JP2001016428A - 画像形成装置及び転写画像歪み補正方法 - Google Patents
画像形成装置及び転写画像歪み補正方法Info
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Abstract
より生じた画像歪みを自動的に補正し、適正な出力画像
データが得ることが可能な画像形成装置及び転写画像歪
み補正方法を提供する。 【解決手段】 歪みが生じた背表紙の位置する領域を副
走査方向に沿って拡大をすることで、原稿画像データの
無い右端の余分に走査した領域を、実際の原稿画像デー
タにより埋める。すなわち、背表紙の位置する歪み領域
の幅がMだとすれば、テクスチャマッピングアルゴリズ
ムを用いて、歪みが生じた幅がMのデータをM+W−L
の長さにマッピングする。これにより、マッピングされ
た原稿画像データの左端を歪み領域の左側に合わせて、
読み取った画像データに挿入することにより、歪みが合
った真中の部分は補正され、余分に読み取った右端も実
際の原稿画像データによりで充填することが可能とな
る。
Description
て歪み補正を行う画像形成装置及び転写画像歪み補正方
法に関し、特に、書籍や情報誌などの非シート状原稿を
複写機などの光学読取装置を用いて画像データに変換す
る際、原稿のつなぎ部分で生じた転写画像歪みに対する
自動補正機能を備えた画像形成装置及び転写画像歪み補
正方法に関する。
学的に読み取り、この読み取った原稿画像をハードコピ
ーとして出力する際に、転写画像に歪みを有しないため
には、光学読取装置における読み取り部の形状の関係
で、原稿が紙シート状であり、かつ、完全に原稿テーブ
ルに密着している原稿を読み取ることが前提となる。
と原稿テーブルとの接触の形態においては、図1に示さ
れるように、原稿を原稿テーブルに載せ、読み取りスキ
ャナを用いて、光学的に読み取りを行う。
ように非シート状原稿である場合、図1に示すように、
原稿と原稿テーブルとの間に隙間が生じてしまう現象が
存在する。
域”では、原稿と原稿テーブルとの隙間において、スキ
ャナから見て、原稿画像に歪みが存在する。また、原稿
の膨らみにより、遮光圧板ユニットも完全に閉じること
が不可能となるため、ハードコピーの出力データにおい
て、原稿の歪みに対応する領域で画像歪みが生じる。
紙サイズ標準規格に准じて作成されているため、原稿が
歪むことにより、この歪んだ軸に対して垂直な方向で原
稿幅が標準規格幅より短くなり、図1に示されたよう
に、原稿に無関係のマージン領域も画像データとして読
み取られる。これにより、出力ハードコピーの対応部分
において、帯状の歪みが発生する問題を有する。
ト状でなく、書籍や情報誌などのように非シート状原稿
である場合、原稿画像データを忠実に再現する出力画像
データを得ることが不可能となる。
を行う技術として、以下のような技術が挙げられる。
1387号公報においては、原稿画像が傾いてセットさ
れても自動的にその傾きのない状態に補正されたハード
コピーが得られるディジタル複写機が開示されている。
操作部により傾き補正モードなる処理モードを指定して
おくことにより、原稿読取手段により光学的に読み取っ
た原稿画像を光電変換した画像データに関して、傾き検
出手段がその原稿画像の傾きを検出し、画像補正手段が
検出された傾き量に基づき画像データを補正して出力手
段に出力することで、傾きのない状態に補正されたハー
ドコピーが得られるとしている。
原稿をセットする際に生じる傾きを補正するものであ
り、原稿そのものの形状により生じる歪みを補正するに
は至らない。すなわち、傾きを補正する為にはその傾き
の角度のみを検出し、この検出された傾きに応じた補正
を行えばよいが、原稿そのものの歪みにより生じる読み
込んだ画像データの歪みを補正する場合には、歪みの領
域を検出し、さらにこの歪みがどの程度であるかを検出
して、補正を行わなければならない。
7196号公報においては、モニタ表示画像における階
調性を向上させ、細線や小さい点などの画像消去を排除
するディジタルカラー複写機が開示されている。
機は、原稿を光学的に読み取り、画像データとして出力
するスキャナと、スキャナにより読み込んだ画像データ
に所定の画像補正および編集処理を施す画像処理部と、
画像処理部により処理された画像データを記録紙に記録
するプリンタとを備えたカラー画像形成装置において、
スキャナからの画像データを入力し、この画像データの
n×n画素中の最大値を抽出して間引き画像に変換する
