JP2005168515A - 内視鏡の挿入補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入補助具の径を大きくすることなく潤滑液を充分に行き渡らせることができる内視鏡の挿入補助具を提供する。
【解決手段】オーバーチューブ50のチューブ本体51の内周面に、潤滑液供給用螺旋溝84と潤滑液戻り用螺旋溝86とを形成する。また、潤滑液供給用螺旋溝84と潤滑液戻り用螺旋溝86とを、チューブ本体51の基端部から先端部にかけて交差することなく平行に形成する。さらに、チューブ本体51の基端部側に形成された潤滑液供給用螺旋溝84の入口84Aを、注入口66のチューブ68に連通させ、チューブ本体51の先端部側に形成された潤滑液供給用螺旋溝84の出口84Bを、チューブ本体51の先端部側に形成された潤滑液戻り用螺旋溝86の入口84Aに連通させる。そして、チューブ本体51の基端部側に形成された潤滑液戻り用螺旋溝86の出口86Bを、排水口80のチューブ82に連通させる。注入口66を、潤滑液供給装置90の供給口92に連結し、潤滑液供給装置90から潤滑液を潤滑液供給用螺旋溝84に供給する。
【選択図】 図6

Description

本発明は内視鏡の挿入補助具に係り、特に内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際に使用する内視鏡の挿入補助具に関する。
内視鏡の挿入部を小腸などの深部消化管に挿入する場合、単に挿入部を押し入れていくだけでは、複雑な腸管の屈曲のために挿入部の先端に力が伝わりにくく、深部への挿入は困難である。すなわち、挿入部に余分な屈曲や撓みが生じていると、挿入部をさらに深部に挿入するのは困難である。そこで、内視鏡の挿入部に、オーバーチューブ又はスライディングチューブと称される挿入補助具を装着させて体腔内に挿入し、この挿入補助具で挿入部をガイドすることによって、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止する内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、従来の挿入補助具には、その基端部に潤滑液の注入口が形成され、この注入口から潤滑液を挿入補助具の内側に注入することにより、挿入補助具に対する内視鏡挿入部の摺動性を向上させようとしたものが提案されている。
特開平10−248794号公報
しかしながら、潤滑液の注入口が形成された前記従来の挿入補助具では、注入口から注入された潤滑液が、挿入補助具の内周面全域に充分に行き渡らず、内視鏡挿入部の摺動性を向上させることができないという問題があった。
この問題は、挿入補助具の径を大きくし、挿入補助具と内視鏡挿入部との間の隙間を大きくすれば、潤滑液が充分に行き渡たるようになるので解消できる。しかし、挿入補助具も体腔内に挿入されるものなので、その径は可能な限り小径であることが好ましい。したがって、挿入補助具の径を小径にすれば潤滑液が充分に行き渡らず、挿入補助具の径を大きくすれば体腔内挿入用部材として適さないという相反する問題が生じていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、挿入補助具の径を大きくすることなく潤滑液を充分に行き渡らせることができる内視鏡の挿入補助具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、内視鏡の挿入部が挿入され、該挿入部の体腔内への挿入を補助するとともに、その基端部に形成された潤滑液の注入口から潤滑液が注入される筒状の挿入補助具において、前記挿入補助具の内周面には、前記注入口にその入口部が連通された潤滑液供給用螺旋溝が挿入補助具の先端部に向けて形成されるとともに、該潤滑液供給用螺旋溝の出口部にその入口部が連通された潤滑液戻り用螺旋溝が挿入補助具の基端部に向けて形成され、前記潤滑液戻り用螺旋溝の出口部に連通した排水口が、挿入補助具の前記基端部に形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、注入口から注入された潤滑液は、潤滑液供給用螺旋溝に沿って挿入補助具の基端部から先端部に向けて流れる。そして、先端部に流れてきた潤滑液は、潤滑液戻り用螺旋溝に流れ込み、潤滑液戻り用螺旋溝に沿って挿入補助具の先端部から基端部に向けて流れ、排水口から外部に排出される。このような潤滑液供給用螺旋溝及び潤滑液戻り用螺旋溝を挿入補助具に形成することによって、挿入補助具の径を大きくすることなく、挿入補助具の内周面全域に潤滑液を行き渡らせることができる。よって、常に良好な滑り性が得られるので、挿入補助具に対する挿入部の摺動性が向上する。また、常に良好な滑り性が得られることにより、挿入補助具の内外径を細径化できる。すなわち、挿入補助具の内径を内視鏡挿入部の径に近づけることができる。さらに、潤滑液供給用螺旋溝及び潤滑液供給用螺旋溝を挿入補助具に形成することにより、挿入補助具の柔軟性が向上し座屈し難くなるという利点もある。
