JP2005204397A - モータ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの位置情報を検出する手段としてレゾルバを使用したモータにおいて、モータ機種とアンプ機種の組み合わせが変わった場合には、その組み合わせ数が増加し、管理・サービス費用が増える。
【解決手段】ロータ位置を検出する手段としてレゾルバを使用したサーボモータ1と、レゾルバ2で検出したロータ位置情報からサーボモータをコントロールするサーボアンプからなり、モータの相電流を検出する電流検出器3と、モータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器7と、サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器8と、推定したモータ定数から制御パラメータを演算して制御パラメータを設定するパラメータ設定器9と、設定した制御パラメータに基づきサーボモータをコントロールするモータ制御器とを有する構成。
【選択図】図1

Description

本発明は、高精度の位置決め制御・速度追従制御を必要とするモータとアンプからなるサーボモータ制御装置において、モータのロータ位置検出装置としてレゾルバを使用したモータ制御システムに関する。
産業用ロボットや半導体装置等の分野において、高精度の位置決め・速度追従性能が要求されている。サーボモータの位置検出器としては、ロータリーエンコーダが使用されている。ロータリーエンコーダはインクリメンタルエンコーダとアブソリュートエンコーダに大別される。インクリメンタルエンコーダは、90度位相差を有するA,B2相の信号と、1回転に1パルスの基準Z信号と、ロータの通電相切り替えのためのコミュテーション信号U,V,Wを備えている。また、アブソリュートエンコーダは電源投入後直ちに1回転内の絶対位置が認識できるエンコーダであり急速に普及している。近年では図11のようにロータリーエンコーダにはこのような位置検出機能の他に、モータを識別するためにモータの抵抗、インダクタンス、逆起電圧、ロータリーエンコーダの種類などのモータを制御するうえで必要となる定数を記憶させるメモリを搭載したものがある。(例えば特許文献1参照)
従来例のロータリーエンコーダを使用したモータ制御システムの一例を図11に示す。また、従来例のレゾルバを使用したモータ制御システムの一例を図12に示す。また、従来例のレゾルバ構成の一例を図13に示す。図13の(a)はレゾルバの構成の概要を示す説明図であり、図13の(b)はレゾルバからの出力される信号の波形の説明図である。
これはモータとアンプを接続して電源を投入すると、ロータリーエンコーダに搭載されたメモリからモータ制御に必要な情報をアンプに送信し、アンプの初期設定を行うことができるために、モータに合わせてアンプの制御パラメータを変更する必要がない。
一方のレゾルバは図13のような構成をしており、これは1相励磁、2相出力タイプのレゾルバである。その他2相励磁、2相出力タイプもあるが原理は同じである。図13の励磁相に正弦波電圧を印加すると、出力相に正弦波と余弦波が出力される。ロータが回転することによってインダクタンスが変化するために、出力される正弦波と余弦波の振幅が変化し、この振幅の変化からロータの位置を確定する。レゾルバは図13のように、珪素鋼板などの鉄板材からなるロータとステータ、そして巻線で構成されているために非常に頑強であり、また電子部品をレゾルバに搭載する必要がないために、高温・多湿の劣悪な環境下や高い信頼性が必要となる電気自動車や高速回転用途などで多く使用されている。
特開平7−75364号公報
しかしながら、耐環境性・耐信頼性に優れるレゾルバにはロータリーエンコーダのようにモータ制御に必要なパラメータを記憶させるメモリがないため、モータとアンプの組み合わせが変わった場合には、作業者が手動入力で制御パラメータを設定しなければならない。また、当然のことではあるが、モータに制御パラメータ記憶用メモリを搭載した構成においては、作業環境に恵まれない状況の場合には、制御パラメータの設定により困難を伴う。また、モータとアンプを一対一で対応させた場合には、機種数が増加し、管理・サービス費用が増えるといった課題を有していた。このように、従来のモータ制御システムでは、制御パラメータの設定に関して、作業性に課題が生じやすい構成であった。
上記課題を解決するために、本発明のモータ制御システムは、ロータ位置を検出する手段としてレゾルバを使用したサーボモータと、レゾルバで検出したロータ位置情報からサーボモータをコントロールするサーボアンプからなり、モータの相電流を検出する電流検出器と、モータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、推定したモータ定数から制御パラメータ又は制御パラメータ群を演算してこの制御パラメータ又は制御パラメータ群を設定するパラメータ設定器と、設定された制御パラメータ又は制御パラメータ群に基づきサーボモータをコントロールするモータ制御器とを有する構成である。
上記をより詳細に説明する。
第1の発明のモータ制御システムは、
サーボモータと、
前記サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
