JP2005166348A - 自己調芯型コネクタ - Google Patents

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JP2005166348A JP2003401445A JP2003401445A JP2005166348A JP 2005166348 A JP2005166348 A JP 2005166348A JP 2003401445 A JP2003401445 A JP 2003401445A JP 2003401445 A JP2003401445 A JP 2003401445A JP 2005166348 A JP2005166348 A JP 2005166348A
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貴充 野口
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Abstract

【課題】 自己調芯型コネクタを少ない部品点数で安価に製造可能にする。
【解決手段】 自己調芯型コネクタ1は、互いに嵌合可能な構造のプラグコネクタハウジング10及びレセプタクルコネクタハウジング20を備えて構成される。プラグコネクタハウジング10は、一体成形により形成された複数の取付アーム部30を備え、インストルメントパネル隔壁90に複数の取付アーム部30を介してレセプタクルコネクタハウジング20との嵌合方向及びこの嵌合方向と直交する面内で揺動可能な状態に支持固定される。この自己調芯型コネクタ1は、従来のコネクタ用ガイド等の部品が不要であるため、安価に製造可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばワイヤハーネスを有する自動車用モジュール部品等の補機同士やその補機と他の部品等との接続に際し自動組付作業などに用いられ、不完全嵌合を防止して嵌合信頼性を向上させる自己調芯型コネクタに関する。
従来より、自動車等に用いられるワイヤハーネスなどの接続に際しては、いわゆる調芯コネクタが使用され、更にオートメーションでは、いわゆるプラグ型コネクタとレセプタクル型コネクタとの間に発生する嵌合誤差や取付誤差(取付ガタ)を自己整合的に調芯する自己調芯型コネクタが使用されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特開2000−123917号公報(第4−5頁、第1−4図) 特開2000−215944号公報(第5−7頁、第1−7図)
しかしながら、特許文献1及び2に記載の補機用コネクタでは、ばね片と鍔部とを有するコネクタ用ガイドでハウジングを揺動可能に支持し、嵌合時の調芯をばね片の弾性等で行う構造であるため、コネクタ用ガイドなどの部品が必要となり、部品点数が増えてコストが上昇してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、少ない部品点数で安価に製造することができる自己調芯型コネクタを提供することを目的とする。
本発明に係る自己調芯型コネクタは、互いに嵌合可能な構造からなる第1ハウジング及び第2ハウジングを備え、前記第1ハウジングは、穴部が形成された取付部材の前記穴部に取り付けられると共に前記取付部材に対して前記第1ハウジングを前記第2ハウジングとの嵌合方向及びこの嵌合方向と直交する面内で揺動可能な状態に支持する複数の弾性支持部を有してなり、前記複数の弾性支持部は、前記第1ハウジングに一体成形により備えられると共に、前記第1ハウジングの側部から前記直交する面と平行に立設され且つ縦断面がU字型となるように前記直交する面と平行に折り返された形状の可撓性の応力吸収部と、この応力吸収部と連続し前記穴部の周縁部に嵌る縦断面がコの字型となるように折り曲げられた形状の係合部とを備えて構成されていることを特徴とする。
なお、この自己調芯型コネクタが取り付けられる取付部材としては、例えば自動車のインストルメントパネルなどが最適である。
本発明によれば、取付部材の穴部に取り付けられる自己調芯型コネクタの第1ハウジングが、一体成形により形成された第2ハウジングとの嵌合方向及びこの嵌合方向と直交する面内で第1ハウジングを揺動可能な状態に支持する複数の弾性支持部を有する。このため、従来のものと比べてコネクタハウジングを揺動可能に支持するためのコネクタ用ガイド等の部品が不要となり、部品点数を少なくして安価に製造することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自己調芯型コネクタを示す外観斜視図、図2は、この自己調芯型コネクタのハウジング嵌合時の状態を示す一部断面図、図3及び図4は、この自己調芯型コネクタの嵌合動作を説明するための一部断面図である。
自己調芯型コネクタ1は、例えば互いに嵌合可能な構造の樹脂成型部材からなる第1ハウジングとしてのプラグコネクタハウジング10及び第2ハウジングとしてのレセプタクルコネクタハウジング20を備えて構成されている。
プラグコネクタハウジング10は、穴部91が形成された取付部材としてのインストルメントパネル隔壁(以下、「パネル隔壁」と呼ぶ。)90の穴部91に取り付けられると共にパネル隔壁90に対してプラグコネクタハウジング10をレセプタクルコネクタハウジング20との嵌合方向(図1中矢印Z方向)及びこの嵌合方向と直交する面(図1中矢印X方向及びY方向)内で揺動可能な状態に支持する複数の弾性支持部としての複数の取付アーム部30を有する構造からなる。
また、このプラグコネクタハウジング10は、複数の接続端子40(図2〜図4参照)を内部に収容する複数の端子収容室11を備えると共に、この複数の端子収容室11の先端側にレセプタクルコネクタハウジング20に収容された接続端子50が挿入される端子挿入口12を備えている。
プラグコネクタハウジング10の複数の端子収容室11にそれぞれ収容される各接続端子40は、この例では筒状の接続部41と、端末部においてそれぞれ芯線71が露出(口出し)された複数の電線70の芯線71と例えば個別に圧着等により接続される電線接続部42と、電線70を加締め等により固定保持する電線固定部43と、これら接続部41、電線接続部42及び電線固定部43を連結する板状の連結部44とを備えて構成されている。
なお、例えば接続端子40の筒状の接続部41内には、端子挿入口12から端子収容室11内に挿入された接続端子50との接続の際に、接続端子50の板状の接続部51と接触するための接触片45が形成されている。
複数の取付アーム部30は、例えばプラグコネクタハウジング10の側部に一体成形により形成されてなり、それぞれプラグコネクタハウジング10の側部から上記直交する面と平行に立設され且つ縦断面がU字型となるようにこの直交する面と平行に折り返された形状を有する可撓性の応力吸収部としての湾曲部31と、この湾曲部31と連続しパネル隔壁90の穴部91の周縁部に嵌る縦断面がコの字型となるように折り曲げられた形状を有する係合部としての穴係合部32とを備えて構成されている。
このように構成された複数の取付アーム部30は、図1中矢印X方向、Y方向及びZ方向のいずれの方向にも撓む構造であるため、プラグコネクタハウジング10は、パネル隔壁90に対して複数の取付アーム部30により同様に図1中矢印X方向、Y方向及びZ方向に揺動可能な状態で支持される。
従って、図3に示すように、パネル隔壁90に複数の取付アーム部30を介して取り付けたプラグコネクタハウジング10とレセプタクルコネクタハウジング20との嵌合の際に、上記X方向及びY方向の嵌合誤差N1がある場合や、図4に示すように、上記Z方向の嵌合誤差N2がある場合においても、複数の取付アーム部30が撓むことにより、これらの嵌合誤差N1,N2を確実に吸収してプラグコネクタハウジング10とレセプタクルコネクタハウジング20とを正確且つ確実に嵌合することが可能となる。
なお、プラグコネクタハウジング10と嵌合するレセプタクルコネクタハウジング20は、オーディオコンソールパネル(以下、「パネル」と呼ぶ。)80に取付固定され、内部に接続端子50を収容すると共にプラグコネクタハウジング10が嵌合する凹状の嵌合部21を有してなる。
このように構成された自己調芯型コネクタ1では、パネル隔壁90の穴部91に、一体成形により形成された複数の取付アーム部30を介して取り付けられたプラグコネクタハウジング10が、複数の取付アーム部30によりパネル隔壁90に対してレセプタクルコネクタハウジング20との嵌合方向(上記Z方向)及びこの嵌合方向と直交する面(上記X方向及びY方向)内で揺動可能な状態に支持される。このため、従来のものと比べてプラグコネクタハウジング10を揺動可能に支持するための部品が不要となり、自己調芯型コネクタ1の部品点数を少なくして安価に製造することが可能となる。
なお、この例の自己調芯型コネクタ1では、上記プラグコネクタハウジング10に一体成形により複数の取付アーム部30が備えられた場合について説明したが、例えばレセプタクルコネクタハウジング20に複数の取付アーム部30が備えられ、パネル隔壁90にレセプタクルコネクタハウジング20が複数の取付アーム部30を介して揺動可能に取り付けられる構成でも良い。
また、この例の自己調芯型コネクタ1の取付アーム部30は、両コネクタハウジング10,20の挿入力に応じて、適宜その総数を変更することが可能である。
本発明は、遊嵌状態で取り付けられる自己調芯型コネクタを使用する各種の用途に利用できる。
本発明の一実施形態に係る自己調芯型コネクタを示す外観斜視図である。 同自己調芯型コネクタのハウジング嵌合時の状態を示す一部断面図である。 同自己調芯型コネクタの嵌合動作を説明するための一部断面図である。 同自己調芯型コネクタの嵌合動作を説明するための一部断面図である。
符号の説明
1…自己調芯型コネクタ、10…プラグコネクタハウジング、11…端子収容室、12…端子挿入口、20…レセプタクルコネクタハウジング、21…嵌合部、30…取付アーム部、31…湾曲部、32…穴係合部、40,50…接続端子、41,51…接続部、42…電線接続部、43…電線固定部、44…連結部、45…接触片、80…オーディオコンソールパネル、90…インストルメントパネル隔壁、91…穴部。

