JP2005168137A - 圧電アクチュエータおよび駆動装置 - Google Patents

圧電アクチュエータおよび駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 たわみ1次振動の共振周波数を高くすることを可能とした圧電アクチュエータおよびこれを用いた駆動装置を提供すること。
【解決手段】 第1の圧電体と第1の平面電極とが交互に積層され、第1の圧電体は第1の平面電極の表面に垂直な第1の方向に分極した伸縮変位部と、第1の方向に伸縮変位部に連結され、第2の圧電体と第2の平面電極とが交互に積層され、第2の圧電体は第2の平面電極に平行な第2の方向に分極した剪断変位部と、を備えた矩形状の圧電アクチュエータにおいて、圧電アクチュエータの第1の方向の長さをLmm、第2の方向の長さをLmmとし、圧電アクチュエータと同一材料の矩形の圧電アクチュエータについて実測されたその長さと共振周波数に基づいて導出された定数をa、bおよびcとしたとき、LおよびLが、
40<a×L ×L
なる関係式を満たす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送り装置等に用いられる、圧電体の剪断変位および厚み変位を利用した圧電アクチュエータおよびこれを用いた駆動装置に関する。
従来から、電圧をかけることにより剪断変位を生じる圧電素子および厚み変位を生じる圧電素子を連結した圧電アクチュエータが知られている(たとえば、特許文献1)。
特許文献1では、水平なステージを支える駆動脚の一方が、圧電体を上下に連結したものであり、一方の圧電体は伸縮方向に変形するように、上下方向に分極されている。他方の圧電体は剪断変位を行なうように、水平方向に分極されている。
この圧電アクチュエータは、分極方向の異なる圧電体を挟むように3枚の電極を設け、電極間に電圧を印加することによりそれぞれの圧電体に伸縮あるいは剪断の変位を生じさせることができるように構成されている。また、特許文献1には、それぞれの圧電体が積層構造を有していてもよいことも記載されている。この圧電アクチュエータを利用したステージ送り装置は、インチウォーム(米国における登録商標第1,278,748号)を用いたステージ送り装置に比べ、ステージ移動のストロークが大きい。
特公平3−81119号公報
上記のように、ステージ等の被駆動体を移動させる際のストロークを大きくとるために分極方向の異なる圧電体を連結した圧電アクチュエータが提案されているが、さらに被駆動体の移動を高速化させ、工程における処理能力の向上が求められている。たとえば、半導体製造工程では、ステージ送りの高速化が実現できれば、製造の効率化、高速化を達成できる。
そのための方法としては、高周波数で圧電アクチュエータを制御し、ステージ送りを高速化するという方法が考えられる。
しかしながら、圧電アクチュエータの形状に起因した共振が生じると、その制御は困難となる。そこで、高周波数による圧電アクチュエータの制御を実現するためには、共振周波数を高周波数側にシフトさせ、非共振領域を高周波数側に拡大させる必要がある。
本発明は、たわみ1次振動の共振周波数を高くすることを可能とした圧電アクチュエータおよびこれを用いた駆動装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の圧電アクチュエータは、第1の圧電体と第1の平面電極とが交互に積層され、前記第1の圧電体は前記第1の平面電極の表面に垂直な第1の方向に分極した伸縮変位部と、前記第1の方向に前記伸縮変位部に連結され、第2の圧電体と第2の平面電極とが交互に積層され、前記第2の圧電体は前記第2の平面電極に平行な第2の方向に分極した剪断変位部と、を備え、前記第1の方向に平行な辺および前記第2の方向に平行な辺を各々1辺として有する矩形状の圧電アクチュエータにおいて、前記圧電アクチュエータの前記第1の方向の長さをLmm、前記第2の方向の長さをLmmとし、前記圧電アクチュエータと同一材料の矩形の圧電アクチュエータについて実測されたその長さと共振周波数に基づいて導出された定数をa、bおよびcとしたとき、LおよびLが、
40<a×L ×L
なる関係式を満たすことを特徴としている。
このように、本発明では、圧電アクチュエータの第1の方向の長さをLmm、第2の方向の長さをLmmとしたとき、導出された定数a、bおよびcに対して、LおよびLが、上の関係式を満たす。
これにより、矩形の圧電アクチュエータについて、その形状によって定まる固有の共振周波数を高周波数側にシフトさせることができ、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができる。その結果、圧電アクチュエータの最大駆動速度を、従来の圧電アクチュエータより大きくすることができる。
