JP2005195148A - スラスト針状ころ軸受 - Google Patents

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靖之 渡邊
Kosuke Obayashi
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Abstract

【課題】 表面起点型剥離などの表面損傷での早期破損に対して効果があり、通常の荷重依存型の転動疲れにも効果がある長寿命なスラスト針状ころ軸受を提供することを目的とする。
【解決手段】 薄肉鋼板からなる軌道輪1と針状ころ2とを有するスラスト針状ころ軸受10Aにおいて、少なくとも軌道輪1が表層部に窒素富化層を有し、その表層部の残留オーステナイト量が5体積%以上25体積%以下であり、その表層部のオーステナイト結晶粒度番号が11番以上である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スラスト針状ころ軸受に関し、特に、カーエアコン・コンプレッサ、オートマチックトランスミッション用のスラスト針状ころ軸受に関するものである。
スラスト針状ころ軸受は、針状ころ、保持器および軌道輪で構成され、針状ころと軌道輪とが線接触する構造であるため、軸受投影面積が小さい割に高負荷容量と高剛性が得られる利点を有している。したがって、スラスト針状ころ軸受は、希薄潤滑下や高速回転下での運転など、苛酷な使用条件で使用する軸受として好適で、カーエアコン・コンプレッサやオートマチックトランスミッションに使用されている。
このようなスラスト針状ころ軸受は、たとえば以下の特許文献1(特開2002−70872号公報)に開示されている。
カーエアコン・コンプレッサに使用されているオイルは低粘度であるうえ、コンプレッサ能力(冷却能力)を向上させるため、オイル量が削減されている。このような希薄潤滑下での過酷な条件で使用されているため、ころの差動滑りが大きい場合は、表面起点型剥離などの表面損傷での早期破損が発生する恐れがある。
また、自動車メーカやオートマチックトランスミッションメーカ各社において省エネルギ化の観点から、従来オイルに添加剤を入れて使用する場合がある。添加剤入りのオイルは、軸受への潤滑性能が通常のオイルよりも劣るため、ころの差動滑りが大きい現行のスラスト軸受では、表面起点型剥離などの表面損傷での観点から改善が望まれる。
また、カーエアコン・コンプレッサおよびオートマチックトランスミッションの使用条件として、高荷重化への傾向が見られ、通常の荷重依存型の転動疲れによる内部起点型剥離の観点からも改善が望まれている。
このため、表面起点型剥離などの表面損傷での早期破損に対して効果があり、通常の荷重依存型の転動疲れによる内部起点型剥離にも効果がある長寿命の軸受が求められている。
特開2002−70872号公報
従来のスラスト針状ころ軸受における軌道輪の材質には、プレス加工が可能な鋼板および鋼帯の材料であって加工性、入手性のよい材料として、低炭素構造用鋼、冷間圧延鋼板、鋼帯、中炭素鋼あるいは軸受鋼が使用されている。また、軌道輪の熱処理としては、低炭素構造用鋼、冷間圧延鋼板または鋼帯が用いられる場合には浸炭または浸炭窒化処理が行なわれ、中炭素鋼または軸受鋼が用いられる場合には光輝焼入れまたは高周波焼入れ処理が行なわれる。
また、従来のスラスト針状ころ軸受のころの材質には軸受鋼が用いられ、その熱処理には光輝焼入れまたは浸炭窒化処理が行なわれる。
スラスト針状ころ軸受の場合、ころの差動滑りによる発熱などにより、表面起点型剥離などの損傷を誘発するが、この表面起点型剥離などの表面損傷に対する軌道輪の強化が望まれている。
また、高荷重の作用する条件下の場合、通常の荷重依存型の転動疲れによる内部起点型剥離も発生することがあり、長寿命化が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、少なくとも軌道輪の性状を変更することにより、表面起点型剥離などの表面損傷での早期破損に対して効果があり、通常の荷重依存型の転動疲れにも効果がある長寿命なスラスト針状ころ軸受を提供することを目的とする。
