JP2005196241A - 顔領域抽出方法、顔領域抽出装置及び顔領域抽出プログラム - Google Patents

顔領域抽出方法、顔領域抽出装置及び顔領域抽出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】少ない計算量で顔領域を適正に抽出できるようにすること。
【解決手段】画像調整処理部704は、元画像から顔領域を抽出する際、元画像からエッジと目領域を抽出し、当該エッジ画像に対し当該目領域を中心とした対数極座標変換を施し、当該変換後の画像に対し、目形状や顔形状のテンプレートを用いたパターンマッチングを行うことにより顔領域を抽出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像から人物の顔領域を抽出するための顔領域抽出方法、顔領域抽出装置及び顔領域抽出プログラムに関する。
従来、カラー写真フィルムに形成された画像をCCD(Charge Coupled Device)センサー等で光電的に読み取って画像信号に変換する技術が広く用いられている。
このような画像信号は、ネガポジ反転、輝度調整、カラーバランス調整、粒状除去、鮮鋭性強調等の種々の画像処理が施された後、CD−R(CD-Recordable)、CD−RW(CD-ReWitable)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、メモリーカード等の記録媒体やインターネット等を介して配布される。当該配布された画像信号は、銀塩印画紙、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ等によりハードコピー画像として出力されたり、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等に表示されたりして鑑賞される。
また、近年では、デジタルスチルカメラ(携帯電話やパソコン等の機器に組み込まれたものを含み、以下、DSCと略称する。)が広く普及し、カラー写真フィルムと同様にハードコピー画像として出力されたり、CRT等に表示されたりして鑑賞される。
ここで、鑑賞対象となる画像に人物の顔が含まれている場合には、鑑賞時に最も注目されるのは人物の顔である。このため、高品質な画像を出力するためには、人物の顔に適正な色、明るさ、鮮鋭感、ノイズ感、立体感等を持たせる必要がある。
しかし、画像撮影時には、人物の顔が、適正な色、明るさ、鮮鋭感、ノイズ感、立体感等を持った画像として撮影されるような環境になっていないのが一般的である。
例えば、逆光での撮影では、顔が暗く撮影されてしまうため、高品質画像の出力が困難となる。また安価なカメラ・DSCでの撮影では、固定焦点での撮影となり、画像全体にピントがあったような状態で撮影されるため、人物の顔部分に立体感が感じられない画像が出力されることとなる。
このような問題を解決するためには、人物の顔が画像に含まれているか否かを判定すること、更には、人物の顔の位置を特定すること等が重要となる。
画像から人物の顔画像領域(以下、顔領域という。)を抽出する方法としては、複数種類の顔形状のテンプレートを用いてマッチング度を算出し、当該算出したマッチング度に基づいて顔であるか否かを判定する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平8―63597号公報
しかし、本発明者等は、詳細な検討の結果、特許文献1に開示されたような顔領域の抽出方法では、顔領域を正確に抽出するのは困難であるとの結論に至った。
すなわち、顔領域の画像全体に対する大きさ(以下、顔領域サイズという。)は非常に多様なため、上記抽出方法により顔領域を抽出するためには顔領域サイズに応じた非常に多くのテンプレートマッチングを実施しなければならず、膨大な計算が必要となる。また、一或いは複数の顔が、縦、横、斜め等の種々の角度で混在するような場合等には、上記抽出方法により顔領域を抽出するためには全ての角度に応じた非常に多くのテンプレートマッチングを更に実施しなければならず、より膨大な計算が必要となる。
本発明の課題は、少ない計算量で顔領域を適正に抽出できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
複数画素から成る画像を取得する工程と、
前記複数画素から人物の目領域に対応する画素を抽出する工程と、
前記画像に対し前記目領域の画素を中心とした対数極座標変換を施す工程と、
前記対数極座標変換後の画像に対し、当該画像から顔領域を抽出するためのテンプレートを用いたパターンマッチングを行う工程と、
前記パターンマッチングの結果に基づき、前記対数極座標変換後の画像から顔領域を抽出する工程と、
を含むことを特徴とする。
