JP2005190748A - 蓄電池用極板群の電槽への挿入方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 蓄電池用極板群を電槽内へ完全に挿入するに当たり、大型の極板群を押圧挟持し乍ら電槽内に深く挿入した後、極板群の押圧挟持を解除したとき、極板群がその自重で落下し、傾斜や位置ずれなどを起こして収納される不都合を解消した蓄電池用極板群の電槽への挿入方法を提供する。
【解決手段】 極板群1を電槽2内へ途中まで挿入した段階で、電槽2の両側に配設した電槽側面押圧シリンダー9,9により極板群1の両側面1c,1cを、電槽2のを両側壁2a,2a越しに押圧挟持し、極板群1をその位置に保持し、この状態で極板群の上部の押圧挟時を解いた後、押圧部材8b,8bにより極板群1の正,負ストラップ1a,1aの上面を押圧し、極板群1を電槽2の底面まで挿入する。
【選択図】 図1
【解決手段】 極板群1を電槽2内へ途中まで挿入した段階で、電槽2の両側に配設した電槽側面押圧シリンダー9,9により極板群1の両側面1c,1cを、電槽2のを両側壁2a,2a越しに押圧挟持し、極板群1をその位置に保持し、この状態で極板群の上部の押圧挟時を解いた後、押圧部材8b,8bにより極板群1の正,負ストラップ1a,1aの上面を押圧し、極板群1を電槽2の底面まで挿入する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、蓄電池用極板群を電槽内へ挿入する方法に関する。
正,負極板をセパレータ又はリテーナーマットを介して複数枚積層して成る極板群はこれを電槽内に挿入して蓄電池として組み立てられるものである。
従来、極板群の電槽への挿入方法には、特許文献1に開示されているように、極板群の上部を把持して下方の電槽内に押圧挿入する方法や特許文献2に開示されているように、電槽と極板群を左右に対峙させ、極板群を横方向から電槽内へ挿入する方法が提案されている。
また、近年、密閉形鉛蓄電池の製造に適用できる新規な極板群の挿入方法を、出願人は特許文献3に開示した。その方法は、極板群の両側面の下端部を押圧挟持し乍ら電槽内へ挿入し、極板群の両端板が座屈することなく円滑に挿入できるようにしたものである。
特開昭56−71279
特開平9−312169
特開2003−242944
従来、極板群の電槽への挿入方法には、特許文献1に開示されているように、極板群の上部を把持して下方の電槽内に押圧挿入する方法や特許文献2に開示されているように、電槽と極板群を左右に対峙させ、極板群を横方向から電槽内へ挿入する方法が提案されている。
また、近年、密閉形鉛蓄電池の製造に適用できる新規な極板群の挿入方法を、出願人は特許文献3に開示した。その方法は、極板群の両側面の下端部を押圧挟持し乍ら電槽内へ挿入し、極板群の両端板が座屈することなく円滑に挿入できるようにしたものである。
しかし乍ら、近年、質量の大きな大型蓄電池の製造に上記従来の挿入方法を採用するときは、次のような課題を生ずる。即ち、特許文献2に示される横方向への挿入方法ではその設備が大型化し、設備コストを増大したり、電槽と極板群の強い摩擦により挿入時横置きされた極板群の最下部に位置する端部の極板が損傷する等の不具合が生じる等の問題がある。
また、特許文献1や3に示される挿入方法では、電槽への挿入に当たり、極板群の把持を電槽内へ完全に挿入するまで維持できないので、その挿入の途中でその把持を解除したとき、質量の大きい大型の極板群は自重により落下するので、その落下の衝撃で極板群の変形や損傷、収納された極板群の位置ずれや極板群が傾いた状態で収納されてしまうなど問題が発生する。
本発明は、これらの課題を解決し、上記の大型の極板群を電槽内へ挿入する場合でも、その自重で落下することなく、最終まで安定良好に挿入作業を行うことができるようにした良好な蓄電池を組み立てることができるようにした蓄電池用極板群の電槽への挿入方法を提供することに在る。
また、特許文献1や3に示される挿入方法では、電槽への挿入に当たり、極板群の把持を電槽内へ完全に挿入するまで維持できないので、その挿入の途中でその把持を解除したとき、質量の大きい大型の極板群は自重により落下するので、その落下の衝撃で極板群の変形や損傷、収納された極板群の位置ずれや極板群が傾いた状態で収納されてしまうなど問題が発生する。