本発明のスラスト針状ころ軸受は、薄肉鋼板からなる軌道輪と針状ころとを有するスラスト針状ころ軸受において、少なくとも軌道輪が表層部に窒素富化層を有し、その表層部の残留オーステナイト量が5体積%以上25体積%以下であり、表層部のオーステナイト結晶粒度番号が11番以上であることを特徴とするものである。
上記のスラスト針状ころ軸受において好ましくは、表層部の窒素含有量が0.1質量%〜0.7質量%である。
本発明のスラスト針状ころ軸受では、軌道輪が結晶粒度が細かく、かつ耐熱性のある材質とされることにより、表面起点型剥離(ピーリング、スミアリングなどの表面損傷)寿命と、内部起点型剥離寿命との双方を向上させることができる。
具体的には、軸受鋼、中炭素鋼などの素材の加工または熱処理パターンの工夫により、11番以上のオーステナイト結晶粒度を確保した浸炭窒化組織(窒素富化層)を得ることができる。このような組織を得ることにより、亀裂の発生、進展に対する抵抗性を非常に大きくすることができる。この結果、滑りによる表層発熱や接線力による表面亀裂の発生を抑えることができる。さらに、内部起点型剥離の亀裂に対しても、相当な長寿命化が図れることを本願発明者らは見出した。
特に表面起点型剥離などの表面損傷に対しては、表層部に微細な炭化物が析出している耐熱性のある窒素富化層が形成されている必要がある。本発明では、表層部に窒素富化層が形成されており、かつその表層部に残留オーステナイトが5体積%以上存在し、かつ表層部のオーステナイト結晶粒度が11番以上と微細であるため、表面起点型剥離などの表面損傷を抑制することができる。
また、表層部の窒素富化層に存在する残留オーステナイトは、表面硬さを低下させる要因になるため、浸炭窒化処理後に浸炭窒化処理時の温度より低い温度に再加熱し焼入れる処理を行なうことにより、浸炭窒化処理品よりも残留オーステナイト量を少なくする必要がある。本発明では、その表層部の残留オーステナイトが25体積%以下と抑えられているため、表面硬さの低下を抑制することができる。
上記のミクロ組織をベースに、さらに加工処理や熱処理を加え、上記の表層に圧縮応力を与え、さらに硬度を上昇させることにより長寿命化を図ることができる。これらの加工処理や熱処理には、(b1)ショットピーニング、(b2)バレル加工、(b3)ローリング加工、(b4)浸炭処理+浸炭窒化処理、(b5)浸炭窒化処理+サブゼロ処理、(b6)浸炭窒化処理+2次焼入れ+サブゼロ処理のような手法を、そのまま、または(b1)〜(b6)の手法を組み合わせて行なうことができる。
また、上記軌道輪およびころの少なくとも1つが、A1変態点以上で浸炭窒化処理を施され、その後A1変態点未満の温度に冷却された後、浸炭窒化処理の温度より低い焼入れ温度に加熱され、その焼入れ温度から焼入れられてもよい。
上記浸炭窒化温度で浸炭窒化処理した後にA1点未満に冷却する工程では、油冷などにより室温まで冷却してもよいし、オーステナイト変態が所定値以上終了する温度まで冷却する処理であってもよい。上記製造方法により、窒素富化層を有し、オーステナイト粒が微細であり、かつ適切な量の残留オーステナイトを含む金属組織を得ることができる。このため、表面起点型剥離寿命、内部起点型剥離寿命ともに向上させることができる。また、経年寸法変化を抑制したスラスト針状ころ軸受を得ることができる。
なお、上記窒素富化層は、上述のように、浸炭窒化処理により形成されるが、上記窒素富化層に炭素が富化されていてもよいし、富化されていなくてもよい。
このようなミクロ組織では、浸炭窒化処理から一度冷却された後に浸炭窒化処理の温度よりも低い焼入れ温度から焼き入れられるので、非常に微細なオーステナイト結晶粒を得ることができる。上記の浸炭窒化処理温度より低い焼入れ温度に加熱し焼入れる処理を、その処理の順序から2次焼入れまたは最終焼入れと呼ぶ場合がある。
また、上記の焼入れ温度が、少なくとも浸炭窒化された鋼の表層部において、炭化物および/または窒化物とオーステナイト相とが共存する温度域であるとしてもよい。
