JP2005192420A - 核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット及びこれを用いた癌の検査方法 - Google Patents

核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット及びこれを用いた癌の検査方法 Download PDF

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Abstract


【課題】KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で、簡便に、再現性よく、かつ、精度よく検出する方法を提供する。また、この検出方法に用いるための核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット、及びKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異検出試薬キットを提供する。
【解決手段】 KRAS遺伝子に作用し、塩基配列にミスマッチを導入した核酸増幅プライマーを含む核酸増幅用プライマーセット用いてKRAS遺伝子を増幅する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、癌の臨床検査の分野において用いられる、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の突然変異(以下、適宜「変異」という。)の有無を一度の操作で判定する方法、これに用いるための核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット、及びKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を判定するためのキットに関する。
RAS−RAF−MEK−ERK−MAPをカスケードとするリン酸化酵素の経路は、細胞の分化や成長、増殖を調節する重要な経路であることが知られている。RASタンパク質をコードするRAS遺伝子は、ヒトの様々な腫瘍で突然変異が認められている遺伝子である。RAS遺伝子に変異が起こると、細胞内のリン酸化が異常に亢進し、細胞の分化や成長、増殖等の調節機能が不全となることが知られている。RAS遺伝子の変異は、ヒトの総ての腫瘍の15%の頻度で起こっていることが報告されている。このように、RAS遺伝子の変異は、ヒトの腫瘍の形成に深い関連があることが推測される。KRAS遺伝子の変異ではコドン12及びコドン13の変異は合わせて90%以上を占めることが報告されている。従来、このコドン12及びコドン13の変異の検出方法として、ダイレクトシーケンス法、MASA法、RFLP法等が知られているが、いずれも、検出感度、検出に要する時間・コスト、その両方の点で問題がある。
また、近時、コドン12の変異を再現性よく、高感度で検出する方法として、非特許文献1に記載される技術が知られている。
"Oncogene" 1991 Jun, 6 (6), 1079-1083
しかし、上述の技術は、コドン12の変異しか検出できず、コドン13の変異を検出しようとすると、もう1回同様の検出操作が必要となり、検査の効率が低くなるという問題がある。そのため、コドン12とコドン13の変異を、同時に、再現性よく、高感度で検出する方法が求められている。
そこで、本発明の課題は、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で、簡便に、再現性よく、かつ、精度よく検出する方法を提供することである。
さらに、この検出方法に用いるための核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット、及びKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異検出キットを提供することである。
かかる実情において、本発明者は、KRAS遺伝子に作用し、塩基配列にミスマッチを導入した核酸増幅プライマーを含む核酸増幅用プライマーセット用いて、ネステッドPCR法、セミネステッドPCR法、ダブルPCR法のいずれかを用いてKRAS遺伝子を増幅することにより、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で、簡便に、再現性よく、かつ、精度よく判定することができることを見出した。
即ち、この核酸増幅用プライマー、又はこの核酸増幅用プライマーを含む核酸増幅用プライマーセットによれば、KRAS遺伝子のコドン12に変異があれば、特定の第1の核酸増幅用プライマーセットによるKRAS遺伝子の増幅産物を当該特定の第1の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン13に変異があれば、当該特定の第1の核酸増幅用プライマーセットによるKRAS遺伝子の増幅産物を特定の第2の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン12にもコドン13にも変異がなければ、当該特定の第1の核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物を、当該特定の第1の制限酵素も当該特定の第2の制限酵素も認識する。
そうすると、当該KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無により、当該特定の第1の核酸増幅用プライマーセットが異なる配列のKRAS遺伝子の増幅産物を生成することから、当該特定の第1の制限酵素は、当該KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無に基づいて、異なる長さの制限酵素断片を生成し、当該特定の第2の制限酵素は、当該KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無に基づいて、異なる長さの制限酵素断片を生成する。よって、その制限酵素断片を制限酵素断片長多型を用いて検出することで、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を一度の操作で検出でき、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で判定できる。
また、この核酸増幅用プライマーを用いたKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法では、
(1)第1の工程:第1の核酸増幅用プライマーセットを用いて当該KRAS遺伝子の核酸増幅を行い、このKRAS遺伝子の増幅産物を前記特定の第1の制限酵素又は前記特定の第2の制限酵素で処理する工程と、
(2)第2の工程:1)第1の工程において当該特定の第1の制限酵素で処理した場合には、当該特定の第1の制限酵素で処理した反応液に対して、第2の核酸増幅用プライマーセットを用いてKRAS遺伝子の核酸増幅を行い、その後、当該特定の第1の制限酵素で処理する工程と、
