JP2005216179A - 文書処理装置及び文書処理方法及び文書処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テンプレートには少なくとも2つのコンテナと、それらを関連づけるリンク1407を設けることができる。リンク1407は、コンテナ間の距離を一定に制限する。優先順位の高いコンテナには矢印アイコン1406を表示し、コンテナの優先順位を示す。レコードをテンプレートでレイアウトする場合、各コンテナに充填されるデータがコンテナに収まらない場合は、優先順位の高いコンテナの可変の辺を移動して、コンテナサイズを点テンツサイズに応じて拡張する。次にリンク1407で関連づけられた他方のコンテナを、リンク1407による優先順位の高いコンテナとの距離の制限を越えない限度で拡張または縮小する。このとき既に決定されている優先順位の高いコンテナサイズは変更されない。この後、決定されたコンテナにコンテンツが挿入されて文書が完成し、表示又は印刷される。
【選択図】図14
Description
データを配置するための領域を示す領域情報と該領域に関連づけた優先順位を示す優先順位情報との複数の組み合わせを含むテンプレートを記憶する記憶手段と、
前記テンプレートに従って前記優先順位により示される順序で前記領域に対応するデータを配置し、前記領域のサイズまたは位置を、該領域よりも高い優先順位に関連づけられた領域を侵さないように前記データにあわせて変更する配置手段とを備え、
前記記憶手段に記憶されるテンプレートには、前記領域情報毎に独立して前記優先順位情報が含まれている。
図1Aはバリアブルデータドキュメントを印刷するシステム100を図示している。本明細書で示された方法は図1Bで詳しく説明される汎用コンピュータモジュール101で所定のプログラムを実行することで実践される。図1Aに記述されるプロセスは、コンピュータモジュール101で実行され、システム100上で実施可能となるレイアウト編集アプリケーションプログラム121のように、ソフトウェアの全体あるいは一部分で実行される。特にレイアウト編集や印刷のステップは、本発明の文書処理装置であるコンピュータ101によって実行されるソフトウェアの指示によって実施される。ソフトウェアは例えば以下に記述されるような記憶装置を含むコンピュータの可読媒体に格納される。ソフトウェアはコンピュータの可読媒体からコンピュータにロードされ、コンピュータ101によって実行される。そのようなソフトウェアや媒体に記録されたコンピュータプログラムを持つコンピュータの可読媒体はコンピュータプログラム製品である。コンピュータでそのコンピュータプログラム製品を使用することで、ドキュメントのレイアウト編集やバリアブルデータ印刷を行える装置として、そのコンピュータは機能する。
第2のコンポーネントであるユーザインターフェース103は、ユーザにドキュメントテンプレートを作成させ、ドキュメントテンプレート内でデータソースと関連付けるメカニズムを提供する。ユーザインターフェース103とレイアウトエンジン105はコミュニケーションチャネル123を介して通信する。ドキュメント生成のためのデータソースは、一般的にデータベースアプリケーションを動かしている他のコンピュータによって構成されたデータベースサーバ117上にある一般的なデータベース119である。ホストコンピュータ101はネットワーク接続107によってデータベースサーバ117と通信する。バリアブルデータ印刷アプリケーション121はホストコンピュータ101か一般的に他のコンピュータで構成されるファイルサーバ115に保存されるドキュメントテンプレートを生成する。またバリアブルデータ印刷アプリケーション121はデータとマージされたドキュメントテンプレートによって構成されたドキュメントを生成する。これらのドキュメントはホストコンピュータ101のローカルファイルシステムに保存されるか、ファイルサーバ115に保存されるか、あるいはプリンタ113に直接印刷される。プリントサーバ109は直接ネットワークにつながっていないプリンタにネットワーク機能を提供するコンピュータである。プリントサーバ109とプリンタ113は一般的な通信チャネル111を介して接続される。
(メインウインドウ)
図3で示されるように、ユーザインターフェース101は、操作時にビデオディスプレイ144に表示されるアプリケーションウインドウ301によって形成されたユーザインターフェースを含んでいる。ウインドウ301は、非表示にすることやスクリーン上の色々な場所に移動することが可能なメニューバー302とツールバー303、そしてマウス133の位置・動作によって場所を移動可能なワークエリア306とオプションのパレット311とカーソル/ポインタデバイス313から特徴付けされる。
