JP2005177269A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 遊技領域における球の飛び交う領域の拡大可能なパチンコ機を提供する。
【解決手段】 球の飛び交う遊技領域13に設けられた入賞部品(始動入賞部品15)と、遊技領域に設けられて入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに形態可変な羽根22と、入賞部品への球の入賞を検出する球検出器(始動入賞球検出器31)と、球検出器からの入賞検出信号により羽根の形態を抽選する形態抽選手段53と、抽選結果に従って羽根駆動源30を制御する羽根制御手段59とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 球の飛び交う遊技領域13に設けられた入賞部品(始動入賞部品15)と、遊技領域に設けられて入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに形態可変な羽根22と、入賞部品への球の入賞を検出する球検出器(始動入賞球検出器31)と、球検出器からの入賞検出信号により羽根の形態を抽選する形態抽選手段53と、抽選結果に従って羽根駆動源30を制御する羽根制御手段59とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、遊技領域における球の飛び交う領域の拡大可能なパチンコ機に関する。
球の飛び交う遊技領域に始動入賞部品と作動入賞部品とを備え、始動入賞部品が羽根を有し、羽根が始動入賞部への球の入賞を発生させやすい形態と始動入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに形態可変な構成のパチンコ機が知られている。このパチンコ機は、作動入賞部品への球の入賞により始動入賞部品の羽根を開閉するか否かの抽選を行い、抽選結果の当たりの場合には、始動入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態に羽根の形態を変化させる。しかしながら、このパチンコ機では、始動入賞部品と始動入賞部品の羽根を開閉するか否かの抽選を行うための作動入賞部品とを互いに別々に遊技領域に設けなくてはならず、遊技領域を狭くしてしまう。
特許第2858591号公報(段落0028、段落0030、図1参照)
発明が解決しようとする問題点は、入賞部品と入賞部品に球を誘導する羽根の形態を変化させるための作動部品とを互いに別々に遊技領域に設けているので、パチンコ機にとって重要な球の飛び交う遊技領域の領域が狭くなってしまうという点である。
本発明のパチンコ機は、球の飛び交う遊技領域に設けられた入賞部品と、遊技領域に設けられて入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに形態可変な羽根と、入賞部品への球の入賞を検出する球検出器と、球検出器からの入賞検出信号により羽根の形態を抽選する形態抽選手段と、抽選結果に従って羽根駆動源を制御する羽根制御手段とを備えたことを最も特徴とする。羽根が、開閉することで、入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに変化し、閉じた場合でも遊技領域から球を取り込めて入賞部品への球の入賞を発生可能に形成され、形態抽選手段が、球検出器からの球検出信号により羽根を開閉するか否かを抽選したことや、形態抽選手段が、球検出器からの球検出信号により羽根の開閉回数を抽選したことや、形態抽選手段が、球検出器からの球検出信号により羽根の開時間を抽選したことや、入賞部品が、遊技領域に設けられた可変入賞部品の開閉体を開閉する契機となる球の入賞を発生させる始動入賞部品であることも特徴とする。
本発明によれば、羽根に誘導された球が入賞することで形態抽選として羽根を入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態にするか入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態にするか否かの抽選を行うので、形態抽選のための作動入賞部品を遊技領域に設ける必要がなくなり、球の飛び交う遊技領域を広くできる。入賞を検出する球検出器からの球検出信号により羽根を開閉するか否かの抽選を行うので、入賞部品の入賞口に球を誘導する羽根が開閉する可能性が多くなり、入賞を発生しやすい。形態抽選として、入賞がある毎に羽根の開閉回数の抽選を行うので、入賞毎に羽根の開閉回数が変化し得て遊技性が向上する。形態抽選として、入賞がある毎に羽根の開時間の抽選を行うので、入賞毎に羽根の開時間が変化し得て遊技性が向上する。1つの始動入賞により、羽根を開閉する賞と可変入賞部品の開閉体を開閉する賞との2つの賞を発生し得るパチンコ機を提供できる。
図1−図4は、第1実施形態である。図1のa図はパチンコ機の構成を示す。図1のb図は始動入賞部品15を示す。図2は始動入賞による抽選を示す。図3は形態抽選処理の流れを示す。図4は保留記憶消化処理の流れを示す。
図1のa図を参照し、パチンコ機の構成について説明する。パチンコ機の遊技機枠1は、島と呼ばれる遊技機設置構造体に設置される。遊技機枠1の前部には、ガラスまたは合成樹脂からなる透過性パネル2で閉鎖された開口部3、開口部3よりも下方に設けられた皿4、皿4の右側に設けられた発射操作機構5、開口部3の周囲に設けられた表示灯部品6、開口部3の周囲に設けられた放音孔部7を備える。表示灯部品6は内部に表示灯8を備える。放音孔部7の裏側にはスピーカ9が設けられる。遊技機枠1の内部には、遊技盤10及び発射機構11を備える。遊技盤10は開口部3の裏側に位置するように遊技機枠1に格納される。遊技盤10の前面である意匠盤面12と透過性パネル2との間には、発射機構11から発射された球(パチンコ球)の飛び交う遊技領域13が、ガイドレール14で囲まれた内側の領域として形成される。遊技領域13における意匠盤面12には、始動入賞部品15、図柄表示器16、可変入賞部品17、アウト口18、図外の一般入賞部品、図外の障害釘や遊技釘と呼ばれる釘が設けられる。
