセッサ28の処理がまだ終了していない場合は、引き続き待ち状態に入り、すでに終了している場合はその結果を使用してチケット情報のデジタル署名が正しいか否かを判定する。最後に送受信バッファ22および接触インタフェース21を介してゲート1にデジタル署名の検証結果を送信する。デジタル署名が正しい場合に限り、ゲート1が開かれ、入場が許可される。
このように、第1のコマンド処理と第2のコマンド処理を並行して行うことが可能となり、トータルの処理時間が短縮される。ゲート1の開閉に要する時間は、たとえ数百msオーダーの短縮でも、来客者にスムーズな印象を与えることになるとともに、混雑時は待ち行列の緩和につながるため、効果は大きい。
なお、上記の実施の形態では、暗号コプロセッサ28が使用される一例として、ICカード2側でデジタル署名の検証が行われるケースを説明した。デジタル署名の検証はゲート1側で行われるケースも考えられ、この場合、デジタル署名の検証というフローの中では暗号コプロセッサ28が使用されることはないが、デジタル署名の検証以外でも、ICカード2およびゲート1の相互認証等、暗号コプロセッサ28を使用するシナリオは多数存在する。また、CPUが空き状態になる一例として、暗号コプロセッサを取り上げたが、これに限定されるものではない。
上記の実施の形態では、最も簡単なケースとして、各インタフェースを介して各々1つずつのコマンド処理を行う場合で説明したが、コマンド数が複数ある場合でも同様に処理を行うことができる。
また、上記の例では、第1のコマンド処理においてCPUが空き状態になることをゲート1のアプリケーション14が予め知っているというケースで説明したが、CPUが空き状態になった段階で、ICカード2が第1のコマンドに対する中間レスポンスとして、そのことをゲート1に知らせる方法をとることもできる。そのようなレスポンスを受け取った際に、ゲート1のアプリケーション14はもう一方のインタフェースを介して別のコマンドを送信すればよいため、特にコマンド数が複数ある場合は、この方法を採用する方が、アプリケーションは組みやすくなる。
また、上記の実施の形態では、接触インタフェースでICカード2を活性化する場合を説明したが、非接触インタフェースでICカード2を活性化する場合も同様である。
また、上記の実施の形態において、初期応答の中で別のインタフェースを有することを通知する機能について説明したが、この機能を有することのメリットは、これに限定されるものではない。例えば、別インタフェース有りのメッセージを外部機器が知ることにより、外部機器は効率面、使い勝手面などの観点から最適なインタフェースを選択することが可能となる。また、カード所持者がどのインタフェースの使用を優先したいかといった情報を初期応答の中に含めることにより、障害者などにもやさしいシステムを提供することが可能となる等、他のICカードシステムにおいても有効な手段となる。
(実施の形態2)
上記は1つのアプリケーションが複数のインタフェースを使用する場合(すなわち、ICカードのCPUが空き状態になったことを外部機器が知った上で、別のコマンドを送信するケース)である。しかし、異なるインタフェースを使用する2つのアプリケーションが独立に動作する場合は、ICカードのCPUが空き状態になったことをアプリケーションが知る術がない。そこで、別の手段が必要となる。本実施の形態では、そのケースについて図4を参照しながら説明する。
本実施の形態では、コンビニエンスストアで買い物をするシチュエーションを想定する。コンビニエンスストアのレジにおいて、支払い清算を接触インタフェースを使用して行い、そのコンビニエンスストア独自のサービスを非接触インタフェースを使用して提供するケースを考える。コンビニエンスストア独自のサービスとは、ポイントサービスやクーポン券のサービスもあれば、そのコンビニエンスストアからの宣伝用メッセージをICカードに送るようなサービスも考えられる。これらのサービスは、銀行やクレジットカード会社によって提供される決済のアプリケーションとは独立したものであるため、2つのアプリケーションは互いに連携することなく、個別に処理が行われる。
図4は本実施の形態にかかわるICカードシステムの構成図であり、支払い清算のためのPOS端末3と、このコンビニエンスストアの独自サービスを提供するための専用端末4と、顧客のICカード5とからなる。POS端末3は接触インタフェース31と送受信バッファ32を有し、決済アプリケーション33が搭載されている。一方、コンビニエンスストアの専用端末4は非接触インタフェース41と送受信バッファ42を有し、ポイントアプリケーション43が搭載されている。POS端末3に挿入されたICカード5と非接触インタフェース41を介して通信できるよう、専用端末4はPOS端末3に組み込まれているか、POS端末3の傍に設定されているものとする。また、ICカード5は上記の実施の形態1のICカード2とほぼ同じ構成であるが、インタフェースごとに送受信バッファ52,53を有している点が異なる。