* 選択ツールボタン403:コンテナの辺を選択、移動、サイズ変更、リサイズそしてロック・ロック解除するために使われる。コンテナは、複数のコンテナの周りに選択ボックスをドラッグする、あるいは複数コンテナを選択する間にCTRLキーを押しつづけることによって、複数選択を可能にする。
* イメージコンテナツールボタン404:スタティック(固定)あるいはバリアブルイメージを持つコンテナを作成するために使われる。
* テキストコンテナツールボタン405:スタティック(固定)あるいはバリアブルテキストを持つコンテナを作成するために使われる。
* リンクツールボタン406:コンテナ間に関連付けを行うリンクを作成するために使われ、リンクの距離をコントロールするために使われる。
これらのボタンは、周知の技術であるように操作状況に合わせて変化するアイコンのツールチップとして実装される。
ワークエリア306はドキュメントテンプレートのデザインを表示および編集するために使われる。これはユーザに下準備で印刷されたドキュメントの概観をデザインすること、そしてマージされたドキュメントが、バリアブルデータの量またはサイズに基づいてどのように変化するかを理解することを可能にする。
コンテナは、ドキュメントテンプレート内にバリアブルデータファイルから固定あるいは可変テキストやイメージがレコード単位に流し込まれ、描画されるスペース(これを部分領域と呼ぶ)であり、他のコンテナやオブジェクトとともにレイアウトされる。コンテナはマウス133を操作してポインタ313を使い、図3、図4等のユーザインターフェース画面で示されるように移動、サイズ調整そして再作成される。
* コンテナは固定あるいは可変のコンテンツを持つ。可変コンテンツは、データソース(たとえばデータベースのレコード)から取得され、異なるドキュメントでは異なっていてもよい、という意味でダイナミック(動的)である。可変コンテンツとしては、アニメーション化されたもの、あるいは他の方法で時間に応じて変化するものは印刷に適合していないため含まない。固定コンテンツはひとつのテンプレートを用いて生成される全てのドキュメントで同じに表示される。けれども、可変コンテンツとリンクが設定されている場合、可変コンテンツを含むコンテナの位置やサイズの変化によって、固定コンテンツを含むコンテナはそれぞれのドキュメントで位置が異なる可能性がある。
* コンテナは、コンテンツに適用される背景色、ボーダー、フォントスタイルといったテキスト設定のような装飾機能を持っている。このような設定をコンテナ属性と呼ぶ。コンテナ属性は、各コンテナごとに設定可能であるが、あるコンテナと同じコンテナ属性であるという設定を行うことも可能である。
* コンテナはドキュメントを生成したときにデータソースからのデータとマージされる。装飾機能は、どんな固定コンテンツでもそうであるように、一般的に印刷された出力物であり可視である。可変コンテンツはデータソースからの特定のデータとして得られ、表示あるいは印刷される。コンテナに収められるコンテンツは、例えば印刷されるか、スクリーン144上で表示されるか、あるいはその両方で出力され得る。
* コンテナはユーザインターフェースを持つ。例えばコンテナの編集そして表示設定のためのインタラクティブなGUIを持つ。インターフェースの要素は普通はスクリーン144上に表示される。ユーザインターフェース103は、背景色やフォントのようなコンテナの装飾機能のいくつかを表示する。そしてコンテナの設定の編集や表示を行わせるための機能も有する。ユーザインターフェース機能の目的の例としては、ボーダー、あるいは、コンテナのサイズや位置を対話的に変更、表示するための角アイコン、あるいはコンテナがデータソースからデータをマージされたとき、コンテナの動作を示すための上塗りした数、線、アイコン、テキストがある。
コンテナはそれぞれのドキュメントで表示または印刷されるコンテンツをどのようにコンテナに収めるか制御するための制約を持つ。これらの制約は、ユーザが一つのドキュメントテンプレートによって多数のドキュメントをコントロールする主要な手段である。制約の一例としては「このコンテナのコンテンツの高さは、最大値4インチです。」というものがある。他の制約の例としては「コンテナのコンテンツの左エッジは、それぞれのドキュメントで同じ水平位置で表示しなければならない。」というものもある。ここに記述される内容は、GUIを使ってこのような制約を表示、編集するためのいろいろな方法である。
* もしコンテナの幅が固定なら、関連付けられたコンテンツに割り当てられる幅は、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成される全てのドキュメントで、そのコンテナを含むページに関して同じ(固定値)になる。
