JP2005204997A - 医療器械 - Google Patents

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千恵 谷内
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Norihiko Haruyama
典彦 晴山
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誠 稲葉
Tomoyuki Takashino
智之 高篠
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Abstract

【課題】安定した機能が得られる医療器械を提供する。
【解決手段】加熱処置具11は、鉗子ユニット18とヒーターユニット19とヒーターユニット着脱機構20とを備えている。鉗子ユニット18は、先端部にジョー22a,24aを、基端部に操作アーム22b,24bをそれぞれ有する1対の処置片22,24が操作アーム22b,24bとの間に設けられた枢支軸26により開閉可能に枢支されている。ヒーターユニット19は、通電により発熱する発熱素子36aを有するヒーター部36を先端部に備えている。ヒーターユニット着脱機構20は、鉗子ユニット18およびヒーターユニット19の少なくとも一方に設けられ、ヒーターユニット19が処置片24の少なくとも一方に着脱自在に係合されるとヒーター部36が一方のジョー24aに装着される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、開閉可能な1対のジョーの間で生体組織を把持して生体組織を加熱し、生体組織に凝固および凝固部位の切開などの加熱処置を行なう医療器械に関する。
特許文献1や特許文献2に開示されているように、従来から、生体組織を把持する1対の把持部(ジョー)を備え、生体組織を把持した状態で、把持部の一方または両方に設けられた発熱部材を発熱させて生体組織を凝固したり、あるいは凝固部位の切開を行なう手術用器械(医療器械)が知られている。これらの手術用器械は、通常、生体組織の血管の止血、生体組織の表層の病変部や出血部の焼灼、凝固そして避妊を目的とした卵管の閉塞等、多様な手術症例に用いられ、生体組織を凝固させたり、凝固した生体組織を切開したりすることが可能である。
これらの手術用器械では、熱発生素子(発熱部材)の発熱により生体組織を凝固させたり、切開させたりする処置を効率よく行なうために、発熱部材自体、あるいは、発熱部材の熱を受け取る伝熱板を選択的に生体組織に接触させる。このため、発熱部材の熱が効率よく、目的通りに伝わるように様々に工夫されている。
特許文献2に開示されている手術用器械は、生体組織に対する貼り付き防止処理を施したカバーが鉗子のジョーに対して着脱自在である。この手術用器械は、生体組織に直接接するカバーによりヒーター(発熱部材)が覆われている。手術用器械を繰り返し使用してカバーの生体組織に対する貼り付き防止効果が劣化した場合、カバーをジョーから取り外して、カバーのみを新品に交換することで、常に良好な貼り付き防止効果を得ることが可能である。また、カバーのみを新たに交換すれば良いので、経済的にも負担が少ない。
上述した特許文献1および特許文献2に開示された加熱処置用の医療器械とは全く別の医療器械になるが、特許文献3や特許文献4には、バイポーラ型の高周波電気メスが開示されている。高周波電気メスは、高周波電気の通電、発熱あるいは洗滌・滅菌の繰り返しなどにより生じるストレスにより電気絶縁性が劣化し、医療機器としての安全性を損なうのを回避するため、手術機器本体に対して電極(電極板)が着脱可能である。
例えば、特許文献3に開示された高周波電気メスは、開閉可能な1対のジョーと、これらジョーにそれぞれ設けられたソケットとに、第1および第2の電極板の二股スナップが嵌合により固定されている。第1および第2の電極板から後方に延長された通電用の第1および第2のワイヤは、ジョーの長手軸方向に設けられた溝の中に嵌め込まれている。これら第1および第2の電極板に通電されると、生体組織に所定の処置がなされる。
また、特許文献4には特許文献3の改良形ともいうべき高周波電気メスに関する技術が開示されている。第1および第2の電極板は、特許文献3と同様に、1対のジョーのソケットと第1および第2の電極板の二股スナップとが嵌合されることにより第1および第2の電極板が固定されている。第1および第2の電極板から後方に延長された第1および第2のワイヤは、ディスポーザブルタイプの電極組立体のハウジング(カバープレート)の中に組み込まれている。ジョー(鉗子部材)を覆うように第1および第2の電極板にハウジングが装着されることにより、通電用のワイヤも同時にジョー(鉗子)に組み付けられる。第1および第2の電極板とハウジングとの間は、1対のジョーが開閉されると、この開閉に追従して自由に曲げられる1対のプロングにより連結されている。
特開2001−198137号公報 特開2001−190562号公報 特表2001−522622号公報 特表2002−528166号公報
特許文献1に開示された加熱処置用の医療器械の熱発生素子(発熱部材)自体や伝熱板には、生体組織を把持するときの機械的ストレスや加熱治療時の発熱による熱的ストレスが重複して加わる場合がある。さらに、医療器械には、洗滌・滅菌が繰り返し行なわれ、各種のストレスが蓄積することがある。その結果、特に、生体組織との接触部(例えば伝熱板)が劣化して把持可能な部位の全体を一様な力で把持できなくなったり、生体組織が貼り付き易くなるなど、本来の焼灼、凝固、切開の機能が低下してしまうことがある。
特許文献2に開示された加熱処置用の医療器械では、着脱可能なカバーでヒーターが覆われた構造であるため、ヒーターとカバーとの間に隙間、あるいは微小な空間が生じることがある。このような空間により断熱効果が生じると、ヒーターからカバーへの伝熱効率が低下することがある。また、使用中にカバーがジョーからずれたり、傾いてしまうなど、機能の低下を招くことを防ぐため、確実に固定するための固定構造がヒーターおよびカバーに必要である。このため、カバーに使用された部品が大型化するだけでなく、体積も増加するので熱の損失の原因となったり、操作性が低下することがある。
また、特許文献3や特許文献4に開示された高周波電気メスでは、ジョーへの電極板の取り付け構造と、通電ワイヤが組み込まれたカバープレートのジョーへの取り付け構造とが別々であり、取り付け操作も別々に行なう必要がある。そうすると、電極組立体の構造が複雑になるうえ、取り付け操作も煩雑になる。最悪の場合、組み付け不良による各部の破損や機能低下が生じることがある。
また、ジョーと電極板との固定部は、電極組立体のハウジングとジョーとの固定部に対して全く独立したものである。ジョーと電極板との固定部は、ジョーのソケットと第1および第2の電極板の二股スナップとにより形成されている。このため、電極板に負荷が加えられた場合、その力が二股スナップに集中するが、上述した場合と同様に、電極板のずれや傾きを回避しなければならない。そうすると、二股スナップおよびソケットを大型化して強度を高く持たせるか、医療器械の使用方法に制限を加えて、術者がこの高周波電気メスに大きな力を加えないような使い方をしてもらうことになる。
