JP2005181906A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中間転写体から記録材にトナー像を転写する際の、トナーの飛び散り発生を抑えるとともに、転写効率の低下を防止する。
【解決手段】 感光ドラム1上のトナー像を、転写前帯電器5によって転写前帯電する。この際、制御手段5bにより、前段色のトナー像ほど、すなわち形成順が早い色のトナー像(=一次転写される順が早い色のトナー像)ほど、転写前電流(転写前電流量)を少なくする。例えば、図4の(3)に示すように、1色目のYは最下層なので飛び散りが生じるおそれがないため、Yの転写前帯電はOFFにした。Mの転写前電流はBの転写効率(Mが残留)が許容レベル88%を満足できるよう−60μAとし、Cの転写前電流は飛び散りを防止するため−100μAに設定した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、詳しくは、像担持体上に順次に形成したトナー像を、中間転写体又は記録材に順次に転写する画像形成装置に係る。
中間転写体を使用した4色フルカラーの画像形成装置は、1個又は複数個の感光ドラムに順次に静電潜像を形成し、この静電潜像をイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(Y),ブラック(K)の各色トナーにより順次に現像して各色のトナー像を形成し、これらのトナー像を、一旦、ドラム状又はベルト状の中間転写体上に順次に転写(一次転写)して中間転写体上で重ねあわせた後、これら4色のトナー像を、記録材に一括で転写(二次転写)し、その後、これら4トナー像を記録材上に定着して4色フルカラー画像を得る。
このような画像形成装置では、高品位な画像を得るため、中間転写体上に複数色のトナー像を乱すことなく重ねて一次転写し、かつ記録材に二次転写するまでの移送中にもトナー像が乱れないことが必要である。レッド,グリーン,ブルーなどの二次色像を形成するには、イエロー,マゼンタ,シアンの一次色のトナー像を中間転写体上に転写したのち、1色目のトナー像の上に別の一次色のトナー像を重ねて転写する。このとき2色目に転写したトナー像は1色目のトナー像に比べて中間転写体の表面から離れているため、中間転写体の裏面に付与された転写電荷から受ける静電引力が小さい。また、2色目のトナー像は、同極性である1色目のトナー像から静電反発力を受けるため、飛び散りやすいという問題がある。特にライン画像においてこの飛び散りが顕著に発生する。このため、一次転写前に感光ドラム上のトナー像に対し、コロナ帯電器を用いてトナーと同極性の電荷を付与する、いわゆる転写前帯電を行ってトナー像の電荷量を高め、静電引力を強めて飛び散りを防止している。感光体から直接、記録材上にトナー像を重ねて転写する直接転写方式では、転写後のトナー像のトナー粒子が記録材の繊維内に拘束されるため、飛び散りが目立たないが、中間転写方式では、中間転写体が樹脂ベルト等で構成されており表面が平滑なため、飛び散りが発生しやすいという不利点がある。
図7(a),(b)に飛び散り発生のメカニズムを示す。このうち(a)は中間転写体6に、1色目のトナー像T1の上に2色目のトナー像T2を重ねて転写したようすを示す。トナー像T1,T2の面積電荷密度は−q1、−q2で、それらに対応して付与された転写電荷は+q1、+q2である。上層のトナー像T2の単位面積当たりに働く力は、転写電荷+q1,+q2から受ける引力F+と下層のトナー像T1の保持電荷−q1から受ける反発力F−である。トナー像T2は中間転写体6の裏面にある転写電荷+q1,+q2から離れているため引力F+は反発力F−より相対的に小さく、飛び散りが発生する。ただし、ここでは簡単のためトナー像T2内のトナー粒子間に働く反発力を無視した。これに対し、図7(b)に示すように、トナー像T2に対し転写前帯電を行ってT2の電荷量を−Q2に高めると転写時に付与される転写電荷+Q2も大きくなり、引力F+が大きくなる。これにより飛び散りを防止することが可能となる。
これに関連する技術としては、感光ドラムから、転写ドラムに担持した記録材に像を転写する装置において、転写前の感光ドラム上のトナー像を帯電するというものが、特許文献1に記載されている。
特開平5−107947号公報
しかしながら、上述のような転写前帯電を用いた画像形成装置においては、以下のような問題が生じた。すなわちトナーの飛び散りを防止するため転写前帯電を行った結果、トナー像と中間転写体とのあいだの静電吸着力が増し、二次転写工程においてトナー像を記録材に転写する際、トナー像が十分に記録材に転写されず、転写効率が低下するという問題である。特に、二次色像において中間転写体に接した側の下層のトナーが十分転写されずに中間転写体上に残存してしまった。従来は色順によらず各色のトナー像に対し十分な転写前帯電を行ったため、このような問題が生じていた。