(2)また、本発明の圧電アクチュエータは、第1の圧電体と第1の平面電極とが交互に積層され、前記第1の圧電体は前記第1の平面電極の表面に垂直な第1の方向に分極した伸縮変位部と、前記第1の方向に前記伸縮変位部に連結され、第2の圧電体と第2の平面電極とが交互に積層され、前記第2の圧電体は前記第2の平面電極に平行な第2の方向に分極した剪断変位部と、を備え、前記第1の方向に平行な辺および前記第2の方向に平行な辺を各々1辺として有する矩形状の圧電アクチュエータにおいて、前記圧電アクチュエータの前記第1の方向の長さをLmm、前記第2の方向の長さをLmmとし、前記圧電アクチュエータとは材料が同一で矩形状である複数の圧電アクチュエータのたわみ1次振動について、各々の高さhmm、振動方向の長さwmm、および特定の測定方法により実測されたその共振周波数fkHzのプロットから、最小二乗法により
f=a×h×w
なるモデル式で直線近似フィッティングをして導出された定数をa、bおよびcとしたとき、LおよびLが、
40<a×L ×L
なる関係式を満たすことを特徴としている。
このように、本発明では、圧電アクチュエータの第1の方向の長さをLmm、第2の方向の長さをLmmとしたとき、導出された定数a、bおよびcに対して、LおよびLが、上の関係式を満たす。
これにより、矩形の圧電アクチュエータについて、その形状によって定まる固有の共振周波数を高周波数側にシフトさせることができ、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができる。その結果、圧電アクチュエータの最大駆動速度を、従来の圧電アクチュエータより大きくすることができる。
(3)また、本発明の圧電アクチュエータは、第1の圧電体と第1の平面電極とが交互に積層され、前記第1の圧電体は前記第1の平面電極の表面に垂直な第1の方向に分極した伸縮変位部と、前記第1の方向に前記伸縮変位部に連結され、第2の圧電体と第2の平面電極とが交互に積層され、前記第2の圧電体は前記第2の平面電極に平行な第2の方向に分極した剪断変位部と、を備え、前記第1の方向に平行な辺および前記第2の方向に平行な辺を各々1辺として有する矩形状の圧電アクチュエータにおいて、前記圧電アクチュエータのヤング率(Y33)は6.5×1010N/m以上、前記圧電アクチュエータの密度は7.8×10kg/m以下であって、前記第1の方向の長さをLmm、前記第2の方向の長さをLmmとしたとき、LおよびLが、
40<150×L −1.0×L 0.25
なる関係式を満たすことを特徴としている。
このように、本発明では、所定のヤング率および密度を有する材料の圧電アクチュエータにおいて、その第1の方向の長さをLmm、第2の方向の長さをLmmとしたとき、LおよびLが、上の関係式を満たす。
これにより、矩形の圧電アクチュエータについて、その形状によって定まる固有の共振周波数を高周波数側にシフトさせることができ、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができる。その結果、圧電アクチュエータの最大駆動速度を、従来の圧電アクチュエータより大きくすることができる。
(4)また、本発明の駆動装置は、前記第2の方向に沿って連設された前記圧電アクチュエータを備え、各々の前記圧電アクチュエータが楕円または多角形の軌道の運動を行なうことにより、被駆動体を前記第2の方向に送ることを特徴としている。
このように、共振周波数を高周波数側にシフトさせる形状に設計された圧電アクチュエータを剪断変位方向に連設することにより、より高い周波数の印加電圧で制御し、高速に被駆動体を移動させる駆動装置を実現することができる。その結果、工程における処理能力を向上させることができる。たとえば、半導体製造工程では、ステージ送りを高速化し、製造の効率化、高速化を達成できる。
本発明に係る圧電アクチュエータによれば、矩形の圧電アクチュエータについて、その形状によって定まる固有の共振周波数を高周波数側にシフトさせることができ、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができる。その結果、圧電アクチュエータの最大駆動速度を、従来の圧電アクチュエータより大きくすることができる。