変換部と、変換部により生成された間引き画像を記憶し
ておくメモリと、メモリに記憶されている間引き画像デ
ータを多値表示する表示パネルとを具備し、さらに読み
込んだ画像データの座標を回転変換することにより、原
稿方向と表示方向とが異なる場合でも、ユーザが期待す
る違和感のない方向の表示画像が得られるとしている。
間引き画像データを多値表示することにより細線や小さ
な点などの画像が消去されるのを防ぐとともに、画像デ
ータを回転変換することにより、読み込んだ画像データ
を表示する際に、細線や小さな点などが見えなくなるこ
とを防止するための技術であり、本発明が解決せんとす
る原稿そのものの歪みにより生じる読み込んだ原稿画像
データの歪みを補正するものではない。
5227号公報においては、原稿の厚さによる影、原稿
輪郭の検知誤差、イレースコントロール誤差、転写紙と
感光体像の整合誤差等を考慮して潜像消去し、原稿影の
ない良好な複写顔図を得ることが可能な複写機のイレー
ス装置が開示されている。
は、原稿外の不要領域を消去する複写機のイレーサであ
り、イレーサに感光体上の不要領域の潜像を消去するL
EDアレイを備え、このLEDアレイを原稿像書き込み
装置と現像ユニットとの間に感光体の回転方向と垂直方
向に横切って位置させ、原稿圧板の反射濃度を、原稿地
肌反射濃度より濃く他の機械内部の反射濃度より淡くす
ることで、原稿輪郭検知センサにより、原稿圧板の反射
濃度と比較して原稿台にセットされた原稿の位置と輪郭
とを検知し、この原稿輪郭検知センサの原稿輪郭検知結
果をもとに感光体上の潜像に対応してイレーサのLED
の点滅を制御することにより、潜像を消去し、原稿影の
ない良好な複写画像を得るとしている。
LEDアレイの点滅を制御することにより解決すること
が可能な問題は、原稿に凹凸がある場合の潜像画像であ
り、この技術は、上記従来技術1及び2と同様に原稿そ
のものの歪みにより生じる読み込んだ原稿画像データの
歪みを補正するものではない。
4557号公報においては、複写機で金属等の光り物を
コピーする場合において、反射光により生じるCCDの
オーバーフローによる画像の白抜けをなくす画像形成装
置が開示されている。
Dにより原稿を読み取る際の白レベルと黒レベルとを予
め設定することにより、CCDの出力を10ビットのデ
ータとしてディジタル化し、このデータのうち、8ビッ
トまでを上記白レベルの設定値のビデオ信号とし、オー
バーフローが検出されると上位2ビットの対象画素のデ
ータを近傍の画素のデータを用いて画像補正回路134
で補正することにより、反射光によるCCDのオーバー
フローを補正するとしている。
上記従来技術1から3と同様に、原稿そのものの歪みに
より生じる読み込んだ原稿画像データの歪みを補正する
ものではない。
術による読み込んだ画像データの補正は、すべてがシー
ト状の原稿を読み込むことを前提とした補正の技術であ
り、非シート状の原稿による形状の歪みに依存する画像
データの歪みを補正するための技術が確立されていない
という問題が存在する。
で、セットされた原稿はシート状ものでないことより生
じた画像歪みを自動的に補正し、適正な出力画像データ
が得ることが可能な画像形成装置及び転写画像歪み補正
方法を提供することを目的とする。
に、請求項1記載の発明は、画像データの歪みを検出す
る歪み検出手段と、該歪み検出手段により検出された歪
みに所定の補正を施す補正処理手段とを有することを特
徴とする。
光学的に画像データとして読み取る読取手段と、該読み
取った画像データを一時記憶する記憶手段と、画像デー
タの歪みを検出する歪み検出手段と、該歪み検出手段に
より検出された歪みを基に、記憶手段に記憶された画像
データに所定の補正を施す補正処理手段と、該補正処理
手段により補正された画像データを印刷出力する印刷出
力手段とを有することを特徴とする。
たは2記載の画像形成装置において、原稿の形状により
生じる歪みのパターンを登録するパターン登録手段と、
該登録されたパターンを基に、歪み検出手段により検出
された歪みの程度を算出する歪み演算手段とをさらに有
し、歪み補正手段は、該歪み演算手段により算出された
歪みの程度により所定の補正の程度を変化させることを
特徴とする。
ら3のいずれかに記載の画像処理装置において、画像デ
ータの歪みによる長さの変化が無い辺より、該原稿のサ
イズを予め記憶していた転写紙のサイズより選択するサ
イズ特定手段をさらに有し、補正処理手段による所定の
補正は、該転写紙サイズに画像データのサイズを合わせ
る処理を含むことを特徴とする。