本発明は、トナーの飛び散り発生を抑えるとともに、転写効率の低下を防止して、高品質な画像を形成することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、像担持体上に順次に形成した複数色のトナー像を順次に中間転写体上に一次転写して重ね合わせる一次転写手段と、前記中間転写体上に一次転写された複数色のトナー像を記録材上に一括で二次転写する二次転写手段と、を備えた画像形成装置において、前記一次転写前に前記像担持体上のトナー像をトナーと同極性に帯電する転写前帯電手段と、前記転写前帯電手段が前記像担持体上のトナー像に付与する帯電量を調整する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記転写前帯電手段が前記像担持体上のトナー像に付与する転写前帯電量を、一次転写される順が早い色のトナー像ほど少なくする、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、最初に一次転写される色のトナー像に対しては前記転写前帯電手段をOFFにする、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、像担持体上に順次に形成した複数色のトナー像を順次に中間転写体上に一次転写して重ね合わせる一次転写手段と、前記中間転写体上に一次転写された複数色のトナー像を記録材上に一括で二次転写する二次転写手段と、を備えた画像形成装置において、前記一次転写前に前記像担持体上のトナー像をトナーと同極性に帯電する転写前帯電手段と、前記転写前帯電手段が前記像担持体上のトナー像に付与する帯電量を調整する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記像担持体上のトナー像の転写前帯電後のトナー帯電量が、一次転写される順の早い色のトナー像ほど少なくなるように、前記転写前帯電手段を制御する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記像担持体として感光体を備え、正規現像方式によって現像を行う現像手段を備え、前記感光体の帯電極性と前記転写前帯電手段による帯電極性とが逆極性である、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記感光体が、アモルファスシリコン感光体である、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によると、中間転写体上に重ねられた上層側の飛び散りを生じやすいトナーに対しては転写前帯電を十分に行い、下層側のトナーに対しては転写前帯電量を少なくするか、あるいは転写前帯電により転写後のトナー帯電量が一次転写の順が早い色のトナー像ほど小さくなるように設定することにより、二次転写効率を高く確保しつつ飛び散りを防止することができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、中間転写体を使用した、電子写真方式の4色フルカラーの画像形成装置であり、同図はその概略構成を模式的に示す図である。
同図に示す画像形成装置は、像担持体として、ドラム形の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動されるようになっている。
感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、感光ドラム1表面を所定の極性・電位に一様に帯電する一次帯電器(帯電手段)2、帯電後の感光ドラム1表面を画像情報に基づいて続いて露光して静電潜像を形成する露光装置(露光手段)3、静電潜像をトナーによって現像する現像ユニット(現像手段)4、感光ドラム1上のトナー像の電荷を整える転写前帯電器(転写前帯電手段)5、トナー像の転写を行う転写ユニット(転写手段)6、転写後の感光ドラム1表面を清掃するクリーニング装置(クリーニング手段)7、感光ドラム1表面を除電する除電ランプ(除電手段)8等が配設されている。
本実施の形態では、上述の感光ドラム1は、正極性の帯電特性を有するアモルファスシリコン感光体を使用している。
また、現像ユニット4は、回転自在のロータリ4Aと、このロータリ4Aに搭載された4個の現像器、すなわちイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色用の現像器4a,4b,4c,4dとを有している。現像ユニット4は、感光ドラム1上のトナー像の現像に供される色の現像器が、ロータリ4Aの回転によって、感光ドラム1表面に対向する現像位置に配置されるようになっている。本実施の形態では、現像は正規現像方式によって行われる。したがって、使用するトナーは各色ともすべて負極性に帯電するタイプのものである。