さらに、ジョーに電極板を取り付けて固定する場合、電極板に直に力を加えて二股スナップをソケットに押し込むことになる。この構造をヒーターユニットを有するなど、加熱処置用の医療器械に応用しようとした場合、ヒーターあるいは伝熱板に力を加えても異常が生じないように強度や耐性をもたせる必要が新たに生じてしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、鉗子ユニットに対するヒーターユニットの装着操作や取り外し操作が簡便で、操作性が低下することなく、発熱部材に無用なストレスを加えることなく、安定した機能が得られる医療器械を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明の医療器械は、鉗子ユニットと、前記鉗子ユニットに着脱可能に連結されるヒーターユニットとを備えている。鉗子ユニットは、枢支軸を介して回動可能に連結された1対の操作アームと、前記枢支軸の先端側の前記操作アームに備えられた開閉可能なジョーと、前記枢支軸の後端側の前記操作アームに備えられた開閉可能な操作部とからなる。ヒーターユニットは、アーム状のユニット本体と、前記ユニット本体の先端部に配置され、通電により発熱する発熱部材と、前記ユニット本体の後端部に配置され、前記発熱部材に通電するためのケーブル接続部とからなる。前記ユニット本体は、前記操作アームの枢支軸に着脱可能に連結される枢支部連結部を具備するとともに、前記操作アームの先端側に着脱可能に連結される先端側連結部と、前記操作アームの後端側に着脱可能に連結される後端側連結部と、の少なくとも一方を具備する。前記枢支部連結部は、枢支軸を中心として前記操作アームに連結され、前記操作アームが開閉する開閉面に平行な面内で回動可能な連結手段を有する。前記先端側連結部または後端側連結部は、前記操作アームの前記枢支軸を中心とした回動操作に伴って、前記操作アームに対して係脱可能に係合される係合位置と、係合が解除される係合解除位置とに移動可能に支持されている。
このような構成を有するので、ヒーターユニットを一方の操作アームに対して回動させてヒーターユニットを鉗子ユニットの操作アームに着脱することができる。また、ヒーターユニットがほぼ全長にわたって剛性を有しているので扱い易く、鉗子ユニットにヒーターユニットを着脱する着脱操作も簡便である。また、洗滌・滅菌時には、鉗子ユニットとヒーターユニットとを互いに対して分離して、別々に洗滌・滅菌することができるので、鉗子ユニットおよびヒーターユニットにそれぞれ合わせた最適な洗滌・滅菌を行なうことができる。そうすると、鉗子ユニットおよびヒーターユニットのそれぞれの使用寿命を長くすることができる。また、処置時には、中途部連結部と先端連結部と後端連結部とにより、ヒーターユニットが操作アームの一方に対して互いに密接状態に嵌合されているので、ヒーターユニットに強い力が加わっても着脱可能な部分が破損し難く、安定してヒーターユニットを保持することができる。また、ヒーターユニットが操作アームから外れても、1対の操作アームを閉じると再び操作アームの開閉面と平行な面を回動してヒーターユニットが操作アームに自動的に装着される。
また、この発明の医療器械は、先端部にジョーをそれぞれ有し、基端部にアーム状の操作部をそれぞれ有する1対の操作アームが前記ジョーと操作部との間に設けられた枢支軸により開閉可能に枢支された鉗子ユニットと、前記鉗子ユニットに着脱自在で、通電により発熱する発熱部材を先端部に有するヒーターユニットとを備えている。鉗子ユニットとヒーターユニットとは、それぞれほぼ全長にわたって剛性を有している。そして、前記鉗子ユニットおよび前記ヒーターユニットの少なくとも一方には、前記1対の操作アームを前記枢支軸を回転軸として開閉させたときの開閉面に対して平行な面に沿って前記ヒーターユニットを前記操作アームの一方に対して回動可能で、前記ヒーターユニットを前記操作アームの一方に対して回動させると、前記ヒーターユニットが前記操作アームの少なくとも一方に着脱されるヒーターユニット着脱機構が設けられている。
このような構成を有するので、ヒーターユニットを操作アームの一方に対して回動させて鉗子ユニットに着脱することができる。また、ヒーターユニットがほぼ全長にわたって剛性を有しているので扱い易く、鉗子ユニットにヒーターユニットを着脱する着脱操作も簡便で、着脱時に誤って破損させることもない。また、洗滌・滅菌時には、鉗子ユニットとヒーターユニットとを別々に洗滌・滅菌することができるので、鉗子ユニットおよびヒーターユニットに合わせた最適な洗滌・滅菌を行なうことができる。そうすると、鉗子ユニットおよびヒーターユニットのそれぞれの使用寿命を長くすることができる。また、処置時には、ヒーターユニットが操作アームの一方に対して着脱機構によって互いに密接状態に嵌合されているので、ヒーターユニットに強い力が加わっても着脱可能な部分が破損し難く、安定してヒーターユニットを保持することができる。また、ヒーターユニットが操作アームから外れても、1対の操作アームを閉じると再び操作アームの開閉面と平行な面で回動してヒーターユニットが操作アームに自動的に装着される。
また、好ましくは、前記ヒーターユニット着脱機構は、前記ヒーターユニットが前記操作アームに着脱可能に支持される支軸と、前記ヒーターユニットが前記操作アームの長手軸回りに回転することを規制する回転規制機構とを有する。
このような構成を有するので、着脱時に鉗子ユニットに対してヒーターユニットを所定の範囲内で回動させることができる。また、ヒーターユニットが操作アームの長手軸の回りに回転することが防止されるので、無理な力が加えられても操作アームから外れ難くなる。
また、この発明の医療器械は、先端部にジョーをそれぞれ有し、基端部にアーム状の操作部をそれぞれ有する1対の操作アームが前記ジョーと操作部との間に設けられた枢支軸により開閉可能に枢支された鉗子ユニットと、
通電により発熱する発熱部材を先端部に有し、前記操作アームの少なくとも一方に回転可能に支持される支持部と、前記鉗子ユニットと係合して前記支持部回りの回転を規制する固定手段とを有し、前記支持部と前記固定手段が前記鉗子ユニットに係合すると前記発熱部材が前記操作アームのジョーを押圧するように前記ジョーに装着されるヒーターユニットとを有する。
このような構成を有するので、処置時には、ジョーに対してヒーターユニットの発熱部材が押圧・付勢されているので、強い力が加えられても外れ難く、安定した処置を行なうことが可能である。
この発明によれば、鉗子ユニットに対するヒーターユニットの装着操作や取り外し操作が簡便で、操作性が低下することなく、発熱部材に無用なストレスを加えることなく、安定した機能が得られる医療器械を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
まず、第1の実施の形態について図1ないし図7(B)を用いて説明する。
図1に示すように、加熱処置用の医療器械システム10は、加熱処置具(医療器械)11と、この加熱処置具11に電力を供給する電源12とを備えている。加熱処置具11と電源12とは、着脱自在なケーブル13aにより電気的に接続されている。電源12は、電源本体14と、電源本体14から延出されたスイッチ用ケーブル13bと、このケーブル13bに接続されたフットスイッチ15とを備えている。フットスイッチ15は、電源本体14のON/OFFを制御する第1および第2のスイッチ15a,15bを備えている。
加熱処置具11は、鉗子ユニット18と、ヒーターユニット19と、ヒーターユニット着脱機構20とを備えている。ヒーターユニット着脱機構20は、鉗子ユニット18およびヒーターユニット19にそれぞれ設けられ、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18に対して着脱可能にするための機構である。
図2(A)に示すように、鉗子ユニット18は、1対の処置片22,24と、これら処置片22,24を枢支する枢支軸26とを備えている。枢支軸26は、処置片24の長手軸に対して直交する方向に突出した、断面がT字状の凸形状部26aを有する(図2(B)参照)。
1対の処置片22,24は、先端部にジョー22a,24aをそれぞれ備え、基端部に操作アーム22b,24bをそれぞれ備えている。操作アーム22b,24bの基端部には、術者が指を入れて操作するための指掛け用のリング(操作部)22c,24cがそれぞれ設けられている。1対の処置片22,24は、ジョー22a,24aと操作アーム22b,24bとの間の上述した枢支軸26により開閉可能に支持されている。ジョー22a,24aは、互いに当接した当接状態と、離隔した離隔状態との間を枢支軸26を枢軸として自在に開閉(接離)される。リング22c,24cは、ジョー22a,24aが当接したときに最も近接する近接状態と、ジョー22a,24aが互いに対して離隔する離隔状態との間を枢支軸26を枢軸として自在に開閉(接離)される。このため、術者がリング22c,24cに指を入れて1対のリング22c,24cを接離させると、それに伴って枢支軸26を枢軸としてジョー22a,24aが接離される。なお、図2(B)に示すように、1対のジョー22a,24aは、それぞれ操作アーム22b,24bに対して所定の方向に曲げられている。