* もしコンテナの高さが固定なら、関連付けられたコンテンツに割り当てられる高さは、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成される全てのドキュメントで、そのコンテナを含むページに関して同じ(固定値)になる。
* もし距離の制約が固定なら、指定された距離(固定値)は、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成される全てのドキュメントのための制約である。
* もしコンテナの左右辺が固定なら、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成される全てのドキュメントで、コンテナの辺の水平方向についての位置が、そのコンテナを含むページに関して同じであることを意味している。しかしコンテナの高さあるいは垂直方向の位置は変わる可能性がある。例えば、もしコンテナの左辺が固定なら、コンテナに関連付けられたコンテンツは、ひとつのテンプレートを適用して生成されるひとつのドキュメントでページの上に近く表示され、他のドキュメントでページの下に近く表示されることもある。しかし左辺の水平位置は全てのケースで同じである。
* もしコンテナの上下辺が固定なら、辺の垂直方向の位置が、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成される全てのドキュメントで、そのコンテナを含むページに関して同じである。しかしコンテナの幅あるいは水平位置は変わる可能性がある。
* コンテナの垂直軸はコンテナの右辺および左辺と平行で、その中間に位置される想像上の垂直線である。もしコンテナの垂直軸が固定なら、コンテナの左右辺の水平位置の平均は、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成されるすべてのドキュメントで、そのコンテナを含むページに関して同じである。この制約で、コンテナの幅は変化する可能性がある。たとえば、相異なるドキュメントで、対応するコンテナの左右辺の水平方向の位置は、垂直軸に遠いか、あるいは近いかという点で相違する可能性がある。しかし、垂直軸は、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成されるすべてのドキュメントで、そのコンテナを含むページに関して同じ水平位置にある。コンテナの高さと水平位置はこの制約によって影響されない。
* コンテナの水平軸はコンテナの上辺および下辺と平行で、その中間に位置される想像上の水平線である。 垂直軸と同様に、もしコンテナの水平軸が固定なら、コンテナの上辺そして下辺の垂直方向の位置を制約する。けれども高さは、この制約によって影響されない。
* もし水平軸および垂直軸がともに固定なら、コンテナの中心位置(垂直軸と水平軸との交点)が固定されていることを意味する。しかし、コンテナの幅および高さはこの制約によって影響されない。
* もしコンテナの角、コンテナの辺の中間位置、あるいはコンテナの中心位置が固定なら、そのコンテナに関連づけられるコンテンツは、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成されるすべてのドキュメントで、そのコンテナを含むページに関して同じ場所に表示される。例えば、もしコンテナの左上角が固定なら、配置されたコンテナの左上位置が、そのコンテナを含むテンプレートを適用して生成されるすべてのドキュメントで、そのコンテナを含むページに関して同じになることを意味している。
* 垂直辺あるいは垂直軸は、ページの左辺あるいは右辺、あるいは左ページマージン、あるいは右ページマージン、あるいは他の水平位置に関連付けされて固定になる。同様に、水平辺あるいは水平軸は、ページの上辺あるいは下辺あるいはマージン、あるいは他の垂直位置に関連付けされて固定になる。
バリアブル印刷されるドキュメントの作成手順は、テンプレートを作成するテンプレート作成処理(レイアウトモード)と、作成されたテンプレートにコンテンツを挿入してドキュメントを作成するドキュメント作成処理(ドキュメントをプレビュー表示する場合を特にプレビューモードと呼ぶ。)という2つのフェーズに分けることができる。まず、レイアウトモードについて説明する。
コンテナには、テキストコンテナとイメージコンテナの2種類がある。テキストコンテナはテキストおよび埋め込みイメージを収める。イメージコンテナはイメージだけを収める。
ドキュメントテンプレート内に作成されたコンテナの辺の状態は、図4に示すようにユーザインターフェース上にグラフィカルに表示されるのが好ましい。共通する表現で辺の状態を示すことで状態に対応する画像オブジェクトの種類をより少なくできる。