また、転写前帯電器5は、コロナ帯電器によって構成されていて、感光ドラム1の回転方向(矢印R1方向)に沿っての、現像装置4の下流側でかつ転写装置6の上流側において、感光ドラム1表面に対向するように配置されている。転写前帯電器5は、交流電圧(AC)と直流電圧(DC)とが重畳された重畳電圧を印加する高圧電源5aに接続されている。この重畳電圧は、制御手段5bによって制御されるようになっている。本実施の形態では、交流電圧として、周波数が1000Hz、ピーク間電圧Vppが9kVの矩形波を使用し、また直流電圧を可変とすることで、正電流と負電流の差分を所定電流に定電流制御した。なお、後述する転写前電流とは、この差分電流のことである。また以下では、転写前帯電器5に重畳電圧を印加する場合を例に説明するが、本発明は、重畳電圧を印加する場合に限定されるものではなく、直流電圧のみを印加する場合にも同様に適用することができ、この場合も同様の効果を奏することができる。
また、転写ユニット6は、感光ドラム1の表面に当接されるように配設された中間転写ベルト(中間転写体)10と、この中間転写ベルト10が掛け渡される複数のローラ11〜15とを有している。このうちローラ11,12は、感光ドラム1の近傍に配置されて中間転写ベルト10の平坦な面を感光ドラム1に当接させて、感光ドラム1と中間転写ベルト10との間に一次転写部(一次転写ニップ部)を形成している。また、ローラ13は中間転写ベルト10の張力を一定に維持するためのテンションローラであり、加圧バネ(不図示)により付勢されている。ローラ14は中間転写ベルト10を回転させる駆動ローラである。また、ローラ15は、後述の二次転写ローラ16との間に中間転写ベルト10を挟み込む二次転写対向ローラである。
中間転写ベルト10としては、ポリイミド,ポリカーボネート,ポリエチレンテレフタレート,ポリフッ化ビニリデン等の樹脂にカーボンブラックを適当量含有させ、その体積抵抗率を1×10〜1×1013Ω・cm、厚みを70〜100μmに形成した無端状のものを使用した。
さらに、中間転写ベルト10の内側には、感光ドラム1との間に中間転写ベルト10を挟み込んで、一次転写部(一次転写ニップ部)を形成する一次転写ローラ17が配設されている。この一次転写ローラ17には、高圧電源18によって、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト10上に一次転写されるようになっている。
また、転写材Pの搬送経路に面した二次転写部(二次転写ニップ部)T2には、中間転写ベルト10のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ローラ16と、中間転写ベルト10の内面側に配設されて二次転写ローラ16の対向電極をなす接地された二次転写対向ローラ(バックアップローラ)15とが配設されている。二次転写ローラ16には、高圧電源20により、トナーの帯電極性と逆極性の二次転写バイアスが印加される。さらに、中間転写ベルト10の回転方向に沿っての二次転写部T2の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト10上に残留したトナーを除去するベルトクリーナ21が設けられている。なお、上述の二次転写ローラ16及びベルトクリーナ21は、中間転写ベルト10に対して接離可能に配設されており、複数色のカラー画像を形成する場合には、最終色前のトナー像が二次転写ローラ16及びベルトクリーナ21を通過するまで中間転写ベルト10から離間されており、最終色のトナー像が二次転写部T2に到達する前に中間転写ベルト10に当接されるようになっている。
クリーニング装置7は、一次転写後の感光ドラム1上に残留したトナーを除去するドラムクリーナである。クリーニングを終えた感光ドラム1は、除電ランプ8により残留電荷が減衰され、次回の画像形成に供される。
記録材Pは、給紙カセット(不図示)に収納されていて、給紙ローラ(不図示)によって1枚ずつ給紙され、搬送ローラ(不図示)によってレジストローラ22に搬送される。記録材Pは、レジストローラ22に挟まれて一旦位置決め停止された後、所定のタイミング、すなわち中間転写ベルト10上のトナー像とタイミングをあわせるようにして、二次転写部T2に供給される。さらに、二次転写後の転写材Pは搬送部材(不図示)により定着器(不図示)へ送られ、定着ローラ及び加圧ローラ(いずれも不図示)による加熱・加圧によって、表面にトナー像が溶融固着(定着)されるようになっている。