2)第1の工程において当該特定の第2の制限酵素で処理した場合には、第3の核酸増幅用プライマーセットを用いてKRAS遺伝子の核酸増幅を行い、その後、当該特定の第2の制限酵素で処理する工程と、
(3)第3の工程:当該第2の工程で得られたKRAS遺伝子の増幅産物の制限酵素断片を、制限酵素断片長多型を用いて検出する工程とを有し、
当該第1の工程において、KRAS遺伝子のコドン12に変異があれば、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによる増幅産物を当該特定の第1の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン13に変異があれば、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによる増幅産物を当該特定の第2の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン12にもコドン13にも変異がなければ、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによる増幅産物を、当該特定の第1の制限酵素も当該特定の第2の制限酵素も認識することにより、当該KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無により、異なる長さの制限酵素断片を生成し、 その制限酵素断片を制限酵素断片長多型を用いて検出することで、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で判定することができる。
さらに、この核酸増幅プライマーセットを用いたKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法では、
前記第2の工程において、前記第1の工程で用いる核酸増幅用プライマーのミスマッチとは異なるミスマッチを導入した核酸増幅用プライマーを含む前記第2の核酸増幅用プライマーセットを用いることにより、当該第2の工程においてコドン12の変異に有無によらず、KRAS遺伝子のコドン12以外の箇所を前記特定の第1の制限酵素が認識し、前記第2の工程において、前記第1の工程で用いる核酸増幅用プライマーのミスマッチとは異なるミスマッチを導入した核酸増幅用プライマーを含む前記第3の核酸増幅用プライマーセットを用いることにより、当該第2の工程においてコドン13の変異に有無によらず、KRAS遺伝子のコドン13以外の箇所を前記特定の第1の制限酵素が認識する。
この第2の工程では、当該第1の工程で当該特定の第1の制限酵素で処理した場合には、KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無に起因して生成される、異なる制限酵素断片長のKRAS遺伝子の増幅産物を増幅し、前記第1の工程で当該特定の第2の制限酵素で処理した場合には、KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無に起因して生成される、異なる制限酵素断片長の増幅産物を増幅することになる。
この第2の工程では、前記第1の工程で当該特定の第1の制限酵素で処理した場合には、KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無に起因して生成される、異なる長さの制限酵素断片を増幅することになる。その結果、KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無に起因して、異なる長さの増幅産物が多量に生成される。
そして、第3の工程で、この増幅産物を制限酵素で切断した制限酵素断片を制限酵素断片長多型により検出することで、KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無をさらに高精度で判定することができる。
また、前記第2の工程を経る場合には、第1の工程のみ行った場合よりも、検出感度がより高いことから、癌の細胞、組織を直接採取する以外にも、癌細胞の比率が比較的低い、患者の血液、膵液、血清、糞便、***、唾液、喀痰、脳脊髄液等を由来とする細胞や組織を採取して、KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無を判定することができる。そのため、低侵襲の(患者への負担が小さい)診断が可能になる。
また、この第2の工程では、前記第1の工程で当該特定の第2の制限酵素で処理した場合には、KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無に起因して生成される、異なる長さの制限酵素断片を増幅することになる。その結果、KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無に起因して、異なる長さの増幅産物が多量に生成される。
そして、第3の工程で、この増幅産物を制限酵素で切断した制限酵素断片を制限酵素断片長多型により検出することで、KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無をさらに高精度で判定することができる。
また、前記第2の工程を経る場合には、第1の工程のみ行った場合よりも、検出感度がより高いことから、癌の細胞、組織を直接採取する以外にも、癌細胞の比率が比較的低い、患者の血液、膵液、血清、糞便、***、唾液、喀痰、脳脊髄液等を由来とする細胞や組織を採取して、KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無を判定することができる。そのため、低侵襲の(患者への負担が小さい)診断が可能になる。
このように、本発明では、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で、高精度で判定することができる。
本発明では、上述の核酸増幅用プライマーセットと、制限酵素と、DNAポリメラーゼを含むキットにより、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で精度よく判定することができる。
本発明の検出方法、この検出方法に用いるための核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット、及びKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異検出キットによれば、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を一度の操作で、簡便に、再現性よく、かつ、精度よく検出することができ、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で、簡便に、再現性よく、かつ、精度よく判定することができる。