請求項2に記載の発明によれば、前記潤滑液供給用螺旋溝の出口部と前記潤滑液戻り用螺旋溝の入口部とは、連通溝を介して連通されていることを特徴としている。これにより、潤滑液供給用螺旋溝の出口部と潤滑液戻り用螺旋溝の入口部とを容易に連結できる。
請求項3に記載の発明によれば、前記挿入補助具の先端部には膨縮自在なバルーンが取り付けられていることを特徴としている。このバルーンを膨張させてバルーンを腸壁等の体壁に密着させることにより挿入補助具を体壁に固定できる。この状態で、挿入補助具の先端部から突出している内視鏡挿入部の湾曲部を、手元操作部で湾曲操作しながら体壁を観察する。挿入補助具は体壁に固定されているので、挿入部の湾曲部や先端硬質部が挿入補助具に接触するおそれはなく、よって、湾曲部の湾曲操作性が向上する。また、バルーンを有する挿入補助具を、同じくバルーンを有する内視鏡挿入部に装着して使用するダブルバルーン式の内視鏡装置に適用することもできる。この内視鏡装置は、前記二つのバルーンの膨縮動作、内視鏡挿入部の挿入動作、及び挿入補助具の挿入動作を所定の手順に従って実行することにより、腸を手繰り寄せながらの観察を行うことができる。
本発明に係る内視鏡の挿入補助具によれば、挿入補助具の内周面に基端部から先端部に向かう潤滑液供給用螺旋溝と、先端部から基端部に向かう潤滑液戻り用螺旋溝とを形成したので、挿入補助具の径を大きくすることなく、挿入補助具の内周面全域に潤滑液を行き渡らせることができる。
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡の挿入補助具の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る挿入補助具が適用された内視鏡装置のシステム構成図が示されている。同図に示す内視鏡装置は内視鏡10、オーバーチューブ(挿入補助具に相当)50、及びバルーン制御装置100によって構成される。
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設された挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル15が接続され、ユニバーサルケーブル15の先端には、不図示のプロセッサや光源装置に接続されるコネクタ(不図示)が設けられる。
手元操作部14には、術者によって操作される送気・送水ボタン16、吸引ボタン18、シャッターボタン20が並設されるとともに、一対のアングルノブ22、22、及び鉗子挿入部24がそれぞれ所定の位置に設けられている。さらに、手元操作部14には、第1バルーン30にエアを送気したり、バルーン30からエアを吸引したりするためのバルーン送気口26が設けられている。
挿入部12は軟性部32、湾曲部34、及び先端硬質部36によって構成される。湾曲部34は複数の節輪を湾曲可能に連結して構成され、手元操作部14に設けられた一対のアングルノブ22、22の回動操作によって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部36の先端面37を所望の方向に向けることができる。
図2に示すように、先端部36の先端面37には対物光学系38、照明レンズ40、送気・送水ノズル42、鉗子口44等が所定の位置に設けられる。また、先端部36の外周面には、空気供給吸引口28が設けられ、この空気供給吸引口28は、挿入部12内に挿通された内径0.8mm程度のエア供給チューブ(不図示)を介して図1のバルーン送気口26に連通される。したがって、バルーン送気口26にエアを送気することによって先端部36の空気供給吸引口28からエアが吹き出され、一方でバルーン送気口26からエアを吸引することによって空気供給吸引口28からエアが吸引される。
図1の如く挿入部12の先端部36には、ゴム等の弾性体からなる第1バルーン30が着脱自在に装着される。第1バルーン30は図3の如く、中央の膨出部30cと、その両端の取付部30a、30bとから形成され、膨出部30cの内側に空気供給吸引口28が位置されるようにして先端部36側に取り付けられる。取付部30a、30bは、先端部36の径よりも小径に形成され、その弾性力をもって先端部36に密着された後、不図示の糸が巻回されて固定される。なお、糸の巻回固定に限定されるものではなく、固定リングを取付部30a、30bに嵌装することによって取付部30a、30bを先端部36に固定してもよい。