本発明は、これらの課題を解決し、上記の大型の極板群を電槽内へ挿入する場合でも、その自重で落下することなく、最終まで安定良好に挿入作業を行うことができるようにした良好な蓄電池を組み立てることができるようにした蓄電池用極板群の電槽への挿入方法を提供することに在る。
本発明の蓄電池用極板群の電槽への挿入方法は、極板群を電槽内へ途中まで挿入した段階で、電槽の両側に配設した電槽側面押圧シリンダーにより電槽の両側壁面を押圧し、極板群の両側面を電槽の両側壁越しに押圧挟持して極板群をその位置に保持し、この状態で、極板群の上部の押圧挟持を解いた後、左右の押圧部材により極板群の正,負ストラップを上方から押圧し、極板群を電槽の底部まで挿入することを特徴とする。
上記の本発明の方法により、質量の大きな極板群でも、その自重で落下することなく極板群は損傷や傾きのない挿入が可能となり、電槽内の所定位置に安定良好に収納された蓄電池が得られる。
極板群は常法により、正極板と負極板をセパレータとしてのリテーナーマットを介して交互に所望枚数積層し、その積層体の上方に突出する左右の耳列を接続する正極ストラップと負極ストラップを形成し、その正,負極ストラップに正,負極柱を設立して質量の大きな大型の極板群を構成する。
先ず、この極板群の両側面を、所望の手段で押圧挟持し乍ら、電槽内へ深く挿入する。
この段階で、電槽の両側に、予め配設された左右一対の押圧シリンダーのピストン杆を前進させて電槽の両側壁面を押圧し、この押圧された両側壁越しに、電槽内に途中まで挿入されている極板群の両側面を押圧挟持する。電槽の両側面が左右一対のシリンダーにより押圧される個所は、その両側面の中央部が好ましく、一般である。
この状態から、極板群の両側面の上部を押圧挟持している左右の押圧シリンダーによる押圧挟持を解除し、極板群の上方に配設した左右一対の押圧部材を押圧シリンダーにより下動させ、極板群の正,負極ストラップを押圧し、極板群を電槽の底部まで押圧挿入することにより、電槽内の所定位置に正しく収納された蓄電池が得られる。
挿入完了後は、電槽の両側壁面の押圧を解き、極板群が挿入され収容された電槽は、次の工程へ搬送される。そして、新たな空電槽が極板群の挿入する所定個所に置かれ、上記の極板群の挿入作業が行われる。
次に、本発明の詳細な実施例を添付図面に基づいて説明する。
先ず、この極板群の両側面を、所望の手段で押圧挟持し乍ら、電槽内へ深く挿入する。
この段階で、電槽の両側に、予め配設された左右一対の押圧シリンダーのピストン杆を前進させて電槽の両側壁面を押圧し、この押圧された両側壁越しに、電槽内に途中まで挿入されている極板群の両側面を押圧挟持する。電槽の両側面が左右一対のシリンダーにより押圧される個所は、その両側面の中央部が好ましく、一般である。
この状態から、極板群の両側面の上部を押圧挟持している左右の押圧シリンダーによる押圧挟持を解除し、極板群の上方に配設した左右一対の押圧部材を押圧シリンダーにより下動させ、極板群の正,負極ストラップを押圧し、極板群を電槽の底部まで押圧挿入することにより、電槽内の所定位置に正しく収納された蓄電池が得られる。
挿入完了後は、電槽の両側壁面の押圧を解き、極板群が挿入され収容された電槽は、次の工程へ搬送される。そして、新たな空電槽が極板群の挿入する所定個所に置かれ、上記の極板群の挿入作業が行われる。
次に、本発明の詳細な実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1において、1は正極25枚、負極26枚をリテーナーマットを介して交互に積層した極板群、1aは正,負極ストラップ、1bは正,負極柱を示す。このように構成した大型の極板群1の質量は約50kgであった。2は該極板群1を収容する電槽を示す。
3は極板群1の両側面1c,1cの下端部に対向して配設した左右一対の下部シリンダーを示し、後記するように、極板群1の両側面1c,1cの下端部や中間部を押圧するものである。その夫々のピストン杆3a,3aの先端には、ガイド片3b,3bが付設されている。この一対の下部シリンダー3,3は、垂直方向に配設した夫々のレール4,4上を摺動し昇降自在に設けられている。