図1のb図を参照し、入賞部品としての始動入賞部品15を説明する。始動入賞部品15は電動チューリップと呼ばれる形態であって、取付ベース20と、入賞口21と、一対の羽根22とを備える。取付ベース20は、周縁部にねじ挿入孔23を備え、中央部に球排出孔24を備える。球排出孔24の周りには、図外の球排出樋が取付ベース20の裏面から裏側に突出する。球排出孔24と球排出樋とが、始動入賞部品15の遊技盤10の裏側に球を排出する球路を形成する。そして、球排出樋が遊技盤10に形成された図外の貫通孔に前側から嵌め込まれ、取付ベース20が当該貫通孔を塞ぎ、木ねじのような止めねじ25がねじ挿入孔23から遊技盤10に締結されることによって、始動入賞部品15が意匠盤面12に取り付けられる。取付ベース20の前面にはポケット型の入賞口21が球排出孔24を囲む形態で前方に突出する。入賞口21は、遊技領域13から球を入賞口21の上部開口26から内部に取り込み、この取り込まれた球を球排出孔24に排出する。よって、始動入賞部品15は、遊技領域13から球を取り込んで遊技盤10の裏側に排出する球取込型である。羽根22は入賞口21の上部開口26の両側に回転可能に設けられる。羽根22の下部が羽根22の回転中心を構成する軸27で入賞口21に取り付けられる。取付ベース20の裏面には羽根22を開閉駆動するソレノイドのような羽根駆動源30(図1のa図参照)を備える。羽根駆動源30の出力端は、図外のリンク機構で一対の羽根22に連結される。そして、羽根駆動源30の駆動により、一対の羽根22が下部の軸27を回転中心として開閉する。具体的には、一対の羽根22が互いに外側に開き、一対の羽根22が互いに内側に閉じる。羽根22の開かれた形態が始動入賞部品15への球の入賞を発生させやすい形態である。羽根22の閉じられた形態が始動入賞部品15への球の入賞を発生させにくい形態である。羽根22が閉じられた場合でも、一対の羽根22の対向間隔Hが、遊技領域13を流下してくる球を1個通過させるものの、2個の球が左右に並んで通過し得ない幅に設定される。従って、羽根22は始動入賞部品15への球の入賞を発生させやすい形態と始動入賞部品15への球の入賞を発生させにくい形態との形態可変になっている。入賞口21の内部あるいは球排出樋には球の入賞を検出する球検出器としての始動入賞球検出器31(図1のa図参照)が設けられ、入賞口21に取り込まれた球が始動入賞球検出器31で検出されることで始動入賞となる。
図1のa図に戻り、図柄表示器16は遊技盤10の裏部または遊技機枠1の裏部に取り付けられ、図柄表示器16の表示画面が透過性パネル2を通して遊技機枠1の前側から視認可能になっている。可変入賞部品17の前部には開閉体35が下部を回転中心として前後方向に開閉可能に設けられる。可変入賞部品17の内部にはVゾーンと呼ばれる図外の特定入賞口、カウントゾーンと呼ばれる図外の普通入賞口、特定入賞口に入賞した球を検出して特定入賞信号を出力する図外の特定入賞球検出器、普通入賞口に入賞した球を検出して普通入賞信号を出力する図外の普通入賞球検出器を備える。可変入賞部品17の裏部には開閉体35を駆動する開閉駆動源36を備える。球払出機構37は、遊技機枠1の裏部または遊技機設置構造体に取り付けられる。球払出機構37は、遊技機設置構造体の図外の補給装置から供給された球を、制御装置39からの指示で、皿4に払い出す。制御装置39は、遊技機枠1の裏部または遊技盤10の裏部に取り付けられる。制御装置39は、主制御装置40と図柄制御装置41と音制御装置42と表示灯制御装置43と発射払出制御装置44とに機能分割される。
主制御装置40は、入賞検出手段51、抽選カウンタ52、形態抽選手段53、形態抽選知識54、形態抽選結果記憶部55、羽根状態情報記憶部56、羽根状態判定手段57、形態抽選結果判定手段58、羽根制御手段59、保留記憶手段60a、保留カウンタ60、保留記憶判定手段61、当たり外れ遊技制御手段62を備える。入賞検出手段51、抽選カウンタ52、形態抽選手段53、羽根状態判定手段57、形態抽選結果判定手段58、羽根制御手段59、保留記憶手段60a、保留カウンタ60、保留記憶判定手段61、当たり外れ遊技制御手段62は、主制御装置40に内蔵したマイクロコンピュータのCPUがROMに格納されたプログラムにしたがいRAMを使用しながら動作することで具現化される。形態抽選結果記憶部55、羽根状態情報記憶部56はRAMで構成される。形態抽選知識54、当たり外れ遊技制御手段62が行う当たり外れ抽選で用いる当たり外れ抽選知識63(図2参照)はROMに格納されたデータにより構成され、主制御装置40の起動によりROMからRAMに転送される。抽選カウンタ52は、主制御装置40のマイクロコンピュータのプログラムを処理する4m秒のような1サイクルごとにカウント値を1つずつカウントアップし、カウントアップしたカウント値が形態抽選知識54及び当たり外れ抽選知識63の最大値の乱数値と同じ値の最大値になると、カウント値が形態抽選知識54及び当たり外れ抽選知識63の最小値の乱数値と同じ値の最小値に戻る、巡回形である。形態抽選結果記憶部55は、現在の制御対象となっている形態抽選結果を格納する先頭記憶部55aと、羽根開閉動作中に生じた始動入賞により得た形態抽選結果を先入れ先出し方式(FIFO)で格納及び上記先頭記憶部55aに出力する先入れ先出し記憶部55bとを備える。