1.それぞれの辺が固定されているならば、その辺を実線で描画する。
2.もし幅が固定なら、左と右の辺を実線503で描画する。
3.もし高さが固定なら、上と下の辺を実線503で描画する。
4.軸は描画しない。
5.まだ描画されていない辺は、その辺の近くに拡縮アイコン505が描画され、点線504で描画される。
6.垂直辺あるいは軸と水平辺あるいは軸との交点には、交差する辺または軸がともに固定なら、アンカーが描画される。
7.固定辺のどこにもアンカーが描画されていなければ、その辺の中央にスライダが描画される。
8.垂直辺あるいは軸と水平辺あるいは軸との交点には、アンカーもスライダも描画されていなければ、ハンドルが描画される。
* 図4の辺410のように、点線は、コンテナのコンテンツに応じたドキュメント内の辺の位置を意味する。
* 実線は制限された辺を意味する。なぜなら、実線で表示された辺は固定されているか(辺414)、あるいはコンテナの幅または高さが固定されている(コンテナ408では両方が固定されている)ためである。
* アンカーは、辺または軸の交点が固定されていることを意味する。それゆえ、アンカー点は、そのアンカー点を含むドキュメントテンプレートを適用したすべてのドキュメントにおいて、同一の水平、垂直位置に現れる。当然アンカーは固定される。図4のアイコン409は、交差する辺414が固定されていることを意図しているアンカーアイコンの例である。
* スライダは、関連付けられた辺がその辺の垂直方向に固定されていることを意味する、しかしコンテナは、辺に沿って「スライドの長さ」だけスライドされた位置に移動できる。例えば、図4で、スライダ413の操作により、コンテナ408のコンテンツはドキュメント内で左あるいは右に移動されて表示されることもある。
図19は、ドキュメントテンプレートのデータ(テンプレートデータと呼ぶ。)の一例を示す。図19において、テンプレートデータ1901は、メモリ136あるいはハードディスク140に格納されている。テンプレートデータには、以下の要素が含まれる。
(1)全体サイズ1902:テンプレート全体のページのサイズを示す。サイズは、たとえば、縦および横の長さ、または定型用紙サイズなどで示される。
(2)コンテナ情報1903:テンプレートに配置されるコンテナ毎に、そのコンテナを特定するための識別情報やコンテナの基準の位置(位置情報)、辺の長さ(サイズ情報)、コンテナを構成する辺や点の属性(属性情報)、コンテナに関連づけられるコンテンツの情報等を示す。位置情報およびサイズ情報は、テンプレート作成時に定義されたものであり、位置情報は、コンテナの作成時にユーザにより設定されたコンテナの基準の位置になる。位置が可変のコンテナであれば、コンテナに流し込まれるコンテンツのサイズ(画像サイズ、テキスト量)に応じて大きさが変更され、各コンテナの大きさにより動的に位置が変更されることになる。アンカー等により位置が固定されているコンテナであれば、固定された位置を示す。このような位置情報は、少なくともコンテナの対角点の位置を特定できる情報を含む。もちろん、全点についてテンプレート上における位置を持ってもよいし、ひとつの点についてはテンプレート上における位置の情報を持ち、他の点については相対的な位置の情報を持つようにしてもよい。すなわち、コンテナの一つの点とコンテナのサイズによって定義することもできる。また、固定されている点についてはテンプレート上における位置で定義し、可変の点については相対的な位置で定義しても良い。
(3)リンク情報1904:リンクとはコンテナ間の関連付けであり、特にリンクで結ばれた2つのコンテナ間の距離を一定(固定リンク)や可変範囲(可変リンク)とする旨の情報である。リンク情報としては、たとえば、水平方向及び垂直方向それぞれについて、2つのコンテナの識別子、およびそれらコンテナの対向する辺の間にリンクが設定されたことを示す情報や、リンクに沿った方向についてのコンテナ間の距離などを含む。リンク情報は定義されたリンク毎に保持される。リンク情報の形態としては、水平方向及び垂直方向それぞれについて、各コンテナの辺の位置を保持し、その辺の間にリンクが設定された旨を示す情報を保持してもよい。
(4)固定情報1905:可変部分以外の固定部分を定義するための情報が含まれる。たとえば、当該テンプレートが適用されて生成される全ドキュメント(全レコード)に共通の文や画像等が定義できる。文や画像については、そのデータそのものを含まずに、位置情報を定義するだけでも良い。もちろん、テンプレート上において配置される位置を定義するための情報も含む。
図16はレイアウト編集アプリケーション121によるリンクの設定方法を示したフロー図である。また図6(A)−(C)はUI例を示している。それらを用いてコンテナにリンクを設定する方法について説明をする。
