JP2005214274A - 歯車式無段変減速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入出力比が1:1から所望の減速比に至るまでで無段階に可変減速を調整設定でき、低速側での出力トルクの低下減衰させず動力伝達を確実にする。
【解決手段】 駆動力によって回転する入力軸6Bに嵌合配装し、外方に至るに伴ない次第に肉薄となることで外方に向けて傾斜した側面周縁に歯面部6Aを形成した入力内歯車6と、入力内歯車6の外周側にスライド回転自在に嵌装し、外方に至るに伴ない次第に肉厚となることで内方に向けて傾斜した歯面部7Aが配列形成されて成る出力外歯車7と、入力軸6Bに対しての偏心量を変更調整できるようにした偏心手段30を介して、歯部5Aが入力内歯車6の歯面部6Aと出力外歯車7の歯面部7Aとに跨って噛合配置する中間歯車5とから成る変速手段20を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば車椅子や電動自転車等に使用されるモータの動力を、入出力比が1:1から予め設定されている所望の減速比に至るまでの間で無段階な可変減速の調整を容易にし、また、減速域内での動力伝達を確実にして従動伝達させるようにし、更には小型自動車は勿論のこと、バス・トラック等の大型自動車用の自動変速装置(オートマチック・トランスミッション)等にも応用できるようにした歯車式無段変減速装置に関するものである。
に関する。
従来、この種の可変減速装置としては、例えば特許文献1、特許文献2等がある。前者は、外周面がラチェット歯となっているラチェット歯車盤を備えた入力側のラチェット外歯車と、入力軸の回転に伴ない偏心しながら揺動されるラチェット外歯車の周面が描く外周軌跡上で、ラチェット外歯車の偏心量に伴ないラチェット外歯車に切離自在に噛み合うラチェット歯が形成されていて、内方へ弾発付勢されている揺動自在な複数の出力爪を備えた出力側の出力内歯車と、この出力内歯車が固着されている出力軸とから構成されている。
また、後者は、入力軸と、出力軸を有する出力軸機構と、出力軸機構の複数の出力歯車盤を偏心回転させる自由歯車手段の仮想噛合円径を縮小あるいは拡大させるよう入力軸に対する径方向で進退させる変速調整機構とから構成され、そして、複数の出力歯車盤側面にラジアル方向で凹設した位置決め溝と出力歯車盤相互間に介装させるジョイント盤側面に開穿した収納円孔とに収納される連繋ボールを介して位置合せし、出力歯車盤を互いに入力軸の径方向でスライド可能に連繋結合させて構成してある。
特開平1−288653号公報 特開平4−15340号公報
こうした従来の可変減速装置によると、前者のラチェット歯車盤を備えた入力側のラチェット外歯車による構成、あるいは後者の出力軸機構の複数の出力歯車盤を偏心回転させる自由歯車手段の仮想噛合円径を縮小あるいは拡大させるよう入力軸に対する径方向で進退させる変速調整機構においては、歯車同士の接触摩擦による金属音の発生を防止し、負荷に対する耐荷重性を安全確実にさせ、予め設定された減速比に至るまで非動力伝達時での零の状態から無段階に減速比を調整設定できる。それにも拘らず、両者共に低速回転側では速度の微調整が困難であり、しかも低速側での出力トルクが低下し回転伝達が確実に行なわれなくなることもあり、さらに、出力軸機構の複数の出力歯車盤を偏心回転させる自由歯車手段を使用するために小型化、薄型化、軽量化等が困難である等、今後の残された課題であった。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、入出力比が1:1から予め設定されている所望の減速比に至るまでの間で無段階に可変減速を調整設定でき、特に低速回転域での速度の微調整を容易且つ確実に行なわせ、低速側での出力トルクの低下減衰を防止しながらその動力伝達を確実にして従動伝達させるようにすることができる小型化、薄型化、軽量化に富む歯車式無段変減速装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、駆動力によって回転される入力軸6Bに嵌合配装され、外方に至るに伴ない次第に肉薄となることで外方に向けられて傾斜した歯面部6Aを配列形成して成る入力内歯車6と、入力内歯車6の外周側にスライド回転自在に嵌装され、外方に至るに伴ない次第に肉厚となることで内方に向けられて傾斜した歯面部7Aが配列形成されて成る出力外歯車7と、入力軸6Bに対しての偏心量が変更調整されるようにした偏心手段30を介して、歯部5Aが入力内歯車6の歯面部6Aと出力外歯車7の歯面部7Aとに跨って噛合配置される中間歯車5とから成る変速手段20を備えたものである。