形態抽選知識54は、乱数値と形態抽選結果との関係を規定したテーブルまたはマップのような情報である。当たり外れ抽選知識63は、形態抽選知識54の乱数値と同じ乱数値と当たり外れ抽選結果との関係を規定したテーブルまたはマップのような情報である。第1実施形態に用いる形態抽選知識54は、乱数値に羽根22を開閉するか否かを示す形態抽選結果を対応付けている。当たり外れ抽選知識63は、乱数値に当たり外れ抽選結果として当たりあるいは外れを示す情報及び確定図柄情報を対応付けている。パチンコ機には始動入賞球検出器31、図外の特定入賞球検出器、図外の普通入賞球検出器、図外の一般入賞部品に入賞した球を検出して一般入賞信号を出力する一般入賞球検出器が存在する。このようなことから、入賞検出手段51は、始動入賞球検出器31からの始動入賞信号、特定入賞球検出器からの特定入賞信号、普通入賞球検出器からの普通入賞信号、一般入賞球検出器からの一般入賞信号が主制御装置40のマイクロコンピュータに入力された入力ポートの位置の違いで、どの入賞部品に対応する入賞球検出器からの入賞信号であるかを識別し、払い出すべき設定払出数を特定するとともに球払出機構37のアクチュエータを払出制御する。
図1−図4を参照し、第1実施形態の動作について説明する。主制御装置40、図柄制御装置41、音制御装置42、表示灯制御装置43及び発射払出制御装置44が電力供給を受けて起動し、球が皿4に入れられた状態において、遊技者が発射操作機構5を操作すると、発射操作機構5が操作量に相当する電気信号としての例えば可変抵抗値を発射払出制御装置44に出力する。発射払出制御装置44は、発射機構11を、可変抵抗値に応じた発射出力として例えば1分間に100発未満の間隔で駆動する。これによって、発射機構11が皿4から供給された球を遊技領域13に向けて1個ずつ発射する。この遊技領域に発射された球が、始動入賞部品15に入賞し、始動入賞球検出器31が始動入賞信号を主制御装置40に出力する。すると、入賞検出手段51が始動入賞球検出器31から始動入賞信号が主制御装置40に入力されたことを検出する。このように、入賞検出手段51が始動入賞信号の入力を検出することによって、主制御装置40が図2に示す処理を開始する。
図2において、上記始動入賞信号の入力を検出したことに伴い、主制御装置40への始動入賞があれば(ステップ1000がYES)、形態抽選手段53が抽選カウンタ52と形態抽選知識54とを使用した形態抽選を行い、当たり外れ遊技制御手段62が抽選カウンタ52と当たり外れ抽選知識63とを使用した当たり外れ抽選を行う。要するに、第1実施形態では、始動入賞信号が入力されると、主制御装置40では、形態抽選と当たり外れ抽選とが1つの抽選カウンタ52と形態抽選知識54と当たり外れ抽選知識63とを使用して行われる(ステップ2000)。形態抽選手段53は、入賞検出手段51からの始動入賞信号の入力タイミングで抽選カウンタ52のカウント値を取得し、取得したカウント値を形態抽選知識54に照合して、そのカウント値と同じ数値の乱数値に対応付けられた形態抽選結果を抽出し、抽出した形態抽選結果としての羽根22を開閉するか開閉しないかの一方を形態抽選結果記憶部55に記憶する。形態抽選知識54における形態抽選結果の「○」は羽根22を開閉することを示す結果であり、「×」は羽根22を開閉しないことを示す結果である。当たり外れ遊技制御手段62は、入賞検出手段51からの始動入賞信号の入力タイミングで抽選カウンタ52のカウント値を取得し、取得したカウント値を当たり外れ抽選知識63とに照合して、そのカウント値と同じ数値の乱数値に対応付けられた当たり外れ抽選結果を抽出し、抽出した当たり外れ抽選結果としての当たりまたは外れの一方を当たり外れ遊技制御手段62の当たり外れ抽選結果記憶部に記憶する。
図3を参照し、形態抽選に伴う主制御装置40における処理について説明する。図3のステップ101;102;103は、図2のステップ1000;2000に相当する。始動入賞信号の主制御装置40への入力に伴う始動入賞があれば(ステップ101でYES)、形態抽選手段53が形態抽選を行い(ステップ102)、その形態抽選結果を形態抽選結果記憶部55の先頭記憶部55aに記憶する(ステップ103)。そして、羽根状態判定手段57が、羽根開閉動作中であるか否かを羽根状態情報記憶部56に記憶された情報(例えば「1」、「0」)により判定する(ステップ104)。ステップ104での判定の結果、羽根開閉動作中でなければ、形態抽選結果判定手段58が形態抽選結果記憶部55の先頭記憶部55aに記憶されている形態抽選結果の当たり外れを判定する(ステップ105)。形態抽選結果が当たりであれば、羽根制御手段59が、羽根駆動源30に羽根開閉動作を指示して羽根の開閉動作を開始する(ステップ106)とともに、羽根状態情報記憶部56に羽根開閉動作中であることを示す情報(例えば「1」)を設定する。羽根開閉動作が終了すれば、羽根状態情報記憶部56に羽根開閉中でないことを示す情報(例えば「0」)を設定して、形態抽選結果記憶部55の先頭記憶部55aより形態抽選結果を消去する。上記ステップ104での判定の結果、羽根開閉動作中であると判定された場合、保留記憶手段60aが保留記憶を行う(ステップ107)。保留記憶手段60aは、羽根状態判定手段57の判定結果信号により、ステップ102における形態抽選結果を形態抽選結果記憶部55の先入れ先出し記憶部55bに記憶するとともに、保留カウンタ60の値を1つカウントアップする。
