JP2005170325A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定の気体成分を車室内に供給するとき、その空気成分が乗員の鼻口に届き易くする。
【解決手段】 制御回路39は、車室内に空気を吹き出すときに選択スイッチ41aにて気体成分の供給要が選択されている場合、イオン発生器43Aを運転すると共に、少なくともフェイス吹出口31dから空気が吹き出されるよう開閉ドア31b・33b・35bを操作する。
例えばマイナスイオンは、一般に人体に対して肺から入って吸収され、血液の活性酸素を減らす効果が有ると言われている。そのため、乗員が吸い込み易い空間に放出する必要がある。本発明では、乗員が選択スイッチ41aにて気体成分の供給要と選択している場合は、イオン発生器43Aなどを運転すると共に、フェイス吹出口31dから空気が吹き出されるようにすることでマイナスイオンなどが乗員の鼻口に届き易くなり、乗員はマイナスイオンを有効に吸引して効果を得易くなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、乗員が吸引することにより効果を発する所定の気体成分を車室内に供給する車両用空調装置に関するものであり、特に複数の吹出口を有する車両用空調装置に適用される。
近年、健康を求める社会のニーズが高まっており、空調分野においても「良い空気」「きれいな空気」を与える商品が市場に現れている。このような社会背景の中、車両においても乗員に「良い空気」「きれいな空気」を与える装置が付加されるようになってきている。例えば空気清浄装置を付加したものは多数出願されている。
また、本出願人が先に出願したものにおいても、特許文献1に示すものは、車室内空気中の酸素濃度が低下して眠気を催したり動作が緩慢になったりするという不具合を、車室内に酸素富化空気生成装置を備えて酸素富化空気を供給することにより解消して快適性を維持するものである。
更に、特許文献2に示すものは、空気中のマイナスイオンの効用、例えば、一般的に空気中のマイナスイオンの増加は、自律神経に影響して情緒の安定に寄与するとされており、これに注目して車両用空調装置のダクト部にマイナスイオン発生器を備え備えてマイナスイオンを供給するものである。このような装置は、車両においてコストとスペースとの条件を有利にするため、しばしば車両用空調装置(いわゆるエアコンユニット)との一体化が提案されている。
特開昭59−212632号公報 特開2003−226134号公報
一般的に自動車などの車両用空調装置11は、図1に示すように乗員の顔面などに送風するフェイス吹出口(またはベント吹出口)31、フロントガラスに送風する図示しないデフロスタ吹出口や、乗員の足元に送風するフット吹出口35のように複数の吹出口を有している。
しかしながら、上述の「良い空気」「きれいな空気」を与える装置は、その「良い空気」「きれいな空気」を乗員が吸引しないと効果は無く、それに対し、車両用空調装置11はそのときの温度条件により必ずしも吹出口が乗員を向いている訳ではない。一般的に車両用空調装置11の吹出口は、車室内を冷すときはフェイス吹出口31から、暖めたいときはフット吹出口35から送風されるように制御されるため、特に冬期ではフット吹出口35から温風を送風することが多くなり、そのときは上述のような「良い空気」「きれいな空気」を与える装置を設けても有効に利用されないという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、「良い空気」「きれいな空気」など、乗員が吸引することにより効果を発する所定の気体成分を車室内に供給するとき、その空気成分が乗員の鼻口に届き易い車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項7に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車室内に空気を吹き出す複数の吹出口(31d、33d、35d)と、複数の吹出口(31d、33d、35d)を選択的に開閉する開閉手段(31b、33b、35b)と、複数の吹出口(31d、33d、35d)から車室内に吹き出される空気に、乗員が吸引することにより効果を発する所定の気体成分を供給する気体成分供給手段(43)と、乗員が気体成分の供給の要否を選択する要否選択手段(41a)と、開閉手段(31b、33b、35b)と気体成分供給手段(43)とを制御する制御手段(39)とを備え、複数の吹出口(31d、33d、35d)は、少なくとも第1の吹出口(31d)と第2の吹出口(33d、35d)とを含み、第1の吹出口(31d)からの吹出空気は、第2の吹出口(33d、35d)からの吹出空気に比べて乗員の鼻口に空気が届き易いようになっている車両用空調装置において、
