JP2005179912A - サムターン装置 - Google Patents

サムターン装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005179912A
JP2005179912A JP2003418156A JP2003418156A JP2005179912A JP 2005179912 A JP2005179912 A JP 2005179912A JP 2003418156 A JP2003418156 A JP 2003418156A JP 2003418156 A JP2003418156 A JP 2003418156A JP 2005179912 A JP2005179912 A JP 2005179912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knob member
thumb turn
thumb
knob
turn device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003418156A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Eiki
康 栄木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HORI LOCK KOGYO KK
Original Assignee
HORI LOCK KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HORI LOCK KOGYO KK filed Critical HORI LOCK KOGYO KK
Priority to JP2003418156A priority Critical patent/JP2005179912A/ja
Publication of JP2005179912A publication Critical patent/JP2005179912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】 屋外側から扉等の一部を破壊して行う工作によっては解錠が困難であるキーを使用しないサムターン装置を供する。
【解決手段】 サムターン軸12の回動によりデッドボルトが連動して扉体の端面から出没して施錠または解錠されるサムターン装置において、サムターン軸12に対して同軸に回動自在に軸支された第1つまみ部材21と、第1つまみ部材21と軸方向に並んでサムターン軸12に対して軸方向の移動を規制されて同軸に回動自在に軸支された第2つまみ部材22と、サムターン軸12に対して第1つまみ部材21が所定の相対回動角度での軸方向の移動でサムターン軸12と係合または離脱する係脱機構Kと、第2つまみ部材22に対して第1つまみ部材21が所定の相対回動角度でのみ軸方向に移動可能とするカム機構Cとを備えたサムターン装置。
【選択図】 図8

Description

本発明は、扉などに取付けられた錠を扉内側から施錠および解錠するサムターン装置に関する。
扉に取付けられた錠を、屋内側でキーを用いずに施錠および解錠するサムターン装置は広く実施されている。
このサムターン装置は、扉などの内側に配置されたつまみ部材を廻してサムターン軸を回動させ、それにより扉端面からデッドボルトを出没させて、施錠および解錠をするものである。
つまみ部材を廻すだけで施錠または解錠をすることができるので、屋内側からの操作が簡単で便利である。
しかし、扉等の一部が破壊され、屋外側から特殊な工具を挿入されたり、手を差し入れることができれば、つまみ部材を廻すだけなので、簡単に解錠されてしまう。
そこで、サムターン装置のつまみ部材を廻して施錠した後に屋内側でもキーを使用してつまみ部材とサムターン軸との連動を遮断してつまみ部材を空転状態とする例が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−3702号公報
しかし、屋内側でもキーを使用しなければならないのは、やはり不便である。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、屋外側から扉等の一部を破壊して行う工作によっては解錠が困難であるキーを使用しないサムターン装置を供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明は、サムターン軸の回動によりデッドボルトが連動して扉体の端面から出没して施錠または解錠されるサムターン装置において、前記サムターン軸に対して同軸に回動自在に軸支された第1つまみ部材と、前記第1つまみ部材と軸方向に並んで前記サムターン軸に対して軸方向の移動を規制されて同軸に回動自在に軸支された第2つまみ部材と、前記サムターン軸に対して前記第1つまみ部材が所定の相対回動角度での軸方向の移動で前記サムターン軸と係合または離脱する係脱機構と、前記第2つまみ部材に対して前記第1つまみ部材が所定の相対回動角度でのみ軸方向に移動可能とするカム機構とを備えたサムターン装置とした。