図4を参照し、保留記憶に基づく主制御装置40の処理について説明する。保留記憶判定手段61が、始動入賞信号の入力の有る無しにかかわらず、主制御装置40における処理の1サイクルごとに、保留カウンタ60の値を判定して保留記憶があるか否かを判定する(ステップ201)。即ち、保留記憶判定手段61は、保留カウンタ60の値が「0」でなければ(ステップ201がYES)、先入れ先出し記憶部55bに保留記憶の存在することを羽根状態判定手段57に出力する。これによって、羽根状態判定手段57が羽根開閉動作中であるか否かを判定する(ステップ202)。ステップ202での判定の結果、羽根開閉動作中であると判定されれば(ステップ202がYES)、羽根状態判定手段57が羽根開閉動作が続行中であることを保留記憶判定手段61に出力する。これによって、主制御装置40では、ステップ201;202を繰り返す。ステップ202での判定の結果、羽根開閉動作中でないと判定されれば(ステップ202がNO)、羽根状態判定手段57が羽根開閉動作が続行中でないこと保留記憶判定手段61に出力する。これによって、保留記憶手段60aが、保留カウンタ60の値を1つカウントダウンし(ステップ203)、先入れ先出し記憶部55bに記憶されている形態抽選結果を先頭記憶部55aに出力して先頭記憶部55aに上書き記憶した後、記憶したことを形態抽選結果判定手段58に出力する。そして、形態抽選結果判定手段58が先頭記憶部55aに記憶された形態抽選結果の当たり外れを判定し(ステップ204)、判定結果を羽根制御手段59に出力する。つまり、形態抽選結果判定手段58による判定結果が当たりであれば、羽根制御手段59が、羽根駆動源30に羽根開閉動作を指示して羽根の開閉動作を開始する(ステップ205)とともに、羽根状態情報として羽根開閉動作中であることを示す情報「1」を羽根状態情報記憶部56に設定する。羽根開閉動作が終了すれば、羽根制御手段59が羽根状態情報として羽根開閉動作中でないことを示す情報「0」を羽根状態情報記憶部56に設定し、保留記憶手段60aが先頭記憶部55aより形態抽選結果を消去する。第1実施形態の場合、保留カウンタ60が保留記憶として始動入賞を最大4個まで記憶可能であり、羽根22の開閉時間は一定とする。
当たり外れ遊技について説明する。主制御装置40に備える当たり外れ遊技制御手段62は、当たり外れ抽選知識63、図外の当たり外れ抽選手段、当たり外れ抽選結果記憶部、当たり外れ判定手段、図柄駆動手段、開閉駆動手段を備える。始動入賞があると、当たり外れ抽選手段は、入賞検出手段51からの始動入賞信号の入力タイミングで抽選カウンタ52のカウント値を取得し、取得したカウント値を当たり外れ抽選知識63に照合し、そのカウント値と同じ数値の乱数値に対応付けられた当たり外れ抽選結果を抽出する当たり外れ抽選を行い、その当たり外れ抽選結果を当たり外れ抽選結果記憶部に記憶する。また、図柄駆動手段が、入賞検出手段51からの始動入賞信号の入力タイミングで図柄制御装置41に図柄変動開始指示信号を出力することにより、図柄制御装置41は図柄表示器16を駆動して図柄変動を開始させる。図柄駆動手段は、図柄変動開始指示信号の出力から所定時間経過するまでに、当たり外れ抽選結果記憶部に記憶された当たり外れ抽選結果を図柄制御装置41に出力し、図柄制御装置41は内蔵する図外の当たり外れ抽選結果記憶部にその当たり外れ抽選結果を記憶する。当たり外れ遊技制御手段62の当たり外れ判定手段は、図柄変動開始指示信号の出力から所定時間経過するまでの間に、当たり外れ抽選結果記憶部に記憶されている抽選結果の当たり外れを判定する。図柄制御装置41は、内蔵する当たり外れ抽選結果記憶部に記憶された当たり外れ抽選結果に従って図柄変動開始指示信号の出力から所定時間経過した時点で図柄変動を停止する。図柄制御装置41は図柄変動を停止したことを示す停止確認信号を主制御装置40に送信し、図柄駆動手段がこの停止確認信号を受信することにより、当たり外れが確定する。当たりの図柄で図柄停止されて当たりが確定した場合は、開閉駆動手段が可変入賞部品17の開閉駆動源36を駆動して可変入賞部品17の開閉体35を開閉する。つまり、可変入賞部品17の開閉体35を所定回数または所定時間開閉する当たり遊技と呼ばれる一連の遊技が行われる。そして、遊技領域に発射された球が開閉体35の開放中に可変入賞部品17に入賞すると、当該入賞した球を検出した可変入賞球検出器が入賞検出手段51に可変入賞検出信号を出力し、入賞検出手段51が当該可変入賞検出信号を受信して賞球払出信号を発射払出制御装置44に出力し、発射払出制御装置44は球払出機構37を制御する。これにより、球払出機構37が始動入賞に対応する数の球を皿に払い出す。尚、当たり遊技では、可変入賞部品17内に入った球により特定の条件が満たされれば開閉体35が閉じられた後に再び開くが、特定の条件が満たされなければ開閉体35が閉じて当たり遊技を終了する。特定の条件とは、例えば、可変入賞部品17内の普通入賞球検出器に特定数(例えば10個)の球が検出されるまでの間に可変入賞部品17内の特定入賞球検出器が球を検出したという条件や、所定の時間内に特定入賞球検出器が球を検出したという条件などである。即ち、球が可変入賞部品17内の普通入賞口に特定数(例えば10個)入賞するまでの間に特定入賞口への入賞があったという条件や、所定の時間内に特定入賞口への入賞があったという条件などの特定の条件を満たす度に開閉体35は一旦閉じられる。この一旦閉じるまでの間をラウンドといい、上記特定の条件が成立すれば、ラウンドは所定回数までは継続する。従って、例えば最大ラウンド数が16ラウンドであるとすれば、特定の条件が成立すれば、16ラウンドまで継続し、16ラウンドが終了すれば、当たり遊技が終了する。特定の条件が成立しなければ条件が成立しなかったラウンドでラウンド継続が終了し、当たり遊技が終了する。