制御手段(39)は、車室内に空気を吹き出すときに要否選択手段(41a)にて気体成分の供給要が選択されている場合、気体成分供給手段(43)を運転すると共に、少なくとも第1の吹出口(31d)から空気が吹き出されるよう開閉手段(31b、33b、35b)を操作することを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、乗員が吸引することにより効果を発する所定の気体成分として例えばマイナスイオンは、一般に人体に対して肺から入って吸収され、血液の活性酸素を減らす効果が有ると言われている。そのため、乗員が吸い込み易い空間に放出する必要がある。よって本発明では、乗員が要否選択手段(41a)にて気体成分の供給要と選択している場合は、イオン発生器などの気体成分供給手段(43)を運転すると共に、第1の吹出口(31d)から空気が吹き出されるようにすることでマイナスイオンなどが乗員の鼻口に届き易くなり、乗員はマイナスイオンを有効に吸引して効果を得易くなる。
また、請求項2に記載の発明では、第1の吹出口(31d)がフェイス吹出口(31d)であることを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、車両用空調装置の送風モードの選択に関わらず、常にフェイス吹出口(31d)のような気体成分が乗員の鼻口に届き易い第1の吹出口からも送風される。これによりフット吹出口(35d)のように乗員の鼻口に届き難い第2の吹出口から送風するように車両用空調装置の送風モードが選択されている場合でも、気体成分を乗員の鼻口に届けることが可能となる。
また、請求項3に記載の発明では、気体成分をフェイスダクト(31c)内に供給することを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、フェイスダクト(31c)内に供給した気体成分は、確実にフェイス吹出口(31d)から吹き出されるため、より確実に乗員の鼻口に届けることができる。
また、請求項4に記載の発明では、気体成分供給手段(43)がイオン発生手段(43A)であることを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、一般的に空気中のマイナスイオンを増加させると、そのマイナスイオンが肺から入って人体に吸収され、血液の活性酸素を減らし、自律神経に影響して情緒を安定させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、気体成分供給手段(43)が清浄空気生成手段(43A)であることを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、車両の車室内で発生したり外気から流入したりする各種臭気や排気ガスなど、空気中に含まれるガス状汚染物質を浄化した空気を乗員に吹き出すことにより乗員にかかるストレスを軽減して快適にすることができる。
また、請求項6に記載の発明では、気体成分供給手段(43)が酸素富化空気生成手段(43B、43C)であることを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、空気中の酸素濃度が低下して眠気を催したり動作が緩慢になったりするという不具合を、この酸素富化空気生成手段(43B、43C)で酸素富化空気を供給することにより解消することができる。
また、請求項7に記載の発明では、車両の座席毎の乗員に対応した複数の吹出口(89a、90a)と、座席毎の乗員の有無を検出する乗員検出手段(92)と、気体成分供給手段(43)と複数の吹出口(89a、90a)との連通を選択する供給先選択手段(93)とを設け、制御手段(39)は、乗員検出手段(92)にて乗員が検出される座席の乗員に対応した吹出口(89a、90a)と気体成分供給手段(43)とが連通するよう供給先選択手段(93)を制御することを特徴としている。
この請求項7に記載の発明によれば、座席についている乗員に対して有効に気体成分を供給することができる。尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態における本発明関連機器の車両への概略配置と、乗員に対する吹出風とを説明する図である。また、図2は、複数の吹出口としてフェイス吹出口31、デフロスタ吹出口33およびフット吹出口35の3カ所の吹出口を有する、本発明の第1実施形態における車両用空調装置11の概略構成図である。
本実施形態のフロント空調ユニット(車両用空調装置)11は、車室内に送風空気を導く空調ケース13、この空調ケース13内で車室内へ向かう空気流を生じさせる送風器15、空調ケース13内に配されたエバポレータ(冷房用熱交換器)17およびヒータコア(暖房用熱交換器)19を備える。空調ケース13には、車室内空気を取り入れるための内気導入口21および車室外空気を取り入れるための外気導入口23が設けられ、その内気導入口21および外気導入口23は、選択された内外気モードに応じて作動する吸込口切替ドア25によって切り替え開閉される。