出力外歯車7は、差動用中心歯車9A、差動歯車9Bそれぞれを備えた差動機構部40を介して、出力軸10Bを有する出力歯車10に連繋されているものとできる。
偏心手段30は、ハウジングケース1Aの左右両側面において斜行状に延びた上下一対のスライドガイド用溝部1Dに、左右側面の四隅から外方へ延設した係合突起3Aを係合させた中央に開口部3Cを有するスライド基板3と、スライド基板3の上側にジョイント部2Aを介して回動自在に連繋されてハウジングケース1Aに対して揺動可能とした操作レバー2と、スライド基板3の開口部3C周囲の四隅に形成した円形状の窪みに嵌入させた発条体(3B)を圧縮するようにして当接配置させ、スライド基板3前面に対して発条体(3B)の付勢力でもって若干のクリアランスを付与した状態にネジ止め固定された中央に開口部4Bを有する基板4とを備え、基板4の開口部4B内周にスラスト玉軸受4Aを介して前記中間歯車5が取り付けられて成るものとできる。
入力内歯車6、出力外歯車7は、ラチェット状の山形溝をピッチ間隔よりも小さい幅でずらしながら形成することで、底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした溝部6Q,7Qを放射状に配列して形成すると共に、同一ピッチで且つ入力内歯車6、出力外歯車7とで互いに逆向きのラチェット形状を呈するようラチェット溝を並列させて成る歯面部6A,7Aを入力内歯車6、出力外歯車7の放射状の溝部6Q,7Q相互間に形成したものとできる。
入力内歯車6、出力外歯車7は、それぞれ反対方向に傾斜した歯面部6A、7Aに対し等間隔で放射状に配列形成された円弧状溝部51と、この円弧状溝部51内で歯面部6A、7Aの円周方向に沿って揺動自在となるように保持された断面略三日月状で円弧状底面52Aを有する自由歯52とを備えて成るものとできる。
入力内歯車6、出力外歯車7は、山形状の溝をピッチ間隔よりも小さい幅でずらしながら形成することで、底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした略台形状の窪み部61を放射状に配列形成し、この窪み部61による分割領域を三条の溝によって形成した二列の稜線状の歯山62と、この歯山62に平行するよう適数対条の溝によって形成した適数列の稜線状の歯山63とを配列することで歯面部6A,7Aそれぞれが形成されるものとできる。
以上のように構成された本発明に係る歯車式無段変減速装置にあって、変速手段20は、所定の駆動力が入力軸6Bに入力されて入力内歯車6が回転すると、該駆動力は、偏心手段30によって偏心移動される中間歯車5を介して出力外歯車7に伝達することで出力外歯車7自体を変速回転させる。このとき、偏心手段30における操作レバー2の移動操作により、変速手段20における入力内歯車6、出力外歯車7それぞれの傾斜状に形成されている歯面部6Aと歯面部7Aとに対して中間歯車5の歯部5Aを圧接させながら、中間歯車5の回転中心軸と、入力軸6B(出力軸10B)とが最大限のズレ状態となった互いに最大減速比の状態と、入力内歯車6と出力外歯車7との入出力比が1:1となる等速状態との間で無段階的に移行させる。こうして中間歯車5の回転中心の入力軸6Bに対する径方向の移動距離に対応して、入力内歯車6、出力外歯車7それぞれの回転比を設定させる。
このとき、内外に配置されることでそれぞれが回転する入力内歯車6の歯面部6A、出力外歯車7の歯面部7Aに対して、平行移動する中間歯車5の歯部5Aは、平行的に配置形成の歯面部6A,7Aに歯部5Aにおける径方向のいずれかの部位が常時噛み合い状態となり、入力内歯車6の回転は、中間歯車5の平行移動的なスライドによっても出力外歯車7を回転させる。
そして、この出力外歯車7の回転力は、差動用中心歯車9A、差動歯車9Bそれぞれを備えた差動機構部40を介して出力歯車10に伝達され、出力軸10Bから出力側へ出力される。
また、スライド基板3と基板4との間に若干のクリアランスを付与した状態で介在させた発条体(3B)は、基板4の開口部4B内周にスラスト玉軸受4Aを介して取り付けられた中間歯車5の歯部5Aを発条体(3B)の付勢力によって入力内歯車6、出力外歯車7それぞれの傾斜状に形成されている歯面部6Aと歯面部7Aとに対して略均等に圧接さる。
すなわち、中間歯車5の一方の歯部5Aが入力内歯車6の歯面部6Aに噛み合い、中央の入力軸6Bに対して反対側位置にある他方の歯部5Aが出力外歯車7の歯面部7Aに噛み合って回転を伝達させる。また、この際に生じた噛合ズレは、最初に形成した放射状の溝部6Q,7Qで逃げてズレた後にいずれかのラチェット溝状の歯面部6A,7Aに噛み合わせられる。