図3(A)および図3(B)に示すように、ヒーターユニット19は、上述したケーブル13aが基端部に接続されたケーブル接続部32と、このケーブル接続部32の先端部に設けられた梁部34と、この梁部34の先端部に設けられ、通電により発熱するヒーター部(発熱部材)36とを備えている。これらケーブル接続部32、梁部34およびヒーター部36は、それぞれ剛性を有するように硬質の材料で形成されている。梁部34は例えば金属材や樹脂材などにより形成されている。このため、ヒーターユニット19の手元側のケーブル接続部32に加えた曲げや捻りなどの力は、剛性を有する梁部34によってヒーターユニット19の先端部のヒーター部36に伝達される。
ヒーター部36は、複数の発熱素子36aと、伝熱板36bと、リード線(図示せず)と、断熱枠36cとを備えている。リード線は、発熱素子36aから梁部34およびケーブル接続部32の内部を通すとともに、上述したケーブル13aを介して電源12に電気的に接続されている。このため、電源12から発熱素子36aに通電可能である。断熱枠36cは、発熱素子36aや伝熱板36bを保持し、発熱素子36aにより発熱した熱が外部に逃げることを防止する。発熱素子36aは、ヒーター部36の長手軸に沿って適当な間隔をもって断熱枠36cに保持されている。伝熱板36bは、発熱素子36aに接触された状態で断熱枠36cに保持され、発熱素子36aによる発熱を生体組織に伝熱する刃部としての機能を有する。すなわち、発熱素子36aは、伝熱板36bと断熱枠36cとの間に挟持された状態にある。
ヒーターユニット着脱機構20は、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18の所定の位置に着脱可能とするために、第1ないし第7の着脱部40a−40gを備えている。第1ないし第3の着脱部40a−40cは、鉗子ユニット18に設けられている。第4ないし第6の着脱部40d−40fは、ヒーターユニット19に設けられている。
図2(B)に示すように、第1の着脱部(回転規制機構)40aは、ヒーターユニット19の移動を術者に対して遠位側で規制する前側規制部として一方の処置片24のジョー24aに設けられている。第1の着脱部40aは、ヒーターユニット19のヒーター部36が配設される略フード状の袋状部42を備えている。図2(C)に示すように、この袋状部42は、断面が略U字状に形成されたU字溝42aを備えている。このU字溝42aは、ヒーター部36が袋状部42に配設されたとき、処置片22,24が開閉する開閉面に対して直交する方向にヒーターユニット19が移動することを規制するための移動規制機構である。このU字溝42aの底部42b(他方のジョー22aに対して離隔した位置)には、貫通孔42cが形成されている。U字溝42aには、ヒーター部36が着脱可能である。貫通孔42cには、後述するすり割51が着脱可能である。貫通孔42cの内孔径は、後述するすり割51の2つの腕部51a,51bの外径よりも少し小さく形成されている。このため、ヒーター部36をU字溝42aに装着するととともに貫通孔42cにヒーター部36の腕部51a,51bを押し込むと、腕部51a,51bが貫通孔42cが形成された位置の壁部に摩擦により係合されてヒーター部36がジョー24aに固定される(図5(A)ないし図5(C)参照)。したがって、ヒーターユニット19の先端部のヒーター部36は、ジョー24aの第1の着脱部40aに係合可能である。
図2(B)に示すように、第2の着脱部40bは、処置片24のジョー24aの基端部に設けられている。第2の着脱部40bは、略円柱状の突起(支軸)44を備えている。この突起(連結手段)44は、処置片24の操作アーム24bの長手軸に対して直交する方向に突出されている。図4(B)に示すように、この突起44の外周面には、円周状に凹部(首部)44aが形成されている。この凹部44aは、突起44の先端部(ジョー24aに対して離隔した側)に設けられている。なお、図2(B)には、枢支軸26と第2の着脱部40bの突起44とが同軸上に配置されていることが示されているが、これら部材26,44は必ずしも同軸上にある必要はない。
図2(A)に示すように、第3の着脱部(回転規制機構)40cは、ヒーターユニット19の移動を術者の手元側で規制する後側規制部として処置片24の基端部に設けられている。この第3の着脱部40cは、操作アーム22b,24bが閉じたときに、処置片22のリング22cに近接する位置に設けられている。第3の着脱部40cは、凹部47と凸部48とを備えている。凹部47は、操作アーム24bの長手軸に対して直交する方向に設けられている。凸部48は、操作アーム24bの長手軸に沿って、処置片24の基端部に設けられている。
図3(A)および図3(B)に示すように、第4の着脱部(先端側連結部)40dは、第1の着脱部40aに着脱可能に、ヒーター部36の背部(伝熱板36bに対して反対側)に突設されている。図3(B)に示すように、第4の着脱部40dは、複数のすり割51を備えている。図3(C)および図3(D)に示すように、すり割51は、先端が略球状に形成された円柱が縦に割られていることによって、1対の腕部51a,51bを備えている。これら腕部51a,51bに第1の着脱部40aのU字溝42aの貫通孔42cの縁部により径方向外方から内方に向かって力が加わると両腕部51a,51bは弾性変形して内側に撓る。
図3(A)および図3(B)に示すように、第5の着脱部(枢支部連結部)40eは、第2の着脱部40bに着脱可能に、梁部34の先端部で、かつ、ヒーター部36の基端部に筒状に設けられている。図4(A)および図4(B)に示すように、第5の着脱部40eは、第2の着脱部40bの突起44に緩く係合される円筒部(連結手段)53を備えている。円筒部53は、ヒーターユニット19の梁部34の長手軸に対して直交する方向に軸を有する。図4(A)に示すように、円筒部53は、円筒部53の軸方向に沿って十字状の溝54が形成されて4片に分割されている。このため、円筒部53の先端は、弾性変形して径方向内方および外方に撓る。図4(B)に示すように、第5の着脱部40eの円筒部53には、内側に突出した凸部53aが一体的に配設されている。この凸部53aは、第2の着脱部40bの凹部44aに係合可能である。
図6(A)および図6(B)に示すように、第6の着脱部(後端側連結部)40fは、第3の着脱部40cに係合可能に、ヒーターユニット19のケーブル接続部32の基端部に設けられている。第6の着脱部40fは、ケーブル接続部32の基端部で外方に突出したフランジ部55aを備えている。このフランジ部55aの前方側(梁部34側)には、処置片24とヒーターユニット19とを着脱可能に固定するための固定リング55bがヒーターユニット19の軸方向に沿って摺動可能、かつ、当接可能に配設されている。図6(B)および図7(B)に示すように、この固定リング55bがフランジ部55aに当接される位置の前方には、凹部55cが形成されている。この凹部55cには、上述した第3の着脱部40cの凸部48が配設される。さらに、凹部55cの前方には、凸部55dが設けられている。この凸部55dには、第3の着脱部40cの凹部47が配設される。
図2(A)に示すように、第7の着脱部40gは、他方の処置片22に近接する側で一方の処置片24に一体的に設けられている。第7の着脱部40gは、処置片24の操作アーム24bの側部に当接部57を備えている。このため、ヒーターユニット19は、第7の着脱部40gの当接部57に対して処置片24に沿って支持される。