送風器15は、遠心式のファン15aと、このファン15aを回転駆動するファンモータ15bより成り、フィルタ27を通って吸い込まれた空気を送風する。送風器15は、ファンモータ15bに印加される電圧値に応じて送風量を可変する。そしてエバポレータ17は、送風器15より送られた空気を冷却する。ヒータコア19は、エンジン冷却水を熱源として通過する空気を加熱するもので、そのヒータコア19を通過する空気量は、エアミックスドア29によって調節される。
空調ケース13の下流端には、車室内の各所に開口する複数の開口部(フェイス開口部31a、デフ□スタ開口部33a、フット開口部35a)と、各開口部を開閉するフェイスドア31b・デフロスタドア33b・フットドア35bなどの開閉手段によって開閉される。尚、各吹出口ドアの開閉動作はモータ37によって行われる。そして、フェイス開口部31aは、フェイスダクト31cを介して計器盤上方側に配置されているフェイス吹出口(複数の吹出口であり第1の吹出口)31dに接続され、このフェイス吹出口31dから車室内の前席乗員頭部に向けて風を吹き出す。
また、デフ□スタ開口部33aは図示しないデフロスタダクトを介して図示しないデフロスタ吹出口(複数の吹出口であり第2の吹出口、仮に33dとする)に接続され、このデフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。また、フット開口部35aは空調ケース13の左右両側の側面に開口しており、左右両側の図示しないフットダクトを介して、前席の運転席側および助手席側の乗員足元に配置されている図示しないフット吹出口(複数の吹出口であり第2の吹出口、仮に35dとする)に接続され、このフット吹出口から前席の運転席側および助手席側の乗員足元に風を吹き出す。
フロント空調ユニット11は制御回路(制御手段)39を備え、制御回路39は送風器15を制御して風量を調節する。また制御回路39は、送風する吹出口を選択して入力する押ボタンなどの操作スイッチ(入力手段)41によって行われた選択に従い、モータ37を制御して送風する吹出口を開閉する。尚、操作スイッチ41の中には、乗員が気体成分の供給の要否を選択する選択スイッチ(要否選択手段)41aも備えている。また制御回路39は、吸込口切替ドア25によって吸込口を開閉し、図示しない温度センサや図示しない操作スイッチの設定温度の情報に従い、エアミックスドア29を開閉して温度を調節する。
更に本車両用空調装置11には、乗員頭部に向けて吹き出す空気にマイナスイオン成分や酸素濃度の高い酸素富化空気などの所定の気体成分を供給する空気成分発生器43を備えている。具体的に本実施形態では、図2に示すようにフェイスダクト31cの途中に空気成分発生器43を配設している。尚、この空気成分発生器43も乗員が操作スイッチ41を入れることにより制御回路39によって作動制御される。これにより空気成分発生器43から供給された前記成分が送風器15からの風に乗り、フェイス吹出口31dから乗員の鼻口に向けて供給される。
図3は、空気成分発生器43として使用されるイオン発生器兼空気浄化器となるプラズマ発生器43Aの概略構成を表す斜視図であり、図4は、図3のプラズマ発生器43Aの作用を表す模式図である。ここで、セラミック基板51などの表裏に導体を印刷されて作られている電極は、筐体53に内蔵された例えばパルス発生回路などを有する電子回路55によって数kVの高電圧交流電界を印加され、陰電極から沿面放電を発生させることによってマイナスイオンを発生すると共に、その放電エネルギーで励起したプラズマによってガス状汚染物質を分解して除菌・脱臭が行われるものである。
そして、浄化された空気にマイナスイオンが乗ってフェイス吹出口31dから吹き出され、乗員の鼻口に届くようになっている。尚、上に例示した電子放射式マイナスイオン発生器の他にもクラスタイオン発生器など各種のイオン発生器の使用が考え得る。また、空気成分発生器43は、複数の水分子が水素イオンを包むプラスイオンと、複数の水分子が酸素イオンを取り包むマイナスイオンからなる、いわゆる除菌イオン、プラズマクラスターイオン(商標)を含む気体成分を供給することとしても良い。また、空気清浄方法も上に例示したものに限るものではない。
次に図5は、図2の車両用空調装置11における本発明に係る動作を説明するフローチャートである。尚、本実施例は気体成分としてマイナスイオンを供給する例で説明する。まず、ステップS1ではイオン供給要の選択スイッチ41aがONになっているか否かを判定する。その判定結果がYESでイオン供給要の選択スイッチ41aがONになっている場合には、ステップS2に進んで吹出口を少なくともフェイス吹出口31dから空気が吹き出されるよう各開閉ドア31b・33b・35bを操作する。そしてステップS3に進んでイオン発生器43Aを運転してマイナスイオンを発生させる。