係脱機構によりサムターン軸に対して第1つまみ部材が所定の相対回動角度での軸方向の移動で、第1つまみ部材がサムターン軸に係脱し、またカム機構により軸方向の移動が規制された第2つまみ部材に対して第1つまみ部材が所定の相対回動角度でのみ軸方向に移動可能としているので、第1つまみ部材は、サムターン軸に対して所定の相対回転角度にある第1の条件と第2つまみ部材に対して所定の相対回転角度にある第2の条件の2つの条件が満足されたときにのみ軸方向の移動が可能で係脱機構によるサムターン軸との係脱が実行される。
したがって、該サムターン装置により施錠され第1つまみ部材がサムターン軸と離脱状態にあるときに、第1つまみ部材と第2つまみ部材をそれぞれ回動し上記2つの条件を満足するように設定することは、片手では不可能であり、第1つまみ部材と第2つまみ部材の回動状態を見ながら両手で操作する必要があるため、屋外側から扉などを一部破壊して工具や手を挿入して解錠することは極めて困難である。
また、キーを使用しないので便利である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のサムターン装置において、前記カム機構は、前記第2つまみ部材に対して前記第1つまみ部材を所定の相対回動角度範囲で回動を許すとともに、前記相対回動角度範囲の一方の限界相対角度においてのみ軸方向の移動を許す機構であることを特徴とする。
第2つまみ部材に対して第1つまみ部材の回動を所定の相対回動角度範囲内に限定し、相対回動角度範囲の一方の限界相対角度においてのみ軸方向の移動を許すので、第2つまみ部材に対して第1つまみ部材を軸方向に移動可能に設定するのを、無闇に難しくするのを防止して屋内側からはその設定を容易にすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のサムターン装置において、請求項2記載のサムターン装置において、前記第1つまみ部材のつまみ部以外の円筒部に前記円筒状の第2つまみ部材が同軸に重なり、前記カム機構は、前記第1つまみ部材の円筒部に軸方向と周方向に延びL字をなして形成されたカム溝に前記第2つまみ部材と一体のピンが摺動自在に嵌合した機構であることを特徴とする。
カム機構は、第1つまみ部材の円筒部に穿設されたL字孔に第2つまみ部材と一体のピンが摺動自在に嵌合した簡単な機構であり、コンパクトに構成できる。
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載のサムターン装置において、前記第2つまみ部材に対して前記第1つまみ部材を前記相対回動角度範囲の軸方向の移動を許す限界相対角度とは反対の限界相対角度に向けた回動方向に付勢する回動付勢手段を備えたことを特徴とする。
回動付勢手段により第2つまみ部材に対して第1つまみ部材を相対回動角度範囲の軸方向の移動を許す限界相対角度に一致するのを、常時回避することができ、安易に第1つまみ部材を移動してサムターン軸に係合するのを防止することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のサムターン装置において、前記第1つまみ部材を軸方向における前記係脱機構の離脱方向に付勢する軸方向付勢手段と、前記係脱機構が係合状態にある前記第1つまみ部材を前記軸方向付勢手段の付勢力に抗して前記第2つまみ部材に掛止して係合状態を維持し、所定以上の外力による前記第1つまみ部材の軸方向の移動で掛止を解除可能な掛止手段とを備えたことを特徴とする。
掛止手段により第1つまみ部材を第2つまみ部材に掛止して係合状態を維持した状態では、第1つまみ部材と第2つまみ部材は一体に回動して係合状態にあるサムターン軸も同時に回動し、デッドボルトが連動して扉体の端面から出没して施錠または解錠することができる。
施錠した状態で所定以上の外力により第1つまみ部材を軸方向に移動すると、掛止が解除され、軸方向付勢手段の付勢力により第1つまみ部材を軸方向に移動するとともに、回動付勢手段により第2つまみ部材に対して第1つまみ部材を相対回動角度範囲の軸方向の移動を許す限界相対角度に一致するのを、回避させることができ、第1つまみ部材を軸方向に移動させる簡単な操作で、第1つまみ部材とサムターン軸との係脱機構を離脱させることができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のサムターン装置において、前記回動付勢手段と前記軸方向付勢手段とを1つのコイルスプリングで構成したことを特徴とする。