更に、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記テンプレートは、目の形状を有しているのが好ましい。
更に、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記テンプレートは、片目を中心に対数極座標変換された後の顔の形状を有しているのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明は、
複数画素から成る画像を取得する取得手段と、
前記複数画素から人物の目領域に対応する画素を抽出する目領域抽出手段と、
前記画像に対し前記目領域の画素を中心とした対数極座標変換を施す変換手段と、
前記対数極座標変換後の画像に対し、当該画像から顔領域を抽出するためのテンプレートを用いたパターンマッチングを行うパターンマッチング手段と、
前記パターンマッチングの結果に基づき、前記対数極座標変換後の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
を備えたことを特徴とする。
更に、請求項5に記載の発明のように、請求項4に記載の発明において、
前記テンプレートは、目の形状を有しているのが好ましい。
更に、請求項6に記載の発明のように、請求項4に記載の発明において、
前記テンプレートは、片目を中心に対数極座標変換された後の顔の形状を有しているのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明は、
画像処理を行うコンピュータに、
複数画素から成る画像を取得する機能と、
前記複数画素から人物の目領域に対応する画素を抽出する機能と、
前記画像に対し前記目領域の画素を中心とした対数極座標変換を施す機能と、
前記対数極座標変換後の画像に対し、当該画像から顔領域を抽出するためのテンプレートを用いたパターンマッチングを行う機能と、
前記パターンマッチングの結果に基づき、前記対数極座標変換後の画像から顔領域を抽出する機能と、
を実現させる。
更に、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記テンプレートは、目の形状を有しているのが好ましい。
更に、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記テンプレートは、片目を中心に対数極座標変換された後の顔の形状を有しているのが好ましい。
一般に、対数極座標変換では、顔領域の重心や両目間の中点等が変換の中心に設定されるのが一般的であるが、顔領域の重心や両目間の中点等の位置を決定するためには非常に時間がかかり、更に、このようにして決定された顔領域の重心や両目間の中点等の位置が常に正確な位置であるとは限らない。しかし、本発明によれば、画像から目に該当する画像領域(以下、目領域という。)を抽出することは比較的容易であり、目領域を中心とした対数極座標変換を行うことにより、顔領域サイズや顔の向き(縦、横、斜め等の角度。)に関係なく、テンプレートマッチングの際に要する計算量を大幅に低減化できると共に、顔領域の抽出が正確に行える。
更に、片目を中心とした対数極座標変換では、もう片方の目の画像サイズ及び角度(位置)は、顔領域サイズや顔の向きに関係なく、対数極座標上で常に略一定のサイズ、角度(水平)に変換されるので、片目を中心とした対数極座標変換後に目の形状を用いたテンプレートマッチングを行って顔領域の抽出を行えば、計算量を大幅に低減化可能となる。
更に、目領域を中心に極座標変換した画像からもう片方の目が特定できれば、両目が特定できたこととなり、顔の位置が正確に特定可能となる。
更に、片目を中心に対数極座標変換した後の人物の顔の形状のテンプレートを用いてテンプレートマッチングを行う事によってもテンプレートマッチングの計算量を大幅に低減化できると共に、顔領域の抽出が正確に行える。
以下、図面を参照して本発明を適用した一実施の形態について詳細に説明する。
〈画像処理装置1の外観構成〉
まず、図1を参照して画像処理装置1の外観構成を説明する。
画像処理装置1は、図1に示すように、筐体2の一側面に、感光材料を装填するためのマガジン装填部3が設けられている。筐体2の内側には、感光材料に露光する露光処理部4と、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントを作成するためのプリント作成部5が設けられている。筐体2の他側面には、プリント作成部5で作成されたプリントを排出するためのトレー6が設けられている。
また、筐体2の上部には、表示装置としてのCRT8、透過原稿を読み込む装置であるフィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、操作部11が設けられている。更に、筐体2には、各種デジタル記録媒体に記録された画像を読み取る画像読込部14、各種デジタル記録媒体に画像信号を書き込む(出力)画像書込部15が設けられている。また、筐体2の内部には、画像処理装置1を構成する各部を統括的に制御する制御部7が設けられている。