また、ステップS1での判定結果がNOでイオン供給要の選択スイッチ41aがOFFになっている場合には、ステップS4に進んで吹出口を通常制御で選択される吹出口から空気が吹き出されるよう各開閉ドア31b・33b・35bを操作する。そしてステップS5に進んでイオン発生器43Aを停止させてマイナスイオンを停止させるものである。
次に、本実施形態での特徴を説明する。まず、制御回路39は、車室内に空気を吹き出すときに選択スイッチ41aにて気体成分の供給要が選択されている場合、イオン発生器43Aなどの気体成分供給手段43を運転すると共に、少なくともフェイス吹出口31dから空気が吹き出されるよう各開閉ドア31b・33b・35bを操作するようにしている。これは、例えば暖房状態からの移行であれば、フェイス吹出口31dとフット吹出口35dの両方から空気を吹き出すバイレベルモードの状態であっても良い。
これによれば、乗員が吸引することにより効果を発する所定の気体成分として例えばマイナスイオンは、一般に人体に対して肺から入って吸収され、血液の活性酸素を減らす効果が有ると言われている。そのため、乗員が吸い込み易い空間に放出する必要がある。よって本発明では、乗員が選択スイッチ41aにて気体成分の供給要と選択している場合は、イオン発生器43Aなどの気体成分供給手段43を運転すると共に、フェイス吹出口31dから空気が吹き出されるようにすることでマイナスイオンなどが乗員の鼻口に届き易くなり、乗員はマイナスイオンを有効に吸引して効果を得易くなる。
また、第1の吹出口31dがフェイス吹出口31dであるとしている。これによれば、車両用空調装置の送風モードの選択に関わらず、常にフェイス吹出口31dのような気体成分が乗員の鼻口に届き易い第1の吹出口からも送風される。これによりフット吹出口35dのように乗員の鼻口に届き難い第2の吹出口から送風するように車両用空調装置の送風モードが選択されている場合でも、気体成分を乗員の鼻口に届けることが可能となる。
また、気体成分をフェイスダクト31c内に供給している。これによれば、フェイスダクト31c内に供給した気体成分は、確実にフェイス吹出口31dから吹き出されるため、より確実に乗員の鼻口に届けることができる。
また、気体成分供給手段43がイオン発生器43Aであるとしている。これによれば、一般的に空気中のマイナスイオンを増加させると、そのマイナスイオンが肺から入って人体に吸収され、血液の活性酸素を減らし、自律神経に影響して情緒を安定させることができる。
また、気体成分供給手段43が空気清浄器43Aであるとしている。これによれば、車両の車室内で発生したり外気から流入したりする各種臭気や排気ガスなど、空気中に含まれるガス状汚染物質を浄化した空気を乗員に吹き出すことにより乗員にかかるストレスを軽減して快適にすることができる。
(第2実施形態)
図6の(a)は本発明の第2実施形態における本発明関連機器の車両への概略配置と乗員に対する吹出風とを説明する図であり、(b)は(a)中A部(リア空調ユニット101)の概略構成図であり、(c)は(a)中B部(天井吹出部)の概略構造図である。リア空調ユニット101は、車室内の後席側を空調するように車室の後部、例えば、トランクルーム内などに配置される。このリア空調ユニット101のケース81内には、車室内空気を吸入して送風する送風機82が備えられ、この送風機82の下流側にエバポレータ83が配置されている。
エバポレータ83の空気流れ下流側には、車両エンジンからの温水により空調空気を加熱するヒータコア84が配置されている。このヒータコア84の側方にはバイパス路85が形成されている。そして、ヒータコア84に隣接し板状の冷風バイパスドア86が回動可能に配置され、この冷風バイパスドア86によりバイパス路85をリア空調ユニット101の吹出しモードと風量レベルに応じて開閉するようになっている。
そして、リア空調ユニット101において、エバポレータ83の下流直後の部位にフェイス開口部87および吹出モードドア88が配置され、エバポレータ83で冷却された冷風は、フェイス開口部87から後席フェイスダクト89と前席フェイスダクト90とを通って、ルーフ板Rと内装天板Nとの間に設けられた後席天井吹出口89aと前席天井吹出口90aとから後席側乗員と前席側乗員との鼻口に向けて吹き出される。また、ヒータコア29で加熱された温風は、後席側フットダクト91を通って後席側フット吹出口91aから後席側乗員の足元部に向けて吹き出される。
本リア空調ユニット101にも気体成分供給手段43が一体化されており、気体成分供給手段43からの気体成分は後席フェイスダクト89と前席フェイスダクト90とに供給されるようになっている。また、本実施形態の車両は、座席毎に着座の圧力で乗員の有無を検出する着座センサ(乗員検出手段)92をシートに内蔵している。尚、この乗員検知手段は着座センサに限るものではなく、シートベルトアラームなどに用いるのシートベルトロックのメカスイッチでも良いし、TVカメラ・赤外線カメラ・赤外線センサなどによって画像的に乗員を検知するものであっても良い。