1つのコイルスプリングで回動付勢手段と軸方向付勢手段の双方の機能を果すので、部品点数を少なくし、サムターン装置のコンパクト化を図ることができる。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか記載のサムターン装置において、前記第1つまみ部材と前記第2つまみ部材の少なくとも一方のつまみ部外周に回動角度を示す印を付することを特徴とする。
第1つまみ部材と第2つまみ部材の少なくとも一方のつまみ部外周に回動角度を示す印を付することで、屋内側から第1つまみ部材と第2つまみ部材の回動角度を印を見ながら容易に設定することができる。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図13に基づき説明する。
本実施の形態におけるサムターン装置10の操作により連動してデッドボルト3が扉1の端面から出没する錠機構を示したものである。
扉1内に内装される錠ケース2の端面2aからデッドボルト3が出没自在に水平に平行移動する。
サムターン装置10のサムターン軸12が回動中心軸4aに嵌入して一体に回動する第1デッドロッキングレバー4は、遠心方向に延出したレバー部4bの先端部がデッドボルト3の凹状カム部3aに当接してデッドボルト3を摺動させるとともに、回動中心軸4aに一体の部分歯車部4cが第2デッドロッキングレバー5の一端部5aに噛み合い揺動中心軸6に対して反対側の他端部5bを揺動させることができる。
第1デッドロッキングレバー4のレバー部4aの左右にはストッパ7,7が固着されていて、第1デッドロッキングレバー4の回動範囲を規制している。
また、第1デッドロッキングレバー4のレバー部4a先端にばね部材8が下方から接して上方へ付勢しており、施錠および解錠状態において第1デッドロッキングレバー4を仮に固定してふらつくのを防止している。
第2デッドロッキングレバー5の他端部5bは、デッドボルト3の移動方向に垂直な切欠き面を有する段部3bに係脱自在に揺動し、ばね部材9により係合方向に付勢されている。
図1の実線で示す状態は、施錠状態であり、扉1の端面から突出したデッドボルト3は、外側から引っ込めようとしても、第2デッドロッキングレバー5にデッドボルト3の段部3bが係止されて移動を規制される。
サムターン装置10の操作でサムターン軸12が第1デッドロッキングレバー4を図1において反時計方向に回動すると、部分歯車部4cが第2デッドロッキングレバー5を時計方向に揺動してデッドボルト3の移動路を開き、次いで第1デッドロッキングレバー4のレバー部4a先端がデッドボルト3の凹状カム部3aに接してデッドボルト3を移動して図1に破線で示すようにデッドボルト3を錠ケース2内に没し解錠することができる。
また、逆にサムターン軸12を第1デッドロッキングレバー4とともに時計方向に回動すると、デッドボルト3を扉1の端面から突出させ、第2デッドロッキングレバー5をばね部材9によりデッドボルト3の段部3bの段部3bに係合して移動を規制し施錠することができる。
このサムターン装置10の側面図を図2に示し、同図2において右側が扉の屋内側であり、以下屋外側である左側を前方、屋内側である右側を後方とする。
サムターン装置10を屋外側から見たIII矢視図を図3に、屋内側から見たIV矢視図を図4に示す。
そしてサムターン装置10を前後方向(軸線方向)に2分割した分解斜視図を図5、全部品を分解した分解斜視図を図6に示す。
まず図6を参照して中空円板状の取付ベース11は、中央の円孔11aの前側に円孔拡径部11bを有し、外周面から直径中心方向に一対の有底の***11c,11cが形成され、***11c,11cと周方向に90度ずれた位置にねじ孔11d,11dが軸方向に穿設されている。
この取付ベース11の円孔11aに後方から貫通するサムターン軸12は、後方に開口した有底円筒基端部12aから前方に延出した長尺カム軸12bが断面十字形状をしており、同長尺カム軸12bが、前記第1デッドロッキングレバー4の回動中心軸4aの矩形孔に嵌入し、前記したように連動してデッドボルト3を扉端面から出没させることができる。
有底円筒基端部12aは、その外径が前記取付ベース11の円孔11aに略等しく、直径方向にピン孔12cが穿設されて、ピン孔12cより若干前方の外周面には周方向に溝条12dが形成されている。
