JP2005204075A - 動きベクトル検出装置とそれを用いたフレーム補間装置、動きベクトル検出方法とそれを用いたフレーム補間方法およびプログラムと記録媒体。 - Google Patents

動きベクトル検出装置とそれを用いたフレーム補間装置、動きベクトル検出方法とそれを用いたフレーム補間方法およびプログラムと記録媒体。 Download PDF

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Abstract

【課題】第mフレームと第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを精度良く検出して仮想フレームの画像信号を生成する。
【解決手段】動きベクトル設定部112で動きベクトルMV0を設定する。動きベクトル算出部113は、動きベクトルMV0を仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定し、この画素に対応する第m,第nフレーム上の位置を判別し、判別した位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法演算処理を行い、動きベクトルva1を求める。ベクトル加算部114は、動きベクトルMV0,va1を加算して動きベクトルMVa1を生成する。同様にして、動きベクトル算出部115は動きベクトルva2を生成し、ベクトル加算部116は動きベクトルMV0,va1を加算して、仮想フレーム上の画素の動きベクトルMVcを生成する。動きベクトルMVcと第m,第nフレームの画像信号を用いて補間を行い仮想フレームの画像信号を生成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、動きベクトル検出装置とそれを用いたフレーム補間装置および動きベクトル検出方法とそれを用いたフレーム補間方法およびプログラムと記録媒体に関する。詳しくは、第1の動きベクトルを設定して仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定し、仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を判別し、判別した第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求め、この第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルを求めるものである。また、求めた仮想フレーム上の画素の動きベクトルに基づいて第mフレームと第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って仮想フレームの画像信号を生成するものである。
従来、単位時間当たりのフレーム数であるフレーム周波数を所望のフレーム周波数とするフレームレート変換を行う場合、フレーム補間装置が用いられている。図10は、従来のフレーム補間装置50の構成を示している。
このフレーム補間装置50の動きベクトル検出部51は、入力されたディジタルの画像信号DSaを用いて動きベクトルMVaの検出を行い、検出した動きベクトルMVaを動きベクトル割付部52に供給する。動きベクトル割付部52は、動きベクトルMVaを用いて、補間する仮想フレーム上の画素に対する動きベクトルの割り付けを行い、割り付けた動きベクトルMVbを画像補間部53に供給する。画像補間部53は、割り付けられた動きベクトルMVbを用いて仮想フレームの画像信号を生成する。
ここで、動きベクトル検出に用いられる代表的な手法の1つとして勾配法が知られている。以下、勾配法について説明する。
動画像中において、水平方向の座標値を「x」、垂直方向の座標値を「y」、時間方向の座標値を「t」としたとき、座標(x,y,t)で表される画素の輝度値をg(x,y,t)とする。
ある画素(x0,y0,t0)に対応する画像が微少時間中に(dx,dy,dt)だけ移動したとき、水平・垂直・時間方向の勾配をそれぞれgx(x0,y0,t0),gy(x0,y0,t0),gt(x0,y0,t0)と表すと、変移後の画素の輝度値はテイラー(Taylor)展開近似を用いて、式(1)のように表すことができる。
Figure 2005204075
ここで,動画像中のある着目画素が1フレーム後に水平vx,垂直vyだけ移動した場合(以降(vx,vy)と表す)、式(2)に示すものとなる。
Figure 2005204075
この式(2)は式(1)から式(3)となる。
Figure 2005204075
式(3)は、vx,vyの2変数の式である為,単独ではその解を求めることはできない。そこで、着目画素の周辺領域を1つのブロックとして考え、同じ動き(vx,vy)をすると仮定した上で、領域内の各画素を要素とし、領域内における各画素の動き補償フレーム間差分の自乗和が最小になるような(vx,vy)を求める。
画素(x,y,t)が1フレーム間に(vx,vy)だけ移動したとき、その動き補償フレーム間差分dは式(4)として表される。
Figure 2005204075
ここで、Δx=gx(x,y,t)であり水平方向の勾配を表す。同様にΔyは垂直方向の勾配、Δtは時間方向の勾配をそれぞれ表す。これらを用いて動き補償フレーム間差分の自乗和Eを求めると、自乗和Eは式(5)に示すものとなる。
Figure 2005204075
ここで、自乗和Eが最小となる(vx,vy)は、各変数における偏微分値が「0」になるとき、すなわち(∂E/∂vx)=0の条件が成立するときなので、式(5)より式(6),式(7)を得ることができる。
Figure 2005204075
この式(6),(7)から、求めたい動きである(vx,vy)は、式(8)によって求めることができる。
Figure 2005204075
この式(8)は、分母が二乗の式であることから分母のビット数が大きくなる。このため、式(8)の演算をハードウェアで容易に処理することができない。そこで、画像の斜め方向の勾配が存在しないという仮定と、水平方向・垂直方向の勾配が十分大きいという仮定を設けることで式(8)を簡便化して近似することにより、式(10)を得ることができる。なお、式(9)は、式(8)を簡便化して近似するために仮定した条件を示している。
Figure 2005204075
また、勾配法を用いた動ベクトル検出法は微少な動きに対しては比較的精度が高いが、実際の動画像中の動きには必ずしも追従しきれないという問題点がある。このため、特許文献1で開示されているように勾配法を反復して行い、求められる動き量が収束することを利用して徐々に正しい動きベクトルを求める反復勾配法が知られている。
図11は従来の動きベクトル検出部51の構成、図12は動作をそれぞれ示している。なお、図11に示す動きベクトル検出部51は、反復勾配法における勾配法の反復回数を2回として動きベクトルMVaを求めるものである。
入力されたディジタルの画像信号DSaは、遅延部511と動きベクトル設定部512および勾配法演算処理部513,515に供給される。
遅延部511は、画像信号DSaを1あるいは複数フレーム期間だけ遅延させて、画像信号DSaが第nフレームであるとき第mフレームを示す画像信号DSbを生成し、動きベクトル設定部512と勾配法演算処理部513,515に供給する。動きベクトル設定部512は、反復勾配法を用いて仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出する際に、演算の基準となる動きベクトルMV0を設定して、勾配法演算処理部513に供給する。