そして、先の気体成分供給手段43は、フェイスダクト89・90のいずれに連通するかを選択する連通切替弁(供給先選択手段)93を有しており、制御回路39は先の着座センサ92などで乗員が検知される座席に対して気体成分を供給するように連通切替弁93を制御するようになっている。
空気成分発生器43として本実施形態では、図7・図8に示すような酸素富化空気生成装置を用いている。図7は、酸素富化空気生成装置43Bの概略構成を表す模式図である。ゼオライト等の吸着剤を収納した吸着タンク61と、車室外の空気を圧縮して吸着タンク61へ送るコンプレッサー62と、吸着タンク61を経由することにより含有する窒素濃度が低下して、その結果含有酸素濃度が高くなった酸素富化空気を、フェイスダクト89・90へと導く供給管63と、供給管63を開閉する電磁弁64と、コンプレッサー62からの圧縮空気を吸着タンク61へ導く連通管65と、連通管65を開閉する電磁弁66からなる。
コンプレッサー62は、制御回路39からの制御信号によって送風を開始し、電磁弁64・66は、制御回路39からの制御信号によって供給管63と連通管65とを開放する。これにより、吸着タンク61内に圧縮空気が送られて、吸着剤によって窒素濃度が低下し、含有酸素濃度が高くなった酸素富化空気が、所定の空気成分としてフェイスダクト89・90に供給される。
また、図7では、ゼオライト等の吸着剤を収納した吸着タンク61を使用する形式の酸素富化空気生成装置43Bを例示して説明したが、図8に示すような酸素富化膜モジュール71を用いた酸素富化空気生成装置43Cを使用しても良い。図8は、酸素富化空気生成装置43Cの概略構成を表す斜視図であり、71がその酸素富化膜モジュール、72はその酸素富化膜モジュール71に車室外空気を供給して窒素濃度の高くなった空気を排出するための換気ファン、73は酸素濃度が高い酸素富化空気を吸引してフェイスダクト89・90へと導く真空ポンプである。
次に、図9は、図6のリア空調ユニット101における本発明に係る動作を説明するフローチャートである。尚、本実施例は気体成分として酸素富化空気を供給する例で説明する。まずステップS11では、運転席と後席との乗員の有無を着座センサ92にて検出する。またステップS12では、酸素供給要の選択スイッチ41aがONになっているか否かを判定する。その判定結果がNOでイオン供給要の選択スイッチ41aがOFFになっている場合には、ステップS13に進んで酸素富化空気生成装置を停止させて酸素富化空気を停止させる。
しかし、ステップS12での判定結果がYESで酸素供給要の選択スイッチ41aがONになっている場合には、ステップS14に進み、酸素供給の運転条件として前席が優先となっているか否かを判定する。その判定結果がNOで前席優先条件となっていない場合にはステップS15に進み、後席に乗員が居るか否かを判定する。ステップS14での判定結果がYESで前席優先条件となっている場合、もしくはステップS15での判定結果がNOで後席に乗員が居ない場合には、ステップS16に進み、酸素富化空気生成装置からの酸素を前席の乗員に供給するように連通切替弁93を制御する。
また、ステップS15での判定結果がYESで後席に乗員が居る場合(停車中の時間待ちなどで前席乗員が不在で後席乗員が乗っている場合など)には、ステップS17に進み、酸素富化空気生成装置からの酸素を後席の乗員に供給するように連通切替弁93を制御する。そして、ステップS18に進んで酸素富化空気生成装置を運転して酸素富化空気発生させるものである。
次に、本実施形態での特徴を説明する。まず、気体成分供給手段43が酸素富化空気生成装置43B・43Cであるとしている。これによれば、空気中の酸素濃度が低下して眠気を催したり動作が緩慢になったりするという不具合を、この酸素富化空気生成装置43B・43Cで酸素富化空気を供給することにより解消することができる。
また、車両の座席毎の乗員に対応した複数のフェイス吹出口89a・90aと、座席毎の乗員の有無を検出する着座センサ92と、酸素富化空気生成装置43B・43Cなどの気体成分供給手段43と複数のフェイス吹出口89a・90aとの連通を選択する連通切替弁93とを設け、制御回路39は、着座センサ92にて乗員が検出される座席の乗員に対応したフェイス吹出口89a・90aと酸素富化空気生成装置43B・43Cなどの気体成分供給手段43とが連通するよう連通切替弁93を制御するようにしている。これによれば、座席についている乗員に対して有効に気体成分を供給することができる。