(検出原理)
前述の通り、本発明は、KRAS遺伝子に作用し、塩基配列にミスマッチを導入した核酸増幅用プライマーを含む核酸増幅用プライマーセットを用いることにより、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を一度の操作で検出する。
核酸増幅用プライマーにミスマッチを導入し、遺伝子の2箇所の(コドンの)変異を一度の操作で検出する方法の一例を示す。
元々ある遺伝子を増幅する核酸増幅用のプライマーがある場合、その塩基配列の1又は2以上の塩基を変換する。そして、当該核酸増幅用のプライマーを含む核酸増幅用プライマーセット(第1の核酸増幅用プライマーセット)を用いて当該遺伝子を増幅したときに、当該遺伝子の特定の第1のコドンに変異があれば、当該核酸増幅用のプライマーセットは、その変異を伴った塩基配列に基づいて当該遺伝子を増幅するようにする。また、当該核酸増幅用のプライマーを含む核酸増幅用プライマーセットを用いて当該遺伝子を増幅したときに、当該遺伝子の特定の第2のコドンに変異があれば、当該核酸増幅用のプライマーセットは、その変異を伴った塩基配列に基づいて当該遺伝子を増幅するようにする。一方、当該遺伝子の当該特定の第1のコドンにも当該特定の第2のコドンにも変異がなければ、当該核酸増幅用のプライマーセットは、その変異を伴わない塩基配列に基づいて当該遺伝子を増幅するようにする。
そうすると、当該特定の第1のコドンの変異の有無及び、当該特定の第2のコドンの変異の有無に基づいて、当該遺伝子の増幅産物は、塩基配列を異にするようになる。
次いで、こうして得られた当該遺伝子の増幅産物に対し、特定の第1の制限酵素又は特定の第2の制限酵素を作用させる。
このとき、当該遺伝子の当該特定の第1のコドンに変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、ある特定の第1の制限酵素は認識せず、当該遺伝子の当該特定の第1のコドンに変異がない場合の遺伝子の増幅産物に対しては、その増幅産物の特定の第1の1箇所の回文構造を、当該特定の第1の制限酵素が認識するようになる。
そうすると、当該遺伝子の当該特定の第1のコドンに変異がある場合には、その遺伝子の増幅産物の制限酵素による断片は1つになるが、当該遺伝子の当該第1の特定のコドンに変異がある場合には、その遺伝子の増幅産物の制限酵素による断片は2つになる。このとき、この2つの断片の合計の断片長は、上の1つの断片長とほぼ等しくなる。
同様に、当該遺伝子の当該特定の第2のコドンに変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、ある特定の第2の制限酵素は認識せず、当該遺伝子の当該特定の第2のコドンに変異がない場合の遺伝子の増幅産物に対しては、その増幅産物の特定の第2の1箇所の回文構造を、当該特定の第2の制限酵素が認識するようになる。
そうすると、当該遺伝子の当該特定の第2のコドンに変異がある場合には、その遺伝子の増幅産物の制限酵素による断片は1つになるが、当該遺伝子の当該第2の特定のコドンに変異がある場合には、その遺伝子の増幅産物の制限酵素による断片は2つになる。このとき、この2つの断片の合計の断片長は、上の1つの断片長とほぼ等しくなる。
こうして、この遺伝子の特定の第1のコドンと特定の第2のコドンの2箇所の変異を一度の操作で検出でき、この遺伝子の特定の第1のコドンと特定の第2のコドンの2箇所の変異の有無を一度の操作で判定することができる。
(2次PCR)
本発明では、上記のようにして、前記遺伝子の前記特定の第1のコドン、又は前記特定の第2のコドンのコドンに変異がある場合には、1つの長い制限酵素断片を生成し、当該遺伝子の当該特定の第1のコドンにも当該特定の第2のコドンのコドンにも変異がない場合には、2つの短い制限酵素断片を生成するが、これらの制限酵素断片を、別の組み合わせの核酸増幅用プライマーセットを用いて増幅する。このとき、通常は、前記特定の第1の制限酵素で処理した制限酵素断片を増幅するための核酸増幅用プライマーセット(第2の核酸増幅用プライマーセット)と、前記特定の第2の制限酵素で処理した制限酵素断片を増幅するための核酸増幅用プライマーセット(第3の核酸増幅用プライマーセット)とは、異なる核酸増幅用プライマーセットとする。
前記第2の核酸増幅用プライマーセットの1の核酸増幅用プライマーにミスマッチを導入する。今回は、その遺伝子の特定の第1のコドンの変異の有無によらず、前記特定の第1の制限酵素が、その増幅産物の中の前記特定の第1の1箇所とは別の1箇所の回文構造を認識するように、ミスマッチを導入する。
同様に、前記第3の核酸増幅用プライマーセットの1の核酸増幅用プライマーにミスマッチを導入する。今回は、その遺伝子の特定の第2のコドンの変異の有無によらず、前記特定の第2の制限酵素が、その増幅産物の中の前記特定の第2の1箇所とは別の1箇所の回文構造を認識するように、ミスマッチを導入する。
そうすると、前記遺伝子の前記特定の第1のコドンに変異がある場合には、当該遺伝子の増幅産物の前記特定の第1の制限酵素による断片は3つになるが、当該遺伝子の当該特定の第1のコドンに変異がない場合には、当該遺伝子の増幅産物の当該特定の第1の制限酵素による断片は2つになる。このとき、この3つの断片の合計の断片長は、上の2つの断片長とほぼ等しくなる。
同様に、前記遺伝子の前記特定の第2のコドンに変異がある場合には、当該遺伝子の増幅産物の前記特定の第2の制限酵素による断片は3つになるが、当該遺伝子の当該特定の第2のコドンに変異がない場合には、当該遺伝子の増幅産物の当該特定の第2の制限酵素による断片は2つになる。このとき、この3つの断片の合計の断片長は、上の2つの断片長とほぼ等しくなる。
この方法では、もとの遺伝子の特定の第1のコドンの変異の割合、もとの遺伝子の特定の第2のコドンの変異の割合によらず、変異の有無に基づいて生成される、異なる制限酵素断片を多量に増幅する。
従って、もとの遺伝子の特定のコドンの変異の割合が低くても、当該遺伝子の特定のコドンの変異の有無に基づく、増幅産物の差異が顕著になり、当該遺伝子の特定のコドンの変異を高感度で検出できる。
そのため、癌の細胞、組織を直接採取する以外にも、癌細胞の比率が比較的低い、患者の血液、膵液、血清、糞便、***、唾液、喀痰、脳脊髄液等を由来とする細胞や組織を採取して、当該遺伝子の第1のコドン及び第2のコドンの変異の有無を判定することができる。そのため、低侵襲の(患者への負担が小さい)診断が可能になる。
さらに、これら特定の第1のコドンの変異と、特定の第2のコドンの変異とを一度の操作で検出でき、これら特定の第1のコドンの変異の有無と、特定の第2のコドンの変異の有無とを一度の操作で判定できる。
KRAS遺伝子のコドン12の変異、及びコドン13の変異を一度の操作で検出する方法の一例を図1に示す。