また、本発明に係る駆動装置によれば、共振周波数を高周波数側にシフトさせる形状に設計された圧電アクチュエータを被駆動体に対して剪断変位方向に連設することにより、より高い周波数の印加電圧で制御し、高速に被駆動体を移動させる駆動装置を実現することができる。その結果、工程における処理能力を向上させることができる。たとえば、半導体製造工程では、ステージ送りを高速化し、製造の効率化、高速化を達成できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態に関し、図面に基づいて説明する。ただし、これは一実施例であって、この実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る圧電アクチュエータ1の斜視図である。本発明の圧電アクチュエータ1は、本体部2およびシム部3aおよび3bから構成されている。本体部2の形状は矩形であり、中央の平面電極4を介して伸縮変位部5に剪断変位部6が連結され、形成されている。第1の方向とは、伸縮変位部5の伸縮変位方向、すなわち圧電アクチュエータの固定端からの高さ方向をいう。第2の方向とは、剪断変位部6の剪断変位方向、すなわち圧電アクチュエータのたわみ1次振動方向をいう。本体部2の伸縮変位方向の長さはLmmであり、剪断変位方向の長さはLmmである。伸縮変位部5は圧電体7aと平面電極8aが交互に積層されており、剪断変位部6は圧電体7bと平面電極8bが交互に積層されている。第1の圧電体は圧電体7aに該当し、第2の圧電体は圧電体7bに該当する。圧電体7aおよび圧電体7bの材料は、PZT等の圧電セラミックスである。また、第1の平面電極は平面電極8aに該当し、第2の平面電極は平面電極8bに該当する。平面電極の材料は、銀、パラジウム等の導体である。
シム部3aおよび3bは、本体部2の伸縮方向の両端に連結して設けられ、剪断変位部6の端面に設けられているシム部3bの形状は突起を有する板の形状であり、伸縮変位部5の端面に設けられているシム部3aの形状は板状である。図示するようなシム部3bの突起を有する板の形状は、一例であり、蒲鉾型の形状等であってもよい。シム部3aおよび3bの材料は、圧電体に比べて軽量な絶縁材料であり、特に限定されない。シム部の材料が、圧電体に比べて軽量であるため、圧電アクチュエータの振動を考える際には、シム部の影響を無視できる。これは、圧電アクチュエータを片持ち梁の弾性体として考えたとき、たわみ1次振動する際の弾性体の固定端からの高さhがLであり、振動方向の長さwがLmmであることを意味する。
圧電体7aおよび圧電体7bの側面には、GND用の取り出し電極21と、伸縮変位部用取り出し電極22と、剪断変位部用取り出し電極23とが設けられている。GND用の取り出し電極21は、1枚おきに平面電極8aおよび平面電極8bと接続し、中央の平面電極4とも接続している。伸縮変位部用取り出し電極22は、1枚おきに平面電極8aと接続している。剪断変位部用取り出し電極23は、1枚おきに平面電極8bと接続している。これらの取り出し電極の材料の一例としては、銀、パラジウム、銅等の導体がある。また、GND用の取り出し電極21はリード線21Lを介し接地され、伸縮変位部用取り出し電極22はリード線22Lを介し交流電源に接続され、剪断変位部用取り出し電極23はリード線23Lを介し上記交流電源に対して位相差が90°の交流電源に接続されている。これにより、シム部3bの突起が楕円軌道を描くように圧電アクチュエータ1を駆動することができる。上記の位相差は、90°近傍であれば上記のシム部3bの突起に楕円軌道で運動させることができる。また、入力電圧による位相差を各圧電部に設定することによりステージを任意の方向に移動させることができる。
図2は、圧電体7aおよび圧電体7bの分極方向を示した本発明の圧電アクチュエータ1の模式的な側面図である。図2に示すように、伸縮変位部5を形成する圧電体7aは平面電極8aの表面に垂直な向きPまたはPに分極しており、剪断変位部6を形成する圧電体7bは平面電極8bに平行で、矩形の一辺に平行な向きQまたはQに分極している。図2に示すように、ここでは伸縮変位部5の圧電体7aは4層積層しており、剪断変位部6の圧電体7bも4層積層している。ただし、積層数は任意であり、伸縮変位部5と剪断変位部6の積層数の比が異なっていてもよい。また、それぞれが積層構造でなく、単層構造であってもよい。なお、伸縮変位部5については、平面電極8bを生の圧電体7aに埋め込み一体焼成により、電極を内層部分に形成してあってもよい。
(作製方法)
本発明の圧電アクチュエータ1の作製方法を以下に示す。
ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)系材料に、酸化鉄(Fe)や酸化マンガン(MnO)等を所定量添加することによって、圧電セラミックスを合成する。粉末をバインダーおよび有機溶媒と混合しスラリーを作製する。