ら4のいずれかに記載の画像形成装置において、画像デ
ータの、原稿画像データ領域を特定する原稿領域特定手
段をさらに有し、補正手段による所定の補正は、該原稿
領域特定手段により特定された領域を、転写される転写
紙サイズに補間する処理を含むことを特徴とする。
載の画像形成装置において、画像データの歪み領域を特
定する歪み領域特定手段をさらに有し、画像データは、
書籍または情報誌を読み取った画像データであり、該歪
み領域は、画像データの歪みの存在しない領域に挟まれ
るように位置し、補間は、転写紙サイズに該画像データ
の歪みの存在しない領域が、該転写紙サイズの両端に位
置するように、歪み領域を補正することを特徴とする。
ら6のいずれかに記載の画像形成装置において、ユーザ
が読み込んだ画像データに含まれる歪みを補正するか否
かの設定を入力するための操作手段をさらに有し、歪み
検出手段は、該操作手段により歪みを補正する設定がな
された場合に所定の補正を実行することを特徴とする。
ら7のいずれかに記載の画像形成装置において、原稿領
域特定手段により算出された原稿画像データ領域に基づ
き、次回以降の読み取りの走査範囲を調整する走査範囲
調整手段をさらに有することを特徴とする。
の歪みを検出する歪み検出工程と、該歪み検出工程によ
り検出された歪みに所定の補正を施す補正処理工程とを
有することを特徴とする。
を光学的に画像データとして読み取る読取工程と、該読
み取った画像データを一時記憶する記憶工程と、画像デ
ータの歪みを検出する歪み検出工程と、該歪み検出工程
により検出された歪みを基に、記憶工程において記憶さ
れた画像データに所定の補正を施す補正処理工程と、該
補正処理工程により補正された画像データを印刷出力す
る印刷出力工程とを有することを特徴とする。
または10記載の画像形成方法において、歪み検出工程
後、予め登録された原稿の形状により生じる歪みのパタ
ーンを基に、該歪み検出工程により検出された歪みの程
度を算出する歪み演算工程とをさらに有し、歪み補正工
程は、該歪み演算工程により算出された歪みの程度によ
り所定の補正の程度を変化させることを特徴とする。
から11のいずれかに記載の画像処理方法において、歪
み検出工程により歪みが検出された場合、画像データの
歪みによる長さの変化が無い辺より、該原稿のサイズを
予め記憶していた転写紙のサイズより選択するサイズ特
定工程をさらに有し、補正処理工程による所定の補正
は、該転写紙サイズに画像データのサイズを合わせる処
理を含むことを特徴とする。
から12のいずれかに記載の画像形成方法において、歪
み検出工程後、画像データの、原稿画像データ領域を特
定する原稿領域特定工程をさらに有し、補正工程による
所定の補正は、該原稿領域特定工程により特定された領
域を、転写される転写紙サイズに補間する処理を含むこ
とを特徴とする。
3記載の画像形成方法において、原稿領域特定工程後、
画像データの歪み領域を特定する歪み領域特定工程をさ
らに有し、画像データは、書籍または情報誌を読み取っ
た画像データであり、歪み領域は、画像データの歪みの
存在しない領域に挟まれるように位置され、補間は、転
写紙サイズに該画像データの歪みの存在しない領域が、
該転写紙サイズの両端に位置するように、歪み領域を拡
大縮小して補正することを特徴とする。
から14のいずれかに記載の画像形成方法において、ユ
ーザが読み込んだ画像データに含まれる歪みを補正する
か否かの設定を入力するための操作工程をさらに有し、
歪み検出工程は、該操作工程により歪みを補正する設定
がなされた場合に所定の補正を実行することを特徴とす
る。
3から15のいずれかに記載の画像形成方法において、
原稿領域特定工程により算出された原稿画像データ領域
に基づき、次回以降の読み取りの走査範囲を調整するこ
とを特徴とする。
る画像形成装置及び転写画像歪み補正方法の一実施形態
を詳細に説明する。
状の原稿101を原稿テーブル102に接触させ画像デ
ータを読み込む場合、図に示されたように原稿101と
原稿テーブル102との間に隙間が生じる。この隙間が
生じた領域を歪み領域とすると、原稿テーブル102面
から垂直に原稿101を見て、この歪み領域において、
斜め方向から原稿を見ることとなるため、取り込んだ原
稿画像データに歪みが生じる。
る場合、原稿101自体の歪みによりマージン領域が生
じる。このマージン領域とは、非シート状の原稿101
が図1に示すような書籍や情報誌などの場合、その背表
紙となる部分での歪みにより、見掛け上、歪み領域にお
いてページ間の谷線に対して垂直方向に縮小することに