配列番号1で表されるKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13を含む領域(KRAS遺伝子の454番目の塩基から613番目の160塩基で、コドン1の1番目の塩基からコドン54の1番目の塩基)を2つの核酸増幅用プライマーからなる核酸増幅用プライマーセットで増幅する(図1(a))。ここに、12&13SPは、配列番号2で表される核酸増幅用プライマーであり、KRAS遺伝子の457番目から486番目に対応する部位、即ち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子のコドン12とコドン13を含む領域の4番目から33番目の配列に対応する部位(実際には配列番号1で表されるKRAS遺伝子のコドン12とコドン13を含む領域の4番目から33番目の配列の相補鎖の部位)に結合し、a)KRAS遺伝子のコドン12に変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、制限酵素Mva1(エム・ブイ・エー・ワン)は認識せず、b)KRAS遺伝子のコドン13に変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、制限酵素Bgl1(ビー・ジー・エル・ワン)は認識せず、c)KRAS遺伝子のコドン12にもコドン13にも変異がない場合の遺伝子の増幅産物に対しては、その増幅産物の特定の第1の1箇所の回文構造(KRAS遺伝子の484番目から488番目のCCWGG/GGWCC)を、制限酵素Mva1が認識するように設計され、その増幅産物の特定の第2の1箇所の回文構造(KRAS遺伝子の482番目から492番目のGCCNNNNNGGC/CGGNNNNNCCG)を、制限酵素Bgl1が認識するように設計されている。
具体的には、12&13SPのうち、KRAS遺伝子の484番目の塩基に対応する塩基をシトシン(配列番号2のプライマーの28番目の塩基)に変換し、KRAS遺伝子の483番目の塩基に対応する塩基をシトシン(配列番号2のプライマーの27番目の塩基)に変換している。
前者の変換により、コドン12の変異の有無に伴う増幅産物の相違をMva1(又はBstN1(ビー・エス・ティー・エヌ・ワン))で識別でき、後者の変換により、コドン13の変異の有無に伴う増幅産物の相違をBgl1で識別することができる。
また、WildASは、配列番号3で表される核酸増幅用プライマーであり、KRAS遺伝子の549番目から576番目の部位、即ち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子の96番目から123番目の部位に結合する(実際には配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の96番目から123番目の配列の部位であって、配列番号3の1番目の塩基が配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の123番目に結合し、配列番号3の28番目の塩基が配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の96番目に結合する)。
そして、12&13SPによるヌクレオチド(塩基)の連結は上流から下流に向かって行われ、、WildASによるヌクレオチド(塩基)の連結は下流から上流に向かって行われ、PCR反応によりKRAS遺伝子を増幅する。
そうすると、このKRAS遺伝子の増幅産物を制限酵素Mva1(又はBstN1)で処理したときに、KRAS遺伝子のコドン12に変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、120bpの1つの制限酵素断片が生成され、KRAS遺伝子のコドン12に変異がない場合の遺伝子の増幅産物に対しては、29bpと、91bpの2つの制限酵素断片が生成される(図1(b))。
一方、このKRAS遺伝子の増幅産物を制限酵素Bgl1で処理したときに、KRAS遺伝子のコドン13に変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、120bpの1つの制限酵素断片が生成され、KRAS遺伝子のコドン13に変異がない場合の遺伝子の増幅産物に対しては、32bpと、88bpの2つの制限酵素断片が生成される(図1(c))。
(第1の制限酵素による断片の増幅)
次いで、前記の工程により、制限酵素Mva1(又はBstN1)で処理したことにより生成された、KRAS遺伝子のコドン12に変異がある場合の1つの制限酵素断片と、KRAS遺伝子のコドン12に変異がない場合の2つの制限酵素断片を、前記の核酸増幅用プライマーセットとは異なる核酸増幅用プライマーセット((0017)の段落の「第2の核酸増幅用プライマーセット」に相当)で増幅する(図1(d))。ここに、12&13SPは、前述の配列番号2で表される核酸増幅用プライマーであり、KRAS遺伝子の457番目から486番目に対応する部位、即ち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子のコドン12とコドン13を含む領域の4番目から33番目の配列に対応する部位(実際には配列番号1で表されるKRAS遺伝子のコドン12とコドン13を含む領域の4番目から33番目の配列の相補鎖の部位)に結合する。
一方、12mtASは、配列番号4で表される核酸増幅用プライマーであり、KRAS遺伝子の549番目から576番目の部位、即ち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子の96番目から123番目の部位に結合し(実際には配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の96番目から123番目の配列の部位であって、配列番号3の1番目の塩基が配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の123番目に結合し、配列番号3の28番目の塩基が配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の96番目に結合する)、KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無によらず、KRAS遺伝子の増幅産物に対しては、制限酵素Mva1(又はBstN1)が前記特定の第1の1箇所とは違う1箇所の回文構造を認識するように設計されている。
具体的には、12mtASのうち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子の103番目の塩基に対応する塩基をシトシン(配列番号3のプライマーの21番目の塩基)に変換し、KRAS遺伝子の104番目の塩基に対応する塩基をシトシン(配列番号3のプライマーの20番目の塩基)に変換している。
そして、12&13SPによるヌクレオチド(塩基)の連結は上流から下流に向かって行われ、12mtASによるヌクレオチド(塩基)の連結は下流から上流に向かって行われ、PCR反応によりBRAF遺伝子を増幅する。