次に、混合して得られたスラリーを用い、得ようとする圧電アクチュエータの高さおよび積層枚数を考慮して、設計された厚さでドクターブレードにより生シートを作製する。たとえば、以下のような製法がある。それぞれ伸縮変位部用と、剪断変位部用とに電極を設計したスクリーンにより、得られた生シートの表面に平面電極8aを印刷する。伸縮変位部用の生シートを重ねて、圧着し一体焼成し、設計された形状に加工する。一方、剪断変位部用の生シートは単板として焼成した後、設計された形状に加工する。
次に、一体焼成された伸縮変位部5の圧電体について積層方向に分極処理を行ない、伸縮変位部5を作製する。一方、剪断変位部用に単板で焼成したプレートは重ねたときに所定の平面方向に分極方向がそろうように各々分極処理し、電極を挟んで積層するように接着剤で接着する。このようにして作製された剪断変位部6を、りん青銅からなる中央の平面電極4を挟んで伸縮変位部5に重ねて接着し、各取り出し電極を設けて、圧電アクチュエータを作製する。なお、接着は種々の樹脂接着剤を用いる。なお、ここでは伸縮変位部5は一体焼成により作製したが、単板焼成し積層してもよい。
(動作)
以下に、本発明の圧電アクチュエータ1に交流電圧を印加したときの動作を説明する。
図3は、本発明の圧電アクチュエータ1を駆動させたときの、1/4周期ごとの形状および1周期のシム部3bの突起の軌道を示した図である。圧電アクチュエータ1に対して、伸縮変位部用取り出し電極22には正弦波の電圧が印加され、剪断変位部用取り出し電極23にはその正弦波の位相を90°ずらした電圧が印加されている。このような電圧の入力方法により、伸縮変位部は伸縮変位の単振動をし、剪断変位部6は、伸縮変位部5の伸縮変位と90°位相のずれた剪断変位の単振動をする。こうして、図3に示すように、シム部3bの突起は、A→B→C→Dという軌跡の楕円軌道を描く。なお、上記突起の軌道は必ずしも楕円軌道である必要はなく、電源の制御により矩形の軌道としてもよい。また、上記の印加電圧の位相差は、90°近傍であれば上記のシム部3bの突起に楕円軌道で運動させることができる。また、入力電圧による位相差を各圧電部に設定することによりステージを任意の方向に移動させることができる。
図4は、本発明の圧電アクチュエータ1をステージ送り装置の一部として駆動させたときの、1/4周期ごとの状態をそれぞれ示した図である。圧電アクチュエータ1の伸縮変位部5側のシム部3aは固定板30に固定されており、剪断変位部6側のシム部3bの突起がステージ31に接触することにより、ステージ31が駆動される。以下に、図4を参照しながら圧電アクチュエータ1の1周期にわたる動作を説明する。
図4(a)は、伸縮変位部5が伸びきった状態であり、剪断変位部6は突起を有するシム部3bを左方向に送るように剪断変位しており、その速度が最大である状態を示している。シム部3bの突起はステージ31の表面に当たっている。図4(b)は、伸縮変位部5の縮む速度が最大になっており、剪断変位部が突起を有するシム部3bを最も左の位置まで送った状態を示している。シム部3bの突起は、ステージ31の表面から離れている。図4(c)は、伸縮変位部5が最も縮んでおり、剪断変位部6が突起を有するシム部3bを右方向に送るように剪断変位しており、その速度が最大である状態を示している。シム部3bの突起はステージ31の表面から離れている。図4(d)は、伸縮変位部5の伸びる速度が最大になっており、剪断変位部が突起を有するシム部3bを最も右の位置まで送った状態を示している。シム部3bの突起は、ステージ31の表面から離れている。
図5は、本発明の圧電アクチュエータ1を送り方向に複数連設したステージ送り装置を駆動させたときの1/4周期ごとの状態をそれぞれ示した図である。図5に示すように、送り方向に沿って設置された圧電アクチュエータを送り方向に沿って順番に180°位相を変えて駆動し、各圧電アクチュエータの楕円軌道が繰り返されることにより、圧電アクチュエータの剪断変位方向の一方に被駆動体であるステージ31を移動させる。図中の矢印は、各部分の速度を模式的に表したものである。
このように、たわみ1次振動の共振周波数を高周波数側にシフトさせる形状に設計された圧電アクチュエータ1を剪断変位方向に連設することにより、高い周波数の印加電圧で制御し、高速にステージ31を移動させる駆動装置を実現することができる。その結果、工程における処理能力を向上させることができる。たとえば、半導体製造工程では、ステージ送りを高速化することにより、製造の効率化、高速化を達成できる。
(原理)
図6に示すように、片持ち梁の矩形の弾性体については、その弾性体のヤング率をY、密度をρ、固定端からの高さをh、振動方向の長さをwとしたとき、たわみ1次振動の共振周波数は、以下の数式1により表されることが知られている。図中の矢印は、たわみ1次振動を表している。