勾配法演算処理部513は、第mフレーム上の画素ブロックを基準として、動きベクトルMV0に基づき第mフレーム上の画素ブロックと対応する画素ブロックを第nフレーム上に設定し、第mフレーム上の画素ブロックと第nフレーム上の画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行う。この勾配法演算処理部513で勾配法の演算処理を行うことにより得られた動きベクトルv1は、ベクトル加算部514に供給する。
ベクトル加算部514は動きベクトルMV0と動きベクトルv1を加算して、動きベクトルMV1として勾配法演算処理部515に供給する。
勾配法演算処理部515は、第mフレーム上の画素ブロックを基準として、動きベクトルMV1に基づき第mフレーム上の画素ブロックと対応する画素ブロックを第nフレーム上に設定し、第mフレーム上の画素ブロックと第nフレーム上の画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行う。この勾配法演算処理部515で勾配法の演算処理を行うことにより得られた動きベクトルv2は、ベクトル加算部516に供給する。
ベクトル加算部516は動きベクトルMV1と動きベクトルv2を加算して、動きベクトルMVaとして出力する。すなわち、動きベクトルMVaは式(11)として求められる。
MVa=MV0+v1+v2 ・・・(11)
この反復勾配法は、圧縮符号化などで必要となる動きベクトル検出手法としては、ほぼ十分な精度を有しており広く利用されている。
特開昭60−158786号公報
ところで、第mフレームを基準として動きベクトルMVaを求めると、第mフレームと第nフレームの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを直接求めることができない。このため、図10に示すように、動きベクトル検出部51の後段に動きベクトル割付部52を設けて、第mフレームを基準として求めた動きベクトルMVaから仮想フレーム上の画素に対して動きベクトルの割り付けを行い、仮想フレーム上の画素の動きベクトルMVbを求める処理が必要となる。
また、第mフレームを基準として得られた動きベクトルMVaによっては、仮想フレーム上の画素に対して、動きベクトルを適切に割り付けることが困難な場合も生じるおそれがある。図13は動きベクトル割付部52の動作を説明するための図である。ここで、例えば図13Aに示すように第Mフレーム上の画素PMk,PMk+1,PMk+2に対して動きベクトルMVk,MVk+1,MVk+2が検出されているとき、仮想フレーム上の画素PIk+1に対しては、破線で示すように、動きベクトルMVk+2を用いて割り付けを行うものとすれば良い。しかし、例えば図13Bに示すように、画素PMk,PMk+1,PMk+2に対して動きベクトルMVk’,MVk+1’,MVk+2’が検出されており、仮想フレーム上の画素PIk+1に対して、動きベクトルMVk+2’,MVk+3’が同程度に近接している場合、動きベクトルMVk+2’,MVk+3’のいずれを用いて割り付けを行うものとすれば適切な動きベクトルとすることができるか簡単に判別できない。また、図13Cに示すように、動きベクトルMVk+2’,MVk+3’が仮想フレーム上の他の画素に近接しており、画素PIk+1に対して近接した動きベクトルが存在しないと、どのような動きベクトルを割り付けて良いか簡単に判別できない。
そこで、この発明では、第mフレームと第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを精度良く検出して仮想フレームの画像信号を生成する動きベクトル検出装置とそれを用いたフレーム補間装置、動きベクトル検出方法とそれを用いたフレーム補間方法およびプログラムと記録媒体を提供するものである。
この発明に係る動きベクトル検出装置は、第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、第mフレームと第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置において、第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、第1の動きベクトルを仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を判別し、該判別した第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出手段と、第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算手段とを有するものである。
この発明に係るフレーム補間装置は、第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、前記第mフレームと第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出し、該検出した動きベクトルを用いて仮想フレームの画像信号を生成するフレーム補間装置において、第1の動きベクトルを設定するベクトル設定手段と、第1の動きベクトルを仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を判別し、該判別した第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出手段と、第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算手段と、ベクトル加算手段で求めた動きベクトルに基づいて第mフレームと第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って仮想フレームの画像信号を生成する補間手段とを有するものである。
この発明に係る動きベクトル検出方法は、第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、第mフレームと第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出する動きベクトル検出方法において、第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、第1の動きベクトルを仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を判別し、該判別した第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップとを有するものである。
この発明に係るフレーム補間方法は、第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、第mフレームと第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出し、該検出した動きベクトルを用いて仮想フレームの画像信号を生成するフレーム補間方法において、第1の動きベクトルを設定するベクトル設定ステップと、第1の動きベクトルを仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を判別し、該判別した第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップと、ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルに基づいて第mフレームと第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って仮想フレームの画像信号を生成する補間ステップとを有するものである。