焼入れの際の加熱温度が浸炭窒化処理時の加熱温度よりも低いので、浸炭窒化処理の効果がおよぶ表層部における未溶解の炭化物および/または窒化物の量は浸炭窒化処理のときよりも増大する。このため、焼入れ温度が上記の共存温度域の場合、焼入れ温度において、浸炭窒化処理のときより、未溶解の炭化物/窒化物の量の比率が増大し、オーステナイト量の比率が低下する。しかも、鉄−炭素2元状態図から判断して、炭化物(セメンタイト)とオーステナイトとの共存領域において、焼入れ温度の低下にともないオーステナイトに固溶する炭素濃度も低くなる。なお、軸受に用いられる鋼は、Si(シリコン)やMn(マンガン)などの他の合金元素の含有率が低いので、鉄−炭素2元系状態図を用いて十分高い精度で各温度領域や生成層を論じることができる。また、窒素は炭素と同様に、鉄中に侵入型元素として固溶し、また所定の温度域では、セメンタイトに類似した鉄との窒化物を生成するので、近似的に炭素と同じとみることができる。
焼入れ温度に加熱したとき、オーステナイト粒の成長を妨げる未溶解の炭化物および/または窒化物の量が多いために、オーステナイト粒は微細となる。また、焼入れによってオーステナイトからマルテンサイトに変態した組織は、上記の熱処理の場合、炭素濃度がやや低いので、浸炭窒化処理温度から焼入れた組織に比べて若干靭性に富んだ組織となる。すなわち、(c1)従来よりその量が多い未溶解の炭化物/窒化物と、(c2)炭素濃度が従来より低い焼入れ組織となる。
上記の焼入れ温度は、780℃〜830℃とされてもよい。ほとんど全ての鋼素材に対してこの温度域を適用し、焼入れ温度の管理を簡単化することができる。
また、上記の軌道輪およびころの少なくとも1つにおいて、浸炭窒化処理前にプレス加工のような冷間加工が施されていてもよい。
このような冷間加工の適用により、熱処理の際のオーステナイト粒の核発生密度が増し、細粒組織を得ることができる。
さらに、上記の軌道輪およびころの少なくとも1つにおいて、500MPa以上の圧縮応力が付与されていてもよい。
上述したように、上記のミクロ組織をベースに、さらに加工処理や熱処理を加え、上記の表層に圧縮応力を与えることにより、さらに長寿命化を図ることができる。
なお、本明細書におけるオーステナイト結晶粒度番号とは、JIS G 0551のオーステナイト結晶粒度試験方法において定義されているオーステナイトの粒度番号である。
また、本明細書におけるオーステナイト結晶粒とは、焼入加熱中に相変態したオーステナイトの結晶粒のことであり、これは、冷却によりマルテンサイトへ変態した後も、過去の履歴として残存しているものをいう。
また、上記オーステナイト結晶粒は、対象とする部材の金相試料に対してエッチングなど、粒界を顕出する処理を施して観察することができる粒界であればよい。低温焼入れ直前の加熱された時点での粒界という意味で、旧オーステナイト粒と呼ぶ場合がある。測定は、JIS規格の粒度番号の平均値から平均粒径に換算して求めてもよいし、切片法などにより金相組織に重ねたランダム方向の直線が粒界と会合する間の間隔長さの平均値をとり、補正係数をかけて2次元から3次元の間隔長さにしてもよい。
残留オーステナイトの測定は、各種のX線回折法を用いて、オーステナイト相の適当な面指数の回折強度を求め、フェライト相の適当な面指数からの回折強度との比をとるなどして測定される。その際、回折ピークの高さを用いてもよいし、回折ピークの面積を用いてもよい。その他、オーステナイト相が非磁性体であり、フェライト相が強磁性体であることを利用して、磁気天秤などにより磁化力を求めることによっても測定できる。その他、市販の測定装置を用いて簡単に測定することができる。
また、上記低温焼入れの際にオーステナイト相はマルテンサイトなどに変態するが、上記残留オーステナイトは、異なる結晶面に沿って変態する隣り合うマルテンサイトの束の間などに、未変態のまま室温まで残ってしまったオーステナイトを指す。したがって、上記の平均粒径の範囲が限定されるオーステナイト結晶粒と直接の関係はない。