Figure 2005168137
このことから、伸縮変位部と剪断変位部を有する圧電アクチュエータについては、従来のものと比較して、上式のhを小さく、wを大きく設計した圧電アクチュエータを作製すれば、その圧電アクチュエータのたわみ1次振動の共振周波数は、より高周波数側にシフトすると考えられる。その結果、非共振の周波数領域が高周波数側に広がり、高周波数でも制御可能であって高速に駆動させることができる圧電アクチュエータを実現することができると考えられる。
このような原理に基づき、以下の実施例の圧電アクチュエータを作製し、その圧電アクチュエータを用いてたわみ1次振動の共振周波数fがa×h×wに対応することを実証した。圧電体の材料には、比較例を含め、ヤング率(Y33)が6.5×1010N/mで、密度が7.8×10kg/mである材料を用いた。この材料は、誘電損失(tanδ)が0.007以下のいわゆるハード材と呼ばれるものである。圧電アクチュエータの共振周波数に関しては、シム部には圧電体に比べて軽量な絶縁材料を使用しているので、その影響を無視することができ、また、平面電極は薄いため圧電アクチュエータ本体部2のヤング率または密度については平面電極の存在を無視することができる。すなわち圧電体のヤング率および密度が、圧電アクチュエータのヤング率および密度と一致するとみなすことができる。
前述の本発明の圧電アクチュエータの作製方法に基づき、実施例1〜5の圧電アクチュエータを作製した。比較例1の圧電アクチュエータには、hが5.65mmでwが6mmのたわみ1次振動の共振周波数が40kHzである従来の圧電アクチュエータを用いた。図7は、いわゆるハード材の実施例および比較例の形状およびfを示す図である。図7に示すhおよびwを有する実施例および比較例の圧電アクチュエータが得られた。実施例1〜3および比較例1の圧電体の積層枚数は、それぞれ圧電体7aと圧電体7bにつき8枚ずつである。実施例4の圧電体の積層枚数は、それぞれ圧電体7aと圧電体7bにつき6枚ずつである。実施例5の圧電体の積層枚数は、それぞれ圧電体7aと圧電体7bにつき4枚ずつである。圧電体7aおよび圧電体7bは、誘電損失(tanδ)が0.007以下のハード材と呼ばれる圧電セラミックスにより構成されている。このように、ハード材を材料として使用することにより、圧電アクチュエータを高速に駆動させても、電気エネルギーの損失が少なく発熱量も小さくすることができる。その結果、圧電体の温度上昇が抑制され、減極により圧電体の駆動特性を劣化し難くすることができる。また、周辺の部材または被駆動体に熱による悪影響を与えることもない。なお、圧電体7aおよび圧電体7bの材料は、ハード材に限られず、いわゆるソフト材であっても本発明の目的を達成することができる。
それらの圧電アクチュエータについて、たわみ1次振動の共振周波数を測定した。共振周波数の測定方法として、インピーダンス法を採用した。インピーダンス法とは、印加する交流電圧の周波数に対して、圧電アクチュエータのインピーダンスを測定し、インピーダンスの値がピークをとるときの周波数を共振周波数として測定する方法である。本実施例では、インピーダンス測定からたわみ1次振動の共振周波数を得ているが、圧電アクチュエータに機械的な衝撃を与えて共振を生じさせレーザードップラー振動計により端部の振動速度を測定し、その周波数成分を解析してから共振周波数を得ても、ほぼ同じ共振周波数が得られることが確認されている。また、機械的な衝撃を与える代わりに、圧電アクチュエータの剪断変位部にパルス矩形電圧を与える方法でも同様にほぼ同じ共振周波数が得られる。図7には、インピーダンス法により得られた各圧電アクチュエータのたわみ1次振動の共振周波数の実測値fが示されている。図7に示すように、従来の圧電アクチュエータ(比較例1)の形状より、hが小さく、wが大きい圧電アクチュエータの方が、たわみ1次振動の共振周波数fが大きい。
次に、実施例3〜5の圧電アクチュエータに周波数を変えて伸縮変位部および剪断変位部の位相差が90°の交流電圧を印加し、レーザードップラー振動計により端部の振動速度の変化を測定した。図8は、実施例3〜5の圧電アクチュエータについて、速度の周波数特性を示した図である。それぞれの圧電アクチュエータについて、図8に示す共振周波数にピークを有する曲線が得られた。図7に示すように、実施例3〜5のwの値は一定であるが、hの値は、それぞれ実施例3、実施例4、実施例5の順に5.65mm、4.25mm、2.85mmとなっている。図8に示すように、hの値が小さくなるのに伴い、共振周波数が高周波数側にシフトしている。たとえば、共振周波数から10kHz小さい周波数までの非共振の周波数領域では、なだらかな増加曲線となるため、この領域の周波数であれば、圧電アクチュエータを制御しやすい。したがって、実施例5の圧電アクチュエータについては、実施例4の圧電アクチュエータよりも大きい周波数の印加電圧によって圧電アクチュエータの駆動を制御できる。同様に、実施例4の圧電アクチュエータについては、実施例3の圧電アクチュエータよりも大きい周波数の印加電圧によって圧電アクチュエータの駆動を制御できる。