5は上記の左右一対の下部シリンダー3,3より上方に設けられた左右一対の上部シリンダーを示し、後記するように、極板群1の両側面1c,1cの中央部や上部を押圧するものである。この左右一対の上部シリンダー5,5及び左右のレール4,4は、コ字状の保持枠体6に保持固定されている。
7は極板群1の上方に位置して該保持枠体6の中央部に下向きに保持固定された押圧シリンダーを示し、そのピストン杆7aの下端に水平に固設された基板8aの両端部から下垂する左右一対の板状の押圧部材8b,8bが取り付けられ、その各押圧部材の先端は極板群1の正,負極ストラップ1a,1aに対し直交して跨ぎ、その正,負極ストラップ1a,1aの上面をその各ストラップ1aの長さ方向の前後端部を上方からその全長に亘り等しく押圧するように作用せしめるものである。押圧部材8b,8bは、板状である必要はない。要するに、一対の正,負極ストラップ1a,1aを押圧するように対応する少なくとも一対の杆状などの押圧部材でもよいことは勿論である。
9は該極板群1の直下に位置する電槽2の左右両側壁面2a,2aに対向して配設した左右一対の電槽側面押圧シリンダーを示す。該電槽2は、後記するように、上下動自在の台10上に載置されている。該左右一対の電槽側面押圧シリンダー9,9は、該台10の上面に配設した左右の垂直支持杆11,11に支承されている。
該台10はその下方に設けたサーボモータ12に、ベルト13を介して連結されたロータリーボールスクリュー14により下面から支持され、該サーボモータ12の正,逆回転により正,逆回転されるロータリーボールスクリュー14により昇降自在に構成されており、該台10の昇降と共に電槽2を昇降せしめられるようにした。
以上のように、本発明の極板群の電槽への挿入方法を実施するための1例の装置を構成した。この装置により、極板群1を電槽2へ挿入する作業は次のように行う。
先ず、空の電槽2を台10上に図示のように所定位置に配置する。一方、図面で紙面に対し直交方向に進退可能な仮想線で示すベースプレート15を所定の位置まで前進させ、その上面に極板群1を載置し、次いで左右の上部シリンダー5,5のピストン杆5a,5aを前進させ極板群1の両側面1c,1cの中央部を押圧挟持した後、ベースプレート15を後退させる。次いで、左右の下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aを前進させ該極板群1の両側下端面を押圧し、極板群1の下端部の厚さを電槽2の上端開口部2bの対向する口径より僅かに小さい厚さとなるように圧縮する。このように、下部シリンダー3,3により極板群1の両側下端面を押圧した状態では、下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aの先端に取り付けられているガイド片3b,3bは、図示のように、極板群1の下面より下方に垂れ下がった状態に置かれる。
この状態から、サーボモータ12の正回転により台10を上昇させて電槽2の上端開口部1b内に左右のガイド片3b,3bの下垂部を入れ、その開口部の対向壁2a,2aの内面に望ませる。この状態から左右の下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aを僅かに後退させ、ピストン杆3a,3aによる押圧挟持を解除する。次いで電槽2を更に上昇させ、極板群1の下端部を左右のガイド片3b,3bに案内されて電槽2の開口上部に挿入される。左右の下部シリンダー3,3は、そのピストン杆3a,3aは該電槽2の上端と係合しているので、電槽2の上昇に伴い左右の垂直レール4,4に沿い上昇する。
電槽2が所定の距離上昇させた時点で、その上昇位置にある左右の下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aにより再び極板群1の両側面1c,1cの下部を押圧挟持する。次いで、上部シリンダー5,5のピストン杆5a,5aを後退させ上部シリンダー5,5による極板群1の押圧を解除し、サーボモータ12を逆回転させて台10を下降させる。すると、極板群1を押圧挟持している左右の下部シリンダー3,3は極板群1と共に下降する。