このサムターン軸12の後端の有底円筒基端部12aに、後方から被係脱軸部材13の前端部13aが嵌入され、同前端部13aに直径方向に穿設されたピン孔13dをサムターン軸12側のピン孔12cに合せてピン14により貫通されて両者が同軸一体に結合される。
被係脱軸部材13の前端部13aの付け根位置に放射方向に扇状突出部13bが周方向90度間隔で4つ突出形成され、互いの扇状突出部13b,13b間に係合凹部13cが形成されている。
4つの係合凹部13cは、軸線を中心に十字位置にある。
なお被係脱軸部材13の後端面には直径方向に溝条13pが形成されている(図5参照)。
この被係脱軸部材13を後方に結合したサムターン軸12を前記取付ベース11の円孔11aに後方より貫通させ、取付ベース11の円孔拡径部11bに前方からワッシャ15を介してGリング16をサムターン軸12に貫通させて挿入し、有底円筒基端部12aの嵌合し、溝条12dに嵌め込み、サムターン軸12および被係脱軸部材13を取付ベース11に回動自在に組み付ける。
なお、サムターン軸12の長尺カム軸12bにゴムチューブである軸パイプ17が嵌入される。
また、取付ベース11の外周面に形成された有底の***11c,11cには、スプリング18が挿入された後に、カバー固定ピン19が挿入される。
こうしてサムターン装置10の前半部10fが組み付けられ、同前半部10fが図5に示されている。
この前半部10fの取付ベース11が錠ケース2の屋外側側面にねじ孔11d,11dを貫通したねじ20,20によって固着される。
サムターン装置10の後半部10rは、概ね円筒状をした第1つまみ部材21と第2つまみ部材22がコイルスプリング23を介して相対的に軸方向の移動と回動を可能に嵌合する。
第1つまみ部材21は、前記被係脱軸部材13の扇状突出部13bの外径と等しい外径の円筒部21bの後端部が外径を若干拡大した拡径段部21fを経てさらに拡径した外周面に複数の溝条が形成された偏平なつまみ部21aを構成しており、円筒部21bの前端面に周方向に90度間隔に4つの係合凸部21cが突出しており、同軸線を中心に十字位置にある4つの係合凸部21cは軸方向前方に移動して前記被係脱軸部材13の4つの係合凹部13cに対応し係合可能である。
第1つまみ部材21の円筒部21bの外周面には、所定位置に軸方向と周方向に延びた軸方向溝と周方向溝によりL字をなしてカム溝21dが形成されている。
このカム溝21dの軸方向溝の後端に周方向溝方向に若干凹んだ凹部21eが形成されている。
つまみ部21aの前面の拡径段部21fの前面所定位置に微***21gが形成されている。
他方、第2つまみ部材22は、前半部内径が第1つまみ部材21の円筒部21bに略等しく、後半部内径が拡径して拡径段部21fの外径に略等しく、後半部内周面と円筒部21bの外周面との間にコイルスプリング23が介装されて第2つまみ部材22内に第1つまみ部材21の円筒部21bおよび拡径段部21fが嵌挿される。
コイルスプリング23の後端部23aは軸方向後方に延びて第1つまみ部材21の拡径段部21fの微***21gに挿入され、同様に前端部23bは軸方向前方に延びて図示されないが第2つまみ部材22の内周面の段部に形成された微***に挿入され、コイルスプリング23により第1つまみ部材21と第2つまみ部材22を相対的に回動させる付勢力を与えるとともに軸方向の離れる方向に付勢力を与えることができる。
第2つまみ部材22は、第1つまみ部材21と等しい外径を有して外周面に複数の溝条が形成されたつまみ部22aが形成され、前端に若干拡径したフランジ22bが形成され、前面には前方に若干突出した縮径段部22cが形成されている。
つまみ部22aのフランジ22b近傍の所定箇所にピン孔22dが穿設されており、同ピン孔22dに嵌入されたストップピン24の先端部が第1つまみ部材21の円筒部21bに形成されたL字状のカム溝21dに摺動自在に嵌合される。
したがって第2つまみ部材22と一体のストップピン24が第1つまみ部材21のL字状のカム溝21dに案内されて動くカム機構Cのため、第1つまみ部材21と第2つまみ部材22は、カム溝21dの周方向溝に規制される相対回動角度範囲内で相対回動し、その相対回動角度範囲の一方の限界相対角度においてカム溝21dの軸方向溝に規制される相対軸方向移動範囲内で軸方向に移動する。
そして第1つまみ部材21と第2つまみ部材22との間に介装されるコイルスプリング23により第2つまみ部材22に対して第1つまみ部材21は後方から見て反時計方向に常に付勢されるとともに前後軸方向後方に常に付勢されている。
第1つまみ部材21と第2つまみ部材22が組み付けられた状態では、第2つまみ部材22に対して第1つまみ部材21が時計方向に回動して限界位置にあるときに、第1つまみ部材21が前後軸方向に移動可能でコイルスプリング23に抗して前方へ移動することができる。