次に、上述の画像形成装置の画像形成動作(作像プロセス)について説明する。
まず、感光ドラム1は、駆動手段によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動され、その表面が一次帯電器2によって所定の極性・電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1表面は、露光装置3によって1色目に対応した露光がなされ、画像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、対応した色の現像器によって現像される。これは、例えば感光ドラム1上に書き込まれた静電潜像がイエローの画像情報に対応したものであれば、この静電潜像はイエローのトナーを内包する現像器4aで現像され、感光ドラム1上にはイエローのトナー像が形成される。
こうして、感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト10とが接する一次転写部T1において、一次転写ローラ17に高圧電源18から一次転写バイアスが印加されることで、感光ドラム1から中間転写ベルト10表面に一次転写される。このとき、単色画像を形成する場合には、中間転写ベルト10に一次転写されたトナー像を直ちに転写材Pに二次転写するのであるが、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光ドラム1上でのトナー像形成及びこのトナー像の一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば、4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合には、感光ドラム1上にはその1回転毎にイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー像が形成され、これらトナー像は順次に中間転写ベルト10に一次転写される。このとき、一次転写を行う前に、転写前帯電器5により感光ドラム1上のトナー像を帯電し、トナー像に電荷を付与する。一方、中間転写ベルト10は最初に一次転写されたトナー像を担持したまま感光ドラム1と同一周期で回転し、中間転写ベルト10上にはその1回転毎にイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー像が転写される。
このようにして中間転写ベルト10に一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト10の矢印R10方向の回転に伴って二次転写部T2へと搬送される。一方、転写材Pはレジストローラ22にて所定のタイミングで二次転写部T2へと供給され、二次転写対向ローラ15と二次転写ローラ16とで狭持される。このとき中間転写ベルト10に担持されているトナー像は、二次転写ローラ16に高圧電源20から二次転写バイアスが印加されることでこれらローラ間に形成される転写電界の作用によって、転写材Pに静電転写(二次転写)される。
上述の一次転写ローラ17,二次転写ローラ16は、その抵抗値が1×10〜1×10Ω程度の値に調整されたものを使用する。これら一次転写ローラ17,二次レジストローラ16は、金属の芯金の外周面に導電性の弾性層を設けた構成されている。導電性を付与する方法として主として次の2種類がある。1つは、電子導電性の転写ローラの場合であり、EPDM,ウレタン等のスポンジにカーボンや金属酸化物等の導電性フィラーを分散させたもので、導電性フィラーの添加量により抵抗値を調整する。他の1つは、イオン導電性の転写ローラの場合であり、イオン導電系の材料を含むものであって、NBR,ウレタン,エピクロルヒドリン等のゴム又はスポンジの材料自身に導電性を持たせたものや、それらに界面活性剤を分散させたものを用いる。
次に、図2を参照して、転写前帯電器5によって、転写前帯電を行ったときの二次転写効率について説明する。同図は、二次転写バイアスの電流値を変化させて二次色の転写効率を測定した結果を示している。同図中の左縦軸は転写後に中間転写ベルト51に残留したトナーの反射濃度を示す。二次色の場合、転写後には下層のトナーだけが残留するので、1色目トナーの残留反射濃度を示している。右縦軸は上述の残留反射濃度から計算した転写効率である。転写効率は1色目のトナーを単色で二次転写させた場合の転写効率(=記録材上の反射濃度DP/(記録材上の反射濃度DP+残留反射濃度Dr)・100%)とそのときの残留反射濃度の関係から算出している。転写効率としては、残留反射濃度で0.25以下、転写効率が88%以上を許容レベルとしている。