図7はオペレータによる優先順位の設定方法を示している。図7の順は、図1A乃至図2のコンピュータにより、オペレータの操作に応じて実行される。図7の手順は、予め定義されたテンプレートが表示されている状態から開始される。テンプレートは、テンプレート名称やその中に定義するコンテナ、コンテナ属性等のテンプレートの属性情報、リンク情報、固定情報など、図19に示す情報をテンプレート毎に定義することで作成される。
図10は、テンプレートを用いたレイアウトのプレビュー表示時のフローを示している。これもまた図1A〜図2のコンピュータにより実行される。まず、オペレータの操作に応じて着目テンプレートとそのプレビューモードが選択される(1001)。ここからプレビュー処理が開始される。本実施形態の自動レイアウトシステムは、コンテナを作成して、そのコンテナ間に関連付けを行いレイアウトを作成するレイアウトモードと、作成したレイアウトにレコードを挿入して、実際にレコードが挿入された後のレイアウト結果をプレビューするプレビューモードの2つのモードを有する。図7は、レイアウトモードの処理の一部である。
図11は図10のステップ1005における、優先順位が設定されていない場合のレイアウト計算の方法を示したフロー図である。また、図13はそのときのUI表示例を示した図である。
次に、レイアウト編集アプリケーション121は、レイアウトされるコンテナのサイズが、実際のコンテンツのサイズとできる限り差が少なくなるようにレイアウトの最適化を行う(1103)。具体的には、レイアウトの最適化は、動的にサイズを変化することが可能なように関連付けられたコンテナにおいて、それぞれに挿入されるコンテンツのサイズとレイアウトされるサイズとの差が、できる限り同じになるように行われる。レイアウト編集アプリケーション121は、ステップS1102で算出したコンテナの集合のサイズ、つまりコンテナAとコンテナBとリンク1506(ここでは固定リンク)の合計サイズを求め、この合計サイズと、基本レイアウトにおける当該コンテナの集合のサイズ(図15の例ではコンテナAとコンテナBのそれぞれのアンカーアイコンの距離に相当する)との差を求める。コンテナAやコンテナBの幅が大きくなると前ステップで計算されている場合は、差分値が発生する。レイアウト編集アプリケーション121は、この差分値をコンテナの集合の各要素に均等に分配することでレイアウト調整を行う。
レイアウト編集アプリケーション121は、レイアウトの最適化を行い、ルールに違反していた場合は、再度ルールを違反しないように計算をする(1104)。ここで記述したルールとは、レイアウト作成時にユーザによって設定される制限であり、コンテナのサイズと位置、可変リンクの場合はリンクの長さなどの制限である。ルールに違反していないか否かは、レイアウト計算後のコンテナの位置やサイズ等を、テンプレートデータのコンテナ情報1903およびリンク情報1904を参照して、固定された辺や角点や軸や中心点の位置、固定された辺のサイズなどと比較し、固定すべきものが移動していないか、あるいは、移動の制限を越えていないかなどが判定される。ルールに違反しないようにレイアウト計算がされたら、すなわち着目コンテナ集合内の各コンテナサイズおよび位置が決定されたなら、その集合のレイアウトは完成される。そして、ステップ1102〜1104のステップをページ上のすべてのコンテナ集合について施し、ページ全体のレイアウトを計算する(1105)。
図12は図10のステップ1004における、優先順位が設定されている場合のレイアウト計算の方法を示したフロー図である。また、図14はそのときのプレビューモードのUI表示例を示した図である。双方を用いて説明をする。図14の1401と1404は固定された辺、1402と1403はアンカー、1405は可変の辺、1406は可変の辺の変化方向を示している矢印であり、1407はリンクを示している。
本発明における第2の実施形態として、図7及び図8に示した優先順位の設定方法において、第1実施形態で説明したようなポップアップメニューまたはダイアログを用いることなく設定する方法を説明する。この方法では、リンク設定の際にコンテナを選択する順序に応じて優先順位を設定する。
図17はリンクの作成を行うことによって自動的に優先順位を設定する手順のフローである。図17は、テンプレートモードの動作を示している。図18はその処理が実行される際のUI例を示している。
第1実施形態、第2実施形態それぞれに、優先順位を付したコンテナサイズの変更処理について説明した。優先順位は第1実施形態では、各コンテナに独立に付して、コンテナサイズの調整時にその調整を行う順序により優先順位を実現している。また、第2実施形態では、リンクされたコンテナ間で互いに相対的な順位付けを行って、