画像読込部14には、PCカード用アダプタ14a、FD用アダプタ14bが設けられ、PCカード13aやFD13bが差し込み可能になっている。
画像書込部15には、FD用アダプタ15a、MO(Magneto-Optical)用アダプタ15b、光ディスク用アダプタ15cが設けられ、それぞれ、FD16a、MO16b、光ディスク16cが差し込み可能になっている。光ディスク16cとしては、CD−R、DVD−R(Digital Versatile Disk-Recordable)、DVD−RW(DVD-ReWritable)等がある。
なお、図1では、操作部11、CRT8、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像読込部14が、筐体2に一体的に設けられた構成となっているが、これらのうち何れかを別体として設けた構成であってもよい。
なお、図1に示した画像処理装置1では、感光材料に露光して現像してプリントを作成するものが例示されているが、プリント作成方式はこれに限定されず、例えば、インクジェット方式、電子写真方式、感熱方式、昇華方式等の方式を用いてもよい。
〈画像処理装置1の内部構成〉
次に、図2を参照して、画像処理装置1の内部構造を説明する。画像処理装置1は、図2に示すように、制御部7、露光処理部4、プリント生成部5、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像読込部14、通信手段(入力)32、画像書込部15、データ蓄積手段71、操作部11、CRT8、通信手段(出力)33を備える。
露光処理部4は、感光材料に画像の露光を行い、この感光材料をプリント作成部5に出力する。プリント作成部5は、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントP1、P2、P3を作成する。
制御部7は、マイクロコンピュータにより構成され、ROM(Read Only Memory)等(図示略)に記憶されている画像処理プログラム等の各種制御プログラムと、CPU(Central Processing Unit)(図示略)との協働により、画像処理装置1を構成する各部の動作を統括的に制御する。
制御部7は、画像処理部70を有し、操作部11からの入力信号(指令情報)に基づいて、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像読込部14、外部機器から通信手段(入力)32から入力された各画像に対して露光用の画像を形成し、露光処理部4に出力する。画像処理部70については後に詳述する。
フィルムスキャナ部9は、アナログカメラにより撮像された現像済みのネガフィルムNやリバーサルフィルム等の透過原稿に記録された画像を読み取る。
反射原稿入力装置10は、図示しないフラットベットスキャナにより、プリントP(写真プリント、書画、各種の印刷物)に形成された画像を読み取る。
操作部11は、情報入力手段12を有する。情報入力手段12は、例えば、タッチパネル等により構成されており、情報入力手段12の押下信号を入力信号として制御部7に出力する。なお、操作部11は、キーボードやマウス等を備えて構成されるようであってもよい。CRT8は、制御部7から入力された表示制御信号に従って画像等を表示する。
画像読込部14は、画像転送手段30を有し、PCカード13aやFD13bに記録された画像を読み出して制御部7に転送する。画像転送手段30は、PCカード用アダプタ14a、FD用アダプタ14b等を有する。
画像読込部14は、PCカード用アダプタ14aに差し込まれたPCカード13aや、FD用アダプタ14bに差し込まれたFD13bに記録された画像を読み出し、当該読み出した画像を画像転送手段30を用いて制御部7に転送する。
画像書込部15は、画像搬送部31を備え、画像搬送部31は、FD用アダプタ15a、MO用アダプタ15b、光ディスク用アダプタ15c等を備える。画像書込部15は、制御部7から入力される書込信号に従って、FD用アダプタ15aに差し込まれたFD16a、MO用アダプタ15bに差し込まれたMO16b、光ディスク用アダプタ15cに差し込まれた光ディスク16cに対し各種データを書き込む。
通信手段(入力)32は、画像処理装置1が設置された施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータから画像や各種コマンド等を受信する。
通信手段(出力)33は、画像や注文情報等を、画像処理装置1が設置された施設内の他のコンピュータや、インターネット等を介した遠方のコンピュータに対して送信する。