次に、この実施の形態に係わる医療器械システム10の作用について図面を参照しながら説明する。
ヒーターユニット19を鉗子ユニット18に装着する場合、図4(B)および図5(B)に示すように、処置片24の突起44(第2の着脱部40b)に円筒部53(第5の着脱部40e)を嵌め合わせて押し込む。図4(B)に示すように、突起44の凹部44aに円筒部53の凸部53aが係合される。この状態では、ヒーターユニット19は、鉗子ユニット18の処置片24の突起44の回りに所定の範囲内で回動可能である。この回動により形成される回動面は、ジョー22a,24aが開閉される開閉面と平行である。
突起44を中心としてヒーターユニット19を所定の方向に回転させる(図5(B)参照)。ケーブル接続部32、梁部34およびヒーター部36が硬質の材料で形成されているので、手元側のケーブル接続部32や梁部34に加えた曲げや捻じりなどの力はヒーターユニット19の先端部のヒーター部36に伝達される。このため、図5(A)および図5(C)に示すように、ヒーター部36が処置片24のジョー24aのU字溝42aの内部に押し込まれる。ヒーター部36の背部のすり割51の腕部51a,51b(第4の着脱部40d)が処置片24のジョー24aのU字溝42aの貫通孔42c(第1の着脱部40a)に自動的に位置合わせされ、すり割51の腕部51a,51bが内側に撓んで貫通孔42cの内部に摩擦により係合されて固定される。そうすると、ヒーターユニット19が突起44(円筒部53)を中心として回動することが防止される。すなわち、ヒーターユニット19の突起44を枢軸とした回転運動がロックされる。このとき、ヒーターユニット19は、処置片24の当接部57(第7の着脱部40g)に当接されるので、ヒーターユニット19の回転方向に対して直交する方向の振れ等も防止される。
第4の着脱部40dが第1の着脱部40aに装着されると、図7(A)に示すように、処置片24の基端部の凹部47および凸部48(第3の着脱部40c)がヒーターユニット19の基端部の凸部55dおよび凹部55c(第6の着脱部40f)にそれぞれ嵌め合わせられる。この状態で、フランジ部55aに当接されていた固定リング55b(第6の着脱部40f)を梁部34の方向にスライドさせて移動させる。図7(B)に示すように、固定リング55bは、処置片24の凸部48と、ヒーターユニット19のケーブル接続部32とを一緒に保持して強固にロックする。したがって、処置片24とヒーターユニット19とが接続される。言い換えると、加熱処置具11が組み立てられる。
この状態の加熱処置具11を用いて生体組織に対して焼灼や凝固などの処置を行なう。具体的には、フットスイッチ15のスイッチ15a,15bを操作してケーブル13bを介して電源本体14を制御する信号を出力する。電源本体14は、フットスイッチ15により入力された信号に基づいて電源本体14からケーブル13a、図示しないリード線を介して発熱素子36aに通電する。そうすると、発熱素子36aから伝熱板36bに熱が伝えられる。このとき、断熱枠36cにより、処置片24のジョー24aに熱が伝えられることは防止される。この状態で術者が把持するリング22c,24cを開閉して生体に対して例えば焼灼等の各種の処置を行なう。ヒーターユニット着脱機構は、リング22c,24cの開閉を邪魔するものではないので、処置のやり易さが低下することは防止される。
処置中には、例えばヒーターユニット19の基端部のケーブル13aが引っ張られることがある。このとき、ヒーターユニット19は、鉗子ユニット18の処置片24に対して先端部(第1および第4の着脱部40a,40d)、基端部(第3および第6の着脱部40c,40f)、および先端部と基端部との間の中途部(第2および第5の着脱部40b,40e)の少なくとも3つの位置で保持されている。このため、ヒーターユニット19のケーブル13aが引っ張られるなどの大きな力が加えられても、ヒーターユニット19が鉗子ユニット18の処置片24から外れたり、抜けたりすることが防止される。ヒーターユニット19が第2および第5の着脱部40b,40e(突起44の凹部44aと円筒部53の凸部53aとの係合)、並びに第7の着脱部40gにより振れが防止されるように支持されているので、ヒーターユニット19が処置片24に対して外れたり、抜けたりすることが防止される。
仮に、ヒーターユニット19の第4の着脱部40dが一方の処置片24に対して外れた場合であっても、1対の処置片22,24を閉じると、処置片22によりヒーターユニット19が第2および第5の着脱部40b,40e(突起44の凹部44aと円筒部53の凸部53aとの係合)により回動される。そうすると、ヒーターユニット19は、処置片22の押圧により、再び処置片24に対して係合される。
なお、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18の処置片24から取り外す場合、上述した操作と反対の操作を行なって取り外す。
以上説明したように、この実施の形態に係わる医療器械システム10(加熱処置具11)によれば、以下の効果が得られる。
処置片24の第2の着脱部40bにヒーター部36の第5の着脱部40eを組み付けてほぼ全体的に剛性を有するヒーターユニット19を回動させると、自動的にヒーター部36が処置片24のジョー24aのU字溝42aの内部に嵌められる。さらに、ヒーター部36の第4の着脱部40dが処置片24の第1の着脱部40aに自動的に摩擦により固定される。このため、装着操作が分かり易く、簡単である上に、ヒーター部36に直に力を加えることなく医療器械システム10を組み立てることができる。そうすると、ヒーターユニット19に無用なストレスを加えることなく確実に組み立てることができる。
また、ヒーター部36がU字溝42aの中に嵌められるので、例えば横方向(ヒーターユニット19の回動面、すなわち、鉗子ユニット18の開閉面の沿った方向)の力がヒーター部36に加えられても、ヒーター部36の第5の着脱部40e(2つの腕部51a,51b)に直にストレスが加わることが防止される。このため、処置片24の第2の着脱部40bあるいはヒーター部36の第3の着脱部40cが破損することを防止することができる。
また、処置片24の第3の着脱部40cに対し、ヒーターユニット19の第6の着脱部40fが強固にロックされる。このため、例えば、ヒーターユニット19に電力を伝達するためのケーブル13aが強く引っ張られても、その引っ張り力がこのロック部分よりも前に伝わることが防止される。そうすると、ヒーターユニット19や処置片24に強い力が加えられても、ヒーターユニット19が鉗子ユニット18から外れたり、抜けたりすることを防止することができる。
また、鉗子ユニット18とヒーターユニット19とを別々に洗滌・滅菌することができるので、それぞれの材質や形状に合わせて独自に洗滌・滅菌することができる。このため、鉗子ユニット18およびヒーターユニット19の劣化の度合を遅らせることができる。
したがって、鉗子ユニット18へのヒーターユニット19の装着操作や取り外し操作が簡便で、処置のやり易さが低下することなく、ヒーター部36に無用なストレスを加えることなく、安定した機能が得られる医療器械システム10を提供することができる。また、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18に確実に装着することができ、使用中、ヒーターユニット19に力が加えられてもヒーターユニット19やその装着部分が破損することなく、安定した機能が得られる医療器械システム10を提供することができる。
その他、仮に鉗子ユニット18からヒーターユニット19の一部が外れても、鉗子ユニット18の処置片22,24を閉じることによって、剛性を有するヒーターユニット19を自動的に鉗子ユニット18の処置片24に装着することができる。