そうすると、増幅産物を制限酵素Mva1(又はBstN1)で処理したときに、KRAS遺伝子のコドン12に変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、99bpと、21bpの2つの制限酵素断片が生成され、KRAS遺伝子のコドン12に変異がない場合の遺伝子の増幅産物に対しては、29bpと、60bpと、21bpの3つの制限酵素断片が生成される(図1(f))。
これらの制限酵素断片を制限酵素長多型(RFLP)を用いて検出すると、変異がない試料においては、60bpの制限酵素断片が検出され、変異がある試料においては、99bpの制限酵素断片が検出され、この相違に基づいて、KRAS遺伝子のコドン12の変異の有無を判定することができる(図2(a))。
また、上記コドン12に変異があるバンドについて塩基配列を調べると、コドン12に変異があるものは、コドン12の2番目のグアニンがアデニンに変換していることが分かる(図2(b))。
(第2の制限酵素による断片の増幅)
次いで、前記の工程により、制限酵素Bgl1で処理したことにより生成された、KRAS遺伝子のコドン13に変異がある場合の1つの制限酵素断片と、KRAS遺伝子のコドン13に変異がない場合の2つの制限酵素断片を、前記の核酸増幅用プライマーセットとは異なる核酸増幅用プライマーセット((0017)の段落の「第3の核酸増幅用プライマーセット」に相当)で増幅する(図1(e))。ここに、12&13SPは、前述の配列番号2で表される核酸増幅用プライマーでり、KRAS遺伝子の457番目から486番目に対応する部位、即ち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子のコドン12とコドン13を含む領域の4番目から33番目の配列に対応する部位(実際には配列番号1で表されるKRAS遺伝子のコドン12とコドン13を含む領域の4番目から33番目の配列の相補鎖の部位)に結合する。
一方、13mtASは、配列番号5で表される核酸増幅用プライマーであり、KRAS遺伝子の549番目から576番目の部位、即ち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子の96番目から123番目の部位に結合し(実際には配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の96番目から123番目の配列の部位であって、配列番号3の1番目の塩基が配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の123番目に結合し、配列番号3の28番目の塩基が配列番号1で表されるKRAS遺伝子領域の96番目に結合する)、KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無によらず、KRAS遺伝子の増幅産物に対しては、制限酵素Bgl1が前記特定の第2の1箇所とは違う1箇所の回文構造を認識するように設計されている。
具体的には、13mtASのうち、配列番号1で表されるKRAS遺伝子の113番目の塩基に対応する塩基をグアニン(配列番号5のプライマーの11番目の塩基)に変換し、配列番号1で表されるKRAS遺伝子の105番目の塩基に対応する塩基をグアニン(配列番号5のプライマーの19番目の塩基)に変換し、配列番号1で表されるKRAS遺伝子の103番目の塩基に対応する塩基をシトシン(配列番号5のプライマーの21番目の塩基)に変換している。
そして、12&13SPによるヌクレオチド(塩基)の連結は上流から下流に向かって行われ、13mtASによるヌクレオチド(塩基)の連結は下流から上流に向かって行われ、PCR反応によりKRAS遺伝子を増幅する。
そうすると、増幅産物を制限酵素Bgl1で処理したときに、KRAS遺伝子のコドン13に変異がある場合の遺伝子の増幅産物に対しては、106bpと、14bpの2つの制限酵素断片が生成され、KRAS遺伝子のコドン13に変異がない場合の遺伝子の増幅産物に対しては、32bpと、74bpと、14bpの3つの制限酵素断片が生成される(図1(g))。
これらの制限酵素断片を制限酵素長多型(RFLP)を用いて検出すると、変異がない試料においては、74bpの制限酵素断片が検出され、変異がある試料においては、106bpの制限酵素断片が検出され、この相違に基づいて、KRAS遺伝子のコドン13の変異の有無を判定することができる(図2(c))。
また、上記コドン13に変異があるバンドについて塩基配列を調べると、コドン13に変異があるものは、コドン132の2番目のグアニンがアデニンに変換していることが分かる(図2(d))。
(検査方法)
本発明における検査方法は、試料の準備、KRAS遺伝子の抽出、プライマーを用いた遺伝子増幅、増幅産物の制限酵素による切断、KRAS遺伝子の制限酵素断片の検出の過程からなる。
(検査用試料・病理検体の準備)
本発明の検査方法に供される、ヒトの試料はKRASタンパク質をコードする遺伝子(KRAS遺伝子)を含むものであればよく、特に限定されない。具体的には、生体から採取した組織が挙げられ、手術により切除した癌の組織や、手術前の内視鏡検査等に用いる生体検査材料等が、試料の有効利用の点で好適に用いられる。その他、血液、膵液、血清、糞便、***、唾液、喀痰、脳脊髄液等も試料として挙げられる。
(KRAS遺伝子の抽出)
本発明の検査方法に供される、ヒトの試料は、ブレンダーを用いて組織を破砕し、次いで、フェノール・クロロフォルム法等の公知の遺伝子抽出法により、KRAS遺伝子を抽出し、検査用試料として用いる。
(遺伝子・核酸増幅)
本発明において、遺伝子増幅方法としては、公知の方法を使用することができ、例えば、PCR法が挙げられる。
(ネステッドPCR法)
本発明において、第1の工程と、第2の工程において、PCRで核酸を増幅する場合のPCRは、ネステッドPCR法という。
ネステッドPCRでは、外側のプライマーと内側のプライマーを使って2段階のPCRを行う方法であり、目的とする領域から最初のPCR産物を鋳型にして、最初に使用したプライマー位置より、両方とも内側にプライマーを設定して行う。
PCRは、2つのプライマー対が適当な間隔で向き合って存在することによる特異性に基づいて特定の断片を増幅する手法であるが、プライマーの類似配列によってミススプライシングがときどき起こり、標的配列の増幅とともに非特異的な増幅が起こってしまう。この非特異的断片を含むPCR生成物を鋳型にしてネステッドPCRを行うと、非特異的な断片のなかにネステッドプライマーに類似した配列が存在する確立が極めて低くなるため、非特異的増幅の“ノイズの海”から標的配列のみをうまく拾い出してくることが可能になる。したがって、ネステッドPCR法は、バックグラウンドが出やすいPCRの場合に有効な方法である。
ネステッドPCR法において、検出したい点変異を含むPCR領域を第1の工程で増幅するものは、エンリッチPCR法ともいう。
本発明においては、ネステッドPCRの他、セミネストテッドPCR、ダブルPCRを用いても良い。
(制限酵素)