また表層部の窒素含有量が0.1質量%より少ないと効果がなく、特に異物混入条件での転動寿命が低下する。窒素含有量が0.7質量%より多いと、ボイドと呼ばれる空孔ができたり、残留オーステナイトが多くなりすぎて硬度が出なくなったりして短寿命になる。軌道輪に形成された窒素富化層については、窒素含有量は、研削後の軌道面の表層50μmにおける値であって、例えばEPMA(Electron Probe Micro-Analysis:波長分散型X線マイクロアナライザ)で測定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるスラスト針状ころ軸受の構成を示す概略断面図である。図1を参照して、このスラスト針状ころ軸受10Aは、薄肉鋼板からなる1対の軌道輪1、1と、1対の軌道輪1、1の間で転動する複数の針状ころ2と、複数の針状ころ2を周方向に所定ピッチで保持する環状の保持器3とを有している。軌道輪1は、軸などを挿入するための貫通孔1aを中央部に有している。
このスラスト針状ころ軸受10Aの少なくとも軌道輪1は、表層部に窒素富化層を有し、その表層部の残留オーステナイト量が5体積%以上25体積%以下であり、その表層部のオーステナイト結晶粒度番号が11番以上である。また、その表層部の窒素濃度が0.05質量%以上0.4質量%以下であることが好ましい。
また、軌道輪1だけでなく針状ころ2または保持器3が、表層部に窒素富化層を有し、その表層部の残留オーステナイト量が5体積%以上25体積%以下であり、その表層部のオーステナイト結晶粒度番号が11番以上であってもよい。また、その表層部の窒素濃度が0.05質量%以上0.4質量%以下であってもよい。
上記においては、複数の針状ころ2が単列で配置された構成について説明したが、図2に示すように複数の針状ころ2が複列で配置されていてもよい。
図2を参照して、スラスト針状ころ軸受10Bは、内径側の針状ころ2aと外径側の針状ころ2bとからなる複列の針状ころ2を有している。この場合、保持器3は、2枚の環状の部材3aと3bとが互いに接するように重ね合わされて構成されていることが好ましい。この環状の部材3aの内径側端部が環状の部材3b側へ折り曲げられて加締められ、かつ環状の部材3bの外径側端部が環状の部材3a側へ折り曲げられて加締められていることが好ましい。これにより、2枚の環状の部材3a、3bを加締固定して強固に一体化させることができる。
なお、ここでは複列の針状ころ2a、2bの長さL1、L2を同一としているが、使用条件によってL1≦L2、L2≦L1を選択できる。外径側の針状ころ2bの長さL2を内径側の針状ころ2aの長さL1よりも長く、たとえば1.2倍の長さとすることにより、外径側の負荷容量を上げることが好ましい。
なお、上記以外のスラスト針状ころ軸受10Bの構成は、上述のスラスト針状ころ軸受10Aの構成とほぼ同じであるため同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、本実施の形態のスラスト針状ころ軸受10A、10Bの各々における軌道輪1、針状ころ2および保持器3の少なくとも1つの軸受部品に行う浸炭窒化処理を含む熱処理について説明する。
図3および図4に、本発明のスラスト針状ころ軸受を形成するための熱処理方法を示す。図3は1次焼入れおよび2次焼入れを行なう方法を示す熱処理パターンであり、図4は焼入れ途中で材料をA1変態点温度未満に冷却し、その後、再加熱して最終的に焼入れる方法を示す熱処理パターンである。どちらも本発明のスラスト針状ころ軸受の熱処理例である。
図3を参照して、まず軸受部品用の鋼がA1変態点以上の浸炭窒化処理温度(845℃)に加熱され、その温度で軸受部品用の鋼に浸炭窒化処理が施される。温度処理T1では鋼の素地に炭素や窒素が拡散され、また炭素が鋼に十分に溶け込ませられる。この後、軸受部品用の鋼は、処理T1の温度から油焼入れを施されて、A1変態点未満の温度に冷却される。次いで230℃で焼戻しが行なわれるが、この焼戻しは省略することができる。
この後、軸受部品用の鋼がA1変態点以上の温度で上記の浸炭窒化処理の温度未満の温度(たとえば800℃)に再加熱され、その温度で保持することにより処理T2が施された後、処理T2の温度から油焼入れを施されて、A1変態点未満の温度に冷却される。次いで230℃で焼戻しが行なわれる。