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
103 ユーザインターフェース
105 レイアウトエンジン
119 データベース
121 レイアウトアプリケーションプログラム
132 キーボード
133 マウス
143 I/Oインタフェース
144 ビデオディスプレイ
301 アプリケーションウインドウ
303 ツールバー
313 カーソル/ポインタデバイス
406 リンクツールボタン
407、408 コンテナ
409 アンカーアイコン
410 固定されていない辺
412 リンク
505 拡縮アイコン
Claims (21)
- 文書にレイアウトすべきデータに応じて動的に文書のレイアウトを変更可能な文書処理装置であって、
データを配置するための領域を示す領域情報と該領域に関連づけた優先順位を示す優先順位情報との複数の組み合わせを含むテンプレートを記憶する記憶手段と、
前記テンプレートに従って前記優先順位により示される順序で前記領域に対応するデータを配置し、前記領域のサイズまたは位置を、該領域よりも高い優先順位に関連づけられた領域を侵さないように前記データにあわせて変更する配置手段とを備え、
前記記憶手段に記憶されるテンプレートには、前記領域情報毎に独立して前記優先順位情報が含まれていることを特徴とする文書処理装置。 - 前記優先順位情報は第1の値と第1の値よりも優先順位の高い第2の値とを有し、前記配置手段は、前記優先順位の値が第2の値の場合には、配置されるデータのサイズに応じて当該領域のサイズを変更し、前記優先順位の値が第1の値の場合には、他の領域のサイズに応じて当該領域のサイズを変更することを特徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
- 前記テンプレートには、少なくとも2つの前記領域間における距離を示すリンク情報をさらに含み、前記配置手段は、前記リンク情報により示される前記領域間の距離を維持しつつ、前記優先順位で示される順位で前記領域にデータを配置することを特徴とする請求項1または2に記載の文書処理装置。
- データを配置するための領域情報と該領域に関連づけた優先順位を示す優先順位情報とを含むテンプレートを生成する生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の文書処理装置。
- 前記配置手段によりデータが配置された文書をプレビュー表示する表示手段を更に備え、前記表示手段は、前記領域に関連づけられた優先順位を識別可能に表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の文書処理装置。
- 前記生成手段は、データを配置するための領域どうしを関連づける操作における領域選択の順序に応じて、選択された各領域に優先順位を付することを特徴とする請求項4に記載の文書処理装置。
- 前記記憶手段に記憶されるテンプレートには、前記優先順位情報が設定されている領域情報と、前記優先順位情報が設定されていない領域情報とが含まれており、
前記配置手段は、前記領域情報に前記優先順位情報が設定されている場合は、前記優先順位により示される順序で前記領域に対応するデータを配置し、前記領域情報に前記優先順位情報が設定されていない場合は、当該領域に対応するデータサイズに応じて動的に配置することでレイアウトを決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の文書処理装置。 - 記憶手段に記憶された、データを配置するための領域を示す領域情報と該領域に関連づけた優先順位を示す優先順位情報との複数の組み合わせを含むテンプレートを用い、文書にレイアウトすべきデータに応じて動的に文書のレイアウトを変更可能な文書処理方法であって、
前記テンプレートに従って前記優先順位により示される順序で前記領域に対応するデータを配置し、前記領域のサイズまたは位置を、該領域よりも高い優先順位に関連づけられた領域を侵さないように前記データにあわせて変更する配置工程を備え、
前記記憶手段に記憶されるテンプレートは、前記領域情報毎に独立して前記優先順位情報が含まれていることを特徴とする文書処理方法。 - 前記優先順位情報は第1の値と第1の値よりも優先順位の高い第2の値とを有し、前記配置工程は、前記優先順位の値が第2の値の場合には、配置されるデータのサイズに応じて当該領域のサイズを変更し、前記優先順位の値が第1の値の場合には、他の領域のサイズに応じて当該領域のサイズを変更することを特徴とする請求項8に記載の文書処理方法。
