JP2005172205A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立時に各ボールが従動側回転体の径方向内側に移動することがなく、組立作業を容易に行うことのできる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】各ボール14をハブ13の径方向外側に保持するとともに、動力遮断時にはハブ13の径方向内側への各ボール14の移動を許容する保持リング16を備えているので、組立時に各ボール14がハブ13の径方向内側に移動することがない。この場合、保持リング16を各ボール14の圧接により破断させて各ボール14の移動を許容するように形成したので、各ボール14の移動を許容するための複雑な構造を必要とせず、保持リング16を低コストに構成することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車両用空気調和装置の圧縮機に用いられる動力伝達装置に関するものである。
一般に、車両用空気調和装置に用いられる圧縮機としては、中空状に形成された圧縮機本体と、圧縮機本体内に吸入された流体を圧縮する圧縮部と、圧縮部に連結された駆動シャフトとを備え、駆動シャフトをエンジンの動力によって回転させることにより、圧縮部を駆動して冷媒を吸入及び吐出するようにしたものが知られている。
また、前記圧縮機に備わる動力伝達装置としては、外部からの動力が伝達されるプーリと、プーリに伝達された動力によって回転する伝動リングと、伝動リングの内周面側に配置されたハブと、伝動リングの回転力をハブに伝達する複数のボールと、各ボールをハブに向かって軸方向に押圧する押圧リングとを備え、押圧リングによって押圧される各ボールを伝動リングの内周面側に係止することにより伝動リングの回転力を各ボールに伝達し、伝動リングとハブとの間に所定の大きさ以上のトルクが生ずると、伝動リングに係止する各ボールを押圧リングの押圧力に抗してハブの径方向内側に移動させることにより、伝動リングと各ボールとの係止を解除して伝動リングからハブに伝達される動力を遮断するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−269489号公報
ところで、前記動力伝達装置では、ハブの軸方向一端面に設けた複数の溝に各ボールをそれぞれ径方向に移動自在に係合するとともに、押圧リングに設けた傾斜面によって各ボールをハブの径方向外側に保持するようにしているが、押圧リングはハブの各溝に軸方向に対向して配置されているため、組立時に押圧リングを組付けるまでは各ボールはハブの溝に沿って径方向に移動自在な状態となっている。このため、押圧リングを組付ける際にボールが径方向内側に移動し易く、誤ってボールが径方向内側に移動した状態で組立てられると、そのボールには伝動リングの動力が伝達されなくなる。従って、各ボールが径方向内側に移動しないように慎重に組立作業を行う必要があり、生産性を低下させるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、組立時に各ボールが従動側回転体の径方向内側に移動することがなく、組立作業を容易に行うことのできる動力伝達装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、外部からの動力によって回転する環状の駆動側回転体と、駆動側回転体の内周面側に配置された従動側回転体と、駆動側回転体の回転力を従動側回転体に伝達する複数のボールと、各ボールを軸方向に押圧する押圧部材とを備え、押圧部材によって押圧される各ボールを駆動側回転体の内周面側に係止することにより駆動側回転体の回転力を各ボールに伝達し、駆動側回転体と従動側回転体との間に所定の大きさ以上のトルクが生ずると、駆動側回転体に係止する各ボールを押圧部材の押圧力に抗して従動側回転体の径方向内側に移動させることにより、駆動側回転体と各ボールとの係止を解除して駆動側回転体から従動側回転体に伝達される動力を遮断するようにした動力伝達装置において、前記各ボールを従動側回転体の径方向外側に保持するとともに、駆動側回転体と従動側回転体との間に所定の大きさ以上のトルクが生ずると、従動側回転体の径方向内側への各ボールの移動を許容する保持部材を備えている。
これにより、各ボールが保持部材によって従動側回転体の径方向外側に保持されることから、組立時に各ボールが従動側回転体の径方向内側に移動することがない。また、動力遮断時に各ボールが従動側回転体の径方向内側に向かって移動すると、保持部材によって各ボールの移動が許容されることから、各ボールの移動が妨げられることはない。
本発明の動力伝達装置によれば、組立時に各ボールが従動側回転体の径方向内側に移動することがないので、組立作業を容易に行うことができ、生産性の向上を図ることができる。
図1乃至図7は本発明の一実施形態を示すもので、図1は動力伝達装置の側面断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は保持リングの正面図、図4は動力伝達装置の要部側面断面図、図5はボール保持状態を示す保持リングの要部正面図、図6は動力遮断時の動作を示す要部側面断面図、図7は破断状態を示す保持リングの要部正面図である。
この動力伝達装置は車両用空気調和装置の圧縮機に用いられ、圧縮機本体1の一端から突出する駆動シャフト2に動力を伝達するものである。