この発明に係るプログラムは、コンピュータに、第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、第1の動きベクトルを仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を判別し、該判別した第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップとを実行させるものである。また、ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルに基づいて第mフレームと第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って仮想フレームの画像信号を生成する補間ステップを更に実行させるものである。
この発明に係る記録媒体は、第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、第1の動きベクトルを仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を判別し、該判別した第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップとをコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したものである。また、ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルに基づいて第mフレームと第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って仮想フレームの画像信号を生成する補間ステップを更に実行させるためのプログラムを記録したものである。
この発明においては、第1の動きベクトルとして、仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素に隣接した画素の動きベクトル、あるいは仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素と位置の等しい前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルが設定される。この第1の動きベクトルが仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定されて、この動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置が判別される。また、第mフレーム上と第nフレーム上の位置の判別では、仮想フレームの第mフレームと第nフレーム間における時間位相が用いられる。この判別された第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理が行われて、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルが求められる。この第1乃至第2の動きベクトルを加算して仮想フレーム上の画素の動きベクトルが求められる。また、第1乃至第2の動きベクトルを加算して得られた動きベクトルが第1の動きベクトルとして用いられて、勾配法の演算処理が反復される。ここで、例えば反復回数が予め設定された回数となったとき、あるいは第2の動きベクトルの大きさが所定レベルよりも小さくなったとき反復が終了されて、このとき第1乃至第2の動きベクトルを加算して得られた動きベクトルが、仮想フレーム上の画素の動きベクトルとされる。求めた仮想フレーム上の画素の動きベクトルに基づいて、この画素に対応する第mフレームと第nフレーム上の位置が判別されて、判別された第mフレームと第nフレーム上の位置の画像信号を用いて補間を行い、動きベクトルを求めた画素の画素信号が算出されて仮想フレームの画像信号が生成される。
この発明によれば、第1の動きベクトルが仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定されて、この動きベクトルを用いて仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置が判別されて、判別された第mフレーム上と第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理が行われて、第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルが求められる。この求めた第2の動きベクトルが第1の動きベクトルに加算されて仮想フレーム上の画素の動きベクトルとされる。また、求めた仮想フレーム上の画素の動きベクトルに基づいて第mフレームと第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って仮想フレームの画像信号が生成される。このように、仮想フレーム上の画素の動きベクトルを直接求めることができるので、動きベクトルの割付といった後処理の必要がなく、動きベクトルの検出を容易に行うことができる。さらに、動きベクトルの割付といった後処理の必要がないため、フレーム補間装置の構成を簡単とすることができる。
また、第1乃至第2の動きベクトルを加算して得られた動きベクトルを用いて第2の動きベクトルの算出が行われることにより、第2の動きベクトルの算出や第1乃至第2の動きベクトルの加算が反復されるので、仮想フレーム上の画素の動きベクトルを精度良く求めることができる。
さらに、第2の動きベクトルが所定レベルよりも小さくなったとき、反復が終了されるので、効率よく所望の精度で仮想フレーム上の画素の動きベクトルを求めることができる。
また、仮想フレームの第mフレームと第nフレーム間における時間位相に応じて、仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置が判別されるので、仮想フレーム上の画素に対応する第mフレーム上と第nフレーム上の位置を容易かつ正しく判別できる。
また、第1の動きベクトルとして、仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素に隣接した画素の動きベクトル、あるいは仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素と位置の等しい前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルが用いられることから、勾配法の演算処理を反復したときに動きベクトルを速やかに収束させることができる。
また、求めた仮想フレーム上の動きベクトルを用いて、仮想フレーム上の画素に対応する第mフレームと第nフレーム上の位置が判別されて、この判別した第mフレームと第nフレーム上の位置の画像信号を用いて補間処理を行い、仮想フレーム上の画素の画素信号を得て、仮想フレームの画像信号が生成される。このため、求めた仮想フレーム上の動きベクトルに基づいて、良好なフレーム補間画像を得ることができる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、フレーム補間装置の構成を示している。フレーム補間装置10の動きベクトル検出部11は、入力されたディジタルの画像信号DSaを1あるいは複数フレーム期間だけ遅延させて、画像信号DSaが第n(m)フレームであるとき、第m(n)フレームを示す画像信号DSbを生成する(m≠n)。この画像信号DSaと画像信号DSbを用いて、第mフレームと第nフレームの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルMVcを求めて、画像信号DSa,DSbと共に画像補間部13に供給する。画像補間部13では、画像信号DSa,DSbと動きベクトルMVcを用いて仮想フレームの画像信号DScを生成して出力する。