なお、この実施の形態では、一方の処置片24にヒーターユニット19を着脱することを説明したが、さらに、他方の処置片22にヒーターユニット19を着脱可能に構成しても良い。そうすると、1対の処置片22,24の両方から生体組織に熱を加えて処置を行なうことができる。また、この実施の形態では、一方の処置片24に対して、ヒーターユニット19の先端部の第4の着脱部40dおよび基端部(後端部)の第6の着脱部40fの両方を着脱可能に設けたことを説明したが、少なくとも一方が設けられていれば良い。
次に、第2の実施の形態について図8を用いて説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態に係わる医療器械システム10の変形例であるので、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図8に示すように、ヒーターユニット19には、第4ないし第6の着脱部40d−40fが設けられている。鉗子ユニット18には、第1ないし第3の着脱部40a−40cが設けられている(図2(A)参照)。
第4の着脱部40dの略中央と第5の着脱部40eとの間の間隔は、L1である。第5の着脱部40eと第6の着脱部40fの略中央との間の間隔は、L2である。間隔L1は、間隔L2よりも小さい。
次に、この実施の形態に係わる医療器械システム10の作用について説明する。第1の実施の形態で説明した作用と同様な作用については、説明を省略する。
第1の実施の形態で説明したように鉗子ユニット18(図2(A)参照)にヒーターユニット19を装着する場合、最後には、図7(A)に示すように、第3の着脱部40cに第6の着脱部40fが装着される。
医療器械システム10の加熱処置具11の使用中、ヒーターユニット19に加えられる力の中で最も大きいと予想されるのは、意図せずケーブル13aが引っ張られる力である。仮に、異常とも思える大きな力がケーブル13aに加えられて、第3および第6の着脱部40c,40fの装着具合に異常が生じた場合、第3および第6の着脱部40c,40fの装着具合の異常は第2および第5の着脱部40b,40eを経て先端側の第1および第4の着脱部40a,40dに伝達される(図5(A)参照)。
このとき、上述した間隔L2を間隔L1よりも大きくしたことによって、少なくとも第4および第7の着脱部40d,40gの装着具合の異常が増幅されて第2および第5の着脱部40b,40eに伝達されることはなく、逆に減衰して伝達される。このため、ヒーターユニット19の先端部のヒーター部36が鉗子ユニット18の処置片24のジョー24aに対してずれたり、傾けられたりすることが防止される。
以上説明したように、この実施の形態に係わる医療器械システム10(加熱処置具11)によれば、以下の効果が得られる。なお、第1の実施の形態で説明した効果については説明を省略する。
第4の着脱部40dと第5の着脱部40eとの間の間隔L1よりも第5の着脱部40eと第6の着脱部40fとの間の間隔L2を大きくした。このため、第3および第6の着脱部40c,40fの装着具合の異常が生じた場合であっても、その異常は、第1および第4の着脱部40a,40dに減衰して伝達される。したがって、第3および第6の着脱部40c,40fの装着具合の異常が生じた場合であっても、ヒーターユニット19の先端部のヒーター部36が鉗子ユニット18の処置片24のジョー24aに対してずれたり、傾けられたりすることを防止することができる。
次に、第3の実施の形態について図9ないし図13(C)を用いて説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態に係わる医療器械システム10の変形例であるので、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図9に示すように、この実施の形態に係わる医療器械システム10は、第1の実施の形態で説明した場合と同様に、鉗子ユニット18と、ヒーターユニット(処置ユニット)19と、ヒーターユニット着脱機構20とを備えている。
図10(A)に示すように、ヒーターユニット着脱機構20は、処置片24とヒーターユニット19とを互いに対して回転させて互いに係合させる係合機構を備えている。係合機構は、処置片24の操作アーム24bに回転軸(枢支軸)61を備えている。この回転軸61は、ヒーターユニット19が鉗子ユニット18に装着された状態で指標や位置出しや固定の役割を備えている。この回転軸61には、ヒーターユニット19に接続される凸部として第1の接続部61aと、他の処置片22の操作アーム22bに接続される第2の接続部61bとが設けられている。第1の接続部61aは、この実施の形態では、直方体であるものとして説明するが、例えば小判型形状など、それ以外の形状であっても良い。
図11に示すように、係合機構は、ヒーターユニット19に前記第1の接続部61aが接続される凹部として接続穴63を備えている。この接続穴63の断面は、上述した第1の接続部61aの直方体が嵌められる長方形である。この実施の形態では、長方形として説明するが、例えば楕円形など、それ以外の形状であってももちろん良い。図12(A)ないし図12(C)に示すように、この接続穴63の近傍には、ヒーターユニット19の第1の接続部61aが回転可能な円形溝64が設けられている。
次に、この実施の形態に係わる医療器械システム10の作用として処置片24の操作アーム24bにヒーターユニット19を接続する接続方法について説明する。
1対の処置片22,24は、回転軸61の第2の接続部61bにより互いに開閉可能に枢支されて鉗子ユニット18が形成される。この鉗子ユニット18にヒーターユニット19を装着する場合、操作アーム24bに対して垂直にヒーターユニット19を配置する。処置片24を移動させてヒーターユニット19の接続穴63に操作アーム24bの第1の接続部61aを挿入する。
第1の接続部61aは、円形溝64に配置される。この状態で回転軸61を中心として操作アーム24bを回転させて、ヒーターユニット19の先端部のヒーター部36を操作アーム24bの先端部のジョー(把持部)24aの袋状部42のU字溝42aに嵌め込む(図13(A)参照)。そうすると、操作アーム24bとヒーターユニット19とが外れることが防止されるロック状態となる。このようにして、鉗子ユニット18にヒーターユニット19が装着される。
なお、逆の操作を行なうと、鉗子ユニット18とヒーターユニット19とが互いに対して外される。
ここで、鉗子ユニット18からヒーターユニット19が外れた場合であっても、鉗子ユニット18の1対の処置片22,24を閉じることによって、再びヒーターユニット19の処置片24に自動的に装着される。すなわち、回転軸61の第1の接続部61aと、円形溝64の接続穴63とが係合された状態が保持されていれば、鉗子ユニット18の処置片22,24を閉じると、処置片22によりヒーターユニット19のヒーター部36が押圧されて再び処置片24に装着される。すなわち、鉗子ユニット18にヒーターユニット19が装着される。
以上説明したように、この実施の形態に係わる医療器械システム10によれば、以下の効果が得られる。なお、第1の実施の形態で説明した効果については説明を省略する。
鉗子ユニット18へのヒーターユニット19の着脱を容易に行なうことができる。このとき、係合機構により、鉗子ユニット18とヒーターユニット19とは、例えば互いの軸が略直交した状態にならなければ互いから離すことができないので、使用時により外れ難くすることができる。このため、簡単な構造で鉗子ユニット18とヒーターユニット19とのロック状態を実現することができる。
次に、第4の実施の形態について図14(A)ないし図16(C)を用いて説明する。この実施の形態は、第3の実施の形態に係わる医療器械システム10の変形例であるので、第3の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図14(A)に示すように、操作アーム24bの第1の接続部61aには、2つの小突起68a,68bが互いに離隔した位置に設けられている。小突起68a,68bは、第2の接続部61bに向けて第1の接続部61aから突出されている。図15(A)に示すように、ヒーターユニット(処置ユニット)19には、小突起68a,68bを受けるくぼみ69a,69bがヒーターユニット19の円形溝64に設けられている。