図2中の曲線a,b,cは、この順にそれぞれ転写前電流がOFFの場合,−60μA,−100μAを印加した場合を示す。OFFとは転写前帯電を行わない場合を指す。この結果から、転写前電流が高い(絶対値が大きい)ほど転写効率が低下し、−100μAでは転写効率が許容範囲に入らず、−60μAでは二次転写電流を最適値(35〜50μA)に設定すれば許容範囲に入ることがわかる。
図3は、転写前電流と一次転写後のトナーの帯電量(μC/g)の関係を示した図である。−100μAまでは電流値とともにトナー帯電量が増え、−100μA以上ではほぼ飽和する。帯電量と飛び散りの関係を調べた結果、飛び散りを効果的に抑えるには帯電量が少なくとも−45μC/gあればよいことが判明した。
次に、本発明に従った転写前電流の設定方法とその効果について説明する。図4は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色に印加する転写前電流を変えて転写効率と飛び散りとの関係を調べた結果を示す。(1),(2)は比較例であり、(3)が本実施の形態を示している。
転写効率については二次色のレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)のそれぞれの下層側の残留色の反射濃度から求めた結果を示し、飛び散りについては同じく二次色R,G,Bのそれぞれの上層側トナーの飛び散りレベルを評価している。ただし、色順はY,M,C,Kの順番である。
まず、比較例(1)は全色ともOFFした場合であり、図2で述べたように転写効率については許容レベル88%以下を満足しているが、飛び散りがNGである。これは前述したように(背景技術参照)、トナー像の帯電量不足により発生するものである。
次に比較例(2)は全色とも−100μAを印加した場合であり、トナー帯電量が十分に高いため、飛び散りについてはその発生を抑制しては良好だが、転写効率が低下し許容レベル88%を満足していない。
これら比較例(1),(2)に対し、本実施の形態(3)は、前段色のトナー像ほど、すなわち形成順が早い色のトナー像(=一次転写される順が早い色のトナー像)ほど、転写前電流(転写前電流量)を少なくした場合である。1色目のYは最下層なので飛び散りが生じるおそれがないため、Yの転写前帯電はOFFにした。Mの転写前電流はBの転写効率(Mが残留)が許容レベル88%を満足できるよう−60μAとし、Cの転写前電流は飛び散りを防止するため−100μAに設定した。
この設定方法によれば、R,G,Bいずれも転写効率として許容レベル88%を満足でき、かつ飛び散りについても許容レベルに抑えることができた。なお、最終色のKは転写前電流を−300μAに設定した。Kのトナーは着色材としてカーボンブラックを使用しており、他の色に比べてトナーの抵抗値が低いため帯電量が小さくなるので、転写前電流を特に高く設定する必要がある。
以上説明したように、転写前電流を前段色ほど小さく設定することにより、下層のトナーの転写効率低下を招くことなく飛び散りも防止することができた。
<実施の形態2>
図5を参照して、実施の形態2について説明する。
画像形成するトナーの色順を変更した場合や、トナー材料を変更して帯電特性が変わった場合には、各色トナーの帯電量に応じて転写前電流を最適に修正する必要がある。
図5は、色順をC→M→Y→Kの順番に変更した場合について、転写前帯電による必要な帯電量を示したものである。転写前帯電を行う前の帯電量は斜線部で示しており、帯電量が高い順にY,C,M,Kとなっている。白部は転写前帯電で付与した帯電量ΔQを示す。ΔQが大きい程、そのとき印加する転写前電流は高くする。飛び散りを防止するためには、2色目以降に対して転写前帯電後のトナー帯電量が−45μC/g以上で、かつ、前段色ほど帯電量が小さくなるようにΔQを調整する。この結果からわかるように、必要な帯電量ΔQは小さい順にC(OFF),Y,M,Kであり、転写前電流の値もこの順に設定する。この例のように、必ずしも前段色ほど転写前電流を小さくするわけではなく、帯電後のトナー帯電量が前段色ほど小さくなるように設定する。このように設定することで、元々のトナー帯電量が色毎に異なっていても、飛び散りを抑制して、二次転写効率も良好な結果を得ることができた。
<実施の形態3>
図6を参照して、実施の形態3について説明する。上述の実施の形態1,2では、転写前帯電を行うことによりトナー帯電量を高めて飛び散りを防止できることを説明したが、転写前帯電を行うことで、さらに飛び散りを抑止できる方法が可能である。