円弧状底面52Aを有する自由歯52は、入力内歯車6、出力外歯車7のそれぞれ反対方向に傾斜した歯面部6A、7Aに対し等間隔で放射状に配列形成された円弧状溝部51内で歯面部6A、7Aの円周方向に沿って揺動自在となるように保持されているため、偏心手段30によって中間歯車5自体をどのような位置に偏心スライドさせても歯部5Aと自由歯52との接触を常に保ちながら回転伝達させる。
窪み部61による分割領域を三条の溝によって形成した二列の稜線状の歯山62と、この歯山62に平行するよう適数対条の溝によって形成した適数列の稜線状の歯山63は、中間歯車5の歯部5Aとの噛み合い状態を常時一定に保持させ、しかも中間歯車5の相対的なスライドを円滑にさせる。
本発明によれば、入出力比が1:1の等速から予め設定されている所望の減速比に至るまでの間で無段階に可変減速を調整設定でき、特に低速回転域での速度の微調整を容易且つ確実に行なわせ、低速側での出力トルクを低下減衰させずに、その動力伝達を確実にして従動伝達させるようにすることができ、しかも、小型化、薄型化、軽量化を実現することができる。
すなわちこれは本発明が、駆動力によって回転される入力軸6Bに嵌合配装され、外方に向けられて傾斜した歯面部6Aが配列形成されて成る入力内歯車6と、入力内歯車6の外周側にスライド回転自在に嵌装され、内方に向けられて傾斜した歯面部7Aが配列形成されて成る出力外歯車7と、入力軸6Bに対しての偏心量が変更調整されるようにした偏心手段30を介して、歯部5Aが入力内歯車6の歯面部6Aと出力外歯車7の歯面部7Aとに跨って噛合配置される中間歯車5とから成る変速手段20を備えたからであり、これにより、中間歯車5の偏心量に対応して入力内歯車6と出力外歯車7との入出力比が1:1から所望の減速比に至るまでの間での無段階可変減速を確実に調整設定させる。
出力外歯車7は、差動用中心歯車9A、差動歯車9Bそれぞれを備えた差動機構部40を介して、出力軸10Bを有する出力歯車10に連繋されているので、出力外歯車7の回転力を、差動機構部40の差動用中心歯車9A、差動歯車9Bそれぞれによって出力歯車10に確実に伝達させることができる。
偏心手段30は、ハウジングケース1Aの左右両側面において斜行状に延びた上下一対のスライドガイド用溝部1Dに、左右側面の四隅から外方へ延設した係合突起3Aを係合させた中央に開口部3Cを有するスライド基板3と、スライド基板3の上側にジョイント部2Aを介して回動自在に連繋されてハウジングケース1Aに対して揺動可能とした操作レバー2と、スライド基板3の開口部3C周囲の四隅に形成した円形状の窪みに嵌入させた発条体(3B)を圧縮するようにして当接配置させ、スライド基板3前面に対して発条体(3B)の付勢力でもって若干のクリアランスを付与した状態にネジ止め固定された中央に開口部4Bを有する基板4とを備え、基板4の開口部4B内周にスラスト玉軸受4Aを介して前記中間歯車5が取り付けられて成るので、スライド基板3と基板4との間に若干のクリアランスを付与した状態で介在させた発条体(3B)により、基板4の開口部4B内周にスラスト玉軸受4Aを介して取り付けられた中間歯車5の歯部5Aを発条体(3B)の付勢力によって入力内歯車6、出力外歯車7それぞれの傾斜状に形成されている歯面部6Aと歯面部7Aとに対して略均等に圧接させることができる。
入力内歯車6、出力外歯車7は、ラチェット状の山形溝をピッチ間隔よりも小さい幅でずらしながら形成することで、底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした溝部6Q,7Qを放射状に配列して形成すると共に、同一ピッチで且つ入力内歯車6、出力外歯車7とで互いに逆向きのラチェット形状を呈するようラチェット溝を並列させて成る歯面部6A,7Aを入力内歯車6、出力外歯車7の放射状の溝部6Q,7Q相互間に形成したので、中間歯車5の一方の歯部5Aが入力内歯車6の歯面部6Aに噛み合い、中央の入力軸6Bに対して反対側位置にある他方の歯部5Aが出力外歯車7の歯面部7Aに噛み合って回転を伝達させるのである。また、この際に生じた噛合ズレを、最初に形成した放射状の溝部6Q,7Qで逃げてズレた後にいずれかのラチェット溝状の歯面部6A,7Aに噛み合わせることができるので、低速側での出力トルクの低下減衰を防止しながらその動力伝達を確実にして従動伝達させるようにすることができる。