次に、この実施の形態に係わる医療器械システム10の作用として処置片24の操作アーム24bにヒーターユニット19を接続する接続方法について説明する。
まず、操作アーム24bの第1の接続部61aをヒーターユニット19の接続穴63に挿入すると、第1の接続部61aは、円形溝64に配置される。この状態で操作アーム24bを回転させて、ヒーターユニット19の先端部のヒーター部36を操作アーム24bの先端部のジョー(把持部)24aに嵌め込む(図16(A)参照)。すると、操作アーム24bとヒーターユニット19とが外れることが防止されるロック状態となる。このとき、第1の接続部61aの小突起68a,68bがそれぞれヒーターユニット19に設けられたくぼみ69a,69bに嵌められて収容される(図16(C)参照)。このようにして、鉗子ユニット18にヒーターユニット19が装着される。
なお、逆の操作を行なうと、鉗子ユニット18とヒーターユニット19とが互いに対して外される。
以上説明したように、この実施の形態に係わる医療器械システム10によれば、以下の効果が得られる。なお、第3の実施の形態で説明した効果については説明を省略する。
鉗子ユニット18とヒーターユニット(処置ユニット)19とを接続した際に、小突起68a,68bとくぼみ69a,69bとが噛み合うので両者の接続状態を安定させることができる。すなわち、例えばケーブル13a等が引っ張られた場合であっても、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18に対してより外れ難くすることができる。ヒーターユニット19のヒーター部36が鉗子ユニット18の処置片24のジョー24aのU字溝42aから外れた場合であっても、処置片22,24を閉じることによって、ヒーターユニット19のヒーター部36を再びU字溝42aに装着することができる。
次に、第5の実施の形態について図17(A)ないし図17(E)を用いて説明する。この実施の形態は、第3の実施の形態に係わる医療器械システム10の変形例であるので、第3の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図17(D)および図17(E)に示すように、ヒーターユニット19の円形溝64には、スロープ71a,71bが設けられている。
次に、この実施の形態に係わる医療器械システム10の作用として処置片24の操作アーム24bにヒーターユニット19を装着する装着方法について説明する。
まず、操作アーム24bの第1の接続部61aをヒーターユニット19の接続穴63に挿入すると、第1の接続部61aは、円形溝64に配置される。この状態で操作アーム24bを回転させて、ヒーターユニット19の先端部のヒーター部36を操作アーム24bの先端部のジョー(把持部)24aに嵌め込む(図16(A)参照)。操作アーム24bとヒーターユニット19とが外れることが防止されるロック状態となる。このとき、第1の接続部61aが、ヒーターユニット19に設けられたスロープ71a,71bに押し当てられながら嵌まり込むので強固な接合状態となる。このようにして、鉗子ユニット18にヒーターユニット19が装着される。
なお、逆の操作を行なうと、鉗子ユニット18とヒーターユニット19とが互いに対して外される。
以上説明したように、この実施の形態に係わる医療器械システム10によれば、以下の効果が得られる。なお、第3の実施の形態で説明した効果については説明を省略する。
鉗子ユニット18とヒーターユニット(処置ユニット)19とを接続した際に、第1の接続部61aがヒーターユニット19の円形溝64に設けられたスロープ71a,71bに押し当てられて嵌まり込むので、鉗子ユニット18とヒーターユニット19との接続時の強度(安定性)を向上させることができる。すなわち、例えばケーブル13a等が引っ張られた場合であっても、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18に対してより外れ難くすることができる。ヒーターユニット19のヒーター部36が鉗子ユニット18の処置片24のジョー24aのU字溝42aから外れた場合であっても、処置片22,24を閉じることによって、ヒーターユニット19のヒーター部36を再びU字溝42aに装着することができる。
次に、第6の実施の形態について図18(A)ないし図20を用いて説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態に係わる医療器械システム10の変形例であるので、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図19に示すように、鉗子ユニット18のジョー24aには、ヒーターユニット19の処置部であるヒーター部36と嵌合する例えば横断面が略U字状のヒーターユニット嵌合溝としてU字溝42a(第1の着脱部40a)が設けられている。このU字溝42aは、U字溝42aに収容された状態でヒーター部36が軸方向に対して側方から力を受けて変形することを防止する。図18(B)に示すように、鉗子ユニット18の基端部には、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18と組み合わせた組み合わせ状態を維持する固定片(固定手段)76(第3の着脱部40c)が設けられている。
図18(B)に示すように、ヒーターユニット19には、枢支軸26(図18(A)参照)に相対する位置に嵌合穴77が設けられている。このため、鉗子ユニット18とヒーターユニット19との相対的な位置関係は、枢支軸26(支持部)と嵌合穴(支持部)77とにより決定される。
ヒーターユニット19の基端部には、鉗子ユニット18の固定片76に相対する位置に嵌合爪79が設けられている。図20に示すように、ヒーターユニット19が鉗子ユニット18に装着された状態で、固定片76は、嵌合爪79の内側(図18(B)中の矢印α方向)に位置するように配置される。
次に、この実施の形態に係わる医療器械システム10の作用として処置片24の操作アーム24bにヒーターユニット19を装着する装着方法について説明する。
ヒーターユニット19の鉗子ユニット18への装着は、鉗子ユニット18の1対の処置片22,24をやや開き気味にした状態でヒーターユニット19の嵌合穴77を鉗子ユニット18の回転軸(枢支軸)26に挿入することにより開始される。回転軸26は視覚的にも確認し易く、容易に嵌合穴77に挿入することができる。この作業により、ヒーターユニット19と鉗子ユニット18との相対的な位置関係が決定される。その後、ヒーターユニット19を回転軸26を中心として時計周りに回転させて、ヒーター部(処置部)36をU字溝42aに挿入する。このため、ヒーターユニット19のヒーター部36がU字溝42aに嵌合されて、ヒーター部36は、処置片22,24が開閉する開閉面に平行な方向、および、その開閉面に対して垂直な方向への変移、変形が制限される。
このようにヒーター部36の嵌合が完了した後、さらにヒーターユニット19に時計周りの力(図20中の矢印β,γ方向の力)を加え続けることによって、嵌合爪79を外側方向に撓らせて、固定片76を嵌合させる。このようにして、ヒーターユニット19の鉗子ユニット18への装着が完了する。
このとき、嵌合爪79は、固定片76を挟持するように配置されているため、図20に示すように、ヒーターユニット19の基端部を処置片24の基端部に押し付ける方向(矢印γの方向)に力を働かせる。このため、ヒーター部36には、U字溝42aに押し付けられる方向(矢印βの方向)に常に力が加えられる(押圧・付勢される)ことになる。したがって、実使用時にヒーターユニット19が鉗子ユニット18から外れる可能性が極めて小さくなる。