第1実施形態によれば、羽根22に誘導された球が始動入賞することで当該羽根22を開閉するか否かの抽選を行い、始動入賞により始動入賞部品15の羽根22を開閉させ得るので、羽根22を開閉するための作動入賞部品を遊技領域13に設ける必要がなくなり、球の飛び交う遊技領域13を広くできる。第1実施形態では、始動入賞がある毎に、始動入賞部品15の入賞口21に球を誘導する羽根22が開閉する可能性が多くなり、始動入賞を発生しやすい。第1実施形態では、1つの始動入賞により1つの抽選カウンタ52を用いて形態抽選と当たり外れ抽選との両方、即ち、2つの抽選を行うので、始動入賞部品15の羽根22を開閉する賞と可変入賞部品17の開閉体35を開閉する賞との2つの賞を発生し得るパチンコ機を提供できる。第1実施形態では、抽選カウンタ52を1つしか用いないので、制御構成を少なくでき、制御負担も軽くできる。また、始動入賞部品15が羽根22を備えるので、羽根22を有する始動入賞部品15の遊技領域13内で占めるスペースを小さくでき、遊技領域13を広くできる。
図5、図7、図8は第2実施形態を示す。第1実施形態では、羽根22を開閉するか否かを抽選する形態抽選手段53を設けたが、第2実施形態では、羽根22の開閉回数を抽選する形態抽選手段53を設ける。第2実施形態では、図2の形態抽選知識54に代えて、図5に示すように、乱数値毎に羽根22の開閉回数を示す形態抽選結果を対応付けた形態抽選知識54を備える。第2実施形態の形態抽選手段53による抽選動作は、図7、図8に示すとおり、図3のステップ105とステップ106に置換して「抽選結果の開閉回数に従って羽根開閉動作」を行うステップ109とし、図4のステップ204とステップ205に置換して「抽選結果の開閉回数に従って羽根開閉動作」を行うステップ206とする。この場合、羽根状態情報記憶部56に記憶された情報は、形態抽選結果で得られた回数分の羽根開閉動作が終了するまで保持される。第2実施形態では、1回の羽根の開閉時間は一定とする。第2実施形態によれば、形態抽選として、始動入賞がある毎に始動入賞部品15の羽根22の開閉回数の抽選を行うので、始動入賞毎に始動入賞部品15の羽根22の開閉回数が変化し得て遊技性が向上する。
図6を参照し、第3実施形態を説明する。第3実施形態では、羽根22の開時間を抽選する形態抽選手段53を設ける。第3実施形態では、図2の形態抽選知識54に代えて、図6に示すように、乱数値毎に羽根22の開時間を示す形態抽選結果を対応付けた形態抽選知識54を備える。フローチャートは図示しないが、第3実施形態の形態抽選手段53による抽選動作は、第2実施形態の図7、8のステップ109、206に置換して「抽選結果の羽根開時間に従って羽根開閉動作」を行うステップとする。この場合、羽根状態情報記憶部56に記憶された情報は、形態抽選結果で得られた羽根22の開時間が経過して羽根22が閉じるまで保持される。第3実施形態によれば、形態抽選として、始動入賞がある毎に始動入賞部品15の羽根22の開時間の抽選を行うので、始動入賞毎に始動入賞部品15の羽根22の開時間が変化し得て遊技性が向上する。
尚、図5、図6に示す第2、第3実施形態の形態抽選知識54に、「開閉しない」という形態抽選結果を含ませても良い。この場合、「開閉」の場合は、表示灯8による光やスピーカ9による音で知らせ、「開閉しない」の場合は、「開閉」の場合とは異なる光や音で知らせるようにしてもよい。
図9は第4実施形態に係るパチンコ機を示す。第4実施形態では、図1の図柄表示器16及び可変入賞部品17の代わりに、可変入賞部品17に類似する可変入賞部品65を備え、図柄制御装置41を備えない。可変入賞部品65の前部には一対の開閉体66;66が下部を回転中心として遊技盤10の意匠盤面12と並行する左右方向に開閉可能に設けられる。開閉体66は下部が開閉体66の回転中心を構成する軸67で取付ベース69の両側に取り付けられる。具体的には、一対の開閉体66が互いに外側に開き、一対の開閉体66が互いに内側に閉じる。可変入賞部品65の内部にはVゾーンと呼ばれる図外の特定入賞口、カウントゾーンと呼ばれる図外の普通入賞口、特定入賞口に入賞した球を検出して特定入賞信号を出力する図外の特定入賞球検出器、普通入賞口に入賞した球を検出して普通入賞信号を出力する図外の普通入賞球検出器を備える。第4実施形態では、始動入賞があると、主制御装置40の形態抽選手段53が図2や図5や図6に示した形態抽選知識54を使用した形態抽選処理を行い、羽根制御手段59が形態抽選結果に従って羽根駆動源30を制御する。第4実施形態に係るパチンコ機の当たり遊技について説明する。始動入賞があれば、当たり外れ遊技制御手段62の開閉駆動手段が開閉駆動源19を駆動して可変入賞部品65の開閉体66を開閉する。開閉体66の開閉により可変入賞部品65の内部に取り込まれた球が特定入賞口に入賞すると、開閉駆動手段が可変入賞部品65の開閉駆動源19を駆動して可変入賞部品65の開閉体66を頻繁に開閉する当たり遊技となる。当たり遊技において、上述した特定の条件が成立すれば上述したラウンドが継続し、特定の条件が成立しなければ、当たり遊技は終了する。第4実施形態によれば、図柄の組み合わせを伴わない構造の簡単なパチンコ機において、第1−第3実施形態の効果が得られる。
図10は第5実施形態に係るパチンコ機を示す。第5実施形態では、図1の図柄表示器16の代わりに、始動入賞部品15と同じ始動入賞部品15を複数備え、図柄制御装置41を備えない。即ち、複数の始動入賞部品15に対し1つの可変入賞部品65を備えた構成である。図10では図示しないが、複数の始動入賞部品15の1つ1つに対して羽根駆動源30、始動入賞球検出器31が設けられる。第5実施形態では、いずれかの始動入賞部品15への始動入賞があると、主制御装置40の形態抽選手段53が図2や図5や図6に示した形態抽選知識54を使用した形態抽選処理を行い、羽根制御手段59が形態抽選結果に従って始動入賞を発生した始動入賞部品15の羽根を羽根駆動源30を制御して駆動する。第5実施形態のパチンコ機では、例えば、複数の始動入賞部品15に所定の順序で始動入賞が発生した場合に、当たり外れ遊技制御手段62の開閉駆動手段が開閉駆動源19を駆動して可変入賞部品65の開閉体35を開閉する。その後は、第4実施形態と同じである。第5実施形態によれば、図柄の組み合わせを伴わない構造の簡単なパチンコ機において、第1−第3実施形態の効果が得られる。