データ蓄積手段71は、画像や注文情報(どの駒の画像から何枚プリントを作成するかの情報、プリントサイズの情報等)等のデータを格納する。
〈画像処理部70の構成〉
次に、図3を参照して画像処理部70の構成を説明する。画像処理部70は、図3に示すように、フィルムスキャンデータ処理部701、反射原稿スキャンデータ処理部702、画像データ書式解読処理部703、画像調整処理部704(特許請求の範囲に記載の取得手段、目領域抽出手段、変換手段、パターンマッチング手段、顔領域抽出手段の各々に対応。)、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706、プリンタ固有処理部707、画像データ書式作成処理部708を備える。
フィルムスキャンデータ処理部701は、フィルムスキャナ部9から入力された画像に対し、フィルムスキャナ部9に固有の校正操作、ネガ原稿の場合のネガポジ反転、グレーバランス調整、コントラスト調整等を施し、画像調整処理部704に出力する。また、フィルムスキャンデータ処理部701は、フィルムサイズ、ネガポジ種別、フィルムに光学的又は磁気的に記録されたISO(International Organization for Standardization)感度、メーカー名、主要被写体に関わる情報、撮影条件に関する情報(例えばAPS(Advanced Photo System)の記載情報内容)等も併せて画像調整処理部704に出力する。
反射原稿スキャンデータ処理部702は、反射原稿入力装置10から入力された画像に対し、反射原稿入力装置10に固有の校正操作、ネガ原稿の場合のネガポジ反転、グレーバランス調整、コントラスト調整等を施し、画像調整処理部704に出力する。
画像データ書式解読処理部703は、画像転送手段30や通信手段(入力)32から入力された画像信号のデータ書式に従って、圧縮符号の復元、色データの表現方法の変換等を行い、画像調整処理部704に出力する。
画像調整処理部704は、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像転送手段30、通信手段(入力)32から入力された画像に対し、各種画像処理を施す。特に、画像調整処理部704は、図4のフローチャートに示す顔領域抽出処理を行う。
画像調整処理部704は、上記画像処理済みの画像を、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706、プリンタ固有処理部707、画像データ書式作成部708、データ蓄積手段71に出力する。
CRT固有処理部705は、画像調整処理部704から入力された画像に対して、画素数変更、カラーマッチング等の処理を施し、各種表示情報とともにCRT8に出力する。
プリンタ固有処理部706は、画像調整処理部704から入力された画像処理済みの画像信号に対して、プリンタ固有の校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行い、露光処理部4に出力する。
本実施の形態の画像処理装置1に、インクジェットプリンタ等の外部プリンタ34に応じたプリンタ固有処理部707が設けられている。このプリンタ固有処理部707は、画像調整処理部704から入力された画像に対して、プリンタ固有の適正な校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行う。
画像データ書式作成処理部708は、画像調整処理部704から入力された画像に対して、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)、Exif(Exchangeable image file format)等に代表される各種の汎用画像フォーマットへの変換を行い、画像搬送部31や通信手段(出力)33に出力する。
なお、制御部7の上記各部(例えば、フィルムスキャンデータ処理部701、反射原稿スキャンデータ処理部702、画像データ書式解読処理部703、画像調整処理部704、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706及び707、画像データ書式作成処理部708等。)は、必ずしも物理的に独立したデバイスとして実現される必要はなく、制御部7が具備するCPUにより処理されるプログラムが有する機能を表したものであってもよい。また、画像処理装置1は、上述の内容に限定されるものではなく、デジタルフォトプリンタ、プリンタドライバ、各種の画像処理ソフトのプラグイン等、種々の形態に適用することができる。
<実施例1>
次に、図4を参照して、本発明を適用した顔領域抽出処理の一形態について説明する。本実施例1で説明する顔領域抽出処理は、画像調整処理部704により実行される。