前記サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
前記サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
前記サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータを得てこの制御パラメータを設定するパラメータ設定器と、
前記制御パラメータが設定されてこの制御パラメータに基づき前記サーボモータを制御するモータ制御器とを有する。
第2の発明のモータ制御システムは、
サーボモータと、
前記サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
前記サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
前記サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
前記サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータ又は制御パラメータ群を得てこの制御パラメータ又は制御パラメータ群を設定するパラメータMAP設定器と、
前記制御パラメータ又は前記制御パラメータ群が設定されてこの制御パラメータ又は制御パラメータ群に基づき前記サーボモータを制御するモータ制御器とを有する。
第3の発明のモータ制御システムは、
サーボモータと、
前記サーボモータのロータ位置を検出する手段としてレゾルバを有するサーボモータと、前記レゾルバで検出されるロータ位置情報から前記サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
前記サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
前記サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
前記サーボモータのモータ定数を推定するモータ定数推定器と、
前記モータ定数に対応させる別のモータ定数群(モータ定数群B)とこの別のモータ定数群(モータ定数群B)の各々のモータ定数に対応する制御パラメータ群とからなるパラメータMAPと、
前記モータ定数推定器によるモータ定数に該当する制御パラメータ群を前記パラメータMAPから選定するパラメータMAP選定器と、
前記パラメータMAP選定器により選定された前記制御パラメータ群に基づき前記サーボモータを制御するモータ制御器とを有する。
第4の発明のモータ制御システムは、
被制御サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記被制御サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
前記被制御サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
前記被制御サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
前記被制御サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータを得てこの制御パラメータを設定するパラメータ設定器と、
設定された前記制御パラメータに基づき前記被制御サーボモータを制御するモータ制御器とを有する。
第5の発明のモータ制御システムは、
被制御サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記被制御サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
前記被制御サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
前記被制御サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
前記被制御サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータ又は制御パラメータ群を得てこの制御パラメータ又は制御パラメータ群を設定するパラメータMAP設定器と、
設定された前記制御パラメータ又は制御パラメータ群に基づき前記被制御サーボモータを制御するモータ制御器とを有する。
第6の発明のモータ制御システムは、上記第1から第5の発明において、パルス発生器からモータへ出力する通電タイミング信号が、モータの少なくとも2相分の巻線を短絡するように、周期ごとに一定の時間をON、一定の時間をOFFとすることを繰り返す構成である。
第7の発明のモータ制御システムは、上記第1から第6の発明において、基準電流値に到達しない場合に、ONする時間を増加させる構成である。
第8の発明のモータ制御システムは、上記第1から第7の発明において、ONする時間の増し方を、基準電流値と検出電流値の比で初期時間から増加させる構成である。
第9の発明のモータ制御システムは、上記第1から第8の発明において、パルス発生器からモータへ出力する通電タイミング信号が、モータの少なくとも2相分の巻線を短絡するように、設定した時間の間のみモータへ電圧を印加して、検出したモータの相電流からモータ定数を推定する構成である。