入力内歯車6、出力外歯車7は、それぞれ反対方向に傾斜した歯面部6A、7Aに対し等間隔で放射状に配列形成された円弧状溝部51と、この円弧状溝部51内で歯面部6A、7Aの円周方向に沿って揺動自在となるように保持された断面略三日月状で円弧状底面52Aを有する自由歯52とを備えて成るので、偏心手段30によって中間歯車5自体をどのような位置に偏心スライドさせても歯部5Aと自由歯52との接触を常に保ちながら確実に回転伝達させることができる。すなわち自由歯52が円弧状溝部51内で自由に揺動し得ることによって歯部5Aと自由歯52との接触を常に保たれた状態を維持させることができる。
入力内歯車6、出力外歯車7は、山形状の溝をピッチ間隔よりも小さい幅でずらしながら形成することで、底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした略台形状の窪み部61を放射状に配列形成し、この窪み部61による分割領域を三条の溝によって形成した二列の稜線状の歯山62と、この歯山62に平行するよう適数対条の溝によって形成した適数列の稜線状の歯山63とを配列することで歯面部6A,7Aそれぞれが形成されるので、二列の稜線状の歯山62と適数列の稜線状の歯山63とによって、中間歯車5の歯部5Aとの噛み合い状態を常時一定に保持させることができると共に、中間歯車5の相対的なスライドを円滑にさせることができ、しかも噛み合い時の衝撃音の発生を極力抑えることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1Aは、ハウジング蓋部1Bによって開口部が閉蓋されて成るボックス状に形成したハウジングケースである。該ハウジングケース1Aの後壁面側に穿設した円形状の開口部1Cには、駆動源である例えば一定のトルクで回転可能なモータ(図示せず)のモータケースの出力側をねじ止め等により取り付け、モータの出力軸と開口部1Cから延出した後述する入力軸6B後端側とを連結するようにしてある。ハウジングケース1A内には、モータの出力軸に伝動連繋される入力軸6Bの先端が、ハウジング蓋部1B中央の軸孔部1Eから外方に突出した出力軸10Bの後端に形成した凹所10Cにラジアル軸受等を介して入子状態となって回転自在に支承させることにより入力軸6Bと出力軸10Bとが同軸上にして前後に収納配置されており、入力軸6Bによって入力回転された入力は、後述する変速手段20、偏心手段30それぞれによって所定の減速比で出力軸10Bを減速回転させるものとしている。
変速手段20は、図1に示すように、モータの駆動力によって回転される入力軸6Bに、外方に至るに伴ない次第に肉薄となることで外方に向けられている略円錐形状に、勾配角度が例えば20°乃至25°等の如く傾斜した側面周縁に歯面部6Aを形成した入力内歯車6が固着状態で嵌合配装されている。入力内歯車6自体は、外方に至るに伴ない次第に肉厚となることで内方に向けられている勾配角度が例えば20°乃至25°等の如く傾斜した円形端面の円環区域の円周方向に沿って歯面部7Aが配列形成されて成るドーナツ状の出力外歯車7の中央開口部7Cにスライド回転自在に嵌装されている。そして、入力軸6Bに対しての偏心量が変更調整されるようにした偏心手段30を介して、中間歯車5の歯部5Aが入力内歯車6の歯面部6Aと出力外歯車7の歯面部7Aとに跨って噛合配置され、入力軸6Bの入力トルクを、偏心手段30によって偏心移動される中間歯車5を介して出力外歯車7に伝達することで出力外歯車7自体を変速回転させるようにしている。また、この出力外歯車7自体は、差動用中心歯車9A、差動歯車9B、支持板9Cそれぞれから成る後述する差動機構部40を介して、出力軸10Bを有する出力歯車10に連繋されている。尚、それぞれの歯面部6A,7Aにおける勾配角度が20°乃至25°として形成されるも、必要があればこれ以下あるいはこれ以上の勾配角度としても良いのである。
具体的には、出力外歯車7は、自体の中央開口部7Cの端縁部から外方に向けて円環リブ状に突出した軸受用環状突部7Bを円盤状の基板8側壁に設けた円環溝1A内に複数個のボールを配列して成るスラスト玉軸受8Cを介して支承させると共に、出力外歯車7の中央開口部7Cに嵌装された入力内歯車6の入力軸6B一端側を基板8の軸孔部8Aに貫挿し、基板8の反対側に突き出された入力軸6B先端に差動機構部40の差動用中心歯車9Aを嵌着固定してある。そして、基板8側壁の軸孔部8A周囲の4箇所で対称位置に突設した支軸部8Bに4個の差動歯車9Bそれぞれを回転自在に挿着してから、差動歯車9Bの歯部の一部が露出可能となるような面積を有する薄板円盤状の支持板9Cで覆ってネジ固定してある。このとき支持板9Cの軸孔部9Dに差動用中心歯車9Aの軸受用環状突部9Eを回転可能に支承させると共に、支持板9Cの側面によって基板8の支軸部8B先端を当接させて差動歯車9Bを保持した状態としてある。尚、差動用中心歯車9A、差動歯車9Bそれぞれの替わりに差動用中心ローラ、差動ローラそれぞれを使用したり、互いに対向する一対の差動歯車9Bの替わりに一対の差動ローラを使用したりしても良い。