より、JIS紙サイズ標準規格の原稿で期待される原稿
サイズに対して生じる領域である。
歪みを補正するために、本発明による画像形成装置及び
転写画像歪み補正方法は、その一実施形態において、図
2に示すような構成を有する。
画像歪み補正方法をデジタル複写機に適用した一実施形
態における構成を示すブロック図である。
よるディジタル複写機は、原稿画像を読み取る読み取り
部201と、この読み取った原稿画像データを記憶する
入力画像メモリ202と、この原稿画像データに含まれ
る歪みを検出し、補正を施す処理を含む処理を実行する
画像処理部203と、この補正された原稿画像データを
出力する出力部204とを有して構成されている。
て、図2に示された一実施形態における動作の流れを詳
細に説明する。
み取り部201により、原稿を露光し、ステップS30
2において、スキャナにより原稿からの反射光の強さを
測定することで光電変換を実現する。これにより得られ
た原稿画像データを、ステップS303において、入力
画像メモリ202に保存する。
画像データを画像処理部203に送る。画像処理部20
3では、この原稿画像データに基づいて、操作パネル2
05で定められた用紙サイズ、出力画像濃さ、出力枚
数、補正モードの有無などの諸オプションを参照しなが
ら、画像補正と画像加工処理とを行う。
される場合に、ステップS304において、歪み検出プ
ロセスで歪み領域を検出し、ステップS305におい
て、歪み補正プロセスで歪みに対する補正を行う。
テップS306において、一時入力画像メモリに保持す
る。また、出力部204は画像処理部203から送られ
てきた加工完了の原稿画像データを受け取り、ステップ
S307において、レーザー書き込み技術および電子写
真プロセスを用いて、実際に記録紙に記録する(ステッ
プS308)。
において、画像処理部203の歪み補正処理動作の流れ
をさらに詳細に示すフローチャート図である。
された補正モードというボタンによりユーザに補正モー
ドの有効・無効を設定させ、画像処理部203は、この
設定によって補正の有無を判断する。ここで、画像処理
部203は、非補正モードが設定された場合、補正を施
さず、読み取った原稿画像データに対し平常方式の処理
を行って出力部204より出力する。それに対し、補正
モードが設定された場合、読み取った原稿画像データに
対し以下のような補正を施し、出力部204より出力す
る。
03における補正モードの処理について、図面を用いて
詳細に説明する。
ように非シート状である場合、原稿のページ間の部分に
曲がりが生じ、さらに遮光ユニットも完全には閉じられ
ないため、原稿の真中の部分である歪み領域に当てる走
査光は反射されなく、読み取った画像データのこの部分
は黒となる。
向における原稿幅は、JIS規格などにより決められた
基準値より短くなるため、走査の一番右の部分であるマ
ージン領域の走査光も同じように反射されなく、歪み領
域と同様に黒くなる。
ーンとしては、原稿において主走査方向と平行な取り込
んだ原稿画像における中央線から副走査方向と平行に左
右へ画像データのエッジの強さを調べていくことによ
り、左右両方において、はじめて所定の閾値を超えてい
るエッジにおけるピークの線分に囲まれている領域を特
定することにより求まる。この領域は、原稿中央の歪み
領域であり、いわゆる、ページの接合による原稿の歪み
を原因をする原稿画像データの歪み領域である。また、
副走査方向に沿って見ていくと、右方向で2番目の上記
線分と同様な線分により囲まれている領域も歪み領域で
ある。ただし、この2番目の歪み領域は、マージン領域
である。
の谷線である中央線から左、右への領域の広さと、最も
右の余分に読み取られた歪み領域の広さとの3つの領域
に対するリストを予め用意することにより、歪みパター
ンを決定することが可能となる。
ータを複写機システムに入力する。さらに、あらかじめ
複写機システムに扱える出力記録紙のサイズ、つまり、
縦と横の寸法をJIS紙サイズ標準規格に従って入力
し、標準サイズ表として複写機で保持する。これによ
り、補正モードが設定された場合、以下のような処理を
施すことが可能となる。
歪みの存在する領域を検出する。この処理としては、図
5に示すように、読み取った原稿画像データにおいて、
主走査方向両端に幅Sを設けて、幅Sの範囲内で副走査
作方向に沿って繰り返して各画像画素に対して、隣接す
る画素に対する輝度の変化いわゆるエッジの強さを計算
する。計算方法は以下に示す。
j)で、輝度値はpだとすれば、それに対応するエッジ