次に、本発明の範囲が、上記実施例に限られず、一定の範囲の広がりを有することを説明する。前述した片持ち梁の弾性体に対するたわみ1次振動の共振周波数の式は、h≫wの形状の弾性体に対して近似により導出された式であり、上記のような形状の圧電アクチュエータに対しては成り立たない。そこで、本発明者らは、
h≒w
または
h<w
のような形状の弾性体に対して成り立つモデル式
f=a×h×w
を仮定した。ここで、a、bおよびcは定数である。なお、圧電アクチュエータの形状はh≒w
であってもよいが、
h<w
であることが好ましい。
以下、上記の実施例1〜5および比較例1の圧電アクチュエータを用いて、その共振周波数特性がモデル式に合致することを実証し、定数a、bおよびcを求める。
モデル式
f=a×h×w
の両辺の対数をとると
logf=loga+b×logh+c×logw
と表される。図9は、wが一定である実施例3〜5の圧電アクチュエータについてloghに対するlogfをプロットしたグラフ、およびそのプロットに最小二乗法によりフィッティングして得た直線を表す図である。周波数fの単位はkHz、hおよびwの単位はmmである(以下も同様)。図9で、フィッティングにより得られた直線の傾きbは−1.0であった。
一方、図10は、hが一定である比較例1、実施例1および実施例2の圧電アクチュエータについてlogwに対するlogfをプロットしたグラフ、およびそのプロットに最小二乗法によりフィッティングして得た直線を表す図である。図10で、フィッティングにより得られた直線の傾きcは0.25であった。
上記のようにして得た定数bおよびcを用いて、比較例1および実施例1〜5の圧電アクチュエータについてh、wおよびfをモデル式に代入し、得られたaについて、平均をとると148であった。
これらの結果から、ヤング率(Y33)が6.5×1010N/mで、密度が7.8×10kg/mである材料により形成される圧電アクチュエータのたわみ一次振動の共振周波数を表すモデル式は、圧電アクチュエータ1の本体部2の第1の方向すなわち伸縮変位方向の長さをLmmとし、第2の方向すなわち剪断変位方向の長さをLmmとしたとき、
cal=150×L −1.0×L 0.25kHz
で表されることが確認された。fcalは、フィッティングにより得られた定数および実測された圧電アクチュエータの長さをモデル式に代入したときのfの計算値を表わすこととする。図11は、実施例1〜5および比較例1の圧電アクチュエータのfおよびfcalを示す図である。図11に示すように、fとfcalの1kHz以内の誤差で十分に合致することが確認された。
したがって、本実施例に用いられる圧電体の材料に対しては、圧電アクチュエータの形状が
40<150×L −1.0×L 0.25
の関係を満たせば、たわみ1次振動の共振周波数を従来の圧電アクチュエータの共振周波数に比べて高周波数側にシフトさせることができ、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができる。その結果、圧電アクチュエータの最大駆動速度を、従来の圧電アクチュエータより大きくすることができる。
なお、圧電アクチュエータの共振周波数に関しては、シム部には圧電体に比べて軽量な絶縁材料を使用しているので、その影響を無視することができ、また、平面電極は薄いため圧電アクチュエータ本体部2のヤング率または密度については平面電極の存在を無視することができる。すなわち圧電体のヤング率および密度が、圧電アクチュエータのヤング率および密度とほぼ一致するとみなし得る。また、上述した測定方法、データの処理方法は、本願発明を特定するためにのみ用いられるものであって、本願発明を何ら限定するものではない。
前述の片持ち梁の共振周波数を表す数式1を考慮しても、矩形の圧電アクチュエータのたわみ1次振動の共振周波数は、形状だけではなく材料の特性の影響も受けていると考えられる。材料の特性については、モデル式
f=a×h×w
中の定数a、bおよびcに反映されていると仮定することができるが、特に定数aに大きく反映されると考えられる。本実施例に用いられる圧電体の材料より、ヤング率が大きく、密度が小さい材料については、定数aは大きくなると推定される。したがって、そのような材料の圧電アクチュエータについても