即ち、本実施形態の動力伝達装置は、外部からの動力が伝達されるプーリ10と、プーリ10に伝達された動力によって回転する駆動側回転体としての伝動リング11と、プーリ10の回転力を伝動リング11に伝達する複数の緩衝ゴム12と、駆動シャフト2に連結された従動側回転体としてのハブ13と、伝動リング11の回転力をハブ13に伝達する複数のボール14と、各ボール14を軸方向に押圧する押圧リング15と、各ボールをハブ13の径方向外側に保持する保持リング16とを備えている。
プーリ10は外周面に図示しないVベルトが巻き掛けられるようになっており、その内周面と圧縮機本体1との間に配置したベアリング10aを介して圧縮機本体1に回動自在に支持されている。プーリ10の一端面には周方向に延びる環状の溝部10bが設けられ、溝部10b内には周方向に間隔をおいて軸方向に突出する複数の突出部10cが設けられている。
伝動リング11は一端面をプーリ10の一端面に対向するように配置され、プーリ10との対向面には周方向に間隔をおいて軸方向に突出する複数の突出部11aが設けられている。各突出部11aはプーリ10の凹部10b内に挿入されるとともに、プーリ10の各突出部10cと周方向に一つずつ交互に配置され、それぞれプーリ10の突出部10cと周方向に間隔をおいて対向している。伝動リング11の内周面には各ボール14に径方向外側から係止する係止リング11bが取付けられている。係止リング11bの内周面には互いに所定角度をなす複数のテーパ面11cが形成され、各ボール14は互いに隣り合うテーパ面11cに当接することにより、径方向外側に位置するようになっている。
各緩衝ゴム12はブロック状に形成され、それぞれプーリ10の突出部10cと伝動リング11の突出部11aとの間に配置されている。各緩衝ゴム12は、プーリ10の突出部10cの周方向両側にそれぞれ配置される一対の緩衝部12aからなり、各緩衝部12aはプーリ10の溝部10bとほぼ同等の幅に形成され、溝部10bに沿って湾曲するように形成されている。
ハブ13は円板状に形成され、伝動リング11の内周面側に配置されている。ハブ13の一端面側には駆動シャフト2を連結する連結部13aが設けられ、駆動シャフト2はハブ13の他端面側から螺合するナット13bによってハブ13に固定されている。ハブ13の他端面には各ボール14をそれぞれ径方向に移動自在に係合する複数のボール溝13cが互いに周方向に間隔をおいて設けられ、各ボール14はボール溝13cの内側面に周方向に係止している。この場合、各ボール溝13cの径方向外側には軸方向に突出する凸部13dが設けられ、凸部13dはボール溝13cの径方向外側に位置するボール14に軸方向に当接するようになっている。また、ハブ13の他端面の径方向中央部には、ナット13bを覆うように軸方向に筒状に延びる延出部13eが設けられている。
各ボール14は互いにハブ13の周方向に間隔をおいて設けられ、それぞれハブ13の各ボール溝13c内に配置されている。
押圧リング15はハブ13の延出部13eに軸方向に移動自在に係合しており、その一端面は各ボール14に当接している。押圧リング15の一端面には径方向外側から内側に向かって徐々に軸方向に突出する傾斜面15aが設けられ、傾斜面15aの径方向外側には各ボール溝13cの径方向外側に位置するボール14がそれぞれ当接している。押圧リング15の他端面側にはハブ13の延出部13eに係合する皿バネ15bが設けられ、皿バネ15bによって押圧リング15がボール14側に付勢されている。皿バネ15bは延出部13eに螺合する環状のナット15cと押圧リング15との間に圧縮状態で配置され、ナット15cの締め付け力を調整することにより、皿バネ15bによる押圧リング15の押圧力を任意に設定可能になっている。
保持リング16は環状に形成された合成樹脂からなり、各ボール溝13cの径方向略中央部分に対応する外径に形成されている。即ち、保持リング16はハブ13の他端面と押圧リング15との間に配置され、ボール溝13cの径方向外側に位置する各ボール14に径方向内側から係止することにより、各ボール14をボール溝13cの径方向外側に保持するようになっている。保持リング16の内周面には円弧状に形成された複数の凹部16aが互いに周方向に間隔をおいて設けられ、各凹部16aが設けられた部分の径方向の厚さが他の部分の厚さよりも小さくなっている。この場合、各凹部16aが設けられた部分は、動力遮断時にボール溝13cの径方向内側に移動する各ボール14の圧接によって破断可能な強度に形成されている。
以上の構成においては、エンジンの動力がプーリ10に入力されると、プーリ10と一体に伝動リング11が回転する。その際、プーリ10の回転力は各緩衝ゴム12を介して伝動リング11に伝達され、各緩衝ゴム12がプーリ10の突出部10cと伝動リング11の突出部11aとの間で弾性変形することにより、急激な回転変動等による衝撃が吸収される。また、伝動リング11の回転力は係止リング11b及び各ボール14を介してハブ13に伝達され、ハブ13と共に駆動シャフト2が回転する。その際、各ボール14は押圧リング15の傾斜面15aによって各ボール溝13cの径方向外側に押圧されており、各ボール14が係止リング11bのテーパ面11cに周方向に係止することにより、伝動リング11の回転力がハブ13に伝達される。