このように組み付けられた第1つまみ部材21と第2つまみ部材22に対して後方から環状の連結カバーリング25が被せられる。
連結カバーリング25は、偏平円筒状をしており、内径が第2つまみ部材22のフランジ22bの外径に等しく、後端開口縁が内側に若干延出した縮径部25aが形成され、内周面の軸線方向の所定中央位置に周方向に亘って溝条25bが刻設されている。
また、円筒状をした連結カバーリング25の所定中心対称位置にピン孔25c,25cが穿設されている。
この連結カバーリング25を後方から第1つまみ部材21を貫通させて第2つまみ部材22のフランジ22bに縮径部25aが当接するまで嵌挿し、第2つまみ部材22の前方からC字状のリング押えばね26を弾性的に縮径した状態で連結カバーリング25内に挿入して内周面の溝条25bに弾性力で嵌合することで、第2つまみ部材22のフランジ22bに連結カバーリング25を取り付けることができる。
このようにしてサムターン装置10の後半部10rが組み付けられ、同後半部10rが図5に示されている。
同図5においてサムターン装置10の前半部10fが、錠ケース2の屋外側側面にねじ20,20によって固着された後に、この前半部10fに後半部10rを軸線を合せて組み付ける。
このとき、被係脱軸部材13が第1つまみ部材21を貫通し、取付ベース11の外周を連結カバーリング25が覆う。
取付ベース11の外周を連結カバーリング25が覆う際に、取付ベース11の***11cにスプリング18を介して挿入されたカバー固定ピン19を***11cに押し込んでおき、連結カバーリング25が被せられたところで連結カバーリング25のピン孔25cを***11cに合せるとカバー固定ピン19がピン孔25cに嵌入して取付ベース11に連結カバーリング25が取り付けられ、サムターン装置10の前半部10fと後半部10rが連結され、サムターン装置10の組み付けが完了する。
なお、カバー固定ピン19は先端が小径で、小径部が連結カバーリング25のピン孔25cに嵌入するので、カバー固定ピン19がピン孔25cを貫通して抜け落ちることはない。
取付ベース11にカバー固定ピン19により固定された連結カバーリング25により第2つまみ部材22は、軸方向の移動が規制され回動のみが許される。
こうして組み付けられたサムターン装置10は、サムターン軸12と一体の被係脱軸部材13の4つの係合凹部13cに第1つまみ部材21の4つの係合凸部21cが対応し、互いの相対回動角度が一致すると第1つまみ部材21の軸方向の前方への移動で両者が係合し、後方への移動で両者が離脱する係脱機構Kが構成される。
また、第1つまみ部材21は、軸方向の移動が規制された第2つまみ部材22に対して前記カム機構Cにより所定の相対回動角度でのみ軸方向に移動可能としている。
したがって第1つまみ部材21は、サムターン軸12(被係脱軸部材13)に対して所定の相対回動角度にある第1の条件と第2つまみ部材22に対して所定の相対回転角度にある第2の条件の2つの条件が満足されたときにのみ軸方向の移動が可能で係脱機構Kによるサムターン軸12との係脱が実行される。
いま、第1つまみ部材21が後方に位置して係脱機構Kが離脱状態にあるときのサムターン装置10の断面図を図7および図8に、同状態の第1つまみ部材21のみを実線で示し他を2点鎖線で示したサムターン装置10の平面図を図9に示す。
図9のVIII−VIII線で切断した断面図が図8である。
同図8および図9に示す係脱機構Kが離脱状態にあっては、コイルスプリング23が第2つまみ部材22に対して第1つまみ部材21を後方から見て反時計方向に付勢しているので、カム機構Cは第2つまみ部材22側のストップピン24に第1つまみ部材21側のL字状のカム溝21dにおける周方向溝の端部が当って第1つまみ部材21と第2つまみ部材22がコイルスプリング23の付勢力により一体に回動する状態にある。
すなわちデッドボルト3を扉端面から突出させ施錠した状態で、サムターン装置10がこの状態にあれば、第1つまみ部材21と第2つまみ部材22が一体となって空転するばかりで、離脱状態にあるサムターン軸12を回動させることはできず簡単には解錠することができない。
解錠するためには、第1つまみ部材21を軸方向前方へ移動して係脱機構Kを係合させなければならないが、前記したように第1つまみ部材21は、サムターン軸12(被係脱軸部材13)に対して所定の相対回動角度にある第1の条件と第2つまみ部材22に対して所定の相対回転角度にある第2の条件の2つの条件が満足されなければならない。
そこで屋内側で操作する者は、まず第2つまみ部材22をサムターン軸12に対して所定の相対回動角度位置に合わせる。