第10の発明のモータ制御システムは、上記第1から第9発明において、モータへの電圧印加が、ON/OFFを繰り返す信号を用いる構成である。
第11の発明のモータ制御システムは、上記第1から第10の発明において、設定した時間が100μs以上100ms以下とする構成である。
本発明のモータ制御システムは、モータの相電流を検出する電流検出器と、モータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、推定したモータ定数から制御パラメータを演算して制御パラメータを設定するパラメータ設定器と、設定した制御パラメータに基づきサーボモータをコントロールするモータ制御器とを設けたものである。これによりロータ位置検出手段としてレゾルバを使用したモータにおいても機種選定が可能となるために、作業者が手動入力で制御パラメータを設定することを要せず作業を円滑に進行させることが可能となる。また、モータとアンプを一対一で対応させる必要がないため、機種数の増加、管理・サービス費用の増加を激減させることが可能である。このように、本発明のモータ制御システムでは、制御パラメータの設定に関して、作業性の向上がより図れる構成を提供できる。
また、本発明のモータ制御システムは、定数推定器と、推定したモータ定数を用いて制御パラメータ又は制御パラメータ群から該当する制御パラメータ又は制御パラメータグループを選定する構成のパラメータMAP選定器を設けることにより、多くて詳細な機種選定が可能である。
また、本発明のモータ制御システムは、パルス発生器からモータへ出力する通電タイミング信号が、モータの少なくとも2相分の巻線を短絡するように、周期ごとに一定の時間をON、一定の時間をOFFとすることを繰り返すことにより、モータ相電流検出時の電流を制限することでアンプとモータを破壊から防ぐことが可能である。
また、本発明のモータ制御システムは、検出したモータ相電流が基準電流値に到達しない場合に、ONする時間を増加させることにより、モータ定数推定精度を高めることが可能である。
また、本発明のモータ制御システムは、ONする時間の増し方は、基準電流値と検出電流値の比で初期時間から増加させることにより、モータ定数推定に要する時間を短縮することが可能である。
また、本発明のモータ制御システムは、パルス発生器からモータへ出力する通電タイミング信号が、モータの少なくとも2相分の巻線を短絡するように、設定した時間モータへ電圧を印加して、検出したモータの相電流からモータ定数を推定することで、多種のモータ機種を推定することが可能である。
また、本発明のモータ制御システムは、モータへの電圧印加が、ON/OFFを繰り返す信号を用いる構成が、好適である。
また、本発明のモータ制御システムは、設定した時間を100μs以上から100ms以下とすることが、好適である。
(実施の形態1)
実施の形態1のモータ制御システムについて、その基本構成に関して図1を用いて説明する。
まず、位置検出器としてレゾルバを利用したサーボモータとアンプの基本構成について説明する。30はモータ装置であり、サーボモータ1とレゾルバ2で構成されている。サーボモータ1は3相ACブラシレスモータが効率、振動、騒音の面からよく利用されている。レゾルバ2はモータのロータ位置を検出するものであり、レゾルバロータ位置のインダクタンスの差を利用して、正弦波の励磁電圧を印加することで、正弦波と余弦波の2相出力信号の振幅を変調させた波形を出力する。
R/D変換器11はレゾルバ2から出力された正弦波と余弦波の信号に基づき、位置情報を10bitや12bitのディジタル信号として出力する。最近では1チップIC化されている。電流検出器3はモータの相巻線に流れる電流を検出するものであり、CTやシャント抵抗が通常よく用いられ、電流値を電圧値に変換して出力する。A/D変換器10は電流検出器4からの電圧値をマイコンが認識できるようにディジタル信号に変換する。電力変換器4はモータに通電する相を切り分けるものであり、3相モータの場合図4に示すように6つのパワー素子と6つのダイオードから構成される。
位置・速度指令16はモータに対し外部から与えるロータ回転角度やモータ回転数の指令である。位置指令は例えばパルス指令値では、設定値としてロータ1回転に相当するパルス数を設定し、ロータを何度回転させるかを入力するパルス数で決定する。速度指令では、例えばアナログ指令では、設定値としてモータ回転数と指令電圧値を設定し、速度指令電圧を与えることによりモータを指令値で回転させるよう動作する。指令値I/F器6は、位置・速度指令16より与えられた信号をマイコン(マイクロコンピュータ)が認識できるディジタル信号に変換する。
モータ制御器5は位置・速度指令16より与えられた指令値に基づき、R/D変換器11から与えられたモータのロータ位置情報、A/D変換器11から与えられたモータの相電流情報から、モータの各相に通電するタイミングを制御する働きをし、電力変換器4に信号を出力する。以上がモータとアンプの基本構成である。
次に実施の形態1によるモータ制御システムについて、図1,図3,図4,図7を用いて説明する。