図4を参照して、まず軸受部品用の鋼がA1変態点以上の浸炭窒化処理温度(845℃)に加熱され、その温度で軸受部品用の鋼に浸炭窒化処理が施される。温度処理T1では鋼の素地に炭素や窒素が拡散され、また炭素が鋼に十分に溶け込ませられる。この後、軸受部品用の鋼は焼入れされずにA1変態点以下の温度に冷却される。この後、軸受部品用の鋼がA1変態点以上の温度で上記の浸炭窒化処理の温度未満の温度(たとえば800℃)に再加熱され、その温度で保持することにより処理T2が施された後、処理T2の温度から油焼入れを施されて、A1変態点未満の温度に冷却される。次いで230℃で焼戻しが行なわれる。
上記の浸炭窒化処理により「浸炭窒化処理層」である窒素富化層が軸受部品用の鋼の表層部に形成される。浸炭窒化処理において素材となる鋼の炭素濃度が高いため、通常の浸炭窒化処理の雰囲気から炭素が鋼の表面に侵入しにくい場合がある。たとえば炭素濃度が高い鋼の場合(1質量%程度の鋼)、それ以上高い炭素濃度の浸炭層が生成する場合もあるし、それ以上高い炭素濃度の浸炭層は生成しにくい場合がある。しかし、窒素濃度は、Cr(クロム)濃度にも依存するが、通常の鋼では0.020質量%程度以下と低いので、素材の鋼の炭素濃度によらず窒素富化層が明瞭に生成される。上記窒素富化層には炭素が富化されていてもよいことはいうまでもない。
上記の熱処理では、普通焼入れ(すなわち浸炭窒化処理に引き続いてそのまま1回焼入れ)するよりも、表層部を浸炭窒化しつつ、表面起点型剥離などの表面損傷での早期破損に対して効果があり、かつ通常の荷重依存型の転動疲れによる内部起点型剥離にも効果があるため、スラスト針状ころ軸受の寿命を長寿命とすることができる。
上記図3に示す熱処理パターンを適用した軸受鋼のオーステナイト結晶粒度を図5(a)に示す。また、比較のため、従来の熱処理方法による軸受鋼のオーステナイト結晶粒度を図5(b)に示す。また、図6(a)および図6(b)に、上記図5(a)および図5(b)を図解したオーステナイト結晶粒度を示す。これらオーステナイト結晶粒度を示す組織より、従来のオーステナイト粒径はJI(Japanese Industrial Standard)規格の粒度番号で10番であり、また本発明による熱処理方法によれば12番の細粒を得ることができる。また、図5(a)の平均粒径は、切片法で測定した結果、5.6μmであった。
次に、本実施の形態のスラスト針状ころ軸受10B(図2)を用いたカーエアコン・コンプレッサについて説明する。
図7は、本発明の一実施の形態におけるスラスト針状ころ軸受を用いたコンプレッサの構成を示す概略断面図である。図7を参照して、コンプレッサとしてたとえば両斜板タイプの斜板式コンプレッサ100が示されている。この斜板式コンプレッサ100は、主軸104に固定された斜板103の回転により、斜板103上を摺動するシュー109を介してピストン107が往復作動するようにしたものである。
ハウジング102内に、斜板103を固定した主軸104が、ラジアル軸受105を介して回転自在に支持されている。ハウジング102には円周方向の等間隔位置に複数のシリンダボア106が形成され、各ボア106内に両頭形のピストン107が摺動自在に収容されている。各ピストン107の中央部分に斜板103の外周部を跨ぐようにして凹陥部108が形成され、この凹陥部108の軸方向対向面に球面座を形成して球または半球状のシュー109を着座させてある。シュー109が斜板103とピストン107との間に介在して斜板103の回転運動をピストン107の往復運動に円滑に変換させる働きをする。
斜板103は主軸104に固定されていて、主軸104とともに回転する。そして、上述のように斜板103はピストン107を往復運動させる働きをするものであるため、主軸104の軸方向にスラスト荷重が発生する。それゆえ、そのスラスト荷重を受ける支持構造として、スラスト針状ころ軸受10Bが使用されている。このスラスト針状ころ軸受10Bは、上述したように1対の軌道輪1、1と、複列の針状ころ2a、2bと、保持器3とを有している。1対の軌道輪1の一方は斜板103に組み付けられており、1対の軌道輪1の他方はハウジング102側に組み付けられている。