この第2つまみ部材22の相対回動角度位置は、第2つまみ部材22と一体のストップピン24に第1つまみ部材21のカム溝21dの軸方向溝を一致させたときに第1つまみ部材21の係合凸部21cがサムターン軸12と一体の被係脱軸部材13の係合凹部13cに対向することになる位置である。
実際には、係脱機構Kが係合状態にあるときに、サムターン軸12と一体の被係脱軸部材13の後端面に形成された溝条13pを鉛直姿勢にして、連結カバーリング25,第2つまみ部材22のつまみ部22a,第1つまみ部材21のつまみ部21aの各外周面と軸線を含む鉛直平面との上側の交線部分(各外周面の最上位部分)に、予め目印線25p,22p,21p(図においてクロスハッチ部)を刻印しておく。
したがって操作者は、一方の手で第2つまみ部材22を掴み回動(第1つまみ部材21も一体に回動)して目印線22pを連結カバーリング25の目印線25p(被係脱軸部材13の後端面の溝条13pと一致している)に一致させ、この状態を維持し、他方の手で第1つまみ部材21を掴みコイルスプリング23の付勢力に抗して回動して目印線21pを第2つまみ部材22の目印線22pに一致させる。
すると図10および図11に示すように第2つまみ部材22側のストップピン24が第1つまみ部材21のL字状のカム溝21dの軸方向溝に一致し、前記第1の条件と第2の条件を同時に満足することになり、図12および図13に示すように第1つまみ部材21を軸方向前方に移動して被係脱軸部材13の4つの係合凹部13cに第1つまみ部材21の4つの係合凸部21cを係合することができる。
この係脱機構Kが係合したときに、図13に示すようにコイルスプリング23により第2つまみ部材22に対して第1つまみ部材21が後方から見て反時計方向に付勢されていることから第2つまみ部材22のストップピン24は第1つまみ部材21のカム溝21dにおける軸方向溝後端の周方向溝方向に若干凹んだ凹部21eに一部が嵌り込み掛止する。
第2つまみ部材22に対して第1つまみ部材21は、コイルスプリング23により軸方向後方へ付勢されているが、ストップピン24の一部が凹部21eに嵌合することにより掛止して係脱機構Kを係合状態に維持することができる。
したがって第1つまみ部材21と第2つまみ部材22とは一体に回動し、係脱機構Kの係合により第1つまみ部材21と第2つまみ部材22とともにサムターン軸12が一体に回動してデッドロック3を扉端面から引っ込めて解錠することができる。
また、この状態で第1つまみ部材21と第2つまみ部材22を逆に回動してデッドロック3を扉端面から突出させて施錠することもできる。
以上のように施錠状態で図8および図9に示すように係脱機構Kが離脱している場合は、第1つまみ部材21が、サムターン軸12に対して所定の相対回動角度にある第1の条件と第2つまみ部材22に対して所定の相対回転角度にある第2の条件の2つの条件が満足するように第1つまみ部材21と第2つまみ部材22を両手を使って操作しなければならず、屋外側から扉などを一部破壊して工具や手を挿入して解錠することは極めて困難である。
一方で施錠後、係脱機構Kを離脱する場合は、図12および図13に示す状態で第1つまみ部材21を掴んで軸方向後方へある程度以上の力(比較的小さい力)で引けば、第1つまみ部材21のカム溝21dの凹部21eにコイルスプリング23の付勢力により一部嵌まり込んで掛止した第2つまみ部材22のストップピン24が凹部21eから抜け掛止を解除する。
一端ストップピン24が凹部21eから抜け掛止が解除されると、コイルスプリング23の付勢力により第1つまみ部材21は後方へ移動し係脱機構Kを離脱し、ストップピン24がカム溝21dの周方向溝に位置した図10および図11に示す状態を経て、さらにコイルスプリング23の付勢力により第1つまみ部材21と第2つまみ部材22が相対回動して最初の図8および図9に示す状態に自動的に戻る。
このように係脱機構Kを離脱させるのは、簡単にできる。
本サムターン装置10は、屋内に人が居て起きているようなときは、扉などが破壊されればすぐ気付くので、係脱機構Kを係合状態のまま施錠しておけば、一応不審者の侵入を防ぐことができるとともに、第1つまみ部材21または第2つまみ部材22を廻せば簡単に解錠および施錠ができて便利である。
一方で就寝時には、サムターン装置10の第1つまみ部材21または第2つまみ部材22を廻して施錠し、第1つまみ部材21を引っ張り係脱機構Kを離脱状態としておけば、たとえ屋外側から扉などを一部破壊して工具や手を挿入して解錠しようとしても第1つまみ部材21と第2つまみ部材22は空転するばかりで、これを解錠するとなると両手を使って前記第1の条件と第2の条件の2つの条件が満足するように第1つまみ部材21と第2つまみ部材22を操作しなければならず、解錠することは極めて困難である。