図2は、動きベクトル検出部11の構成を示している。なお、図2に示す動きベクトル検出部11は、反復勾配法における勾配法の反復回数を2回として動きベクトルMVcを求めるものである。
画像信号DSaは、遅延部111と動きベクトル設定部112および動きベクトル算出部113,115に供給される。
遅延部111は、画像信号DSaを1あるいは複数フレーム期間だけ遅延させて、画像信号DSaが例えば第nフレームであるとき第mフレームを示す画像信号DSbを生成し、動きベクトル設定部112と動きベクトル算出部113,115に供給する。
動きベクトル設定部112は、仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出する際に、演算の基準となる動きベクトルMV0を設定して、動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給する。例えば、動きベクトルを検出する仮想フレーム上の画素に隣接した画素に対して検出されている動きベクトルを動きベクトルMV0として設定する。あるいは、動きベクトルを検出する仮想フレーム上の画素と画素位置の等しい前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルを動きベクトルMV0として設定する。このように、隣接する画素に対して検出されている動きベクトルや前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルを用いることで、動きベクトルMV0の設定を容易に行うことができる。また、動きベクトルMV0は、検出する動きベクトルMVcとの誤差が少ない場合が多くなり、勾配法を所定回数ときの動きベクトルMVcの検出精度を高めることができる。また、画像信号DSa,DSbを用いておおまかな動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを動きベクトルMV0に設定するものとしても良い。
動きベクトル算出部113は、始点設定係数供給部113aと終点設定係数供給部113bと乗算器113c,113dおよび勾配法演算処理部113eを有している。始点設定係数供給部113aは、動きベクトルMV0の基準を仮想フレームとしたとき、第mフレーム上における動きベクトルMV0の始点を判別するための係数KSを生成して乗算器113cに供給する。乗算器113cは、動きベクトルMV0に係数KSを乗算して動きベクトルhs1として勾配法演算処理部113eに供給する。終点設定係数供給部113bは、動きベクトルMV0の基準を仮想フレームとしたとき、第nフレーム上における動きベクトルMV0の終点を判別するための係数KSを生成して乗算器113dに供給する。乗算器113dは、動きベクトルMV0と係数KEを乗算して動きベクトルhe1として勾配法演算処理部113eに供給する。
ここで、第mフレームと第nフレームとの間に位置する仮想フレームが、図3に示すように「α:(1−α)」の時間間隔比(時間位相)を有しているとき、動きベクトルMV0の基準を例えば第mフレームとすると、動きベクトルMV0の始点と終点が図3Aに示すように設定されて、仮想フレームの画素PIを動きベクトルMV0が通過しない場合が生ずる。このため、始点設定係数供給部113aから供給する係数KSを時間位相に応じた値「−α」、終点設定係数供給部113bから供給する係数KEを時間位相に応じた値「1−α」として、動きベクトルhs1,he1を勾配法演算処理部113eに供給して、図3Bに示すように、動きベクトルMV0の基準を仮想フレームに設定した場合における第mフレーム上の始点と第nフレーム上の終点を、動きベクトルhs1,he1によって判別可能とする。
勾配法演算処理部113eは、動きベクトルhs1,he1によって判別した第mフレーム上の始点と第nフレーム上の終点を基準として第mフレームと第nフレームに画素ブロックを設定し、第mフレームと第nフレームの画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、動きベクトルva1を算出する。この算出した動きベクトルva1は、ベクトル加算部114に供給される。
ベクトル加算部114は、動きベクトルMV0に動きベクトルva1を加算して動きベクトルMVa1を生成し、この動きベクトルMVa1を動きベクトル算出部115とベクトル加算部116に供給する。
動きベクトル算出部115は、動きベクトル算出部113と同様に構成されており、動きベクトルMVa1に基づいて動きベクトルva2を算出してベクトル加算部116に供給する。ベクトル加算部116は、動きベクトルMVa1に動きベクトルva2を加算して動きベクトルMVcとして画像補間部13に供給する。
このように勾配法の反復回数を2回とすると、図4に示すように、仮想フレームを基準として算出した動きベクトルva1,va2が動きベクトルMV0に加算されて、仮想フレーム上の画素PIの動きベクトルMVcを精度良く検出できる。
画像補間部13は、図5に示すように、仮想フレーム上の画素PIを通過する動きベクトルMVcの第mフレーム上の始点PSと第nフレーム上の終点PEを決定して、始点PSの画素信号Dpsを第mフレーム上の周辺画素の画素信号を用いて求める。例えば、隣接する画素の画素信号を用いて補間を行い画素信号Dpsを算出する。同様に、終点PEの画素信号Dpeを第nフレーム上の周辺画素の画素信号を用いて求める。例えば、隣接する画素の画素信号を用いて補間を行い画素信号Dpeを算出する。さらに、算出した画素信号Dpsと画素信号Dpeを用いて仮想フレームの時間位相に応じた補間処理を行い、画素PIの画素信号Dpiを算出する。例えば式(12)に示す演算処理を行い、仮想フレームの時間位相に応じた画素信号Dpiを算出する。
Dpi=(1−α)Dps+αDpe ・・・(12)
このようにして生成された各画素の画素信号Dpiを用いて、仮想フレームの画像信号DScを生成して出力する。
このように、動きベクトル算出部113,115は、仮想フレームの時間位相αに応じて動きベクトルMV0,MVa1の始点と終点を移動させることにより、仮想フレームを基準とした勾配法の演算処理が行われることから、仮想フレーム上の画素の動きベクトルを精度良く検出することができ、仮想フレームに対して動きベクトルを割り付ける処理が不要となる。また、動きベクトルを割り付ける処理が不要となることから構成を簡単とすることができ、機器の小型化等に効果がある。さらに、反復勾配法を用いて動きベクトルの算出が行われることから、仮想フレーム上の画素の動きベクトルを更に精度良く検出できる。
なお、図2は勾配法の反復回数を2回とした場合の構成を示したが、動きベクトル算出部とベクトル加算部の対を勾配法の反復回数分だけ多段接続することで、反復勾配法における勾配法演算処理の反復回数を変更できる。
ところで、図2に示す動きベクトル検出部11は、動きベクトル算出部とベクトル加算部を勾配法の反復回数分だけ設けて動きベクトルMVcを求めるものであるが、動きベクトル算出部とベクトル加算部をそれそれ1つとして、勾配法を1回あるいは複数回反復させて動きベクトルMVcを求めることもできる。この場合の動きベクトル検出部の構成を図6に示す。なお、図6において図2と対応する部分については同一符号を付している