次に、再び左右の上部シリンダー5,5で極板群1の両側面1c,1cの上部を押圧挟持した後、左右の下部シリンダー3,3による押圧挟持を開放し、この状態から再びサーボモータ12を正回転させて電槽2を上昇させて極板群1を電槽2へその上昇分だけ更に挿入する。
上記の動作を2,3回繰り返して極板群1が電槽2内にその両側面1c,1cが電槽2の左右の電槽側面押圧シリンダー9,9と対向するまで挿入された状態とした後、電槽側面押圧シリンダー9,9のピストン杆9a,9aを前進させ電槽2の両側壁面2c,2c越しに極板群1の両側面1c,1cを押圧し、この状態から、左右の上部シリンダー5,5の押圧挟持を解除する。
該左右の電槽側面押圧シリンダー9,9のピストン杆9a,9aによる電槽2の両側壁面2c,2cを押圧する個所は、図2に点線枠で示すように側面2cの中央部Cが好ましく一般であるが、勿論これに限定されない。例えば、中央部Cより上部でも下部でもよく、要するに、電槽2内の途中まで挿入された極板群1の両側面1c,1cを押圧保持できる個所であればよい。
従来は、電槽内に途中まで挿入された極板群の上部を把持している把持部材の把持を解除すると、その極板群が大きな質量を持つ大型の極板群である場合は、その自重で電槽の底面に落下して傾斜状態で、或いは位置ずれして収納されてしまう不都合があった。
然るに、本発明では、上記のように極板群1の上部を押圧挟持している上部シリンダー5,5の押圧挟持を解除しても、極板群1の両側面は、両側壁面押圧シリンダー9,9に押圧挟持されているので、極板群1の大きい質量による落下は防止され、その位置に保持されているので、従来のような不都合は生じない。而して、この状態から極板群1の上方の押圧シリンダー7,7のピストン杆7a,7aを下動させ、左右の押圧板8b,8bを下動させて、正,負極ストラップ1a,1aの上面を押圧して極板群1を電槽2内に完全にその底部まで挿入し得られ、電槽2内に所定の位置に安定良好に収納することができ、良質の大型の密閉鉛蓄電池を製造ロスなく高能率に製造できる。
3は極板群1の両側面1c,1cの下端部に対向して配設した左右一対の下部シリンダーを示し、後記するように、極板群1の両側面1c,1cの下端部や中間部を押圧するものである。その夫々のピストン杆3a,3aの先端には、ガイド片3b,3bが付設されている。この一対の下部シリンダー3,3は、垂直方向に配設した夫々のレール4,4上を摺動し昇降自在に設けられている。
5は上記の左右一対の下部シリンダー3,3より上方に設けられた左右一対の上部シリンダーを示し、後記するように、極板群1の両側面1c,1cの中央部や上部を押圧するものである。この左右一対の上部シリンダー5,5及び左右のレール4,4は、コ字状の保持枠体6に保持固定されている。
7は極板群1の上方に位置して該保持枠体6の中央部に下向きに保持固定された押圧シリンダーを示し、そのピストン杆7aの下端に水平に固設された基板8aの両端部から下垂する左右一対の板状の押圧部材8b,8bが取り付けられ、その各押圧部材の先端は極板群1の正,負極ストラップ1a,1aに対し直交して跨ぎ、その正,負極ストラップ1a,1aの上面をその各ストラップ1aの長さ方向の前後端部を上方からその全長に亘り等しく押圧するように作用せしめるものである。押圧部材8b,8bは、板状である必要はない。要するに、一対の正,負極ストラップ1a,1aを押圧するように対応する少なくとも一対の杆状などの押圧部材でもよいことは勿論である。
9は該極板群1の直下に位置する電槽2の左右両側壁面2a,2aに対向して配設した左右一対の電槽側面押圧シリンダーを示す。該電槽2は、後記するように、上下動自在の台10上に載置されている。該左右一対の電槽側面押圧シリンダー9,9は、該台10の上面に配設した左右の垂直支持杆11,11に支承されている。
該台10はその下方に設けたサーボモータ12に、ベルト13を介して連結されたロータリーボールスクリュー14により下面から支持され、該サーボモータ12の正,逆回転により正,逆回転されるロータリーボールスクリュー14により昇降自在に構成されており、該台10の昇降と共に電槽2を昇降せしめられるようにした。
以上のように、本発明の極板群の電槽への挿入方法を実施するための1例の装置を構成した。この装置により、極板群1を電槽2へ挿入する作業は次のように行う。