図5に示すように、支持板9Cの差動用中心歯車9A支承側の側面には、出力歯車10の出力軸10Bとは反対側の円形凹部内周面に形成された歯部10Aを4個の差動歯車9Bに噛合させてある。このとき軸孔部9Dから突き出された入力軸6Bは円形凹部中央の凹所10C内にラジアル軸受等を介して入子状態となって回転自在に支承させられるものとしてある。また出力歯車10の出力軸10B側は、ハウジングケース1Aに被せられるハウジング蓋部1Bの軸孔部1Eに貫挿され、出力歯車10の出力軸10B周囲側面は、ハウジング蓋部1B内壁面の円環溝内に複数個のボールを配列して成る不図示のスラスト玉軸受等を介して支承させてある。
偏心手段30の具体的な構成としては、ハウジングケース1Aの左右両側面において斜行状に延びた上下一対のスライドガイド用溝部1Dを形成し、これに矩形板状のスライド基板3の左右側面の四隅から外方へ延設した係合突起3Aを係合させ、係合突起3Aのスライドガイド用溝部1Dに沿ってのスライド移動によってスライド基板3自体を斜め前後方向に移動すべく成してある。このスライド基板3の中央にはハウジングケース1Aの開口部1Cに対向して円形状の開口部3Cが形成されており、さらにスライド基板3の上側には、ハウジングケース1Aに対して支軸部2Bによって揺動可能とした操作レバー2がジョイント部2Aを介して回動自在に連繋されている。
そしてスライド基板3の開口部3C周囲の四隅に形成した円形状の窪みに発条体として例えばコイルスプリング3Bの一端側を嵌入させ、コイルスプリング3Bの他端側を拡開傾向になるよう圧縮するようにして、前面が凸状に若干湾曲して成る矩形状の基板4を当接配置させ、スライド基板3前面に対してコイルスプリング3Bの付勢力でもって若干のクリアランスを付与した状態にネジ止め固定してある。この基板4の中央には、スライド基板3の開口部3Cに対応して円形状の開口部4Bを形成し、この内周にはスラスト玉軸受4Aを介して中間歯車5が取り付けられている。このとき中間歯車5の歯部5Aを若干前方へ突出させた状態に配置し、この歯部5Aを前記コイルスプリング3Bの付勢力でもって入力内歯車6、出力外歯車7それぞれの傾斜状に形成されている歯面部6Aと歯面部7Aとに対して略均等に圧接させるようにしてある。尚、発条体としてコイルスプリング3Bを使用する替わりに例えば板バネ等を使用しても良い。
また、操作レバー2の支軸部2B一端をハウジングケース1Aの側壁面に露出させると共に、この露出部位先端に指針2Cを取りつけ、側壁面に付設した減速比の目盛り表示部2Dに対して指針2Cで指示することで、操作レバー2の回動操作に伴うスライド基板3すなわち中間歯車5の斜め前後方向への移動量及び減速比を容易に確認できるようにしてある。すなわち、目盛り表示部2Dの何れかの位置に指針2Cを合わせることで所定の減速比が得られるようにしてある。尚、このような指針2C、目盛り表示部2Dそれぞれの配置構成は、本発明を何等限定するものではなく、他の構成としても良いことは勿論である。
次に、入力内歯車6の歯面部6Aと出力外歯車7の歯面部7Aとの具体的な構成について図3、図4に基づき説明すれば、先ず、ラチェット状の山形溝をピッチ間隔よりも小さい幅、例えばピッチ間隔の2分の1から3分の1程度の範囲内でずらしながら形成し、結果として底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした溝部6Q,7Qを放射状に配列して形成するものとしてある。そして、例えば4つのラチェット溝を並列させて成る歯面部6Aを入力内歯車6の放射状の溝部6Q相互間に形成し、例えば6つのチェット溝を並列させて成る歯面部7Aを出力外歯車7の放射状の溝部7Q相互間に形成してある。
ラチェット溝状の歯面部6A,7Aには、偏心スライドする中間歯車5の対称位置にある歯部5Aがそれぞれ噛み合うため、歯面部6Aと歯面部7Aとが互いに逆向きのラチェット形状を呈し、しかもそのピッチは基本的には同じものとなっている。このとき偏心手段30における操作レバー2の回動操作よって中間歯車5を偏心スライドしていくと、一方の歯部5Aが入力内歯車6の歯面部6Aに噛み合い、中央の入力軸6Bに対して反対側位置にある他方の歯部5Aが出力外歯車7の歯面部7Aに噛み合って回転を伝達するのであるが、この際に生じた噛合ズレは、最初に形成した放射状の溝部6Q,7Qで逃げるようになり、ズレた後にいずれかのラチェット溝状の歯面部6A,7Aに噛み合うようにしてある。