図11は第6実施形態を示す。この第6実施形態では、主制御装置40が始動入賞を検出した際に、羽根状態情報記憶部56に記憶されている羽根状態情報の「羽根開閉中」を示す情報(羽根22が開放している状態に相当)を確認した場合には、当たり外れ抽選を行い、主制御装置40が始動入賞を検出した際に、羽根状態情報記憶部56に記憶されている羽根状態情報の「羽根開閉中でない」を示す情報(羽根22が閉じている状態に相当)を確認した場合には、形態抽選を行うようにした。第6実施形態では、主制御装置40が、図11に示すように、図1の構成の形態抽選手段53と当たり外れ遊技制御手段62の当たり外れ抽選手段とに代えて抽選制御手段80を備え、さらに、カウント値記憶部81を備える。第6実施形態では、始動入賞信号の主制御装置40への入力に伴う始動入賞があれば(ステップ601)、抽選制御手段80が入賞検出手段51からの始動入賞信号の入力タイミングで抽選カウンタ52のカウント値を取得し、取得したカウント値をカウント値記憶部81に記憶する(ステップ602)とともに、羽根状態情報記憶部56に記憶されている羽根状態情報を判定する(ステップ603)。抽選制御手段80は、ステップ603の判定で羽根状態情報の例えば「1(羽根開閉中)」を確認すると(ステップ603がYES)、カウント値記憶部81に記憶されたカウント値を乱数値として当たり抽選知識に照合する当たり外れ抽選を行う(ステップ604)。そして、抽選制御手段80は、当たり外れ遊技制御手段62の図柄駆動手段に図柄変動を開始させるとともに、当たり外れ抽選の結果を当たり外れ抽選結果記憶部に記憶する。そして、当たり外れ遊技制御手段62の当たり外れ判定手段が、当たり外れ抽選結果記憶部に記憶された抽選結果の当たり外れを判定し、当たりであれば、当たり外れ遊技制御手段62が当たり遊技を行う。抽選制御手段80が、ステップ603の判定で羽根状態情報の例えば「0(羽根開閉中でない)」を確認すると(ステップ603がNO)、カウント値記憶部81に記憶されたカウント値を乱数値として形態抽選知識54に照合する形態抽選を行う(ステップ605)。そして、抽選制御手段80は、この形態抽選による形態抽選結果を形態抽選結果記憶部55に記憶する(図3のステップ103に相当)。以後は、第1−第3実施形態と同じ処理を行う。
入賞部品としての始動入賞部品15は球通過型であってもよい。球通過型は、遊技領域13から球を取り込み、この取り込んだ球を遊技盤10の裏側に誘導することなく遊技領域13に排出する単純通過形態と、遊技領域13から球を取り込み、この取り込んだ球を遊技盤10の裏側に誘導し、この誘導した球を遊技領域13に排出する複合通過形態とのうちのいずれであってもよい。単純通過形態であれば、遊技盤10に球を遊技盤10の裏側に導くための貫通孔の形成が不要となる。
球検出器としての始動入賞球検出器31は始動入賞部品15から遊技盤10の裏側に排出された球を検出するように遊技盤10の裏側に取り付けられるセット板と呼ばれる集合樋に設けてもよい。集合樋は、遊技領域13から遊技盤10の裏側に排出された入賞球やアウト球を下方に集め、集められた球を集合樋の球排出口から排出する。この集合樋から排出された球は遊技機設置構造体の捕集系統に排出される。よって、始動入賞球検出器31が集合樋に設けられる位置は始動入賞部品15から排出される球だけを検出する位置である。
遊技盤10の意匠盤面12や始動入賞部品15の入賞口21の前面に図外の図柄表示器を設け、図柄制御装置41でこの図柄表示器に形態抽選結果の開閉有無、開閉回数、開時間を文字や数字を表示して遊技者に知らせてもよいし、音制御装置42でスピーカ9を鳴動し、形態抽選結果の開閉有無、開閉回数、開時間を音で表示して遊技者に知らせてもよいし、表示灯制御装置43で表示灯8を制御し、形態抽選結果の開閉有無、開閉回数、開時間を光で表示して遊技者に知らせてもよい。
始動入賞部品15に設けられた羽根22を開閉するか否か、羽根22の開閉回数、羽根22の開時間等の羽根22の形態を始動入賞による抽選で決定したが、例えば、羽根22の開閉回数にさらに開閉間隔の要素を付加した形態抽選結果を乱数値毎に対応付けた形態抽選知識54を用いてもよく、このようにすれば羽根22の動きに不規則性が生じ、遊技性を向上できる。
形態抽選と当たり外れ抽選とを互いに別々の抽選カウンタ52を用いて行ってもよく、このようにすれば、形態抽選に用いる抽選カウンタ52のカウント動作を一定時間ごとに停止して再開することにより、形態抽選結果と当たり外れ抽選結果との組み合わせの種類を多く設定できる。
羽根を備えた始動入賞部品は図12、13に示す形態のものでもよい。図12の始動入賞部品15は、取付ベース20の前面に羽根22と入賞口21とを離して設けた形態である。羽根22は下部が羽根22の回転中心を構成する軸27で球誘導通過部70の両側に取り付けられる。一対の羽根22が下部の軸27を回転中心として開閉する。具体的には、一対の羽根22が互いに外側に開き、一対の羽根22が互いに内側に閉じる。球誘導通過部70は取付ベース20の前面より突出して上下に貫通する球通路71を形成する。球通路71の幅は球1個が通過できる幅に設定される。球誘導通過部70と入賞口21との間の間隔が球の通過不可能な幅に設定されていれば、球は羽根22により誘導されない限り始動入賞せず、また、羽根22により誘導された球により始動入賞となる確率が高くなるパチンコ機が得られる。