先ず、空の電槽2を台10上に図示のように所定位置に配置する。一方、図面で紙面に対し直交方向に進退可能な仮想線で示すベースプレート15を所定の位置まで前進させ、その上面に極板群1を載置し、次いで左右の上部シリンダー5,5のピストン杆5a,5aを前進させ極板群1の両側面1c,1cの中央部を押圧挟持した後、ベースプレート15を後退させる。次いで、左右の下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aを前進させ該極板群1の両側下端面を押圧し、極板群1の下端部の厚さを電槽2の上端開口部2bの対向する口径より僅かに小さい厚さとなるように圧縮する。このように、下部シリンダー3,3により極板群1の両側下端面を押圧した状態では、下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aの先端に取り付けられているガイド片3b,3bは、図示のように、極板群1の下面より下方に垂れ下がった状態に置かれる。
この状態から、サーボモータ12の正回転により台10を上昇させて電槽2の上端開口部1b内に左右のガイド片3b,3bの下垂部を入れ、その開口部の対向壁2a,2aの内面に望ませる。この状態から左右の下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aを僅かに後退させ、ピストン杆3a,3aによる押圧挟持を解除する。次いで電槽2を更に上昇させ、極板群1の下端部を左右のガイド片3b,3bに案内されて電槽2の開口上部に挿入される。左右の下部シリンダー3,3は、そのピストン杆3a,3aは該電槽2の上端と係合しているので、電槽2の上昇に伴い左右の垂直レール4,4に沿い上昇する。
電槽2が所定の距離上昇させた時点で、その上昇位置にある左右の下部シリンダー3,3のピストン杆3a,3aにより再び極板群1の両側面1c,1cの下部を押圧挟持する。次いで、上部シリンダー5,5のピストン杆5a,5aを後退させ上部シリンダー5,5による極板群1の押圧を解除し、サーボモータ12を逆回転させて台10を下降させる。すると、極板群1を押圧挟持している左右の下部シリンダー3,3は極板群1と共に下降する。
次に、再び左右の上部シリンダー5,5で極板群1の両側面1c,1cの上部を押圧挟持した後、左右の下部シリンダー3,3による押圧挟持を開放し、この状態から再びサーボモータ12を正回転させて電槽2を上昇させて極板群1を電槽2へその上昇分だけ更に挿入する。
上記の動作を2,3回繰り返して極板群1が電槽2内にその両側面1c,1cが電槽2の左右の電槽側面押圧シリンダー9,9と対向するまで挿入された状態とした後、電槽側面押圧シリンダー9,9のピストン杆9a,9aを前進させ電槽2の両側壁面2c,2c越しに極板群1の両側面1c,1cを押圧し、この状態から、左右の上部シリンダー5,5の押圧挟持を解除する。
該左右の電槽側面押圧シリンダー9,9のピストン杆9a,9aによる電槽2の両側壁面2c,2cを押圧する個所は、図2に点線枠で示すように側面2cの中央部Cが好ましく一般であるが、勿論これに限定されない。例えば、中央部Cより上部でも下部でもよく、要するに、電槽2内の途中まで挿入された極板群1の両側面1c,1cを押圧保持できる個所であればよい。
従来は、電槽内に途中まで挿入された極板群の上部を把持している把持部材の把持を解除すると、その極板群が大きな質量を持つ大型の極板群である場合は、その自重で電槽の底面に落下して傾斜状態で、或いは位置ずれして収納されてしまう不都合があった。
然るに、本発明では、上記のように極板群1の上部を押圧挟持している上部シリンダー5,5の押圧挟持を解除しても、極板群1の両側面は、両側壁面押圧シリンダー9,9に押圧挟持されているので、極板群1の大きい質量による落下は防止され、その位置に保持されているので、従来のような不都合は生じない。而して、この状態から極板群1の上方の押圧シリンダー7,7のピストン杆7a,7aを下動させ、左右の押圧板8b,8bを下動させて、正,負極ストラップ1a,1aの上面を押圧して極板群1を電槽2内に完全にその底部まで挿入し得られ、電槽2内に所定の位置に安定良好に収納することができ、良質の大型の密閉鉛蓄電池を製造ロスなく高能率に製造できる。