先端部36に装着された第1バルーン30は、図2に示した空気供給吸引口28からエアを吹き出すことによって膨出部30cが略球状に膨張される。一方で空気供給吸引口28からエアを吸引することによって、膨出部30cが収縮し先端部36の外周面に密着される。
図1に示したオーバーチューブ50は、チューブ本体51と把持部52とから形成される。チューブ本体51は図4及び図5に示すように、筒状に形成され、挿入部12の外径よりも僅かに大きい内径を有している。また、チューブ本体51は、ウレタン等からなる可撓性の樹脂チューブの外側を潤滑コートによって被覆するとともに内側を潤滑コートによって被覆することにより構成される。チューブ本体51の基端開口部51Aには、硬質の把持部52の先端に形成された連結口52Aが水密状態で嵌合され、チューブ本体51に対して把持部52が着脱自在に構成されている。なお、挿入部12は、把持部52の基端開口部52Bからチューブ本体51に向けて挿入される。
図1の如くチューブ本体51の基端側には、バルーン送気口54が設けられる。バルーン送気口54には、内径1mm程度のエア供給チューブ56が接続され、このチューブ56は、チューブ本体51の外周面に接着されて、図4の如くチューブ本体51の先端部まで延設されている。
チューブ本体51の先端58は、先細形状に形成される。また、チューブ本体51の先端58の基端側には、ゴム等の弾性体から成る第2バルーン60が装着されている。第2バルーン60は、チューブ本体51が貫通した状態に装着されており、中央の膨出部60cと、その両端の取付部60a、60bとから構成されている。先端側の取付部60aは、膨出部60cの内部に折り返され、その折り返された取付部60aはX線造影糸62が巻回されてチューブ本体51に固定されている。基端側の取付部60bは、第2バルーン60の外側に配置され、糸64が巻回されてチューブ本体51に固定されている。
膨出部60cは、自然状態(膨張も収縮もしていない状態)で略球状に形成され、その大きさは、第1バルーン30の自然状態(膨張も収縮もしていない状態)での大きさよりも大きく形成されている。したがって、第1バルーン30と第2バルーン60に同圧でエアを送気すると、第2バルーンの膨出部60cの外径は、第1バルーン30の膨出部30cの外径よりも大きくなる。例えば、第1バルーン30の外径がφ25mmであった際に第2バルーン60の外径は、φ50mmになるように構成されている。
前述したチューブ56は、膨出部60cの内部において開口され、空気供給吸引口57が形成されている。したがって、バルーン送気口54からエアを送気すると、空気供給吸引口57からエアが吹き出されて膨出部60cが膨張される。また、バルーン送気口54からエアを吸引すると、空気供給吸引口57からエアが吸引され、第2バルーン60が収縮される。
図5の符号66は、チューブ本体51内に水等の潤滑液を注入するための注入口であり、この注入口66は、細径のチューブ68を介して、チューブ本体51の基端部側に連通されている。また、符号80は、チューブ本体51に供給した前記潤滑液を吸引して排出する排水口であり、この排水口80は、細径のチューブ82を介してチューブ本体51の基端部側に連通されている。
ところで、チューブ本体51の内周面には、図5及び図6に示すように螺旋溝が形成されている。この螺旋溝は、潤滑液供給用螺旋溝84と潤滑液戻り用螺旋溝86とからなり、双方の螺旋溝84、86は、チューブ本体51の基端部から先端部にかけて交差することなく平行に形成されている。また、図6の如くチューブ本体51の基端部側に形成された潤滑液供給用螺旋溝84の入口84Aは、注入口66のチューブ68に連通される。また、チューブ本体51の先端部側に形成された潤滑液供給用螺旋溝84の出口84Bは、同じくチューブ本体51の先端部側に形成された潤滑液戻り用螺旋溝86の入口84Aに、液溜まりとなる幅広の連通溝85を介して連通されている。さらに、チューブ本体51の基端部側に形成された潤滑液戻り用螺旋溝86の出口86Bは、排水口80のチューブ82に連通されている。そして、図1の如く注入口66は、潤滑液供給装置90の供給口92に連結される。なお、潤滑液供給用螺旋溝84の出口84Bと潤滑液戻り用螺旋溝86の入口84Aとを、連通溝85を形成することなく直結してもよい。また、図5の如く、潤滑液供給用螺旋溝84と潤滑液戻り用螺旋溝86とをチューブ本体51の全長において同ピッチで形成してもよく、また、図6の如く潤滑液供給用螺旋溝84と潤滑液戻り用螺旋溝86との間隔を狭くして形成してもよい。
