JP2005177645A - タンク外壁面清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】足場を組み立てる手間が省けて安全にタンク外壁を確実に清掃できるタンク外壁面清掃装置を提供するものである。
【解決手段】水平フレーム1とこの水平フレームの両側に設けられた垂直フレームからなるフレーム枠内に、タンク外壁面を回転により清掃する回転ブラシ5を支持した回転ブラシ支持フレーム2が上下動可能に支持され、水平フレーム1の吸盤13aと回転ブラシ支持フレーム2の吸盤12とがタンク外壁面に交互に吸着するタンク外壁面清掃装置であって、フレーム枠1を吸盤13aによりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤13bによりタンク外壁面に吸着されていない回転ブラシ支持フレーム2を上昇させるとともに、回転ブラシ5を回転させてタンクの外壁面を清掃し、上昇した回転ブラシ支持フレーム2を吸盤によりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤123aによりタンク外壁面に吸着されていないフレーム枠1を上昇させる。
【選択図】図1
【解決手段】水平フレーム1とこの水平フレームの両側に設けられた垂直フレームからなるフレーム枠内に、タンク外壁面を回転により清掃する回転ブラシ5を支持した回転ブラシ支持フレーム2が上下動可能に支持され、水平フレーム1の吸盤13aと回転ブラシ支持フレーム2の吸盤12とがタンク外壁面に交互に吸着するタンク外壁面清掃装置であって、フレーム枠1を吸盤13aによりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤13bによりタンク外壁面に吸着されていない回転ブラシ支持フレーム2を上昇させるとともに、回転ブラシ5を回転させてタンクの外壁面を清掃し、上昇した回転ブラシ支持フレーム2を吸盤によりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤123aによりタンク外壁面に吸着されていないフレーム枠1を上昇させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、酒造工場、食品製造工場等のタンク外壁面を清掃するタンク外壁面清掃装置に関するものである。
酒造工場、食品製造工場等では液体を貯蔵するのにステンレス製のタンクが配置されている。タンクは長期間にわたり放置されているので、酒蔵などの室内に配置されたタンク外壁面あるいは屋外のタンク外壁面は塵や埃の付着により汚れて行く。この汚れを落とすために定期的にタンク外壁面の清掃が行われている。
タンク外壁面の清掃の方法としては、一般にタンクは円筒形をした、例えば約10mの高さを有する高いものであるから、高所は足場を組んで作業員がジェットウォッシャーによりノズルから水を噴出して洗浄している。
なお、タンクの内壁面を洗浄する洗浄装置として、内壁面に接触する洗浄用回転ブラシをタンク内に吊り下げて洗浄する洗浄装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−5709号公報
足場を組んでジェットウォッシャーにより洗浄する方法は、足場用資材の搬入、足場の組み立てに手間がかかるとともに、高所での危険な作業となるばかりでなく、また、ジェットウォッシャーは洗浄が線状であるために時間がかかり、また洗浄にムラができるという欠点がある。
また、特許文献1の洗浄装置を仮にタンク外壁面の洗浄に用いることを想定した場合、内側に湾曲した内壁面と異なり、洗浄用回転ブラシの回転による反発力の作用によりタンク外壁面から離れては重力で戻るという運動を繰り返すために均一にうまく洗浄できないという問題がある。
そこで、本発明は、足場を組み立てる手間が省けて安全にタンク外壁を確実に清掃できるタンク外壁面清掃装置を提供するものである。
本発明は、水平フレームとこの水平フレームの両側に設けられた垂直フレームからなるフレーム枠内に、タンク外壁面を回転により清掃する回転ブラシを支持した回転ブラシ支持フレームが上下動可能に支持され、フレーム枠および回転ブラシ支持フレームのタンク外壁面に対向する側に、吸盤用シリンダで水平方向に移動可能な、タンク外壁面に吸着させる吸盤が設けられ、水平フレームの吸盤と回転ブラシ支持フレームの吸盤とがタンク外壁面に交互に吸着するタンク外壁面清掃装置であって、フレーム枠を吸盤によりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤によりタンク外壁面に吸着されていない回転ブラシ支持フレームを上昇させるとともに、回転ブラシを回転させてタンク外壁面を清掃し、上昇した回転ブラシ支持フレームを吸盤によりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤によりタンク外壁面に吸着されていないフレーム枠を上昇させることを特徴とする。
本発明のタンク外壁面清掃装置によれば、回転ブラシがタンク外壁面に確実に接触できるのでタンク外壁を確実に清掃できる。また、足場を組み立てることなく作業できるので、手間がかからず、かつ安全に作業することができる。
図1(a)は本発明のタンク外壁面清掃装置の側面図、(b)は同正面図、(c)は回転ブラシ支持フレームが上昇した状態を示す図、図2は本発明のタンク外壁面清掃装置をタンクに装着した状態を示す図である。