Claims (2)

  1. 互いに嵌合可能な構造からなる第1ハウジング及び第2ハウジングを備え、
    前記第1ハウジングは、穴部が形成された取付部材の前記穴部に取り付けられると共に前記取付部材に対して前記第1ハウジングを前記第2ハウジングとの嵌合方向及びこの嵌合方向と直交する面内で揺動可能な状態に支持する複数の弾性支持部を有してなり、
    前記複数の弾性支持部は、前記第1ハウジングに一体成形により備えられると共に、前記第1ハウジングの側部から前記直交する面と平行に立設され且つ縦断面がU字型となるように前記直交する面と平行に折り返された形状の可撓性の応力吸収部と、この応力吸収部と連続し前記穴部の周縁部に嵌る縦断面がコの字型となるように折り曲げられた形状の係合部とを備えて構成されている
    ことを特徴とする自己調芯型コネクタ。
  2. 前記取付部材は、自動車のインストルメントパネルであることを特徴とする請求項1記載の自己調芯型コネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7252525B2 (en) 2005-04-20 2007-08-07 Fujikura Ltd. Nestled connector coupling structure
US7390207B2 (en) 2005-03-07 2008-06-24 Fujikura Ltd. Self-aligning connector
JP2008208852A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Pioneer Electronic Corp 取付部材および組立体

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