まず、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像転送装置30、通信手段(入力)32等を介して元画像を取得すると(ステップS1)、元画像のエッジを抽出すると共に(ステップS2)、目領域を抽出する(ステップS3)。
ここで、画像エッジの抽出は、公知のエッジ抽出フィルターを用いて行うことも可能であるが、本実施の形態では、二項ウェーブレット変換によって得られる高周波成分を用いて行うのが適正な画像エッジを抽出する上で好ましい。
また、画像信号から目領域を抽出する方法としては、公知の種々の方法が利用可能である。例えば、円又は楕円を抽出する際に用いられるHough変換等を用いた抽出方法等がある。抽出された目領域の画素の位置(画素を識別するための情報、以下同じ。)は、データ蓄積手段71や制御部7の内蔵メモリ等に蓄積される。
次に、上記抽出したエッジ画像に対しステップS3で抽出した目領域を中心に対数極座標変換を施す(ステップS4)。
ここで、対数極座標変換による画像変換の様子を図6に例示する。元画像G11、G12、G13は、それぞれ、目候補領域I11、I12、I13を中心とした対数極座標変換により、画像G21、G22、G23に変換される。ここで、元画像G12は、元画像G11が1.5倍に拡大された後の画像であり、元画像G13は、元画像G11が左90度回転された後の画像である。画像G21、G22、G23における顔の各部(鼻や口等。)の位置や大きさは、上記元画像G11、G12、G13の違いによらず、略同一となっている。すなわち、元画像の顔が同一であれば、元画像の顔が拡大・縮小されたり、回転されたりしても、対数極座標変換されれば、このような拡大・縮小や回転によらずに略同一の画像が得られる。また、元画像の顔の向きが異なっていても、対数極座標変換された画像では、略同一の画像が得られる。
ステップS4の後、対数極座標変換後の画像に対し、目形状のテンプレートを用いたパターンマッチングを行う(ステップS5)。
ここで、テンプレートマッチングは、二値化されたエッジ画像(対数極座標変換後のエッジ画像。)を用いて行うのが、演算効率上好ましい。
この際、対数極座標変換の中心とした目領域が右目の場合と左目の場合とでは、対数極座標上では互いの目の角度(位置)が反転するので、このような場合には、目のテンプレートを反転させるか、又は対数極座標のθ(偏角)軸の向きを反転させてテンプレートマッチングを行う必要がある。
また、目形状のテンプレートは、右目、左目や、目の開き方の異なる複数の目の形状等を、公知のニューロネットワークの自己組織化学習による手法を用いて作成することが好ましい。このような目形状のテンプレートは、データ蓄積手段71や制御部7の内蔵メモリ等に予め複数格納されている。
ステップS5の後、目形状のテンプレートを用いたパターンマッチングによるマッチング度を判定し(ステップS6)、マッチング度が所定基準値より高い場合(ステップS6;高い)、当該パターンマッチングの対象となっている画像領域を目領域と判定して当該目領域の画素の位置を特定する(ステップS7)。これにより、両方の目の目領域の画素の位置が最終的に特定される。
ここで、上記マッチング度(特開平8−63597号公報)は、パターンマッチングの対象となる画像領域とテンプレートとの重なりの度合いを示す数値であり、例えば、互いに重なり合う領域面積の、全テンプレート面積に対する割合(パーセント)等で表される(以下同様)。
一方、ステップS6の段階で、マッチング度が所定基準値より低い場合(ステップS6;低い)、当該パターンマッチングの対象となっている画像領域を目領域ではないと判定し(ステップS11)、ステップS12に移行する。
ステップS7の後、上記特定された両目領域の画素の位置を、対数極座標から元の座標に戻して元画像中の画素の位置に変換し(ステップS8)、当該元画像中の両目領域の画素の位置に基づいて元画像から顔画像を抽出する(ステップS9)。この場合、両方の目の位置関係(距離、角度)から顔のサイズを確定したり、また両目の周囲の肌色領域を単純領域拡張等を用いて分割する等して顔領域が適切に抽出できる。
ステップS9の後、抽出した顔領域に対し、カラー調整、粒状除去、鮮鋭性強調、ダイナミックレンジ調整等の画像処理を施す(ステップS10)。これにより、画像品質の向上が図られる。
ステップS10の後、或いはステップS11の後、ステップS3の段階で他に抽出した目領域があるか否かを判定し(ステップS12)、他に抽出した目領域がある場合(ステップS12;Yes)、ステップS4に移行して上記ステップS4以降の処理を行い、他に抽出した目領域がない場合(ステップS12;No)、本処理を終了する。
<実施例2>
次に、図5を参照して、本発明を適用した顔領域抽出処理の他の形態について説明する。本実施例2で説明する画像処理は、画像調整処理部704により実行される。