図1において、水平フレーム3と、この水平フレーム3の両側に垂直に設けられた一対の垂直フレーム4とによりフレーム枠1が形成されている。このフレーム枠1内には、回転ブラシ5を上部に備えた回転ブラシ支持フレーム2がフレーム枠1に沿って移動可能に支持されている。フレーム枠1は、フレーム枠用ウインチ6のワイヤ7(図2)の先端に取り付けられて吊り下げられ、ワイヤ7の巻き取り・巻き戻しによりタンク8の外壁面に沿って上昇する。フレーム枠1の上昇の上限は近接スイッチ9bにより検出されて、フレーム枠2の上昇が停止する。
回転ブラシ支持フレーム2は、回転ブラシ支持フレーム用ウインチ10のワイヤ11の先端に取り付けられて吊り下げられ、ワイヤ11の巻き取り・巻き戻しにより垂直フレーム4のレール12に沿って上昇する。回転ブラシ支持フレーム2の上昇の上限は近接スイッチ9aにより検出され、回転ブラシ支持フレーム2の上昇が停止する。
フレーム枠1の垂直フレーム4及び回転ブラシ支持フレーム2のタンク外壁面に対向する側には、それぞれ上部と下部にタンク8の外壁面に吸着させるゴム製の吸盤13a,13b設けられている。吸盤13a、13bは吸盤用シリンダ14で水平方向に前後に移動可能に設けられており、タンク8外壁面に吸着させる際には吸盤13aをタンク8の外壁面に前進させて当接させ、吸着を解除した後に吸盤13a,13bをタンク8の外壁面から離れるように後退させる。各吸盤13a,13bは、回転ブラシ支持フレーム2内に配置された真空装置(図示せず)にホースで接続され、フレーム枠あるいは回転ブラシ支持フレーム2をタンク8の外壁面に吸着させる場合は真空引きされ、吸着を解除する場合は真空装置を遮断し、真空を破壊する。
回転ブラシ支持フレーム2の上部に配置された回転ブラシ15は、ドラムにナイロン等の合成樹脂を起毛したシートが巻かれ、モータMによりVベルトなどの伝達手段を介して回転する。回転ブラシ15は、ナイロンブラシだけでなく、タンク8の外壁面に付着している付着物に応じてワイヤブラシなどを適宜取り替えて使用することができる。
タンク8の上部には、フレーム枠用ウインチ6及び回転ブラシ支持フレーム用ウインチ10のそれぞれのワイヤ7,11により回転ブラシ支持フレーム2とこれを支持するフレーム枠1をタンク8の上部から吊り下げる吊り装置16が配置される。吊り装置16にはタンク8の上部に載置する架台17と、この架台上で水平方向に回転し、固定される回転アーム18が設けられている。
回転アーム18はタンク8の直径よりやや長い寸法にし、回転アーム8の両端には回転ブラシ支持フレーム2とフレーム枠1に取り付けるそれぞれのワイヤ7,11をガイドするガイドローラ19a,19bが設けられる。地上に配置された各ウインチ6,10のドラムから引き出されたワイヤ7,11が、一方のガイドローラ19aにガイドされて回転アーム18に沿って延び、さらに他方のガイドローラ19bにガイドされ、ワイヤ7,11の端を降ろして回転ブラシ支持フレーム2及びフレーム枠1のそれぞれのフックに掛け、各ウインチ6,10によるワイヤ7,11の巻き取り・巻き戻しにより回転ブラシ支持フレーム2及びフレーム枠1をタンク8の外壁面に沿って上昇させる。また、回転アーム18を回転させることにより、外壁面清掃装置を外壁面の周方向に移動させて清掃位置を変えていくことができる。
フレーム枠1及び回転ブラシ支持フレーム2の吸着、吸着解除、上昇及び停止、回転ブラシ5の起動及び停止の動作、その順序は、手動あるいはシーケンス制御装置により自動で行う。
次に、前記構成からなる本発明の清掃装置の操作について説明する。
図2に示すように、フレーム枠1及び回転ブラシ支持フレーム2からなる外壁面清掃装置とウインチ6,10とをタンク8を挟んで配置し、吊り装置16をタンク8の上部に配置する。
フレーム枠用ウインチ6のドラム及び回転ブラシ支持フレーム用ウインチ10からそれぞれワイヤ7,11を引き出し、一方のガイドローラ19a、回転アーム18及び他方のガイドローラ19bを経てワイヤ7,11の端をフレーム枠1及び回転ブラシ支持フレーム2のフックに取り付ける。なお、吊り装置18は、各ワイヤ7,11を一方のガイドローラ19a、回転アーム18及び他方のガイドローラ19bに予めセットした状態でタンク8の上部に配置し、その後、各ワイヤ7,11の端をフレーム枠1及び回転ブラシ支持フレーム2のフックに取り付けてもよい。
次いで、図1において、フレーム枠1に設けられている吸盤13aを吸盤用シリンダ14により前進させてタンク8の外壁面に当接させた後、真空装置で真空引きしてフレーム枠1を外壁面に吸着させて外壁面清掃装置を外壁面に位置決めする。なお、当然のことながら、回転ブラシ支持フレーム2は、清掃中には上昇できるようにするため外壁面に吸着させない。
こうして外壁面清掃装置をタンク8の外壁面にセットした後、タンク8の清掃面に洗浄水を散水させるとともに、回転ブラシ5をモータMにより回転させ、外壁面をブラッシィングにより清掃を開始する。清掃が開始されると、回転ブラシ支持フレーム用ウインチ10でワイヤ11をゆっくり巻き取りながら回転ブラシ支持フレーム2を外壁面に固定されたフレーム枠内で徐々に上昇させていく。回転ブラシ支持フレーム2の上昇の上限が近接スイッチ9aにより検出されると、回転ブラシ支持フレーム2が停止するとともに、その後、回転ブラシ5の回転も停止する。
次いで、前記の動作により所定の清掃面の清掃が完了して停止状態にある回転ブラシ支持フレーム2の吸盤13bを吸盤用シリンダ14の前進によりタンク8の外壁面に当接させた後、真空装置で真空引きして外壁面に吸着させる。その後、外壁面に吸着しているフレーム枠1の吸盤13aを、真空装置から遮断し空気の導入により外壁面の吸着を解除し、吸盤用シリンダ14により後退させて上昇できるようにする。