図6は、転写前帯電を行ったときの感光ドラム1の電位変化を模式的に示したものである。(a)は転写前帯電がOFFの場合、(b)、(c)は転写前帯電を行った後の電位を示す。(b)の転写前電流は−I1、(c)の転写前電流は−I2で、電流値の大きさは|I1|<|I2|である。(a)において、VDは帯電を受けた部分の電位(暗部電位)を示し、VLは帯電後に露光を受けた部分の電位(明部電位)を示す。電位の極性は正極である。トナー(負極性)はVDの部分に現像されてトナー像が形成される(正規現像)。転写前帯電によりトナー像及び感光ドラム1に対しトナーと同極性、つまり負極性の電荷が付与されるためVD、VLは低下し(b),(c)に示すように、それぞれVD1,VL1、及びVD2,VL2に低下する。転写前電流が大きいほど電位低下は大きくなる。(a)において一次転写電圧Vtを印加することにより電位差VTを形成し、所定の電流をトナー像部に流すことで転写を行う。一方、(b),(c)では電位差VTを得るには一次転写電圧がVtより小さい電圧Vt1、Vt2で可能となる。このため、一次転写電界を小さく抑えることができ、電界による飛び散りを少なくできる。このように、感光ドラム1と転写前帯電とが反対極性であることで、一次転写電圧を下げ、飛び散りをさらに少なく抑える効果があった。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を模式的に示す図である。 転写前帯電と二次転写効率との関係を示す図である。 転写前電流とトナー帯電量との関係を示す図である。 転写前帯電の電流設定と二次転写効率との関係を示す図である。 実施の形態2における、転写前帯電前後のトナー帯電量の変化を説明する図である。 実施の形態3における、転写前帯電と感光ドラム電位との関係を説明する図である。 トナーの飛び散り発生のメカニズムを説明する図である。
符号の説明
1 像担持体(感光体、アモルファスシリコン感光体、感光ドラム)
4 現像手段(現像器)
5 転写前帯電手段(転写前帯電器)
5b 制御手段
10 中間転写体(中間転写ベルト)
16 二次転写手段(二次転写ローラ)
17 一次転写手段(一次転写ローラ)
P 記録材

Claims (5)

  1. 像担持体上に順次に形成した複数色のトナー像を順次に中間転写体上に一次転写して重ね合わせる一次転写手段と、前記中間転写体上に一次転写された複数色のトナー像を記録材上に一括で二次転写する二次転写手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記一次転写前に前記像担持体上のトナー像をトナーと同極性に帯電する転写前帯電手段と、
    前記転写前帯電手段が前記像担持体上のトナー像に付与する帯電量を調整する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記転写前帯電手段が前記像担持体上のトナー像に付与する転写前帯電量を、一次転写される順が早い色のトナー像ほど少なくする、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、最初に一次転写される色のトナー像に対しては前記転写前帯電手段をOFFにする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像担持体上に順次に形成した複数色のトナー像を順次に中間転写体上に一次転写して重ね合わせる一次転写手段と、前記中間転写体上に一次転写された複数色のトナー像を記録材上に一括で二次転写する二次転写手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記一次転写前に前記像担持体上のトナー像をトナーと同極性に帯電する転写前帯電手段と、
    前記転写前帯電手段が前記像担持体上のトナー像に付与する帯電量を調整する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記像担持体上のトナー像の転写前帯電後のトナー帯電量が、一次転写される順の早い色のトナー像ほど少なくなるように、前記転写前帯電手段を制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記像担持体として感光体を備え、
    正規現像方式によって現像を行う現像手段を備え、
    前記感光体の帯電極性と前記転写前帯電手段による帯電極性とが逆極性である、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記感光体が、アモルファスシリコン感光体である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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