前記KRAS遺伝子増幅による増幅産物は、コドン12の変異の検出には制限酵素Mva1(又はBstN1)により処理する。Mva1(又はBstN1)の至適温度は37℃付近である。コドン13の変異の検出には制限酵素Bgl1(又はBstN1)により処理する。Mva1(又はBstN1)の至適温度は37℃付近である。
(KRAS遺伝子の制限酵素断片の検出)
前記制限酵素で処理した断片は、制限酵素断片長多型を用いて検出する。
(変異検出試薬・変異検出試薬キット)
本発明はまた、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出のための方法に用いられる変異検出試薬及び変異検出試薬キットを含む。変異検出試薬としては、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13を含む領域を増幅する核酸増幅用プライマー、DNAポリメラーゼ、エキソヌクレア−ゼ、核酸検出用の標識等、本発明の方法に使用されるあらゆる試薬のいずれであってもよい。
また、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出のための方法に用いられる変異検出試薬キットは、本発明の検出方法に使用されるあらゆる試薬のうち少なくとも2以上をキットとして使用するものであればよい。また、蛍光標識をプローブしたDNAも本キットに含めてもよい。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
大腸癌患者の外科手術より得られた癌部及び正常粘膜部より抽出・精製したゲノム遺伝子を準備した。
KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を検出する1次PCRでは、図1中の12&13SP(配列番号2)とWildAS(配列番号3)のプライマーを用いた:
12&13SP:ACTGAATATAAACTTGTGGTAGTTGGCCCT
WildAS:AACAAGATTTACCTCTATTGTTGGATCA
この実施例では、KRAS遺伝子のコドン12より4塩基上流に存在するA(アデニン)に対応する部分の12&13SPのプライマーをC(シトシン)に変換し、KRAS遺伝子のコドン12より3塩基上流に存在するG(グアニン)に対応する部分の12&13SPのプライマーをC(シトシン)に変換するミスマッチを導入することにより、コドン12に変異がない遺伝子増幅産物の制限酵素Mva1(又はBstN1)による認識部位を作り出し、コドン3に変異がない遺伝子増幅産物の制限酵素Bgl1による認識部位を作り出すこととした。
この1次PCRによる遺伝子増幅産物を、コドン12及びコドン13の変異検出用にそれぞれ5μl用いて、コドン12の変異検出用にはMva1により、最初の制限酵素処理(1次制限酵素処理)を行い、コドン13の変異検出用にはBgl1により、最初の制限酵素処理(1次制限酵素処理)を行った。
次に2次PCRでは、コドン12の変異検出用には、12&13SP(配列番号2)と12mtAS(配列番号4)のプライマーを用いた:
12&13SP:ACTGAATATAAACTTGTGGTAGTTGGCCCT
12mtAS:AACAAGATTTACCTCTATTCCTGGATCA
コドン13の変異検出用には、12&13SP(配列番号2)と13mtAS(配列番号5)のプライマーを用いた:
12&13SP:ACTGAATATAAACTTGTGGTAGTTGGCCCT
13mtAS:AACAAGATTTGCCTCTATGGCTGGATCA
本実施例では、セミネステッドPCR又はダブルPCRを用いた。この実施例では、コドン12の変異検出用には、12mtASの19番目と20番目の塩基をC(シトシン)にに変換するミスマッチを導入することにより、コドン12の変異の有無によらず、コドン12以外の部位で遺伝子増幅産物の制限酵素Mva1よる認識部位を作り出すこととした。これにより、1次PCRの増幅産物が増幅されるので、コドン12の変異の有無がより顕著に判定でき、かつ、制限酵素反応を確認することができる。また、この実施例では、コドン13の変異検出用には、13mtASの11番目と19番目の塩基をG(グアニン)に、21番目の塩基をC(シトシン)に変換するミスマッチを導入することにより、コドン13の変異の有無によらず、コドン13以外の部位で遺伝子増幅産物の制限酵素Bgl1よる認識部位を作り出すこととした。これにより、1次PCRの増幅産物が増幅されるので、コドン13の変異の有無がより顕著に判定でき、かつ、制限酵素反応を確認することができる。
(1次PCR)
10倍濃度のPCR緩衝溶液、1.5mM MgCl、0.1mMデオキシヌクレオチド3リン酸、0.2μMの12&13SP(配列番号2)、0.2μMのWildAS(配列番号3)、1.25U Taqポリメラーゼ(Ampli−TaqGold;Perkin−Elmer,Foster City,CA)とほぼ100ngのKRAS遺伝子(DNA)を用いPCR溶液を25μlとした。PCRの温度条件は95℃で11分の後、95℃で30秒→58℃で30秒→72℃で30秒のサイクルを30回繰り返して遺伝子を増幅した。その結果、120bpの増幅産物が得られた(図1(a))。
上記PCRにより得られた増幅産物の含まれる増幅産物液25μlのうち5μlを用いて、コドン12の変異検出用には制限酵素Mva1(Takara社)による切断を行い、コドン13の変異検出用には制限酵素Bgl1(Takara社)による切断を行った。
(コドン12の変異検出のための1次制限酵素処理)
10倍濃度のNEbuffer2μl、制限酵素Mva1(5U/μl)0.5μl、蒸留水3.5μl、1次PCRで得られた増幅産物の含まれる遺伝子増幅液25μlのうち5μlを用い合計20μlとした。切断反応はMva1の至適温度である37℃で2時間行った(図1(b))。
(コドン13の変異検出のための1次制限酵素処理)
10倍濃度のNEbuffer2μl、制限酵素Bgl1(5U/μl)0.5μl、蒸留水3.5μl、1次PCRで得られた増幅産物の含まれる遺伝子増幅液25μlのうち5μlを用い合計20μlとした。切断反応はBgl1の至適温度である37℃で2時間行った(図1(c))。
(コドン12の変異検出のための2次PCR)
コドン12の変異検出のための1次PCRの増幅産物を増幅するプライマーとして、12&13SP(配列番号2)と、12mtAS(配列番号4)を用いた。
10倍濃度のPCR緩衝溶液、1.5mM MgCl、0.1mMデオキシヌクレオチド3リン酸、0.2μMの12&13SP(配列番号2)、0.2μMの12mtASプライマー(配列番号4)、1.25U Taqポリメラーゼ(Ampli−TaqGold;Perkin−Elmer,Foster City,CA)とコドン12の変異検出のための1次制限酵素処理による切断された増幅産物を鋳型にして(1μl)、PCR溶液を合計25μlとした。PCRの温度条件は95℃で11分の後、95℃で30秒→53℃で30秒→72℃で30秒のサイクルを26〜30回繰り返して遺伝子を増幅した(図1(d))。
(コドン13の変異検出のための2次PCR)