このように本サムターン装置10は解錠の難易度が異なる2つの施錠状態を選択的に設定することができ、状況に応じて使い分けることが可能で極めて便利である。
また、キーを使用しないことも、煩わしくなく便利である。
カム機構Cが、第1つまみ部材21の円筒部21bに穿設されたL字孔21dに第2つまみ部材22と一体のストップピン24が摺動自在に嵌合した簡単な機構であり、コンパクトに構成できる。
カム機構Cによりコイルスプリング23により第2つまみ部材22に対して第1つまみ部材21を軸方向の移動ができない状態に維持すべく回動付勢しているので、安易に第1つまみ部材21を移動してサムターン軸12に係合するのを防止することができる。
また、係脱機構Kを離脱するのに、ストップピン24が凹部21eから抜けるまで第1つまみ部材21を引っ張れば、あとはコイルスプリング23の付勢力により第1つまみ部材21は後方へ移動し係脱機構Kを離脱するので、操作性が良い。
このコイルスプリング23は、回動付勢と軸方向付勢の双方の機能を果すので、部品点数を少なくし、構造を簡素化してサムターン装置10のコンパクト化を図ることができる。
本発明の一実施の形態におけるサムターン装置による錠機構を示した図である。 係脱機構が離脱状態にあるときの同サムターン装置の平面図である。 同サムターン装置の図2におけるIII矢視図である。 同サムターン装置の図2におけるIV矢視図である。 同サムターン装置を2分割した分解斜視図である。 同サムターン装置を全部品について分解した分解斜視図である。 図4におけるVII−VII線に沿って切断した断面図である。 図4におけるVIII−VIII線に沿って切断した断面図である。 図7および図8に示す係脱機構が離脱状態にあるときのサムターン装置の説明図である。 係脱機構が係脱途中にあるときのサムターン装置の断面図である。 同説明図である。 係脱機構が係合状態にあるときのサムターン装置の断面図である。 同説明図である。
符号の説明
1…扉、2…錠ケース、3…デッドボルト、4…第1デッドロッキングレバー、5…第2デッドロッキングレバー、6…揺動中心軸、7…ストッパ、8…ばね部材、9…ばね部材、
10…サムターン装置、11…取付ベース、12…サムターン軸、13…被係脱軸部材、14…ピン、15…ワッシャ、16…Gリング、17…軸パイプ、18…スプリング、19…カバー固定ピン、20…ねじ、
21…第1つまみ部材、22…第2つまみ部材、23…コイルスプリング、24…ストップピン、25…連結カバーリング、26…リング押えばね。

Claims (7)

  1. サムターン軸の回動によりデッドボルトが連動して扉体の端面から出没して施錠または解錠されるサムターン装置において、
    前記サムターン軸に対して同軸に回動自在に軸支された第1つまみ部材と、
    前記第1つまみ部材と軸方向に並んで前記サムターン軸に対して軸方向の移動を規制されて同軸に回動自在に軸支された第2つまみ部材と、
    前記サムターン軸に対して前記第1つまみ部材が所定の相対回動角度での軸方向の移動で前記サムターン軸と係合または離脱する係脱機構と、
    前記第2つまみ部材に対して前記第1つまみ部材が所定の相対回動角度でのみ軸方向に移動可能とするカム機構と、
    を備えたことを特徴とするサムターン装置。
  2. 前記カム機構は、前記第2つまみ部材に対して前記第1つまみ部材を所定の相対回動角度範囲で回動を許すとともに、前記相対回動角度範囲の一方の限界相対角度においてのみ軸方向の移動を許す機構であることを特徴とする請求項1記載のサムターン装置。
  3. 前記第1つまみ部材のつまみ部以外の円筒部に前記円筒状の第2つまみ部材が同軸に重なり、
    前記カム機構は、前記第1つまみ部材の円筒部に軸方向と周方向に延びL字をなして形成されたカム溝に前記第2つまみ部材と一体のピンが摺動自在に嵌合した機構であることを特徴とする請求項2記載のサムターン装置。
  4. 前記第2つまみ部材に対して前記第1つまみ部材を前記相対回動角度範囲の軸方向の移動を許す限界相対角度とは反対の限界相対角度に向けた回動方向に付勢する回動付勢手段を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3記載のサムターン装置。
  5. 前記第1つまみ部材を軸方向における前記係脱機構の離脱方向に付勢する軸方向付勢手段と、
    前記係脱機構が係合状態にある前記第1つまみ部材を前記軸方向付勢手段の付勢力に抗して前記第2つまみ部材に掛止して係合状態を維持し、所定以上の外力による前記第1つまみ部材の軸方向の移動で掛止を解除可能な掛止手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4記載のサムターン装置。