なお、図18(B)に示すように、ヒーターユニット19の基端部には、この押し付け状態を解除して鉗子ユニット18からヒーターユニット19を取り外す剥がし片81が設けられている。このため、鉗子ユニット18からヒーターユニット19を取り外す場合、まず、剥がし片81をつまみ、ディスポーザブルのヒーターユニット19を撓らせる。すると、固定片76から嵌合爪79が取り外される。その後、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18に対して回転軸26を枢軸として装着時と逆方向に回転させて、U字溝42aからヒーター部36を引き出す。ヒーターユニット19を鉗子ユニット18から取り外す。
したがって、ヒーターユニット19を鉗子ユニット18に装着した状態では、ヒーターユニット19が鉗子ユニット18の処置片24に密着するように力が加えられるので、使用時に処置片24からヒーターユニット19が外れる可能性を低くすることができる。
ところで、図21に示すように、鉗子ユニット18と、ヒーターユニット19とは、それぞれ仕様が異なるものがある。図21中の左欄には、鉗子ユニット18のラインナップを示し、右欄には、左欄の鉗子ユニット18にそれぞれ装着可能なヒーターユニット19のヒーター部36のラインナップを示す。例えば、鉗子ユニット18は、薄力をかけるタイプの鉗子ユニット18aや、強力をかけるタイプの鉗子ユニット18bがある。これら鉗子ユニット18a,18bには、複数の種類のヒーターユニット19a−19fが着脱可能である。すなわち、ヒーターユニット着脱機構20が複数のヒーターユニット19a−19fに対して共通化されている。したがって、ヒーターユニット19の先端部のヒーター部36を様々な形状にしても、第1ないし第6の実施の形態で説明した作用および効果を得ることができる。
なお、符号19aのヒーターユニットのヒーター部は、切開優位タイプである。符号19bのヒーターユニットのヒーター部は、凝固優位タイプである。符号19cのヒーターユニットのヒーター部は、長刃タイプである。符号19dのヒーターユニットのヒーター部は、短刃タイプである。符号19eのヒーターユニットのヒーター部は、(薄刃)低刃タイプである。符号19fのヒーターユニットのヒーター部は、ポイント止血タイプである。
また、図22(A)に示すように、ヒーターユニット19のケーブル13aの遠位端部には、コネクター85が配設されている。このコネクター85には、例えば上述したヒーターユニット19(19a−19f)の種類を示す識別部として櫛部87が設けられている。電源12の電源本体14のコネクター受部88には、識別部を読み込んで識別するためのセンサー89が設けられている。このため、ヒーターユニット19の種類に応じて最適な電力を自動的に設定することができる。以下、適当な構成を説明する。
図22(A)および図22(B)に示すように、コネクター85は櫛部87の折り方(欠損パターン)で識別表示し、電源本体14側の透過型センサー89で欠損パターンを読み込む。
図23(A)および図23(B)に示すように、コネクター85は、識別部としてパンチ穴91の位置パターン(欠損パターン)で識別表示し、電源本体14側の透過型センサー89で欠損パターンを読み込む。
図24(A)および図24(B)に示すように、コネクター85は、バーコード93あるいは文字94で識別表示し、電源本体14側の読み取り専用装置(センサー)でバーコード93や文字94を読み込む。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
[付記]
(付記項1) 先端部にジョーをそれぞれ有し、基端部にアーム状の操作部をそれぞれ有し、互いに対して開閉可能な1対の処置片が前記ジョーと操作部との間に設けられた枢支部により開閉可能に枢支された鉗子ユニットと、
通電により発熱する発熱部材を先端部に有するヒーターユニットと、
前記鉗子ユニットおよび前記ヒーターユニットの少なくとも一方に設けられ、前記1対の処置片を前記枢支部を回転軸として開閉させたときの開閉面に対して平行な面に沿って前記ヒーターユニットを前記処置片の一方に対して回動可能で、前記ヒーターユニットを前記処置片の一方に対して回動させると、前記ヒーターユニットを前記処置片の少なくとも一方に着脱させるヒーターユニット着脱機構と
を具備することを特徴とする医療器械。
(付記項2) 前記ヒーターユニット着脱機構は、前記ヒーターユニットが前記処置片に着脱可能に支持される支軸と、前記ヒーターユニットが前記処置片の長手軸回りに回転することを規制する回転規制機構とを有することを特徴とする付記項1に記載の医療器械。
(付記項3) 前記ヒーターユニット着脱機構は、前記処置片と前記ヒーターユニットとを互いに対して回転させて互いに係合させる係合機構と、前記ヒーターユニットが前記処置片の長手軸回りに回転することを規制する回転規制機構とを、前記処置片と前記ヒーターユニットとに有することを特徴とする付記項1に記載の医療器械。
(付記項4) 前記係合機構は、前記処置片に断面が非円形状の凸部を備え、前記ヒーターユニットに前記凸部が回転可能に係合される凹部を備えていることを特徴とする付記項3に記載の医療器械。
(付記項5) 前記凹部は、貫通孔を有することを特徴とする付記項4に記載の医療器械。
(付記項6) 前記凹部は、スロープを有することを特徴とする付記項4もしくは付記項5に記載の医療器械。
(付記項7) 前記回転規制機構は、前記操作部で前記ヒーターユニットを前記支軸回りに回転することを規制する後側規制部と、前記ジョーで前記ヒーターユニットを前記支軸もしくは係合機構の回りに回転することを規制する前側規制部との少なくとも一方を有することを特徴とする付記項2ないし付記項6のいずれか1に記載の医療器械。
(付記項8) 前記支軸もしくは前記係合機構と前記後側規制部との間は、前記支軸もしくは係合機構と前記前側規制部との間よりも大きいことを特徴とする付記項7に記載の医療器械。
(付記項9) 前記ヒーターユニット着脱機構は、前記処置片が開閉する開閉面に対して直交する方向に前記ヒーターユニットが移動することを規制する移動規制機構を有することを特徴とする付記項1ないし付記項7のいずれか1に記載の医療器械。
本発明の第1の実施の形態に係わる医療器械システムの概略図。 本発明の第1の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具の鉗子ユニットを示し、(A)は、概略的な正面図、(B)は、(A)に示す2B−2B線に沿う概略的な断面図、(C)は、(B)に示す2C−2C線に沿う概略的な断面図。 本発明の第1の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具のヒーターユニットを示し、(A)は、概略的な部分断正面図、(B)は、(A)に示す矢印3B方向から見た概略的な部分断側面図、(C)は、(B)の符号3Cを示す概略図、(D)は、(C)の矢印3D方向から見たときの概略図。 本発明の第1の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具のヒーターユニットを示し、(A)は、梁部とヒーター部との間を示す概略図、(B)は、(A)に示す4B−4B線に沿う断面図。 本発明の第1の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具を示し、(A)は、ヒーターユニットのヒーター部を処置片のジョーに接続した状態を示す概略図、(B)は、ヒーターユニットのヒーター部を処置片のジョーから取り外した状態を示す概略図、(C)は、(A)の5C−5C線に沿う概略的な断面図。 本発明の第1の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具のヒーターユニットを示し、(A)は、概略的な正面図、(B)は、(A)の6B−6B線に沿う概略的な部分断面図。 本発明の第1の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具を示し、(A)は、ヒーターユニットのヒーター本体を処置片の操作アームに装着した状態を示す概略図、(B)は、(A)の7B−7B線に沿う断面図。 