遅延部111は、画像信号DSaを1あるいは複数フレーム期間だけ遅延させて画像信号DSbを生成し、動きベクトル設定部112と動きベクトル算出部113に供給する。
動きベクトル設定部112は、動きベクトルMV0を設定してベクトル選択部120に供給する。また、ベクトル選択部120には、ベクトル加算部114から出力された動きベクトルMVa1を供給する。
ベクトル選択部120は、動きベクトル設定部112から供給された動きベクトルMV0を動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給する。あるいは、ベクトル加算部114から供給された動きベクトルMVa1を動きベクトルMV0として動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給する。
動きベクトル算出部113は、ベクトル選択部120から供給された動きベクトルMV0を用いて上述したように勾配法演算を行い、動きベクトルva1を生成してベクトル加算部114に供給する。ベクトル加算部114は、ベクトル選択部120から供給された動きベクトルMV0と、動きベクトル算出部113から供給された動きベクトルva1加算して動きベクトルMVa1を生成する。
このように、動きベクトル算出部とベクトル加算部を1つとした動きベクトル検出部は、仮想フレーム上の画素に対して最初の勾配法演算を行うとき、動きベクトル設定部112で設定された動きベクトルMV0をベクトル選択部120から動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給する。このとき、動きベクトル算出部113では、上述の動きベクトルva1が算出されてベクトル加算部114に供給される。ベクトル加算部114は、動きベクトルMV0に動きベクトルva1を加算して、動きベクトルMVa1を出力する。
次に、2回目の勾配法演算を行う場合、ベクトル加算部114から出力された動きベクトルMVa1をベクトル選択部120から動きベクトルMV0として動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給する。このとき、動きベクトル算出部113では、上述の動きベクトル算出部115の同様な処理を行い、算出した動きベクトルva2を動きベクトルva1としてベクトル加算部114に供給する。ベクトル加算部114は、動きベクトルMV0に動きベクトルva1を加算して動きベクトルMVa1を出力する。すなわち、動きベクトルMVa1と動きベクトルva2を加算して得られる動きベクトルを動きベクトルMVa1として出力する。
以下同様に、ベクトル加算部114から出力された動きベクトルMVa1を、ベクトル選択部120から動きベクトルMV0として動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給すれば、勾配法を反復して得られる動きベクトルがベクトル加算部114から動きベクトルMVa1として出力される異なる。
このため、ベクトル選択部120は、勾配法演算が所定回数反復されたとき、ベクトル加算部114から供給された動きベクトルMVa1に換えて、動きベクトル設定部112から供給された次の画素に対して設定された動きベクトルMV0を動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給する。また、このとき得られている動きベクトルMVa1を動きベクトルMVcとして画像補間部13に供給する。この場合、勾配法演算の反復が終了されて、次の画素の動きベクトル検出が開始される。
また、ベクトル選択部120は、動きベクトル算出部113で算出される動きベクトルva1の大きさが所定レベルよりも小さくなったとき、ベクトル加算部114から供給された動きベクトルMVa1に換えて、動きベクトル設定部112から供給された次の画素に対して設定された動きベクトルMV0を動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給するものとしてもよい。この場合、動きベクトルva1の大きさが所定レベルよりも小さくなり、動きベクトルMVcの精度が確保されると、自動的に勾配法演算の反復が終了されて、次の画素の動きベクトル検出が開始されることから、所望の精度で動きベクトルMVcを効率よく検出できる。
このように、ベクトル加算部114から出力された動きベクトルMVa1を動きベクトルMV0として動きベクトル算出部113とベクトル加算部114に供給することで、勾配法演算を反復して行うことができるので、動きベクトル算出部とベクトル加算部を反復回数分設ける必要がなく、構成を簡単とすることができる。
ところで、フレーム補間装置は、ハードウェアで構成された動きベクトル検出部や画像補間部を用いるだけでなくソフトウェアを用いても行うことができる。図7は、ソフトウェアで動きベクトル検出やフレーム補間を行う場合の構成を示している。
ディジタルの画像信号DSaは、入力部21に供給される。入力部21は供給された画像信号DSaをRAM(Random Access Memory)22に記憶させる。
CPU(Central Processing Unit)23は、ROM(Read Only Memory)24、あるいは記録媒体再生部25に装着されている記録媒体26に記憶されているプログラムを読み出して実行し、第nフレームを示す画像信号DSaと第mフレームを示す画像信号DSbをRAM22から読み出して仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出する。さらに、検出した動きベクトルと画像信号DSa,DSbを用いて補間処理を行い、仮想フレーム上の画素の画素信号を生成する。このようにして、生成された仮想フレームの各画素の画素信号を用いて仮想フレームの画像信号DScを生成して出力部27から出力させる。なお、RAM22は、画像信号を記憶するだけでなく、反復勾配法の演算処理や画像補間処理を行う際にワーク領域としても用いられる。なお、入力部21,RAM22,CPU23,ROM24,記録媒体再生部25,出力部27は、バス28を介して接続される。
図8は、勾配法の反復回数を2回としたときのフレーム補間動作を示すフローチャートである。ステップST1で、CPU23は、上述の動きベクトル設定部112と同様にして動きベクトルMV0を設定してステップST2に進む。
ステップST2では、仮想フレームを基準として、動きベクトルMV0の第mフレーム上の始点と第nフレーム上の終点を判別する。すなわち、動きベクトルMV0に仮想フレームの時間位相に応じた係数を乗算して動きベクトルhs1,he1を生成し、仮想フレーム上の画素位置と動きベクトルhs1,he1に基づいて、第mフレーム上の始点と第nフレーム上の終点を判別する。
ステップST3では、勾配法演算処理を行い、動きベクトルva1を算出する。この勾配法演算処理では、ステップST2で判別された始点を基準とした第mフレームの画素ブロックと判別された終点を基準とした第nフレームの画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行う。
ステップST4では、ベクトル加算を行い、動きベクトルMV0にステップST3で算出した動きベクトルva1を加算して動きベクトルMVa1を生成する。
ステップST5では、仮想フレームを基準として、動きベクトルMVa1の第mフレーム上の始点と第nフレーム上の終点を、ステップST2と同様にして判別する。
ステップST6では、勾配法演算処理を行い、動きベクトルva2を算出する。この勾配法演算処理では、ステップST5で判別された始点を基準とした第mフレームの画素ブロックと判別された終点を基準とした第nフレームの画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行う。