コドン13の変異検出のための1次PCRの増幅産物を増幅するプライマーとして、12&13SP(配列番号2)と、13mtAS(配列番号5)を用いた。
10倍濃度のPCR緩衝溶液、1.5mM MgCl、0.1mMデオキシヌクレオチド3リン酸、0.2μMの12&13SP(配列番号2)、0.2μMの13mtASプライマー(配列番号5)、1.25U Taqポリメラーゼ(Ampli−TaqGold;Perkin−Elmer,Foster City,CA)とコドン12の変異検出のための1次制限酵素処理による切断された増幅産物を鋳型にして(1μl)、PCR溶液を合計25μlとした。PCRの温度条件は95℃で11分の後、95℃で30秒→53℃で30秒→72℃で30秒のサイクルを26〜30回繰り返して遺伝子を増幅した(図1(e))。
(コドン12の変異検出のための2次制限酵素処理)
10倍濃度のNEbuffer3μl、制限酵素Mva1(5U/μl)1μl、蒸留水1μl、1次PCRで得られた増幅産物の含まれるコドン12の変異検出のための2次PCRによる遺伝子増幅液25μlを用い合計30μlとした。切断反応はMva1の至適温度である37℃で6時間以上行った(図1(f))。
(コドン13の変異検出のための2次制限酵素処理)
10倍濃度のNEbuffer3μl、制限酵素Bgl1(5U/μl)1μl、蒸留水1μl、1次PCRで得られた増幅産物の含まれるコドン13の変異検出のための2次PCRによる遺伝子増幅液25μlを用い合計30μlとした。切断反応はBgl1の至適温度である37℃で6時間以上行った(図1(g))。
上記、制限酵素で処理した制限酵素断片を制限酵素断片長多型により検出した。
(KRAS遺伝子コドン12の変異の検出)
2次制限酵素処理により、コドン12に変異がない場合には、60bp、29bp、21bpの3種類の断片が検出される。一方、総てのコドン12に変異がある場合は、99bp、21bpの2種類の断片が検出されるが、実際には、総てのコドン12のうちの一部に変異があることが殆んどであり、この場合、99bp、60bp、29bp、21bpの4種類の断片が検出される。実際には、120bp、91bpの断片も認められる場合があるが、これは、制限酵素処理が不良であるか、鋳型量が過剰の場合である。
基本的に、99bpの断片が60bpの断片と同等か、より強く認められた場合に、コドン12に変異があると判定する。
結果を図2(a)に示す。
この例によれば、右から2から4番目のレーンには99bp、60bpの断片が検出され、コドン12の変異ありと判定され、最右のレーンでは60bpの断片のみが検出され、コドン12の変異なしと判定された。
(KRAS遺伝子コドン13の変異の検出)
2次制限酵素処理により、コドン13に変異がない場合には、74bp、32bp、14bpの3種類の断片が検出される。一方、総てのコドン13に変異がある場合は、106bp、14bpの2種類の断片が検出されるが、実際には、総てのコドン13のうちの一部に変異があることが殆んどであり、この場合、106bp、74bp、32bp、14bpの4種類の断片が検出される。実際には、120bp、88bpの断片も認められる場合があるが、これは、制限酵素処理が不良であるか、鋳型量が過剰の場合である。
基本的に、106bpの断片が74bpの断片と同等か、より強く認められた場合に、コドン13に変異があると判定する。
結果を図2(c)に示す。
この例によれば、右から3から4番目のレーンには106bp、74bpの断片が検出され、コドン13の変異ありと判定され、最右のレーンでは74bpの断片のみが検出され、コドン13の変異なしと判定された。
このように、本実施例によれば、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を一度の操作で行うことにより、KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無を一度の操作で、再現性よく、精度よく行うことができることが確認された。
本発明の核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット、及びKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異検出試薬キットの製造は、製薬業界、バイオテクノロジーの分野などで利用することができる。本発明のKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法、この検出方法に用いるための核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーセット、及びKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異検出試薬キットは、医療業において有用に利用することができる。
本発明に係るKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法の概要を示す模式図である。 本発明によるKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出を示す図である。

Claims (11)

  1. KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を一度の操作で検出するために用いられる核酸増幅用プライマーであって、
    当該KRAS遺伝子のコドン12に変異があれば、当該核酸増幅用プライマーを含む核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物が特定の第1の制限酵素により認識されず、当該KRAS遺伝子のコドン13に変異があれば、当該核酸増幅用プライマーを含む核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物が特定の第2の制限酵素により認識されず、当該KRAS遺伝子のコドン12にもコドン13にも変異がなければ、当該核酸増幅用プライマー含む核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物が、当該特定の第1の制限酵素にも当該特定の第2の制限酵素にも認識されることにより、
    当該KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無により、異なる長さの制限酵素断片を生成することを特徴とする核酸増幅用プライマー。
  2. 配列番号2で表され、前記特定の第1の制限酵素がMva1又はBstN1であり、前記特定の第2の制限酵素がBgl1であることを特徴とする請求項1記載の核酸増幅用プライマー。
  3. KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を一度の操作で検出するために用いられる核酸増幅用プライマーセットであって、