次に、中間歯車5の歯部5Aの具体的な構成について図2に基づき説明すれば、歯部5Aは、一方は入力内歯車6の歯面部6Aに、他方は出力外歯車7の歯面部7Aにそれぞれ噛み合うように、当該歯面部6A,7Aと同じピッチ間隔を有し、しかも中間歯車5の歯部5Aは内側からと外側からとで、例えば径方向に対して互いに60°の角度を有する歯先端を介して対称的に、例えば歯面部6A,7Aそれぞれの傾斜角度に対応すべく内側から20°乃至25°、外側から20°乃至25°等の如く両面が対称な勾配となるように傾斜を付けて削るようにして形成してある。すなわち入力内歯車6と出力外歯車7とで、これらに中間歯車5が噛み合うとき、ちょうどその回転中心軸を中心として対称した位置に中間歯車5の噛み合い点があるようにし、中間歯車5の歯部5Aの一方の傾斜面側が歯面部6Aに噛み合い、他方の傾斜面側が歯面部7Aに噛み合うようにしてある。
こうすることで、モータの動力を、入出力比が1:1の等速から予め設定されている所望の減速比に至るまでの間で無段階な可変減速を可能にしている。すなわち、図6に示すように、操作レバー2の起立方向への操作によって中間歯車5の回転中心軸と、入力軸6B、出力軸10Bとが最大限にズレた状態にしたときには、入力内歯車6と出力外歯車7とは互いに最大減速比の状態となる。一方、図7に示すように、操作レバー2の傾倒方向への操作によって中間歯車5の回転中心軸と、入力軸6B、出力軸10Bとが同一直線上に配置する状態にしたときには、入力内歯車6と出力外歯車7との入出力比が1:1の等速であって、互いに同じ回転速度の状態となるようにしてある。
次に、以上のように構成された本発明に係る歯車式無段変減速装置の減速動作の一例を説明するに、例えば図6に示すように、偏心手段30における操作レバー2を前方側起立位置から後方側傾倒方向へ移動操作すると、変速手段20における入力内歯車6、出力外歯車7それぞれの傾斜状に形成されている歯面部6Aと歯面部7Aとに対して中間歯車5の歯部5Aが圧接しながら、中間歯車5の回転中心軸と、入力軸6B、出力軸10Bとが最大限のズレ状態となった位置、すなわち入力内歯車6と出力外歯車7とが互いに最大減速比の状態となっている位置から、入力内歯車6と出力外歯車7との入出力比が1:1となる状態へ向けて無段階的に移行する。この出力外歯車7の回転力は、差動用中心歯車9A、差動歯車9B、支持板9Cそれぞれから成る差動機構部40を介して、出力軸10Bを有する出力歯車10に伝達されて出力される。
一方、図7に示すように、操作レバー2が前方側起立位置に移動した場合には、中間歯車5の回転中心軸と、入力軸6B、出力軸10Bとが同一直線上に配置する状態となり、中間歯車5の歯部5Aは、その全周囲において入力内歯車6の歯面部6Aと出力外歯車7の歯面部7Aとに跨って噛合配置される。このとき入力内歯車6と出力外歯車7とが一体的に回転されて入出力比が1:1、すなわち入力内歯車6と出力外歯車7とが互いに同じ角速度で回転する状態となる。こうすることで、モータの動力を入出力比が1:1から予め設定されている所望の減速比に至るまでの間で無段階に可変減速できるものとなる。
図8乃至図12には本発明に係る入力内歯車6の歯面部6A、出力外歯車7の歯面部7A、中間歯車5の歯部5Aそれぞれの他の形態が示されている。すなわち、それぞれ反対方向に傾斜した歯面部6A、7Aに、直径線上に沿って形成された円弧状溝部51を、互いに等間隔で放射状に配列形成し、この円弧状溝部51内で歯面部6A、7Aの円周方向に沿って揺動自在となるように、断面略三日月状で円弧状底面52Aを有する細長い自由歯52を保持することで構成したものである。
円弧状溝部51に対する自由歯52の具体的な保持方法としては、図8に示すように、自由歯52の長手方向端部における円弧状底面52Aよりも下端側位置に突起状の被係止部53を設ける。また図10に示すように、歯面部6A、7Aに形成された円弧状溝部51の内径側奥部には窪み状の係止部54を設けると共に、歯面部6A、7Aの外径側周縁部における円弧状溝部51相互間には環状にワイヤー55巻装用の溝部56を設ける。そして自由歯52を円弧状溝部51内に外径側から挿入した際に、この係止部54に自由歯52の被係止部53を係合させると共に、円弧状溝部51の外径側に突出させた自由歯52の被係止部53とワイヤー55巻装用の溝部56との間に架けてワイヤー55を巻装することで自由歯52が円弧状溝部51内に保持されるものとしてある。このとき自由歯52はワイヤー55によって係止された被係止部53を中心軸にして円周方向に沿って揺動可能となるようにしてある。