このように形成された潤滑液供給用螺旋溝84と潤滑液戻り用螺旋溝86とは、潤滑液の流通通管路として機能する。また、チューブ本体51と挿入部12との間には若干の隙間があるため、この隙間に前記流通通管路から潤滑液が流れ込み、結果としてチューブ本体51と挿入部12との間の全隙間に潤滑液が充填されることになる。よって、チューブ本体51と挿入部12との接触面積が減るので潤滑性が向上し、チューブ本体51と挿入部12との相対的な挿抜操作性が向上する。更に、このような潤滑性向上により、チューブ本体51の内周面に施していた潤滑コートを無くすこともできる。
一方、図1のバルーン制御装置100は、第1バルーン30にエア等の流体を供給・吸引するとともに、第2バルーン60にエア等の流体を供給・吸引する装置である。バルーン制御装置100は、不図示のポンプやシーケンサ等を備えた装置本体102と、リモートコントロール用のハンドスイッチ104とから構成される。
装置本体102の前面パネルには、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、第1バルーン30用の圧力計106、第2バルーン60用の圧力計108が設けられる。また、装置本体102の前面パネルには、第1バルーン30へのエア供給・吸引を行うチューブ110、及び第2バルーン60へのエア供給・吸引を行うチューブ120が取り付けられる。各チューブ110、120の途中にはそれぞれ、第1バルーン30、第2バルーン60が破損した時に、第1バルーン30、第2バルーン60から逆流してきた体液を溜めるための液溜めタンク130、140が設けられる。
一方、ハンドスイッチ104には、装置本体102側の停止スイッチSW2と同様の停止スイッチSW3、第1バルーン30の加圧/減圧を支持するON/OFFスイッチSW4、第1バルーン30の圧力を保持するためのポーズスイッチSW5、第2バルーン60の加圧/減圧を支持するON/OFFスイッチSW6、及び第2バルーン60の圧力を保持するためのポーズスイッチSW7が設けられている。このハンドスイッチ104は、ケーブル150を介して装置本体102に電気的に接続されている。
このように構成されたバルーン制御装置100は、第1バルーン30及び第2バルーン60にエアを供給して膨張させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して第1バルーン30及び第2バルーン60を膨張した状態に保持する。また、第1バルーン30及び第2バルーン60からエアを吸引して収縮させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して第1バルーン30及び第2バルーン60を収縮した状態に保持する。
次に、内視鏡装置の操作方法について図7(a)〜(h)に従って説明する。
まず、図7(a)に示すように、オーバーチューブ50を挿入部12に被せた状態で、挿入部12を腸管(例えば十二指腸下行脚)70内に挿入する。このとき、第1バルーン30及び第2バルーン60を収縮させておく。
次に、図7(b)に示すように、オーバーチューブ50の先端58が腸管70の屈曲部まで挿入された状態で、第2バルーン60にエアを供給して膨張させる。これにより、第2バルーン60が腸管70に係止され、オーバーチューブ50の先端58が腸管70に固定される。
次に、図7(c)に示すように、内視鏡10の挿入部12のみを腸管70の深部に挿入する。そして、図7(d)に示すように、第1バルーン30にエアを供給して膨張させる。これにより、第1バルーン30が腸管70に固定される。その際、第1バルーン30は、膨張時の大きさが第2バルーン60よりも小さいので、腸管70にかかる負担が小さく、腸管70の損傷を防止できる。
次いで、第2バルーン60からエアを吸引して第2バルーン60を収縮させた後、図7(e)に示すように、オーバーチューブ50を押し込み、挿入部12に沿わせて挿入する。そして、オーバーチューブ50の先端58を第1バルーン30の近傍まで押し込んだ後、図7(f)に示すように、第2バルーン60にエアを供給して膨張させる。これにより、第2バルーン60が腸管70に固定される。すなわち、腸管70が第2バルーン60によって把持される。
次に、図7(g)に示すように、オーバーチューブ50を手繰り寄せる。これにより、腸管70が略真っ直ぐに収縮していき、オーバーチューブ50の余分な撓みや屈曲は無くなる。なお、オーバーチューブ50を手繰り寄せる際、腸管70には第1バルーン30と第2バルーン60の両方が係止しているが、第1バルーン30の摩擦抵抗は第2バルーン60の摩擦抵抗よりも小さい。したがって、第1バルーン30と第2バルーン60が相対的に離れるように動いても、摩擦抵抗の小さい第1バルーン30が腸管70に対して摺動するので、腸管70が両方のバルーン30、60によって引っ張られて損傷することはない。
