JP2005203290A

JP2005203290A - 小型リレー

Info

Publication number: JP2005203290A
Application number: JP2004010064A
Authority: JP
Inventors: Jun Harasawa; 潤原澤
Original assignee: Daiichi Electric Co Ltd
Current assignee: Daiichi Electric Co Ltd
Priority date: 2004-01-19
Filing date: 2004-01-19
Publication date: 2005-07-28

Abstract

【課題】小型リレーのケース又はベース等に存在する空気穴又は隙間から水、ごみ、ほこり等の侵入を防止すると共に空気流通のみを可能とする小型リレーを得ることを目的とする。
【解決手段】この発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、小型リレー１のベース２又はケース１１の任意の個所を開口し、該開口部１３に四弗化エチレン樹脂等から成る防水シート１８を接着し、該防水シート１８にてリレー内部への通気のみを可能とした小型リレーを提供するものである。
【選択図】図３

Description

この発明は、小型リレーに関するものであり、特に、リレー内部への通気性は充分に維持され、且つ、水、ごみ或いはほこり等の侵入を防止することができるように形成された小型リレーに関するものである。

従来、此種小型リレーはオープンタイプと密閉タイプの２種類が存在する。而もオープンタイプ及び密閉タイプの各小型リレーに関する特許文献等は極めて多数存在し、枚挙にいとまがない。

即ち、之等オープンタイプ及び密閉タイプの何れもその内部機構は、中心部にコアを嵌挿したボビンにコイルを巻装し、且つ、該コイルの側面にヨークを配設すると共に、該ヨークの一端部にＬ字状に折曲したアマチュアを回動自在に支承し、該コイルに通電すれば該アマチュアが前記コアに吸着されて回動し、カードを介して可動接片を押圧し、該可動接片の可動接点が固定接片の固定接点に接触し、又は前記コイルに対する通電オフによって該可動接点が該固定接点よりオフして接触離間自在に形成されたリレー回路から成るものである。而も例えば特許文献１に開示されているように、前記内部機構は合成樹脂によって形成されたベース上に配設され、且つ、ケースを之等内部機構上面に被装し、そして、該ケースの下端部を前記ベースの周縁部上面に載置すると共に、該ベースに設けた小突片を該ケースに開穿した小孔に嵌挿して、該ケースの抜け止めを為していた。
特開２０００−１９５４０５（図１）

従来の小型リレーは上述したようにオープンタイプと密閉タイプがあるが、オープンタイプはケース又はベースに空気を流通させるための空気穴が設けられているものや、或いはケースとベースとの嵌合部に僅かの隙間が存在するもの等から成るのであるが、之等空気穴或いは隙間から侵水したり、ごみ、ほこり等が侵入する等の問題があった。

一方、密閉タイプは、水、ごみ、ほこり等の侵入は防止できるが、リレー内部への空気流通が遮断され、そのため、接点が溶着してリレーとしての開閉寿命が低下する等の問題が生じていた。

そこで、水、ごみ、ほこり等の侵入を防止すると共に、空気流通を可能にするために解決せられるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。

本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項１記載の発明は小型リレーのベース又はケースの任意の個所を開口し、該開口部に四弗化エチレン樹脂等から成る防水シートを接着し、該防水シートにてリレー内部への通気のみを可能とした小型リレーを提供するものである。

又、請求項２記載の発明は、上記防水シートは上記ベース又はケースに設けた開口部の周辺部に熱溶着の手段で溶着されている小型リレーを提供するものである。

更に又、請求項３記載の発明は上記ベース又はケースに設けられた開口部は中心部に小孔が開穿され、該小孔の周辺部に空気溜り凹部が設けられ、更に、該空気溜り凹部の周辺部を***させ、該***部の外辺部に環状凹部が設けられ、該環状凹部及び前記***部上面に上記シートが熱溶着の手段で溶着され、且つ、該シートの周辺部に接着剤を盛って接着される小型リレーを提供するものである。

請求項１記載の発明は、小型リレーのベース又はケースの任意の個所を開口し、該開口部に四弗化エチレン樹脂等から成る防水シートを包着し、該防水シートにてリレー内部への通気のみを可能としたので、該リレー内部へは水、ごみ、ほこり等は侵入せず、通気のみが可能であり、従って、リレー内部が汚染されることなく、且つ、接点同志が溶着してリレーの寿命を低下させると云うことはなくなる。

又、請求項２記載の発明は、上記防水シートは熱溶着の手段で前記開口部周辺部に溶着されるので、上記請求項１記載の発明の効果に加え、容易迅速且つ、確実に該防水シートの周囲が該開口部周辺部に強固に接着されることができ、不慮剥離するようなことがなくなる。

更に、請求項３記載の発明は、開口部中心部の小孔の周辺部に空気溜り凹部が設けられ、該空気溜り凹部の周辺部を***させ、該***部の外辺部に更に環状凹部が設けられ、該環状凹部及び前記***部上面に上記防水シートを熱溶着し、更に又、該防水シートの周辺部に接着剤を盛って接着して成るので、請求項１又は２記載の発明の効果に加えて、空気流通の確実性が確保されると共に防水シートが開口部周辺部に確実に接着され、水、ごみ、ほこり等の侵入防止効果を一層助成することができる。

本発明は小型リレー内部への侵水を防止し、且つ、ごみ、ほこり等の侵入を防ぐための機能を、ケース又はベースに開口部を設け、該開口部に通気性のみが許容された防水シートを装着することによって実現した。