次に、以上のように構成された本実施の形態のICカードシステムの動作を図5の動作シーケンス図に基づいて説明する。
まず、顧客は支払い清算の際にICカード5をPOS端末3に挿入する。接触インタフェース31,51を通じて、POS端末3とICカード5は電気的に接続され、ICカード5はPOS端末3から供給される電源によって活性化される。ICカード5の初期応答処理部56は、そのICカード5の接触インタフェース51がサポートしている伝送速度等の通信プロトコル情報をPOS端末3に送信することにより、ICカード5とPOS端末3間で接触インタフェース31,51のパスを確立する。
一方、この間、専用端末4はICカード5の非接触インタフェース54を活性化するため、ポーリングコマンドを送信し続ける。なお、専用端末4とPOS端末3とは相互の連携は何もなく、ポーリングコマンド送信は常時的のものとなっている。ICカード5が接触インタフェース51の活性化処理を行っている間、ICカード5のCPUはこの処理に掛かり切りになるため、専用端末4から送られてくるポーリングコマンドに無応答の状態が続く。ICカード5が無応答である間、専用端末4はICカード5が通信可能な範囲内に存在していないときと同様に、ポーリングコマンドを送信し続ける。
次に、POS端末3はICカード5の不揮発性メモリ58に記録された残高から購入金額を差し引くため、決済アプリケーション33を起動させる。この決済アプリケーション33は接触インタフェースを使用するアプリケーションである。この決済アプリケーション33は、接触インタフェース31を通じて、まずICカード5を認証するための第1のコマンドをICカード5に送信する。ICカード5は接触インタフェース51および送受信バッファ52を介してこのコマンドを受け取ると、コマンド処理部57に処理を引き渡す。この認証処理は公開鍵暗号を用いて行われるため、暗号コプロセッサ59が使用される。コマンド処理部57が暗号コプロセッサ59を呼び出した時点で、暗号コプロセッサ59の処理が完了するまで、CPUは空き状態となる。
CPUが空き状態になった時点で、ようやくICカード5は非接触インタフェース54を活性化し、前述した専用端末4からのポーリングコマンドを受信し、送受信バッファ53に格納する。ICカード5の初期応答処理部56は、その非接触インタフェース54がサポートしている伝送速度等の通信プロトコル情報を専用端末4に送信する。これにより、ICカード5と専用端末4間で非接触インタフェース41,54のパスを確立する。
非接触インタフェースのパスが確立されると、専用端末4は顧客のICカード5にポイントを付与するため、ポイントアプリケーション43を起動させる。専用端末4は非接触インタフェース41を通じて、ICカード5にポイントを付与するための第2のコマンドをICカード5に送信する。ICカード5は非接触インタフェース54および送受信バッファ53を介してこのコマンドを受け取ると、コマンド処理部57に割込みを掛ける。
コマンド処理部57は、その時点で暗号コプロセッサ59の処理が完了していれば、送受信バッファ53からの割込みを無効化し、割込み処理を保留する。その代わりに、POS端末3との処理を優先し、第1のコマンドに対するレスポンスを接触インタフェース51および送受信バッファ52を介してPOS端末3に送信する。
POS端末3は第1のコマンドに対するレスポンスを受け取ると、引き続き、ICカード5に記録された残高から購入金額を差し引くための第3のコマンドをICカード5に送信する。ICカード5は接触インタフェース51および送受信バッファ52を介してこのコマンドを受け取ると、コマンド処理部57に処理を引き渡す。このコマンド処理も金銭データを扱うため、高度なセキュリティが要求され、購入金額に付与されたデジタル署名の検証が必要となり、暗号コプロセッサ59が使用される。コマンド処理部57が暗号コプロセッサ59を呼び出した時点で、暗号コプロセッサ59の処理が完了するまで、CPUは再び空き状態となる。
CPUが空き状態になった時点で、コマンド処理部57は送受信バッファ53からの割込みを有効化し、割込み処理を開始する。すなわち、第2のコマンドの処理を行い、専用端末4から付与された(第2のコマンドで送られてきた)ポイントデータを不揮発性メモリ58に書き込む。
ここで、接触インタフェース51の送受信バッファ52とは別に、非接触インタフェース54の送受信バッファ53が設けられているため、接触インタフェース51を介して第1のコマンドに対するレスポンスの送信と第3のコマンドの受信を行っても、送受信バッファ53に保持された第2のコマンドが失われることはない。このように、インタフェース毎に送受信バッファを持たせることにより、2つのインタフェースを使用した並行処理が可能となる。
最後に、第2のコマンドに対するレスポンスを専用端末4に送信した後、暗号コプロセッサ59の処理完了を待って、第3のコマンドに対するレスポンスをPOS端末3に送信して一連の処理を完了する。