ここで、例えば圧縮機の焼付きなどによってプーリ10側に過大な回転負荷が加わり、伝動リング11とハブ13との間に所定の大きさ以上のトルクが生ずると、係止リング11bのテーパ面11cの押圧により、図6に示すように各ボール14が押圧リング15の押圧力に抗してボール溝13cの径方向内側に移動する。これにより、各ボール14がボール溝13cの凸部13dと押圧リング15によりボール溝13cの径方向内側に保持され、各ボール14が係止リング11bと係止不能な位置に拘束されることから、伝動リング11がハブ13に対して空転し、プーリ10側から駆動シャフト2への動力の伝達が遮断される。その際、各ボール14がボール溝13cの径方向内側に向かって移動すると、図7に示すように保持リング16が各ボール14の圧接によって破断し、各ボール14の移動が許容されることから、各ボール14の移動が妨げられることはない。
また、前記動力伝達装置を組立てる場合には、ハブ13側に保持リング16を配置してから各ボール14をボール溝13c内に配置することにより、各ボール14が保持リング16によってボール溝13cの径方向外側に保持され、押圧リング15を組付けるまでの間に各ボール14がボール溝13cの径方向内側に移動することがない。
このように、本実施形態の動力伝達装置によれば、各ボール14をハブ13の径方向外側に保持するとともに、動力遮断時にはハブ13の径方向内側への各ボール14の移動を許容する保持リング16を備えているので、組立時に各ボール14がハブ13の径方向内側に移動することがなく、組立作業を極めて容易に行うことができる。
この場合、保持リング16を各ボール14にハブ13の径方向内側から係止する環状の部材によって形成したので、一つの保持リング16によって全てのボール14を保持することができ、構造の簡素化を図ることができる。
また、保持リング16を各ボール14の圧接により破断させて各ボール14の移動を許容するように形成したので、各ボール14の移動を許容するための複雑な構造を必要とせず、保持リング16を低コストに構成することができる。
更に、保持リング16の内周面に径方向の厚さを小さくする複数の凹部16aを互いに周方向に間隔をおいて設けたので、保持リング16を各凹部16aが設けられた部分から容易に破断させることができ、保持リング16による各ボール14の移動抵抗を極めて小さくすることができる。
尚、前記各実施形態では、保持リング16を各ボール14の圧接により破断させるようにしたものを示したが、弾性を有する部材によって形成した保持リングを各ボール14の圧接により変形させるようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、保持リング16の各凹部16aを円弧状に形成したものを示したが、このような形状に限らず、例えば図8に示す三角形状の凹部16bを設けるようにしたり、図9に示す四角形状の凹部16cを設けるようにしてもよく、或いは凹部ではなく、図10に示すように切り込み部16dを設けるようにしてもよい。
更に、前記各実施形態では、圧縮機に動力を伝達するものを示したが、本発明は他の回転装置に用いられる動力伝達装置にも適用することができる。
本発明の一実施形態を示す動力伝達装置の側面断面図 図1のA−A断面図 保持リングの正面図 動力伝達装置の要部側面断面図 ボール保持状態を示す保持リングの要部正面図 動力遮断時の動作を示す要部側面断面図 破断状態を示す保持リングの要部正面図 保持リングの変形例を示す要部正面図 保持リングの他の変形例を示す要部正面図 保持リングの他の変形例を示す要部正面図
符号の説明
11…伝動リング、13…ハブ、14…ボール、15…押圧リング、16…保持リング、16a,16b,16c…凹部、16d…切り込み部。

Claims (4)

  1. 外部からの動力によって回転する環状の駆動側回転体と、駆動側回転体の内周面側に配置された従動側回転体と、駆動側回転体の回転力を従動側回転体に伝達する複数のボールと、各ボールを軸方向に押圧する押圧部材とを備え、押圧部材によって押圧される各ボールを駆動側回転体の内周面側に係止することにより駆動側回転体の回転力を各ボールに伝達し、駆動側回転体と従動側回転体との間に所定の大きさ以上のトルクが生ずると、駆動側回転体に係止する各ボールを押圧部材の押圧力に抗して従動側回転体の径方向内側に移動させることにより、駆動側回転体と各ボールとの係止を解除して駆動側回転体から従動側回転体に伝達される動力を遮断するようにした動力伝達装置において、
    前記各ボールを従動側回転体の径方向外側に保持するとともに、駆動側回転体と従動側回転体との間に所定の大きさ以上のトルクが生ずると、従動側回転体の径方向内側への各ボールの移動を許容する保持部材を備えた
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記保持部材を各ボールに従動側回転体の径方向内側から係止する環状の部材によって形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 前記保持部材を各ボールの圧接により破断または変形して各ボールの移動を許容するように形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達装置。
  4. 前記保持部材に径方向の厚さを小さくする複数の凹部を互いに周方向に間隔をおいて設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の動力伝達装置。
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