値はe(i、j)として、計算のステップは以下のとお
りとなる。
j)の計算によって、取り込んだ原稿画像データにおけ
るエッジマップを得ることができる。これにより、副走
査線上においてエッジの閾値αを規定する。
稿画像データ右端の各画素をそれぞれの副走査線のスタ
ート点として、左方向(副走査線に逆している方向)へ
エッジマップを用いて、各画素のエッジの強さが閾値α
を超過しているか否かを調べていく。
り大きく、かつピーク値を取る画素を原稿の右隅である
と定義する。また、誤差を防ぐために、ピーク値を取る
か否かの計算は、対象の画素を中心として左右隣接する
画素三つを用いる。
ーク値を取る画素の中心点の横軸座標xを記録する。こ
れにより、この座標xが元素となる一列行列を求める。
ここで、図5において、副走査線の原点から座標xの最
大値までの距離Lを原稿の長さとすることにより、Lの
2分の1に対応する点が読み込んだ原稿画像データにお
ける中心点となる。
へ広がっていくように各画素のエッジ値を調べ、左右に
おいて初めて閾値αを上回り、かつエッジのピークを含
むことが検出されたピクセルに囲まれる領域は歪み領域
だと判定する。
中で、網掛の部分は画像歪みが生じた部分である。一般
的に、Sの値は、原稿幅の10パーセントとしている
が、本発明においては、これに限定されるものではな
い。
を上回り、かつエッジのピークを含むことが検出された
ピクセルに囲まれる領域は歪み領域だと判定することに
より歪み領域を検出すると、次のステップで、原稿の取
るべきサイズを推定し、出力画像のサイズを決定する。
した場合には、読み込み原稿の原稿サイズは指定した出
力紙サイズと同等であるものと推定できる。しかしなが
ら、出力紙サイズを指定しない場合には、図1、図4か
ら分かるように、副走査方向で原稿の厚みにより縮小し
ているため、標準サイズWより短くなっている。それに
対し、主走査方向での原稿サイズHは変形がないため、
実際に読み込む原稿サイズは次の手順で推定する。
の照合におけるベースとし、このベースとなるHを、あ
らかじめ用意した複写機内蔵の標準サイズ表の各縦幅と
照合する。ここで、許容誤差を10パーセントに設定
し、標準サイズ表の内、許容誤差範囲内に含まれる候補
を全て抽出する。そして、この抽出された候補を用い
て、実際に読み取った画像の横幅Lと候補の横幅とを比
べて、差の最も小さいものを出力画像の推定標準横幅W
とする。
する原稿画像のサイズはJIS標準紙サイズ規格に準ず
るものに整合することが可能となる。
査する距離はLとすると、明らかに、歪みのレベルはL
とWとの差によって反映される。すなわち、LとWとの
差が大きければ大きいほど歪みの範囲も広くなるという
ことである。また、画像補正が必要であるか否かもこの
差を基として決定することで適した判定が可能となる。
例えば、LとWとの差が5パーセント以上である場合、
画像補正が必要であるとする。
画像歪み補正方法の一実施形態による検出された画像歪
みの補正法について図面を用いて詳細に説明する。
は、図6で示した図を用いて説明する。
ージ接合部である中央線の部分で歪みが生じたため、画
像データの副走査方向の長さは原稿の標準横幅より短く
なっている。この原因としては、原稿のページ接合部で
ある中央線の部分が縮まっている状態で読み取られるた
め、一番右の部分に実際の原稿画像データが入っていな
いからである。
域を副走査方向に沿って拡大をすることで、原稿画像デ
ータの無い右端の余分に走査した領域を、実際の原稿画
像データにより埋める。
がMだとすれば、テクスチャマッピングアルゴリズムを
用いて、歪みが生じた幅がMのデータをM+W−Lの長
さにマッピングする。これにより、マッピングされた原
稿画像データの左端を歪み領域の左側に合わせて、読み
取った画像データに挿入する。
部分は補正され、余分に読み取った右端も実際の原稿画
像データによりで充填することが可能となる。
ードとして、歪み補正モードを指定することにより、非
シート状原稿による読み取られた画像データに歪みが存
在しても、この歪み領域を自動検出し、歪みのない紙シ
ートが設定されたときに近い状態に補正されたハードコ
ピーを得ることが可能となり、コピー仕上がりの体裁を
向上させることができる。
画像歪みパターンを外部からシステムへ入力することに
より、画像データ歪み自動検出手段の動作において、歪
みを検出するための元データ(リスト)を、規格化され
たものに当てはめることが可能となる。
り検出された歪みは閾値を超えているかを判定すること