本発明の第1実施形態における本発明関連機器の車両への概略配置と、乗員に対する吹出風とを説明する図である。 本発明の第1実施形態における車両用空調装置11の概略構成図である。 本発明に係るイオン発生器兼空気浄化器となるプラズマ発生器43Aの概略構成を表す斜視図である。 図3のプラズマ発生器43Aの作用を表す模式図である。 図2の車両用空調装置11における本発明に係る動作を説明するフローチャートである。 (a)は本発明の第2実施形態における本発明関連機器の車両への概略配置と乗員に対する吹出風とを説明する図であり、(b)は(a)中A部(リア空調ユニット101)の概略構成図であり、(c)は(a)中B部(天井吹出部)の概略構造図である。 本発明に係る酸素富化空気生成装置43Bの概略構成を表す模式図である。 本発明に係る酸素富化空気生成装置43Cの概略構成を表す斜視図である。 図6のリア空調ユニット101における本発明に係る動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
31b…フェイスドア(開閉手段)
31c…フェイスダクト
31d…フェイス吹出口(複数の吹出口、第1の吹出口)
33b…テフロスタドア(開閉手段)
33d…テフ□スタ吹出口(複数の吹出口、第2の吹出口)
35b…フットドア(開閉手段)
35d…フット吹出口(複数の吹出口、第2の吹出口)
39…制御回路(制御手段)
41a…選択スイッチ(要否選択手段)
43…気体成分供給手段
43A…イオン発生器、空気清浄器(イオン発生手段、清浄空気生成手段)
43B・43C…酸素富化空気生成装置(酸素富化空気生成手段)
89a…後席天井吹出口(複数の吹出口)
90a…前席天井吹出口(複数の吹出口)
92…着座センサ(乗員検出手段)
93…連通切替弁(供給先選択手段)

Claims (7)

  1. 車室内に空気を吹き出す複数の吹出口(31d、33d、35d)と、
    前記複数の吹出口(31d、33d、35d)を選択的に開閉する開閉手段(31b、33b、35b)と、
    前記複数の吹出口(31d、33d、35d)から車室内に吹き出される空気に、乗員が吸引することにより効果を発する所定の気体成分を供給する気体成分供給手段(43)と、
    乗員が前記気体成分の供給の要否を選択する要否選択手段(41a)と、
    前記開閉手段(31b、33b、35b)と前記気体成分供給手段(43)とを制御する制御手段(39)とを備え、
    前記複数の吹出口(31d、33d、35d)は、少なくとも第1の吹出口(31d)と第2の吹出口(33d、35d)とを含み、前記第1の吹出口(31d)からの吹出空気は、前記第2の吹出口(33d、35d)からの吹出空気に比べて乗員の鼻口に空気が届き易いようになっている車両用空調装置において、
    前記制御手段(39)は、車室内に空気を吹き出すときに前記要否選択手段(41a)にて前記気体成分の供給要が選択されている場合、前記気体成分供給手段(43)を運転すると共に、少なくとも前記第1の吹出口(31d)から空気が吹き出されるよう前記開閉手段(31b、33b、35b)を操作することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記第1の吹出口(31d)がフェイス吹出口(31d)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記気体成分をフェイスダクト(31c)内に供給することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記気体成分供給手段(43)がイオン発生手段(43A)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  5. 前記気体成分供給手段(43)が清浄空気生成手段(43A)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  6. 前記気体成分供給手段(43)が酸素富化空気生成手段(43B、43C)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  7. 車両の座席毎の乗員に対応した複数の吹出口(89a、90a)と、
    座席毎の乗員の有無を検出する乗員検出手段(92)と、
    前記気体成分供給手段(43)と前記複数の吹出口(89a、90a)との連通を選択する供給先選択手段(93)とを設け、
    前記制御手段(39)は、前記乗員検出手段(92)にて乗員が検出される座席の乗員に対応した前記吹出口(89a、90a)と前記気体成分供給手段(43)とが連通するよう前記供給先選択手段(93)を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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