制御パラメータ設定ブロック1が符号31として示されており、モータ制御に必要な制御パラメータを制御器5へ出力する。制御パラメータ設定ブロック1(符号31)はパルス発生器7、モータ定数推定器8、パラメータ設定器9で構成されている。パルス発生器7はモータ定数推定に必要な制御信号を電力変換器4に与え、その制御情報をモータ定数推定器8に与える。制御信号は図4に示すようにパワー素子22cをONし、パワー素子22aをON/OFFするようなPWM信号(Pulse Width Modulation)を与える。このように制御信号を与えた場合、モータ巻線は図3に示すようにU−V相を短絡した状態となる。このときモータのU相巻線17の電流25は図7のようになる。モータ定数推定器8はモータの特性値(モータ電流など)及びそのモータの制御情報からモータ定数を次のように推定する。ここで、主電源17をVdc、パルス発生器7から出力するPWMのDuty(デューティ比)をα%とすると、モータ定数のうちのモータのU相巻線17の抵抗Ruは式1となる。
Ru=(Vdc・α/100)/Iave・1/2[Ω]・・・(式1)
パラメータ設定器9では、この式1で求めたモータ定数から制御パラメータを設定する。モータの巻線抵抗はモータ容量によって表1のように分類できる。
Figure 2005204397
これからモータの容量を推定できるため、パラメータ選定器9はモータ制御に必要な制御パラメータ又は制御パラメータ群をモータ制御器5に与えることができる。
パルス発生器7から出力するPWMのDuty(デューティ比)のαはアンプ容量に合わせて0.4〜4%以下とする。例えば、30W時はαを0.4%、750W時はαを4%以下とする。その他の容量もアンプの瞬時最大電流値に反比例してαの値を変化させる。通常サーボモータでは瞬時最大トルクは定格トルクの500%が一般的である。パワー素子は500%トルクを発生させたときに流れる電流を許容できるように選定する。例えばアンプ容量が30W、αを0.4%、Vdcを280Vとすると、30Wのモータを接続した場合は、モータ電流は2.8Aとなり、アンプが許容できる瞬間最大電流以下となるため、アンプが破壊することなくモータの機種を推定できる。
また、モータの相抵抗が大きい場合はPWMのDuty(デューティ比)のαを大きく設定することができる。例えば、モータの相抵抗が全ての容量で2倍になった場合は、αの値を2倍にすれば良い。
また、モータ巻線の短絡方法であるが、図5のようにU−VW相を短絡してもよい。この場合のパワー素子の動作は図6のような構成となる。
また、パワー素子の動作は図4,図6にあるようにパワー素子22aだけをPWMしているが、パワー素子22e、あるいはパワー素子22e,22fともにPWMしてもよく、また逆にパワー素子22aをONし、パワー素子22e、あるいはパワー素子22e,22fをPWMしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2を図2に示す。第1の実施の形態との相違について説明する。パラメータMAP選定器(パラメータマップ選定器)12はモータ制御に必要な制御パラメータ又は制御パラメータ群を記憶している。表2に記憶しているモータ定数群(モータ定数群B)、制御パラメータ又は/及び制御パラメータ群はその一例である。モータ定数推定器8によって推定した相抵抗の値がパラメータMAP選定器(パラメータマップ選定器)12に入力され、該当する相抵抗を表2から検索する。選択したモータ機種毎の制御パラメータ又は制御パラメータ群をモータ制御器5へ送信する構成となっている。そして、制御パラメータ設定ブロック2が符号32として示されている。
また、モータ制御器5内に表2を記憶させ、パラメータMAP選定器(パラメータマップ選定器)12は相抵抗とモータ機種のみを記憶して、モータ機種番号をモータ制御器5へ送信する構成としても同様の結果が得られる。
なお、表2のモータ定数群(モータ定数群B)は、相抵抗の欄記載の数値群を指す。また、制御パラメータ又は/及び制御パラメータ群は、トルク定数、誘起電圧定数、相インダクタンス、定格回転数、ロータイナーシャ、レゾルバ分解能、及び制御ゲインの欄記載の数値群を指す。
Figure 2005204397
(実施の形態3)
実施の形態3を図8に示す。実施の形態1及び実施の形態2との相違について説明する。パルス発生器7から出力するPWM信号のDutyのαはアンプ容量毎の設定とするが、相抵抗の小さいモータを接続した場合を考えて設定範囲を0.数%〜数%程度と比較的小さい値を設定している。相抵抗の大きいモータが接続された場合はモータ相電流が小さくなり、検出誤差が大きくなる。図8のようにモータ相電流が基準値以下の場合にPWMのDutyを大きくする。モータ相電流が基準値を上回ったときの値を用いてモータ定数を推定する構成とする。PWMのDutyの増し方は図8のように設定した%値ずつ増加させてもよい。
また、モータ定数推定の時間を短縮させるために、基準電流値と検出電流値の比からDutyを増加させてもよい。
(実施の形態4)
実施の形態4によるモータ制御システムについて、図9を用いて説明する。パルス発生器7からのPWM信号は図9に示すようにΔt1間ONし続ける。この場合のモータ相電流Ipを検出して、モータの相インダクタンスLを演算することでモータ機種推定を行う。相インダクタンスLは式2で求めることができる。求めた相インダクタンスLは上記の表2に示すように、モータ機種によってことなるためモータの選定が可能となる。