以下、本発明の一実施例を図１乃至図４に従って詳述する。図１は本発明の小型リレー１を示し、その平面図であり、図２は内部機構を示す側面図、図３は図１の底面図、図４は図２の円部分の拡大縦断面図である。図２に於いて、該小型リレー１は合成樹脂等にて成形されたベース２上の一側部に、中心部にコア３を嵌挿したボビン４を配設して、該ボビン４にコイル５を巻装し、且つ、該コイル５の側面にヨーク６を配設し、該ヨーク６の下端部にＬ字状に折曲して成るアマチュアが回動自在に支承されている。

更に、該アマチュア７の先端部にカード８を取付け、該カード８の先端部は前記ベース２上に立設された可動接片９の上方部位に係止されており、更に、該可動接片９には所定間隔を有して固定接点１０ａを有する固定接片１０が立設され、そして、従来例にて説明したようなリレー回路が形成されている。

又、前記コイル５の端子５ａ及び可動接片９の端子９ａ並びに固定接片１０の端子１０ａは夫々ベース２に設けられている各端子の挿通孔（図示せず）を介して該ベース２の外側へ突設されている。従って、之等各端子５ａ，９ａ，１０ａとベース２との間には前記挿通孔によって小型リレー１内外への任意の隙間が形成され、このままでは水、ごみ、ほこり等が侵入する。そこで、本発明の実施の形態に於いては後述するように之等隙間はすべてシールされて水、ごみ、ほこり等の侵入は一切遮断されている。

而して、上記機構はケース１１によって被蔽されるのであるが、該ケース１１は下面開放の筒状体から成り、且つ、平面視が前記ベース２と略同形であり、高さが該ベース２上の前記機構の上面より僅かに高く形成されて成る。而して、該ケース１１は該ケース１１の前記下面開放部の下端面が前記ベース２の外周側面に嵌合されており、そして、図３に示す如く、前記各端子部分及び該ケース１１とベース２との接合部分等に接着剤１２を塗布してシールして成る。従って、該シールによってケース内外との通気及びケース内部への水、ごみ、ほこりの侵入は完全に遮断される。

而して、本発明は斯くの如くシールされた小型リレー１のケース１１に開口部１３が設けられる。該開口部１３はベース２に設けてもよい。而して、該開口部１３は図１及び図４に示す如く、ケース１１の上面一側部に開穿され、そして、中心部に通気用の小孔１４が開穿され、更に、該小孔１４を中心として逆台形状に形成された空気溜り凹部１５が設けられ、該空気溜り凹部１５の外側を囲繞する如く略正方形状の***部１６が設けられ、更に該***部１６の外側に略正方形状の環状凹部１７が設けられている。

而して、前記通気用の小孔１４は逆截頭円錐形に形成されて外部からの空気流入が円滑に行われるように形成される。又、該通気用の小孔１４から空気がケース１１内へ流入するとき、外部からの空気を一時空気溜り凹部１５に貯留しておくことができ、之により該通気用の小孔１４からのケース１１内部への空気流入を助成させることができる。

そこで、本発明に於いては図４の断面図に示すように四弗化エチレン樹脂等から成る防水シート１８を、前記環状凹部１７の周側縁部近傍に達する面積に形成し、そして、該防水シート１８の前記通気用の小孔１４を中心とし、且つ、前記***部１６及び環状凹部１７に接するように展張して接着剤１９にて接着する。更に、該接着剤１９は該防水シート１８の外周縁上面と前記環状凹部１７の周側面との間にも盛られて該防水シート１８の前記接着を強固にする。

又、前記接着剤１９による該防水シート１８の接着に代え、該防水シート１８は熱溶着の手段によっても溶着することができる。然るときは溶着作業がより容易迅速、且つ、的確に行われることができる。

而して、前記防水シート１８は前述したように四弗化エチレン樹脂等から成るので、リレー内部への通気は許容されるが、水、ごみ、ほこり等の侵入は許さない。従って、本発明は前記開口部１３のみからの小型リレー１内部への空気流通は可能であるが、水、ごみ又はほこり等の侵入は一切遮断されることになる。依って、小型リレー１の可動接点９ｂと固定接点１０ｂとが溶着してリレーとしての開閉寿命が低下するようなことがなく、且つ、水、ごみ、ほこりの侵入による小型リレー１内部の汚染その他種々の弊害が未然に防止されることが可能となる。

尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。

本発明の一実施の形態を示し、小型リレーの平面図。図１の小型リレー内部を示す側面図。図１の底面図。図２の円内の拡大縦断面図。

符号の説明

１小型リレー
２ベース
３コア
４ボビン
５コイル
５ａコイルの端子
６ヨーク
７アマチュア
８カード
９可動接片
９ａ可動接片の端子
９ｂ可動接点
１０固定接片
１０ａ固定接片の端子
１０ｂ固定接点
１１ケース
１２接着剤
１３開口部
１４通気用の小孔
１５空気溜り凹部
１６ ***部
１７環状凹部
１８防水シート
１９接着剤

Claims

小型リレーのベース又はケースの任意の個所を開口し、該開口部に四弗化エチレン樹脂等から成る防水シートを接着し、該防水シートにてリレー内部への通気のみを可能としたことを特徴とする小型リレー。
上記防水シートは上記ベース又はケースに設けた開口部の周辺部に熱溶着の手段で溶着されていることを特徴とする請求項１記載の小型リレー。
上記ベース又はケースに設けられた開口部は中心部に小孔が開穿され、該小孔の周辺部に空気溜り凹部が設けられ、更に、該空気溜り凹部の周辺部を***させ、該***部の外辺部に環状凹部が設けられ、該環状凹部及び前記***部上面に上記シートが熱溶着の手段で溶着され、且つ、該シートの周辺部に接着剤を盛って接着されることを特徴とする請求項１又は２記載の小型リレー。