なお、専用端末4からの第2のコマンドをICカード5が受信した時点で、第1のコマンドに対する暗号コプロセッサ59の処理が未だ完了していない場合は、第2のコマンド処理を優先して実行することは言うまでもない。
また、上記2つの実施の形態では、接触インタフェースと非接触インタフェースを例に説明したが、それ以外のインタフェース(例えば、USB等)を用いた場合でも本方式は適用可能である。
更に、これまでの実施の形態では、ICカードが2つのインタフェースを持つ場合について説明したが、3つ以上のインタフェースを有する場合にも同様の処理方式で容易に展開が可能である。
本発明にかかるICカードおよびICカードシステムは、複数のインタフェースを並列に動作させるための機能を有し、処理の高速化が要求されるシステム等に有用である。また、ICカードの活性化における初期応答時に、別のインタフェースを備えていることを通知するメッセージ通知手段は、障害者等にやさしいサービスを提供することが要求されるシステム等にも応用できる。
本発明の実施の形態1におけるICカードシステムの構成を示すブロック図 本実施の形態1のICカードシステムの動作を説明する動作シーケンス図 本実施の形態1のICカードシステムの動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態2におけるICカードシステムの構成を示すブロック図 本実施の形態2のICカードシステムの動作を説明する動作シーケンス図
符号の説明
1 ゲート
2 ICカード
3 POS端末
4 専用端末
5 ICカード
11,21,31,51 接触インタフェース
12,22,32,42,52,53 送受信バッファ
13,23,41,54 非接触インタフェース
14 アプリケーション
25,56 初期応答処理部
26,57 コマンド処理部
27,58 不揮発性メモリ
28,59 暗号コプロセッサ
33 決済アプリケーション
43 ポイントアプリケーション


Claims (5)

  1. 少なくとも2つのインタフェース手段と、初期応答処理部とを有し、
    前記初期応答処理部は、メッセージ通知手段を備え、前記2つ以上のインタフェース手段のうちの1つのインタフェース手段が外部機器によって活性化された際に、別インタフェース有りのメッセージを前記外部機器へ通知するように構成されているICカード。
  2. 少なくとも各々2つ以上のインタフェース手段を有する外部機器とICカードからなり、この外部機器とICカードは、各々の第1のインタフェース間および各々の第2のインタフェース間でパスを確立するとともに、前記外部機器が前記第1のインタフェース間のパスを介して第1のコマンドをICカードに送信し、ICカードがこの第1のコマンドの処理を行う間、ICカードのCPUが空き状態になった際に、前記外部機器が、前記第1のコマンドに対するレスポンスを前記ICカードから受け取る前に、前記第2のインタフェース間のパスを介して第2のコマンドをICカードに送信するICカードシステム。
  3. 前記ICカードは初期応答処理部を有し、この初期応答処理部は、前記第1のインタフェース手段が前記外部機器によって活性化された際に、前記第2のインタフェース手段を備えていることを前記外部機器へ通知するメッセージ通知手段を有することを特徴とする請求項2記載のICカードシステム。
  4. 前記ICカードのCPUが空き状態になったことを、前記第1のコマンドに対する中間レスポンスとして前記ICカードが前記外部機器に通知することを特徴とする請求項2または請求項3記載のICカードシステム。
  5. 少なくとも第1の外部機器と、第2の外部機器と、ICカードからなり、前記第1の外部機器は第1のインタフェース手段を有し、前記第2の外部機器は第2のインタフェース手段を有し、前記ICカードは、前記第1および第2のインタフェース手段の各々に対応する2つのインタフェース手段と、これらのインタフェース手段ごとの第1および第2の送受信バッファを有し、前記第1の外部機器と前記ICカードは、各々の第1のインタフェース間でパスを確立し、前記第2の外部機器と前記ICカードは、各々の第2のインタフェース間でパスを確立するとともに、前記第1の外部機器は、前記第1のインタフェース間のパスを介して第1のコマンドを前記ICカードに送信し、前記第2の外部機器は、前記第2のインタフェース間のパスを介して第2のコマンドを前記ICカードに送信し、かつ、前記ICカードは、前記第1および第2のコマンドを各々前記第1および第2の送受信バッファに保持し、前記第1のコマンドの処理を行う間、前記ICカードのCPUが空き状態になった際に、前記第2の送受信バッファに保持された前記第2のコマンドの処理を開始するように構成されているICカードシステム。

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