極板群1の電槽2への挿入が完了したところで、左右の電槽側面押圧シリンダー9,9の押圧を解除し、台10を下降させて極板群1を収納した電槽2。即ち、蓄電池を次の工程へ搬送し、台10上に新しい空電槽を載置する一方、ベースプレート15を再び前進させてその上に新たな極板群を載置し、その両側面を上部シリンダー5,5で押圧し、ベースプレート15を後退させ、その後は、上記の本発明の電槽への極板群の挿入方法を行う。このようにして、次々と電槽内に極板群の自重による落下なく完全に挿入され、良好に収納された質量の大きな大型の蓄電池を製造することができる。
上記の実施例1では、電槽2を上昇させて電槽2内に極板群1を挿入したが、電槽2を上昇させる代わりに、極板群1を下降させて電槽2内に挿入してもよいことは勿論である。これを、図1に記載の装置を用い、実施する場合は、該支持枠体6を昇降自在とするように昇降シリンダー装置(図示しない)に取り付け、下部シリンダー3,3と上部シリンダー5,5で極板群1を夫々押圧挟持した状態で枠体6を下降させ、左右のガイド片3a,3aが電槽2内に挿入した時点で左右の下部シリンダー3,3による押圧を解いた後、更に枠体6を下降させ、極板群1を更に電槽2内深く挿入し、この時点で、電槽側面押圧シリンダー9,9で電槽2の両側壁面2c,2cを押圧し、その電槽2の両側壁2c,2c越しに深く挿入された極板群1の両側面1c,1cを押圧して極板群1を固定し、この状態で、上部シリンダー5,5による押圧を解除した後、押圧シリンダー7を作動させ下降する押圧部材8b,8bにより極板群1の正,負極ストラップ1a,1aを下方へ押圧して極板群1を電槽2の底面まで挿入するようにして挿入作業を完了する。
以上の通り、本発明の極板群の挿入方法によれば、大型の極板群を電槽内へ完全に挿入する途上で、その自重により落下し極板群の変形や位置ずれなどの従来の挿入方法による不都合を解消することができ、安定良好な蓄電池を組み立てることができる。
尚、電槽の両側壁面を押圧し、押圧された両側壁を介して内部の極板群を押圧挟持する力は、そもそも従来の合成樹脂成形電槽は可撓性で且つしっかりした加圧強度をもつので、さほど大きな力は必要なく、上記実施例1,2においては0.7kN程度で足り、押圧による電槽への悪影響は皆無であった。所望により、両側面の押圧される個所を肉厚にするなどにより補強するようにしてもよい。
尚、極板群1を電槽2内に上記のように途中まで挿入するまでの装置や手段は、上記実施例1,2で行った手段に限られず、所望の装置や手段を採用してもよいことは言うまでもない。
尚、電槽の両側壁面を押圧し、押圧された両側壁を介して内部の極板群を押圧挟持する力は、そもそも従来の合成樹脂成形電槽は可撓性で且つしっかりした加圧強度をもつので、さほど大きな力は必要なく、上記実施例1,2においては0.7kN程度で足り、押圧による電槽への悪影響は皆無であった。所望により、両側面の押圧される個所を肉厚にするなどにより補強するようにしてもよい。
尚、極板群1を電槽2内に上記のように途中まで挿入するまでの装置や手段は、上記実施例1,2で行った手段に限られず、所望の装置や手段を採用してもよいことは言うまでもない。
1 極板群
1a ストラップ
1c 極板群の側面
2 電槽
2a 電槽の側面
3 下部シリンダー
4 レール
5 上部シリンダー
6 支持枠体
7 押圧シリンダー
8b 押圧部材
9 電槽側面押圧シリンダー
1a ストラップ
1c 極板群の側面
2 電槽
2a 電槽の側面
3 下部シリンダー
4 レール
5 上部シリンダー
6 支持枠体
7 押圧シリンダー
8b 押圧部材
9 電槽側面押圧シリンダー
Claims (1)
- 極板群を電槽内へ途中まで挿入した段階で、電槽の両側に配設した電槽側面押圧シリンダーにより電槽の両側壁面を押圧し、極板群の両側面を電槽の両側壁越しに押圧挟持して極板群をその位置に保持し、この状態で、極板群の上部の押圧挟持を解いた後、左右の押圧部材により極板群の正,負ストラップを上方から押圧し、極板群を電槽の底部まで挿入することを特徴とする蓄電池用極板群の電槽への挿入方法。
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