また、上記の実施の形態においては、コンプレッサとしてたとえば両斜板タイプの斜板式コンプレッサについて説明したが、本発明のスラスト針状ころ軸受は他のタイプの斜板式コンプレッサ、スクロール形コンプレッサなどにも適用することができる。また、他のタイプの斜板式コンプレッサとしては、たとえば片斜板タイプの斜板式コンプレッサや片斜板タイプの可変容量斜板式コンプレッサがある。
片斜板タイプの斜板式コンプレッサ200の場合には、図8に示すように連結部材211とハウジング202との間および連結部材211と斜板203との間の各々に、スラスト荷重を受ける支持構造として本実施の形態の複列のスラスト針状ころ軸受10Bが配置されている。なお、連結部材211とは、斜板203とピストン207とを連結するための部材である。このコンプレッサ200では、主軸204の回転に伴って斜板203が回転し、それにより連結部材211が揺動運動することでピストンロッド215を介してピストン207がシリンダ内を往復運動する。
また、片斜板タイプの可変容量斜板式コンプレッサ300の場合には、図9に示すように斜板に対応するジャーナル303とピストンサポート312との間に、スラスト荷重を受ける支持構造として本実施の形態の複列のスラスト針状ころ軸受10Bが配置される。また、ハウジング302と主軸304のスリーブ314との間にも、スラスト荷重を受ける支持構造として本実施の形態の複列のスラスト針状ころ軸受10Bが配置される。
このコンプレッサ300では、主軸304の回転に伴ってジャーナル303が回転し、それによりピストンサポート312が揺動運動することでピストンロッド315を介してピストン307がシリンダ内を往復運動する。なお、このコンプレッサ300では、ドライブピン313と連結されたスリーブ314を主軸304に対して軸方向にスライドさせることによりジャーナル303の傾斜角度を変更することが可能であり、それにより可変容量が実現されている。
次に、本実施の形態のスラスト針状ころ軸受10B(図2)を用いたオートマチックトランスミッションについて説明する。
図10は、本発明の一実施の形態におけるスラスト針状ころ軸受を用いたオートマチックトランスミッションの構成を示す概略断面図である。図10を参照して、オートマチックトランスミッションは、通常、トルクコンバータ400と、プラネタリーギア機構(図示せず)とで成り立っている。
トルクコンバータ400は、インペラ401と、ステータ402と、タービン403とを主に有している。トランスミッションのスラスト荷重を受ける支持構造としての本実施の形態のスラスト針状ころ軸受10Bは、たとえばインペラ401とステータ402との間、およびステータ402とタービン403との間に組み付けられている。
このトルクコンバータ400においては、エンジンの出力軸に連結されるインペラ401と、トランスミッションの入力軸に連結されるタービン403とが互いに対向するように配置されている。また、ステータ402は、ケーシングに固定されたステータシャフトに一方向クラッチ404を介して取り付けられている。このステータ402は、それぞれ椀状に形成されたインペラブレード401aとタービンブレード403aとの間で還流する流体を、これらの内径側でタービン403側からインペラ401側へ戻す際に、流体の流れ方向を変えてインペラ401に順方向の回転力を付与し、伝達トルクを増幅するものである。
インペラ401とステータ402との間のスラスト針状ころ軸受10Bは、上述したように1対の軌道輪1、1と、複列の針状ころ2a、2bと、保持器3とを有している。1対の軌道輪1の一方はインペラハブ401bに組み付けられており、1対の軌道輪1の他方はステータ402側に組み付けられている。
ステータ402とタービン403との間のスラスト針状ころ軸受10Bも、上述したように1対の軌道輪1、1と、複列の針状ころ2a、2bと、保持器3とを有している。1対の軌道輪1の一方はタービンハブ403bに組み付けられており、1対の軌道輪1の他方はステータ402側に組み付けられている。