40<150×L −1.0×L 0.25
の関係を満たせば、たわみ1次振動の共振周波数が従来の圧電アクチュエータの共振周波数より大きいと考えてよい。その結果、ヤング率(Y33)が6.5×1010N/m以上で、密度が7.8×10kg/m以下の材料を用いる上式を満たす圧電アクチュエータについては、従来の圧電アクチュエータより、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができ、圧電アクチュエータの最大駆動速度を大きくすることができる。
また、この原理によれば、上記の実施例1〜5の圧電アクチュエータと同じ材料が用いられていなくても、形状が一定の関係を満たしていれば、従来の圧電アクチュエータのたわみ1次振動の共振周波数より、共振周波数を大きくすることができる。矩形状である複数の圧電アクチュエータのたわみ1次振動について、各々の高さhmm、振動方向の長さwmm、および特定の測定方法により実測されたその共振周波数fkHzのプロットから、最小二乗法により
f=a×h×w
なるモデル式で直線近似フィッティングをして導出された定数をa、bおよびcとしたとき、LおよびLが、
40<a×L ×L
なる関係式を満たせば、共振周波数が従来の圧電アクチュエータの共振周波数より大きくなると推定できる。したがって、この関係から材料が異なっていても、矩形の圧電アクチュエータについて、その形状によって定まる固有の共振周波数を高周波数側にシフトさせることができ、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができる。その結果、圧電アクチュエータの最大駆動速度を、従来の圧電アクチュエータより大きくすることができる。
誘電損失(tanδ)が0.007より大きい、いわゆるソフト材と呼ばれる材料について、上記の実施例とは異なる材料について検証を行なった。この材料のヤング率(Y33)は5.4×1010N/m、密度は7.7×10kg/mであった。図12は、このソフト材を材料とした圧電アクチュエータの形状、実測された共振周波数fおよびモデル式からの共振周波数の計算値fcalを示した図である。実施例6の圧電体の積層枚数は、それぞれ圧電体7aと圧電体7bにつき4枚ずつである。比較例2の圧電体の積層枚数は、それぞれ圧電体7aと圧電体7bにつき6枚ずつである。定数b、cについては、上記の実施例1〜5および比較例1について得たbとcのそれぞれの値−1.0および0.25をそのまま用い、比較例2のh、wおよびfからaを導出したところ、116であった。この結果から、ソフト材についてもモデル式で表される関係が成り立つことが確認された。このように、いわゆるソフト材などの上記の実施例1〜5の材料と異なる材料を用いた圧電アクチュエータについても、たわみ1次振動の共振周波数を従来の圧電アクチュエータの共振周波数に比べて高周波数側にシフトさせることができ、印加する交流電圧の周波数を非共振の周波数領域で大きくとることができる。その結果、圧電アクチュエータの最大駆動速度を、従来の圧電アクチュエータより大きくすることができる。
したがって、この実証により、材料が異なる圧電アクチュエータも発明の範囲に含まれることが確認された。
なお、この実施例6の材料のヤング率(Y33)が5.4×1010N/m、密度が7.7×10kg/mであったことから、実施例1〜5の場合と同様の理由により、ヤング率が5.4×1010N/m以上であって、密度が7.7×10kg/m以下の材料の圧電アクチュエータについて、
40<116×L −1.0×L 0.25
の関係を満たせば、たわみ1次振動の共振周波数が従来の圧電アクチュエータの共振周波数より大きいと推定できる。
本発明に係る圧電アクチュエータの斜視図である。 圧電体の分極方向を示した、本発明の圧電アクチュエータの模式的な側面図である。 本発明の圧電アクチュエータの1/4周期ごとの形状および1周期のシム部の突起の軌道を示した図である。 本発明の圧電アクチュエータの1/4周期ごとの状態を示した図である。 本発明の圧電アクチュエータを送り方向に複数連設したステージ送り装置を駆動させたときの1/4周期ごとの状態を示した図である。 片持ち梁の矩形の弾性体の形状を示す図である。 いわゆるハード材の実施例および比較例の形状およびfを示す図である。 実施例および比較例の圧電アクチュエータについて、速度の周波数特性を示した図である。 実施例の圧電アクチュエータのloghに対するlogfのプロットおよびフィッティングで得た直線を表す図である。 実施例および比較例の圧電アクチュエータのlogwに対するlogfのプロットおよびフィッティングで得た直線を表す図である。 実施例1〜5および比較例1の圧電アクチュエータのfおよびfcalを示す図である。 いわゆるソフト材の実施例および比較例の特性を示す図である。