L=1/Ia・∫(Vdc−R・Iu)dt・・・(式2)
図9では、Δt1の期間ONし続けているが、図10に示すようにΔt2の期間PWM信号を印加させる構成としてもよい。
また、この場合のDutyのαは実施の形態2及び実施の形態3に示すような構成とすることで、精度よく安全に相インダクタンスLの推定が可能となる。
また、測定期間Δt1とΔt2の設定であるが、モータの時定数は通常、数ms〜数100msであるので、測定期間は100μs〜100msがよい。
また、相抵抗Rと相インダクタンスLとを組み合わせたパラメータMAPを作成し、モータ機種を選定することで、より多くて詳細な機種選定が可能となる。
なお、実施の形態1〜4にて説明するレゾルバとサーボモータとは、一体の構成物又は別々の構成物を互いに組み合す構成物のいずれでもよい。例えば、被制御サーボモータの出力軸の一部に、別体の構成物としてのレゾルバを取り付ける構成などでもよい。また、サーボモータの構成にレゾルバの構成を含む一体の構造を図ってもよい。
本発明にかかるモータ制御システムは、制御パラメータの設定に関して、作業性の向上がより図れる構成を有し、モータのロータ位置検出装置としてレゾルバを使用したモータ制御システム等として有用である。
実施の形態1のモータ制御システムのブロックの説明図 実施の形態2のモータ制御システムのブロックの説明図 実施の形態1のモータ短絡状態を示す説明図 実施の形態1のモータ短絡状態時の電力変換器の説明図 実施の形態1のモータ短絡状態を示す説明図 実施の形態1のモータ短絡状態時の電力変換器の説明図 実施の形態1のモータ相電流の波形・PWM信号の波形の説明図 実施の形態3のモータ相電流の波形・PWM信号の波形の説明図 実施の形態4のモータ短絡状態を示す説明図 実施の形態4のモータ相電流の波形・PWM信号の波形の説明図 従来例のロータリーエンコーダを使用したモータ制御システムのブロックの説明図 従来例のレゾルバを使用したモータ制御システムのブロックの説明図 従来例のレゾルバの構成を示す説明図、(a)はレゾルバの構成の概要を示す説明図、(b)はレゾルバからの出力される信号の波形の説明図
符号の説明
1 サーボモータ
2 レゾルバ
3 電流検出器
4 電力変換器
5 モータ制御器
6 指令I/F器
7 パルス発生器
8 モータ定数推定器
9 パラメータ設定器
10 A/D変換器
11 R/D変換器
12 パラメータMAP選定器(パラメータマップ選定器)
13 ロータリーエンコーダ
14 パラメータI/F器
15 メモリ
16 位置指令、速度指令
17 主電源
18 電力スイッチ
19 U相巻線
20 V相巻線
21 W相巻線
22a、22b、22c、22d、22e、22f パワー素子
23a、23b、23c、23d、23e、23f フライホイールダイオード
24 PWM信号
25 モータ相電流
26 励磁相
27 正弦波出力相
28 余弦波出力相
29 レゾルバロータ
30 モータ装置
31 制御パラメータ設定ブロック1
32 制御パラメータ設定ブロック2
33 PWM Duty(PWMのデューティ)
34 基準電流値

Claims (11)

  1. サーボモータと、
    前記サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
    前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
    前記サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
    前記サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
    前記サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
    推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータを得てこの制御パラメータを設定するパラメータ設定器と、
    前記制御パラメータが設定されてこの制御パラメータに基づき前記サーボモータを制御するモータ制御器とを有するモータ制御システム。
  2. サーボモータと、
    前記サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
    前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
    前記サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
    前記サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
    前記サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