また、図12に示すように、自由歯52の円弧状底面52Aに対応して、中間歯車5の歯部5Aの形状を三角山状で、しかも歯部5Aの先端部分が湾曲膨出状に形成するのである。そして図11に示すように、自由歯52の円弧状底面52A側に中間歯車5の歯部5Aが係合された状態で入力内歯車6が回転することで中間歯車5を回転させ、この中間歯車5によって出力外歯車7を回転させるのであり、このとき偏心手段30によって中間歯車5自体をどのような位置に偏心スライドさせても歯部5Aと自由歯52との接触を常に保ちながら回転伝達される。すなわち自由歯52が円弧状溝部51内で自由に揺動し得ることによって歯部5Aと自由歯52との接触が常に保たれているのである。
図13には本発明に係る入力内歯車6の歯面部6A、出力外歯車7の歯面部7Aそれぞれの他の形態が示されている。すなわち、先ず山形状の溝をピッチ間隔よりも小さい幅、例えばピッチ間隔の2分の1から3分の1程度の範囲内でずらしながら形成し、結果として底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした略台形状の窪み部61を放射状に配列して形成するものとし、この窪み部61による分割領域を例えば三条の溝によって形成した二列の稜線状の歯山62と、この歯山62に平行するよう適数対条の溝によって形成した適数列の稜線状の歯山63とを配列することで歯面部6A,7Aそれぞれが形成されるものとしてある。こうすることで円形端面における直径線上に沿う稜線状の歯山62、およびこの直径線に平行する適数の歯山63を、円形端面を偶数で分割したそれぞれの区域内で配列したものとすることができる。
前記変速手段20は、回転する入力内歯車6の入力軸6Bに対してスライド偏心する中間歯車5の歯部5Aをその偏心位置に拘らず入力内歯車6の歯面部6A、出力外歯車7の歯面部7Aそれぞれに常時噛み合うものとなるように構成してあり、その具体的な配列形態は、入力内歯車6、出力外歯車7の円形端面上に、中間歯車5の歯部5Aに噛み合う山形状の歯山62,63を、円形端面の径方向の各部位で略同一断面大きさを呈するものとして配列形成したもので、円形端面における直径線上に沿う稜線状の歯山62および該直径線に平行する複数の稜線状の歯山63を、円形端面を適当数で分割した夫々の区域内で配列し、且つ隣り合う区域における歯山62,63と交差する部位にあっては平面に形成してある。
すなわち、先ず、円形端面を例えば等分で2n (nは2以上の整数)分割、例えば4分割、8分割、16分割、さらには32分割した位置で、互いに直交する稜線状の歯山を2条の溝によって1列で形成し、それらの分割区域をさらに2分割する位置に略合致させるよう、3条の溝によって形成した2列の稜線状の歯山62と、該歯山62に平行するよう、適数対条の溝によって形成した適数列の稜線状の歯山63とを配列する。このとき、歯山63が先の互いに直交する稜線状の歯山に交差する位置では、歯山63を形成する溝を、歯山を越えて、また歯山自体を形成する溝位置で停止させることで歯山には平面もしくは細かいギザギザを呈する窪み部61が残置形成されるのである。
本発明に係る歯車式無段変減速装置は、その入出力比が1:1の等速から予め設定されている所望の減速比に至るまでの間で無段階に可変減速が調整できるので、例えば車椅子や電動自転車等に使用されるモータの動力をその減速域内で自在に変更でき、しかもその動力伝達に際し、駆動トルクに変動はないことで、小型自動車は勿論のこと、バス・トラック等の大型自動車用の自動変速装置、各種産業機器における変速装置として応用でき、その汎用性は極めて大きいものである。
本発明を実施するための最良の形態を示す分解斜視図である。 同じく中間歯車の歯面部形状の一例を示す正面図である。 同じく入力歯車の歯面部形状の一例を示す正面図である。 同じく出力外歯車の歯面部形状の一例を示す正面図である。 同じく差動用中心歯車と差動歯車の噛み合い状態を示す正面図である。 同じく作動原理を説明するもので、最大の減速出力状態を示す概略断面図である。 同じく作動原理を説明するもので、入力に対する出力減速比が1:1(入力内歯車の回転速度と出力外歯車の回転速度とが同じ)の状態を示す概略断面図である。 本発明を実施するための他の最良の形態を示すもので、入力歯車の歯面部、出力外歯車の歯面部に使用される円弧状自由歯の一例を示す斜視図である。 同じく円弧状自由歯を使用した入力歯車の歯面部、出力外歯車の歯面部それぞれの組み付け状態を示す斜視図である。 同じく中間歯車、円弧状自由歯、入力歯車の歯面部、出力外歯車の歯面部それぞれの組み付け手順を説明する分解状態の断面図である。 同じく中間歯車の歯面部と円弧状自由歯との噛合関係を示す説明図である。 中間歯車の歯面部形状の他例を示すもので、(a)は正面図、(b)は一部切欠斜視図である。 入力歯車の歯面部、出力外歯車の歯面部の他例を示す組み付け状態の正面図である。