なお、上記においてはカーエアコン・コンプレッサやオートマチックトランスミッションに複列のスラスト針状ころ軸受10Bを設けた場合について説明したが、この複列のスラスト針状ころ軸受10Bの代わりに図1に示す単列のスラスト針状ころ軸受10Aが設けられてもよい。
次に本発明の実施例について説明する。
SUJ2材(JIS規格:高炭素クロム軸受鋼鋼材)、SCM415M(JIS規格:クロムモリブデン鋼鋼材)、およびS70C(JIS規格:機械構造用炭素鋼鋼材)のそれぞれからなる、プレス加工が可能な鋼板および鋼帯製の軌道輪(厚み3mm以下)と、ころとを準備した。この軌道輪ところとに各種の熱処理を施した。この熱処理としては、図3および図4に示すようなヒートパターンの熱処理(特殊熱処理)、浸炭窒化処理、焼入れ(ズブ焼入れ、高温焼入れ、2回焼入れ)、浸炭などである。
特殊熱処理では、RXガスとアンモニアガスとの混合ガスの雰囲気中で温度840℃で一定時間保持して浸炭窒化処理を施した後、その温度から1次焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。次いで浸炭窒化処理を施した温度より低い温度800℃に再加熱してその温度で一定時間保持してから2次焼入れを行い、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。
浸炭窒化処理では、温度840℃で一定時間保持して浸炭窒化処理を施した後、その温度から焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。
浸炭窒化処理+焼入れ処理では、温度840℃で一定時間保持して浸炭窒化処理を施した後、その温度から焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。次いで温度840℃に再加熱してその温度で一定時間保持した後、その温度から焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。
浸炭処理では、温度850℃で一定時間保持して浸炭処理を施した後、その温度から焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。
ズブ焼入れ処理では、温度850℃で一定時間保持した後、その温度から焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。
高温焼入れ処理では、温度880℃で一定時間保持した後、その温度から焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。
2回焼入れ処理では、温度840℃で一定時間保持した後、その温度から1回目の焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。次いで温度840℃に再加熱してその温度で一定時間保持した後、その温度から2回目の焼入れを行ない、さらに温度230℃で焼戻しを行なった。
これらの各処理を施した軌道輪の結晶粒番号、残留オーステナイト量および表層部の窒素含有量を表1に示す。
なお、結晶粒度の測定は、JIS G 0551の鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法に基づいて行った。また、同一の条件で作成した10個の試験サンプルの平均値を求めた。
また、残留オーステナイト量の測定は、X線回折法により軌道面の4箇所の位置のそれぞれの表面下0.05mmの深さで行なった。また、同一の条件で作成した10個の試験サンプルの平均値(つまり10個×4箇所の平均値)を求めた。
また、軌道輪の表層部の窒素含有量の測定は、軌道面に対して垂直に切断してEPMAを用いた分析により行なった。また、同一の条件で作成した5個の試験サンプルの平均値を求めた。
Figure 2005195148
表1の結果から、特殊熱処理を施した軌道輪の試料サンプルでは、SUJ2、SCM415MおよびS70Cのいずれにおいても、表層部に窒素富化層が確認され、表層部のオーステナイトの結晶粒度番号が11番以上であり、残留オーステナイト量が5体積%以上25体積%以下であり、かつ表層部の窒素含有量が0.1質量%以上0.7質量%以下であった。