次いで、図7(h)に示すように、第1バルーン30からエアを吸引して第1チューブ30を収縮させる。そして、挿入部12の先端部36を可能な限り腸管70の深部に挿入する。すなわち、図7(c)に示した挿入操作を再度行う。これにより、挿入部12の先端部36を腸管70の深部に挿入することができる。挿入部12をさらに深部に挿入する場合には、図7(d)に示したような固定操作を行った後、図7(e)に示したような押し込み操作を行い、さらに図7(f)に示したような把持操作、図7(g)に示したような手繰り寄せ操作、図7(h)に示したような挿入操作を順に繰り返し行えばよい。これにより、挿入部12を腸管70の深部にさらに挿入することができる。
また、このような内視鏡装置による施術中において、オーバーチューブ50のチューブ本体51には、潤滑液供給装置90から潤滑液が供給されている。この潤滑液は、注入口66及びチューブ68を介して潤滑液供給用螺旋溝84の入口84Aに供給された後、潤滑液供給用螺旋溝84に沿ってチューブ本体51の基端部から先端部に向けて流れていく。そして、潤滑液供給用螺旋溝84の出口84Bから連通溝85を介して潤滑液戻り用螺旋溝86の入口86Bに流入し、潤滑液戻り用螺旋溝86に沿ってチューブ本体51の先端部から基端部に向けて流れ、潤滑液戻り用螺旋溝86の出口86Bからチューブ82及び排水口80を介して、不図示の吸引装置に吸引される。よって、潤滑液は、チューブ本体51の内周面全域に行き渡るように流れる。
したがって、実施の形態のオーバーチューブ50によれば、チューブ本体51に潤滑液供給用螺旋溝84及び潤滑液戻り用螺旋溝86を形成することにより、チューブ本体51の径を大きくすることなく、チューブ本体51の内周面全域に潤滑液を行き渡らせることができる。これにより、常に良好な滑り性が得られるので、挿入補助具に対する挿入部の摺動性が向上する。また、常に良好な滑り性が得られるので、チューブ本体51の内外径を細径化できる。すなわち、体腔内に挿入されるチューブ本体51の内外径を内視鏡挿入部12の径に近づけることができる。
さらに、潤滑液供給用螺旋溝84及び潤滑液供給用螺旋溝86をチューブ本体51に形成したことによって、チューブ本体51の柔軟性が向上し座屈し難くなるという利点もある。
なお、実施の形態では、バルーンを有するオーバーチューブ50の例について説明したが、バルーンが無く内視鏡挿入部を体腔内にガイドするスライディングチューブについても適用することができる。
本発明に係る挿入補助具が適用された内視鏡装置のシステム構成図 内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図 第1バルーンを装着した挿入部の先端硬質部を示す斜視図 挿入部を挿通させたオーバーチューブの先端部分を示す側断面図 オーバーチューブの側断面図 オーバーチューブの螺旋溝を示した要部拡大断面図 図1に示した内視鏡装置の操作方法を示す説明図
符号の説明
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、26…バルーン送気口、28…空気供給吸引口、30…第1バルーン、36…先端部、50…オーバーチューブ、52…把持部、54…バルーン送気口、56…チューブ、58…先端、60…第2バルーン、62…X線造影糸、64…糸、66…注入口、84…潤滑液供給用螺旋溝、86…潤滑液戻り用螺旋溝、90…潤滑液供給装置、100…バルーン制御装置、102…装置本体、104…ハンドスイッチ

Claims (3)

  1. 内視鏡の挿入部が挿入され、該挿入部の体腔内への挿入を補助するとともに、その基端部に形成された潤滑液の注入口から潤滑液が注入される筒状の挿入補助具において、
    前記挿入補助具の内周面には、前記注入口にその入口部が連通された潤滑液供給用螺旋溝が挿入補助具の先端部に向けて形成されるとともに、該潤滑液供給用螺旋溝の出口部にその入口部が連通された潤滑液戻り用螺旋溝が挿入補助具の基端部に向けて形成され、前記潤滑液戻り用螺旋溝の出口部に連通した排水口が、挿入補助具の前記基端部に形成されていることを特徴とする内視鏡の挿入補助具。
  2. 前記潤滑液供給用螺旋溝の出口部と前記潤滑液戻り用螺旋溝の入口部とは、連通溝を介して連通されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の挿入補助具。
  3. 前記挿入補助具の先端部には膨縮自在なバルーンが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡の挿入補助具。
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