球誘導通過部70と入賞口21との間の間隔が球の通過可能な幅に設定されていれば、羽根22により誘導された球により始動入賞となる確率が低くなる一方、球が羽根22により誘導されなくとも始動入賞となる可能性を持たせたパチンコ機が得られる。図13の始動入賞部品15は、取付ベース20の前面に設けられた入賞口21の真上に回転板72が設けられる。回転板72の前面に球誘導路を形成する壁状の羽根22を備える。一対の羽根22の一端同士の間隔は球を1個通過させるものの、2個の球が左右に並んで通過しない幅に設定され、一対の羽根22の他端同士の間隔は一端同士の間隔より広く設定される。そして、羽根駆動源により回転板72が回転駆動され、羽根22がハの字状と逆ハの字状とに形態可変する。羽根22が逆ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させやすい形態であり、ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させにくい形態である。この場合、始動入賞による形態抽選で、羽根22を逆ハの字状に設定するか否か、羽根22を逆ハの字状に何回設定するか、羽根22を逆ハの字状に設定する時間をどれくらいとするかなどの形態抽選を行えば、遊技性を向上できる。羽根22が閉じた場合でも遊技領域から球を取り込んで入賞口21に球を誘導できれば、羽根22と始動入賞部品15とを互いに別々に設けてもよい。例えば、図14に示すように、始動入賞部品15の上方の遊技領域13の意匠盤面12にハの字状又は2点鎖線で示すように逆ハの字状の球誘導路を形成する羽根22を設けても良い。羽根22は軸27を回転中心として遊技盤10の裏側に設けられた羽根駆動源で駆動される。羽根22が逆ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させやすい形態であり、ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させにくい形態である。この場合、始動入賞による形態抽選で、羽根22を逆ハの字状に設定するか否か、羽根22を逆ハの字状に何回設定するか、羽根22を逆ハの字状に設定する時間をどれくらいとするかなどの形態抽選を行えば、遊技性を向上できる。73は入賞口21の上部開口26の両側の上方に設けられた誘導釘である。
一般入賞部品に羽根22を設けて、一般入賞により形態抽選を行えば、形態抽選により一般入賞を発生しやすくなる。
羽根22を備えた始動入賞部品15や一般入賞部品を透過性パネル2に取り付けて、これら入賞部品に入賞した球を球樋で遊技盤10の裏側に導くようにしてもよい。
球検出器としての始動入賞球検出器31は始動入賞部品15から遊技盤10の裏側に排出された球を検出するように遊技盤10の裏側に取り付けられるセット板と呼ばれる集合樋に設けてもよい。集合樋は、遊技領域13から遊技盤10の裏側に排出された入賞球やアウト球を下方に集め、集められた球を集合樋の球排出口から排出する。この集合樋から排出された球は遊技機設置構造体の捕集系統に排出される。よって、始動入賞球検出器31が集合樋に設けられる位置は始動入賞部品15から排出される球だけを検出する位置である。
遊技盤10の意匠盤面12や始動入賞部品15の入賞口21の前面に図外の図柄表示器を設け、図柄制御装置41でこの図柄表示器に形態抽選結果の開閉有無、開閉回数、開時間を文字や数字を表示して遊技者に知らせてもよいし、音制御装置42でスピーカ9を鳴動し、形態抽選結果の開閉有無、開閉回数、開時間を音で表示して遊技者に知らせてもよいし、表示灯制御装置43で表示灯8を制御し、形態抽選結果の開閉有無、開閉回数、開時間を光で表示して遊技者に知らせてもよい。
始動入賞部品15に設けられた羽根22を開閉するか否か、羽根22の開閉回数、羽根22の開時間等の羽根22の形態を始動入賞による抽選で決定したが、例えば、羽根22の開閉回数にさらに開閉間隔の要素を付加した形態抽選結果を乱数値毎に対応付けた形態抽選知識54を用いてもよく、このようにすれば羽根22の動きに不規則性が生じ、遊技性を向上できる。
形態抽選と当たり外れ抽選とを互いに別々の抽選カウンタ52を用いて行ってもよく、このようにすれば、形態抽選に用いる抽選カウンタ52のカウント動作を一定時間ごとに停止して再開することにより、形態抽選結果と当たり外れ抽選結果との組み合わせの種類を多く設定できる。
羽根を備えた始動入賞部品は図12、13に示す形態のものでもよい。図12の始動入賞部品15は、取付ベース20の前面に羽根22と入賞口21とを離して設けた形態である。羽根22は下部が羽根22の回転中心を構成する軸27で球誘導通過部70の両側に取り付けられる。一対の羽根22が下部の軸27を回転中心として開閉する。具体的には、一対の羽根22が互いに外側に開き、一対の羽根22が互いに内側に閉じる。球誘導通過部70は取付ベース20の前面より突出して上下に貫通する球通路71を形成する。球通路71の幅は球1個が通過できる幅に設定される。球誘導通過部70と入賞口21との間の間隔が球の通過不可能な幅に設定されていれば、球は羽根22により誘導されない限り始動入賞せず、また、羽根22により誘導された球により始動入賞となる確率が高くなるパチンコ機が得られる。球誘導通過部70と入賞口21との間の間隔が球の通過可能な幅に設定されていれば、羽根22により誘導された球により始動入賞となる確率が低くなる一方、球が羽根22により誘導されなくとも始動入賞となる可能性を持たせたパチンコ機が得られる。図13の始動入賞部品15は、取付ベース20の前面に設けられた入賞口21の真上に回転板72が設けられる。回転板72の前面に球誘導路を形成する壁状の羽根22を備える。一対の羽根22の一端同士の間隔は球を1個通過させるものの、2個の球が左右に並んで通過しない幅に設定され、一対の羽根22の他端同士の間隔は一端同士の間隔より広く設定される。