ステップST7では、ベクトル加算を行い、動きベクトルMVa1とステップST6で算出した動きベクトルva2を加算して動きベクトルMVcを生成する。
ステップST8では、画像補間処理を行い、動きベクトルMVcと第mフレームと第nフレームの画像信号を用いて仮想フレームの画像信号DScを生成する。すなわち、仮想フレーム上の画素に対する動きベクトルMVcを用いて、画素に対応する第mフレーム上の位置と第nフレーム上の位置を判別する。次に、判別された第mフレーム上の位置と第nフレーム上の位置の信号レベルを求め、この第mフレーム上の位置と第nフレーム上の位置の信号レベルを用いて、画素の画素信号を例えば補間処理によって求める。さらに、仮想フレームの各画素の画素信号を用いて画像信号DScを生成する。
図9は、勾配法の反復回数を可変できるフレーム補間動作を示すフローチャートである。ステップST11で、CPU23は、ステップST1と同様にして動きベクトルMV0を設定してステップST12に進む。
ステップST12では、ステップST2と同様に、仮想フレームを基準として、動きベクトルMV0の第mフレーム上の始点と第nフレーム上の終点を判別する。
ステップST13では、ステップST3と同様に勾配法の演算処理を行い、動きベクトルva1を算出してステップST14に進む。
ステップST14では、ステップST4と同様にベクトル加算を行い、動きベクトルMV0にステップST13で算出した動きベクトルva1を加算して新たな動きベクトルMVa1を生成する。
ステップST15では、ステップST14で算出した動きベクトルMVa1を動きベクトルMV0として選択するか否かを判別する。ここで、例えば予め設定された反復回数だけ勾配法演算処理が行われていないときは、動きベクトルMVa1を動きベクトルMV0として選択するものとして、ステップST14で算出した動きベクトルMVa1を動きベクトルMV0に設定してステップST12に戻る。また、例えば予め設定された反復回数だけ勾配法演算処理が行われたとき、あるいはステップST13で算出した動きベクトルva1が所定レベルよりも小さくなったときは、動きベクトルMVa1を動きベクトルMV0として選択しないものとして、ステップST14で算出した動きベクトルMVa1を動きベクトルMVcとしてステップST16に進む。
ステップST16では、ステップST8と同様に画像補間処理を行い、動きベクトルMVcと第mフレームと第nフレームの画像信号を用いて仮想フレームの画像信号DScを生成する。
このように、ソフトウェアでも第mフレームと第nフレームの間に位置する仮想フレームの画像信号を生成できる。
また、図8や図9の動作を行うプログラムを記録媒体26、例えば光や磁気を利用する記録媒体や半導体素子を用いた記録媒体等に記録すれば、この記録媒体26を流通させることで多くのコンピュータ装置で容易にフレーム補間を行うことができる。
以上のように、本発明はフレーム補間を行う際に有用であり、画像動きのある画像信号を用いたフレーム補間に適用している。
フレーム補間装置の構成を示す図である。 動きベクトル検出部の構成を示す図である。 動きベクトルの始点と終点を説明するための図である。 動きベクトル検出部の動作を説明するための図である。 画像補間部の動作を説明するための図である。 動きベクトル検出部の他の構成を示す図である。 ソフトウェアを用いる場合の構成を示す図である。 フレーム補間動作を示すフローチャートである。 他のフレーム補間動作を示すフローチャートである。 従来のフレーム補間装置の構成を示す図である。 従来の動きベクトル検出部の構成を示す図である。 従来の動きベクトル検出部の動作を説明するための図である。 動きベクトル割付部の動作を説明するための図である。
符号の説明
10,50・・・フレーム補間装置、11,51・・・動きベクトル検出部、13,53・・・画像補間部、21・・・入力部、22・・・RAM、23・・・CPU、24・・・ROM、25・・・記録媒体再生部、26・・・記録媒体、27・・・出力部、52・・・動きベクトル割付部、111,511・・・遅延部、112,512・・・動きベクトル設定部、113,115・・・動きベクトル算出部、113a・・・始点設定係数供給部、113b・・・終点設定係数供給部、113c,113d・・・乗算器、113e,513,515・・・勾配法演算処理部、114,116,514,516・・・ベクトル加算部、120・・・ベクトル選択部

Claims (30)

  1. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置において、
    第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出手段と、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算手段とを有する
    ことを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 前記動きベクトル算出手段と前記ベクトル加算手段の対を多段接続し、
    前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして次段の前記動きベクトル算出手段に供給し、最終段の前記ベクトル加算手段で得られた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  3. 前記動きベクトル設定手段で設定された第1の動きベクトルに換えて、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出手段に供給するベクトル選択手段を設け、
    前記動きベクトル算出手段と前記ベクトル加算手段の処理を反復させて、前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルを求める
    ことを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  4. 前記動きベクトル算出手段で、予め設定された反復回数だけ前記勾配法の演算処理が行われていないとき、前記ベクトル選択手段は、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出手段に供給し、
    前記動きベクトル算出手段で、予め設定された反復回数だけ前記勾配法の演算処理が行われたとき、あるいは前記第2の動きベクトルが所定レベルよりも小さくなったとき、前記ベクトル選択手段は、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出手段に供給しないものとし、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項3記載の動きベクトル検出装置。
  5. 前記動きベクトル算出手段は、前記仮想フレームの前記第mフレームと前記第nフレーム間における時間位相を用いて、前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別する