で、歪みの有無を自動選択することが可能となり、誤っ
た補正を防止することができる。
画像データにおいて、入力画像サイズをJIS標準規格
に基づく推定を行うことで、出力画像のサイズをJIS
標準規格に準ずるものに整合することが可能となる。
画像データ中の原稿領域の判定を行うことで、非原稿領
域のデータ補間を行うことが可能となる。
稿領域に基づき、読み取りの走査範囲を調整すること
で、コピーのスピードを向上させることが可能となる。
示す図である。
ク図である。
る動作の流れを示すフローチャート図である。
る処理の流れを示すフローチャート図である。
タの一例を示す図である。
る処理による補正の具体例を示した図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 画像データの歪みを検出する歪み検出手
段と、 該歪み検出手段により検出された歪みに所定の補正を施
す補正処理手段とを有することを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 原稿画像を光学的に画像データとして読
み取る読取手段と、 該読み取った画像データを一時記憶する記憶手段と、 前記画像データの歪みを検出する歪み検出手段と、 該歪み検出手段により検出された歪みを基に、前記記憶
手段に記憶された前記画像データに所定の補正を施す補
正処理手段と、 該補正処理手段により補正された前記画像データを印刷
出力する印刷出力手段とを有することを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項3】 原稿の形状により生じる歪みのパターン
を登録するパターン登録手段と、 該登録されたパターンを基に、前記歪み検出手段により
検出された歪みの程度を算出する歪み演算手段とをさら
に有し、 前記歪み補正手段は、該歪み演算手段により算出された
歪みの程度により前記所定の補正の程度を変化させるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記画像データの歪みによる長さの変化
が無い辺より、該原稿のサイズを予め記憶していた転写
紙のサイズより選択するサイズ特定手段をさらに有し、 前記補正処理手段による前記所定の補正は、該転写紙サ
イズに前記画像データのサイズを合わせる処理を含むこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像
処理装置。 - 【請求項5】 前記画像データの、原稿画像データ領域
を特定する原稿領域特定手段をさらに有し、 前記補正手段による前記所定の補正は、該原稿領域特定
手段により特定された領域を、転写される転写紙サイズ
に補間する処理を含むことを特徴とする請求項1から4
のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記画像データの歪み領域を特定する歪
み領域特定手段をさらに有し、 前記画像データは、書籍または情報誌を読み取った画像
データであり、 該歪み領域は、前記画像データの歪みの存在しない領域
に挟まれるように位置し、 前記補間は、前記転写紙サイズに該画像データの歪みの
存在しない領域が、該転写紙サイズの両端に位置するよ
うに、前記歪み領域を補正することを特徴とする請求項
5記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 ユーザが読み込んだ画像データに含まれ
る歪みを補正するか否かの設定を入力するための操作手
段をさらに有し、 前記歪み検出手段は、該操作手段により歪みを補正する
設定がなされた場合に前記所定の補正を実行することを
特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成
装置。 - 【請求項8】 前記原稿領域特定手段により算出された
原稿画像データ領域に基づき、次回以降の読み取りの走
査範囲を調整する走査範囲調整手段をさらに有すること
を特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の画像形
成装置。 - 【請求項9】 画像データの歪みを検出する歪み検出工
程と、 該歪み検出工程により検出された歪みに所定の補正を施
す補正処理工程とを有することを特徴とする画像形成方
法。 - 【請求項10】 原稿画像を光学的に画像データとして
読み取る読取工程と、 該読み取った画像データを一時記憶する記憶工程と、 前記画像データの歪みを検出する歪み検出工程と、 該歪み検出工程により検出された歪みを基に、前記記憶