そして、羽根駆動源により回転板72が回転駆動され、羽根22がハの字状と逆ハの字状とに形態可変する。羽根22が逆ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させやすい形態であり、ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させにくい形態である。この場合、始動入賞による形態抽選で、羽根22を逆ハの字状に設定するか否か、羽根22を逆ハの字状に何回設定するか、羽根22を逆ハの字状に設定する時間をどれくらいとするかなどの形態抽選を行えば、遊技性を向上できる。羽根22が閉じた場合でも遊技領域から球を取り込んで入賞口21に球を誘導できれば、羽根22と始動入賞部品15とを互いに別々に設けてもよい。例えば、図14に示すように、始動入賞部品15の上方の遊技領域13の意匠盤面12にハの字状又は2点鎖線で示すように逆ハの字状の球誘導路を形成する羽根22を設けても良い。羽根22は軸27を回転中心として遊技盤10の裏側に設けられた羽根駆動源で駆動される。羽根22が逆ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させやすい形態であり、ハの字状に設定された場合が始動入賞部品15への球の入賞を発生させにくい形態である。この場合、始動入賞による形態抽選で、羽根22を逆ハの字状に設定するか否か、羽根22を逆ハの字状に何回設定するか、羽根22を逆ハの字状に設定する時間をどれくらいとするかなどの形態抽選を行えば、遊技性を向上できる。73は入賞口21の上部開口26の両側の上方に設けられた誘導釘である。
一般入賞部品に羽根22を設けて、一般入賞により形態抽選を行えば、形態抽選により一般入賞を発生しやすくなる。
羽根22を備えた始動入賞部品15や一般入賞部品を透過性パネル2に取り付けて、これら入賞部品に入賞した球を球樋で遊技盤10の裏側に導くようにしてもよい。
13 遊技領域、15 始動入賞部品(入賞部品)、17;65 可変入賞部品、
22 羽根、30 羽根駆動源、31 始動入賞球検出器(球検出器)、
35;66 開閉体、40 主制御装置、53 形態抽選手段、54 形態抽選知識、
59 羽根制御手段。
22 羽根、30 羽根駆動源、31 始動入賞球検出器(球検出器)、
35;66 開閉体、40 主制御装置、53 形態抽選手段、54 形態抽選知識、
59 羽根制御手段。
Claims (5)
- 球の飛び交う遊技領域に設けられた入賞部品と、遊技領域に設けられて入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに形態可変な羽根と、入賞部品への球の入賞を検出する球検出器と、球検出器からの入賞検出信号により羽根の形態を抽選する形態抽選手段と、抽選結果に従って羽根駆動源を制御する羽根制御手段とを備えたことを特徴とするパチンコ機。
- 羽根が、開閉することで、入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに変化し、閉じた場合でも遊技領域から球を取り込めて入賞部品への球の入賞を発生可能に形成され、形態抽選手段が、球検出器からの球検出信号により羽根を開閉するか否かを抽選したことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
- 羽根が、開閉することで、入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに変化し、閉じた場合でも遊技領域から球を取り込めて入賞部品への球の入賞を発生可能に形成され、形態抽選手段が、球検出器からの球検出信号により羽根の開閉回数を抽選したことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
- 羽根が、開閉することで、入賞部品への球の入賞を発生させやすい形態と入賞部品への球の入賞を発生させにくい形態とに変化し、閉じた場合でも遊技領域から球を取り込めて入賞部品への球の入賞を発生可能に形成され、形態抽選手段が、球検出器からの球検出信号により羽根の開時間を抽選したことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
- 入賞部品が、遊技領域に設けられた可変入賞部品の開閉体を開閉する契機となる球の入賞を発生させる始動入賞部品であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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Citations (2)
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JPH07194793A (ja) * | 1993-12-30 | 1995-08-01 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2000107389A (ja) * | 1998-10-09 | 2000-04-18 | Taiyo Elec Co Ltd | 弾球遊技機 |
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2003
- 2003-12-22 JP JP2003424875A patent/JP2005177269A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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