    当該KRAS遺伝子のコドン12に変異があれば、当該核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物が前記特定の第1の制限酵素により認識されず、当該KRAS遺伝子のコドン13に変異があれば、当該核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物が前記特定の第2の制限酵素により認識されず、当該KRAS遺伝子のコドン12にもコドン13にも変異がなければ、当該核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物が、当該特定の第1の制限酵素にも当該特定の第2の制限酵素にも認識されることにより、
    当該KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無により、異なる長さの制限酵素断片を生成することを特徴とする核酸増幅用プライマーセット。
  4. 配列番号2及び3で表される核酸増幅用プライマーを含み、前記特定の第1の制限酵素がMva1又はBstN1であり、前記特定の第2の制限酵素がBgl1であることを特徴とする請求項3記載の核酸増幅用プライマーセット。
  5. KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異を一度の操作で検出する方法であって、
    当該KRAS遺伝子のコドン12に変異があれば、第1の核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物を特定の第1の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン13に変異があれば、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物を特定の第2の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン12にもコドン13にも変異がなければ、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによる当該KRAS遺伝子の増幅産物を、当該特定の第1の制限酵素も当該特定の第2の制限酵素も認識することにより、
    当該KRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の有無により、異なる長さの制限酵素断片を生成し、
    その制限酵素断片を、制限酵素断片長多型を用いて検出することを特徴とするKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法。
  6. 請求項3又は4記載の核酸増幅用プライマーセットを使用し、前記特定の第1の制限酵素としてMva1又はBstN1を用い、前記特定の第2の制限酵素としてBgl1を用いることを特徴とする請求項5記載のKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法。
  7. 以下の工程からなるKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法:
    (1)第1の工程:第1の核酸増幅用プライマーセットを用いて当該KRAS遺伝子の核酸増幅を行い、このKRAS遺伝子の増幅産物を特定の第1の制限酵素又は特定の第2の制限酵素で処理する工程と、
    (2)第2の工程:1)第1の工程において当該特定の第1の制限酵素で処理した場合には、当該特定の第1の制限酵素で処理した反応液に対して、第2の核酸増幅用プライマーセットを用いてKRAS遺伝子の核酸増幅を行い、その後、当該特定の第1の制限酵素で処理する工程と、
    2)第1の工程において当該特定の第2の制限酵素で処理した場合には、第3の核酸増幅用プライマーセットを用いてKRAS遺伝子の核酸増幅を行い、その後、当該特定の第2の制限酵素で処理する工程と、
    (3)第3の工程:当該第2の工程で得られたKRAS遺伝子の増幅産物の制限酵素断片を、制限酵素断片長多型を用いて検出する工程とからなり、
    当該第1の工程において、KRAS遺伝子のコドン12に変異があれば、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによるKRAS遺伝子の増幅産物を当該特定の第1の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン13に変異があれば、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによるKRAS遺伝子の増幅産物を当該特定の第2の制限酵素が認識せず、当該KRAS遺伝子のコドン12にもコドン13にも変異がなければ、当該第1の核酸増幅用プライマーセットによるKRAS遺伝子の増幅産物を、当該特定の第1の制限酵素も当該特定の第2の制限酵素も認識することを特徴とするKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法。
  8. 前記第2の工程において、前記KRAS遺伝子のコドン12以外の箇所を前記特定の第1の制限酵素が認識し、前記KRAS遺伝子のコドン13以外の箇所を前記特定の第2の制限酵素が認識することを特徴とする請求項7記載のKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法。
  9. 前記第1の工程及び前記第2の工程における前記KRAS遺伝子の核酸増幅に、ネステッドPCR法、セミネステッドPCR法、ダブルPCR法のいずれかを用い、当該第1の工程において配列番号2及び3で表される核酸増幅用プライマーセットを用い、
    当該第1の工程において前記特定の第1の制限酵素で処理した場合には、当該第2の工程において、配列番号2及び4で表される核酸増幅用プライマーセットを用い、
    当該第1の工程において前記特定の第2の制限酵素で処理した場合には、当該第2の工程において、配列番号2及び5で表される核酸増幅用プライマーセットを用い、
    当該特定の第1の制限酵素にMva1又はBstN1を用い、当該特定の第2の制限酵素にBgl1を用いることを特徴とする請求項7又は8記載のKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法。
  10. 前記KRAS遺伝子が、血液、膵液、血清、糞便、***、唾液、喀痰、脳脊髄液から選択されるいずれか1つに由来することを特徴とする請求項7から9のいずれか1項記載のKRAS遺伝子のコドン12及びコドン13の変異の検出方法。
  11. 配列番号2、3、4、及び5で表される核酸増幅用プライマーを含む核酸増幅用プライマーセットと、制限酵素Mva1、BtsN1、Bgl1と、DNAポリメラーゼを含むKRAS遺伝子コドン12及び13の変異検出試薬キット。
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