符号の説明
1 圧電アクチュエータ
2 本体部
3a シム部
3b シム部
4 平面電極
5 伸縮変位部
6 剪断変位部
7a 圧電体
7b 圧電体
8a 平面電極
8b 平面電極
21 GND用の取り出し電極
21L リード線
22 伸縮変位部用取り出し電極
22L リード線
23 剪断変位部用取り出し電極
23L リード線
30 固定板
31 ステージ
cal 計算値
実測値

Claims (4)

  1. 第1の圧電体と第1の平面電極とが交互に積層され、前記第1の圧電体は前記第1の平面電極の表面に垂直な第1の方向に分極した伸縮変位部と、
    前記第1の方向に前記伸縮変位部に連結され、第2の圧電体と第2の平面電極とが交互に積層され、前記第2の圧電体は前記第2の平面電極に平行な第2の方向に分極した剪断変位部と、を備え、
    前記第1の方向に平行な辺および前記第2の方向に平行な辺を各々1辺として有する矩形状の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電アクチュエータの前記第1の方向の長さをLmm、前記第2の方向の長さをLmmとし、
    前記圧電アクチュエータと同一材料の矩形の圧電アクチュエータについて実測されたその長さと共振周波数に基づいて導出された定数をa、bおよびcとしたとき、
    およびLが、
    40<a×L ×L
    なる関係式を満たすことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 第1の圧電体と第1の平面電極とが交互に積層され、前記第1の圧電体は前記第1の平面電極の表面に垂直な第1の方向に分極した伸縮変位部と、
    前記第1の方向に前記伸縮変位部に連結され、第2の圧電体と第2の平面電極とが交互に積層され、前記第2の圧電体は前記第2の平面電極に平行な第2の方向に分極した剪断変位部と、を備え、
    前記第1の方向に平行な辺および前記第2の方向に平行な辺を各々1辺として有する矩形状の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電アクチュエータの前記第1の方向の長さをLmm、前記第2の方向の長さをLmmとし、
    前記圧電アクチュエータとは材料が同一で矩形状である複数の圧電アクチュエータのたわみ1次振動について、各々の高さhmm、振動方向の長さwmm、および特定の測定方法により実測されたその共振周波数fkHzのプロットから、最小二乗法により
    f=a×h×w
    なるモデル式で直線近似フィッティングをして導出された定数をa、bおよびcとしたとき、
    およびLが、
    40<a×L ×L
    なる関係式を満たすことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 第1の圧電体と第1の平面電極とが交互に積層され、前記第1の圧電体は前記第1の平面電極の表面に垂直な第1の方向に分極した伸縮変位部と、
    前記第1の方向に前記伸縮変位部に連結され、第2の圧電体と第2の平面電極とが交互に積層され、前記第2の圧電体は前記第2の平面電極に平行な第2の方向に分極した剪断変位部と、を備え、
    前記第1の方向に平行な辺および前記第2の方向に平行な辺を各々1辺として有する矩形状の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電アクチュエータのヤング率(Y33)は6.5×1010N/m以上、前記圧電アクチュエータの密度は7.8×10kg/m以下であって、
    前記第1の方向の長さをLmm、前記第2の方向の長さをLmmとしたとき、
    およびLが、
    40<150×L −1.0×L 0.25
    なる関係式を満たすことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. 前記第2の方向に沿って連設された請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧電アクチュエータを備え、各々の前記圧電アクチュエータが楕円または多角形の軌道の運動を行なうことにより、被駆動体を前記第2の方向に送ることを特徴とする駆動装置。

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