    ことを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  6. 前記動きベクトル設定手段は、前記第1の動きベクトルとして、前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素に隣接した画素の動きベクトル、あるいは前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素と位置の等しい前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  7. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出し、該検出した動きベクトルを用いて前記仮想フレームの画像信号を生成するフレーム補間装置において、
    第1の動きベクトルを設定するベクトル設定手段と、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出手段と、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算手段と、
    前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルに基づいて前記第mフレームと前記第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って前記仮想フレームの画像信号を生成する補間手段とを有する
    ことを特徴とするフレーム補間装置。
  8. 前記動きベクトル算出手段と前記ベクトル加算手段の対を多段接続し、
    前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして次段の前記動きベクトル算出手段に供給し、最終段の前記ベクトル加算手段で得られた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項7記載のフレーム補間装置。
  9. 前記動きベクトル設定手段で設定された第1の動きベクトルに換えて、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出手段に供給するベクトル選択手段を設け、
    前記動きベクトル算出手段と前記ベクトル加算手段の処理を反復させて、前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルを求める
    ことを特徴とする請求項7記載のフレーム補間装置。
  10. 前記動きベクトル算出手段で、予め設定された反復回数だけ前記勾配法の演算処理が行われていないとき、前記ベクトル選択手段は、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出手段に供給し、
    前記動きベクトル算出手段で、予め設定された反復回数だけ前記勾配法の演算処理が行われたとき、あるいは前記第2の動きベクトルが所定レベルよりも小さくなったとき、前記ベクトル選択手段は、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出手段に供給しないものとし、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項9記載のフレーム補間装置。
  11. 前記動きベクトル算出手段は、前記仮想フレームの前記第mフレームと前記第nフレーム間における時間位相を用いて、前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別する
    ことを特徴とする請求項7記載のフレーム補間装置。
  12. 前記動きベクトル設定手段は、前記第1の動きベクトルとして、前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素に隣接した画素の動きベクトル、あるいは前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素と位置の等しい前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルを用いる
    ことを特徴とする請求項7記載のフレーム補間装置。
  13. 前記補間手段は、前記ベクトル加算手段で求めた動きベクトルを用いて、前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレームと前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレームと前記第nフレーム上の位置の画像信号を用いて補間処理を行い、前記仮想フレーム上の画素の画素信号を得て、前記仮想フレームの画像信号を生成する
    ことを特徴とする請求項7記載のフレーム補間装置。
  14. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出する動きベクトル検出方法において、
    第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップとを有する
    ことを特徴とする動きベクトル検出方法。
  15. 前記動きベクトル算出ステップと前記ベクトル加算ステップの対を複数設けるものとし、
    前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして次の前記動きベクトル算出ステップに供給し、最終の前記ベクトル加算ステップで得られた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項14記載の動きベクトル検出方法。
  16. 前記動きベクトル設定ステップで設定された第1の動きベクトルに換えて、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出ステップに供給するベクトル選択ステップを設け、
    前記動きベクトル算出ステップと前記ベクトル加算ステップの処理を反復させて、前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルを求める
    ことを特徴とする請求項14記載の動きベクトル検出方法。
  17. 前記動きベクトル算出ステップが予め設定された反復回数だけ行われていないとき、前記ベクトル選択ステップでは、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出ステップに供給し、
    前記動きベクトル算出ステップが予め設定された反復回数だけ行われたとき、あるいは前記第2の動きベクトルが所定レベルよりも小さくなったとき、前記ベクトル選択ステップでは、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出ステップに供給しないものとし、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項16記載の動きベクトル検出方法。
  18. 前記動きベクトル算出ステップでは、前記仮想フレームの前記第mフレームと前記第nフレーム間における時間位相を用いて、前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別する
    ことを特徴とする請求項14記載の動きベクトル検出方法。
  19. 前記動きベクトル設定ステップでは、前記第1の動きベクトルとして、前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素に隣接した画素の動きベクトル、あるいは前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素と位置の等しい前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルを用いる