まず、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像転送装置30、通信手段(入力)32等を介して元画像を取得すると(ステップS20)、元画像のエッジを抽出すると共に(ステップS21)、目領域を抽出する(ステップS22)。
ここで、画像エッジの抽出は、公知のエッジ抽出フィルターを用いて行うことも可能であるが、本実施の形態では、二項ウェーブレット変換によって得られる高周波成分を用いて行うのが適正な画像エッジを抽出する上で好ましい。
また、画像信号から目領域を抽出する方法としては、公知の種々の方法が利用可能である。例えば、円又は楕円を抽出する際に用いられるHough変換等を用いた抽出方法等がある。抽出された目領域の画素の位置は、データ蓄積手段71や制御部7の内蔵メモリ等に蓄積される。
次に、元画像から抽出したエッジ画像に対しステップ22で抽出した目領域を中心に対数極座標変換を施す(ステップS23)。
ステップS23の後、対数極座標変換後のエッジ画像に対し、顔形状のテンプレートを用いたパターンマッチングを行う(ステップS24)。
ここで、顔形状のテンプレートは、多数の方向を向いた状態の顔(例えば、右を見ている顔、左を見ている顔等。)の形状を、ニューロネットワークの自己組織化学習による手法を用いて作成するのが好ましい。また、顔形状のテンプレートは、顔の輪郭のみによって成るものであっても良く、更に、目、口、鼻等が含まれたものであっても良い。このような顔形状のテンプレートは、データ蓄積手段71や制御部7の内蔵メモリ等に予め複数格納されている。
また、テンプレートマッチングは、二値化されたエッジ画像(対数極座標変換後のエッジ画像。)を用いて行うのが、演算効率上好ましい。
ステップS24の後、顔形状のテンプレートを用いたパターンマッチングによるマッチング度を判定し(ステップS25)、マッチング度が所定基準値より高い場合(ステップS25;高い)、当該パターンマッチングの対象となっている画像領域を顔領域と判定して当該顔領域の画素の位置を特定する(ステップS26)。
一方、ステップS25の段階で、マッチング度が所定基準値より低い場合(ステップS25;低い)、当該パターンマッチングの対象となっている画像領域を顔領域ではないと判定し(ステップS29)、ステップS30に移行する。
ステップS26の後、上記特定された顔領域の画素の位置を、対数極座標から元の座標に戻して元画像中の画素の位置に変換する(ステップS27)。
ステップS27の後、上記元画像の顔領域に対し、カラー調整、粒状除去、鮮鋭性強調、ダイナミックレンジ調整等の画像処理を施す(ステップS28)。これにより、画像品質の向上が図られる。
ステップS28の後、或いはステップS29の後、ステップS22の段階で他に抽出した目領域があるか否かを判定し(ステップS30)、他に抽出した目領域がある場合(ステップS30;Yes)、ステップS23に移行して上記ステップS23以降の処理を行い、他に抽出した目領域がない場合(ステップS30;No)、本処理を終了する。
以上説明したように、画像調整処理部704は、元画像から顔領域を抽出する際、元画像からエッジと目領域を抽出し、当該エッジ画像に対し当該目領域を中心とした対数極座標変換を施し、当該変換後の画像に対し、目形状や顔形状のテンプレートを用いたパターンマッチングを行うことにより顔領域を抽出する。
従って、元画像から目領域を抽出することは比較的容易であり、このような目領域を中心とした対数極座標変換を行うことにより、顔領域サイズや顔の向き(縦、横、斜め等の角度。)に関係なく、テンプレートマッチングの際に要する計算量を大幅に低減化できると共に、顔領域の抽出が正確に行える。
更に、片目を中心とした対数極座標変換では、もう片方の目の画像サイズ及び角度(位置)は、顔領域サイズや顔の向きに関係なく、対数極座標上で常に略一定のサイズ、角度(水平)に変換されるので、片目を中心とした対数極座標変換後に目の形状を用いたテンプレートマッチングを行って顔領域の抽出を行えば、計算量を大幅に低減化可能となる。
更に、目領域を中心に極座標変換した画像からもう片方の目が特定できれば、両目が特定できたこととなり、顔の位置が正確に特定可能となる。
更に、片目を中心に対数極座標変換した後の人物の顔の形状のテンプレートを用いてテンプレートマッチングを行う事によってもテンプレートマッチングの計算量を大幅に低減化できると共に、顔領域の抽出が正確に行える。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る顔領域抽出方法、顔領域抽出装置及び顔領域抽出プログラムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における画像処理装置1の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施例では、一種類の目形状のテンプレートを用いたパターンマッチングを行うとしたが、これに限らず、複数種類の目形状のテンプレートを用いたパターンマッチングをそれぞれ独立に行うようにしてもよい。この場合、図4に示すステップS3からステップS12までの処理や、図5に示すステップS22からステップS30までの処理が、テンプレートの目形状の種類に応じて行われ、目形状の種類の数に応じた複数の顔領域が抽出される。