  6. 前記回動付勢手段と前記軸方向付勢手段とを1つのコイルスプリングで構成したことを特徴とする請求項5記載のサムターン装置。
  7. 前記第1つまみ部材と前記第2つまみ部材の少なくとも一方のつまみ部外周に回動角度を示す印を付することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか記載のサムターン装置。
JP2003418156A 2003-12-16 2003-12-16 サムターン装置 Pending JP2005179912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003418156A JP2005179912A (ja) 2003-12-16 2003-12-16 サムターン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003418156A JP2005179912A (ja) 2003-12-16 2003-12-16 サムターン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005179912A true JP2005179912A (ja) 2005-07-07

Family

ID=34780444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003418156A Pending JP2005179912A (ja) 2003-12-16 2003-12-16 サムターン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005179912A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291595A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用中性新聞用紙

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291595A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用中性新聞用紙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6351976B1 (en) Door lock assembly
JPH02292475A (ja) 施錠機構
US20020108406A1 (en) Cuff lock and push button locking mechanism
US9540848B1 (en) Door lock permitting easy change in lock core assembly orientation
JP2005179912A (ja) サムターン装置
US6912882B1 (en) Door locking system
JP4127702B2 (ja) 南京錠
JP4702682B2 (ja) サムタ−ン装置
JP4295574B2 (ja) 防犯サムターン
JP4413550B2 (ja) 防犯サムターンユニット
JP4292014B2 (ja) サムターン
JP2006336448A (ja) 防犯サムターン
JP2007023761A (ja) ドア錠
JP2006257840A (ja) サムターン装置
JP4008226B2 (ja) サムターン
US20130118218A1 (en) Lock assembly having outer and inner lock units
JP2554582Y2 (ja) シリンダ錠
JP3828797B2 (ja) 施錠装置
JP4181844B2 (ja) 防犯サムターンの構造
JP5050173B2 (ja) サムターン
JP4369296B2 (ja) 面付錠
JP2004204596A (ja) サムターンユニット及びその規制具
CN201068664Y (zh) 可复合把手的锁具结构
JP4227793B2 (ja) セーフティサムターン錠
JP3105519U (ja) 摘みロック付サムターン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090331

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091110