本発明の第2の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具のヒーターユニットを示す概略的な正面図。 本発明の第3の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具の概略的な正面図。 本発明の第3の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、鉗子ユニットの処置片の概略的な正面図、(B)は、(A)の矢印10B方向から見た概略図。 本発明の第3の実施の形態に係わる医療器械システムを示すヒーターユニットの概略的な正面図。 本発明の第3の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットのヒーター部および梁部の概略的な断面図、(B)は、(A)の矢印12B方向から見た状態を示す概略図、(C)は、(A)の矢印12C方向から見た状態を示す概略図。 本発明の第3の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットのヒーター部を処置片のジョーに装着する状態を示す概略図、(B)は、ヒーターユニットのヒーター部を処置片のジョーに装着した状態を示す概略図、(C)は、回転軸の近傍を示す概略図。 本発明の第4の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、鉗子ユニットの概略的な正面図、(B)は、(A)の矢印14B方向から見た概略図。 本発明の第4の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットのヒーター部および梁部の概略的な断面図、(B)は、(A)の矢印15B方向から見た状態を示す概略図、(C)は、(A)の矢印15C方向から見た状態を示す概略図。 本発明の第4の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットのヒーター部を処置片のジョーに装着する状態を示す概略図、(B)は、ヒーターユニットのヒーター部を処置片のジョーに装着した状態を示す概略図、(C)は、回転軸の近傍を示す概略図。 本発明の第5の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットのヒーター部および梁部の概略的な断面図、(B)は、(A)の矢印17B方向から見た状態を示す概略図、(C)は、(A)の矢印17C方向から見た状態を示す概略図、(D)は、(C)の17D−17D線に沿う断面図、(E)は、(C)の17E−17E線に沿う断面図。 本発明の第6の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、鉗子ユニットを示す概略図、(B)は、ヒーターユニットを示す概略図。 本発明の第6の実施の形態に係わる医療器械システムにおける鉗子ユニットの処置片のジョーを示す概略図。 本発明の第6の実施の形態に係わる医療器械システムにおける加熱処置具(医療器械)を示す概略図。 本発明の第1ないし第6の実施の形態に係わる医療器械システムにおける鉗子ユニットとヒーターユニットとの組み合わせ可能なラインナップを示す概略図。 本発明の第1ないし第6の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットに接続されたケーブルの電源本体側のコネクターを電源本体に接続する状態を示す概略図、(B)は、コネクターの概略的な上面図。 本発明の第1ないし第6の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットに接続されたケーブルの電源本体側のコネクターを示す概略的な斜視図、(B)は、コネクターの概略的な上面図。 本発明の第1ないし第6の実施の形態に係わる医療器械システムを示し、(A)は、ヒーターユニットに接続されたケーブルの電源本体側のコネクターを示す概略的な斜視図、(B)は、コネクターの概略的な上面図。
符号の説明
10…医療器械システム、11…加熱処置具、12…電源、13a…ケーブル、14…電源本体、18…鉗子ユニット、19…ヒーターユニット、20…ヒーターユニット着脱機構、22,24…処置片、22a,24a…ジョー、22b,24b…操作アーム、22c,24c…リング、26…枢支軸、32…ケーブル接続部、34…梁部、36…ヒーター部、36a…発熱素子、36b…伝熱板、36c…断熱枠、40a−40g着脱部、42…袋状部、42a…U字溝、42c…貫通孔、44…突起、51…すり割、53…円筒部

Claims (4)

  1. 枢支軸を介して回動可能に連結された1対の操作アームと、
    前記枢支軸の先端側の前記操作アームに備えられた開閉可能なジョーと、
    前記枢支軸の後端側の前記操作アームに備えられた開閉可能な操作部と
    からなる鉗子ユニットと、
    アーム状のユニット本体と、
    前記ユニット本体の先端部に配置され、通電により発熱する発熱部材と、
    前記ユニット本体の後端部に配置され、前記発熱部材に通電するためのケーブル接続部と
    からなる、前記鉗子ユニットに着脱可能に連結されるヒーターユニットと
    からなる医療器械において、
    前記ユニット本体は、
    前記操作アームの枢支軸に着脱可能に連結される枢支部連結部を具備するとともに、
    前記操作アームの先端側に着脱可能に連結される先端側連結部と、前記操作アームの後端側に着脱可能に連結される後端側連結部と、の少なくとも一方を具備し、
    前記枢支部連結部は、枢支軸を中心として前記操作アームに連結され、前記操作アームが開閉する開閉面に平行な面内で回動可能な連結手段を有し、
    前記先端側連結部または後端側連結部は、前記操作アームの前記枢支軸を中心とした回動操作に伴って、前記操作アームに対して係脱可能に係合される係合位置と、係合が解除される係合解除位置とに移動可能に支持されていることを特徴とする医療器械。
  2. 先端部にジョーをそれぞれ有し、基端部にアーム状の操作部をそれぞれ有する1対の操作アームが前記ジョーと操作部との間に設けられた枢支軸により開閉可能に枢支された鉗子ユニットと、
    前記鉗子ユニットに着脱自在で、通電により発熱する発熱部材を先端部に有するヒーターユニットと、
    前記鉗子ユニットおよび前記ヒーターユニットの少なくとも一方に設けられ、前記1対の操作アームを前記枢支軸を回転軸として開閉させたときの開閉面に対して平行な面に沿って前記ヒーターユニットを前記操作アームの一方に対して回動可能で、前記ヒーターユニットを前記操作アームの一方に対して回動させると、前記ヒーターユニットが前記操作アームの少なくとも一方に着脱されるヒーターユニット着脱機構と
    を具備することを特徴とする医療器械。
  3. 前記ヒーターユニット着脱機構は、前記ヒーターユニットが前記操作アームに着脱可能に支持される支軸と、前記ヒーターユニットが前記操作アームの長手軸回りに回転することを規制する回転規制機構とを有することを特徴とする請求項2に記載の医療器械。
  4. 先端部にジョーをそれぞれ有し、基端部にアーム状の操作部をそれぞれ有する1対の操作アームが前記ジョーと操作部との間に設けられた枢支軸により開閉可能に枢支された鉗子ユニットと、
    通電により発熱する発熱部材を先端部に有し、前記操作アームの少なくとも一方に回転可能に支持される支持部と、前記鉗子ユニットと係合して前記支持部回りの回転を規制する固定手段とを有し、前記支持部と前記固定手段が前記鉗子ユニットに係合すると前記発熱部材が前記操作アームのジョーを押圧するように前記ジョーに装着されるヒーターユニットと
    を具備することを特徴とする医療器械。
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