また、顔形状のテンプレートを用いたパターンマッチングによって抽出された画像領域が顔に該当するか否かを判定する判定方法としては、上記マッチング度を用いた方法の他に、公知の種々の方法が利用可能である。
本発明を適用した画像処理装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明を適用した画像処理装置の内部構造を示すブロック図である。 図2に示す画像処理部の内部構成を主に示すブロック図である。 本発明を適用した画像処理内容を説明するフローチャートである。 本発明を適用した画像処理内容を説明するフローチャートである。 対数極座標変換によって画像が変換される様子を例示した図である。
符号の説明
1 画像処理装置
4 露光処理部
5 プリント作成部
7 制御部
8 CRT
9 フィルムスキャナ部
10 反射原稿入力装置
11 操作部
12 情報入力手段
14 画像読込部
15 画像書込部
30 画像転送手段
31 画像搬送部
32 通信手段(入力)
33 通信手段(出力)
34 外部プリンタ
70 画像処理部
701 フィルムスキャンデータ処理部
702 反射原稿スキャンデータ処理部
703 画像データ書式解読処理部
704 画像調整処理部
705 CRT固有処理部
706、707 プリント固有処理部
708 画像データ書式作成処理部
71 データ蓄積手段

Claims (9)

  1. 複数画素から成る画像を取得する工程と、
    前記複数画素から人物の目領域に対応する画素を抽出する工程と、
    前記画像に対し前記目領域の画素を中心とした対数極座標変換を施す工程と、
    前記対数極座標変換後の画像に対し、当該画像から顔領域を抽出するためのテンプレートを用いたパターンマッチングを行う工程と、
    前記パターンマッチングの結果に基づき、前記対数極座標変換後の画像から顔領域を抽出する工程と、
    を含むことを特徴とする顔領域抽出方法。
  2. 前記テンプレートは、目の形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の顔領域抽出方法。
  3. 前記テンプレートは、片目を中心に対数極座標変換された後の顔の形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の顔領域抽出方法。
  4. 複数画素から成る画像を取得する取得手段と、
    前記複数画素から人物の目領域に対応する画素を抽出する目領域抽出手段と、
    前記画像に対し前記目領域の画素を中心とした対数極座標変換を施す変換手段と、
    前記対数極座標変換後の画像に対し、当該画像から顔領域を抽出するためのテンプレートを用いたパターンマッチングを行うパターンマッチング手段と、
    前記パターンマッチングの結果に基づき、前記対数極座標変換後の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
    を備えたことを特徴とする顔領域抽出装置。
  5. 前記テンプレートは、目の形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の顔領域抽出装置。
  6. 前記テンプレートは、片目を中心に対数極座標変換された後の顔の形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の顔領域抽出装置。
  7. 画像処理を行うコンピュータに、
    複数画素から成る画像を取得する機能と、
    前記複数画素から人物の目領域に対応する画素を抽出する機能と、
    前記画像に対し前記目領域の画素を中心とした対数極座標変換を施す機能と、
    前記対数極座標変換後の画像に対し、当該画像から顔領域を抽出するためのテンプレートを用いたパターンマッチングを行う機能と、
    前記パターンマッチングの結果に基づき、前記対数極座標変換後の画像から顔領域を抽出する機能と、
    を実現させるための顔領域抽出プログラム。
  8. 前記テンプレートは、目の形状を有していることを特徴とする請求項7に記載の顔領域抽出プログラム。
  9. 前記テンプレートは、片目を中心に対数極座標変換された後の顔の形状を有していることを特徴とする請求項7に記載の顔領域抽出プログラム。

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