    ことを特徴とする請求項14記載の動きベクトル検出方法。
  20. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出し、該検出した動きベクトルを用いて前記仮想フレームの画像信号を生成するフレーム補間方法において、
    第1の動きベクトルを設定するベクトル設定ステップと、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップと、
    前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルに基づいて前記第mフレームと前記第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って前記仮想フレームの画像信号を生成する補間ステップとを有する
    ことを特徴とするフレーム補間方法。
  21. 前記動きベクトル算出ステップと前記ベクトル加算ステップの対を複数設けるものとし、
    前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして次の前記動きベクトル算出ステップに供給し、最終の前記ベクトル加算ステップで得られた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項20記載のフレーム補間方法。
  22. 前記動きベクトル設定ステップで設定された第1の動きベクトルに換えて、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出ステップに供給するベクトル選択ステップを設け、
    前記動きベクトル算出ステップと前記ベクトル加算ステップの処理を反復させて、前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルを求める
    ことを特徴とする請求項20記載のフレーム補間方法。
  23. 前記動きベクトル算出ステップが予め設定された反復回数だけ行われていないとき、前記ベクトル選択ステップでは、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出ステップに供給し、
    前記動きベクトル算出ステップが予め設定された反復回数だけ行われたとき、あるいは前記第2の動きベクトルが所定レベルよりも小さくなったとき、前記ベクトル選択ステップでは、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記第1の動きベクトルとして前記動きベクトル算出ステップに供給しないものとし、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとする
    ことを特徴とする請求項22記載のフレーム補間方法。
  24. 前記動きベクトル算出ステップでは、前記仮想フレームの前記第mフレームと前記第nフレーム間における時間位相に応じて、前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別する
    ことを特徴とする請求項20記載のフレーム補間方法。
  25. 前記動きベクトル設定ステップでは、前記第1の動きベクトルとして、前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素に隣接した画素の動きベクトル、あるいは前記仮想フレーム上の動きベクトルを求める画素と位置の等しい前フレームの画素に対して検出されている動きベクトルを用いる
    ことを特徴とする請求項20記載のフレーム補間方法。
  26. 前記補間ステップでは、前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルを用いて、前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレームと前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレームと前記第nフレーム上の位置の画像信号を用いて補間処理を行い、前記仮想フレーム上の画素の画素信号を得て、前記仮想フレームの画像信号を生成する
    ことを特徴とする請求項20記載のフレーム補間方法。
  27. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用い、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出するためコンピュータに、
    第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップとを実行させるためのプログラム。
  28. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出し、該検出した動きベクトルを用いて前記仮想フレームの画像信号を生成するため、
    コンピュータに、
    第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップと、
    前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルに基づいて前記第mフレームと前記第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って前記仮想フレームの画像信号を生成する補間ステップを実行させるためのプログラム。
  29. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用い、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出するため、
    第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップを、コンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  30. 第mフレームと第nフレーム(m≠n)を含むディジタル画像信号を用いて、前記第mフレームと前記第nフレームとの間に位置する仮想フレーム上の画素の動きベクトルを検出し、該検出した動きベクトルを用いて前記仮想フレームの画像信号を生成するため、
    第1の動きベクトルを設定する動きベクトル設定ステップと、
    前記第1の動きベクトルを前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルと仮定して、該動きベクトルを用いて前記仮想フレーム上の画素に対応する前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を判別し、該判別した前記第mフレーム上と前記第nフレーム上の位置を基準とした画素ブロックを用いて勾配法の演算処理を行い、前記第1の動きベクトルからの動きの変位である第2の動きベクトルを求める動きベクトル算出ステップと、
    前記第1乃至第2の動きベクトルを加算して前記仮想フレーム上の画素の動きベクトルとするベクトル加算ステップと、
    前記ベクトル加算ステップで求めた動きベクトルに基づいて前記第mフレームと前記第nフレームの画像信号を用い、補間処理を行って前記仮想フレームの画像信号を生成する補間ステップを、コンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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