工程において記憶された前記画像データに所定の補正を
施す補正処理工程と、 該補正処理工程により補正された前記画像データを印刷
出力する印刷出力工程とを有することを特徴とする画像
形成方法。 - 【請求項11】 前記歪み検出工程後、予め登録された
原稿の形状により生じる歪みのパターンを基に、該歪み
検出工程により検出された歪みの程度を算出する歪み演
算工程とをさらに有し、 前記歪み補正工程は、該歪み演算工程により算出された
歪みの程度により前記所定の補正の程度を変化させるこ
とを特徴とする請求項9または10記載の画像形成方
法。 - 【請求項12】 前記歪み検出工程により歪みが検出さ
れた場合、前記画像データの歪みによる長さの変化が無
い辺より、該原稿のサイズを予め記憶していた転写紙の
サイズより選択するサイズ特定工程をさらに有し、 前記補正処理工程による前記所定の補正は、該転写紙サ
イズに前記画像データのサイズを合わせる処理を含むこ
とを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の画
像処理方法。 - 【請求項13】 前記歪み検出工程後、前記画像データ
の、原稿画像データ領域を特定する原稿領域特定工程を
さらに有し、 前記補正工程による前記所定の補正は、該原稿領域特定
工程により特定された領域を、転写される転写紙サイズ
に補間する処理を含むことを特徴とする請求項9から1
2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項14】 前記原稿領域特定工程後、前記画像デ
ータの歪み領域を特定する歪み領域特定工程をさらに有
し、 前記画像データは、書籍または情報誌を読み取った画像
データであり、 前記歪み領域は、前記画像データの歪みの存在しない領
域に挟まれるように位置され、 前記補間は、前記転写紙サイズに該画像データの歪みの
存在しない領域が、該転写紙サイズの両端に位置するよ
うに、前記歪み領域を拡大縮小して補正することを特徴
とする請求項13記載の画像形成方法。 - 【請求項15】 ユーザが読み込んだ画像データに含ま
れる歪みを補正するか否かの設定を入力するための操作
工程をさらに有し、 前記歪み検出工程は、該操作工程により歪みを補正する
設定がなされた場合に前記所定の補正を実行することを
特徴とする請求項9から14のいずれかに記載の画像形
成方法。 - 【請求項16】 前記原稿領域特定工程により算出され
た原稿画像データ領域に基づき、次回以降の読み取りの
走査範囲を調整することを特徴とする請求項13から1
5のいずれかに記載の画像形成方法。
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JP18268099A JP3852247B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 画像形成装置及び転写画像歪み補正方法 |
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JPWO2008139577A1 (ja) * | 2007-05-09 | 2010-07-29 | 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 | 画像処理装置、撮像装置、および画像歪み補正方法 |
US8184336B2 (en) | 2007-11-22 | 2012-05-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image processing device, image processing method, and computer-readable record medium for image processing |
JP2017041717A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | ブラザー工業株式会社 | 画像読取装置 |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP18268099A patent/JP3852247B2/ja not_active Expired - Fee Related
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