    推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータ又は制御パラメータ群を得てこの制御パラメータ又は制御パラメータ群を設定するパラメータMAP設定器と、
    前記制御パラメータ又は前記制御パラメータ群が設定されてこの制御パラメータ又は制御パラメータ群に基づき前記サーボモータを制御するモータ制御器とを有するモータ制御システム。
  3. サーボモータと、
    前記サーボモータのロータ位置を検出する手段としてレゾルバを有するサーボモータと、前記レゾルバで検出されるロータ位置情報から前記サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
    前記サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
    前記サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
    前記サーボモータのモータ定数を推定するモータ定数推定器と、
    前記モータ定数に対応させる別のモータ定数群とこの別のモータ定数群の各々のモータ定数に対応する制御パラメータ群とからなるパラメータMAPと、
    前記モータ定数推定器によるモータ定数に該当する制御パラメータ群を前記パラメータMAPから選定するパラメータMAP選定器と、
    前記パラメータMAP選定器により選定された前記制御パラメータ群に基づき前記サーボモータを制御するモータ制御器とを有するモータ制御システム。
  4. 被制御サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
    前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記被制御サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
    前記被制御サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
    前記被制御サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
    前記被制御サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
    推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータを得てこの制御パラメータを設定するパラメータ設定器と、
    設定された前記制御パラメータに基づき前記被制御サーボモータを制御するモータ制御器とを有するモータ制御システム。
  5. 被制御サーボモータのロータ位置情報を検出する手段としてのレゾルバと、
    前記レゾルバで検出したロータ位置情報から前記被制御サーボモータをコントロールするサーボアンプとからなり、さらに、
    前記被制御サーボモータの相電流を検出する電流検出器と、
    前記被制御サーボモータへの通電タイミング信号を作成するパルス発生器と、
    前記被制御サーボモータのモータ特性を推定するモータ定数推定器と、
    推定された前記モータ定数をもとに演算して制御パラメータ又は制御パラメータ群を得てこの制御パラメータ又は制御パラメータ群を設定するパラメータMAP設定器と、
    設定された前記制御パラメータ又は制御パラメータ群に基づき前記被制御サーボモータを制御するモータ制御器とを有するモータ制御システム。
  6. パルス発生器からモータへ出力する通電タイミング信号が、モータの少なくとも2相分の巻線を短絡するように、周期ごとに一定の時間をON、一定の時間をOFFとすることを繰り返すことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のモータ制御システム。
  7. 基準電流値に到達しない場合に、ONする時間を増加させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のモータ制御システム。
  8. ONする時間の増し方は、基準電流値と検出電流値の比で初期時間から増加させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のモータ制御システム。
  9. パルス発生器からモータへ出力する通電タイミング信号が、モータの少なくとも2相分の巻線を短絡するように、設定した時間モータへ電圧を印加して、検出したモータの相電流からモータ定数を推定することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のモータ制御システム。
  10. モータへの電圧印加が、ON/OFFを繰り返した信号であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のモータ制御システム。
  11. 設定した時間が100μs以上から100ms以下であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載のモータ制御システム。

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