その後、フレーム枠用ウインチ6でワイヤ7を巻き取りながら吸着が解除されたフレーム枠1を回転ブラシ支持フレーム2に沿って上昇させ、フレーム枠1の上昇が上限(回転ブラシ支持フレームの下限)に達すると、近接スイッチ9bにより検出され、フレーム枠1の上昇が停止される。
次いで、上昇した状態にあるフレーム枠1の吸盤13aを吸盤用シリンダ14の前進により外壁面に当接させた後、真空装置で真空引きしてフレーム枠1をタンク8の外壁面に吸着させる。その後、前記の動作で外壁面に吸着した状態にある回転ブラシ支持フレーム2の吸盤13bを、真空装置から遮断し空気を導入して外壁面の吸着を解除し、吸盤用シリンダ14のより後退させて上昇できるように待機状態に戻す。
以後、外壁面清掃装置は、回転ブラシ支持フレーム2が上昇しながら回転ブラシ5の回転により清掃する清掃動作と、その後のフレーム枠1の上昇動作を繰り返してタンク8の上下方向を清掃していく。
また、回転アーム18を回転させ固定することにより、外壁面清掃装置をタンク8の外壁面の周方向に移動させて清掃位置を変えてタンク外周面全体を清掃する。
1:フレーム枠
2:回転ブラシ支持フレーム
3:水平フレーム
4:垂直フレーム
5:回転ブラシ
6:フレーム枠用ウインチ
7:ワイヤ
8:タンク
9a,9b:近接スイッチ
10:回転ブラシ支持フレーム用ウインチ
11:ワイヤ
12:レール
13a,13b:吸盤
14:吸盤用シリンダ
15:回転ブラシ
16:吊り装置
17:架台
18:回転アーム
19a,19b:ガイドローラ
2:回転ブラシ支持フレーム
3:水平フレーム
4:垂直フレーム
5:回転ブラシ
6:フレーム枠用ウインチ
7:ワイヤ
8:タンク
9a,9b:近接スイッチ
10:回転ブラシ支持フレーム用ウインチ
11:ワイヤ
12:レール
13a,13b:吸盤
14:吸盤用シリンダ
15:回転ブラシ
16:吊り装置
17:架台
18:回転アーム
19a,19b:ガイドローラ
Claims (1)
- 水平フレームとこの水平フレームの両側に設けられた垂直フレームからなるフレーム枠内に、タンク外壁面を回転により清掃する回転ブラシを支持した回転ブラシ支持フレームが上下動可能に支持され、フレーム枠および回転ブラシ支持フレームのタンク外壁面に対向する側に、吸盤用シリンダで水平方向に移動可能な、タンク外壁面に吸着させる吸盤が設けられ、水平フレームの吸盤と回転ブラシ支持フレームの吸盤とがタンク外壁面に交互に吸着するタンク外壁面清掃装置であって、フレーム枠を吸盤によりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤によりタンク外壁面に吸着されていない回転ブラシ支持フレームを上昇させるとともに、回転ブラシを回転させてタンク外壁面を清掃し、上昇した回転ブラシ支持フレームを吸盤によりタンク外壁面に吸着させているときに、吸盤によりタンク外壁面に吸着されていないフレーム枠を上昇させることを特徴とするタンク外壁面清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003423571A JP2005177645A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | タンク外壁面清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003423571A JP2005177645A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | タンク外壁面清掃装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005177645A true JP2005177645A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34784061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003423571A Pending JP2005177645A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | タンク外壁面清掃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005177645A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106623153A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-10 | 重庆天嘉日用品实业有限公司 | 保温瓶清洗器 |
CN106623308A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-10 | 重庆天嘉日用品实业有限公司 | 可调式保温瓶清洗器 |
CN112275754A (zh) * | 2020-09-18 | 2021-01-29 | 延萌萌 | 一种石油化工用高效率型储罐清洗装置及其使用方法 |
CN114377876A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-04-22 | 广东东方雨虹防水工程有限公司 | 一种多功能lng储罐外壁喷涂平台 |
-
2003
- 2003-12-19 JP JP2003423571A patent/JP2005177645A/ja active Pending
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