一方、特殊熱処理以外の熱処理を施した軌道輪の試料サンプルでは、11番以上のオーステナイト結晶粒度番号および5体積%以上25体積%以下の残留オーステナイト量のいずれか一方または双方が得られなかった。
次に、上記の各軌道輪ところとを組み合わせてスラスト針状ころ軸受を作成し、そのスラスト針状ころ軸受の寿命試験を行なった。寿命試験の試験条件を表2に、また寿命試験の試験結果を表3に示す。
Figure 2005195148
Figure 2005195148
表3の結果から、特殊熱処理が施された軌道輪を有するスラスト針状ころ軸受では、特殊熱処理以外の熱処理を施された軌道輪を有するスラスト針状ころ軸受と比較して、L10寿命(サンプルとなるスラスト針状ころ軸受の90%が破損しないで使える負荷回数)が向上し、長寿命となっている。また、軌道輪同士ところ同士が同じ材質であっても、軌道輪だけでなくころにも特殊熱処理を施すことによりさらにL10寿命が向上し長寿命となることがわかる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、カーエアコン・コンプレッサ、オートマチックトランスミッション用のスラスト針状ころ軸受に有利に適用され得る。
本発明の一実施の形態におけるスラスト針状ころ軸受の構成を示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態であり、ころが複列に配置されたスラスト針状ころ軸受の構成を示す概略断面図である。 本発明のスラスト針状ころ軸受の熱処理方法を説明する図である。 本発明のスラスト針状ころ軸受の熱処理方法の変形例を説明する図である。 軸受部品のミクロ組織、とくにオーステナイト粒を示す図である。(a)は本発明例の軸受部品であり、(b)は従来の軸受部品である。 図5(a)を図解したオーステナイト粒界を示す図(a)およびは図5(b)を図解したオーステナイト粒界を示す図(b)である。 両斜板タイプの斜板式コンプレッサの構成を概略的に示す断面図である。 片斜板タイプの斜板式コンプレッサの構成を概略的に示す断面図である。 片斜板タイプの可変容量斜板式コンプレッサの構成を概略的に示す断面図である。 オートマチックトランスミッションのトルクコンバータ部の構成を概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 軌道輪、1a 貫通孔、2,2a,2b 針状ころ、3 保持器、3a,3b 環状の部材、10A,10B スラスト針状ころ軸受、100 両斜板式コンプレッサ、102 ハウジング、103 斜板、104 主軸、105 ラジアル軸受、106 シリンダボア、107 ピストン、108 凹陥部、109 シュー、200 片斜板式コンプレッサ、202 ハウジング、203 斜板、204 主軸、207 ピストン、211 連結部材、215 ピストンロッド、300 可変容量斜板式コンプレッサ、302 ハウジング、303 ジャーナル、304 主軸、307 ピストン、312 ピストンサポート、313 ドライブピン、314 スリーブ、315 ピストンロッド、400 トルクコンバータ、401 インペラ、401a インペラブレード、401b インペラハブ、402 ステータ、403 タービン、403a タービンブレード、403b タービンハブ、404 一方向クラッチ。

Claims (2)

  1. 薄肉鋼板からなる軌道輪と針状ころとを有するスラスト針状ころ軸受において、少なくとも前記軌道輪が表層部に窒素富化層を有し、前記表層部の残留オーステナイト量が5体積%以上25体積%以下であり、前記表層部のオーステナイト結晶粒度番号が11番以上であることを特徴とする、スラスト針状ころ軸受。
  2. 前記表層部の窒素含有量が0.1質量%〜0.7質量%の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のスラスト針状ころ軸受。
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