符号の説明
1A…ハウジングケース 1B…ハウジング蓋部
1C…開口部 1D…スライドガイド用溝部
1E…軸孔部 2…操作レバー
2A…ジョイント部 2B…支軸部
2C…指針 2D…目盛り表示部
3…スライド基板 3A…係合突起
3B…コイルスプリング(発条体) 3C…開口部
4…基板 4A…スラスト玉軸受
4B…開口部 5…中間歯車
5A…歯部 6…入力内歯車
6A…歯面部 6B…入力軸
6Q…溝部 7…出力外歯車
7A…歯面部 7B…軸受用環状突部
7C…中央開口部 7Q…溝部
8…基板 8A…軸孔部
8B…支軸部 8C…スラスト玉軸受
9A…差動用中心歯車 9B…差動歯車
9C…支持板 9D…軸孔部
9E…軸受用環状突部 10…出力歯車
10A…歯部 10B…出力軸
10C…凹所
20…変速手段
30…偏心手段
40…差動機構部
51…円弧状溝部 52…自由歯
52A…円弧状底面 53…被係止部
54…係止部 55…ワイヤー
56…溝部
61…窪み部 62、63…歯山

Claims (6)

  1. 駆動力によって回転される入力軸に嵌合配装され、外方に至るに伴ない次第に肉薄となることで外方に向けられて傾斜した歯面部を配列形成して成る入力内歯車と、入力内歯車の外周側にスライド回転自在に嵌装され、外方に至るに伴ない次第に肉厚となることで内方に向けられて傾斜した歯面部が配列形成されて成る出力外歯車と、入力軸に対しての偏心量が変更調整されるようにした偏心手段を介して、歯部が入力内歯車の歯面部と出力外歯車の歯面部とに跨って噛合配置される中間歯車とから成る変速手段を備えたことを特徴とする歯車式無段変減速装置。
  2. 出力外歯車は、差動用中心歯車、差動歯車それぞれを備えた差動機構部を介して、出力軸を有する出力歯車に連繋されている請求項1記載の歯車式無段変減速装置。
  3. 偏心手段は、ハウジングケースの左右両側面において斜行状に延びた上下一対のスライドガイド用溝部に、左右側面の四隅から外方へ延設した係合突起を係合させた中央に開口部を有するスライド基板と、スライド基板の上側にジョイント部を介して回動自在に連繋されてハウジングケースに対して揺動可能とした操作レバーと、スライド基板の開口部周囲の四隅に形成した円形状の窪みに嵌入させた発条体を圧縮するようにして当接配置させ、スライド基板前面に対して発条体の付勢力でもって若干のクリアランスを付与した状態にネジ止め固定された中央に開口部を有する基板とを備え、基板の開口部内周にスラスト玉軸受を介して前記中間歯車が取り付けられて成る請求項1または2記載の歯車式無段変減速装置。
  4. 入力内歯車、出力外歯車は、ラチェット状の山形溝をピッチ間隔よりも小さい幅でずらしながら形成することで、底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした溝を放射状に配列して形成すると共に、同一ピッチで且つ入力内歯車、出力外歯車とで互いに逆向きのラチェット形状を呈するようラチェット溝を並列させて成る歯面部を入力内歯車、出力外歯車の放射状の溝相互間に形成した請求項1乃至3のいずれか記載の歯車式無段変減速装置。
  5. 入力内歯車、出力外歯車は、それぞれ反対方向に傾斜した歯面部に対し等間隔で放射状に配列形成された円弧状溝部と、この円弧状溝部内で歯面部の円周方向に沿って揺動自在となるように保持された断面略三日月状で円弧状底面を有する自由歯とを備えて成る請求項1乃至3のいずれか記載の歯車式無段変減速装置。
  6. 入力内歯車、出力外歯車は、山形状の溝をピッチ間隔よりも小さい幅でずらしながら形成することで、底面に細かいギザギザがある、ないしは平坦面となるようにした略台形状の窪み部を放射状に配列形成し、この窪み部による分割領域を三条の溝によって形成した二列の稜線状の歯山と、この歯山に平行するよう適数対条の溝によって形成した適数列の稜線状の歯山とを配列することで歯面部それぞれを形成した請求項1乃至3のいずれか記載の歯車式無段変減速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103711847A (zh) * 2013-01-19 2014-04-09 龙宏元 行星齿轮多路传动无级变速器

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