- 前記テンプレートには、少なくとも2つの前記領域間における距離を示すリンク情報をさらに含み、前記配置工程は、前記リンク情報により示される前記領域間の距離を維持しつつ、前記優先順位で示される順位で前記領域にデータを配置することを特徴とする請求項8または9に記載の文書処理方法。
- データを配置するための領域情報と該領域に関連づけた優先順位を示す優先順位情報とを含むテンプレートを生成する生成工程を更に備えることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の文書処理方法。
- 前記配置工程によりデータが配置された文書を表示手段によりプレビュー表示させる表示工程を更に備え、前記表示工程は、前記領域に関連づけられた優先順位を識別可能に表示させることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の文書処理方法。
- 前記生成工程は、データを配置するための領域どうしを関連づける操作における領域選択の順序に応じて、選択された各領域に優先順位を付することを特徴とする請求項11に記載の文書処理方法。
- 前記記憶手段に記憶されるテンプレートには、前記優先順位情報が設定されている領域情報と、前記優先順位情報が設定されていない領域情報とが含まれており、
前記配置工程は、前記領域情報に前記優先順位情報が設定されている場合は、前記優先順位により示される順序で前記領域に対応するデータを配置し、前記領域情報に前記優先順位情報が設定されていない場合は、当該領域に対応するデータサイズに応じて動的に配置することでレイアウトを決定することを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の文書処理方法。 - コンピュータにより、文書にレイアウトすべきデータに応じて動的に文書のレイアウトを変更させるためのプログラムであって、
データを配置するための領域を示す領域情報と該領域に関連づけた優先順位を示す優先順位情報との複数の組み合わせを含むテンプレートを記憶する記憶手段と、
前記テンプレートに従って前記優先順位により示される順序で前記領域に対応するデータを配置し、前記領域のサイズまたは位置を、該領域よりも高い優先順位に関連づけられた領域を侵さないように前記データにあわせて変更する配置手段としてコンピュータを機能させ、
前記記憶手段に記憶されるテンプレートには、前記領域情報毎に独立して前記優先順位情報が含まれていることを特徴とするプログラム。 - 前記優先順位情報は第1の値と第1の値よりも優先順位の高い第2の値とを有し、前記配置手段は、前記優先順位の値が第2の値の場合には、配置されるデータのサイズに応じて当該領域のサイズを変更し、前記優先順位の値が第1の値の場合には、他の領域のサイズに応じて当該領域のサイズを変更することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
- 前記テンプレートには、少なくとも2つの前記領域間における距離を示すリンク情報をさらに含み、前記配置手段は、前記リンク情報により示される前記領域間の距離を維持しつつ、前記優先順位で示される順位で前記領域にデータを配置することを特徴とする請求項15または16に記載のプログラム。
- データを配置するための領域情報と該領域に関連づけた優先順位を示す優先順位情報とを含むテンプレートを生成する生成手段としてコンピュータを更に機能させることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記配置手段によりデータが配置された文書をプレビュー表示する表示手段としてコンピュータを更に機能させ、前記表示手段は、前記領域に関連づけられた優先順位を識別可能に表示することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載のプログラム。
- 前記生成手段は、データを配置するための領域どうしを関連づける操作における領域選択の順序に応じて、選択された各領域に優先順位を付することを特徴とする請求項18に記載のプログラム。
- 前記記憶手段に記憶されるテンプレートには、前記優先順位情報が設定されている領域情報と、前記優先順位情報が設定されていない領域情報とが含まれており、
前記配置手段は、前記領域情報に前記優先順位情報が設定されている場合は、前記優先順位により示される順序で前記領域に対応するデータを配置し、前記領域情報に前記優先順位情報が設定されていない場合は、当該領域に対応するデータサイズに応じて動的に配置することでレイアウトを決定することを特徴とする請求項15乃至20のいずれかに記載のプログラム。
Priority Applications (4)
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